タイトルの通りファンタジー世界のお仕事もの。主人公の化粧技術が人を変えていくのが面白いですが、それ以上に「何のために化粧をするのか」「あなたはどんな人になりたいのか」というテーマが魅力的です。化粧する意味なんかある？っていう、誰もが言われたり考えたりしたことのある問いの答えがこの作品にあると思います。 主人公が化粧の技で注目されてどんどんのし上がる…って感じの爽快感は少ないかもしれませんが、キャラが悩んで成長していく作品が好きな方におすすめしたいです。テーマ性の感じられる異世界ファンタジーっていいよね。 原作既読者的には、小説で想像しきれなかった表情やしぐさがキャラクターの魅力を引き出していてよかったです。特に化粧のシーンは絵が付くことでとっつきやすく読めました。 あと原作よりも舞台設定などの説明は多少省略されていますがストーリーは変わっておらずうまいバランスだと思いました。小説と漫画のどっちから読んでも面白いと思います。