シリーズ1 またもや新シリーズ 柱神の昔の恋物語。 と、その後の世界のお話 中編2つ 未完結のあれとかそれとかは どーなってしまうのか… 20年手放さずにきた前田珠子さんの作品たちだけど、 もうあきらめて手放していきます このシリーズはたくさんでてるんだよな… 　　 … 一度読んだのに、忘れてもう一度読了。 作者の趣味全開ワールドだな

『天支』よりも前の時代の話。 『"空"の呪縛』というタイトルよりも、恋、愛、心情、人、地位、いろんなことに対しての"呪縛"を感じられると思う。 本編の快活なコメディー調からしたら、しっとりと"暗"を基調としたアンハッピーな展開で進む。 時間軸が前後することが多いから、今なのか昔なのか…数百年単位で動くし、まぁ、世情の極端な差はないから同じように読めるはず。 登場人物は動いているけれども、当事者じゃなく語りで進むから主人公目線で読みたい人やサクサク読みたい人にとっては、やや退屈気味になってしまうかも？ 個人的には、表だけで進んでいくよりも、裏の心情だったりが見えた方が好きだからスラスラと読めた。

…これ、今改めて表紙見たら、すげぇ表紙だな……。 ていうか、この話。続くの？続かないの？？ どっちやねーん！と思わずツッコミたくなるところで終わってる気がするんですが。 それともこの余韻を楽しむものなのかこれは。 …楽しめないぞ。がくり。 前世の記憶を持っているとしても、生まれ変わりは生まれ変わり。と私は思うのですが。 そのある意味別人である人間に心を捕らわれてしまうことをフィオルシェーナは恐れていたのかな。 そして、敢えて生まれ変わりの儀式についてはコメントしない（笑）

「天を支える者」の遙か過去にあった柱神たちの話です。世界観が同じなだけで、全く物語や登場人物は別物です。あちらは恋愛要素が皆無なのに比べ、こちらは恋愛物。

長髪年上＆クールビューティーという設定にやられました。 しかも主人公の育ての親にして生涯唯一の恋人っていうポジション！ 美味しすぎる！！

　本編でちょくちょく言及される「暗黒時代」。この本に収録されている作品はいずれも、暗黒時代以前の世界が舞台。選定者もいないし、柱神さまも大勢いらして、割と自由に大らかに下々の人間たちと交わっていらしたようで。そんな時代を舞台にした、柱神さまと人間とのベタ甘なラブ・ストーリでございます。　1000年もの間、人間ならざる身で生きていなければならないというのは、恋愛小説における障害となりえるんだなあとしみじみと痛感。　それにしても！！こんな風な展開を読んだのは、もしかして前田作品では初めてかも！きゃ（赤面）。読んでてちょっくら、こっぱずかしくなってしまったわ。ドキドキ。