
総合評価
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powered by ブクログ私の住む街にも移動図書館があります。まだ利用した事がないので、本バスめぐりんのようなドラマが起きたら面白いなぁなんて、今から楽しみです。
0投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ出版社、書店と読んできたこの作者さん、今度の舞台は移動図書館。 3,000冊の本を積んで走る“本バス”めぐりん号、65歳の新人運転手テルさんと20代の司書ウメちゃんが話の中心。なのだが、地の文ではそれぞれ久志と菜緒子なので最初はちょっと戸惑う。 ともあれ、二人が巡回していく先々での常連の利用者さんたちの交流とそこで巻き起こるちょっとした謎が描かれるお話。 この作者さんらしいほんわかとしたタッチで語られる話は悪くはないのだが、謎の中身も含めてなんとなくインパクトに欠ける。 運転手のテルさんが会社勤めを定年退職したという設定で、会社を辞めた後、本に関わることを仕事にして地域のコミュニティに溶け込んでいくというのは羨ましい限り。 私は本を借りに行くほうにしかなれそうもないが、常連の利用者たちは皆さん、世話好きでいい人なんだろうけど、ちょっとお節介かなという気もして、こんな人ばかりだと本を借りたくてもなんだか行くのが億劫になりそうと思ってしまった。
60投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ移動図書館を利用したことはないけれど、図書館の方から来てくれるなんてワクワクする。 実際はどうなのかな? こんなに利用者の距離が近いのかな? 運転も図書館の人がしてると思ってた。 年齢関係なく、気の合う人が出会って交流できるのは素敵だなと思った。 実際に利用するとなると慎重になっちゃうかも。 利用者の生活圏が被ってるから、何を借りたとか、噂されたりとか、嫌なことを想像しちゃうと少し怖い。 でも、もし近くに移動図書館が来てくれたら、まずは挨拶から始めてみたいな。
0投稿日: 2025.03.31
powered by ブクログちょっとしたミステリー要素もありつつも、(多少のクセありな人はいても)ものすごい悪人が出てくることもなく全体的に穏やかな空気感のお話で安心して読めます。笑 また、司書さんが色々なことを考えて選書している様子も新たな発見でした。移動図書館、行ってみたいな〜
0投稿日: 2025.02.04
powered by ブクログ架空の市だけど横浜市のお隣なら公共交通網は充実してるんじゃ?なのに移動図書館?と思いつつ。 都会は都会なりに団地とかいろんな事情があって、移動図書館も必要なんだね…。 近くに図書室があることに感謝、市内に多数の図書館があることに感謝。
0投稿日: 2024.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本は知っていましたが、自意識過剰で手にとれませんでした。 みのりんを標榜するわたしが、うっかり昼休みに読んでいたら、どんな揶揄が。。。 けど、先日、アメリカの移動図書館を作った人の伝記絵本を読んで、この本を思い出して引き寄せられました。めぐりんと みのりんの 遭遇です! この本の舞台は種川市。移動図書館「本バス」のお話です。 本バスの愛称は公募で「めぐりん号」になりました。 めぐりん号は市内十六カ所を二週間かけてぐるりとまわります。火曜日から金曜日までの四日間。午後の時間に二、三カ所ずつ、図書館から離れたエリアの公園や公民館、大型マンションやスーパーへ行きます。 めぐりん号を運転するのは、テルさんこと照岡久志 65歳。システムエンジニアを定年退職後、前任者の紹介でめぐりん号に乗ることとなりました。 同乗する司書は、ウメちゃんこと梅園菜緒子 25歳。めぐりん号に乗せる3,000冊の選書をして、行先で貸出・返却・レファレンス業務をしています。 殺人事件は起こりませんが、めぐりん号の行く先々で、利用者にとっては大事な事件が起こります。 最初の事件が起こったのは、テルさんが勤務して2か月経った頃でした。 木曜日の一番目、公民館での利用者が、借りた本に大切なものをはさんだまま返却してしまったのです。で、その本を三番目に行く公園で借りた利用者に聞いてみても、知らないと言いますが。。。 事件のてん末は書きませんが、三番目の公園で借りた利用者が言った言葉の中に素敵な言葉がありましたので、主旨をご紹介します。 「借りようと思っていた本が先に借りられて、2週間後に棚に戻ってきたのを見ると、前に借りた人はどんな風に読んだのだろう? どんな人なのだろう?」「誰かとつながっている気がして、親近感をもってしまうんです。」 なんか、ブクログで同じ本を本棚に登録したり、レビューを書いたりした時と似てるなぁ、と思いました。ブクログの場は、ある種の図書館みたいなものなのかもしれません。 短編連作の物語は、最初のお話の後、テルさん勤務後の、9月、11月、2月、翌年の7月のお話に続きます。 めぐりん号をめぐる、利用者間の問題や自治体の課題など、おそらくどこの地域でも生じている身近な事柄を、テルさん、ウメちゃんと一緒にみていっていただきたいです。 本好き、図書館好きにははずせない一冊だと思います。 最後に、司書 ウメちゃんの一言を。 「めぐりんは昔も今も、賢くて気立てのいいバスなんです。」
21投稿日: 2024.10.14
powered by ブクログ移動図書館の本バスめぐりんは、3千冊の本を乗せて、どこかのだれかと本との出会いのお手伝い。働く2人は年の差40歳。定年退職後に働きはじめた新人運転手のテルさんと先輩司書のウメちゃん。テルさんが、人生の先輩風ふかすことなく、仕事にまじめに向き合っていていいな、と思ったし、私も定年退職後に、こんな職場に出会えたら幸せだな、とも思った。登場人物がみんな優しい。心穏やかに読書を楽しみたい時に良い一冊。
0投稿日: 2024.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
移動図書館の運転手になった主人公が、貸し借りを通して行く先々でいろんな人に出会い、悩みに尽力したり助け合う話。 ひとつひとつの話はあっさりめなので、さくっと読めます。
2投稿日: 2024.08.19
powered by ブクログ大好きな大崎梢さんの、これまた大好きな本に関わるお仕事日常ミステリー。 舞台は移動図書館バス「めぐりん」。 クスッとしたりホッコリしたりしながら、読後も幸せな気持ちに。 大崎梢さんの本に出てくる人たちはどこにでもいそうで、起こることも日常の延長で、だけどとても優しくて愛おしい。本で緩やかにつながる地域の輪が温かい。 移動図書館行ってみたくなりました。とりあえず久しぶりに近くの図書館に行こう。
0投稿日: 2024.08.12
powered by ブクログ移動図書館、本バスめぐりんに関わる人たちのお話。 移動図書館が行く、そのことが示す意味。 地域を見ていくこと。 そこに住む人々を見ていくこと。 それぞれの想い。それぞれの歴史。 知らなかった過去。これから描いていける未来。 移動図書館が開かれる場所をのぞきに行きたくなる物語でした。
1投稿日: 2024.07.17
powered by ブクログ市の移動図書館が舞台の日常の謎連作短編集。 移動図書館は利用したことがないが、本のセレクト、ステーションの設置場所や地域住民との交流などさまざまな側面が描かれていて面白かった。定年退職後に移動図書館の運転手となったテルさんと、相棒の若い司書ウメちゃんのコンビも楽しい。ほのぼのとして、あらためて本はいいなと思える話だった。
0投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログとてもいい。作者の本に触れるのは初めてだが、継続して追っかけていこうと思う。 移動図書館(本バス)周辺で起こるちょっとした謎がテーマで、読んでいて心があったかくなる系の本である一方で、公共図書館の抱える課題が地域全体の課題(住民サービスの限界や、まちづくりのこと、高齢化のことなどなど)とリンク…どころかガッツリと絡むことを教えてくれる。
3投稿日: 2024.05.06
powered by ブクログ『本』愛に溢れた一冊でした。 移動図書館を舞台に利用者さんとの物語やちょっとした謎を解いていくハートフル・ミステリ短編集。 『道を照らす花』に出てくる杏奈ちゃんのお話はウルッときました。 本との関わり方も色々あり その人にとって本とは心の支えになったり 他者との繋がりになったり、何度も出会いたいたい相手であったり。 文章もとても読みやすかったです。 続編もあるようなので読みたいと思います。
1投稿日: 2024.04.29
powered by ブクログ小事件しか起こらないので安心して読めました。 のんびり読める一冊。 移動図書館に出会ったら覗いてみようかなー
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ本バスめぐりん。 こういう話好きだな〜 地域の人との関わりが薄くなっているところが多いと思うけど、こんな風に、本バスを通して、町の人、商店街、幼稚園、色々な人のちょっとした交流が増えればいいな
1投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ#読了 2023.2.3 「ハートフルミステリー」ってなによ?wと思ってたけど確かに言い得て妙でしたわ◎ 著者の作品は「クローバー・レイン」を読んだことがあって、イメージとしては「ニュートラル」「ハートフル」そんな中で、乗り越えるべき課題が出てくる、それを乗り越える姿に自分も少しがんばろうかなと思える、そんなかんじ。 今回はそれにミステリー要素が加わった。別に殺人事件が起きるとかではなく、ミステリーと野次馬根性のような「気になるなぁ〜」の間のような感じで気軽にソワソワ感と解決した時のスッキリ感を楽しめる作品。登場人物たちの一生懸命さにも好感◎ おとなしい美少女にみんなが甲斐甲斐しくするかんじはあまり好きじゃなかったかなw基本的には移動図書館の利用を重ねて顔を覚えられると「常連」になっていくわけだけど、常連になったからといってスタッフの人や他の利用者と仲良しクラブしたいわけじゃない。「この前あれ借りてた」とか勝手に噂されるのは嫌だなぁ。 特に私はビジュアルに自信がないから、美少女でなんか周りがみんな気にするってかんじが、「美少女じゃなかったら、みなさん気にしなかったんじゃないんですかぁ?おぉん?」という性格の歪み丸出しの感想も出てきてしまうw まぁみんないいひとたちってのは伝わってきたので楽しく読めました◎ 移動図書館めぐりん。喜怒哀楽はっきり元気はつらつウメちゃんとサラリーマンリタイア後に運転手をすることになったテルさん。その土地や利用者さんを巡るストーリー。 関係ないと思っちゃえばそれまでだし、諦めちゃえば終わりなんだけど、それを主人公のテルさんウメちゃんは気にかけ、行動を起こしていく。おせっかいもよくないけど放っておけないし、解決できるならできたほうがいいんだけど、、、と悩みながらも利用者さんに関わっていく。性善説を願い、そう生きてる人たちにとってはとても気持ちよく読める作品だと思う。 本作の構成も短編でありながら、最後のお話ではこれまでの短編に出てきた利用者たちが登場して解決していく感じも良かった。 解説にもあったが、著者の「本」への愛を感じる。基本的には主人公のテルさんウメちゃんの話だけど、(作家先生に失礼な表現だけど)「生活の中に(読者として)本の存在があった人だなぁ」と感じる。 本との関わり方やその表現に、本書を読みながら何度か涙してしまった。登場人物に感情移入して涙することはあったが、こうして本という存在への感情で涙するとは思わなかった。自分もこれまでの人生に本があったんだなぁと改めて思う。 ちなみに今住んでるところの移動図書館あるか調べたら2010年に廃止されてた(´-ω-`)やはりなかなか存続は難しいのだなぁ。 -フレーズメモより p107-について ここ泣いちゃったわぁ。自分でもびっくり。 私が通っていた小学校にも移動図書館が来ていた。当時習い事も多かったので、熱心に通ったということもないけど、バスにたくさん本が載ってる、ステップで上がって小さな図書館になってる、その中に入れるということにテンションがあがったものだ。図書室には行かないけど移動図書館が来ていたら覗きに行って、たまに借りていた。本書にある、本と出会う機会というのはそういうことだなと思う。 当時は学園七不思議的なホラー系やこまったさんシリーズなど読んでいた記憶がある。 また、母親が図書館で本を借りるタイプだったので、夏休みはよく一緒に行っていた。車で15分くらいかかるので母親の車で行くことが多かった。母親はミステリーなどの文庫もよく読んでいたし、冠婚葬祭や植物の育て方などのハウツー物も必要に応じて借りていたので、図書館は身近だったし、好きだった。 自分は優等生気質なとこがあるし、(文字で書くと仰々しくなるが)父親が理不尽に怒鳴り散らす人でそれがほんとに嫌だったから、普通の公共の場より「他の人に迷惑かけないよう静かに過ごす」ということがより徹底されている空間に安心感があったのだと思う。今でも図書館という空間が好きだ。同じ理由で美術館や静かなカフェも好き。朝までオールでカラオケ!とかも大好きだけどね(笑) 自分と移動図書館の思い出を振り返りながら母親と通った図書館のことを思い出した。 親が図書館で本を借りる姿は、子どもが本を身近に感じる手法としてありだなぁと気付かされた。もう少し娘が大きくなったら一緒に行こうと思う。 -フレーズメモ p137-について 結婚後に登録制バイトででっかい工場の単純作業勤務のときに、20分休憩、お昼休憩、20分休憩というところがあった。でっかい工場だからロッカー室は遠い。作業着のポケットに小銭とケータイと文庫本を忍ばせて、休憩ごとに本を読んでいた。たばこ吸う人のたばこ休憩と似てるかもしれない。本読んでると10分でも「休憩したなぁ」って感覚になるよね。わかるわかる。 -フレーズメモより p231-について 本は感動する場面が違ったり、捉え方が違ったりするのがいいよね。そこの違いは映画や漫画より、より個性が出る気がする。 -フレーズメモより 解説-について 自分が読んだことある本を図書館や本屋さんで見かけたときの、あの感覚。ほんとね。なんだろね。あの感覚。うんうん、過去の一部を肯定してもらえた感覚。わかるわかるー。 ◆内容(BOOK データベースより) 種川市の移動図書館「本バスめぐりん」。乗り込むのは六十五歳の新人運転手テルさんと図書館司書ウメちゃん、年の差四十のでこぼこコンビだ。返却本に挟まれた忘れ物や、秘密を抱えた利用者など、巡回先でふたりを待ち受けるのは、いくつもの不思議な謎?!書店員や編集者を主人公に「本の現場」を描いてきた著者による新たな舞台は、図書館バス!ハートフル・ミステリ短編集。
7投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログホッとする。本が身近な物語を読むと、ホッとする。優しい視点の中に、さり気なく昨今の社会問題も織り交ぜてあり、良い。
3投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログまさにコージーミステリー 憎らしい人が一人も出てこないほっこり系日常ミステリ。 ちょこちょこおじさんの古臭い考え方が気になるけれど、まぁ主人公がまさにおじさんなんでね。
0投稿日: 2022.11.02
powered by ブクログ横浜に隣接する種川市を走る移動図書館 久志はリタイアをして 知り合いの賢一の後任でこの移動図書館のバス運転手になる 通称「めくりん号」 火曜日~金曜日午後まわる 図書館社員の菜緒子とともに 久志は「テルさん」 菜穂子は「ウメさん」 2人の年の差コンビと利用者がまきおこす ほのぼのミステリーと人間模様 図書館は貸出人数の統計が出て 様々なイベントを立ち上げ イベント人数を集計 地域と連携をして図書館を盛り上げる 図書館も潰れる時代で必死 そうそうそうなのだよねと頷きながら読む コロナやネット社会がすすみ 人との関係の気迫さに拍車がかかる だからこそこの小説の人々の繋がりや温かさに強い憧れをもった 本も人との繋がりも私個人にとっては 大切にしたいもの 各章で「モモ」や「新参者」など 各章にあった色々な本が出てくるのも粋で良い
5投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ日常に潜む謎を解く。ほのぼの読めて疲れない。 「配達あかずきん」シリーズと似た空気感がある。 ミステリーは苦手でほとんど読まないが、こういう日常ミステリーは悪くない。
3投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ移動図書館”めぐりん号”の新人運転手”テルさん”が主人公のハートフル・ミステリ短編集。 新人とはいえ65歳のテルさん。コンビを組む司書の”ウメちゃん”は20代。デコボココンビが微笑ましいやり取りを繰り広げます。 利用者や相棒との温かい人間関係が描かれていてほのぼの。ニュータウンやお洒落な高級住宅地。まるで知っている町の出来事のようで親近感が沸きました。 図書館で何を借りようかとワクワクする気持ちや、思いがけない本と出会う喜び…わかります。私は読みたい本をWEBで予約して借りる事が多いのですが、棚をじっくり見て探すのも醍醐味ですよね。登場する本が気になったので、今度借りに行きたいと思います。
11投稿日: 2022.08.13
powered by ブクログ面白かった。 ステーションごとに特徴があるんだなと思った。テルさんと菜緒子さんが、もっとめぐりんを利用してほしい、本の楽しさを知ってほしいと頑張る姿がいい。それを協力する有志の方々との関係も良い。 私は活字中毒だが、本を読まない人はもったいないと思う。いろいろな人生に触れられるのに。図書館と近い今の環境に感謝。
0投稿日: 2022.07.06
powered by ブクログ本にまつわる物語が好きで、「本バスめぐりん。」というタイトルに惹かれて読み始めました。 今まで移動図書館を利用したことがなかったのですが、物語を読み進めていくうちに「是非とも利用してみたい!」と思い早速自分が住んでいる市の移動図書館(巡回表)を調べていました。(今度覗きに行ってみようと思います❁⃘*.゚) 本好きな方に是非とも読んで頂きたい1冊です!
2投稿日: 2022.06.08
powered by ブクログ様々な事件が起こる中、久志の人生経験を踏まえた対応ぶりや、セクハラを気にしながら相棒の奈緒子とお仕事をする姿が微笑ましい ちょっとしたミステリー仕立てになっていて楽しく読むことが出来ました
0投稿日: 2022.02.04
powered by ブクログあなたは、『移動図書館』を知っていますか? 『移動図書館』、その言葉からは『野を越え山を越え、人里離れた辺境の集落まで本を載せたバスが走り、集まってきた村人たちに貸し出し、さらに次の集落を目指す』、そんな光景が思い浮かぶのではないでしょうか。幼い頃、親戚の家にお泊まりさせていただいた際、山村の奥深くに、生活の糧となるものを届ける移動販売車を目にしたことを覚えています。『移動図書館』と聞くと、それと同じイメージが私には浮かびます。しかし、その認識は間違っているようです。『となりの横浜市にだって移動図書館はあるんだぜ』と予想外なその活躍場所。決して山村だけでなく、大都市の近郊であっても『住んでるところから図書館が遠いエリア』へと向けて『行政サービスの一環としてまわっている』というその存在。 そんな『移動図書館』にふとしたきっかけで関わることになった一人の男性の物語がここにあります。定年して『することのない日々』に辟易していたというその男性。『娘や息子には「ボケるよ」「大丈夫?」』と言われ、『いったい何が楽しくて生きているのよ』と妻に呆れられる毎日を送っていたその男性。そんな男性が始めたのは『移動図書館』の運転手でした。慣れない仕事に『この仕事、自分に向いているだろうか』と悩みながらも相棒となる司書の菜緒子と共に市内を巡回する日々。その中で『移動図書館がこんなにも利用されているとは、始めるまで想像もしていなかった』と気づく瞬間が訪れます。 この作品はそんな男性が『とまどいもしたが新しい発見や気づきはたくさんあった』と『移動図書館』に関わる日々を思う物語。そんな日々の中に『少しは自分も変われた』と新しい自分に出会うことになる物語です。 『所定の位置に車を駐め、サイドブレーキをかけてほっと息をつく』のは、主人公の照岡久志。そんな久志は『還暦を過ぎ、六十代も半ばになって』、『運転手さん』と呼ばれるようになることに戸惑いを感じます。『ちょっとそこの、上の本を取ってよ。あたしじゃ手が届かないの』と言う老婦人に対応するも『ちがう、それじゃない。右の。もっと右。行き過ぎ』と慣れない久志は戸惑います。ようやく目的の本を渡すも『あー、字ぃ小さいわ。こんなの読めやしない』と訴える老婦人に『なら、戻しておきましょうか。借りませんよね』と、元の場所に差し込む久志。しかし、老婦人はどうも『不機嫌そうな面持ち』です。そんな時『どうしましたか』と、同僚の梅園菜緖子が声をかけました。『二十代半ばの若い女の子』という菜緒子は、先程久志が収納した本を見て『茶道の本をお探しですか』と訊きます。『今度ね、行くかもしれないの。お茶の会みたいなのに… 今からでも勉強しとこうかと思って』と話す老婦人を『はい。ご案内します』と『車の反対側』へと誘います。『満足げにうなずき』、『こうでなきゃね』という一瞥を投げかけられた久志。『会社にいたときだったら』、『二十代の若者など…やっと少し使えるようになったというひよっこ』、しかし『今の久志にとって菜緖子は先輩だ』と思う久志は、『経験も知識も菜緖子の方が勝っている』と感じます。『やれやれ。ほんとうに、やれやれだ』と思う久志。そんな『久志の住む種川市』には『八つの市立図書館』があります。そして、種川市にも『移動図書館』があると『還暦を迎えてのクラス会』で初めて知った久志。そんな『移動図書館』の手伝いをしていると『久志よりも数年早く退職した榎本賢一』に聞いてもどこか他人事だった久志。しかし、定年して『朝から晩までの時間を持てあます』ようになった久志に再び賢一から声がかかります。『移動図書館の運転手にならないか』というその内容。帰って話をすると『まったく知らないところにお父さんが飛びこもうとするなんて』と妻の聡子に驚かれる有り様。しかし、賢一の熱心な勧めもあってやってみることにした久志。『通称「本バス」と呼ばれ、公募で決まった愛称は「めぐりん号」』という『移動図書館』は、『市内十六カ所を二週間かけてぐるりとまわ』ります。そんな中で、慣れない仕事に『この仕事、自分に向いているだろうか』と思いつつも日々来訪する人々と接していく久志。そんな久志が相棒である菜緒子と街を巡る中で身近なミステリーに向き合う物語が始まりました。 『大都市である横浜に隣接している』という架空の都市である種川市の『市内十六カ所を二週間かけて』巡回するという『本を載せたバス』=『移動図書館』に光を当てるこの作品。五つの短編から構成される連作短編の形式をとっています。そんな作品で視点の主となるのは、定年を迎え、『することのない日々』に飽き飽きし、『娘や息子には「ボケるよ」「大丈夫?」としょっちゅう言われてしまう』という日々を送っていた照岡久志でした。『本なんてちょっとしか読まないし。偏ってるし』と、当初は後ろ向きだった久志も、定年後の何もない日々から脱出したい思いで『移動図書館』の運転手を引き受けます。そんな久志がそもそも驚いたのは『うんと遠くの、どこかの地方の話』だと思っていた『移動図書館』が自分が暮らす街にも存在していたという事実でした。『住んでるところから図書館が遠いエリアもある…そういう人たちに向けて行政サービスの一環として』提供されているというそのサービス。そんなサービスをあなたは利用したことがあるでしょうか?また、そんな『移動図書館』を目にしたことがあるでしょうか?そして、そんな図書館を利用してみたいと思うでしょうか?私はこの作品を読むまで『移動図書館』というもの自体言葉含めて全く知りませんでした。国内には実に342もの『移動図書館』が稼働しているという現状を知っても、そのものを知らない身にはなかなかイメージがわきません。しかし、大崎さんは五つの短編を通じてそんな『移動図書館』というものをとても丁寧に、わかりやすく読者に説明しながら物語を進めてくださいます。説明のための説明ではなく、あくまで物語の進行に溶け込むようになされるその説明で、作品を読み終える段では、この作品を読んだ読者に『移動図書館』というものが鮮やかに頭の中に浮かび上がる、そして、自分の住む街には『移動図書館』がないのか、調べたくなる、そんな興味深い読書がそこには用意されていました。 大崎梢さんと言えば、代表作「配達赤ずきん」の刊行直前まで書店員をされていらした方です。本、本棚、そして本屋と、本に対する思いの強さから生まれる数々の名作群には、やはり本を愛するブクログのユーザーの皆さんには親近感が強く湧くところがあるのではないかと思います。そんな皆さんは、本を、書店で買うか、図書館で借りるかのいずれかの手段によって手にされていると思います。同じ本でも手にする手段が違うとそこに生まれるドラマも違ってくる、この作品はそんな一面も垣間見せてくれます。その違いが、本屋さんで本を買うという一方通行な流れではなく、借りて返してというやりとりの発生する図書館ならではの流れに注目したものでした。それが、『前にこの本を借りた方が、あやまって私物を挟んだまま返却したそうなんです』と、本に挟んだ”あるもの”が、本来繋がらなかったはずの人と人とを結びつけていく起点となる〈テルさん、ウメちゃん〉。また、新しく引っ越してきたものの友人も出来ず、何故か『同じ本を借り続ける』と、ミヒャエル・エンデの名作「モモ」ばかり借りていくという少女が『移動図書館』によって、ある人と繋がっていたことが結末に判明する〈道を照らす花〉。そして、『ここにいますよ。いつでも自由に来てください』という『移動図書館』というもののあり方、本と人とを繋げていくそんな施設の存在意義を感じる〈降っても晴れても〉など、そこに展開されるのは一方向のやり取りの本屋さんではあり得ず、双方向のやり取りの発生する図書館ならではの物語でした。 また、身近なミステリーが物語に上手く絡められながら展開するこの作品には、本を強く愛する大崎さんだからこそのこんな印象的な言葉も登場します。 『本って、変わらないのがいい…いつでもどんなときでも、開けばそこに同じ物語がある… 変わらないから安心できる』。 私たちは、本を読む時に何を目的とするでしょうか?人によって嗜好は異なりますし、その時の気分によっても読書の目的は変わってくるでしょう。そして、本を読んで私たちは読中、読後に何らかの感想を持ち何かしら感情が動かされることがあるはずです。その内容によって、喜怒哀楽のいずれかの感情が必ず刺激される行為、それが読書でもあります。一方で本を読む私たちが生きる環境は一日一日と変化していきます。昨日と全く同じ今日が、そして明日があるなどという人はいないでしょう。それに対して、本は変わらない世界の象徴です。いつでも読み返せば、そこには同じ物語が待っていてくれる。変化する日常に比べて、決して変わらない物語がそこに待っていてくれる、そこに行けば安心感を与えてくれる、それが本。そして、そんな本が『いつでもそこにあって、自分を待っててくれる』という図書館の存在。 ああ、なんという優しい、乱暴に扱うと壊れてしまいそうな感覚の上に描かれた物語なんだろう。そこに紡がれる人の優しさ、あたたかさを感じながら、本を閉じました。 『移動図書館はあくまでもみんなのものよ。ベビーカーに乗ってくる赤ちゃんでも、杖を突いてくるお年寄りでも、目当ての本がちゃんとある。積まれている。どうぞどうぞと手招きしてる』という『移動図書館』を舞台に五つの物語が展開するこの作品。本屋さんで本を買ってしまえば一生それは自身の元に存在し続けます。しかし、『自分ちにある本を図書館でみつけるとなぜか嬉しくてわくわくしました』という感情を抱く人がいます。『不思議ですね。中身はまったく同じなのに、でもどこかちがうんです』という感情を抱く人がいます。そんなとても繊細な感情を大切にしながら、今日もあなたの元へと走り続ける『移動図書館』。本と人を繋いでいくその存在の大きさに気付かされた、そんな作品でした。
86投稿日: 2021.11.24
powered by ブクログ本好きが書いた本を愛する人のためのほんわかミステリ。 ミステリといっても、原因は本を大切にするあまりの行動という感じで、謎ってほどではない。日常にちょっと添えられた不思議のエッセンス、くらい。 本当に作者は本が好きなんだねえーとなる1冊。 配達赤ずきんはもうちょいミステリ要素が強いのだろうか?読んでみたいかも。
2投稿日: 2021.11.24
powered by ブクログ定年退職後に移動図書館の運転手になったテルさん。 サラリーマンとしての経験を活かすことができない仕事への不安と戸惑いがとても良く分かります。 大崎さんの作品には本に対する愛情に溢れていて、本が生活の中にあることが老若男女を問わず読書そのものの楽しみ以外にもいろんな意味で人生を豊かにするというメッセージに共感します。 自分自身の定年後の選択肢としても移動図書館のような地域社会と交流できる活動は魅力的です。
1投稿日: 2021.11.04
powered by ブクログ移動図書館「本バスめぐりん」で働き始めた65才のテルさんと、図書館司書ウメちゃんが、利用者さんとの触れ合いの中で小さな謎を解きながら市内16ヶ所を回る日々を温かく描いている。 移動図書館を利用したことがないので分からないが、こんなに利用者同士やスタッフが仲良くなるものなのか、と驚いた。 どこか地方ののどかな田舎町というわけでもなく、神奈川県のとある市なので。 もちろん物語なので楽しんで読みましたが、ちょっと違和感も残ります。
7投稿日: 2021.10.11
powered by ブクログまたしても日常系ミステリー。 以前、『だいじな本の探し方』を読んだ。 本への愛情が心地よい本だった。 だから、自然と本書に吸い寄せられた。 定年退職し、暇を持て余していた照岡久志。 今は種川市の巡回図書館バス、愛称めぐりんの運転手。 若手司書の梅園奈緒子とともに、本を載せて市内を巡る仕事を始める。 野暮を承知で言うと、やっぱり図書館員や図書館関係者が、利用者のことを穿鑿するような形になってしまうのが嫌だ。 日常系ミステリーと自分の相性がよくないのかもしれないが。 図書館の利用者をどう増やすか、高齢化するニュータウンと移動図書館など、今日的な問題が扱われていてとても興味深かったのだけれど…。
0投稿日: 2021.07.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者の他のシリーズに比べるとキャラクターが弱かった。 謎の解き方も主人公たちのひらめきなどで解かれず周りが勝手に情報を与えてくれての解決、それをメインにして読むと肩透かし。 ほのぼの人情話として読めば楽しめる。 ただそれもバリエーション少ないかな。 これはシリーズにするには難しそう。 第1話のある読書家の描写が刺さる。 この作者さんがこうゆう描き方をするのか、と意外に感じた。 ハッピーエンド的に終えるが果たしてそうなのか? この話が引っかかり本書の中では一番好み。 シリーズ続くなら読み続けたい。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログ図書館で。 移動図書館を舞台にしたちょっとした謎解き小説。 でも図書館利用者ってそんなに仲良くなるのかなぁ?自分ももうかれこれ10年ぐらい?図書館利用してますが、勤務されている方は定期的に変わるし、貸出・返却であいさつはしてもそんなプライベートな話なんかしないし、本の話もしないけどなぁ。ましてや利用者同士の会話なんて無いけど、そこは移動図書館が舞台だからかな。同じ地域に住んでいる顔見知りだから挨拶したり会話したりするって事なんだろうか? 殺人とか殺伐とした話ではないのでそれが良いですよね。まぁ実際の利用者獲得を頑張ったり、少子高齢化が進んだりと舞台も結構、現実的ではあるんですが…
0投稿日: 2021.02.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本バスめぐりんという、市立移動図書館に、定年退職後に再就職した65歳の新人運転手、テルさん 図書館司書、ウメちゃんのコンビ。 前職はエンジニアとして、プロジェクト開発~管理まで勤め上げたバリバリの会社人だが、公共サービスの接客となると勝手が違う。 管理職となって若手との交流も減ってしまったがゆえ、様々な年代、職種の利用者の対応にギクシャクする。 都内の図書館は、遅延本があると借りられなかったり、メールで知らせるなど、システム対策がめっちゃ進化してる。 基本ちゃんと2週間で返すというルールを守る、市民達のマナーがなっている前提なのは、現代であるのかな…。ネガティブかニュースの見すぎかな?
8投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログ何となく小粒にまとまってしまっている。 それが正直な読後感。 移動図書館という、ちょっと珍しい設定は○。 だが紙数に対して登場人物が多すぎるか... 「小さな事件」はいくつか起きるが、おしなべて小粒で、 「謎解き」も何となく消化不良感が残る。 不勉強で正解は存じませんが、初出が連載ものだったか? 「CM前の引っ張り」みたいな章の終わり方が多く、 「CM明け」にはある程度時間が経過していて、 作中ではすでに「謎が解決」していたりする。 振り返る形で、追々読者にも真相は分かるが、 「快刀乱麻の謎解き」による快感みたいなものは無い。 まぁ、普通の人の日常では、そうそう人が殺されたりもせず、 身近に「名探偵」がいたりすることもなかろうし(^ ^; これはこれでリアルとも言えるが(^ ^; ただ「読み物」「エンタメ」としては、 いささか引力が弱いのでは...と思いました(^ ^;
0投稿日: 2020.09.18
powered by ブクログ私の住んでいる地域では移動図書館は運用されていないのでなじみはありませんが、舞台は神奈川のどこかのようなので、なんとなく知っている地域を思い浮かべながら読んでいました。 描かれる謎はどこかほっこりするような何気ないもの。地域ごと、利用者ごとに事情があり、それらを丁寧に拾っていく感じがよかったです。
2投稿日: 2020.08.04
powered by ブクログ移動図書館めぐりん号の新米運転手てるちゃんと司書ウメちゃんが謎を解決。私も小学校低学年〜中学年のとき移動図書館利用してました、懐かしい。読んでるとまた行きたくなる。学生の時は図書館や学校の図書室をよく利用していましたが、成人してからはもっぱら購入。でも図書館の利用も大切だから、たまには図書館に行って本を借りようと思う。
1投稿日: 2020.06.23
powered by ブクログ[本バスめぐりん。] 大崎 梢 5編の日常ミステリ連作短編集。 本バス移動図書館・めぐりんの運転手デルさんと先輩職員のウメちゃんが図書館を移動させながら本が絡む日常の?を利用者からの情報を基にスッキリしていく。 大崎さんは本当に本が好きだと感じる作品。相変わらず優しい文章が◎。 個人的には四話目の「道を照らす花」が好き。
0投稿日: 2020.06.07
powered by ブクログ移動図書館における日常の出来事。 謎にはどんな理由があるのかが気になりながら読んだ。 なんでこんなことしてるのか?これは何? 人の行動には理由があって、人生はちょっとした謎解きの繰り返しだ。 本を通して人も繋がる。 優しい物語。
1投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログいわゆるミステリではなく、 ちょっとした気持ちのズレや 少女の涙の訳とか… 日常にありそうなものばかり。 何か考えが浮かぶと突っ走るウメちゃんを 暴走しないよう静かにそっと見守るテルさん。 この2人の人柄や、 【めぐりん】にやってくる住人たちとの 何気ないやりとりに、じんわりする。 テルさんウメちゃんコンビの バス車内での会話や空気感も。 読みながら、 あたしも【めぐりん】の利用者になっていた。 そして、初めて自分が本に夢中になった頃の ことを思い出す。 移動こそしないけど、 幼稚園にも【本バス】があった。 多分、古いバスを図書館に見立てて 設置してたんだと思うけど、 とっても可愛かった。 太陽の光いっぱいのバスの中に入ると、 古い本や絵本のいい匂いがしたっけ… ほんっとに楽しみで、 いつもワクワクしてたなー あの頃からあたしはもう本が大好きだった。 この本、表紙がまた… 刺繍なんだよね… 最高… 本を通じて、知らない人同士が 当人しかわからない【言葉】で会話する。 言葉を必要としない会話が、 そこには、ある。 本が題材となっている作品を読むのは やっぱりいいな。 この本に出会えて、よかった!!
3投稿日: 2020.03.08
powered by ブクログ以前住んでいた町で移動図書館をよく利用していた事を思い出しながら読んだ。本好きの人が集まる場ってやっぱりいいな。
2投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログ退職後暇を持て余していた照岡は旧友の後を継ぎ横浜に隣接する種川市の図書館が運営する本バスの運転手に。相棒の20代半ばの梅園さんは娘よりも若いが先輩。慣れない本バスでの仕事の中で出会う謎や難題に利用者たちと協力して立ち向かう姿が描かれています。こんな本バスは是非続いて欲しい。
0投稿日: 2020.02.10
powered by ブクログ本が好きで良かったな、と、ふと思った一冊でした。 図書館には行くけど、そこに集っている人との交流はないから、めぐりんがちょっとうらやましい。 私が借りた本を、次に借りる人はどんな人なんだろう… 同じ趣味なら、お話してみたい。 あ、でもブクログはある意味、私にとってはめぐりんかな! もう一冊、本を読み始めたけれど、これが2019年最後の本になりそう。 来年も、たくさんの本と出会えますように!
3投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログ街の図書館や本屋では、他人に話しかけたり友達になったりなんてまずないと思うけど、常連たちが集う移動図書館ならそういうことがあり得るのかな?ちょっと面白そうだな、行ってみたいななんて思いながら読みました。
0投稿日: 2019.12.26
powered by ブクログ街を回っている移動図書館を舞台に様々なトラブルを解決していく物語。 ミステリーですが、本格的なではなく、ちょっと軽めなミステリーでした。 自分の近所では、移動図書館は走っていますが、利用したことはありません。その裏では、どこで止まって営業するのか、今後の営業計画など苦労が多いことを知り、ミステリーだけでなく、移動図書館の実情も知ることができました。 最初は、ぎこちなかった二人でしたが、様々な謎に出会った事で、ジワジワと打ち解けていっているなという印象がありました。 ほっこりとした暖かさのある作品で、所々に色んな作家の作品が登場していて、また違った楽しみ方もありました。 年を重ねるにつれて、移動図書館のありがたみさが伝わってきて、一人でも多く知れ渡って欲しいなと思いました。
0投稿日: 2019.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大崎梢氏の本を巡るストーリー。 もうそれだけで嬉しくなって表紙買い(笑) さらさらと書かれたように見えてしまう文章なのに ひとつひとつのエピソードが考え抜かれた展開で 必ず素敵な結末を迎えている。 テルさんが少しうらやましいのは あと3年で教員生活も一区切りを迎える私が 学校ではないどこかで、教員ではない何かの仕事で 自分の生き方を見つけたいと思っているからだろうか。 さらさらと読んでしまって後悔しきり。 まだまだめぐりんのそばで本を選んでいたかった。
0投稿日: 2019.12.23
powered by ブクログ謎解きってほどのこともないような出来事。 普段はあまり深く考えないようなことだけどやはりそれらにはきちんと理由がある。 理由を知ることによってつながりが深くなっていく。
0投稿日: 2019.12.21
powered by ブクログリタイア後に移動図書館の運転手として働くことになったテルさん。会社人間だった彼が、利用者と触れ合うことで、対会社ではなく、対個人としての仕事のやり方を学んでいく。 人を相手にすると、正解がなくてストレスが溜まることもあるだろう。でも、本を介して人と交流する、人を介して本と出会うことができる仕事の奥深さに、羨ましくなる。 人生を豊かにしてくれる仕事っていいなぁ。
1投稿日: 2019.12.11
powered by ブクログぎゅっと胸が痛くなる、静かに涙が溢れてくる…。大げさなことは無いけれど、読んでいると確かに心と身体が動かされる。 大崎さんの小説のそんなところが好きです。
0投稿日: 2019.12.10
powered by ブクログ東京通勤圏に位置する架空の町「種川市」(横浜市の隣町という設定)の移動図書館を舞台にした日常系ミステリ。 シニアの新人運転手テルさんと若手司書ウメちゃんが巡回先の利用者にまつわる小さな謎を、本の利用傾向や他の利用者とのやり取りから解き明かしていくお話です。 謎解きと言っても、どの物語の謎も利用者の日常生活の延長線上にある人間模様から生まれており、いかにも「あるある」感があって、それでいて担当職員達が職務を逸脱することなく自然に謎解きをしていくところに、作者の構成力とストーリーテリングの妙味が感じられます。 また、最近の図書館は「人と人とをつなげる場所」としても注目されることが多いですが、正にこの小説は移動図書館をハブとしてそうした「つながり」が生まれていく一つの町の物語としても描かれていると思います。 なお、あるエピソードでウメちゃんが、とある利用者が自身の読書傾向を把握した頃を見計らって、 「いっぱい借りて、いっぱい買って、いっぱい読む、これですよ。私も買ってますから。本屋さん、大好きですし。」 という言葉で図書館と書店の並行活用を勧める場面があります。 ちょっと唐突な印象はありましたが、この言葉に、近年著作者の側で重要な問題として語られることの多い、図書館と出版流通とのバランスの問題に対する、作者自身のメッセージが込められているように受け止めました。
2投稿日: 2019.12.08
powered by ブクログ文庫版発売Twitterで注目! 都会を走る移動図書館、愛称「本バスめぐりん」。 本でつながる想いをのせて、めぐりんは今日も走る。
0投稿日: 2019.10.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
移動図書館を舞台にした日常のミステリー。 予算も減らされ、司書ですらアルバイト扱いの中で、読むのは些か心が痛い。 それでも、本を必要としている人の元へ本を届けることは尊い。 以前は図書館にいることが多かった。今は蔵書数も少なく、ベストセラーを10冊20冊、置く図書館に足を向けることは少ない。 このバランスの悪さがどうにかならないか、と読み終え思った。
4投稿日: 2019.10.25
powered by ブクログ本バスめぐりん。(創元推理文庫) 東京創元社 著作者:大崎梢 都会を走りめぐるバス移動図書館 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
0投稿日: 2019.10.15
