Reader Store
パーマネント神喜劇(新潮文庫)
パーマネント神喜劇(新潮文庫)
万城目学/新潮社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

66件)
3.8
18
18
19
3
2
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    コメディタッチでおもしろそうだと思ったけど、想像よりも全然おもしろくなかった。 震災の描写があると知らなかったから、あらすじに載っていたら買うのを避けられた。 最終話で災害を起こす神(大神様)と、主人公の神の会話が最悪だった。たかがそんなことで、災害を起こすかどうか気まぐれに決められる様子は、架空の創作物だとしても、おもしろさら微塵も感じなかった。 表紙の左側にいるふくよかなひとが神(縁結び)で、右の中井貴一に似てるひとが神のそばで取材するフリーランスの記者。

    0
    投稿日: 2025.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    陽気な語りで始まるので、とても読みやすい。 ひとりでペラペラしゃべって読者へ自己紹介するのは縁結びの神様!笑 しかもおっさん。 かと思いきやもうひとり神様がいた。 縁結びの神様を取材して本を出したいライターの神様だった笑 神様でもノルマを達成するためにズルしたり、上級神様へ陰で文句を言ったり、不安になって吐きそうになったり。おっさんなのに可愛らしくて憎めない笑 最後の章では、不安になったが結果オーライ! 感動も詰め込まれていた。 こんな神様に見守られて日々過ごしていると幸せだなぁと思った。神社へ行ったら思い出そう。 解説にもあったが、登場人物に気持ち悪い人がいない。だから気持ちよく読める。 「当たり屋」では悪い人に思えるが、不思議と最後は更生したりして。神様の力か? そして謎だったパーマネント。てっきり神様がパーマをかけるオチを予想していたが、全く違った笑 自分の学力の弱さを実感笑

    0
    投稿日: 2025.09.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この本は4つのお話で構成されています。 その中でも当たり屋の話が私の中で響いたというか何というかです。 隙あらば大金を手にし、いつでもリタイアする気満々のわたくしには受け入れられない結末でした。 まあ、当たったはずの3億の権利を放棄して真っ当な人生を歩む、言い換えれば3億で真っ当な人生を買ったととらえる当たり屋。 うそでしょ、3億の権利を捨てなくてもやり方は色々あるでしょうよ。 勤務が全てではないですよ。とファンタジー小説にムキになるわたくしでした。

    0
    投稿日: 2025.06.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久しぶりの万城目ワールドを堪能。たぶん10年以上ぶりの様な気が…。現世に1,000年権限する縁結びの神様とそれを取材する神様。学業の神様が繁忙期に入るとスケットに駆り出され、得意の縁結びじゃなくても神通力には自信があるらしく多方面で活躍中。やはり神様は人から忘れられると消えてしまうんだな。あの「かのこちゃん」も小学校3年生に成長した姿で登場。当たり屋なんかも出てきますが、終始ほっこりした雰囲気で大変読みやすい。著者の本はまだ読めていないものもたくさんあるので、久しぶりに手を出したいなぁと思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2025.05.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目さんの本だから…と積読していたものの、おじさん2人のイラストにあまり心惹かれず放置していましたがやっと読了。 神様界隈も色々あるんだなぁ。 ちょっとホロッとしたところもあり、読後感は良かったです。

    0
    投稿日: 2025.04.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    派手な柄シャツを小太りの体に纏い、下ぶくれの顔に笑みを浮かべた中年男。でもこれは人間に配慮した仮の姿。だって、私は神だから──。千年前から小さな神社を守る恋愛成就の神は、黒縁メガネにスーツ姿の同僚と共にお勤めに励む。昇進の機会を掴むため、珍客がもたらす危機から脱するため、そして人々の悠久なる幸せのため。ちょっとセコくて小心で、とびきり熱い神様が贈る縁結び奮闘記! 神様も大変な仕事なんだなと思った。上級神から課せられたノルマを達成するために奮闘したり昇進試験があったりして。人間社会と何も変わることなく神様も頑張っているんだなぁと思ってしまった。 謎の銀行員みたいな男の格好をしたフリーランスの神と社持ちの神が、なんだか後任の神に翻弄されたり繁忙期の神社の応援に行ったりしてなかなかよかった。そして、最後の話はこれまた良かった。街のみんなを守るために、上級神でもその姿を見たことはないという大神に立ち向かう姿。表紙のハゲ散らかしたオジ神がやってんだからカッコ良すぎないか? そして思ったことは、地元の神様は人間から忘れられたら消えてしまうということ。神様を置いてその土地からいなくなると、神様も消滅してしまう。これってなんとなく日本ぽい考え方だなと思った。人間の願いを聞いてくれる神様は、人間からの信仰を糧に存在している。地元の神様を大事にしようと思った。 4作の中でも「トシ&シュン」がなんか好きだったな。芽がなかなか出ない小説家と女優のカップルの話。神様の昇進試験の課題だったけど、なかなかに面白かったし、頑張って努力をしていたんじゃないかなと思った。だけど、ハゲ散らかしたオジ神の最後の決断はすごかった。英断だったなと。 神様なんていないと思っていたけど、なんとなく近所の小さい神社とかを大切にしようかなと思った。20年ぶりに優勝に沸く野球チームのファンの願いを聞き入れて、風神に頼んで神風吹かせるオジ神の姿もちょっと見たい。 2025.2.20 読了

    0
    投稿日: 2025.02.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    めっちゃくちゃ面白かった!!神様のお話って今まで読んだことがなくて新鮮だったし、さすが神って感じで、悩みがある人だったり、神社に来る人達のお願いを叶えていく感じはめちゃくちゃ気持ちよかった!僕もこの神様の居る神社にお参りに行きたいし、あわよくば願いを叶えてもらいたい!!

    0
    投稿日: 2025.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    神様が人間をなんだかんだで幸せにする、よくある設定だなーと思ってたら、最後だけが違った。 イマイチ時間軸が不明だったけど、最後は人に助けられてて、人も助けられて良かった。 ラストの章は似たようなものを選んで読んでいるからか、「神様の御用人」とかぶった。そもそも有名なテーマなのかな?

    0
    投稿日: 2025.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    神様の話といえば、ガネーシャがインパクトがあるがゆえに、本作はなんとなく物足りなさを感じてしまった。万城目作品が初だっただけに、なかなか作風がつかめなかった…。また少し時間が経った頃にゆっくり再読したい。

    34
    投稿日: 2024.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    見た目は、趣味の悪い柄もののシャツを着たおっさん。でも「神様」なんです。それも主な担当は『縁結び』。小さな町の、名も無い神社で千年もお役目をつとめてきた。そんな神様のところに、取材が入った。髪をぴっちりと分け、メガネをかけた姿はまるでサラリーマン。だけどこちらも「神様」。さらに、神様の昇進をかけた試験も絡んでいるからなんだかややこしいことに…。 「神様」を主人公とした連作短編を一つにまとめた本書。単なる"縁結びのエピソード集"かと思わせて、実はしっかりと芯が通っていて読みごたえがあります。 理屈っぽい男•篠崎肇と恋人の坂本みさきのカップルの縁を取りまとめる「はじめの一歩」 昇進と異動を目前にした神様がトラブルに巻き込まれ、いい加減な暮らしをしてきた男•宇喜田英二が棚ぼたを手にするが…。「当たり屋」 小説家志望のトシと役者志望のシュンが、それぞれの夢を諦めかけるも、神様の昇進試験とかち合って…「トシ&シュン」 取材に来ていたライターの本が完成した。本を届けてもらったその時に地震が起こって…。「パーマネント神喜劇」 万城目学の小説は、神様などの"目に見えない存在"を扱うと無茶苦茶面白いですね。いい味出してます。

    35
    投稿日: 2024.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    裏切らない万城目作品! なんだろ、自然にスラスラ楽しく読めてしまうのはやっぱり万城目さんだから? 神様系も好きなので余計に楽しめた。 賞取った新作は何となくまだ読んでないけどどうしようかな。。

    1
    投稿日: 2024.04.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    かなり人っぽい縁結びの神様が主人公 なんか、下世話な感じはあるものの人間を想う熱い気持ちもあるのが親近感 そんな神様の奮闘記がまさに新喜劇ならぬ神喜劇!笑いあり、ちょっと涙あり面白おかしく読ませてもらいました ただ、語り調で書かれてるのが、少し読みにくい感じがしました

    6
    投稿日: 2024.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    語り形式で読みやすいので気軽に読めた。 人間味のありすぎる神様が主役の話。 出てくるキャラが濃くて愛着が湧く。

    1
    投稿日: 2024.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    期待値あがりすぎちゃってました、勝手に。 ストーリーしっかりの万城目作品がまた読みたいなぁ。 終盤ながしよみになってしまってざんねん。

    0
    投稿日: 2023.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目ワールド全開のお話。 この世界観は最高すぎる。 何か適当で少し抜けてる性格の人間臭すぎる神様に神様である事を忘れてしまうのだけど、神様の威厳もちゃんとあるし、神様が仕事として神様を頑張ってる姿が面白かったなあ。

    1
    投稿日: 2023.11.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目ワールド全開…なんだけど…期待してた通りではなかったなぁ。 神様が人間に対して色々仕掛けて…って言うお話なんだけど。フワッとしてて…ふーんって感じ。 ところどころに、バベル九朔(読んでないけど)とか、かのこちゃんや鹿男さんとか出てきておやっ⁈と思ったけど。それだけでした。 他作品はすっごく面白いんだけどなぁ。この作品から読んでたら他作品には手が伸びなかったかも。 残念。

    2
    投稿日: 2023.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    100冊ビブリオバトル@オンライン第9ゲームで紹介された本です。オンライン開催。 2020.08.22〜23

    0
    投稿日: 2023.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    身近にいる様な神様のお話。 この神様、とてもいい加減で打算的で、人間臭い。 関わってくる周りの神様もおんなじよう。 本来神様はそんなものと言うのを何処かで聞いていた気もするけど。 そんな神様だけど、やっぱり人間が好きで見捨てれず、神通力?で色んな人の願いに、真摯に向き合っている。 神様も完璧ではない部分が愛せてしまいます。 各篇の登場人物の欲や悩みも、共感できるようなもので、読みやすいものでしたが、表題作の「パーマネント神喜劇」はテーマも壮大であったが、こちらも神様っぷりを見せつけ気持ちのよいものでした。

    2
    投稿日: 2023.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容はほっこりしていてそれなりに面白いものの、神様の扱い方が他の作家さんの作品でもたまに見られる感じであまりオリジナリティが感じられない。 万城目氏の最大の特徴であるオリジナリティ溢れる作品をしばらく読めていないのが寂しいなあ。

    0
    投稿日: 2023.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目ワールド全開で、なおかつこれまでの作品に登場した人物が登場するので、過去の作品を読了している人にとってはニヤリとできる部分がたくさんある。 もちろん読んでいなくてもしっかり楽しめるので、初めて万城目学に触れるという方もご安心。 この作品が楽しめたのなら、ぜひ他の万城目学の作品にも手を伸ばしてみてほしいのである。

    0
    投稿日: 2023.02.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ファンタジー物だけど、神社に行ったらこの本に出てくるような神様に本当に出会えるんじゃないかと思ってしまうような物語だった。 あっという間に読み終えてれちゃうすごく読みやすい

    1
    投稿日: 2022.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんとなくおもしそうと思って読み始めた本 人が良さそうな人間臭い?神様 日本人の八百万の神様への信仰心とほっこり神様 うっかりウルっとしたところも 楽しい本でした

    3
    投稿日: 2022.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     神社を護る ( 縁結び ) 神のお勤めを描いたコメディファンタジー。4話からなる連作短編集。       * * * * *  縁結び神の語りで始まるのだけれど、何か神のイメージとはズレていて、舞台喜劇を観ているようでおもしろかった。  各話もそれぞれ味があります。  1話目は、言霊で以て煮え切らない男の欠点を封じることで、恋人の仲を鮮やかに成就させる縁結び譚です。   2話目は、当たり屋をして生活しているというどうしようもないぐーたら男を見事に改心させ、縁結びまでしてしまうという御利益譚です。  3話目は、恋人の「男女の仲」を進展させつつ、それぞれ芸道での成功に導くこの話は『杜子春』をモチーフにしたパロディ譚で、最も笑える出来栄えでした。  そして4話目は、阪神淡路大震災と生田神社をモチーフにしたような描写で、心を打つ展開になっていました。  最終話にこの話を持ってきたのは、万城目さんが関西に縁のある作家だからなのでしょうね。だとすれば作品タイトルにも納得できます。  ともあれ、笑いあり、感動ありの、よくできた作品だったと思います。

    2
    投稿日: 2022.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は表紙に戸惑ったけど、終わった後はこの表紙でよかったなと。我々の日常も神さまの日々のお勤めあってこそと思うと感謝ですね。

    0
    投稿日: 2022.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人の信仰心からしたら、日本の神様はこの位お気楽な感じかもしれないな。 でも、こうやって人間や街を助けて守ってくれてるのかもと、しみじみしてしまう所もあったり。 なんやかんや、イッキ読み必至の本でした。

    0
    投稿日: 2022.06.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久々の万城目学さん。やっぱり良いです、万城目学さん。 万城目さんの作品はどれも清々しい。作品自体が清々しいし、読者側の気持ちとしても読み始めから読み終わりまでずっと清々しい。 それを、解説で「品がある」と表現されていて、なるほど!!と膝を打った。確かに「品がある」はしっくりくる。 主人公は縁結びの神様。姿かたちはおっさん。神々の中でも下級に属するらしく、ノルマに追われているよう。この神を取材したいと常にそばにいるライター神様。姿かたちは、銀行員。もうこれだけでわけわからん設定だけど、「神喜劇」とあるだけに、本当に楽しめる。 このおっさん神様の言葉(セリフ)だけで物語が進んでいく部分と、おっさん神様に目をかけてもらったりした人間側のストーリー部分とが交互になる構成。うまく説明できていないけど。 以下、ネタバレあります! このおっさん神様、ちょこちょこ文句や悪口を言ったり、上位の神々にはいい顔をしようとしたり、ズルいところがあったりして、神というより人間っぽくて憎めない。こんなふうなのに、大神様がお出ましになられ、大地震を起こすからと避難命令が出された時に、人間と街を捨てて避難できないと言い切ったときには不覚にも涙が出た。私たちがあの震災を経験したからかもしれない。楽しいエンターテイメントな作品の中に、作者の祈りにも似た思いが詰まっている気がした。そして、神社行ったらちゃんと参拝しようと思った。宗教とか神とかあまりよくわからないけれど、そこには何かあるんじゃないかと思った。 大神様に逆らった時や、言霊が勝手に使われた時に、「吐きそう」とかいうお茶目なこのおっさん神様、本当に憎めないので、ぜひ読んでみてほしいです。

    10
    投稿日: 2022.04.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白かった事は面白かったけど… ファンタジーなのかな。 神様のイメージがオッさんというのが自分には違和感を感じました。 ベタ過ぎるのかな。

    6
    投稿日: 2022.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白くてするする読めた。 神様部分は1人語りなので落語の様だった。 野草好きで丁度どんぐり(スダジイ)クッキーを作った所だったので、御神木のマテバシイにはおぉっ!となった。 マテバシイは公園でよく見られる木、大きめの実でアク抜きすると食べられる秋の味覚なんだよねぇ。

    0
    投稿日: 2021.12.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    神様の奮闘記。 どこか人間的で憎めない神様。 独特の世界観であっという間に読み終わった。 楽しく読める本って感じ。

    0
    投稿日: 2021.12.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目学さんのつくる雰囲気がとても出ていて、非常にテンポが良い!あっという間に読み終わってしまいます。クスッと笑えてワクワクする、そんな楽しい作品です!

    0
    投稿日: 2021.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    目次 ・はじめの一歩 ・当たり屋 ・トシ&シュン ・パーマネント神喜劇 万城目学の小説ってARみたいだよなあ。 普通の日常の中にポンと異物が登場する。 ホルモーや、鹿男や、しゅららぼんや…。 小さな神社に行ってみたら、そこに出たのはポケモンではなく神だった、という。 日本の神様って、元々はすごく人間臭い。 だから、ここに出て来る神様の、まあ器のちっちゃいことも、逆に「まさしく日本の神」なのかもしれない。 神様の直系の子孫であるところの天皇家にしたって、日本人の精神性の大本ではなく、日本人の食の安全と安定供給をつかさどるものだからね。 実に実に具体的かつ現実的なのが日本人のメンタルなのでしょう。 出世のために、取材中のフリーライター(神)に、いいところは大げさに、まずいところはカットしてもらうように、いちいち注文を付ける神様のセコさよ、ブラボー。 『トシ&シュン』は、これはもうあからさまに『杜子春』のオマージュだろうと思ったけど、まさかそういう展開?な。 そして大震災によって一世一代の危機に面する神様は、セコくて器のちっちゃい神様は、それでも人間のことを愛してくれていて、ありがたくてハグしたくなるくらい。(ひれ伏すほどではない) そんな神様の様子をじっと観察して本に書いた、フリーライターの神様の名前が「ちはやふりー」には、激しく噴いた。 だって私もノンアルビールみたいって思ったもの。 万城目学の書く変さが、私にはめっぽう面白い。 忙しい毎日で凝り固まったものが、ほぐれていくような心地よさでございました。

    0
    投稿日: 2021.07.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    相変わらず不思議な万城目ワールドだが、今回は神のボヤキが多すぎて、あまりストーリーに貢献していなかった気がする。

    1
    投稿日: 2021.04.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    バカバカしいながらもホロつとする話で結局、最後まで楽しく読ませてもらいました。まさに神喜劇という感じでした!

    0
    投稿日: 2021.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    にわかに信心を起こし、神社詣でするお正月休みに読むといい感じだろうか? うららかな新春の雰囲気に、ぴったり。 縁結びの神として千年、小さな神社で務めてきた下級神が主人公。 何と神界にもノルマがあり、査定があり、転勤も昇進もある! そして、この神さん、小心で出世欲もあり、ちょっと小ずるかったりする。 なかなか「人間的」なお方。 でも、いざという時、出世より、人間に寄り添い、縁結びをすることを選んでしまう、泣かせる神さんでもある。 物語は凝った構成を持つ。 神の世界の話と、神を見ることができない人間の世界とを交互に描いていくのだが、時に交錯したり、夢が何層にも入れ子になっていたりと、多彩だ。 表題作のパーマネント神喜劇。 地震の被害を受けた地域を舞台とする。 大きな余震が来るたびに、下がってきていた不安の目盛りが元に戻ってしまう、という感覚。 自分は震災を経験していないが、きっと被災地の人たちはこんな不安の中にいるのだろうな、と胸が塞がる。 つい最近も震度六の余震があったばかり。 神さん、早く地震を止めてください。

    0
    投稿日: 2021.02.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目さんの作品は京都を舞台にして独特なものが多く、たまに読みたくなる。 これは京都は全く関係ないけど、本当に気軽に読める作品。本当にこんな感じで神様は仕事してるのかも。

    0
    投稿日: 2021.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一見して緩い設定、軽妙な言葉、テンポよく肩の力を抜いてスルスル読める。時に声を出して笑い、おおおっと驚き、そして最後は前を向いていける、そんなお話。とてもとても面白かった。

    0
    投稿日: 2021.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    面白すぎた♡ 神様もノルマ達成に悩み、昇進を目指し頑張っている…。語り口が絶妙で、ライター神様はじめ神様たちのキャラが濃い。 疲れた時、やる気が出ない時、前向きになれない時…サクっと読んでまた頑張ろうと思える不思議な本。

    1
    投稿日: 2021.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    縁結びの神様(おそらく下級)のお仕事に真面目に取り組む姿勢が、まるで日本の下っ端サラリーマンの様でおかしい。 偉い神様からの縁結びノルマも、ノルマ至上主義に対する批判はあるものの、自分の昇進を気にしペコペコするあたり、神様も日本のサラリーマンと一緒だ。 「はあ...参った。困った。吐きそう」 ...神様に共感しかない。

    0
    投稿日: 2021.01.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1文目から表現がおもしろい。 肩肘張らずに読めるけど、その中でちょっとした気づきを得ることができます。 自分たちが崇める対象である神にも苦労があるんだなあとおもしろがりながら読むことができました。

    0
    投稿日: 2020.12.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公は「神」である。 比喩的な意味ではなくて、神社に奉られている 「本物の神さま」。 他にも色々と「人間くさい」神さまが登場して、 「千年間縁結び神社で仕事していた神さまが  昇進試験を受けて格上の神社を担当するかどうか」 みたいな話が、一応のメインストーリー。 それと交互に、神さまによって大きな影響を受けた 人間たちの暮らしぶりが描かれていく。 構成はかなりトリッキーで、神さまだから何でもありだし、 でも妙にリアリスティックな部分があったり、 結構な「やりたい放題」の印象(^ ^; 基本的にはお笑いで、あははそんなアホなとか思いながら 気楽に読み進めることができますが、 その中でも社会的な問題を絡めてしんみりしたり、 うっかり(?)感動させられてしまったり(^ ^; 変幻自在で比類無き万城目ワールド(^ ^ お好きな方にはたまらない一冊です(^o^

    0
    投稿日: 2020.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    京大卒の作家には独特のワールド感がある。森見登美彦さんと万城目学さんその双璧。 万城目ワールドでは京都を表立ってモチーフには余りしていないが、行間にふと漂う古の都ならではの魑魅魍魎感がやっぱ好きだなと思う。

    0
    投稿日: 2020.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちょっとショックを受けてる。 話はおもしろかったよ。 万城目先生が悪いわけでもない。 でも、この前に辻村先生の【家族シアター】を再読して、そのまま先月買ったこの本を読んだら、どっちにも【時の罠】に収録されてる話が入ってたので、こっちもかよー!って2作分損した気分に勝手になっただけ。 文庫オリジナルってあったのにー。

    0
    投稿日: 2020.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    パーマネントの意味を表紙から間違えたせいで、いつアフロの神様(もはやパーマでもない)が登場するのかと読みだしました。 が、そんな話ではなく、どこか人間くさいような一柱の神様を中心にめぐる人と人のお話でほっこりしたりほろりとしたりと、まさに某新喜劇のような作りで、安心して最後まで読める内容でした。 四篇の物語のうち、最初はうさんくさく、二つ目もうさんくさく…でも憎めない、三つ目でうさんくさく……はあるけど、神様の行く末にどきどきしつつ、四つ目でほろりとする落ち着きのある話に収まっていくのが印象的で、神様と接触したこの物語の人々と同じような気持ちになりました。 タイトルの意味も読み終える頃には納得のタイトルで、町などで見かける神社やお寺にもこんな世界があるのかなと思わせられる良い一冊でした。 個人的には、二編目の悪いやつだけど悪すぎない人の顛末と四編目の些細なようで大きな奇跡がある救いのある話が面白かったです。 また、さらっと鹿男やバベル九削等の世界と繋がっているような描写やワードがあるのは、ファンとしては嬉しいところです。

    0
    投稿日: 2020.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小心で小狡いのだけれども,最終的には決して人を見捨てない,愛すべきおっさんの神様のお話.物語はおっさんの神様の語りと,それにまつわる人々視点のストーリーで構成される. 「はじめの一歩」はじめの一歩にこだわる肇君のお話.実はみさきさんの掌の上. 「当たり屋」後任と思っていた神様に,貯めていた言霊の源を勝手に使われてしまってさあ大変.運をもらった当たり屋が最後にとった行動は・・・. 「トシ&シュン」これぞ縁結びの神としての矜持というお話 . 「パーマネント神喜劇」試すなんて大神様も,お人ではなくてお神(かな?)が悪い. 物語のはじめのうちは,神様の語りが読みにくく感じたのだけれども,読み進めるにつれて違和感なく面白く読めた.お気楽に,楽しく読める作品.

    0
    投稿日: 2020.08.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     うちの産土さんにもきっといる憑神様の努力と苦労の物語です。小さいお話が4つで成り立っていて最後の一つが表題作になっています。3つ目までは内容が分かりやすく愉しく読むことふ

    0
    投稿日: 2020.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    鬱々とする様な昨今肩肘張らずさくっと読了。 在るとか無いとか信じる信じないに関わらず こんな事があると楽しいな、と思えて少し気楽になりました。

    2
    投稿日: 2020.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    そこそこ面白かったです。 やっぱこの人の話は頭空っぽにして読めるからいいですねー。 日本古来の神がかりファンタジーって感じで、こんなこと起きたら面白いなあってかんじがちょうどいいし。

    0
    投稿日: 2020.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    縁結びの神様にまつわる連続短編集。神様の独特の語り口調が何ともツボ。表題の「パーマネント神喜劇」を読んで震災の頃を思い出した。近々お参りに行こうっと!

    0
    投稿日: 2020.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    粛々と積み重ねる。 それが人生。 何が起きるのかも、どう転ぶのかも当然ながら 分かりませんが、だからこそ、 気楽にマイペースで生きていけば、 きっと良い事がありますよね。

    0
    投稿日: 2020.06.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とある町の小さな神社を預かる縁結びの神様を主人公にした連作短編集です。独特な設定は相変わらずですが、あれっと思ったのは、1話目の「はじめの一歩」から交際5年目の恋人同士を描いたりして、いつもの万城目さんの作風とはちょっと違うなあと感じました。実はこれ「世にも奇妙な物語」のために描き下ろした作品(主演は嵐の大野智)ということで、ああなるほどなあと納得。これと3話目の「トシ&シュン」(芥川龍之介の「杜子春」が元ネタらしい)を描いたところで手ごたえを感じ、残り2作を描いて一冊の本に仕上がったそうです。3話目までは割と狭い世界の中で物語が進行しますが、最終話の表題作ではやっぱりいつもの万城目さんらしく、どでかい危機に見舞わるというお約束の展開に。 過去の作品に登場した人物や場所なんかも出てきたりして、ファンへのサービス精神も感じましたし、普通に楽しく読めましたが、どこかさらっと書いたような印象もあり、正直そこまでの傑作ではないんじゃないかなあと。物語の半分ぐらいは主人公の神様の一人語りで進んでいくのですが、これを面白いと感じるか退屈と感じるかで全体の印象が大きく変わってくると思います。自分はむしろ神様をほとんど出さずに読者に想像させたほうがよかったんじゃね?と思ったクチですが、津村さんの解説を読むとむしろこの神様の語り口に魅力を感じられているようで、なるほどいろんな捉え方があるんだなあと思いました。

    0
    投稿日: 2020.06.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    万城目として読者が期待するところを外さない楽しさ。語りで構成するという落語調は、慣れないと誰の喋りかを見失いそうで、やや読み辛いかも。

    0
    投稿日: 2020.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    四話構成で似て非なる展開を、縁結びの神がまわしていくパーマネントな物語。ハッピーエンドが好きな方に。

    0
    投稿日: 2020.06.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    はあ、面白かった。落ち込むわけでもないけど特段ハッピーになるわけでもない。でもこういうふふふとする道草みたいな本に救われるのかもしれない。帯にあるとおり、どんな時でも読める本!!

    0
    投稿日: 2020.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    再読3回目。 おもろー。こんな毒にも薬にもならん作品(最大級の賛辞)、最近あんまりないのよね。読んだら、人にやさしくなれそうな気がした。

    0
    投稿日: 2020.05.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    神さまって、とっても高貴でみんなに崇められる存在で・・・っていうようなイメージを覆す神さま。何だかちょっといい加減だし、胡散臭い感じ が否めないし。 でも!今みたいな不安な世の中に必要なのはこんな神さまかも。いざというときはとっても男らしかった(?)し。人間に近い位置で人間に寄り添ってくれて心がほんわかします。

    5
    投稿日: 2020.05.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    縁結びの神様の暗躍を描いた作品。 優しくて楽しい。 これを読んでから神社に行くと、これまでと違った気持ちになれそう。

    0
    投稿日: 2020.05.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    縁結びの神様の奮闘記。 主人公の神様は、なかなか愛嬌があって親しみやすいおっさん。 近所の神社の神様が、こうやって見守ってくれてると思うと、ちょっと嬉しい。初詣だけでなく、お参りに行こうかな。

    0
    投稿日: 2020.05.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いやぁ、面白かったです。こんな時期にはこうした弾けた明るいものか、徹底的にホラーしてるものがいいですね。これは徹底的に明るくて、最後にホロリ。 堪能しました(*^^*)

    7
    投稿日: 2020.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本人の宗教感をおもしろおかしく表現している。 神様は親戚のおじさんみたいな身近な存在で、願い事を叶えてくれて、時々なんかいいかんじのお説教もしてくれる。ちょっと抜けてるから、人間に助けられたりもする。 本書をキリスト教、イスラム教、ユダヤ教などの一神教徒が読んだらどう思うかしら。 「神様は人間がいるから存在できる」というのは真理。

    0
    投稿日: 2020.05.13
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    主人公の神様と各短編の主人公たちの交互視点で話が進む.はじめの3篇がごく普通の話なので,当たり障りないありふれた物語かと思いきや,最後の1篇がカタルシスを齎す.

    0
    投稿日: 2020.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最後の章に向けての仕込みに感心する。お話はおもいつきで作っているわけでは無いことを実感。 お話自体は軽いタッチのおとぎばなし。題材をうまく選ぶなぁ。笠木という知識を得る。

    0
    投稿日: 2020.05.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    派手な柄シャツを小太りの体に纏い、下ぶくれの顔に笑みを浮かべた中年男。でもこれは人間に配慮した仮の姿。だって、私は神だから。千年前から小さな神社を守る恋愛成就の神は、黒縁メガネにスーツ姿の同僚と共にお勤めに励む。昇進の機会を掴むため、珍客がもたらす危機から脱するため、そして人々の悠久なる幸せのため、ちょっとセコくて小心で、とびきり熱い神様が贈る縁結び奮闘記!

    0
    投稿日: 2020.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    笑って、泣いて、笑顔で終われました 私は神社よりお寺派で、あまり神さまに気を留めていなかったけど、この本の神さまみたいな存在ならば、もう少し地元の神さまを大切にしてみようかーと思ったりもした それから、途中から、頭の中の配役が西田敏行さんになった。

    2
    投稿日: 2020.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    タイトルから期待大。 そういう構成かぁなるほどなぁ、と唸る。 あとがきにもある通り、気楽に読める一冊。

    0
    投稿日: 2020.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    縁結びの神様のお仕事小説? 137色の図柄をちりばめた衣装を着た神様が、人間の願いを聞き入れ、叶える。 そんな神様も、仕事を評価されるなんて。 神様も楽じゃない。

    0
    投稿日: 2020.05.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ・インフォームドコンセント 患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセス。 ・反駁(はんばく)他人の主張・批判に対し論じかえすこと。 ・希求(けく、ききゅう)こいねがい求めること ・パーマネント 英語。長持ちすること。半永久的なこと。

    0
    投稿日: 2020.05.03