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冬雷
冬雷
遠田潤子/東京創元社
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総合評価

38件)
4.0
9
18
9
0
0
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    初めての遠田潤子氏の作品。鷹匠として養子になった代助。神社の巫女・真琴と恋仲になる。しかし養子先に実子が生まれ、疎まれる代助。ついに実子殺しの汚名を背負わされ、追い出される。18年後に新たな展開が待っていた。日本海側の曇り空、冷たい雨風、古くから伝わる因習、そんな独特の世界観がある。ラストはページをめくる手が止まらない。面白かった。

    20
    投稿日: 2025.07.26
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    2017年第1回未来屋小説大賞受賞 そして、初めての遠田潤子さん 孤児であった主人公が、日本海側の小さな町の 大きな力を持つ名家に引き取られることになる その家の跡継として優秀さを期待されて 長編ミステリーです その町の立地、因習 その家の血脈 それらがミステリーに悲しく切なく許せない といった感情を加えます ミステリー以上に 主人公が孤児であったことを認識して 跡継として忠実な勤勉さで尽くしていく姿 それが、弟の事件が起きるや 親も町もあまりに冷たい仕打ちに苦悶する姿 が、記憶に残ります 本の紹介やあとがきに 「嵐が丘」のような物語という依頼がきっかけだとあります 私の嵐が丘知識は ガラスの仮面の作中劇です しっかり知っていたら、より楽しめたかもしれません

    81
    投稿日: 2024.11.30
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    遠田さんの作品は初めて読んだのですが、凄く読みやすく、感情移入が出来ました。 街と神社という関係。これは切っても切れない、古い村などでは今でも必ずあるのではないかなと思います。代助は一時この街、人を憎んでいたたまれないきもちが凄く伝わってきました。それでも離れた街に戻ってきて、真実を探そうとする気持ち。それは紛れもなく、この街、この人達を愛しているからでしょう。 凄く楽しく読ませてもらいました。今後も遠田さんの作品を見ていきたいです。

    1
    投稿日: 2024.09.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まほろば、冬の鉄樹に続いて3作目読了。 著者の孤独の描き方がとても胸にくる。孤独感を描かせたらこの人の右に出る人はいないんじゃないかな。 全く展開の読めない話で翻弄されるが、ずうっと底に流れてるのは「寂しさ」で、主人公だけでなく周りの人々もみんな寂しくて、でも少しづつずれてるから誰もうまくいかない感じが余計に寂しい。 このまま終わるんだなと思ってたのに最後に急に訪れた光が救いだった

    0
    投稿日: 2024.07.21
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    因習村といえばそうかもしれない。いま巷で話題だし。私はそれに詳しくないけど。 普通の人間にはそこまで馴染みがなく、だからどこかファンタジーに見てたものが、終盤畳み掛けるにつれ「ここまでとは」という気持ちになるのが、ファンタジーを越えられたような感覚になってよかった。 ファンタジーが過ぎるとどこか身を引くような気持ちになるのだけど、代助は始終正しくあろうとし聡く、聡くあろうとするだけの人間だった。彼を囲むものと彼自身の生々しさとのギャップが面白さの一つだと思う。 ミステリー部分も面白かったし、人間関係も非常に満足で終えられた。自分勝手な人間がいるし真っ当なふりして許されざる事を宣う人間もいるけど、そこへわざわざスポット当てて読んでる私たちを執拗に苦しめようとはしないし。まあ。 *** 単行本から文庫本で代助への救いが加筆されたんですか?単行本…鬼畜…?

    0
    投稿日: 2024.01.31
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    重かったなぁ。閉鎖的でしがらみや伝統が人々をがんじがらめにする。子供もその風習などに飲み込まれていってしまう。とても切ないお話でした。最後は少し希望があるのかな、代助と真琴には自分たちの人生を歩んで欲しい。

    0
    投稿日: 2023.10.24
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    大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが……。第1回未来屋小説大賞を受賞した、長編ミステリ! 町人がよってたかって冤罪でっち上げはあかんだろう。

    4
    投稿日: 2023.08.14
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    鷹にまつわる伝説が残る日本海に面した町の名家に養子にもらわれて来た男の子が、因習に囚われた町に翻弄される。 ただ因習と言い訳しながら、他人を陥れても自分の利益を図るだけ。そして結局は、伝説をなぞるように町が壊れてしまう。

    0
    投稿日: 2023.05.28
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    昔の因習が残る港町が舞台というだけでおどろおどろしい設定だが、作者が描く暗くてどんよりした空気が全編に広がる。そんなに背負い込まなくてもいいのにと思いながらも抜け出せない、振り切れない人々の心情が哀しい。ちょっと強引なストーリー展開もあるが終章でほっとする話に纏まったのは悪くない。

    3
    投稿日: 2023.01.24
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    読むにつれ、どんどん物語に引き込まれていく。 自分では逆らうことのできない運命に翻弄されながらも、誠実に生きる大助。 今後の人生をどうか幸せに生きてほしいと願わずにはいられない。

    2
    投稿日: 2022.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伝統、ならわしの裏側にある昏い御話。 ある小説家のスピーチを舞台にした作品でもありました、冒頭の入りはとても重要と。 本作の入り方はとても好きだが、なんせドロドロ過ぎたのが残念で、少しもったいなさを感じる作品でした。

    1
    投稿日: 2022.01.18
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    今年知って、この本から読み始めた作家さん。重苦しいストーリーながら、ぐいぐい読ませる文章力が魅力的。最後の方、読んでいて、とても美しい映像が脳裏に浮かび上がってきた。他の作品も読もうと思った。

    2
    投稿日: 2021.11.21
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    因習が支配する横溝的地方都市で、入り組んだ人間関係に翻弄される少年の悲劇。読み始めると巻を措けなくなる、力のある作だけれど、主人公の代助の境遇はきつすぎて、読むのが辛いとも感じる。とは言え、これだけはっきり救いのあるラストは遠田作品としては珍しい気もする。

    0
    投稿日: 2021.05.16
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    読んでいて、いつの昔のストーリーかと思った。携帯電話が出てくるので現代の話とわかるが、主人公の古臭い名前や因習に縛られた昭和前半の話のようで楽しめなかった。

    2
    投稿日: 2021.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    よく練られたお話だし、巫女とか鷹匠とかビジュアルが脳内でわきやすくて漫画になったら綺麗だろうなとか、久しぶりに『それから』を読んでみようかな、とか色々盛り沢山の思いがあるのだけれど、いかんせん、じっとりねっとりした暗さがしんどかった。 緑丸をみろりまるって言ってた翔一郎ちゃんが可愛いのにあんなことになって、可哀想で……。 愛美ちゃんがホントにムリ。 妄想日記が怖くて斜め読みしか出来ず。 もう誰も信じられない~って気持ちに。 最後にちょっとだけホッと出来て良かった。

    0
    投稿日: 2021.02.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一回未来屋小説大賞受賞作 圧倒的な筆力で人間の激情を描ききった 先が気になり、寝不足になりながら読み進めた。そういう意味では、帯の通り「圧倒的な筆力」なのだろう。 そして、読後感も悪くはない。ずっと続く重く暗い雰囲気と、旧い因習にとらわれた小さな田舎町の人々の陰湿さと、読んでいて重たくなる一方の気持ちだが、最後は少し救われる。 評価をそこまで高くしなかったのは、個人的には、 これを現代の話の設定としては入り込めなったことと、なぜ倫次が愛美をそこまで好きになり(年の差も含めて)、甥っ子を殺めてしまったことを隠すことまでしたのか、徐々に事実が明らかになればなるほど、納得や共感よりも、なぜ?と言う感覚になったから。 そんな田舎町の歪んだ狭い関係性の大人たちからでも、 結季と言う、希望のような存在が生まれたことが救い。 結季が大きくなって、望まなくても自分や周りに関する情報を知ってしまったとしても、残すべき文化・伝統と、残すべきでない因習を分けて考えて、嘆き諦めるのではなく、賢さと可愛さを失くさずに、新しい世代を作っていってくれるといいな。

    2
    投稿日: 2021.01.20
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    辛い物語だった。 因習とは、そんなにも強く人々を縛るものだろうか? 「自分たちの代で習慣を変えるのが怖いのよ」と言っていたが、そんな理由では弱い気がする。

    0
    投稿日: 2021.01.18
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    遠田潤子は期待を裏切らない。 この作品もよく練られたストーリー、プロットにいろいろな愛を絡ませた秀作だった。 古い習慣に縛られた町の閉塞感の中、もがく若者達の姿がいたいたしいほどに描かれていて、早く先を読みたい衝動に駆られる作品だった。

    16
    投稿日: 2020.12.25
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    古風な本格ミステリー。 横溝正史のような古風なシキタリに縛られた街の中で繰り広げられる愛憎劇だが、青春要素もありミステリ要素もあり非常に面白い。 登場人物は少ないので犯人は検討がつくが、辿り着くまでがロジカルに展開され楽しかった。

    1
    投稿日: 2020.10.22
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    ありえない、マニアックな設定の小説だな。と最初は思いましたが、どんどん引き込まれました。前に読んだ、雪の鉄樹もわりと暗い感じ。たまに浸りたい世界間。暗いよ!

    1
    投稿日: 2020.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    時間があったこともあり一気読み。 そこまで面白いわけではないけど、淡々とテンポよく読みやすい。 田舎の何とも言えない因習や人間関係。 主人公に対してやったことはひどすぎるけどね。でもそれが現実なんだろうなー。 ラストは・・・こうなって欲しかったような、つまらないような。

    2
    投稿日: 2020.09.28
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    大阪で鷹匠として働く夏目代助。ある日彼の元に訃報が届く。 12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。 孤児だった代助は、日本海沿いの魚ノ宮町(おのみやまち)の名家・千田家の跡継ぎとして引き取られた。 初めての家族や、千田家と共に町を守る鷹櫛神社の巫女・真琴という恋人ができ、幸せに暮らしていた。 しかし義弟の失踪が原因で、家族に拒絶され、真琴と引き裂かれ、町を出て行くことになったのだ。 葬儀に出ようと故郷に戻った代助は、町の人々の冷たい仕打ちに耐えながら、事件の真相を探るが……。 遠田先生独特の走り出し。 周りが何も分からないまま、今起きている事件の様子だけが分かる。 代助の過去の回想から、次第に全貌が浮き上がってくる。 この人が、こう繋がるのではないか!?真相はこうなのではないか!? 新事実が判明する度、頭の中は妄想の渦(笑) 雪の鉄樹ほどではなかったが、十分楽しめる物語だった。 読みだすと止まらくなってしまうのは、さすがの筆力。

    21
    投稿日: 2020.09.13
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    因習と運命、そこから逃れられないのは畏れか諦めか。そうまでして自分を殺して抑えて、その無理がもたらすおぞましいまでの悲劇。他人事なれば読むのは面白い。が、決して他人事ではないような気がする。

    0
    投稿日: 2020.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第1回未来屋小説大賞受賞作。 物語は2016年に孤児の夏目代助30歳が、18歳の時に養子として暮らしていた家に、弟だった千田翔一郎の遺体がみつかり、葬儀に出席するところから始まります。 18の時まで代助が養子だった千田家は冬雷閣という市内でも最も大きな家であり、養父であった千田雄一郎はやり手の実業家と鷹匠としての顔を持っていて、11歳の時まだ子供のいなかった千田夫妻に引き取られた代助は鷹匠となるべく、会社も継ぐべく、数年間育てられました。 雄一郎の弟の倫次の婿入りした加賀美家は神社で、家の女性は代々、巫女として一生を終えるしきたりでした。 その家の娘で代助の従姉妹にあたる真琴は代助と懇意になりますが、二人はいくら仲がよくなっても、家柄上、結婚はできません。そして一生離れることもできないという間柄でした。 そして、代助が15歳の時に、雄一郎と妻の京香との間に実子の翔一郎が生まれます。 代助は自分の立場を悟り、厳しい雄一郎からは高校卒業後は家を出るように言われます。 そして倫次から、事情を察して「家の婿に来ないか」と言ってもらい、さんざん迷ったあげく、代助は真琴と生きていく道を選びます。 そして翔一郎が三歳になりますが、代助と最後に過ごしたあと、行方不明になります。 皆に疑われる代助。 しかし、翔一郎は見つからず、証拠がありません。 雄一郎は代助に「出ていけ」と言い。倫次からも見放され代助は真琴を連れて町を出て行こうとしますが、真琴は代助との約束を破りついてはきませんでした。 なんだかすごい、昼メロのようなすごい展開のお話だと思いました。 他に、代助のストーカーの愛美やその兄で不良の龍なども登場します。 ページをめくる度に、新たな近親者の新局面の展開があり横溝正史っぽくもあり、すごいストーリー展開で、おどろおどろしい話だと思いました。 でも、最後は希望のみえるラストでほっとしました。

    42
    投稿日: 2020.08.21
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    冬雷 著作者:遠田潤子 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

    1
    投稿日: 2020.08.17
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    先が気になり一気に読みました。 それぞれの人間模様が凄く描かれてて 凄く面白かった。 最近読んだなかでは、一番面白かったです。

    4
    投稿日: 2020.08.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冬雷館の男が鷹を飛ばし 鷹櫛神社の女が舞う 小さな村のたったそれだけの古い慣習に縛られる大人たちと そんな大人たちに縛られる子どもたち 犯人に察しはついた状態でも そこに行き着くまでの 代助たちの幼少期、事件が起きるまで、 12年後に全ての解に辿り着くまでのストーリーが楽しめて 寝る間も惜しんで一気読み だけど、作者の意図とは異なるだろうけど 自分は 結局ぜんぶ愛美が悪いだろって思ってしまう 愛美が代助に横恋慕しなかったら 例え代助が冬雷館を追い出されたとしても 真琴と結婚できたし 翔一郎は死ななかったし 多少の遺恨はあっても利もあって ここまで拗れる事はなかっただろうに 愚鈍な女、 空気を読まずに周囲に迷惑をかけるタイプが嫌いだから そう思ってしまうんだろうけど 話は面白いのに、愛美の出るシーンだけ 始終イライラしっぱなし

    0
    投稿日: 2020.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    古い因習に囚われた家族や村の人たちとの過去など、読み始めた時には謎な事柄がとても気になり、読むモチベは終始限界突破状態。 代助と愛美、真琴の関係。雄一郎が“諦めた覚悟”とは何か。真琴と雄一郎はただの親類なのか。 そうした点に加え、百合若大臣や怪魚伝説など、村の言い伝えが主要人物たちの行く末を暗示しているようで、先の展開が常に気になってしまい、久々に読書で夜更かししてしまいました。 最初抱いていた謎が徐々に明らかになっていき、クライマックスの冬雷閣ですべてが明らかになるわけですが、今思えばその内容は概ね予想通りで驚きはやや少な目。 ただそれは、主要人物たちとそれらの関係性をとても丁寧に描いているがゆえになせる業(わざ)なのでは、と。各キャラの行動原理が分かるくらい人物を描いているので、彼ら/彼女らがどのように行動するだろうかという予想が立てられるようになってる気がしています。ある意味、作家の力量の凄さが表れてるのかも? しかし、結季の本当の両親については予想外で超ビックリさせられました。あの堅物雄一郎が代助の子をよく受け入れたもんだと、その点も驚き。そうした点で、彼女が過去の因習を超えた象徴的存在に思えてきて、終劇後は代助が師となって結季が千田家の鷹匠を継ぐ未来などを妄想したりしちゃいます。 驚き以上に溜飲が下がる点が多く、そうした点で満足度が非常に高い作品でした。唯一小さな不満があるとすれば、クライマックスで明らかになる要素が多すぎたところで、個人的には少しずつ、1つ1つの要素を明らかにしてほしかったかも。もうちょっとこの作品世界に浸っていたかったりもしたので、そうやってボリューム増してくれてたほうが個人的にはうれしかったですね。

    3
    投稿日: 2020.08.02
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    抜け出せない泥沼。当事者では気付けない異常さが重なると、こんなにも異様な集団が出来上がってしまうんだなと思いました。怖い。

    0
    投稿日: 2020.07.19
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    設定や筋立てはおもしろいけれど、 生理的にダメ、不快。 最後の一行では救われず。 そもそも、ミステリーは得意ではないけれど。

    0
    投稿日: 2020.07.19
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    因習に縛られた古い港町の名家に、跡継ぎとして引き取られた孤児の代助。家族や恋人ができ、幸せに暮らしていたが、幼い義弟の失踪が原因で町を出ていくことになった。12年後、義弟が遺体で発見されたという訃報が届き…。 2018年日本推理作家協会賞候補作(落選)。「因習に縛られた」という表現以外に見当たらないほど特殊な田舎社会の特殊な事件が描かれる。昭和臭がプンプンの作品だった。 (Ⅽ)

    0
    投稿日: 2020.06.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    伝統を引き継ぐことが時には人の命よりも重きを置かれる町。鷹匠の跡継ぎとなるために施設から引き取られた主人公。跡取りの自覚を持って鷹と向き合ってきたのに、不妊だった師匠夫妻に予期せず子どもができて、たちまち蚊帳の外。痛ましい事件が起きて犯人扱いまでされ、町を出て行くことになります。 終盤は駆け足でバタバタした感があり、遠田さんの作品でいちばんのお気に入りとは言えないけれど、ビジュアルに訴えかける力が凄い。どのシーンも想像できてしまう。慣習と因習は紙一重なのだと思わずにはいられません。映像化を望みたい作品。

    0
    投稿日: 2020.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    続きが気になって一日で読了。因習にとらわれた田舎で起こった事件の謎が明かされてゆく。代助の気持ちを想像すると読むのがつらかったが、誠実で良い青年だ。個人的には、ケンカをしたから謝りたいという弟のセリフを読んだときが一番切なくなった。最後は救いがありそうでホッとした。

    0
    投稿日: 2020.06.13
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    ベースにあるのはやはり贖罪。でも本作は、他とは少し趣を異にしていて、ミステリ色が強い印象。そしてそれは、自分的には好もしい系統。謎解きモノとしても、結構趣向が凝らされたものになっている。最後、唐突にファンタジーの世界が現実化したのには面食らったけど、クライマックスまで含めて、かなり楽しめた一作でした。

    0
    投稿日: 2020.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ミステリとしても、人間ドラマとしても楽しめる長篇。それにしても、往年の横溝正史を思わせる血縁関係と愛憎劇だった。

    2
    投稿日: 2020.05.14
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    主人公の葛藤、覚悟、諦め。心理描写が素晴らしく、だからこそ読み進めるのが辛いのに、一気に読み込みました。

    0
    投稿日: 2020.05.14
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    面白くて一気に読んでしまった。 閉鎖的で時代錯誤な町に翻弄された代助と真琴が可哀想で辛くて。 翔一郎を殺した人物は誰なのかも気になるけど、やっぱり町の人々の冷たい閉鎖的な感じがびっくりだった。一番ひどいのは雄一郎だったけど。

    2
    投稿日: 2020.05.10
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    遠田潤子『冬雷』創元推理文庫。 遠田潤子もハズレの無い作家の一人。相変わらずのストーリーの上手さに唸らされた。 重く暗い雰囲気に冒頭から圧倒されていくミステリー。まるで横溝正史のミステリーを読むかのような忌まわしい町の伝承や旧家の因縁などが渦巻き、全く救いの無い結末を予想し、鬱々とした気持ちで読み進むが…… かつて孤児だった夏目代助は日本海沿いの魚ノ宮町名家・千田家の跡取りとして引き取られる。千田家の跡取りとしての厳しい躾と千田家と共に町を守る鷹櫛神社との因縁……いつまでも誠実に生きる代助は鷹櫛神社の娘・真琴と恋人関係になり、全てが上手く行くと思われていた時、事件は起きる。千田家に産まれた代助の弟・翔一郎が何者かに連れ去られた……信じていた義理の親にも、町の住人にも疑われ、恋人の真琴にも裏切られた代助は町を去る。 12年後、大阪に暮らす代助に失踪した翔一郎が遺体で発見されたと知らせが届き、代助の中で一度止まった歯車が再び動き出す。 後半、一気に畳み掛けるように多くの謎が明らかになり、鬱々としていた気持ちは晴れやかになり、感動の結末を迎える。 第1回未来屋小説大賞受賞作。 本体価格780円 ★★★★★

    17
    投稿日: 2020.05.02