
総合評価
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powered by ブクログ無気力に生きる暁子と楽器職人の耿介。近いようで遠く、淡白で深い不思議な恋愛観。 なんとも表現しがたいが、窮屈そうにみえるのに憧れる距離感。淡々としているのに切なく、わざとらしくない描きかたがとてもよくて、とにかく、うまく言えないが好きなんだよなぁと思う。どう好きなのか表現できないのだが。空気?やっぱり距離感かな。
0投稿日: 2019.07.04
powered by ブクログ気がついたら恋に落ちていた。 相手のことなんてほとんど知らないのに。 直球の恋愛物語。 創元推理文庫から出ている作品だけど、ミステリとしてではなく、恋愛小説として読んだ。 だって、恋愛って多かれ少なかれミステリでしょ。 100%オープンに分かり合っての恋愛って、そもそもあるのかしら? 相手の気持ちがわからない。 自分の気持ちがわからない。 どうしたいのか、どうされたいのか。 何事も生真面目に思いつめるタイプの暁子が、どうしようもなく耿介に惹かれ近づいて行きながらも、なかなか一歩が踏み出せないもどかしさがよい。 一冊まるまるがもどかしいほどの恋うる心。そこがよい。
2投稿日: 2015.04.20
powered by ブクログ戦時中、海に沈んだ夭折の詩人の日記を手にしたことから始まった恋物語です。恋愛小説なのに湿度の低い、かといって乾いているわけでもなく、適度な湿り気を帯びた大人の恋が、抑制のきいた文章で描かれています。津原泰水氏の作品なので、もう少し違った内容のものを期待して読み始めたのですが、こういう作風のものもまたイイですネェ。創元推理文庫に入っているのは、作者のイメージのせいでしょうネ。
0投稿日: 2013.08.24
powered by ブクログ淡々と静かな恋愛小説。 時々息苦しくなるけど、読み終わった後も、所々読み返して余韻に浸りたくなるような小説でした。
0投稿日: 2013.08.04
powered by ブクログ静かな恋愛を描いた小説。 古楽器、勇魚、船乗り、詩……というもろもろの要素がもうすでに素敵なんですけども、その絡み合う様、無駄の無い構成と文章もうつくしく、無垢な気持ちに浸れる小説です。 妙齢の女性に是非読んでほしい。 好きですとも、たとえ少女趣味と言われようと。
0投稿日: 2012.02.26
powered by ブクログときめきにころされた。 どうにもならない、どうにもできない自分を重ねてしまった。 酷い奴、と思い乍らも自分の想い人と重なって、寒川氏に恋してしまった。 「いちばん欲しかったものが、いつも手に入らない」 「私は間違っていますか」
0投稿日: 2011.09.10
powered by ブクログ活字で描かれている異性は暗いというか、影のある人に惹かれる。実際にいたら意外とうっとうしいのだろうけど、活字で読むと何だか素敵に思えてしまうのだ。 で、この作中に出てくる寒川氏がとても素敵。影、めちゃくちゃありまくり。あまり読まない恋愛小説(ってカテゴライズしてしまっていいのだろうか)の中でも1、2を争うくらいに好きでござる。淡々と、でも切ない気持ちにさせられる。
0投稿日: 2011.05.31
powered by ブクログ『バレエ・メカニック』から読みはじめた私としては、津原泰水ってこんな作品も書けるんだーと、ちょっと意外。 まったく毛色が違うけど、すごく好きな作品。 祖母の遺品として出てきた夭折の詩人の日記を孫・耿介に渡しに行く暁子。楽器職人である耿介はお礼に赤い竪琴を渡す。それを自宅に持ち帰る暁子。 翌日、暁子は耿介に恋をしていると気づく。 ここで、暁子と一緒に耿介に恋できるかどうかで、この作品の評価が分かれそうなんだけど、私は耿介の登場から完全に目にハートマークがついてました。 でも、よく読むと、耿介の容姿につてはまったく触れられてないのよ。 なのに、「この人好き」って思えるってどういうこと? 私はそれを、津原泰水の文章力の凄さだと思ってます。 暁子は夭折の作家となにか関係があったのではと思われる祖母との関係を、自分たちの関係になぞらえます。 こういう思い込みも、なんか共感できる。 私もそういう妄想タイプだ。 好きだと思いながら、積極的になれない、線引をしてしまう暁子と、それに呼応したかのように淡白な耿介の他人行儀な関係にイライラしつつもドキドキしてしまう、そんな恋愛小説です。
0投稿日: 2010.06.10
powered by ブクログ淡々と、ストーリーも会話も心理描写もとにかく淡々と、という表現がピッタリくるような小説だが、あれよあれよという間に物語に引き込まれてしまったという、なかなかに不思議な作品。 「マエストロ」と似ている、というわけでは別にないのだが、楽器職人というキーワードからはちょっと連想されるところもあり、また、主人公2人のラヴストーリーが篠田節子っぽいと言えなくもない。 結局は、津原泰水氏の筆力が圧倒的だということだろう。 ラストシーンにつながる終盤の流れは、個人的にイマイチかな。
0投稿日: 2010.02.23
