
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「サーチライトと誘蛾灯」 「ホバリング・バタフライ」 「ナナフシの夜」 「火事と標本」 「アドベントの繭」 ホームレスを強制退去させた公園の治安を守るため、ボランティアで見回り隊が結成された。ある夜、見回り中の吉森は、公園にいた奇妙な来訪者たちを追いだす。ところが翌朝、そのうちのひとりが死体で発見された! 事件が気になる吉森に、公園で出会った昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉が真相を解き明かす。 吉森と魞沢のテンポ良い(そしてすれ違いまくっている)会話が楽しくて引き込まれました。魞沢のナイス天然キャラがいい味出してる! ・ホバリング・バタフライ 高原を訪れた瀬能丸江は森の中で虫取り網を振り回す青年・魞沢と遭遇。 ・ナナフシの夜 倉田がバー”ナナフシ”に入ると、カウンターには顔馴染みの保科と、魞沢青年。保科夫婦が一足早く店を出たが、翌朝、保科が刺殺されていた。 ・火事と標本 旅館の主人・兼城は、宿の客である魞沢と熱燗で夜を過ごす。昔、昆虫の標本をもらった二つ森青年は、母親と火事で焼死していた。 ・アドベントの繭 王野署の刑事・押越は、教会で牧師の死体が見つかった事件を捜査。行方不明の牧師の息子。たまたま友人の墓参りに来た魞沢。 面白いので第二弾も続けて読もうと思う!
0投稿日: 2026.02.08
powered by ブクログ★3.5 大きなクライマックスはないけど、軽快な会話のやり取りで暗くなりがちな事件の真相を軽やかに解き明かす。昆虫に因んだ話で、ナナフシの多重に込められた意味は、最後まで読んでより一層深まりを増した。
6投稿日: 2026.01.30
powered by ブクログえり沢泉シリーズ第一弾 昆虫好きの青年が尋常じゃない観察眼と推理力で優しくゆるく事件を解決する 先に第二弾「蝉かえる」を読んでしまったが順番が逆になっても面白く読めた 事件の真相はやっぱり悲しいけど 作者櫻田さんの構成力は確かだなと思えた 短編5話もサクサク進んで読みやすい
1投稿日: 2026.01.26
powered by ブクログ櫻田智也さんの作品初読みです。 2026年初作家、6人目です! 櫻田智也さんの『失われた貌』がこのミステリーがすごい2026の1位でした。 2025年の5位にも『六色の蛹』が入っていて、そのシリーズの第1弾になります。 初読み作家さんでしたが、私には読みやすい作家さんでした。 こちらのシリーズの主人公魞沢(エリサワ)は昆虫が大好きでいろんな所に出没する青年。 家もあるし無職ではないと言っていますが、いろいろ謎多き青年です。 とぼけてて、どこかズレているけど憎めない感じ。 短編だし、先が気になって一気読みという感じではないですが、面白くサクサク読めます! そしてどの話しも謎を魞沢が解いたら終わり。 警察が来て捕まってとか、そのあとどうしたと言う描写がありません。 そしてとぼけててズレているけど鋭くって洞察力もある、探偵が解く謎は、ホッコリというよりはしんみりするお話しでした。
32投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログ『失われた貌』もとても良かったので短編集も購入。ユーモアと叙情的な部分とが不思議と並び立っていてよき。言われてみると確かに泡坂妻夫の短編っぽさ。
1投稿日: 2026.01.07
powered by ブクログエリサワ泉、とぼけた風貌で無類の昆虫好き 公園で発見された私立探偵の死体。奥羽山脈の高原地帯を管理するNPO法人の悪事。バー・ナナフシに立ち寄る夫婦の秘密。旅館の宿主が大事に保管する昆虫の標本の作者の死因 これらの謎をエリサワが見事に解決する 第10回ミステリーズ新人賞受賞作品 主人公が昆虫オタク、という点が新鮮。軽い読み物の短編ミステリー集でサクサク読めました。 ただ、この主人公のエリサワ君のバックグラウンドが全然不明のまま五つの短編集が終わってしまったので、その辺りをもう少し知りたくなりました
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログ本屋のポップが気になり手を取ったが、あまり自分の好みではなかった。少し残念ではあるが、それも醍醐味だと思う。
0投稿日: 2025.12.05
powered by ブクログ新書で読みました。 短編集ですが、どの短編もテイストが異なりつつも一冊分読んだような中身の詰まったもので、外れなし。 探偵のキャラがとてもユニークで面白いですね。 ☆5でもよいのですが、状況の描写や説明がすんなりわからず理解するのに何回か読み直したところがあったので(ミステリ自体に頭を使うのはよいのですが)☆-1としました。
6投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昆虫好きで挙動不審で亜愛一郎と設定は似ているけど、エリ沢泉の方がより変わっている気がする。エリ沢もキャラクターが強いけど事件関係者も濃いというかあまり好きになれない人もいたりしたな~。『サーチライトと誘蛾灯』の公園の夜回りのおじさんとか『ナナフシの夜』の女性とかは読んでいてちょっと不快になってしまった。『ホバリング・バタフライ』とか『アドベントの繭』は割りと好み。次は単行本と言うことでちょっと悩む…。
0投稿日: 2025.11.20
powered by ブクログ面白くないわけではないがなんか乗り切れないような でもサクサク読めちゃうような 「火事と標本」からグイグイと引き込まれるようになったかな。 続編があるのでそちらも楽しみに
0投稿日: 2025.10.23
powered by ブクログとぼけた感じだが実は鋭いエリサワが事件を解いていく短編集。 どの章も面白かったが、とくに後半の二つの章が、切ない印象を読後に残してとても良かった。 作中には随所に昆虫に関する豆知識も披露されているので、覚えておくといつか役に立つかもしれない。
1投稿日: 2025.10.16
powered by ブクログ以前より読みたかった作家さん。タイミングよく読み始めました。期待通りの面白さでスラスラと読み終えました。主人公エリ沢泉の掴み所のない振る舞いとそれによって導かれる推理結果。そのアンバランスさが癖になります。
1投稿日: 2025.10.11
powered by ブクログ浮世離れした、捉えどころのない昆虫好きの青年が行く先々で事件に遭遇し、謎を解き明かしていく連作集。 軽妙に語られる事件は中々ヘビーなものが多かったけど、鮮やか&丁寧に主人公が紐解いていく真相はどこか切なさと虚しさを含んだ余韻が残り、とっても好みでした。
0投稿日: 2025.09.30
powered by ブクログ『蝉かえる』を先に読んだ。 あちらは探偵の内面を掘り下げるような作品だったが、こちらは会話のキャッチボールに笑わされるような場面が多かった。 どの短編も、語りすぎず、けれども読者に丸投げではないラストが好きだった。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ魞沢くんのとぼけた感じ、噛み合わないコントみたいな会話。 最初は軽すぎる探偵役に期待外れ?と思いましたが、読んでいくうちに小説全体の雰囲気?なのか、魞沢くんの人間性なのか、とにかく魅せられました。 これはただのライトミステリーじゃないです。 続編があるの嬉しい〜! いつもは図書館派ですがこれは買ってシリーズ揃えます。
5投稿日: 2025.09.07
powered by ブクログ昆虫オタクの魞沢君が、飄々としていいキャラクター。 探偵役を担う彼が、事件の謎を解き明かすミステリー。 短編集なのでサクサクいける感じ。 昆虫についての豆知識も盛り込まれてたり、コミカル な会話がテンポよく繰り広げられたりするのも、 読み心地抜群だった。 シリーズものみたいなので、次も楽しみ。
6投稿日: 2025.09.05
powered by ブクログ昆虫をモチーフにした連作短編集。奇妙な主人公と突拍子のない展開は、後作の「蝉かえる」よりも亜のシリーズに似ています。また表題作は、「煙の殺意」収録作品を彷彿とさせるものです。伏線の切れ味はレジェンドには及びませんが、物語の紡ぎ方はよく出来ていると感じました。
0投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ魞沢泉シリーズ1作目。 個人的には間違って最初に読んだ2作目の方が 好きでしたが、 こちらの方でも とぼけたようで鋭い観察力や、推理力と 豊かな昆虫知識でそれぞれの事件の謎を 解いてしまう主人公の掴めるようで 掴めないキャラクター性は、とても魅力的だし 彼が果たして何をして生計を立ててるのか 本当にそれが1番の謎かも(笑) 2作目に出てくるキャラクターの何人かが 1作目で登場していたので そこから2作目に繋がるのねという発見も ありました。 作者のあとがきの中に作家泡坂妻夫さんの 亜愛一郎を意識しているという ことで泡坂さんのこの亜愛一郎シリーズについても 興味があるので読んでみようかな。
77投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログ昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者”名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。 魞沢君が可愛い笑 読んでてニヤニヤしながら読んでしまってました笑 全部虫のお話でそうなんだ!っていうのが沢山ありました! 2巻があるので楽しみにしたいと思います!
0投稿日: 2025.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さかのぼって読むシリーズ初期作。読みやすさ・気づきやすさはこのころから変わらないが、会話だけで進む箇所が目に付くなどの欠点が新刊では解消されているのがわかってよかった。 解説にもあった通り、白眉は「火事と標本」。「動機」の哀しさと、「動機の動機」の共感不能なおぞましさが同時に来るおもしろい話だった。
0投稿日: 2025.08.02
powered by ブクログ軽い読み心地。今までに読んできたミステリーとはちょっと異色の短編集。 事件の謎解きに昆虫オタク・エリ沢の語り(もちろん昆虫について)が絡められていて新鮮でした。 何だか掴みどころがなく、飄々としてるけど観察眼・洞察力が優れていてなかなかの切れ者。 短編の中では、特に「火事と標本」が強く心に残っています。 ある登場人物が長らく抱えてきた苦い記憶を、新たに書きかえたであろうエリ沢。それが果たして救いになったのかどうか……。 巡りあわせの悪さに、やりきれない思いでいっぱいになった。 最終話もこれまでの苦悩を思うと、その後の幸せを願わずにいられない。 人の心の機微を描くのが、この作家さんの持ち味なのかな? 謎を解いてスッキリ!という感じではなく、全体的に切なく、物悲しさがあとをひきました。 そんなストーリーの中で、昆虫オタクの噛み合わない軽快なトークが良い味を出してました。 シリーズ第3弾まであるので楽しみです。
7投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログ探偵役がとぼけたキャラクターで楽しいやりとりが進み、軽い雰囲氣だったりするけど、事件の内容はちょっと悲しかったり、切ないかんじ。真相の語り口が、優しいから、そう感じるのかな。 第二弾、第三弾も出てるようだから、ぜひ読みたい。 あとがきや解説で、触れられてる泡坂妻夫さんの作品も読んでみよう。
0投稿日: 2025.06.29
powered by ブクログ本屋の店員の紹介文に惹かれて購入。 エリ沢くんののんびりした雰囲気に癒される。 文章も読みやすくてするする読めた。 1話目はそうでもなかったけど。 全体的に犯人の動機がやるせなく、読後しんみりしてしまう。 エリ沢くんがその雰囲気を多少やわらげてくれるものの、ちょっとお腹いっぱい。 続刊は今のところ手を伸ばさないかな。 とはいえお話は面白かったので、もしかしたら本屋の店員に乗せられてまた読んでしまうかもしれない。
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログ昆虫オタクが昆虫採集中などに事件に遭遇、とぼけた感じながらなんとなく事件を解決していく。 軽い読み物的な感じ。 著者のデビュー作とのことで少しモタモタ感もあるが、続編はこのミス等でランキングしており、今後こなれていくのか。次作に期待。
0投稿日: 2025.05.03
powered by ブクログ表題作の「サーチライトと誘蛾灯」を含む5つの短編集。表題作のみ読了。図書館本の返却期限がきてしまい、途中までしか読めなかった。 会話文や状況説明の文が多く、非常に読みやすいミステリーだった。サクッと読みたいときには良い。 ただ私は登場人物の心中や思考回路を詳しく知って多角的に人物像を思い浮かべたいし、景色や香りまで想像を膨らませながら物語を読みたいので、その辺りが物足りなく感じた。
1投稿日: 2025.04.08
powered by ブクログまぁ、普通。 短編集なので読みやすい。 えりさわさんが面白い。虫好きなのは嫌だけどw えりさわさんと他の登場人物との会話が親父ギャグっぽくて面白い?腹立つ?感じも良い。 「向日葵の咲かない夏」の次に読んでしまったので、物足りない。ワクワクドキドキっていう感じはない。 1番好きだったのはナナフシの話。
0投稿日: 2025.03.22
powered by ブクログオーディブルで聴きました。 虫好きの探偵が出てくる短編小説。推理力(想像力)抜群なのに、おっちょこちょいで、抜けてて憎めない探偵。。って、昭和とは言わなくても古い本?と思ったら2020年の作品だった。 良いレビューか多かったので選んだけど、いまいち面白くなかった、というか私にはハマらなかった。特に表題作。最初でやめるか。。と思ったけど、とりあえずもう1作、と進めてみたら2作目から少し持ち直した。虫好きには刺さるのか。ではないだろう。 かるーく通勤時などに読むのには楽しい作品。
2投稿日: 2025.03.21
powered by ブクログ探偵役、心優しい虫好き青年の魞沢くんがとにかく良い。 事件自体は心苦しいものが多いけれど、彼のおかげで作品全体にほんのり暖かい雰囲気が漂っていて、読んでいて癒された。 「ナナフシ」の話が一番好き。
1投稿日: 2025.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
初めての作者ですが、ライトな短編ミステリ楽しめました。 主人公のいり沢(やはり変換できない)の掴みどころない感じがいい味だしてますね。とはいえ、自分の近くにいたらそれはそれでハラハラ・イライラしそう。。。 このくらいの距離感で見てる感じがいいですね。 続編もあるようなので読んでみます。
8投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昆虫オタクの主人公が、様々な事件に巻き込まれ、それを解決していく短編集。本当にひとつの作品が短く、本当にサクサク読めてしまう。個人的に火事と標本が好き。設定的にミステリ主人公はとぼけたキャラらしいんだけど、自分にはちょっと合わなかった。やり取りが少し古くさいというか、ずらし方がもにょもにょする。でも話の流れやビターエンドは好きなので、どうにも難しい。続きを読んだら印象変わるかもしれない。
1投稿日: 2025.02.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
昆虫オタクの青年・魞沢泉。昆虫目当てに各地をうろつく彼が出会った事件を5篇収録。魞沢がカブトムシを取ろうと赴いた公園で殺人事件が起きる『サーチライトと誘蛾灯』。蝶を探しに山に出かけた魞沢がある女性と出会う『ホバリング・バタフライ』。ナナフシというバーで魞沢と共に酒を飲んだ男性が翌日殺される『ナナフシの夜』。旅館の主人が子供の頃に発生した火事の真相を魞沢が見つけ出す『火事と標本』。魞沢が教会で牧師の遺体の第一発見者になる『アドベントの繭』。 主人公の名前が特徴的。魞(えり)は魚を取る道具の名前らしい。だいぶ変わったマイペースな青年で、遭遇した人々は戸惑ってペースを乱されている。どの話も魞沢視点ではなく、遭遇した人々の視点で描かれている。読みやすくて結構面白かった。 パワフルな女性に魞沢が巻き込まれるも女性の想像とは違った展開に向かう『ホバリング・バタフライ』が5篇の中では好きだった。あと、ナナフシにちなんだ店とそこで繰り広げられる人間模様が描かれた『ナナフシの夜』も結構印象的だった。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ推しが増えました。昆虫オタクでおとぼけ。なのに30代半ばくらいというギャップにやられました。子供みたいだけど、心が揺さぶられるような真相にたどり着けるのはきっと彼が優しいからだろうなと温かい気持ちになりました。特に4話が1番好きです!
0投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1:「サーチライトと誘蛾灯」、もっと虫が絡んでくる話かと思ったら違った。一応カブトムシ採集が出てくる サクサク読める。大トリックでは無い 2:「ホバリング・バタフライ」 山岳管理のNPO、ちょっとして不思議を考察していくと 3:「ナナフシの夜」 これは綺麗で面白い。伏線もいい感じ 4:「火事と標本」 カメラ、現像と暗室。火災の理由は? 5:「アドベントの繭」 教会での殺人、カイガラムシの色素(紅)のトリビア、聖書のイザヤ書 もっと「虫探偵」のようなものを期待していたのだが、だいぶ違った。まあこれはこれでアリ。 表題作は泡坂妻夫作品へのオマージュ
0投稿日: 2024.12.28
powered by ブクログずっと気になっていたこのシリーズ。良いシリーズ作品に出会えた〜!虫が大好きで公園や山、虫がいるところに度々出現する主人公の魞沢泉。彼がいるところに殺人事件も度々発生する。どこか掴めない、不思議と憎めないキャラクターの彼が事件の真相を推理してしまうのだけど、とにかくこの魞沢泉が愛らしくて良い。見た目から30代半ばと描写されているけれど彼の言動から想像するのはもっと若く、ただの虫取り少年、という感じ。 特に「火事と標本」が好き。どのお話も人間の欲や傲慢さ、愛情が事件の裏側にあって心に沁みる物語でした。続編もまだ読めそうなので追っていくのが楽しみ。
5投稿日: 2024.11.13
powered by ブクログ昆虫を探し求める男性が事件を解決していく短編ミステリー。 とても読みやすかった。起きた事件に関わる人の心情にもフォーカスを当てていたのもよかった。 3作目まで大事に読み進めようと思う。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ初めて読んだ作家さんでしたが、ライトな読み口でサクサク読破しました。 どれも後味悪くなくで読みやすいし、人にもおすすめしやすい!他にも2作シリーズが出てるらしく、本屋に並んでいたので今度読んでみようと思います!
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ以前読んだ『蟬かえる』が良かったので、このシリーズ第一作、すなわち著者のデビュー作も読んでみた。 一話目の表題作に関しては登場人物たちのとぼけた感じが楽しく、謎解きよりも会話文の掛け合いのほうが印象に残ったけど、二話目以降はストーリーの凝り方が素晴らしく、どの作品もいち短編としてよく考えられていると思った。『蟬かえる』と本作の短編の内容が対になっているというのも読んで納得。 個人的な意見だけど、この主人公のほんわかキャラと殺人事件の組み合わせは別に悪いわけではないと思いつつ、日常の謎系のミステリにしたほうがより設定が生きる気がするんだけどどうだろう。
0投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ〈昆虫オタクの推理〉というイメージから、ホンワカとしたお話を想像していたけど、結構痛い。 また、それが癖になりそうな予感が……。 表題作はカブトムシだけど、その後の話では「スギタニルリシジミ(チョウ)」「ナナフシ」などややマニアックで、主人公の調子っ外れなキャラによく似合う。 青春の匂いはヒトそれぞれ。 私にも“現像室の酸っぱい匂い”があった。 「火事と標本」の描写で思い出した。ただ、この話はそんな自分を一瞬で物語の世界へ引き戻すほどの、情景を映し出す。 小気味良い短編集で、休日の午後の微睡みに良く似合う。
4投稿日: 2024.09.07
powered by ブクログ昆虫オタクの青年・えり沢泉が謎解きをする、 5話の短編ミステリ。 * 飄々としたえり沢のキャラクターと テンポの良い会話が読みやすい。 昆虫雑学と人間の悲哀の組み合わせが、 あたたかいような物悲しいような読後感。 個人的には「あとがき」がグッときた。 「あとがき」を読んでから本編を読むと、 えり沢の人物像が深くなって一層面白いと感じた。
10投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログ主人公のフワッとして、それでいて鋭い観察力。スイスイ読めて楽しかった。 亜愛一郎もまた読みたくなった( ꈍᴗꈍ)
1投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログ昆虫好きのどこか抜けた青年が昆虫を探す道中で不思議な事件に遭遇し解き明かしていく短編集で、とぼけた普段の様子とはまるで違う推理のキレと柔らかさを感じさせる人間性が好感を持てた。人間ドラマと主人公の優しさが印象的だった。
1投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ短編のミステリー解決ストーリーでよくある感じかなと思ったけど、昆虫好きなとぼけた青年のキャラクターがおもしろくてハマった! 大笑いじゃないけどクスりとなるところが多くてこういうの好きだなーってなった
4投稿日: 2024.07.27
powered by ブクログ先に「蝉かえる」を読んでしまったので遡り。 読み終えた感想は優しいミステリだったなと。 殺人事件はあるが悪意があまり感じられず哀しさもあるが、それ以上に優しいと感じた。 昆虫に話は出るが、よくあるミステリのように虫の特性により犯人が分かったちいう感じでは無く、虫の特性にこんな事がある。今回の事件もそうゆう特性に似たモノだろう、みたいに漠然とした例え。 楽しく読めた。
1投稿日: 2024.07.13
powered by ブクログ思っている以上に泉くんがとぼけている! なかなか会話が噛み合わないくらい 大丈夫か??って不安にさせるのに 誰より先に真相に気づいている。 ライトにミステリー読みたい人におすすめ。
26投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ会話の掛け合いが面白かった。 短編集 主人公エリサワのほのぼのとした人間性が魅力的 写真と火事のお話は面白かった。 蝉かえる、六色の蛹へと続くシリーズ 期待が高まる。
7投稿日: 2024.06.25
powered by ブクログ会話が軽妙で明るい雰囲気のミステリーだが毎回人命が失われる。この語り口なら人死のない日常のミステリーの方が向いているのではと思ってしまう。加えて昆虫好きという設定も今ひとつ活かしきれていないなど全体的にちぐはぐなな印象を受けた。設定が噛み合えば面白くなりそうなので次回作に期待している。
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ蝉かえるを読んでから、えりさわ君の一作目へ。蝉かえるを何ページ目か読み進めて、泡坂妻夫の亜愛一郎に近い何かを強く感じていたのだけど、普段はあまり目を通さないあとがきを読み、なるほど!と思った。一作目のえりさわ君の方がおとぼけ感が強く、お話もコミカルなものが多いように思った。しんみりしてしまう話と、くすりと笑ってしまうような話が絶妙でとても楽しめました。ナナフシの夜と、火事と標本が特に好みでした。サーチライトと誘蛾灯の見回りの方とのやりとりは亜愛一郎を愛する方が書かれた場面だなと思いました。このシリーズは追いたいし、追うことにしました。
2投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ昆虫オタクの青年えりさわ君。虫がいるところには常に神出鬼没。そこで犯罪に遭遇してしまう。噛み合わない会話にクスッとしながら読んだ。おとぼけた雰囲気とシンプルな構成で楽しかった。
0投稿日: 2024.05.27
powered by ブクログやっぱり良かった! シリーズ1作目だが、2作目を先に読んでしまい1作目に戻ってきた。しかし、個人的には2作目を読んでから1作目を読んだ方が魞沢泉のキャラクター象がはっきりしていて楽しめる気がする。 本作には5つの短編が収録されている。繋がっている訳では無いので、どこからでも読めるのもありがたい。しかしこの1作目は読んだ後しんみりするものか多かったように思う。 3作目ももうすぐ発売とのこと。次も必ず買う。
1投稿日: 2024.05.19
powered by ブクログ昆虫オタクのとぼけた青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫目当てに各地に現れる飄々(ひようひよう)とした彼はなぜか、昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう。奇妙な来訪者があった夜の公園で起きた変死事件や、〈ナナフシ〉というバーの常連客を襲った悲劇の謎を、ブラウン神父や亜愛一郎(ああいいちろう)に続く、令和の“とぼけた切れ者"名探偵が鮮やかに解き明かす。第10回ミステリーズ!新人賞受賞作を含む連作集。 昆虫が大好きで、それしか興味がないようなエリサワさん。少しとぼけたかんじで、聞き間違いとかすごくてお酒も少し弱くて、「大丈夫か?この人」って少し心配してしまうかんじの人。しかし、とぼけているかんじだけど、勘が鋭いというか推理が冴える。今まで読んできた探偵とは違い、あまり自信満々なかんじがしなくていい。 あとがきを読んで、「あーなるほど」ってなったのが、エリサワさんが泡坂妻夫さんの「亜愛一郎」がモデルになっているとは。一度、読んだことがある亜愛一郎の話。確かに、あの人も少しとぼけたかんだったな、と。 5編からなる短編で、全部面白かったけど、最後の「アドベントの繭」は、少し悲しかったな。信仰と自分の気持ちがバラバラになって、どっちを信じていいか分からない。そんな父親と息子。最後の息子は、本当に辛かっただろうし、なんといっていいのか… 表題の「サーチライトと誘蛾灯」は、エリサワさんのとぼけ具合が最高だった。見回りのおじさんとの会話が全く噛み合っていないのが最高だった。見回りのおじさんも少し落ち着いてほしかったし、見回りは大変かと思うけど、年寄りというのは暇なのかなて思った。 これエリサワさんシリーズで出るなら追いたいな。とぼけたエリサワさんと出会う人たち。もし、私が出会ったら少し心配になってしまうけど。 2024.4.7 読了
0投稿日: 2024.04.07
powered by ブクログ『蝉かえる』が面白かったので前作のこちらを読みました。 昆虫好きのエリサワ君が事件を解決するシリーズ。5つの短編で、ひとつひとつ短くて読みやすい。 私は「火事と標本」が良かった。後作を合わせてもこれが一番だと思う。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ短編集でサクサク読め読みやすい印象。 探偵役で主人公のエリサワくん、なかなか良いキャラで好き。出来る探偵は、もちろん格好良いがああ言うおとぼけキャラが事件を推理するのは、ギャップがあり良いよね。
1投稿日: 2024.02.02
powered by ブクログ昆虫オタクの青年が昆虫を目当てに行った先々でなぜか不可思議な事件に遭遇する。主人公のとぼけたやり取りがなんとも緩い雰囲気だが、真相が明かされる瞬間の切れ味は抜群。各話に登場する昆虫がしっかりと物語に絡んでくる点も嬉しい。
0投稿日: 2024.01.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
探偵役えりさわの連作短編集第1弾。 登場人物の掛け合いも面白く読みやすい。 「アドベントの繭」は被害者の生前の苦悩と葛藤が伝わってくる難しく印象的な話。 えりさわのキャラに影響を与えている泡坂妻夫さんとのやり取りが書かれたあとがきも面白かった。
0投稿日: 2023.11.12
powered by ブクログ抜けた感じがユーモラスな昆虫オタクの魞沢が見せる鋭い推理5編。ガッチリ伏線回収してくれるミステリーも良し、そして何より心に沁みるストーリーの良さ。あっという間に読了。確かに亜愛一郎が好きならハマると思う。 『ホバリング・バタフライ』と『火事と標本』が特に好き。
0投稿日: 2023.10.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。主人公の語り口はライトだけど、扱う感情は結構重い。 個人的にはカバー絵はその重さというか、硬さがもう少し伝わるものならよかったなぁと思った。内容よりも軽く思う。 特に好きなのは「火事と標本」。写真を撮った彼の気持ち、創作する人には分かるものがあるのでは。そこに絶望するかしないかは人によると思うし、私はそれこそが希望だと思っているので切ない。
0投稿日: 2023.10.01
powered by ブクログ昆虫好きの青年が旅先で遭遇する事件の謎を解く、連作短編ミステリー。シリーズ1作目。 ◇ 吉森は定年退職後、ボランティアでドングリ公園の見回り隊員をしている。 ドングリ公園は街の憩いの場だが、かつて複数のホームレスが住みつき、強制退去させるのに難儀したことから結成されたのが見回り隊である。 通常2人で見回るのだが、相方の都合が急に悪くなったため今夜は吉森だけ。こんなときに限っておかしな人間に遭遇する。 まさにラブシーンを展開せんとしている中年男と若い女のカップル。声をかけると男が声を荒げてきたので低姿勢でお帰り願った。 ホッとしたのも束の間。今度は外灯近くでテントのようなものを設置しようとしている若い男を見かけた。 新手のホームレスかと危惧しながら吉森が声掛けして注意したところ、男はまったく悪びれたところなくカブト虫を捕獲しに来たと言い……。 ( 第1話「サーチライトと誘蛾灯 」 第10回ミステリーズ! 新人賞受賞作 ) ※全5話。 * * * * * うーん。ジャンルとしてはライトミステリーではあるのだけれど、全話で人が死んでいる。事件はなかなか深刻です。 なのに重い話に感じないのは、櫻田さんのタッチがそうであるのはもちろんですが、やはり事件の謎を解く探偵役の魞沢泉のクセ者加減が大きいと思います。 トボけた雰囲気を持ち、昆虫のことしか考えていないような言動をとる魞沢に対し、相手をする人間はみな一様に気を緩めますが、気づくとすでに懐に入られているのです。 そして、自ら見聞きした事件当時の状況を分析した魞沢が披露する、無理のない推理と解き明かされる事件の謎には説得力があります。まさに名探偵と言って差し支えないでしょう。 けれど、そのキャラの扱い方が難しいのかもしれないと思いました。 ミステリーズ新人賞に輝いた第1話のトボけ感。魞沢と吉森のボケとツッコミがユルい雰囲気を醸し出しています。東川篤哉作品に近い感じのコミカルさ。 そのせいか、魞沢がきちんと謎解きするのだけれど、最後まで緊張感がなく締まりもないように感じました。 舞台を東北地方の高原に移して展開する第2話の「ホバリング・バタフライ」は、終盤に緊迫した場面があるものの魞沢の活躍が控えめで、若い女性の死にしても高原を管理するNPO法人の不法投棄にしてもきちんと片がつきませんでした。 物足りなさが残ります。 おもしろかったのは郊外のバーを舞台にした第3話「ナナフシの夜」です。 魞沢は酔っ払いつつも、常連客の言動からその関係性を推測。翌未明に起こる殺人事件の要因を見抜くというよくできたミステリーでした。色盲の特性やナナフシの擬態など伏線も見事。こんな作品は大好きです。 残り2話は少し落ち着きが出てきて、ミステリーらしい出来栄えになっています。 短編を重ねるに連れ、魅力の中心である魞沢の扱いがこなれてきたように思いました。 ただ欲を言えば、魞沢の昆虫オタクとしての知識をもっと活かして欲しかったというのが正直なところです。 コンセプトが違うということはわかっているけれど、どうしても赤堀涼子と比較してしまうので、そんな贅沢なことを思ってしまいました。
58投稿日: 2023.09.26
powered by ブクログ登場人物の掛け合いが楽しく スタートから一気に物語に引き込まれました! 虫好きのえりさわを中心に すこしホロっときちゃうような物語が 5話詰め込まれたミステリー集 個人的には「サーチライトと誘蛾灯」 「火事と標本」が好きでした! ストーリー的には読んでて満足なんですが最後まで読んでも 謎のえりさわ という印象。 次巻も発行されてるという事なので えりさわの魅力がもっと出るはず!! とおもうので期待を込めて星4です!
1投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログ5つの作品が収録されている連作集。登場人物のひとり、といった風情でいつもそこにいる魞沢(えりさわ)さんがとてもよい。人が死んでいるのに、なぜか癒されてしまう。事件の背景にある人間模様や心情が丁寧に描かれているからなのか、独特の空気感を持つ魞沢さんの昆虫エピソードがおもしろいからなのか。ああそうか。刑事でも探偵でもない人がなんとなくその場に居合わせて、巻き込まれ、なんとなく人の心を動かしていく、その感じが好きなんだな。どことなく、赤川次郎作品に通じる懐かしさと安心感。ぜひ、ほかの作品も読んでみたい。
1投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログ確かに亜愛一郎シリーズを彷彿とさせる!! 昆虫好きの魞沢泉が巻き込まれる事件簿の短編集。 全体的にほわっとしてる感じが好き。「ナナフシの夜」が一番好き。
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログ昆虫オタクの魞沢泉(えりさわ・せん)が探偵役のミステリ短編集。とぼけたキャラで、彼と事件関係者との会話にはちょいちょい笑ってしまう。笑えると同時に切なくもあり、事件関係者の心情に重点が置かれていているのがいい。特に「ナナフシの夜」「火事と標本」が好き。続編の「蝉かえる」も読みたい。
3投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ短編ゆえか、クセのある主人公が探偵ばりに事件を解決する感じがないからか、サクサク読めるけど後になにも残らなかったなぁ。昆虫オタクとしてその特技を活かして事件を解決に導く的なのを期待しちゃってたので若干の肩すかし感あり。でもそれはそれ作者さんが意図した文体なのだと思います。飄々としたキャラは基本的に好きなので、次作も読もうと思います。
2投稿日: 2023.05.31
powered by ブクログいろんなところで偶然犯罪に出会し、その真相を解明してしまう名探偵 魞沢君の短編集。 解説によると彼の人を食ったような話し方がどうやら泡坂氏の作品へのオマージュらしいのですが、残念ながら読んだことがないため、むしろその点に違和感を感じてしまう。 ストーリーそのものは面白いのに残念です。
0投稿日: 2023.05.22
powered by ブクログ2,3話で断念。 主人公の人との話が通じない感じがなんとなく苦手なのと、人の悪意って読んでいても嫌だなぁとちょっとそういうのを読みたい気分では無かったので。個人的にはこの青年は無関係そうだからと警察に主人公の事を話さないご老体もどうかと思うし、浮気相手と来ている店で自分と妻の名前でボトルを入れる男にキレない不倫相手すごいな、と思いました。別にそこは自分と不倫相手の名前で良いだろうが!妻の名前なんて店の人間知らないってのに。私だったらそこで見切りをつけるな、ウン。 屋外掃除のボランティアの件は、無理に殺人にしなくても…とちょっと思いました。
0投稿日: 2023.05.19
powered by ブクログ少し前に「蝉かえる」の新聞広告に惹かれて読んでみようと思ったが、調べてみると前作があることが分かり、皆さんの★もまずまずだったので、こちらから読むことにした。 こどもの日に自分で入れたスケジュールを呪いながら出張の電車の中でサクサクと読了。 昆虫オタクの青年・魞沢泉(エリサワ セン)が遭遇する不思議な事件の顛末が5つ。どの話もレトロ感が漂い、最後の話には100年くらい前の洋物の雰囲気を感じる。 あとがきに作者自ら『ふざけた文章を書くことに自信があった』と書かれるように、漫才でも見ているようなノリ突っ込みのやり取りに脱力しつつ、ヒントはしっかり撒かれてあって、そのとぼけた文章に対比して、なされる推理の律義さと登場人物の誰かにちょっとした心の澱を残してしまう結末が面白い。 作者が『意識した』と語る「亜愛一郎」や、そのキャラクターの基本形となった「ブラウン神父」を読んだことがないのが残念。
35投稿日: 2023.05.06
powered by ブクログコミカルなキャラクターや台詞なのに、事件はシリアス。 なるほど、著者のあとがきによれば、泡坂妻夫の「亜愛一郎シリーズ」を意識して書かれたそうだ。私は一作くらいしか読んでいないのだけれど、とぼけた味わいの探偵役・魞沢泉くんに似た空気を感じる。 本書は短編が5編、虫を追って各地を旅する魞沢が、行った先で事件に巻き込まれるという形の連作集である。 先にも書いたように、会話のテンポがよく、読んでいて楽しい。のだけれど、事件そのものは殺人事件が多く、当然のことながら人が死んでいるわけで、その両極のギャップの妙というか、ともすれば悲しみの中でも人は現実(事件)に向き合わねばならないのだなというようなことまで考えたりした。 私が特に好きな収録作は「ナナフシの夜」で、小説ならではの仕掛けが光る作品。
1投稿日: 2023.05.02
powered by ブクログ昆虫オタクの主人公らしからぬ主人公の青年エリサワくんが巻き込まれる殺人事件の絡む連作短編集。癖のある登場に最初こそ馴染めなかったけれど物語が進むにつれてなんとも言えない愛着がむくむく。事件は殺人絡みなので決して軽いものではないけれど、軽やかな展開で進むので気軽に楽しめます。そのなかで「火事と標本」は他とは違った色合いで胸にぐっと来るものがありました。各タイトルの付け方も素敵。続編もあるようなので楽しみです。オーディブルにて。
2投稿日: 2023.04.22
powered by ブクログ30代の昆虫オタク魞沢泉(えりさわせん)。掴みどころがなく飄々とした人物で、人の話を聞いていないようで本質を見抜いていたり、感情に乏しいようで熱いところもある。もし自分の身近にいたら、なんとも憎めない気になる存在であることは間違いない。そんな魞沢が真相を解き明かす短編5編。サクッと読みやすいがなかなかに余韻を残す深さもあり、シリアスになり過ぎないやり取りと奥深い事情などのギャップが心に残る。 「サーチライトと誘蛾灯」 最初からクスッと笑ってしまうやり取りが繰り返され、魞沢という人物を想像しながら読み進める。事件の真相が明かされるまでに色々と事情も分かってくるのだが、ある人物の最後の感情には事件解決だけではない余韻を残す終わりが良い。 「ホバリング・バタフライ」 こちらも「サーチライト~」と同様の余韻を残し、きっとこの人物もこの先この感情をずっと心に抱いたまま生きていくのだと思うと、やり切れない気持ちになる。 「ナナフシの夜」 ここに描かれる愛憎の感情は短編ではなんだか物足りなく、中編くらいでもっと深い部分まで読んでみたいと思う内容だった。 「火事と標本」 魞沢のキャラクターとしては他の短編よりやや薄いのだが、ここで語られる数十年の絆や悲哀は心に残る。これも中編や長編で読んでみたいと思わせる内容で、涙なくして読めなかったかもしれない。 「アドベントの繭」 苦悩と希望は常にひと揃いであり決心することで未来が拓けるように思えるが、それが絶たれた時にもまた未来を向くことができるのか。そんなことを感じながら読み進めた。 次作も楽しみだ。
15投稿日: 2023.04.19
powered by ブクログ普段は惚けた感じの虫好きの青年が謎を解き明かしていく物語。虫嫌いでも読めます。 その悲しみに寄り添うように解き明かしていく様が良かったです。
1投稿日: 2023.04.16
powered by ブクログ昆虫好きのどこかのほほんとした印象の青年・魞沢泉(エリサワセン)。昆虫目当てに出向いた所々で何故か事件に遭遇する。その惚けた佇まいとは裏腹な洞察力で事件を解決していく5篇の連作ミステリ。 もうちょっと虫に絡めた知識が事件に大きく絡んでくるのかと期待したけど、そこは薄め。 このシリーズを好きになれるかどうかは、ひとえに魞沢の惚け具合を面白いと思えるかどうかにかかっている。 正直、「そんな聞き間違えしないでしょ」という部分もあるけれど、事件を推理する場面が他の探偵役にありがちな自信満々で押し付けがましいところがないのは好感が持てた。 事件もあっという間に解決するけれど、その奥にある悲しさや切なさもさりげなく描かれていて短編ながら読み応えもある。 中でも「火事と標本」は秀逸。魞沢が推理した昔の火事の真相が哀しい。 とりあえず、シリーズ第2短編集も読んでみます。
0投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スマホでえりさわと入れたらちゃんと出てきた「魞沢」 勝手に、虫に関する謎を虫の知識で解決するタイプのミステリーと思ってたけど違った。「とぼけた切れ者」キャラは面白かったしイマイチかみ合わない会話も好きだったけど、続編を読むかは迷うなぁ。
0投稿日: 2023.04.10
powered by ブクログ本屋に立ち寄った際、表紙のレトロな感じが気になり手に取った作品。 主人公、魞沢が行く先々で出くわす事件の数々。 短編集のため読みやすかったのもありますが、 なんといってもこの全体的な雰囲気?(上手く伝わらない)が堪らなかったです。 事件が起きて、それに対して魞沢が飄々と解決していく。だけなのですが、 時折見せる魞沢の感情が読んでいてグッとくるものがありました。 ミステリーならではの面白さもあり、 続編もあるということで続けて読んでいきたいと思います。
35投稿日: 2023.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すっごい面白い…わけではないのですが、この短いお話の中に、人間模様がぎっしり、でも何気なく詰め込まれていて、一話ごとに目を瞑って回想したい気分になった。 『ナナフシ』がお気に入り。
5投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ受賞した「蝉かえる」よりも、主人公のとぼけた人柄が滲み出ていて面白かった。先にこちらを読めば良かったかな。「蝉かえる」は因習、偏見、悪意、無関心などがテーマだけれど、こちらは人間の弱さや狡さなど、身近に感じられる話ばかりで、親しみやすかった。
2投稿日: 2023.03.14
powered by ブクログいやー、良かった!超好みの一冊でした! デビュー作でもある表題作を含む5作の短編集。主人公は同じだから連作といえば連作ですが、各話が全て繋がってる連作短編ではないのに凄い! 巧みな短編ばかりで私は落語みたいって思った。 とにかく気持ちいい! 派手じゃない、けど私には至高でした! シリーズ最新作も早く読みたい!
6投稿日: 2023.02.28
powered by ブクログ所謂日常ミステリィに安楽椅子探偵モノだが,探偵が飄々とした昆虫好きな青年なだけという設定は,読者を謎に対して構えさせず,物語そのものに対峙させてくれる.事件?を物語る人物に淡々と向き合い(巻き込まれ)話を聞く中で,本人の意図に無関係に謎が解かれていくが,ミステリィの完成度より,物語性を小説に求める私には,各物語のクライマックスで明かされる真実を目の当たりにしたとき,心に込み上げるものがある.他の推理作家達が絶賛するだけのことはある.
0投稿日: 2023.02.27
powered by ブクログユーモアのある語り口ととぼけたところのある主人公の魞沢泉。名探偵とは思えないそのとぼけぶりと相手の懐にスッと入ってしまう距離感が一話ごとに心地よくなってくる。五話からなる連作集だけどもっと読みたくなる魅力の詰まっている。 
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ伏線の配置や会話のテンポがとてもよかったです。軽やかに読めるので一気読みしてしまいました! とぼけた感じの会話をするのに鋭い推理をする 魞沢くんが好きになりました! サーチライトと誘蛾灯とナナフシの夜が好きです 次の蟬かえるを読むのが楽しみです
0投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログ泡坂妻夫の亜愛一郎シリーズを好きになりキャッキャしていたら、ブク友さんたちから、櫻田智也さんの小説に登場するエリ沢泉(エリは魚篇に入)は「令和の愛一郎」と評されているということを教えていただいて、本書を知った。ありがとうございます! 読み始めてまず、大人しいのに面白い文章が私の好みにどんぴしゃだなと感じ、嬉しくなった。そして主人公のエリ沢氏は、とぼけた会話と鈍臭い振る舞い、でも妙なところでしつこさや大胆さも見せ、根の素直さ謙虚さのためか結局は愛されキャラ、そんなところは確かに愛一郎。もちろん鋭い観察眼で真実を見抜くところも。 愛一郎以外にも、ホームズ、ブラウン神父、クリスティを意識したのでは?と思われる箇所もいくつかあり、ミステリー愛が感じられる。こういう仕掛けは別に珍しくはないけれど、やっぱり嬉しいものだ。 五つの短編を通して読んでみて一番の魅力だなあと思ったのは、作品全体に滲み出ている優しさ。殺人は起こるし、人間の弱さや愚かさは、読んでいて辛くなるほどしっかり描かれているけれど、誰もが(犯人だけとは限らない)持つそんな弱さに寄り添うように推理するエリ沢さんの眼差しこそが、もしかしたら「説教」しちゃうブラウン神父よりもずっと、令和の私たちにとってリアルな救い(のヒント)をもたらしてくれているのかもしれない。 と、そんな風にしみじみしたところであとがきを読むと、アワツマファンにはさらに嬉しい素敵エピソードが! ※追記:うっかり文庫版で登録してしまいましたが、読んだのは二〇一七年刊行の単行本です。失礼しました。
9投稿日: 2022.11.07
powered by ブクログとぼけた青年が事件を解決するという設定は好きなので期待しすぎてしまったかな。 事件にも主人公にもいまいち興味が持てず。。
0投稿日: 2022.10.09
powered by ブクログ昆虫マニアの魞沢泉が事件の謎を解く。 「ナナフシの夜」バー・ミステリー。ちょっとした悪戯が殺人を引き起こす。 「アドベントの繭」両親を失った中学生の身の上が心配。 重すぎるテーマをユーモアで包む二話。
15投稿日: 2022.09.13
powered by ブクログ本格的なミステリなのに、軽やかで読みやすい作品だった。虫好きな主人公・魞沢の少し気の抜けた言動が、この作品の軽快さを生み出している。特に気を張って推理を披露しているわけではなく、雑談をするかのように推理していくからこそ、ストレートに伝わってくるのかもしれない。トリックとしては目新しさはないが、昆虫オタクという珍しいキャラクターが良い味を出している。
0投稿日: 2022.06.03
powered by ブクログ2022.5.22 読了 昆虫オタクのとぼけた青年・魞沢泉 昆虫目当てに各地に現れる飄々とした彼はなぜか昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇してしまう─ ミステリーとしては面白かったんだけど残念なことに魞沢泉のキャラが私にははまらなかった。 長編だったら違ったかな…どうだろう。
0投稿日: 2022.05.22
powered by ブクログタイトルに惹かれて。 由来は直球でしたが、いずれも質の良いミステリーで、短編だけどのめり込んで読んでしまいました。 謎から真相、真相から裏の心理へと転じる推理が素晴らしかった。 探偵役の魞沢泉の男性像が素敵だったので、昆虫好きのおとぼけキャラが完全に創作ではないことと、登場シーンが少ないことが少しだけ残念でした。
1投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログエリサワさんと周りの人物のかけあいがテンポ良く、読みやすい一冊でした。 その会話の中にもしっかり伏線が盛り込まれていて、後から「あの時の!」と振り返りやすいものばかり。 真実を知る=幸せ とは限らないんだなと… 読後の行き場のない悲しみや辛さもエリサワさんの語り口調のおかげか軽減され、どんどん読み進められました。
0投稿日: 2022.04.18
powered by ブクログ続編の『蟬かえる』を読む為に購入。 評判にたがわず満足度の高い良質な短編集だった。昆虫好きの青年エリサワのキャラクターがとぼけていていい味をだしている。中でも『火事と標本』と『アドベントの繭』の二つが好みだった。
3投稿日: 2021.12.04
powered by ブクログ"なぜか事件に遭遇しちゃう人"が探偵役をする物語は一つの類型として今までにも色々あると思うけど、蝶やナナフシ、繭などの生き物がモチーフとして使われているのがおもしろい。 収録5編とも人が亡くなり、その経緯や事情に悲しくなるけれども、青年の飄々とした態度、口調が衝撃を薄めて、いくぶん読みやすくなっている。 『ホバリング・バタフライ』と『火事と標本』が、読後ながく悲しい気持ちが尾を引く、印象に残る話だった。
5投稿日: 2021.08.24
powered by ブクログこれは読めば読むほど物語の中に引き込まれてしまう不思議さがある。短編なのにそれぞれ物語に深みがあって余韻も楽しめた。
2投稿日: 2021.08.09
powered by ブクログ昆虫目当てで出掛けた先に事件が待っている魞沢。その様子はそれぞれの語り部から見ると怪しい人間に見える。最初はコミカルで話の通じない感じ。火事と標本からはもっとシリアスで重い雰囲気。ホバリングバタフライとナナフシの夜が特に印象的で好き。続編の「蝉かえる」も近々読もうと思う。
0投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログこの作品好きだなあ。 ブラウン神父が好きな人は気に入るはず。 令和の“とぼけた切れ者”名探偵こと魞沢泉。 第三者目線で語られる彼のキャラクターはとても微笑ましい。 だけど、遭遇する事件の真相は思いのほか悲哀に満ちている。 コミカルで少し切ないミステリー短編集。 火事と標本が印象的。
2投稿日: 2021.06.26
powered by ブクログ連作短編集。個人的には表題作の「サーチライトと誘蛾灯」がお気に入り。探偵役(?)のえりさわさんに好感が持てます。こういうキャラはいいですね。次作も楽しみです。
4投稿日: 2021.01.23
powered by ブクログ昆虫オタクの青年魞沢泉(えりさわせん)。 昆虫だけでなく不可思議な事件に遭遇すると、その推理力を発揮し、事件を解決に導きます。 ブラウン神父や亜愛一郎ばりの、とぼけた名探偵の活躍です。 中には切ない作品もあり、楽しめる作品集です。
0投稿日: 2021.01.07
powered by ブクログ不思議な雰囲気の小説。 初めて読んだ作者だったけど、読みやすいし 穏やかな雰囲気の探偵役にほっこり。 あとがきも面白くて好きだった。
2投稿日: 2020.12.16
powered by ブクログ泉くん登場の回。 虫は全般に苦手なので、ごめんねという気分に。笑。 これがデビュー作か・・・すごいな・・・ 見事な連作でした。
0投稿日: 2020.11.23
powered by ブクログめちゃくちゃ面白かった。 魞沢のキャラ良すぎです。 読みながら声出して笑ってしまったわ。 とぼけた感じ、短編、軽く読めるけど、全体的に哀愁漂う小説。 私は好きです。
7投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログ昆虫オタクの青年が奇妙な謎を解き明かす短編集。 表題作はアンソロジーで読んだばかり。 亜愛一郎っぽいとぼけたキャラクタがいい。事件の内容は重く辛いものが多いが、主人公のキャラクタで救われている。 続編が出たらしいのでそちらも読んでみたい。
4投稿日: 2020.07.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
事件の現場付近でちょろちょろする謎の虫好き男性、エリサワ。 挙動は怪しいが話していくうちに解き明かされていく事件たち。 ホームレスを撤去させた公園の死体 アマクナイ高原の管理団体への疑惑 バーナナフシの常連に起きた悲劇 旅館の亭主の小学生時代の悲しい思い出 牧師の死 なんかこれ、亜愛一郎だなあ、と読んでいたら、あとがきで意識して書いたとのこと。 エリサワはすっとぼけているけれど、どのお話も皮肉で切ない。 分厚い雲の下を歩いているようなそんな余韻。
6投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログ事件の影に、なぜか昆虫オタクの青年有り。 ホームレスを追いだした公園で、開発事業が頓挫しかかっている高原で、街はずれのバーで……彼こそが昆虫のように、いつの間にか事件のそばに現れて、なにげなく真相を言い当てていく。 日常の謎を解く雰囲気のお話ですが、扱われている事件は全部殺人事件です。とぼけた会話の応酬で突き止めていく事件の真相は、それぞれ人の多面的な側面をあらわにしていきます。愛憎、親愛、嫉妬に欺瞞、浮き上がってくるそれらは悲しく重さを伴うものですが、エリサワ青年の飄々とした佇まいに助けられ、読み心地は悪くありません。 また、私には、文章の細やかさがとても好みでした。「ホバリング・バタフライ」の最終盤のやり取り、「火事と標本」での溺れた様子の描写、「アドベントの繭」での祈る彼の姿。抒情的で丁寧な筆致が、物語の余韻を深く静かに残してくれるように思いました。 ふわふわしたエリサワ君がどんな青年なのかがこの本だけではわかりませんので、続刊があることを期待して待ちたいと思いました。
4投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログサーチライトと誘蛾灯★★★★ ホバリング・バタフライ★★ ナナフシの夜★★★ 火事と標本★★★★ アドベントの繭★★ 帯や後書きにも泡坂妻夫作品との比較がされていましたが、確かに文体や雰囲気、話の展開などは似ていると思いました。 ただし亜愛一郎作品で好きだった「DL2号機事件」「藁の猫」「ホロボの神」などに比べるとクライマックスに至るインパクトが弱く、また探偵役も、もう少しキャラが濃くても良かったかな、 と感じたので、それらを含めて今後に期待です。 トータルでは面白かったです。
0投稿日: 2020.05.26
