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総合評価

76件)
4.0
19
37
13
2
0
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    読みおわってから、読む順番違ったことに気づいた。 やはりサーチライトと誘蛾灯から読むべき? このため主人公が誰かも知らずフツーの短編集だと思って読んだための驚きも加わり、伏線回収が鮮やかに決まっていった。 主人公の薄い儚げなキャラとは逆に、実は夫々の物語には熱がある。

    7
    投稿日: 2026.02.02
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    事件の裏に潜む人間の業を、昆虫好きの魞沢というフィルターを通して見つめる物語。 魞沢の、人や虫に向ける眼差しの優しさが読み進めるほどに深く胸に染み渡る。 彼自身の過去と友情の軌跡が静かに重なり合う終盤の展開は鮮やかで、噛み締めるような味わいがありました。

    0
    投稿日: 2026.01.31
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    面白かったです。昨年「失われた貌」を読み、気になる作家さんでしたので評判の良い本作を手にしてみました。個人的には「失われた貌」より面白かったです。5話の短編集で様々起きる出来事は全てが虫にまつわるお話でなかなかこういう感じのは読んだことがなく新鮮さもあり、勉強にもなりました。展開としては派手さはないが地味すぎるわけでもなく、魞沢くんのキャラクターの良さが引き立ついい塩梅の作りになっています。前作を読んでないので初めましての魞沢くんでしたが、読み進めていくうちに親近感も湧き、なんとなく可愛らしさもあり良いキャラクターだなと。とても読みやすかったですし、良い作品だと思いました。

    52
    投稿日: 2026.01.30
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    蝉かえる、読了。いやー面白かった。虫にかけた謎解き、昆虫を中心とした専門知識。どれも素晴らしかった。その中でも、1番すごいと感じたのが、笑えること。セリフの掛け合いで、笑える部分が多かった。笑える小説ってなかなかない気がする。セリフのテンポなのか? 芸人の漫才やコントの様な面白さがあった。そんな笑いを挟みながら、オチはしっかり感動できるからすごい。何となく、三浦しをん作品を思い出した。【第74回日本推理作家協会賞&第21回本格ミステリ大賞受賞】納得の一冊だった。

    11
    投稿日: 2026.01.26
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    いやー、これは好みの作品。 短編だけどホントどれも人間ドラマもあり一つもハズレなし。 さすが推協賞作品。

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    昆虫好きの青年が関わったいろんな事件を解決する短編集 短編で読みやすく、主人公の人柄とユーモアセンスが良い 事件の真相はどれも切なくそれに気付いても乱暴に解決しない主人公が魅力的 心優しい主人公と友達になりたい

    2
    投稿日: 2026.01.09
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    どの話も真相が切なすぎる。 探偵役がほんわかりとした人柄の魞沢くんだから中和されてるけど、そうでなかったらとんでもないです。 と言っても後味が悪くない、むしろしみじみとした余韻を残してくれるのは櫻田さんの手腕なんでしょうね。

    9
    投稿日: 2026.01.09
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    昆虫がテーマの短編集。 大賞作との事で。主人公が昆虫マニアの捉えどころのない男性。最初は主人公には思えなかった笑 この、エリ沢が昆虫を求めて遠征する先々で、事件に巻き込まれていく。エリ沢の独特の視点・切り口が読み終えた後に、中心人物たり得ると納得させてくれる。 少し仄暗かったり、少しほろりときたり。エンタメではないけれど、読後感の良い一冊。

    16
    投稿日: 2026.01.08
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    作者あとがきに、主人公に人間味を与え事件の当事者に近い存在として描きたいというのが、今作の目標だったとある。その狙いは自分が読んだ限りでは達成していると思われた。 最初の表題作でこれはダメかなと思った。推理小説賞受賞作にありがちなややこしい設定とそこからの謎解き解説に終始するかのようなストーリー展開。マニアにはこれが凄いとなるのかもしれないが、人物描写が小説の楽しみと思っている人にはどうかなぁという感じだったが、この連作集を作成するにあたって書き下ろしたという後半3作はよかった。内向き思考になりがちなオタクが人の心や付き合いを感じながら事件の裏にあるものを追っていく。 でもこの作家の作品をまだ読むことはないだろう。蛍はともかく蝿はない。ほぼ全ての虫嫌いの自分には昆虫への興味はなく、なるべく近寄りたくない。そういう意味での星評価とならざるを得ない。

    23
    投稿日: 2025.12.26
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    ちょっとだけ 怖いというか、スッと温度が下がるようなドラマ系の短編集。どれも虫が関係していて、虫って原始からいる生き物として、何か怖いような感覚を持つことが多いが、この作品への思いもそれに少し似たものを感じる。

    2
    投稿日: 2025.12.13
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    昆虫好きの青年が、旅先で出会った不思議を解決する連作ミステリ。各章で虫をモチーフにした物語になっている。 魞沢くんの優しさが光る。 事件解決というより、気づきを与えるような謎ときがいい。

    13
    投稿日: 2025.12.13
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    構成が巧みな作者だと思った。 コード進行の中に不協和音を紛れ込ませているような話の展開。 whoとwhy、howのバランスが美しいと感じた。

    1
    投稿日: 2025.12.12
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    一風変わったミステリーなのか?推理小説とは違うタイプのヒント少なき一方的解決に近いのだが、ストーリーが面白くて通勤通学にはちょうど良い長さの短編集。この作家さんの他の本も読んでみたい。

    2
    投稿日: 2025.12.09
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    このシリーズはとても面白い。 虫×ミステリ×ハートフルの要素が適度に混じり合う、なかなか類を見ない素晴らしい作品だと思う。 最後の国境なき医師団で起こった出来事については、実際に現地で起こり得るのだろう。 彼らのことを思うと涙が零れる。

    4
    投稿日: 2025.11.28
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    ミステリーという枠と虫などの自然に纏わること そして話は終わったの? 問題提起?主人公「エリ沢泉」が事件に関わるヒントを引き出す。 秋の紅葉を観ながらカフェで読むと より没入しそう

    2
    投稿日: 2025.11.09
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     市の図書館では「六色の蛹」も「失われた貌」も予約中で借りられず、後者に至っては既にかなりの予約数が入っていたので、来年読むことにして予約数が少なかった前者を予約したが、こちらもいつ借りられるのかは分からず、少し間隔が開きそうだ。  ということで、「探偵魞沢泉」シリーズの最新作「六色の蛹」を読む前に、もう一度、その前作にあたる本書(文庫版)を読もうと思ったのは、単行本版「蟬かえる」を読んだのが実に四年半ほども前となり、内容をほとんど覚えていないというのが正直なところだったからなのだが、それとはまた違う意味で再読して良かったと思うことができた。  いわゆるミステリの再読について、作品によっては一度トリックを知ってしまったから、もう読んでも面白くないと思われる方や、そうしたタイプの作品も、もしかしたらあるのかもしれないが、本書にそれが当てはまらないのはトリックの内容が物理的なものに限らず、寧ろ人間の内面や行動心理といった精神的なものに重点を置いていることによって、トリックの解明自体が物語を更に味わい深いものにしていると感じたからだ。  例えば表題作に於いて、16年前の記憶を語る災害ボランティアの男の話に登場する、亡くなった少女の幽霊の謎には、思いも寄らぬ事情が掘り起こされることとなり、そこには土着的な昔ながらの村の慣習に否応なく縛られてしまった辛さもある一方で、でも、自分のした行いは悔やんでも悔やみきれない、そんな痛みを抱えながら生き続ける人間の思いが、その謎の真相から初めて明らかにされたのである。  次の「コマチグモ」では、シングルマザーの一人娘が走行中の車に轢かれてしまうのだが、ここでも予想を覆すような事情と、それに歯向かおうとする必死な思いが明らかとなることによって、それは単なる謎解きというよりも社会問題の縮図に映し出された人間達のやるせない思いを代弁してくれた印象が、とても強く脳裏に焼き付いたのは、『人は、誰にも誉められないようなことをするとき、そこにほんとうの姿をあらわす』という言葉の信頼性も大きかったからである。  このように、作家の櫻田智也さんはミステリの要素だけではなく、現代ならではの国内事情や世界のこともよく見ている印象が強いのは、2020年発売の単行本版あとがきの、『今般のウイルス禍が示すとおり、世界は以前よりずっと小さくなっていて、あらゆる問題がひとつの地域に封じ込められず拡散していく』一方で、「サブサハラの蠅」で取り上げた南スーダンが抱える問題のように、その場にいる者にしか分からない凄絶な事情も同様に物語で伝えてくれるからだと思い、ここから続く単行本書き下ろしの三話では、そうした世界的な問題を取り入れつつも、そこには小さい視点ながらも決して見逃すことのできない、一人一人の繊細な思いを垣間見ることができた、そうした中で魞沢個人にとってのキーワードは『友人』なのだと思う。  まず「彼方の甲虫」では、一作目の中の短編「ホバリング・バタフライ」に続き「瀬能丸江」が再登場し、魞沢には丸江ちゃんと呼ばせ、彼女は魞沢くんと呼ぶ、そんな会話の妙の面白さの裏には実にシリアスな事件の真相が潜まれていて、しかもそこには思い込みによる悲劇が内包されていたにも関わらず、おそらく表向きの情報としては勘違いされたまま報道されるのであろう、そんなやるせない思いを酌んだ櫻田さんは、『その裏側になにがあったのかは、そもそも語られさえしないだろう』と瀬能に代弁させた、ここでの彼女の役割は後の二話に於ける伏線として、『魞沢くんだから拾いあげられる言葉や気持ちがある。それで救われる人たちもいる』と、飄々とした人懐こさの裏で、ここで起きたことに対して後悔心を抱いていそうな魞沢に、新たな一歩を促す使命も見事に果たしていたのではないだろうか。   次の「ホタル計画」は魞沢が中学生の頃の話となり、ここで過去の話を挿入したことには、前話で味わった彼の思いと、ここで起こったこととが優しく共鳴し合う様を見出したかったからなのではないかと思い、ここでは行方不明になった「繭玉カイ子」の捜索を中学生の魞沢に代わり、二度目の登場となる(?)サイエンス雑誌の編集長「オダマンナ斎藤」が探偵役として動き回るのだが、彼もまた繭玉に対して、ずっと後悔している気持ちを密かに抱いており、その思いに対して当時の魞沢はどのように斎藤と接していたのかを知ることによって、魞沢のその優しい人柄というのは、彼の心に宿る意志の強さがあるからこそなんだということ、そして、彼の現在のキャラクターを形成している基盤には斎藤の優しさも、また深く関わっていたんだということを今回の再読で初めて実感できたことで、お互いが救われたような感覚となったことには、悲しい出来事もあったのに不思議だなと感じられる一方で、遺伝子組み換えを取り扱ったテーマ性や、言葉の意味自体が様変わりする強烈な伏線の存在といった、ミステリとしての素晴らしさも感じられた。  そして、本書最後の「サブサハラの蠅」は、前話で直向きに自らの意志を主張した魞沢は、今でも変わらず存在していたんだということを高らかに唱えた話となっていて、大学時代の同期で唯一と言ってもいい魞沢の友人「江口海」は、遠いアフリカの地で大切な人を亡くしたことを自分のせいだと悔やみ続けていた、そんな絶望感を抱いている彼に魞沢はどう寄り添うのか? という点には、このシリーズで初めて魞沢の本音を知ることができたと思えるような、そんな必死さに、彼の中で友人の存在がどれだけ大切なものであるのかが二重の意味で垣間見えた、それはミステリに於ける探偵魞沢泉の物語であると共に、様々に揺れ動く優しい心を持った、魞沢泉という、ひとりの人間の物語でもあったのだ。  読む度に新たな伏線を発見できるミステリとしての素晴らしさの中にも、世界を視野に入れた社会への問題提起や、その中で日々暮らさねばならない人間たちのやるせないドラマをバランス良く盛り込んだ、そんな丹精込めた物語に於いて、魞沢泉の立ち位置をどのようにしているのかについては、櫻田智也さんの単行本版のあとがきから分かり、一作目は『探偵役という記号として登場』したが、今回は『人間味を与え、事件の当事者に近い存在として描きたい』ことから、『前作では具体的に書かなかった地名や時期の設定を明確にしている』のが、実に効果的だと私には感じられて、何故ならばそうすることによって、魞沢がまるで現実に存在しているかのようなリアル感が作品の中に生まれ、それが私にとって大きな励みとなるからであるのは、櫻田さん自身、日頃から気にかけている東日本大震災への思いを知っているからというのも、きっとあるのだろう。  また、文庫版あとがきでは本書を連作にするやり方もあったけれど、『それぞれに独立して完成した短編の配置を工夫した』というやり方にしたことには、『ぼくが範とするのは泡坂妻夫さんの〈亜愛一郎シリーズ〉だ』という、『各話が各話だけで完結する純然たる短編集を書きたいし』、『なによりミステリとしての切れ味を第一にするパズラーを書きたい』という、櫻田さんならではの譲れない拘りがあったことに、泡坂さん好きの私は大きな喜びを感じながら、本書の解説を書かれた法月綸太郎さんの『櫻田智也という作家の本領はもっと先にあって、単なる泡坂フォロワーではない、ということをはっきり示した作品でもあるだろう』にも喜べる心境となったのは、私も同感の思いであると共に、櫻田さん本人が書きたいものを書けている印象を抱いたからだ。  ただ、その一方で櫻田さんは、『生きるというのは、回収されるあてのない伏線を張りつづけるようなもので、報われることはとても少ない』とも書かれているものの、そこには却って彼の優しい人柄が垣間見えるようで、たとえ報われなくても『過去からとり寄せた種を、未来に向けて蒔いておく試み』を、ずっとやり続けてくれた結果として、本書が2021年の第74回日本推理作家協会賞と、第21回本格ミステリ大賞を受賞したのだと私は思いたいが、そこを櫻田さんは『本書は幸運な例外となり、花を咲かせてくれた』と謙虚でありながら、更に『ミステリとしての愉しさのほかに、物語としての魅力があるとしたら、それは一緒に種を蒔いてくれた妻の功績だ』と書かれていて、やはり魞沢泉という個性的で優しい探偵は、櫻田さんの人柄があったからこそ誕生することができたのだと思い、改めて魞沢の昆虫好きというキャラは、物語に更なる彩りを与える欠かせない要素であるのだとしても、その裏に潜む大切な本音をカムフラージュした個性の一つに過ぎないことを実感したのである。

    59
    投稿日: 2025.11.06
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    これは良かった! 胸を締め付けられるようなしっとりとした話が多い。 主人公がメインではない、でも主人公の人となりを知ることができる作品群 これは良かったな

    1
    投稿日: 2025.10.23
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    本格ミステリ大賞受賞作としてタイトルに覚えがあり、シリーズ2作目だと知りつつも、今作から読んでみた。 切ないストーリーが多かった。 この3つが良かった。 ・彼方の甲虫 ・ホタル計画 ・サブサハラの蝿 解説を読むと、前作の連作短編集と今作はそれぞれの短編が呼応する関係になっているらしい。 次は前作を読む!

    2
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    虫好き主人公の謎解き物語。5個くらいのエピソードに分かれてて、飽きとかはなかった。 しかし、個人的には1冊で1つの物語の方が、なんでこうなったんだろう時間、解決までのドキドキ感があった方が好きかもなと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    とぼけているようで、するどくて、とても優しい主人公。 この作品の5つの事件は、どれも主人公の優しさと人間の美しさを感じられるものだった。 読み終わって、読めて良かったと思える作品だった。 ミステリーが好きな方には、ぜひ一読して欲しい作品です。 個人的には、「彼方の甲虫」が好きな話でした。

    16
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作「蝉かえる」は登場人物の不器用な感じが愛おしく、トリックもなるほどそうきたかと思えておもしろかった。書き下ろし「彼方の甲虫」の、前作から地続きであるというシリーズ感も好き。「ホタル計画」はさすがに煮え切らない感じもあったが、「コマチグモ」の主人公が背景に徹して他の人が解決するくだりは味変のようでよかった。他、解説の「友人」にまつわるくだりもおもしろかった。

    1
    投稿日: 2025.08.02
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    昆虫好きの主人公が事件の謎を昆虫に絡めつつ解いていく短編集。 日常の謎系かなと思っていたが事件は結構重めの事件で読み応えあり、昆虫知識も学べた。 少し悲しげな余韻を残すラストも良し! 「ホタル計画」「サブサハラの蝿」が面白かった!

    5
    投稿日: 2025.08.01
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    ずっと気になってた昆虫が絡むミステリー本。 読み始めたら、まさかのこっちはシリーズ的に 2作目の連作短編集だった! 失敗したな〜と思いつつもシリーズ1作目を 読まなくても楽しく読むことができました。 昆虫好きでのほほんとした性格の青年 魞沢泉は全国各地を旅しつつそこで起きる 事件を昆虫の知識を活用しながら解決していく。 この主人公ののんびりとしつつも時々鋭い観察力や 発言にはドキッとさせられました。 事件の中には悲しみがありつつもこの主人公によって、最後には希望を感じる終わり方がよかった。 個人的には、彼方の甲虫とサブサハラの蝿の 2つの話が心に残りました。 特にサブサハラの蝿で出てくる アフリカ睡眠病という感染症の安全な治療薬は 現在でも研究中と知りました。 世界には未だに様々な感染症で 苦しむ人たちがいて、 少しでもその感染症に対抗できる治療方法が 見つかって欲しいなと感じました。

    85
    投稿日: 2025.07.30
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    サーチライトと誘蛾灯に続く、昆虫好きのえり沢泉が謎を解いていく短編集 読み口が軽く読みやすく、謎も結論はなんとなくわかってしまって、その部分の驚きはないんだけど、彼の人との交流や会話が心に残る。 お休みの朝に穏やかな気分で読めてよかった本。 さいごの「サブサハラの蝿」のなかの一節が、自殺をしてはダメな理由として、するっと心に入った。 押し付けがましくなく、命の大切さとかではなく。 お休みだし、3冊目も買ってくる予定。

    2
    投稿日: 2025.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    作者二作目ですが、とても面白かった。あとがきにも書いてたけど、イリ沢の人物像がより深掘りされてて、色々な側面が見えてきて愛着が持てるようになってきた。 以下、各章の感想 ・蝉カエル:前半はゆっくり流れてて心霊パターンもあるのか?って思ってたら後半ミステリに振り戻された。色んな偶然が泣かせる話。 ・コマチグモ:母娘の人間関係のモヤモヤがハッピーエンド?なので一安心。 ・彼方の甲虫:いい人が死ぬのは少し心が重くなるな。 ・ホタル計画:本書では一番好きな話。ミステリとしても読者をミスリードさせる仕掛け、若きイリ沢のラストでの返しや、細かい伏線もありで満足度。人間ドラマとしても好きな作品。 ・サブサハラの蠅:何となく前半でオチは読めたけど、人間味溢れるいいキャラだったな。もう一度いってくれは泣ける。

    9
    投稿日: 2025.05.04
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    2021年日本推理作家協会賞&本格ミステリ大賞。著者が手本としている亜愛一郎シリーズとは少し趣が異なりますが、謎が解きほぐされた後の清々しさは通じるところがあります。全5編を通じて魞沢というキャラクターが徐々に掘り下げられていくのも魅力です。災害ボランティアの青年が目にした少女の幽霊について語られる表題作は、至ってシンプルな謎の裏側に複雑な事情が隠されており、揺れ動く心情を捉えた描写が見事です。魞沢の立ち位置もまた絶妙で、2人の物語の引き立て役としても機能していると言えます。

    2
    投稿日: 2025.04.24
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    難しい名前 えりさわ せん が、主人公。 虫に関わる短編集。重くない本格的なミステリーで、怖くない程度のスリルを味わうことができた。 ストーリーは良いのだが、『ミステリーという勿れ』 の漫画主人公とキャラクターが被り残念でした。 (脳内で整くんを思い浮かべて読んでしまった)

    1
    投稿日: 2025.04.18
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    主人公の主観の視点は書かれてないのにどこか温かさや人間らしさを感じて、落ち着いて読めます。 友達が少ないと言いながらも関係性が出来ていくのが楽しいです。

    2
    投稿日: 2025.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジワジワと来る泉くんの推理。ドキドキワクワクというより「なるほど、そういう考えもあるか」と納得させられてしまう。 泉が出てこないなーと思ったら最後に出てきたり、前作の登場人物が出てきたり、友人が続いて出てきたり。面白いけど、虫は苦手だー

    0
    投稿日: 2025.03.29
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    読みやすい推理物だった。 誰かの価値観を変えてしまうような壮大な物語とかではないが、日常に寄り添うようないい感じの推理物。 また読みたい、続きが読みたい、というほどではなかった。

    0
    投稿日: 2025.03.21
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    魞沢泉シリーズ2作目。あとがきで著者がいっていた通り、今作では魞沢泉くんの過去が見えたり、友人が登場したり、より泉くんのキャラクターが立体的に見えるような作品になっていました。「彼方の甲虫」は切ないお話だけどすごく心に残ったし、「サブサハラの蠅」で後日譚を読めて嬉しい。今回も昆虫をキーワードに、人間の悪意、友情、愛情、いろんなテーマが込められた味わい深い物語でした。

    4
    投稿日: 2025.03.18
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    2025年1月読了。  昆虫好きの青年魞沢泉が事件の謎をひもとくシリーズ第二弾。全作にわたって事件の形にある昆虫が関わってくるのがユニークな短編集だ。  特に表題作「蝉かえる」と「コマチグモ」が秀逸だ。震災復興ボランティアで起きた不思議な体験の謎を解く「蝉かえる」と、マンションの一室で起きた事件とその近所で起きた轢き逃げ事故の真相を解く「コマチグモ」。どちらも読後の余韻の心地よさが光る作品だった。  また、今作は探偵役である魞沢泉自身に深く踏み込んだ内容となっている。全五篇を通して魞沢をさまざまな角度から描写することでその為人を丁寧に浮かび上がらせている。ますます興味が湧く魞沢泉のシリーズは第三弾も期待できる。

    1
    投稿日: 2025.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昆虫オタクの青年・魞沢泉が遭遇する事件を描く短編シリーズの続編。 とある神社を訪れた魞沢は、16年前の災害ボランティアで少女の幽霊を見たという男性に出会う『蝉かえる』。 団地で発見された意識不明の女性と、交差点で起きた交通事故。居合わせた魞沢が繋がりを導き出す『コマチグモ』。 以前ある事件で出会った瀬野丸江のペンションに招待された魞沢が、旅行中のアサルという青年と親しくなる『彼方の甲虫』。 中学生の魞沢少年が親しくしていた元ライターの男性が行方不明となる『ホタル計画』。 海外で医師活動をしていた同級生と、魞沢が空港で再会する『サブサハラの蝿』。 5篇の中では『彼方の甲虫』が印象的だった。 「明日もまた日が昇りますようにと、日の出の方角に願うんです」 「たしかに願わなくても明日はやってくるでしょう。でも、明日がくることと、ぼくに明日があることは、同じではないのです」 合わなければよかったタイミングが合ってしまったが故に起きてしまった事件なのかと思うと悲しい。 次いで印象に残ったのは『ホタル計画』。魞沢の『ホタル計画』はこの後どうなったのか、蛇足なのだろうけれど知りたい。

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編集。日本推理作家協会賞(74回) 本格ミステリ大賞(21回)を受賞 「蝉かえる」 災害ボランティアと行方不明の少女 見かけた少女の特徴と遺体で齟齬が発生するのでは? 「コマチグモ」 母と娘、2台の救急車。 「彼方の甲虫」 スカラベのペンダント  「ホタル計画」 ルシフェラーゼの話し、エンゼルフィッシュ、ルシフェリン 「サブサハラの蠅」 アフリカ睡眠病。ツェツェバエ、オスとメスも哺乳類の血を吸う。唯一の栄養源。

    0
    投稿日: 2024.12.28
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    相変わらずな泉くんでほっこり。 ただ今回は、どの話しもどこか悲しく、ちょっとやるせない話しが多かったかな。前回の話しと繋がってるのは、嬉しかった。

    1
    投稿日: 2024.11.09
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    虫は苦手ですが、楽しめました。 短編集で、どちらかというと感動系でした。 虫が関係してるお話だったのですが、うまく絡めていて面白かったです。

    0
    投稿日: 2024.10.16
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    ミステリーを読んでいて作中で亡くなったキャラクターに対して可哀想という印象を受けるというのは中々ない感情だと思っていたが、本作ではどの短編を読んでいても感じた。ミステリーにおける被害者というのは一種の舞台装置となっていて、ことが起こった後には証拠品という役割に変わっている。そのため、人間性の部分についてあまり深堀がされないことが多いように感じている。しかし、今作では謎解きという部分も勿論あるのだが、それ以上に何故そうなったかというホワイに重点が置かれているため、亡くなったキャラクターの行動に深みが出てより魅力的なキャラクターとなっている。 この作品を通してミステリー好きではあるものの、人が死ぬ作品があまり好きではない理由がなんとなくわかってきた気がする。

    0
    投稿日: 2024.09.25
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    読了。昆虫好きの少し風変わりな青年の閃きが、それぞれの謎を紐解いていく、連作短編。どの話も虫が関係していて、面白い切り口でした。前作のサーチライトと誘蛾灯とのリンクもあるようなのでそっちも読みたい。

    2
    投稿日: 2024.09.23
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    昆虫好きの青年・魞沢泉が主人公の連作ミステリー 最初の表題作「蝉かえる」でぐっと惹きつけられ、次の「コマチグモ」では、魞沢くんの立ち位置が面白いなぁと思う。 五話それぞれ独立したストーリーではあるが、連作なのでもちろん繋がっていて、最後には思わず涙が溢れてしまう。 魞沢くんがトボけたキャラなので、温かくふんわりとした一冊になっているが、けっこう切ないんだなぁ… 解説によると、前作の「サーチライトと誘蛾灯」と二冊で対になっているらしい。 これは合わせて読みたいな。 ※心に残った言葉 「たしかに願わなくても明日はやってくるでしょう。でも、明日がくることと、ぼくに明日が あることは、同じではないのです」

    70
    投稿日: 2024.09.12
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    主人公もテーマも深みが増している。 『サーチライトと誘蛾灯』読後に、ほとんど上下巻のようにして続けて読んだ。 もう、「昆虫好きな作家」でも、ましてや「作文好きな昆虫マニア」でもない。 短編集『蝉かえる』には、もうシリーズとしての独特の雰囲気が備わっている。 今回の五つの短編は、前短編集からの連作的要素が盛り込まれ、テーマも一層深みを得ていることは、〈あとがき〉や〈解説〉でもわかる。 なにより物語への引き込まれ方が凄みを増していて、読後の満足感が心地良い。 おもしろかった。 最後の短編「サブサハラの蝿」が、なんだか終章の雰囲気だったけど、続きもあるようだから、きっと読む。

    6
    投稿日: 2024.09.07
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    誤読感がとても心地よい。 穏やかな空気感に居ながらも、スマートで 最後まで飽きの来ない展開。 他の作品も読んでみようと思う。

    0
    投稿日: 2024.08.15
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    ★5 圧倒的な「さりげなさ」に読み心地抜群! 昆虫をテーマにした連作ミステリー短編集 #蝉かえる ■きっと読みたくなるレビュー ★5 美しい短編集。文章とプロットが洗練されていて気品を感じるわー 基盤にあるテーマが昆虫ということもあり、作品全体から素朴さと温もりが伝わってきますね。主役である昆虫好きの青年魞沢泉をはじめ、他の登場人物たちも穏やかで身近なんです。会話もいい感じにホンワカしているんだけど、気の利いたやり取りもあって素晴らしい。 何より短編としての完成度が高いんですよね。有り体に言っちゃうと読み物として面白し出来がイイのよ。謎解きもシャープだし、短いお話の中でバランスよく書かれています。 ●蝉かえる 【鬼おすすめ】 かつて震災にあった山林でボランティアとして参加していた男の物語。当時行方不明になっていたはずの女の子の幽霊を見かけたというのだが… これは完成度高いです、トップレベルの作品ではないですか。序盤の展開からは思いもよらないストーリーの発展に痺れましたよ、特に人の行動や背景が超綿密なのがびっくり。短編とは思えない厚みと情緒感、そして謎解き要素も満点です。 ●コマチグモ 団地に住む女性が障害事件にあい、さらにその近所で起きた交通事故にあってしまった女の子。この二人に起きた悲劇の背景は… 意外性と納得性のハーモニーですよ、これぞミステリーの短編。例によって虫のエピソードで、なるほどーとも思わせてくれる。 ●彼方の甲虫 魞沢泉がかつてお世話になったペンションにやってきた。働く人たちと交流を深めるも事件が発生してしまい… 人間関係の紡ぎ方と小道具の使い方が上手、真相は全く想像だにできず…何とも言えない心苦しくなりました。 ●ホタル計画 雑誌の編集部での出来事、かつて一緒に働いていた青年が行方不明になったと読者から連絡があったのだ。編集長はいなくなった彼の姿を追って北海道に旅立つのだが… 最も生き物に焦点を当てて書かれた作品で、登場人物ひとりひとりの心情が切なく伝わってくる。終盤に驚かされるんだが、なるほどこういうこともやってくるのかとニヤリ。 ●サブサハラの蠅 【おすすめ】 アフリカで医者として従事していた青年が、蠅のサナギと共に日本に帰ってきた。彼は大学寮時代、魞沢泉の友人であったのだ。後日魞沢は彼の病院を訪れるのだが… 若き日の友情を描いた物語、なかなかの熱いやりとりがされるのに作品全体としては清々しい。このバランスはエグイですよ。魞沢のキメの一言が力強く、めっちゃ胸に刺さりました。 ■ぜっさん推しポイント 本作の強みは、圧倒的な「さりげなさ」。これが好きすぎる。 主人公である魞沢泉がバリバリの探偵っぷりを発揮するわけではない。鋭くはあるんだけど、あくまで少しのきっかけでしかなく、それを起点に周りの登場人物が変化していきながら読者の心に訴えかけてくるんです。また本作は昆虫がテーマになっているんですが、押しつけがましくないし、スパイス程度ですらあるですよ。 ジャンルとしては謎解きミステリーなんですが、むしろ文芸に近く、読み味に気品を感じました。本作で作家協会賞や本格ミステリ大賞を受賞されていますが、いつかもっと大きな文学賞をとられる先生ではないかと思いました。

    86
    投稿日: 2024.07.13
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    良かった!! ここのところ自分的に星3な作品続きで、趣向を変えて読んだ海外作家作品は途中で自分の最も苦手とする展開になり(現在積読)、期待もせず読み始める。 まず言いたいのは連作ミステリ第2弾と書かれていたのに気付かず購入し、読み始めてしまったが全く問題がないということ。そして、短編が5作収録されているが、最後の話でその全てが繋がって……ということでは無い。そこもありがたい。自分のペースで短編を細切れに読んでも、読む順番を変えなければ全く問題ない。普段こういう視点人物がコロコロ変わる作品は好みでは無いのだが、それでもこの作品は読みやすかった。誰かの人生という物語の中で主人公(というのはここでは適切では無いかもしれないが)セリ沢泉がどこかで関わっている。それを切り取って描いてる作品。 劇的に何かが起きる訳ではなくても、誰かにとっての身近な人が亡くなったその時に泉がいることで明かされる真実、もしくは事実の側面。それらが昆虫とともに描かれていた。 これは1作目も読んでみたいと思った

    0
    投稿日: 2024.05.06
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     虫好きの青年が主人公の連作短編集。全体的に穏やかな雰囲気と主人公の優しさにより、一話毎に心に染み渡るようなホカホカした気持ちになった。また昆虫の知識が深く掘り下げられているのも良かった。

    5
    投稿日: 2024.04.26
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    良かった。 温泉に入って一息ついた感じに良かったー。 主人公が、あまり表に出て来ないのも好き。 短編小説で一気に読んじゃったけど、もうチョット時間をかけて読んだらよかったな、、、。

    0
    投稿日: 2024.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読んだ先生の作品。虫好き青年の時に切なくも心温まる作品が詰まった短編集でした。 どれも捨てがたいですが、私はタイトルにもなっている蝉かえるが好きでした。

    0
    投稿日: 2024.04.14
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    最初の数編を読んだ段階では、探偵役の男性が主人公の役割を担うにはおとなしすぎで、やや魅力に欠けるかなと感じていたのだけど、連作を読み進めるうちに徐々にこの人物の人となりが浮かび上がってきて、当初抱いていた印象が一面的であったことに気付かされた。 連作の手法としては多用されるパターンではあるものの、主人公を前面に出しすぎない形にすることで読者の想像力を上手く引き出すことに成功していると思う。 この探偵役が語り手となる作品も読んでみたいところではあるのだけど難しそうだな。 シリーズ前作は未読だけど、解説によると本作の5編とそれぞれ対応しているということらしいので、いつか読んでみたい。

    0
    投稿日: 2024.02.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前作の「サーチライトと誘蛾灯」が良かったので楽しみにしていた第二弾。5篇の短編集。 いや~やっぱり面白かった。 魞沢 泉のキャラクターがいい。飄々としているけど、大好きな昆虫については饒舌。人見知りだけど、実は昆虫と同じように人にも好意的に興味がある。そして、まっすぐ。 どの話もラストは切ない。皆が切実で真剣だからこそ切ない。 どの話も大好きだったけれど、特に 「彼方の甲虫」での、明日が来ることと、僕に明日があることは、同じではない。という言葉が胸を打つ。そして、この話での友情が「サブサハラの蝿」に繋がってハッとさせられる。 「サブサハラの蝿」では I beg your pardon?(もう一度言ってもらえますか?)の意味が変わるのが切ない。

    54
    投稿日: 2024.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    友達の少ない昆虫好き青年魞沢泉、ぼけっとしていそうだが、ときに鋭く、人を想いながらも絶妙な距離感で真相を紐解いていく。 普段読むミステリと違い、推理というよりは人と人の関わりや偶然の重なり、不思議な縁、そこから何が起きたのかという面白さ。 アイ・ベッグ・ユア・パードン? 素敵やん

    0
    投稿日: 2024.01.30
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    出てくる地名とか建物とか名前とかやや難しかったけど、話しは凄く良かった。凄い!とか共感する!とか悲しい、とかそうゆうのでは無く、ただただそうだったのか、と思わされる話しだった。読後感が良かったと思えた作品だった。

    0
    投稿日: 2024.01.27
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    シリーズ② 今作も謎解き、物語ともに素晴らしかった。3話目で『今作のベストはこれか!?』と思ったら、5話目でさらに泣かされた。前作よりさらに魞沢の人物像に肉付けされており、あとがきを読んで納得。4話目で魞沢のルーツに触れていて、もっとこのシリーズを読みたくなった。昆虫の不思議ももっと知りたい。

    0
    投稿日: 2024.01.08
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    すごく面白くて、あっという間に読んでしまった。 何かで良いと見て気になっていた。 当たりだった。 ミステリーとか謎解きとかのカテゴリーらしいけど、探偵でも刑事でもないし、短編だし、私の感覚ではあまりそのジャンルの感じがしなかった。 普通の人がとある出来事を受けてどう行動したのかをその人の代わりに説明してあげる。 特別感がなく、普通の日常と普通の人がそこにあるのが良い。 人が前面に出ていて、優しさが溢れているのが良い。 主人公というか、起ったことを語るエリサワ君が昆虫好きの人で、どれも昆虫に絡んだ話になっている。 そして、それぞれの短編が繋がりを持っている。 アイデアも構成もちゃんとしていて、専門的な内容も盛り込まれていて、よく出来ているなぁと感心してしまう。 前作『サーチライトと誘蛾灯』とも繋がっているみたいだけど、それを読んでなくても問題なく読めた。

    2
    投稿日: 2023.12.10
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    とても面白かったです。どこか冷めた印象のエリサワセンという昆虫好き青年がいくつかの事件を解いていくのですが、最終的にはどの話も愛情や温かみを感じさせるところに終着するところが良かったです。1作目も読んでみようかな。

    3
    投稿日: 2023.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編集の第2弾。 読みやすく面白い、凄惨な描写は無く気軽に読めるけど登場人物の心に寄り添ったミステリー。 探偵役のえりさわが飄々として掴みどころがない軽い感じかと思っていたらアツい気持ちがあるのも良い。 収録されてる5作全て良かったけど特にホタル計画が面白かった。

    2
    投稿日: 2023.10.16
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    昆虫好きの青年・魞沢泉(エリサワセン)を探偵役にした連作ミステリの第2弾は、「蝉かえる」「コマチグモ」「彼方の甲虫」「ホタル計画」「サブサハラの蝿」の5篇。 ふたつの賞を受賞したのも頷ける出色の出来栄え。前作で気になったつまらない親父ギャグのようなくだりは鳴りを顰め、単なる虫に絡んだ謎解きだけじゃない、作者が意図した主人公・魞沢の人物像が少しずつ明らかになっていく物語に仕上がっている。 魞沢は探偵としてしゃしゃり出るのではなく、大好きな虫の蘊蓄を述べたり、鋭い観察眼に基づくひとことでさらりと事件の本質を捉えてみたりして、それが結果的に解決に結びつくのが絶妙な塩梅。 どこかのほほんとした物語運びながら、地方の因習、母子家庭、ゼノフォビア、遺伝子組み換え、医療格差など、現代社会の問題をテーマとして据えることで、そこに人間の悲しみも同時に描き出すという深みすら感じる内容。 「きれいごとのひとつも口にしなければ、こんな世界、生きていけないじゃないですか」 と漏らす魞沢の胸の内が切ないな〜。 正直、一作目でもういいかなと思っていたところもあったけど、読んでよかった。 第3弾が出たら必ず読みます!

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    前作が好きだったので購入 前回は登場人物の掛け合いがよく物語にすぐ引き込まれ、一気読みしてしまいましたが、主要人物のエリサワが謎すぎたのが気になったところ。 今回はその謎だったエリサワの話が少しずつでてきてくれたのでとても嬉しかった。 こちらも即読了です。 個人的には コマチグモ、彼方の甲虫、サブサハラの蝉 がオススメです。 ミステリーですが、ちょっと切なく、最後にあったかくなる物語が詰め込まれてます。 次巻も期待です!

    3
    投稿日: 2023.09.09
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    「サーチライトと誘蛾灯」に続く、昆虫オタクの青年・魞沢泉が登場する短編集。 前作も独特な雰囲気を持った面白い作品だったが、本作は前作にあった脱力するようなノリ突っ込みが適度に抑制され、全体的により洗練されたユーモアとペーソスを感じた。 ■蝉かえる 女人禁制やセミ供養。女性から渡された別刷りのエッセイから過去の出来事と現在の人物がつながる推理が見事。 ■コマチグモ 子グモに食べられる母グモ。水たまりに産卵しようとする赤トンボを驚かせるために石を投げ続けるシーンが面白い。少女が持つ優しさと隠している激しさが印象的。 ■彼方の甲虫 スカラベ(フンコロガシ)のペンダント。たった一日で友情が出来上がる様子が微笑ましく愛おしく、その後に起こる事件がやるせない。 ■ホタル計画 ゼブラフィッシュとホタル。サイエンス雑誌でつながる3人の登場人物の関係が切ない。意外性溢れた展開に驚く。詩情旅情も溢れこの話が一番好き。 ■サブサハラの蠅 アフリカから持ち帰ったツェツェ蠅のさなぎ。病で大事な人を亡くした医師の心情が哀しく、彼を立ち直させる魞沢の不器用な友情が好ましい。第3話とリンクするところも友情の話として深みが出た。 5つの話ではそれぞれ立ち位置は違うものの、いずれも魞沢の人間性がよく分かる話になっており、加えて、昆虫に関する知識を駆使した謎解きというだけでなく、それが、地方に残るタブー、母子家庭の母と娘、外国人に対する偏見、遺伝子組み換え、顧みられない熱帯病といった背景とうまくリンクして各話の内容を豊かにしているように思った。

    42
    投稿日: 2023.08.18
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    5話の連作短編集で読みやすかったです。 虫にまつわる事件を冷静に解いていく主人公。 それほど「虫」は強調されておらず、さりげなく登場します。 各話は1話完結となっていますが、ほんのり繋がっています。 優しい物語でした。

    0
    投稿日: 2023.08.17
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    面白かった! 虫は得意じゃないけど全然問題なかった。 主人公の魞沢泉のとぼけたキャラや発言にクスッとくるし、あっという間に読了。 "彼方の甲虫"の 明日がくることと、ぼくに明日があることは、同じではないのです というセリフが今の私には刺さった。 このセリフから予期せぬことが起きるなんて思ってもなくて切なかった…

    23
    投稿日: 2023.05.12
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    これ、2作目だったとは… 昆虫好きの主人公が謎解きするミステリー短編集。どれも少しゾワっとする感じのソフトなミステリーで、表紙のイラストの世界観なので、ミステリーの割にほんわかします。 1作目も読まなくちゃ。

    0
    投稿日: 2023.05.12
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    短編ミステリーとして充分面白く読んだことは前提として。 主人公のエリ沢のことを「心優しい青年」と書いてあって前作を読んで特にそう感じてなかったので、そうだっけ?と思いつつ読んだ(自分の意地の悪さを感じつつでもある)その視点で読むと優しいか優しくないかで言えば優しいけど…。 「心優しい」ってリードに書かれちゃってるほどには「ああ、エリ沢くんって優しいな」とじーんと来るほどのものは感じられなかった。 まあ、自分の感受性に問題あるのかなと思ったり思わなかったり。感受性っていうより、そこに引っ掛かる性格に問題があるのかもしれない…。

    0
    投稿日: 2023.05.09
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    前作『サーチライトと誘蛾灯』の魞沢とはまた違った魞沢の魅力があった。いや、違ったというか別の印象も加わり膨らんだというのが正しいかもしれない。魞沢は「飄々としつつも真相を見抜いている」くらいにしか感じていなかったのだが、「真相を見抜いているのは、自分の中のブレない芯と相手に対する真剣さゆえであり、相手や周りに思いやりを持って気を遣うことで飄々としている」ように見えるという印象になった。ただ、もしかしたら再読してみたらまた印象が変わるかもしれないし、続編が出てきたら変わるのだろう。それだけ今回の短編は前作とは違う魅力溢れる5篇だった。 「蝉かえる」 冒頭では魞沢らしいやり取りがあるが、古いしきたりとそれ故の不幸に心が締め付けられる。解き明かされた真相から想像する10数年間はどんなものだったのだろう? 「コマチグモ」 母を想う娘の純粋な気持ちが強く胸を打つ。娘の決意と意志に愛を感じるが、もしものことを想像すると結末に安堵する。 「彼方の甲虫」 前作の登場人物が再登場して少しほっこり。悪意と善意を強く意識させられた。最終話にも関連があり、そこで魞沢の心の芯の部分が伺い知れる。良いエピソードだった。 「ホタル計画」 今までとやや違う印象を受けつつ読み進める。なんだろうと思うのだが、今までのような魞沢の登場がない?最後まで読むとそうだったのかと思うのと同時に、魞沢を知る上で欠かせないエピソードでこれもまた良かった。 「サブサハラの蠅」 友情、愛情、覚悟、決意。今までのエピソードが色々と思い出され、そのどれもを強く意識させられた。魞沢自身の人間性、友人の中での魞沢の人間性、共に最高だな。 ついつい魞沢のことはがり書いてしまっているが、物語としてどれも驚きや深みがあって非常に楽しめた。でも、やっぱりまた魞沢に会えるのを楽しみにして、次作を期待して待っておこう。

    14
    投稿日: 2023.04.24
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    昆虫は苦手で、しかも前作を読んでないのに手に取ってしまい、読み始めてから苦手分野ということがわかったのに、面白くてどんどん読みすすめ、最後は読み終わるのが惜しいくらいでした。前作も読みます!

    4
    投稿日: 2023.04.14
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    前作に引き続き、今作もとても・・・良かった・・・ 特に表題である「蟬かえる」と「彼方の甲虫」、「サブサハラの蠅」が良かったです・・・ 魞沢の人間味というか、人を思いやる気持ちが不器用ながらも直球で、 昆虫にしか興味がなさそうに思える反面、人に対しても真摯に向き合っているように思えました。 サブサハラの蠅の最後、友人との会話が魞沢らしい言葉で暖かい気持ちになりました。 また続編ということもあり前作に登場した人物や、 一部話が繋がっているところもあり、そういった意味でも楽しめました。 相変わらずこの読了後の雰囲気が堪りません。 また続編が出ることを心待ちにしてます。

    36
    投稿日: 2023.04.07
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    前作同様,日常の謎が非日常の入口になる展開だが,非日常の深度と物語としての完成度が他の追随を許さない独創性を有しており,次作以降の作品群が楽しみ.

    2
    投稿日: 2023.04.04
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    『サーチライトと誘蛾灯』に引き続き読みました。 読み終わってしまった悲しさが… 切なく涙が零れ落ちるような、でもどこか暖かく言葉で表せない読後感でした。 読むことができて本当によかったです。また魞沢くんに会えるのを楽しみにしています(紙魚の手帖買おうかな…) まだ読んでない方はぜひ『サーチライトと誘蛾灯』から読んでください。感動が倍になります!

    3
    投稿日: 2023.03.30
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    推協賞受賞作の文庫化ってことで入手・読了。連作短編集ってのも良い。どちらかというと”日常の謎”寄り。虫を絡めてっていうのも、ちょっと珍しい視点だからアリ。会話パートが多く、サクサクっと読み通せる。総じて好印象。

    2
    投稿日: 2023.03.30
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    「小説の名探偵は、登場人物の怪しげな言動に手がかりを見いだす。しかし本書においてもっとも怪しいのは、探偵役の 魞沢泉である。」(文庫版あとがき)って面白い。 法月綸太郎の解説、ホワイダニットとホワットダニットの話、本書の読み解きにすごく参考になった。

    2
    投稿日: 2023.03.28
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    短編の、昆虫にまつわるミステリー小説、とても面白く、イッキに読み通しました。泉のこれからの活躍に期待ですね。

    1
    投稿日: 2023.03.26
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    読み終わってしまった… あー、良かった…。 法月綸太郎さんの解説や帯にもある「読み終わるとため息が漏れ、また読むことができてよかったと思う」一この一文に尽きます。 一気読みしたくなる良本と読み終えたくない良本があるけど、『 蝉かえる』は私の中では両方持ち合わせてる一冊。過不足のない連作短編でした。 情に厚いけど、決して情に流されない。交友関係が狭くとも、深い。思慮深く、優しい魞沢泉にこれから先も会えますように。

    6
    投稿日: 2023.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評判が良かったので久しぶりに日本のミステリを。連作短編集は好み。最初、誰が主人公なんだろうと思いながら読み進めた。それくらい筆者とそれぞれの登場人物との距離感が等しく、どの話にもその姿勢が貫かれていたようにも思う。個人的にはホタルの話が好き。時代が違うことに後で気付いた。面白かったので、母にもすすめました。

    3
    投稿日: 2023.03.13
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    魞沢泉が羨ましい。 興味関心が虫に一点集中しているようでありながら、思いやりにあふれている。 人として大切なことを通せるかどうか、は、自分の足場を持っているかどうかなのかもしれない。 リアルな虫は苦手だけれど、生物知識として、虫は本当におもしろい。ヒトとは異なるその生態が、ミステリーを解く鍵になることがおもしろいし、よくある探偵物とは異なり、虫愛に導かれるように、謎が解けてしまい、人への思いが行動を導く魞沢泉。 今までにないミステリーだ。

    4
    投稿日: 2023.03.11
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    一体何が起こったのか、起こりつつあるのかを解き明かすホワットダニットが軸となる5編。絶妙な反転で思わぬ真相が待ち受ける連作で、表題作の結末は鳥肌ものだし「ホタル計画」のミスリードにはまんまとしてやられた。「彼方の甲虫」から最後の「サブサハラの蝿」への流れもいい。何と言っても、ふんわりした人間味ある探偵役・魞沢泉の魅力に尽きる本作。シリーズの今後も楽しみ。

    11
    投稿日: 2023.03.04
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    真相がみえた瞬間、同時にやり切れない人間模様が明らかになる。本書はどれもそんな切なさが籠もった短編でした。そういう話、好みです。 『蝉かえる』『コマチグモ』は共に前評判通りの面白さでしたが、それより主人公の内面を描こうとしているような書き下ろしの三篇が特に気に入りました。 本書内の魞沢くんと丸江ちゃんの会話 「虫と同じ程度には、人間にも関心があるんですけど」 「観察するだけじゃなく、相手にも自分をさらけださなくちゃ」 観察することで真実を見抜く探偵役・魞沢くんに対する人間関係構築のアドバイスは、今後のシリーズのテーマになりえそうです。

    3
    投稿日: 2023.03.02
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    探偵役の魞沢(えりさわ)くんは、探偵らしくない探偵だ。 物語の背景に溶け込むというか、ガツガツしていない。ていうかこの短編集自体、ミステリー小説っぽくない。 話全体も柔らかい雰囲気が纏っているんだけど、語られる真実は結構えげつない。 手放しのハッピーエンドはないし、皆何かしら喪失している。 「蝉かえる」は終わり方がとても好み。余韻が残る。雨のシーンが好き。 「彼方の甲虫」は運命って残酷だなと思う。どうしてこうなったの、とやるせない思いを感じた。 「ホタルの旅」は薄々感じていることが、どうか当たらないでと祈りながら読んだ。 毎回主人公の読み方忘れるんだけど、ようやく覚えられた(笑) 次回作が出たときまで覚えていたい。

    2
    投稿日: 2023.02.28
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    蝉かえる★★★★ コマチグモ★★★★ 彼方の甲虫★★★★ ホタル計画★★★★☆ サブサハラの蝿★★★☆ 前作「サーチライトと誘蛾灯」よりも、キャラクターやストーリー展開、会話のやり取りも洗練されていて、どの話も面白かったです。 個人的には「ホタル計画」が特に気に入っていて、派手さはないが、意外な結末や伏線回収のキレが良かったです。

    1
    投稿日: 2023.02.26