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理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい
理系な彼女の誘惑がポンコツかわいい
長田信織、うまくち醤油/KADOKAWA
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    【電子書籍】学院主席の梓と天才数学少女の由槻がお互い相手を惚れさせたら勝ち、という勝負でサロンの推薦枠を狙うが…。誘惑かはともかく、ヒロイン由槻の言動が全てポンコツ可愛くてキュンキュンします。もともと相思相愛な2人がズレたやり取りをしつつ、恋人同士になっていくプロセス(本巻では未決着)が、テンポ良い会話劇とともに描かれたラブコメで、非常に楽しめました。早くくっついちゃえよ!と言いたくなるムズムズ感があります。あと、登場する数式も出典が明記され適切に引用されており勉強になります。今後の展開が気になります!

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    投稿日: 2022.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     昨今流行の兆しを見せる、「相手に惚れた方が負け」系の恋愛ゲームジャンルの作品である。  ここに理系ネタを挟む、流行×流行みたいなジャンル悪魔合体型作品であるが、意外なくらい真摯に理系ネタにアプローチしているのが特徴だろう。  本筋は、学院の推薦を懸けて天才型少女・弥勒院由槻と、主人公で彼女の言動を理解することができる努力型主席・久遠寺梓の二人が、ポンコツな感じに恋愛ゲームを繰り広げる感じである。  お互いがお互いに好意を持っていることは徐々にストーリー進行に従ってあからさまになっていくが、それでもゲームという図式で戦う彼らはなんともズレていて、実にポンコツだ。  その意味で見ればかなりオーソドックスな恋愛物語なのだが、その背景を彩る数式の数々がこの物語の質を飛躍的に高めている。  ざっと数えた限り、6つの恋にまつわる証明(数式)が作中で紹介されているが、同作者の「数字で救う!弱小国家」シリーズがゲーム理論系の数式が多めなのに対し、こちらでは統計方面の数式が多め。  その証明内容は実に興味深い。最初に提示された、才能の壁の高さをまざまと感じさせる「恋と努力の決定係数」からして興味を引く内容だ。  一方、数式紹介の最後に設けられた「まとめ」の雑さ加減もまたいい塩梅で、いい感じに楽しい代物である。なんなんだ、爆発しろって。(笑)  恋愛に数学を絡める手並みも鮮やかな、正統派恋愛物語である。  星五つで評価したい。続巻が出るようなら、ぜひ買わせていただきたい一冊である。

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    投稿日: 2019.09.10