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傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 7巻
傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 7巻
磯見仁月/新潮社
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総合評価

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    Webサイト「コミックバンチKai」で連載中の磯見仁月の「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」の第7巻です。マリー・アントワネットに重用され「モード大臣」と呼ばれたローズ・ベルタンを主人公にした作品。念願の王妃付きモード商として、アントワネットの元へ通う日々が始まりました。調香師ファージョンも加わり、ベルタンの前に敵なしです。でも浪費が…。ルイ16世の戴冠式のシーンは圧巻です。ドレスをはじめ描き込みが凄いです。そんな中、パジェルが世を去りました。世代交代が進んでいきます。そしてついにロベスピエールが登場。

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    投稿日: 2025.08.30
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    ベルタンがアントワネット付きとなった事から本格的に始まる王宮を舞台とする流行争い 平民という出自が邪魔をするかと思いきや、アントワネットの信頼を早い段階から獲得していた為か割合すんなりとベルタンの衣装が通っていく感じだね この点はアントワネットが他国から嫁いだ為に慣習や礼儀に縛られたくないとの性格も手伝ったのだろうけど ベルタンが飾り付けるはフランス王妃。ベルタンが腕前を示すに格好の画材となる対象 でもアントワネットは今の段になっても不安感と戦っていたのか…。立場としてはフランス王妃であっても、本当に自分は周囲からフランス王妃と見られているのか この不安感に対して、いつもどおり自信満々に腕によりをかけて飾り立てようとしたベルタンだけど…… いや、まさかこのタイミングであのような訃報が飛び込んでくるとは予想外だった…… ベルタンはその流行を形作る腕前を買われて王宮に招かれた。そうして国の中心に居る王妃付きとなれば、それはベルタンが流行の中心になるようなもの。だからこそ他の業者にとっては苦境となってしまうというわけか… ベルタンの成功、それが刃となってかつての師を切り刻んでしまうのはあまりに残酷な運命。 パジェルの死に涙を流せなかった、いや流す資格がなかったベルタン。彼女に託されたのはひたすらに成功への道を歩み続けることか…… そしてこのような哀しみが有っても、仕事には何の影響も持ち込まないベルタンは本当に仕事人間ですよ… ファージョンという新キャラを交えて始まるのは"王妃風"旋風 ベルタン、レオナール、ファージョン。三人が組んだ事から本格的に始まる王妃アントワネットを中心とした流行作り。衣装、髪結い、香水と隙のない構えで展開されるアントワネットの飾り立ては王宮全てを魅了するかのよう 以前はなんやかんやアントワネットに反発する者が見られたけど、この巻でそのような者はほぼ見られない。それどころか彼女によって展開される流行を支持する者ばかり ベルタン達が仕掛けた流行は王宮の構図すら塗り替えかねないものとなっていく様子が手に取るように判るね ……そんな華やかな王宮の外では不穏な足音がひたひたと。飢え死ぬ民、アメリカ独立戦争、王妃に関する醜聞 オーギュストからは辛うじてそういった事態に言及する様子が描かれるものの、アントワネットからは皆無。またオーギュストも言及はしても仮面舞踏会を変わらずに楽しむ様子も同時に描かれるなど現時点では最優先事項として扱っていないと察せられる 少しずつ王宮の内と外のズレが見え始めてきたような気もするけど、それでも変わらずに催された戴冠式。それはまるで最期の煌めきのようだ… そしてこれだけ綺羅びやかな光景を前にしても女性としての幸福を志そうとするベルタンは何処まで登り詰めようというのだろうか……

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    投稿日: 2022.08.12