
総合評価
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powered by ブクログさすがいやみすの女王といった作品です。 短編集ですが、一話のページ数も丁度いいですし、しっかりイヤな感じを残ストーリーです。 表題のポイズンドーターとホーリーマザーは、読んでいる時に、何故か木更津キャッツアイの手法だなと思ってしまい、あのコメディとこのいやミスを同じ括りにしてしまうのは変ですが、しっかり裏表がキイていて、面白かったです。
0投稿日: 2026.05.09
powered by ブクログ読んでて辛かった。現時点では娘のほうに同情しちゃうが、いつか自分が親になったら母のほうに感情移入してしまうのかな。時間が経っても、この小説は黒いオーラを放ちながらいつまでも心の中の抽斗の奧からこちらを監視し続けるのかもしれない。表題の2作を読んでどっちがどっちと結論づけることはできないが、唯一言えることは、自分が人より不幸だと思い込まないようにしよう、ということだけかな。
1投稿日: 2026.04.26
powered by ブクログ登場人物の視点ごとのストーリーが描かれており、立場や、言葉、行動の送り手、受け取り手によって、感じ方や想いが違う。その偏りを信じて疑わず、矯正できないと、悪う方向に関係が進んでしまう。
0投稿日: 2026.04.25
powered by ブクログこわいこわい!人の狂気じみた部分がすごく出てる。よくこんな話思いつくな、と思う。でもその怖さに虜になってる自分もいた。
1投稿日: 2026.04.22
powered by ブクログ私がこの子を守らなければいけないという責任感から、娘を束縛したり厳しくしてしまうシングルマザーを毒親だと表現してしまうのはまだ自分が、未熟な子供だからなのだなと思えた。親ガチャや毒親などハズレな親を表現することはあるが、ほんとに親の気持ちをわかるのはきっと自分も親にならならいと分からないから仕方ないのかもしれない。しかし、ほんとに助けを求めている子供はいるし、助けなければいけない子もいるから最後の里穂の発言は納得できた。
0投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログ短編集で、いずれも主観と客観のズレを表現したかったと推定される作品。もしかしたらこの感想も私(客観)と著者(主観)でズレているかもしれませんが笑
1投稿日: 2026.04.19
powered by ブクログ通称「イヤミス」と呼ばれる短編集。どの作品においても、一つの出来事を2人以上の視点(証言?)から描かれるのが新鮮。怖い。じわぁっとくる怖さ。「自分が知っているその人の姿」が必ずしも「世の中の人が見ている姿」と一致しているとは限らない。自分じゃ「仲良い」とか「優しい人だ」とか思ってても本当は違うのかも、と人間不信にさせる。これ考える湊かなえのサイコパスみが一番怖い。良い意味で。
3投稿日: 2026.04.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
飲み会までの待ち時間が暇だったので買った。 読み進めるごとに、異なる感情を抱かされて振り回される感覚。 物語としては、やはり題になっているお話が面白かったけれど……優しい人が一番好きだった。興味を持てる人間と出会えることの幸運たるや。
0投稿日: 2026.04.02
powered by ブクログ自意識と他人からの評価との間にあるギャップを描き出している。直接的描写でなく、あくまで登場人物視点で読者に気づかせる構成なのが面白い!自意識を信じすぎず、他人からどう見えうるか?受け取られうるか?ということをおもんばかる大切さを気づかせてくれる傑作!
0投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログ相変わらずの気持ち悪さはきっと人の深層心理のなかにこの気持ち悪い感情があるからだ。人から観てよい親とかいわゆるよい娘さんはわんさかいて、なにか事件が絡むと毒親になったりちょっと変わった娘になる。歪んだ感情が引き起こすどのお話も最終的に少しどんでん返しが潜んでる。その歪んだ思いが自身にないのかと言われればあるような気がする湊かなえさんらしいお話だった。 私自身、兄と共にかなりな人目を気にする母親に育てられたわりに、2人して奔放に育ってしまったなあと笑いながら、それでも、いまだに母と関わり笑いあったり喧嘩したり(笑) やっぱり幸せだよな。
30投稿日: 2026.03.18
powered by ブクログ短編集 2作目のベストフレンドが特におもしろかった、 裏切られた 毒親がテーマのお話があり、親の苦労子知らずだし、逆も然りだし、子育て大変そうと想像した
0投稿日: 2026.03.17
powered by ブクログ心の奥底から湧く負の感情や、殺意へ変わっていく心情変化が、こんなにもうまく表現出来るものなんだ!と思いました。湊さんだからこそ描ける表現でもあり、作品の魅力で夢中になった読書体験でした
0投稿日: 2026.03.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ポイズンドーターホーリーマザーの2編特に良かった。 弓香視点のお母さんはあんなにも毒親だったのに、周囲から見るお母さんはそんな人ではなくて、なんなら毒親とは真逆なところにもいたように感じて辛かった。理穂が言っていた「溺れる」の表現の部分も印象的。浅瀬で苦しんでいる人とその奥の深いところで苦しんでる人、違うんだろうなあ。 毒親って表現そのものにもちょっと違和感を持った。 母親と娘、その絆、線引き、全て難しいよなあ。
0投稿日: 2026.02.28
powered by ブクログ自分本位な考えの人(主に女性)を書かせたら、右に出る人はいないだろうなと思わせる内容でした。 結局、主人公達は自分の考え方に囚われ続けているだけに思えたし、同調も同情も出来なかったですね。 内容に反して読みやすいけど、読んでいるとだんだんと気が重くなってきました。 本当に後味の悪い読後、それでも星4にしたのは、読みやすかったからなのです。 この作者の作品は、これで2作目となります。 普段は自分では好んで選ばないような内容だけど、知人が貸してくれた本の中に、作者の本が数冊含まれていたので、読んでみました。 あと1冊あるんだけど、前回読んだ本といい今回の本といい、読みやすいけど気が重くなる……でも読みやすいからまた読むんだろうな…。
0投稿日: 2026.02.26
powered by ブクログ全員女性が主人公の6篇の短編集。 娘だったり母親だったり親友だったり姉妹だったり… 立場は違えど、その立ち位置に悩む女性たちの現状に我慢しもがく姿が描かれている。 見る立場が違ったら世界は違って見えたのだろうか。 相変わらず毒々しい湊かなえさん。 久しぶりに読んで、あ~毒食らってるなぁと精神の隅々にまでめぐる毒が、読後感が、たまらない。 ドラマにもなってるので、見なくてはなりませんね!
0投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ母と娘にまつわる殺意までに変わるほどの関係を書いた6個の短編集。 胸が苦しくて涙が出そうだった。視点が変わるだけで愛にも憎しみにも変わる、共感したはずなのに次の編では敵視した側に共感してしまう湊かなえの人間の書き方。
0投稿日: 2026.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
4話分入っていて、短編なので飽きずにサクサク読めた。 1つ目の話は小説家を目指す3人の話 スタート地点は一緒だったはずなのに、自分もこんなに頑張っているはずなのに、、と相手の活躍を見て妬んだり羨んだり。はたまた自分の方が格上だと思っているうちは相手を下に見てばかにしていたり。 ほんとは他人と比べることなんて無いはずなのにどうしてもそう思ってしまうことはあるよなと自分にも心当たりがありました。ただ、一概に妬み嫉みが悪くはなく、それをバネに自分も頑張ろうと思えるかどうかが人間の成長への繋がることを再認識しました。 2つ目の話は同じアパートに住む子どもたちの話 ほとんど最後まで女の子視点から語られる。 が、最後1ページくらいは男の子視点。そこで全てが女の子側の勝手な解釈だったことがわかる。ただ、この話はじゃああの時男の子が階段に座ってお腹すかしてそうだったことや勉強教わってたことなどなんだったんだろう?と感じてよくわからなかった 3.4つ目の話は特におもしろく感じたけど、感想はまた気が向いた時に書きたいと思う、
0投稿日: 2026.02.03
powered by ブクログよかった、自分は優しくない。と思った。 あなたは優しくない。 まさにその通り。 優しい人なんて本当に滅多にいない。 優しいと言われる人の大体は、人に興味がなくて無害、無関心で、気が弱く多くのことを押し付けられる人のことを言う。 そんな人を、『押し付けてもいい人』と表すと、その人を利用しているのがバレてしまうから、うまく誤魔化すように『優しい人』って表現する。 そうやって、押し付けて利用する人が大半なんだろうけど、たまにその優しい様を勘違いして本当に優しくて素敵な人だと思って近付かれることがある。 でも近付けば化けの皮が剥がれて、ただの無関心で偽りの優しさだったと気付く。 その時に裏切られた、と思われて、攻撃の構図が生まれるのだ。 本人からしたら勝手に勘違いをされて心外だろうけど、その相手も同じことを思っている。 『これまで優しかったじゃねえか、いきなり何だよ』 優しさが引き起こす悲劇。 優しいだけが正義じゃない、罪にもなり得るのだ。 最後の短編の『毒親』の話もまた、面白かった。 相手が話す話の内容で、苦しんでいて助けを求めていると勝手に誤解してしまう。 本当のことは分からない。その人のことならその人にしか分からないし、その人の家庭のことならその家庭にしか分からない。 物語を読んでいて、最近あった某番組のヤングケアラー問題が脳裏を掠めた。SNSで話題になっている時から正直、違和感はあった。何も知らない外野がひとつひとつのシーンや言動を論って、叩く対象のコンテンツに仕立てあげようとしているような気がして。 例えそこに正義が本当にあったとしても、それが正しいやり方なのか。 前述しているように、私は当事者間のことは当事者間でしか分からず、限られた情報だけを頼りに他者が善悪の判断を下すことはできないと思う。 だからといって、無視して放置するのではない。 当事者から明確なSOSがあった時、その時に手を差し伸べられたらいいと思う。 SOSが出せない人もいると思う。それならば普段からSOSの出し方をそれとなく伝えることもできる。 独りよがりにならないように、見誤らないように、付かず離れずにそばにいることが、愛だと思う。
3投稿日: 2026.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
印象的な話は「ベストフレンド」 途中まで主人公の漣涼香が大豆生田薫子を妬み恨んでいるのかと思えば、実際には直下未来が殺害予告のブログを書き、行動に及んだと気づいた時、先入観の恐ろしさに驚いた。 漣は大豆生田のことを羨ましくも思っていたが、実際には強く尊敬し、心から親友と思っていたことを知ってしまうと、あまりにも無念で打ちひしがれた。 これがイヤミスなのかと衝撃だった。 だがイヤミスのはずなのに、文章の構成に感動したからなのか、極上の読後感だった。
2投稿日: 2026.01.25
powered by ブクログ湊かなえ節というか、彼女らしい内容。「毒親」という言葉がブームのようになり、関連書籍もたくさん出版された。大半は子どもの立場から書かれた書籍だ。母の立場からは読んだ中では「毒母ですが、なにか」(山口恵以子著)ぐらいだろうか。殺人犯にすら普通は良い面と悪い面の両方がある。親にも子どもにもいろんな面があり他人からの見え方も違う。著者は元々スッキリした善悪は書いてくれない作家である。その切り口は親子だけでなく友人知人にもおよび、どの人物も客観性を欠いた人間に見える。それが世の真実なのだろう。読者が登場人物たちに同情をよせることを拒否するような内容を面白いと思うかどうかが評価の分かれ目だろうか。
0投稿日: 2026.01.15
powered by ブクログ後味悪〜い短編集。もちろんどんでん返し。 色んな登場人物の視点から書かれてるから短編なのに読み応えある。 特に好きなのは「マイディアレスト」。「蚤取り」の改題で、これを知った時ゾクッたな… 残虐なのに痛快w
6投稿日: 2026.01.05
powered by ブクログこの作家は人間の嫌な部分を浮き彫りにするるのが上手い。 心配性の親と毒親は紙一重。特にシングルマザーは自分がちゃんとしないと!という思いからか娘を手元に縛りつけておこうとするんじゃないか?娘が成人になった後でも、他に拠り所がなくて娘に固執するんじゃないのか? 私の母がそうだったみたいに、自分で自分の人生を楽しめるようにならないと、娘だけに頼る母親が出来てしまう。 そんな事を考えながら読んだわ。
1投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ優しさは搾取され、我慢はだいたいにおいて報われない。親切にすれば誤解が生まれ、善意さえ捻じ曲げて受け取られてしまう。自分と他者との認識のギャップをえぐりだし見せつけられる、湊さんらしさあふれる短編集。物事の受け止め方は人によって驚くほど違うし、無自覚な悪意や内に秘めた他者への攻撃は、善良な人の心に普通に潜んでいる。どの話もフィクションだよねと笑い飛ばせないところが、恐ろしさを倍増させる。読後、人の心を読むことができないことは、なんて不自由なんだと思った。と同時に、それはなんて幸せなんだろうと安堵した。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログ高校生の時ぶりの再読。最近、カケラや告白、Nのためになども再読し、やっぱり湊かなえさんは面白いなと改めて実感し、当時は入り込めなかったこちらを再チャレンジ。するとめちゃくちゃ面白くてすぐ読み終えてしまいました。短編集で、どの作品にも母娘関係が深く関わっています。私も昔は、親のことを毒親と言っていたのですが、今思えば私が悪い部分もあったのではないか、と思います。視点や考え方次第で同じものでも全く違く捉えることもできます。善や悪、長所や短所…。物事なんて、すべて表裏一体なのかもしれません。
19投稿日: 2026.01.03
powered by ブクログ表題の通り、「毒娘」「聖母」のテーマを扱った2作が収録されていて、内容としても読み応えのある作品だった。 よく「毒親」とは聞くけれど、母の心子知らずと言うように、一歩引いて見ると「あれ?子供の方がアレじゃない?」という見え方あり、言葉のかけ違いやコミュニケーション不足による思い込みですれ違ってしまう親子の姿が描かれていた。 他にも何作か毒のある作品がありましたが、 小説家になりたい主人公が才能のない新人に最優秀を取られてしまう話が好きでした。 湊かなえさんはやっぱり面白いな〜
11投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ2013年頃の短編集。タイトル通り、女の執念で近親者が続々と命を落としていく。イヤ度大。フィクションでありながら、正面から殺人を扱ってこれだけ熱狂的なファンの支持を得られるのは、やはり凄いです。
38投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」湊かなえ 読了。 湊節の効いた短編ミステリー集。 怖いもの見たさで読んでしまうが湊さんの作品は本当にちゃんと怖い(色んな意味で)。 表題の「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」は娘と母親それぞれの視点を描いた2編となっていて、物事の切り取り方や解釈の違いで善悪の判断は変わってきてしまうものなのかと考えさせられる。
0投稿日: 2025.12.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イヤミスの女王湊かなえのポイズン短編集。 「善」と思って相手にしていた事が相手にとってそれは「悪」であって、そのすれ違いにより大きな事態に発展したり。。 よく言われる''毒親''は世間から見て当たり前にそう思われるから呼ばれているけれども、娘目線は''毒親''だけど世間から見た分にはそう思えないという場合は判断が難しい(判断するものでも無いけど)。 例えば、母が我が子に危険な目にあって欲しくないから「暗くなる前には帰ってきなさい」とかける言葉も子によっては色んな受け取り方があり、''毒親''と言う人もいれば''優しい母''と言う人もいる。。 ''毒親''があるなら''毒娘''などもあるよね。 んー感想が難しい。
0投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「妬みをパワーに消化できないのは大概男」 この文大丈夫そ?笑 2013ならまあまだそんな時代でもないか
0投稿日: 2025.12.07
powered by ブクログ湊かなえさんの作品を久しぶりに読みました。 自分もこうなる可能性があるな、と心にグッとくる(突き刺さるような感覚)ような話が詰め込まれてました。 それぞれの視点で読み進めていくと、そのときはこっちはこんな気持ちであっちはそんな気持ちだったのかと思うことが多く、実際も自分自身の見えかたと周りの人見え方ってだいぶ違うなあと思うことがあり、案外小説の中だけの話ではないかもなあ…と。 書き方がそれぞれの心情を交互に書いていたり、インタビューのような形式で書かれていたり、短編集で読みやすいですが、飽きずにサクサク読めます。 小説の読み慣れてない方で湊かなえさんの作品に触れたい方にはオススメです。
1投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ毒親?毒親と叫んでいる娘は毒娘か?立場が変われば見方も変わる。先入観もあり、娘の立場で読み進めると毒親と思っていたけど、親の目線に変わると…わからなくなっていく。
9投稿日: 2025.11.03
powered by ブクログ毒親ならぬ毒娘と聖母がテーマの表題作を含む、母と娘を題材にした短編六作品収録。粒ぞろいの作品のなかで、個人的なお気に入りは「マイフレンド」。物語構成・感情描写・台詞回し・叙述的ミスリード、この作品のを読むと湊かなえ氏は天才なんだなと感じる。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集で読みやすかったです。 表題作の『ポイズンドーター』『ホーリーマザー』を一番期待して読んだのですが、自分ああまりピンと来ませんでした。 しかし、『マイディアレスト』『優しい人』は非常に面白いと感じました。マイディアレストは蚤取りに夢中になる狂った様子を展開に絡めている点、優しい人は貧乏くじを引き続けて苦しむ人がいることを前提に社会が成り立っている、優しくない人もいるがそれは悪では無いというメッセージがとても印象に残りました。 友人に進めるならこのふたつですね!
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バイト先の後輩から借りました!·͜·ᰔ短編だったから読みやすかった! 話自体は短く完結するものばかりだったけど、それらの1個1個で展開がひっくり返って、ちょっとモヤモヤするような読後感があって、短編でもしっかり湊かなえを感じました。 特に最後のポイズンドーターとホーリーマザーが印象に残った。 昨今、毒親や親ガチャという言葉が増えてきた。SNSの発展に伴って皆周りと比べてしまう様になって、自分の置かれた環境を嘆く人が増えているんだろうけど、この2つの短編はそれに一石を投じる内容だと思った。どこかで自分もポイズンドーターになっていないか、ヒヤヒヤさせられました。 私は辛さを感じる基準は人それぞれだから吐露する分にはいいかなって思ってたけど、この作品で「浅瀬で溺れている人が大袈裟にすると、沖で溺れている人が軽んじられる、気づかれない」って書かれてあって、自分の考えが甘かったなと反省しました ·ࡇ· 私はすぐに弱音を吐いてしまうタイプだけど、もっと強くならなければいけないなと思いました^_^ ただ、ホーリーマザーを読んでも、私はポイズンドーターの主人公が所謂「毒娘」だとは思えなかった。 この2人に足りなかったのは対話だと思います。娘側は嫌だと思うならもっと自分の気持ちを言うべきだし(子供が親に反抗するのは難しいのかもしれないけれど)、親は親でなぜそれがダメなのか、決めつけることなく、子供だとしても1人の人間としてまず扱うべきだったんじゃないかと思います。 今でも親には感謝してるつもりだけど、私も自分が親になって初めて、本当の意味で親に感謝したり、親の大変さが分かったりするんだろうな〜とこの本を読んで思いました。毒親、毒娘にならないように、健全な親子関係を築きたいものです。
2投稿日: 2025.10.25
powered by ブクログめちゃくちゃ面白い。 湊かなえワールド全開 一気にこの世界に引き込まれる1行目から、最後の最後まで読者に最後を悟らせない文章力と、ゾワゾワさせる描写さすがすぎる 湊かなえの語り手が変わると印象が180度変わるこの書き方ほんとに好き一人称小説の良さが全開にでてる 被害者意識というか被害妄想を表現するのが巧みすぎる
1投稿日: 2025.10.12
powered by ブクログ表題作の「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」は、「毒親」という問題について娘側と母側両方の立場から考えさせる構成になっていたが、母の立場になったことがない私にはどうしても娘の方に感情移入してしまった。もしも「ホーリーマザー」が友人視点ではなく弓香の母視点で描かれていれば、弓香の母の心情にも寄り添えたのかもしれない。 どの話でも語り手によって物事の捉え方ががらりと変わるところや、他人の心をさも理解しているとばかりに勝手なことを言う語り手たちの醜さにぞっとした。
1投稿日: 2025.10.03
powered by ブクログホーリーマザーを読んでも、娘が悪いとは思えない。 「あなたのためを思って」という言葉が嫌い。 娘がそれを望んでいるかどうかは知り得ないのに、 自分の過去の経験から、同じ思いはさせたくないという思考に至り、押し付けがましい態度で子どもを縛る。 子どもの自主性はどこにあるのか。 母親から生まれても、同じ遺伝子を持っていても、全く別の人間なのに。 どうして他者として尊重してくれないのか。 子どもは親の思うようには育たない。 私は娘の弓香が可哀想に思える。
2投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上手くいかないことがあったときに「これは小さいころに親から愛されなかったから」「世間からズレてる親の遺伝子を継いでしまったから」と家庭のせいにしがちな自分に気がついた。 きっと、母の実家はそこそこ裕福だったのだと思います。自分が子どもの頃と同じような感覚でもてなしの準備をしたはいいけれど、同じようには事が運ばない。むしろ、こんな狭い部屋に住んでいることをわざわざ知らせたような形になり、どこかで帳尻を合わせようとした。それが学歴の話だったのかもしれません。 「要は、お互い、人付き合いに関しては、超面倒臭がりだってこと。大切な人は人生に一人だけいれば充分」 彼女の苦しみは、結婚ですべて解消されたということか。もともと、私ほどではなかったということか。それとも、無意識のうちに悲劇の連鎖を繰り返そうとしているのか。 もう、何を言っても弓香に通じる気がしない。きっと、この人は根の部分では苦しんでいないのだ。女優としての人気が下がったり、役に恵まれなかったりと、人生が上手くいかないと感じる時だけ母親のせいにして、苦しんでいるフリをして、ダメな原因はすべて自分の外にあるのだと、無意識のうちに自分に思い込ませようとしているのだ。 母親のことを面倒だなと思っていても、姑よりはマシ。嘘だと思うなら、弓香も結婚してみればいい。同居なんてしたら、遅くとも一週間以内には、お母さんはとてもいい人だったんだなって思うようになるはずだから。たくさんの人がそうやって、娘を卒業して、母親になるんだよ
0投稿日: 2025.10.02
powered by ブクログ昨今、「親ガチャ」「毒親」というワードが一人歩きしているけれど、思い通りにいかないときに外的な要因=親を引き合いに出して、うまくことが進んでいるときは、まるで自分一人の力で達成したかのように言う若者が多い。一人で生まれ育った人なんていないのに。 母親は子どもに苦労をさせないように、傷つかないように、守ってあげたいと思うあまり、干渉してしまうけれど、毒親の境界線はどこなのだろうか。 むしろ毒を持っているのは子の方なのでは。子の歪んだ感情が毒親にしているのではないか。 若者に分類される私でもそのように感じる書籍だった。
12投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ1作目から後味が悪くてさすがイヤミス…となった。 表題作は立場によって見え方が180度違くなることを明確に表現していたと思う。ただ人によって感じ方は異なるからどちらが正しいがないのが難しい。
1投稿日: 2025.09.28
powered by ブクログ自分が思う自分と、他人から思われてる自分とは全然違うんだろうな と、湊かなえさんの作品はいつも、ある種の戒めのような気持ちになる 子供からみたら、放置するのが聖母かもしれない、でも子供から大人になったらそれは毒親なのかもしれない 難しいな
0投稿日: 2025.09.20
powered by ブクログ6編の短編集で、母と娘がテーマとなっています。 親と子の関係が人間性を歪めてしまい、事件を起こす。 どれも娘主観で物語が進み、一見すると親の「歪んだ愛情」「過度な愛情と自己投影」が原因に見える。しかし、事件の真相が客観的に暴かれると、それは「娘」の問題であった。という価値観の反転に驚かされます。 さらに 巻末の清水由佳子さんの解説でも、反転しました。 「読者の自分も、一歩違えば毒親毒娘になれる。誰しにも起こりえる日常である。作者は、無様な登場人物たちを見下げ突き放すのではなく、それでもなお生きようとする人間への愛が読み取れることが魅力である」 私も、子どもを叱るたび「これも必要なこと」とただ割り切っていました。親として当然だからという理由で、相手を見下げていなかったか。反省です。どの親もどの子も無様でないことなんてないよな。自分も気を引き締めなおして、毒ごと喰らっていこうと思いました。
13投稿日: 2025.09.17
powered by ブクログ見える面でしか、判断できない。当たり前だけど。全体を俯瞰できるのであればもっと違った結末があったのかもしれない。読み終わると本当にオセロのようにひっくり返された。複雑な気持ちになった。
0投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログイヤミスの女王の名に恥じぬ作品。 本当に救いそうのないしんどさを与えてくれる。なんでこの話を読んだんだろう。。。(だけどクセになる) [ポイズンドーター読了時点]とある娘視点のお話。 こんな母親いるわけないじゃん!まじ毒親!と一見思うがどこか身の回りにいそうと感じさせられる文章力に絶句。気持ち悪いし無理すぎる。だけどページをめくる手が止まらない。 [ホーリーマザー読了後]その娘の友人視点のお話。 うげげけ。特大のカウンターパンチを顎に喰らわされフラフラ。猛毒を持ってたのは娘の方だったか。語り手のが変わることでこんなにも話が変わってしまうのか。。。 全ての人は自分が人生の中心であることを疑わないことをこの作品で実感させられる。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ短編でも読み応え抜群でした。まず事件の内容があって、その後読み進めるとそれぞれの犯人の背景が複雑でした。
0投稿日: 2025.08.01
powered by ブクログ『告白』以来の湊かなえさん作品。全話で人が死に、どろどろした感情がうずまく。短編とは思えない読み応えと、インタビュー形式や警察の取り調べ形式の文体が印象的だった。 タイトルにもなっているポイズンドーター・ホーリーマザーの通り、多くの短編で母親が存在し、物語に大きく影響する。 いつか母親になるかもしれない自分の内側をみつめる作品になった。
0投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ短編集は普段あまり読まないのですが こちらの作品はどの話も面白くて引き込まれて、どのラストも素晴らしかったです。 女同士の妬みも、男と女の勘違いも、、ラストの毒親も。 母親でもあり娘でもある私にとって分かる部分が多すぎて…毒親にも毒娘にもなりたくないなと考えさせられました。 湊かなえさんの描く人物はどの物語も人間味があって裏も表もあって面白いです。
8投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ⭐︎3.6 ・湊かなえさんらしいイヤミスが気軽に楽しめる短編集。ゾッとするラストが味わえる「マイディアレスト」、シンプルなイヤミスで好きだった。それぞれ違った面白さがあったけど、特に著者らしさが出ているのはやはり「ポイズンドーター」と「ホーリーマザー」。母と娘、違う立場から見るとまったく違う印象になる親子関係。毒親、ってよくいうけど本当は毒娘ってこともあるのでは?っていうストーリーで、一方的な主張だけを受け入れることの危険さが分かる。親子関係って難しいなと痛感させられた。
0投稿日: 2025.07.13
powered by ブクログ短編集でベストフレンド以外は嫌な気分になるけれど、そこが良い。 マイディアレストでは妹が酷く描かれているが問題なのは親であって、読み終えると生意気な妹が可哀想でもある。 優しい人は地味にゾッとして、ネトフリで見るとこの作品が最も印象深かった。 表題二作では一人の人物について語られる。娘から見ると毒親、友人から見ると聖母。母娘が悪い方向にすれ違いながら生きてきた様子が伺える。
0投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログ全体的に不穏な空気に包まれてて、好きな雰囲気だった。 どの話も、主観的な主張と、客観的な見え方の対比でひえーってなるタイプの話。 「ベストフレンド」 「ポイズンドーター」 「ホーリーマザー」 が特に印象に残った。 「ベストフレンド」は結末が予想外だったのもあるけど、脚本家のお仕事を少し覗けたようでおもしろかった。 今読んでいる、湊かなえの「落日」も脚本家が出てくるからより印象的。 ラスト2話では、 「ポイズンドーター」を読んで抱いた印象が 「ホーリーマザー」を読んでいくうちにどんどん揺さぶられていって、読後は頭にモヤモヤが広がってうまくまとまらなくなった… 同じ「支配」のように見えても、実際には受け取り方次第で全然変わるし、正解がないから苦しい… うまく表せないけどでもすごくおもしろかったー
23投稿日: 2025.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・7.8年前にハマったぶり久しぶりの湊かなえさん ・嫌な話の短編集 ・期待していたより胸くそ感は弱め ・ポイズンドーター、ホーリーマザー以外はストーリーもそんなにハマらず ・とか言いながら一気に読んじゃってるんだけど ・ポイズンドーターでは毒親に見えていた母親が、ホーリーマザーでは娘思いの母親に見えるという構成 ・弓香が毒娘で母はまともっぽい結末になってるけど、いうてやっぱり母親も毒親要素はありはしたよね ・相手のことを思っての発言だとしても、伝え方が悪いと毒親にもモラハラにもなりうる ・ポイズンドーター、ややポイズンマザーでした
1投稿日: 2025.07.02
powered by ブクログ久しぶりに湊さんの作品。 やっぱり面白い。最後に一気に突き落とされる感じがいい。 もちろん当事者にしかわからないことはあるけど、一方の話だけを信じて判断するのは、かなりの責任と怖さがある。
1投稿日: 2025.06.18
powered by ブクログ女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。 中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。 同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが…。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く(「ポイズンドーター」)。 呆然、驚愕、爽快、感動―さまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集! 母親にえこひいきされた妹に対する憎しみと嫉妬がこうじて心を病んだ姉の破滅を描いた「マイ・ディアレスト」、脚本家志望の3人の表面的には励まし合いながら裏では中傷メールや書き込みや足の引っ張り合いをする嫉妬と泥沼を描いた「ベストフレンド」、樋口明日美が会社の同僚を殺害した事件には樋口明日美の母親の「優しい人であれ」というしつけのせいだった「優しい人」など、「世の中は全体の一%に満たない優しい人の我慢と犠牲の上で成り立っている」「子供の幸せを願うことが他者から非難されなければいけないことでしょうか?」と優しいことは果たして良いことなのか、そして毒親とは何なのかを問う傑作イヤミス短編集。 湊かなえお得意の思い込みや勘違いによるミスディレクションが驚かされる展開が、キレっキレです。
12投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ本・ドラマ両方観ました。ベストフレンドの登場人物の名前を覚えるのに苦労した。個人的には罪深き女が好き。自分の想いと相手の想いが噛み合わないのは話しの大小に関わらず誰しもが経験した事あると思う。
1投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ湊かなえの短編集。さすがイヤミスの女王、読後はちゃんと嫌な気分になりました(笑) さて、このタイトルだが湊かなえ本人がインタビューでこう語っている。 「毒親というのは、ここ最近急速に使われるようになった言葉ですよね。新しい言葉ができた時、やたらと使われるので『それも当てはまるの?』と思うことってありませんか。いろいろ話を聞いていると、『それも毒親ってことになるの?』という内容で騒いでいる人が多い気がしたんです。」 本当に毒を持っているのは娘の方なんじゃないの?ということですね。 もちろん「毒親」と言われても当然の親はいる。ただこの作品に限らず、例えば犯罪者のコメントなどは自分がそうなったのを他人のせいにしているケースが非常に多いように感じる。犯罪者でなくとも現在の自分の不遇は親のせい、子供のせい、会社のせい、学校のせい、社会のせい、等々他人のせいにしている人は少なからずいる。そう考えると自分の境遇に不満を持っている人たちが安易に「毒親」という単語を使い親のせいにしているのは鵜呑みにできないし、一方的なラベリングは危険だ。
20投稿日: 2025.05.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる、6つの短編集。 マイディアレスト ベストフレンド 罪深き女 優しい人 ポイズンドーター ホーリーマザー 1人の視点だけでは物事は分からないなと思わされる話ばかりでした。ポイズンドーター、ホーリーマザーは特に題名の意味を考えさせられる作品でした。 罪深き女のラストがイヤミスで、中学生の頃読みあさった湊かなえ作品を思い出しました すごく懐かしい感覚でよかったなぁ、また久しぶりに湊かなえさんの作品読んでみたいと思いました
0投稿日: 2025.05.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
片方の言い分だけでは起こっている事象は分かりえないことを感じた。身の回りでありそうな、自分と切り離して読めない、そんな短編集だった。自分は現在進行形で親と反りが合わないが、お互いに腹を割って話したら、分かり合える部分があるのかも。幸い私も親も生きているから話してみようと思えた。
0投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ短編集。 全て親子の話です。インタビューに答える形式なのと、口語体の文章なのでとても読みやすいのです。 事件の真相をインタビューされている人の話から紐解いていきます。
5投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編6つからなる作品だったけれど、そのどのお話も人間の「なんか嫌」な部分が丁寧に書かれていて、読んでいて気持ちよかった。 中でもやはり「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」のお話が印象的だった。 ポイズンドーターの方では、湊かなえ作品にはよく出てくるようが母親が出てきて、いわゆる毒親と呼ばれる母親に見えたので、タイトルがポイズンマザーであることに疑問を感じながら読んでいた。 ホーリーマザーのお話を読んでその意味が分かった。弓香も弓香でたくさんの問題を抱えていたということが分かった。マリアの母親のような極端な例を除いて、すべての親は毒親的な側面と聖母的な側面の両方を持っているのだなと思った。また、外に見せる顔と家族に見せる顔もことなるので、そういった意味でも弓香の母親は毒親でもあり、聖母でもあるのだなと思った。最後理穂が「バカじゃないの。母親とか娘とか。」と言っていたように、大事なのは、母娘以前に一人の人間同士のして対話を試みることが大事なのではないかと思った。まだ子を持ったことない人間のきれいごとのような気もするので、また親になったら読み返したい。 あと、マリアの名前が聖母からとられているのは何とも皮肉なことだなと思った。
3投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ6つの短編からなる本作。 どの作品も自分に「刺さる要素」があり 読み進める度、ハッとさせられます。 本作は、 「女性Aから女性Bに向けて。」 「女性Bについて周囲の人間から見ると。」 という視点の内容が多く、一見すると 「女性向けなのかな?」と思いますが ご安心ください。男性でもバッチリ刺さります。 男女ともに、どの短編も他人事ではなく 自分事として心にぶっ刺さることでしょう。 ぼく個人としては、特に3作目の「罪深き女」 最後の2つ「ポイズンドーター/ホーリーマザー」 がダントツで心が痛くなるくらい刺さりました。 3作目の「罪深き女」では、誰かの過剰なやさしさは、受け手によっては猛毒にも大きな傷にもなりえてしまうことを。 5、6作目の「ポイズンドーター/ホーリーマザー」 では、一限的な視点で物事を判断しきってしまうことの愚かさを知ることができました。 すこし前、知人とのLINEのやり取りのなかで 「良かれと思ってしてることが 相手にとっては違うこともあるけどねぇ」 「やってやってる感も違うけどね」 というやり取りがあって 「あー、自分ってこれやりがちだよな……」と 反省というか、改めて自分を振り返る きっかけになることがありました。 本作の「罪深き女」で、ある登場人物の女性は 【やさしさと気遣いの深い女性】として 描かれていますが、そのやさしさの対象となった 男性目線ではその女性は【気色の悪い女】 として描かれており、一方の視点だけでは 読み取れない事実や、受け手と送り手の 不一致性をことごとく突きつけられます。 まさにぼくの事例だな、と。過剰な優しさは あいてをイライラさせたり、逆に気を 使わせることもあるんですよね。 「ポイズンドーター/ホーリーマザー」は、いわゆる毒親とその娘のお話なんですが、実は周囲の人間から見るとその母親は毒親ではなく聖母であり、毒なのはむしろ娘の方なのでは……というお話。表題の通りですね。 1つの視点に頼ると見えてこないものがあることを痛感させられましたし、これは父親がいなくて、父親になることを恐れ続けている自分自身にも当てはことだなと。 受けていない愛。その愛を知らない自分は愛を子に与えられないのではないか。自分が良い父親になれるか自信が無い。だから父親になりたくない。父親になりたくないのは親父のせい。ぼくは被害者だ。 かつては真剣にそう思っていた時期がありましたし、もしかすると今でもその気持ち0かと言われればそうじゃないかもしれません。 だけど大人になっていくなかで、そもそも産んでもらえたこと自体、愛を貰えてるし、覚えてないだけで父親には色んなところに連れて行ってもらっていろんな経験をさせてもらっていることも聞くことができ、自分の視点や感情ひとつで、すべてひとくくりに判断してはいけないなと感じました。 学生時代の自分は毒親父と思っていても、記憶のない頃の幼いぼくは良い父親と思っていたかもしれない。自分だけでも多角的な見方はできます。過去の自分、今の自分だけでも、偏った考えからすこしは離れられる。これは大事な気づきだなと。 ちょっとこの話は、本作の毒親話からは離れるかもしれませんが、ぼく自身が本作を読んで、この感想を持った。これはこれでいいのです。読み取り方、感じ方、派生の仕方は人それぞれ、ですよね。 本を読むって、こんな感じで最近あった個人的なトピックと重なることもあってとても勉強になるけど、より心の擦り傷に塩を塗ることにもなるので、これまた毒にも薬にもなるよな〜( ̄▽ ̄;)とあらためて考えさせられました。 でもまあ、人生のあらゆる経験は「苦い毒」というものはあっても「身にならない」なんてことはなくて、なにごともこの先に繋がる!!ということだけは29年という短い人生でありながらも確信していることでもあります。 酸いも甘いもしっかり自分事として受け止める人生をこれからも積み上げていきたいなと、そして、アップデートし続ける自分でありたいなと、そう思えた1冊でした。 とてつもなく重い本だけど、ここ数年でも読んでよかったと心から思える本でしたよ!オススメです!
1投稿日: 2025.03.27
powered by ブクログ母娘についてそれぞれの視点から物事が書かれていて、 こんなにすれ違ってしまうものかと心が苦しくなった。 「毒親」ってどこからどこまでなんだろう。私も母親になったら分かるのかな
0投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログどのお話も感情の描写がとてもリアルで人間関係、とくに親子の難しさを痛感しました。 「優しい人」が1番好きでした。最後の文章がかなり刺さりました。
1投稿日: 2025.03.18
powered by ブクログ読了。 ポイズンドーター・ホーリーマザー / 湊かなえ 湊かなえさんと『毒親』というテーマの親和性の高さ。短編集とは思えないくらい読み応えがあり、娘としての自分、母としての自分を省みながら一気に読んだ。
0投稿日: 2025.03.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっぱり最後のポイズンドーター・ホーリーマザーの話が印象に残る。 私はまだ子供を産んでないから弓香も、弓香で辛かっただろうなって思う。「母の愛」っていう、大義名分で娘の彼氏を別れさせていいわけがないし、勝手に机を漁って「いやらしい」と言っていいわけじゃないし「教師になれ」って従わせていいわけないと思う。自分の娘だからって、全部制御していいロボットじゃないし、別々の人間だし。人権がある。感情もある。 十分毒親だと思う。 たしかに、テレビ番組の毒親の話で自分の母親の話をして言い訳がないとも思うけど、それでしか自分の気持ちを言う勇気がなかったんだなと思った。 これはもう母親の方のプライドがエベレスト級で、どうにも解決しようないから娘が死ぬか母親が死ぬかしないと決着?がつかないものだったと思う。
0投稿日: 2025.03.09
powered by ブクログ湊かなえらしいグロ描写にはじめ面食らったが、3ヶ月に1度ほど、この短編集が読みたくてたまらなくなる日が来る。 表題作に関しては、毒親派になってしまう。こりゃ紛争が無くならないわけだ。
0投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ当事者だからわかること、当事者だからこそ見えていないことがあるのだなあと思った。また、子供側が嫌だと捉えていることは、親や周りから見たら毒ではなくただの教育で、実は普通のことだったりするのかな。子供と親とでは目線も違うから、ラインを引くのが難しいな。私はまだ親元で生活してるし、親とはずっと切っても切り離せない親子の関係であることを再認識した気分。そして、嫌な気持ち〜と思いながら読み進めてしまうのが湊作品。
0投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログ4.6 短編集。どの話もとても面白かった。一気読み。登場する全部の母親が嫌い。心底嫌い。そしえ表題作の「ポイズンドーター・ホーリーマザー」の二篇に対してとても悶々としてしまい、グレーな気持ちになったので星は5には届かなかった。最後の最後、嫌な気持ちレベルMAX。考えさせられるのはいいけどホーリーマザーが個人的に史上最強後味が悪い。イヤミスの中で本気で嫌な気持ちになったのは初めての経験だったかもしれない。 「マイディアレスト」 主人公に心底同情したし猫に救いを求める気持ちわかる。考察読んで仰天。そういうことだったのか…。角材で妹を蚤取りしたってことか。でも、ちょっと救われた気持ちがしてしまうのはなぜだろう。 「マイベストフレンド」 ちょっとしたどんでんがありつつ中々にいい話。 「罪深き女」 正幸くん視点を知るとおもしろっ! 「優しい人」 自分の子どもには、「自分にも周りにも優しくね」そう伝えたいと思った。周りに優しくと過剰に言う母親は娘には全く優しくなかった。自分の気持ちを無視して周りに優しくと教えることはとても深い存在否定だと思う。罪なことだと思う。 「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」 自立してから自分の親のことを「毒親」と思うなら誰がどう言おうと毒親なのだと思う。母親から嫌なことを言われても、最低だなと思っても、母親のことが好きならそう呼ぼうと思わないはずだから。世で語られる毒親の特徴に自分の母親が当てはまると、うちも毒親だったのかな…という気持ちにはなる。でもその負の感情より、好きとか感謝してるとかそういう感情の方が大きければ「毒親」認定はしないのではないか。 娘が性格の悪い人だったとしても、「毒娘」と判断するかどうかは母親。周りが言うことじゃない。だからホーリーマザーの章はとても嫌な気持ちになった。「毒親」と言われた母親視点の話ならこうは思わなかったかもしれない。でもいかに母親の外面がよいか、謙虚な人か、娘のために頑張ってた人か第三者が言っても関係ないのではないかと思う。母と娘という関係はその二人の間にあるものだから。 弓香からしたら、母親から言われた言葉やされた行動、受けた束縛によって「毒親」と感じたのならそれが全て。愛情や感謝よりもその恨みの方が大きかったから「毒親」認定したのだと感じた。それは母親目線でも同じで、母親が「毒娘」認定したのであれば毒娘なのだと思う。 すごく色々考えた話だった。今の私は完全に娘視点。娘から母親に対する鬱陶しい気持ちというか重いという気持ちはとても理解できるものだった。
0投稿日: 2025.02.05
powered by ブクログ親子の関係って難しい。 子どもを思っての親の言動も、受け取る側の子どもが‘毒親’としてしまえばそこに含まれる愛情は1ミリも伝わらないんだなと。
1投稿日: 2025.02.03
powered by ブクログ2025.1.12 読了 湊かなえさんの作品は映像化されたものを拝見したことがあって怖いというか嫌な気持ちになるイメージが強くてずっと避けてきていました。 今回はたまたまYouTubeでオススメされているのを見て短編集だしと思いきって手に取ったのですが、嫌な気持ちというよりも自分のズルさや後ろ暗いところを抉られつつでもみんなそうやって生きてるんだよと慰められてるようでもありました。 立場が違えば受け止め方も違うし正しさなんてホント一人ひとり微妙に違うのかもしれない。 感想としては「うわ~やられた~!湊かなえ作品ってこんなに面白いのか」が一番にくるかも。 ただあんまり弱ってる時には読めないかもですけど。
1投稿日: 2025.01.12
powered by ブクログ短編集なため読み進めやすい。 私的には罪深き女、優しい人が好きなお話だった。 ポイズンドーターとホーリーマザーはどちらの立場でも考えさせられる話だった。
5投稿日: 2025.01.06
powered by ブクログ人間関係は主観的に見てしまい、相手視点になって考えることを忘れてしまいがちなので、客観的に考えなければならないと再認識させられた。 悪い部分が100だと思わないようにする。逆も然り。 「ホーリーマザー」を読むまで私も弓香の発言が全てだと思い込んでしまっていたので、最後まで考えるべきと思い知らされた。 確かに自分の悪いところは棚に上げて、他人の悪口ばかり思いついてしまうことある。 結局は毒親などの問題も人と人の問題でしかなく、都合の悪い人間に親という役割があっただけで、人としての問題なんだろうなと思った。 Xなどでよく「アフリカの子達よりは恵まれてても私たちが辛いのには変わらない」という意見をみてモヤモヤしていたが、理穂の『海に溺れている例』を読んでモヤモヤしていた理由が分かった。 「ベストフレンド」お気に入り。 ちなみに寝ずに徹夜で読み切ってしまった私は毒娘です(笑)
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログ小説は大抵1つの視点から描かれていることが多い。 そのため主人公の捉え方、考え方と同じようにわたし自身も物事を捉えることが多かった。 しかしこの小説では同じ出来事を異なる視点から描くことで、同じ物事でも人によって良くも悪くも捉え方は異なることを痛感した。 傲慢で、自分勝手で、どこまでも人間らしい登場人物たちに考えさせられる一冊だった。
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ6つの短編 ベストフレンド以外、母親が出てくる それぞれなかなかクセのある母親で… ポイズンドーターとホーリーマザーはそれぞれの話で連作として繋がっている それぞれの立場を見ることで 本当の姿が見える 確かに、他の物語の母親たちは自分もかなりのクセ強で描かれているが…母親の立場になったらまた違う物語が見えるのかも…
0投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ捉え方、思い込みが運命さえも狂わせてしまう。 こちらが笑いかけただけで好意を持たれる事はないだろうと思っていても、笑いかけてくれたからと好意を持たれストーカー被害にまで合ってしまう事もある。 優しさから生まれる毒、嫉妬心から生まれる毒 さまざまな毒が回ったまま本作の表題ポイズンドーター、ホーリーマザーの2作へと突入する ポイズンドーターでは娘が母から受けてきた精神的苦痛が描かれている。これだけ読むと酷い母親の元で育ったように捉えるが ホーリーマザーではその母親が周囲からとてもいい母親だと語られていく 外面がいいというのが毒親の一つの特徴なので納得できた。が、まるで娘側の捉え方が悪かったのでは?母が毒親という思い込みでは?毒親と言う方が毒娘なのでは?と言われているようで辛い。 これは私が娘側しか経験していないからだろうか? 思い込みを捨てフラットに考えてみる機会を この作品から得た。 応え 毒娘は、毒親からしか育たない と私は思う。
1投稿日: 2024.12.06
powered by ブクログ友達のおすすめ。 毒親とその子供の関係を描いた短編集。 子供がどういう大人になるかは、子供の頃の環境がやはり大事だと思った。 やっぱり人間がいちばん怖い…
0投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログよくある親子の共依存関係や認知の歪み、それぞれの視点からよく描かれていると思う。 何事もそうだけれど、どちらかが100%悪いという事は無いし、母親だって人間なので完璧では無いものだけれど、子どもの価値観や性格形成に深く関わる親という身近な存在の影響はとてつもなく大きい。 兄弟姉妹はいつだって比較し合う生き物であり、第一子や一人っ子は丁寧に大切に育てられる分、 親の期待やプレッシャーも大きく、素直で従順な子も多い反面、その重圧に耐えかねた時張り詰めていた糸がぷつんと切れてしまうこともある。 また、躾と自分の好みや価値観の押し付けの違いに気づけないと毒親になりうる可能性があると言える。例えばこの本には、この子と遊ばないように。と友達選びやしてはいけないことの徹底(特に男女間の話)、人には優しくということも、全てにおいて母親の独断と偏見を押し付ける親ばかりが出てくる。 親と子どもは別人格であり、幼少期から親が子どもの意思や意見を尊重したり、話し合う機会が持たれていたらこのような話は生まれない。ほとんどの場合、子どもは親の庇護の下でしか生きられないので、それを逆手に取り過度にコントロールする事は子どもの将来を大きく左右する ベストフレンドだけは少し異色かなと思いますが、それ以外は親が娘に毒を撒いていき、気づくと子どもたちは母親の顔色を窺っている そして、この中の登場人物は誰かと自分、または誰かと誰かを比較して、時に可哀想がる事で蔑んでいたり、自分と相手との間に高低差をつけている、無意識のうちに 毒親かどうかは比較でも無ければ、ハイか、イイエの2択ではない。気をつけないと誰だって自分を押し付けてしまう可能性があることだから、子どもがいる人にとっては誰にとっても遠い話ではない 不快で深い話、またきっと読み返すと思う
4投稿日: 2024.11.20
powered by ブクログAmazonプライムでドラマ版を一気見して、原作はどんな感じ?と急いで買いに行った本 湊かなえさんの小説、たまに本当に嫌な女が出てくる この短編集は「うわー、いるいる」というのから「こんな生い立ちの人いるのかな?」というのまで。 「私も毒親?毒娘?」と最後に問いかける時間
1投稿日: 2024.10.21
powered by ブクログ初めてのイヤミス、初めて湊かなえの作品。 今まで小説に縁がなかったけど読み出したら止まらん作品やった。短編小説で読めば読むほど続きが気になる。 小説のジャンルはいまいちよくわかってないけど自分はイヤミス系?が好きなんだなぁ。と、。 他の人の小説も読んでみたいけど湊かなえは間違いないって印象がついた作品。
5投稿日: 2024.09.29
powered by ブクログドラマ→原作の順で読みました。 母親と娘の関係がテーマの短編6話で構成。 同じ話でも、母親からみた視点と娘からみた視点では話の解釈が変わってくるなと思った。 ●母親の愛情(=過干渉)と、娘の成長(=反抗)は切っても離せない関係性だと思う。 個人の意見としては、 子どもが成人するまでは親に責任がある(=干渉して良い)と思うが、成人後は一個人として認めて(=自身で責任を持ちなさいと)信用してあげるのが親の在り方だと思う。(子離れ、親離れする)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ●ドラマの順 1ポイズンドーター 2ホーリーマザー 3罪深き女 4ベストフレンド 5優しい人 6マイディアレスト ↓ 原作では少し分かりにくい『優しい人』や『マイディアレスト』は映像化されたことで、より主人公の狂っている感じが出ていて良かった。 ただ表題の『ホーリーマザー』の内容は改編が多く、原作と映像では違った印象をもった。 原作では母親が亡くなった後、過去の話振り返りながら、友人の理穂視点で話している。 映像では母親が死ぬまでの時間軸が原作と違い、過去の理穂家族との繋がり表現が少ないため、後半に重要な理穂のセリフ『私の娘は弓香みたいな毒娘にならないように育てる』が急にキレたみたいな表現になっているのは少し残念だったかな。
10投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログ久しぶりに湊かなえさんのイヤミスを読みました。 面白かったです。短編が6編。 湊かなえさんの作品によくあるような、Aさんについての複数の登場人物による違った証言から、徐々に浮かび上がってくるAさんの人物像。 こういうのがたまらなく面白いです。 「毒親」って?「聖母」って?
41投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最後の章は母親目線で、弓香の話の信憑性を覆す章で面白かった。 ただ、理穂の弓香への突き放し方はそこまでしなくてもと感じたし、弓香の主観が入ってるとはいえ進路や交際交友相手などなんでもコントロールしてくる母親は嫌だと感じてしまった。 この物語にでてくる母親たちほど全然厳しくはなかったが、自分の子供の頃の母親との関係を思い出したりした。
0投稿日: 2024.09.19
powered by ブクログ湊かなえさんの作品、まだ2作目しか読んでいない分際で失礼かもしれないが 胸糞悪くて好きじゃないなあ。
0投稿日: 2024.09.15
powered by ブクログ思い込み、妄想、被害妄想、という負の連鎖からくる、固定してしまった人への印象が、悪い方へ悪い方へと進ませる。他人に対して自分は大きな影響を与えているんだという傲慢さを、絶妙な視点の切り替えによって読者には気づかせる。「誰かの物語の中では悪役」ではなく「誰かの物語の中ではあくまで他人」を逸脱することで生まれる誤解、認識の相違。 小説としてフィクションとして味わう分には良いが、虚構で済んでいるすれすれのところで、現実は均衡を何とか保っている状態なのかも。氷山の一角か。 初、湊かなえ。 今まで推理小説とかミステリーとかを意図的に避けてきたが、人の生き死にの要因、殺害に至らしめる深い感情の動きの激しさをこれでもかと見せつけられ、流石売れている方はちょっと違うなと思いつつ、この作品が売れているのかは別として、この人が売れているということは、人間の暗部というものにそそられるのは、皆おんなじなんだなと思った。厳しいけど好き。
6投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログ湊かなえの数ある著作の中でもとくに不快な短編集 マジでちゃんと幼少期〜思春期の親への恨みを思い出させてくれる笑 ところどころは存在しない記憶…いやうちの母親もちょっと鬱陶しいと思う時はあったけどそこまででは…なかった…かな…? 本のタイトルにもなってるポイズン…を読むとマジで湊かなえは誰の肩も持たないんだなと分かるし、そこが好き 「母性」とか読んで娘の独白に強く共感するタイプの読者のことを、湊かなえは冷たい目で見てるんだろうなと分かる ただ、申し訳ないけど作中のホーリーマザーはやっぱりちょっと毒入ってると思うわ笑 資格職を女だからと何度もすすめるのは普通に抑圧ですよ 資格はいいぞぉ〜と言って理由を説明しておけばじゅうぶん 民間企業に入って育児退職→後悔のコースでも別にいいじゃないですか 人間には愚行権というものがあるんだから 女子大のくだりもそうだけど、女が差別されてるからって娘を永遠に安定思考&保守的に育てるのはもはや差別に加担してるまであるよね そして今のところ湊かなえの著作はずっと田舎育ち→上京した人の話だ 売れたいなら東京の人にウケる話を書けと言われて絶対書いてやるもんかと思ったらしいけど 反骨精神めっちゃ強いよね そこが好き
8投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ自分が相手に思っていることと、その人が自分に対して思っていることの食い違い。 対象は一対一だけではなく、周囲の人との違いも。 短編集なんだけど、最後にいろいろ絡んできて、面白かったし、人間関係の教訓も含まれてると感じた。 良かった。
4投稿日: 2024.08.09
powered by ブクログ湊かなえさんは本当に人の気持ちがわかり優しい方なのだろう。世間は「毒親毒親」と騒がしいが、そうだよね、分からないよね。一方は絵の話を聴き思い込む。人の悪口ばかり言う人と、一切言わない人。私の痛いところをグイグイついてきた。母のことが懐かしくなった。
2投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ殺人事件のインタビューから、姉妹、男女、母娘など、人間関係の闇が見えてくる短編ミステリー。 複数人からの聴き取り、食い違う証言。 事件をさまざまな方向からみることで、真実が徐々に明らかになってくるーー 本当の毒は誰なのか?正しいのは誰なのか? 短編だけど、ひとつひとつの内容が濃く満足感がある作品だった。
12投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ心を動かされる小説は面白い!親の洗脳によって、娘たちは大切な物を失っている。子供の「ごめんなさい」の意味も考えさせられるな。どの立場で考えるかによってこの本の楽しみ方は変わる。文句なしの星5。
37投稿日: 2024.07.14
powered by ブクログ本当に湊かなえさんって感じで良かったですw 最後のホーリーマザーの所だけ共感しにくかったけど、他の作品はとっても好みでした。
1投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ私自身、学生時代、自分の母親を毒親だと嘆き、色々な人にいいふらす節があった。また、物語に出てくる過干渉な母親と、自分の母親が重なる部分が多々あり、最初は主人公(娘サイド)に感情移入していた。 しかし、物語の後半、うってかわって、母親サイドからの話となり、母親の気持ちに気付かされることができた。「人生が上手くいかないと感じる時だけ母親のせいにして、苦しんでいるフリをして、ダメな原因はすべて自分の外にあるのだと、無意識のうちに自分に思い込ませようとしている」との理穂の言葉がとても刺さった。 本当に苦しい人は、(マリアのように)母親への悩みや気持ちを周りに伝えることができない人だと思う。それなのに対し、私が、この小説の由香のように、人に伝えることができる時点で、自分の大袈裟かつ、他責思考が露呈されたように感じる。 本当に、湊かなえさんの言うとおり、物事は解釈一つで白から黒へと反転し、この物語もまさに、同じ出来事でも、角度を変えると違って見える。 ただ一つ思うことは、理穂は、弓香の母親への本当の想いに耳を傾けるシーンがないことが気になった。 出版した本や、テレビ番組での発言をもとに、弓香のことを非難しているのだと思うが、実際はどうだったのか本音を聞いてあげたうえで、厳しい言葉を浴びせる必要はあるのかと思う。私のポリシーとして、「人は人であり、人の気持ちは推し量ることはできない。当事者にしかわからない、想いがあり、感情や行動を押し付けることはできない。人を変えることはできない」と言う考えがある。人の家庭事情は推し量ることなんてできないのにも関わらず、「毒娘」と一蹴してよいものかと思う。(そこの背景には、理穂の個人的な弓香への負の感情があると思うが) 〜優しい人〜 では、優しすぎて損する人の具体例が如実に描かれていた。ゲロ係にされたことなど、、、 ただ、人に興味がなく、深い関係を築くという前提がないからこそ、誰にでも親切にできる、近寄ってきた人間は受け入れる、しかし相手は自分が好かれていると勘違いし、もっと踏み込みたいと思うようになり、それに対して拒絶し、最初から何もしなかった人以上に傷つけてしまう、、、 【優しい】の考え方がかわった気がする また最後に、(優しい人)からの証言として、優しい人じゃないことは決して悪いことじゃないという言葉が刺さり救われた。私は、人のために自己犠牲する友人などに共感できず(もっと自分の意見を持って、ご自愛しろよ!と思う)自分自身のことを優しくない人だと認識している。それに対し、優しい言葉をかけてくださり、この物語は良かったと思う。 主人公が同じ属性の彼氏に出会え、自分のことを好きだと思えて良かったと思う。 ーーーーー 「要は、お互い、人付き合いに関しては、超面倒臭がりだってこと。大切な人は人生に一人だけいれば充分」 彼のそのひと言で、かえって私は、これからあらゆる人に対して本当に優しくできるのではないかと思い、その第一歩として、生まれて初めて自分を好きだと思えた。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
湊かなえ作品2作目! 今回は短編集ということで気軽に読めるかなと思ったらその短編の数だけ食らってしまった。 あらすじでもあるように母娘、姉妹、友人、男女という自分たちにも身近な関係性に徐々にズレが生まれていき、やがて大きな事件に発展する。しかしその事件も最後までお話を読むとどちらが正義で悪か判断できないような真実が明かされることとなる。 それを、インタビュー、会話、メールなどの口語調で描かれるためダイレクトにその情景を感じることとなりヒヤッとする。 いろいろな人物の「思い」と「思い込み」によって描かれる物語。その怖さについて考させられた。
5投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
イヤミスの女王と称される湊かなえ先生の母と娘の関係を描いた作品。 とはいえ、この作品はミステリー要素は無いので、ただただ嫌な気持ちになるタイプの純文学作品だと思います。 私自身、自分の親もいるし娘も2人いるし何なら姉もいるしでわりとどのお話も共感できちゃうので、読んでいて本当に苦しかった。妹は居ないしライバルも居ないけど。 長女が厳しくされて妹ばかり甘やかされる、なんてエピソードはよく聞く。実際、年齢差によってはヤングケアラーとまではいかないが「お姉ちゃんなんだから」の一言で全部片付けられて我慢を強いられるなんてこと、たくさんあるだろう。なんならママ友にもそんな人が多い。娘さんがいる妊娠中のママ友に平気で「下の子が産まれたら、上の子は戦力になるね」なんて話しかける人が年寄り以外にいるなんて思わなかった。そんな時代じゃないだろ。娘さんが自主的に「お母さんのお手伝いする!」「赤ちゃん可愛い!お世話する!」って言うなら性格とか特性もあるだろうけど、それを当たり前と思うなんて毒親かも?なんて思っちゃう。私は逆にお姉ちゃんだって一番可愛がられていたと思う。第一子に対する思いってやっぱり違う。子どもを産んでみてもわかる。第一子はやっぱり可愛いよ。下の子なんか忙しさを理由に放置され気味だったりお下がりばかりなんてよくあることで。下の子が産まれて不安定になるから第一子を優先して、なんて保育士だって言う。ケアの質が違う気がする。誰でも親に対して拗らせてる。それでも、「マイディアレスト」に出てきた妹はムカつくしお姉ちゃん頑張れ!で個人的にハッピーエンド。すっきり。 「ベストフレンド」「罪深き女」「優しい人」は「母と娘」がメインテーマだからか男側の視点はほぼ無に近く「こりゃ男が悪い」と深く考えず受け止めちゃいました。女の友情がドロ沼やら腹黒いやらなんやら言うヤカラの頭をぶん殴る作品かも。人間、他人に対して好きなところもあれば嫌いなところもある。デリカシーが無いところはムカつくし時々その人の発言に傷付いて泣きそうになって愚痴るけど、そのサバサバしてるところが裏表なくて付き合いやすいから何だかんだ一緒にいるし関係性壊したくないから本人にはハッキリ言えないし、なんてことある。その人の全部が全部好きじゃないと友だちになれないなんてことないし無理だと思う。そんな表裏一体の友情関係をとても上手く描かれている。旦那にはめちゃくちゃあのママの悪口言うけど、それはまたそのママと会った時に仲良くしたいから悪い感情引き摺りたくなくて吐き出してるみたいなところあるからな…気持ちの切り替えみたいなところある。 でもさぁ……、「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」はさすがに弓香を応援する。理穂最悪。無理。弓香には何も伝えず何も教えずのくせに「そんなこともわからなかったの?」とかどんな察してちゃんだよと。お前だってマリアの何がわかってマリアのどの立場で弓香を糾弾してるのかわからん。父親がマリアの口利きして会社に勤めてることで自分がマリアを救った気でもしてるわけ?弓香は弓香の気持ちがあって苦しい人生を歩んできた先に見つけた女優業にケチつけたいだけの田舎のオバサンですよ。洗脳により自分の親が毒親じゃないと思い込んでいるために、これが正しいことだと娘に同じことを繰り返してしまう毒親だろうよと思う。だからラストは「ほらやっぱりそうなるよねー!」な1文があって自分の中ではちょっとスッキリ。シノちゃんのことを思うとやるせないがシノちゃん全力で逃げて!と応援しちゃう。子どもの進路やら子どもの交友関係に口出しするのなんか毒親に決まってるだろ。薬をすすめてくるような悪い友だち?そんなの親がまともに子どもと向き合っていれば、ちゃんと事前に薬は犯罪で悪いものだと教えていれば、子どもの方から「実は友だちにこんなものすすめられて」とちゃんと報告してくれるしそれに対して「そんな友だちと離れなさい!」じゃなくて子どもの方から「薬をすすめてくるような子は自分の友だちではないな」と思ってくれる。そう信じてる。そんな上手くいくか?とももちろん思うけど、そうなってくれるようにこちらは育て見守っていくだけでしょ。それを「なんでも毒親毒親って…、そんなの毒娘だ」なんて腹立たしい。私が将来娘に「毒親だ!」って言われてたらめちゃくちゃショックだけど、子どもからしたらそうだったんだからそうなんだろうと受け入れるしかないよ。確かに「聖母」なんて呼ばれるようなことしてないもん。 お友だちの家では「テレビ禁止」のルールがあるんだけど我が家は昔から私がアニメ漫画小説ゲーム大好きだからってのもあり無制限。それをお友だちが「テレビ見たかったのに厳しい教育で疲れた…うちの親は毒親だ」と思うか私の娘が「子育てを放棄されてた放置子だった…親はテレビに子守りさせてるんだ…うちの親は毒親だ」と思うかってわからないじゃん。うちのコが漫画家になって「親が昔から色んな作品に触れさせてくれて、世界が広まったんです」なんてこともあったりするし。「あなたのため」なんざいくらでも毒にも薬にもなるんだから。子どもが思ったことが正解だよ、と思っちゃうんだよな。 世の中のママに読んで欲しい。感情ぐちゃぐちゃ。これだから湊かなえ先生の作品はやめられの。しんどい時は読むのを控えましょう。私はしんどい時に読んじゃったのでこんな感じの感想になっちゃいました。
2投稿日: 2024.06.17
powered by ブクログいやミス読む高くなって、積読からこれを。短編集だけど、ちゃんと嫌でした(笑)。独白形式にして、逆の立場もそうして、すれ違い、見え方の違いが、あからさまになってゆく。現実の世界もこういうのいっぱいあるんだろうな。気づかないだけで。。。気をつけよっと。
1投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ6/7〜 短編小説集 マイディアレスト ベストフレンド 罪深き女 優しい人 ポイズンドーター ホーリーマザー 1番面白かったのはベストフレンド 優しい人は微妙だった 母からの視点、当人からの視点、そして第三者からの視点があって、あれそういうこと?と思うことがいろいろあった。
1投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログ初めて湊かなえ作品を読んだ。 立場の変化が見方を変えるという点を深く感じた。 毒親とはなにか、毒娘とはなにか、読後感はどろっとした感じ。
0投稿日: 2024.06.06
powered by ブクログ視点によって物語の見え方が変わるイヤミス短編集 嫌な気持ちになるし怖いお話もあるけど色々考えさせられる作品だった 良かれと思ってやったことが相手にとってはどうなのか 特に自分も子供に対して毒親になってないかと思わず我が身を振り返った
4投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログさすがイヤミスの女王… 誰が正しくて何が本当なのかは分からないけど、ただ弓香の母親に同情した…私の母も行きづらい人間だったと思うところもあり… リンクする点があった。
7投稿日: 2024.06.01
powered by ブクログ読んだ事あった? あれは違う本だったっけ? 毒親…なんか読んでて苦しくなってきた 親であり子であり嫁であり祖母であり。 色んな経験を積んで言える事は 大事な子どもに安全な道を選ばせたいのは 親心です。 でも、それが正しいかどうからわかりません。 湊かなえさんの最後はいつも、もやっと終わるのに今回は反対にホッとしたとゆうか苦しさが落ち着いた
0投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログ自分も母親との距離感を測るのに困難しているので、刺さった。今敏のPERFECT BLUEを観たあとみたいな味気の悪さが残った。今日は眠れないかもしれない。
1投稿日: 2024.05.29
powered by ブクログ物語の随所で描かれる感情の比喩、特に「海」に例えられた表現が非常に心に響きました。その場、その瞬間にいた本人にしか分からない感情。それは外からは決して測ることのできない、深くて重いものです。ミステリーとしての面白さはもちろんですが、人間が抱える「理解されがたい孤独」をこれほど鮮やかに言語化する筆力に脱帽。母と娘、その関係の難しさを改めて痛感しました。
1投稿日: 2024.05.25
