
総合評価
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powered by ブクログピストルスターと名付けられた星のことを知っていますか 銀河系のほぼ中心にある太陽系から2万5000光年離れた星 太陽の160万倍明るく太陽の300倍大きい星 とてつもなく明るいけれどあまりに遠くて地球からは見ることができない星 この物語はピストルスターを信仰した少年の物語 真っすぐ走り続ける少女にピストルスターを重ねた少年の物語 何かを選んでも何も捨てることなく大人になる道を探した少年の物語 群青色に染まる空を明るく照らし鮮やかな青に染め上げる物語
65投稿日: 2025.09.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最終巻、前半は主人公、後半は七草、真辺双方の視点で 繰り返される堂々巡り、物語としては何も進展しません 巻が進むたびに難解になっていく印象ですが、最終巻は特に答えのない議論といった様相 一部を抜き取られた人格同士だからと言ってしまえば、こうなっちゃうのかもしれません やっぱり現実は全くの別 一様の結末を迎えますが・・・
1投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログひどく疲れました。 何を言いたい話だったのか…一作目『いなくなれ、群青』の感動はなんだったんだろう。 結局、七草と真鍋由宇はくっついたんだよね? それすらよくわからない。
0投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログあー、やっと終わった。 でも、でも、でも。 結局何がいいたい?捨てたものは何だったの?大地に固執するのはなぜ?
0投稿日: 2023.09.03
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階段島の完結編。 どんどん真辺由宇の概念みたいな話になっていった。 大地の問題もあって、すごくふわふわしていた。 最後七草が誰と結婚したのか知りたかったし、真辺であってほしいような、ほしくないような。 でも堀はやっぱり苦手。
0投稿日: 2023.08.12
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ついに最終巻。 やはりこれは成長の話なのね(たぶん。まだ自信ない)。 成長の過程で選び取るもの、捨てるものがあって、で、「大人って何よ?」「どうなったら大人なのよ?」的な永遠のテーマともいえる疑問を大地から投げかけられて・・・ 誰のどの考えが正しいのかはさておき、みんなが大地のために行動して、という姿勢がうれしいものの、元(?)魔女の時任が作った世界に、現実から一部を抜き取られた大地の両親がいて、大地は二人に会いに行く、だとか、現実に戻った大地は魔法の力で、自由に階段島と現実を行き来するとか、「えぇのん?それ」みたいなところが多々あり、真辺が魔法を使って大地の幸せをシミュレーションし出してからは、もう、正直何がなんだか。 捨てる捨てない、諦める諦めない、日常的に大なり小なり選択していることを深堀りしたらこんなに哲学的な話になるのだろうか・・・。 にしても、予想とは違う物語の着地や、それはしょうがないにしても、なんかモヤモヤするラスト、そして、トクメ先生などなんだか置き去りにされている登場人物が多いことなどで、とにかくスッキリしない最終巻だった。 あ、真辺と堀の両方を想う七草には、階段島で堀と、現実で真辺と過ごせるという一番美味しい結末になったということか?!え?そういうこと?!(誰か教えてー) さすが、諦められない七草。(←もう決めつけた) なかなかに面白い設定の物語だったものの、たぶんどの登場人物もあまり好きになれず、感情移入できず、魔法が突飛すぎてついていけなかったことが原因で、そこそこ面白いけど・・・という感想にとどまってしまうかな。 なんだか惜しいと思う反面、途中(真辺がシミュレーションするところ)飛ばし気味に読んだせいだけでなく、自分自身の読解力もないのだと思った。まだまだ修行が足りません。
14投稿日: 2023.02.08
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階段島シリーズ全部読み終わりました。最後は真辺と結婚したってことでいいのかな? このシリーズの印象としては、非常に読みにくく、文学的要素+自己啓発が含まれた小説だったなという感じです。物語の展開を要約するとすごく短く表現できるけど、言葉遊びをしていてのんびりとストーリーが進んでいく、そんな作品でした。 人生においてさまざまな選択時がありますが、その時選ばれなかった道が階段島という夢幻世界で別のストーリーを紡ぎながら、それを現実世界で必要になったら思い出して拾う… 私たちリアルの世界でもありそうですが、その夢幻世界では自分以外の人間との社会性が存在していて、いろんな人と関わった後で、現実の自分と対話をするのは唯一無二のファンタジーだなと思った。 めちゃくちゃ面白かったというわけではないが、続きが気になってしまう、それは階段島という世界観に魅力を感じたからだと思います。
0投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ階段島の物語、完結編。 階段を登るイレギュラーな存在、大地。 わがままな魔女になると決め、これまでになくルールを破りながら、それでも優しい堀。 大地のためにどこまでもどこまでも魔法を繰り返す真辺由宇と、それを寄り添って見つめる七草。 読み進めていくと、失くしたものを思い出すような気分になる。 今までのどの本より心に残る言葉が多い最終巻。 「綺麗なものは綺麗なまま扱うのがいい。そうできないのは、子供じみたプライドでものの見方がひねくれているだけだよ」 「私ひとりでみつけられるものよりも、きみとふたりでみつけたものの方に、価値があるに決まってる。だから、無敵だよ」 「私の絶望は、きみがいなくなることだけだった」 きみがここにいる限り、絶望なんか欠片もない。
0投稿日: 2022.06.26
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やっと最終話。この巻は話を終わらせるための一冊という感じ。『エヴァ』みたいな内面の話を書きたかったのかも?という気はしたが、それにしては設定がヌルく物足りない。6冊も使う話ではなかった。
0投稿日: 2021.11.13
powered by ブクログ2021/09/29 読了。 図書館から。 シリーズ完結。 群青色とピストルスターと、真辺。 まとめて一気に読まないと細かいところが忘れてて、 拾いきれない…。
0投稿日: 2021.09.29
powered by ブクログ静かに終わったな、と思う。他の人たちがあんまり出てこないままに終わってしまった気がする。 2021/6/16
0投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログ完結。大好きなシリーズだったけど、最終巻で七草くんは私の共感の範疇を越えていってしまった。彼も全然諦めないよねほんと
1投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログあぁ、この物語は、こうやって終わるのか、とついつい 考えたくなるような終わり方だった。 ある意味できれいな終わり方でもあるし、 別の意味ではもっといろんな角度から話を見たかった。 途中の話は難しいところもあったけど、 最後の最後は記憶に残る終わり方だった。
0投稿日: 2021.01.25
powered by ブクログ軽く読み始めたシリーズが、深く考えうながすものに変化していきました。じぶん、というものをはっきりと切り取ることなんて難しく、捨てたと思った自分がひょこりと顔を出すこともある。この物語の何度も繰り返される推敲は、ある意味リアルで、無理やり一つの分かりやすい形に押し込められなくて良かったです。 それでも、読後、あの出来事から2年後の、5年後に、ほのかな寂しさを感じました。
0投稿日: 2020.12.23
powered by ブクログ最終巻にしてイマイチよく分からない終わり方になってしまったか。 大地はあれで良かったと思うけれど、最大の課題である七草と真辺の関係にはキッチリと決着をつけて欲しかったな。更に言うと、他の人たちも全て放ったらかしは無いだろう。 せっかくここまで読んだのに不完全燃焼です。
1投稿日: 2020.11.25
powered by ブクログ4巻から5.6巻を読むまで時間が開いたからか、私には上手く理解出来ませんでした。 どうか私に全ての解説をして欲しいです。 トクメ先生や時任さん、堀さん、美絵さんのことなど…
0投稿日: 2020.07.07
powered by ブクログ階段島シリーズが遂に完結。 最初から最後まで、やはりこの物語は七草と真辺の物語だった。堀を真辺と対比させ、安達と七草の類似性を示す事で、より2人の性格が掘り下げられていた。多少の変化はあれど、最後まで階段島の2人は一貫していた。 ゴール無き命題を、呆れるほどに愚直にドリブルする真辺と、どうにか目の前のディフェンダーを抜けるようにサポートする七草。この2人の関係性は、正しくないとしても、素晴らしいと思う。また、2人が成長して、足を止めてドリブル以外の選択肢を持った真辺と、それを受け入れる七草は正しいと思う。 人生において成長は必要なもので、その過程で失われる自分は、不必要なものだったと捉えるのではなく、尊いものとして記憶のどこかに保存しておくのがいいと思った。階段島の住民は尊い。決して不必要ではないから、来たるべきタイミングで拾ってもいい。 自分のダメなところや辛い体験も、時間が経って、回顧して笑って人に話せるようになったら幸せだなって思う。
0投稿日: 2020.06.26
powered by ブクログ大地の幸せを探す模索を軸にしつつ、魔法をめぐってだいぶ観念的な話になってしまった感じがします。それでもお話をちゃんと完結させられるのは、この作者のすごいところですね。
3投稿日: 2020.06.11
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何だか長かった割には、いまいちな終わりかただと私には思えてしまいました。 若くないせいなのか、何だかどんどん話がよくわからなくなりました。魔女がいっぱいで、魔法すらも貸し借りできてしまったり。真辺が何も捨てないという割には、階段島にいるのは何も捨てない真辺、で。ということは現実の真辺はそれを捨てたわけで。階段島にいる真辺が捨てない真辺だから辻褄は合うけど、何のために真辺は何も捨てない真辺を捨てたの?結局拾い上げた、と。あー、もうよくわからない。 優しいだの、幸せだの、読み心地はいいのだけど。 結局大地はどうなったんでしょう。最初に階段島に来た頃より不幸にはなっていないのだろうという解釈。 そして、最後七草は真辺と結婚したんだろうなという余韻。 階段島って、結局何だったの…。
0投稿日: 2020.06.01
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この本の結末には賛否両論あると思う。だけど、私はこの結末がとても好きです。戸惑うくらい真っ直ぐな真辺、悲観主義でただひたすら優しくて何も捨てられない七草、いい魔女を愚直に全うする堀、口は悪いけどそれは人を思う優しさ故の安達…。感情の描写が難しく、決してすんなり入ってくる文章ではないけど、とても面白かった。読んでいて、胸が苦しくなるような時もあったけど、読み応えは抜群でした。
0投稿日: 2020.05.23
powered by ブクログ登場するだれもがやさしくてこんな世界にいられたらそれはほんとうにしあわせだろうなぁと思いました。 ありえないけれど、理想を求める姿はうつくしくて、きれいでした。 結末はあっけなくて、すこし切なくもありました。 大地がこれからきっとしあわせになれることを祈ります。だれもがしあわせになれますように。
0投稿日: 2020.04.17
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「階段島」シリーズ6。最後 真辺由宇の絶望が見たかったのか。屈折してるのは苦手なんだな。 私は大地が気になる。 魔法や階段島の概念は良いね。ライトノベルかと思ってたら、そうでもなかったのは収穫。
0投稿日: 2020.04.02
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終わり方としては少し拍子抜けだった。 ただ、「私は世界を認識できない」という台詞に示されるように複数ある自分がそれぞれ認識する世界があり、だからこそパラレルになってしまう世界を認識しきれないし、本来世界を形作る恋愛も信仰も友情も、捨てないことの呪いによって幾層にも世界を作ってしまう。あぁ、なんともまぁ複雑な世界なのか(笑)。そこで生きる登場人物も結局崇高すぎて(笑) あと、大地が半分ってのは、ちょっとどうなんだろうかね。そうしなければならなかったのは物語としては必要だけども、彼のアイデンティティや不思議なまでの賢さは説明が付かない。この物語にリアリティなんかを求めても意味は無いのだけれども、それでも階段島の人物のキャラクターは階段島のアイデンティティに支えられていたはずで、大地にとってそれはつまりなんだったのかなぁと。彼は純粋に絶望のためのアイコンだったのかな。
0投稿日: 2020.02.17
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階段島シリーズ最終巻。現実の大地にとって一番良い世界を選ぶ為それぞれ奔走する七草と真辺。とは言ってもどちらも自分の信念に基づき過ぎているのでそれ大地にとっては本当に一番なのか?なもやもやが残る。結局真辺が放つ理想の光がいつか消えると怯えてならばと吹き消そうとしたけどその光は七草がいる限り輝き続ける、とある意味完璧な二人の世界を再確認する結末でこう結ぶかと納得。しかし時が進んだ現実はどうなったかとか堀と安達の魔法を巡る対決は?とか色々語られないままのエピソードあるけど二人の物語だから語るのは野暮か。
2投稿日: 2020.01.19
powered by ブクログ6巻にわたる群青シリーズが終わった。最後のエンディングに向かう部分は今までの要素が収斂されてきて良かった。 ただ間の数巻は必要なかったと思う。同じことの繰り返しで冗長とも思われる部分も散見していた。
0投稿日: 2019.11.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「階段島」シリーズの6冊目にして完結巻。 新刊で買えば足掛け6年のシリーズ、私は中古本屋で調達して半年で読了。 前作の感想に、この巻が『見つかる頃にはそれまでの話を忘れているんじゃないかとかなり心配』と書いたが、そう間も置かずに中古本屋に登場したのですかさず購入。 しかし冒頭からまたややこしい話になって来たぞ。 時任が作った島が向こう側にあったり、捨てられた側の大地の父と母がそこに住んでいたり、時任に借りた魔法で安達が大地と母の関係を真辺が言うに従ってああだこうだといじくり直したり…。 元々架空の設定だからどれだけでも話を膨らませていくことはありっちゃありなんだけど、ちょっとついて行けなくなった。 思えば最初の1,2巻、なかなか良かったんだけど、大地や安達が登場したあたりから観念的内省的な文章に輪が掛かり、何だか同じことを何回も聞かされた感。 まあ、色んなことを捨てたり諦めて来てこの歳になったけど、こういうウニャウニャを経てきたのかもしれないね。 4巻目の感想に『この作者独特の言い回しや論理展開に、私の読解力がついていけてないのだが、相変わらずに思わせ振りな文章でたらたらと進まない話にはいささか嫌気』と書いたが、最後までそういったことでした。 現実の大地と階段島の大地が向き合う場面とか、100万回生きた猫との最後の会話の場面など結構良かったところもあったとは思う。
1投稿日: 2019.11.09
powered by ブクログやっと最終章。なかなか入り込めないまま、するっと終わってしまった感じ。ここまで引っ張る必要あったのかな、とか。けどそれは、わたしの年齢のせいかもしれないし、まさにドンピシャの世代にはハマるのかも。
0投稿日: 2019.10.23
powered by ブクログ変わらない僕と変わる日々。 最年少だった彼はあの島に自分を捨てるには早すぎただろうし、どんな未来であれ現実世界に戻る事が一番だったのだろうな。 何歳になってもあの場に留まり続けている僕は、多分本人が拾いに来たとしても拾われる事を拒み魔女達がいる限りあの島に居るのだろうな。
0投稿日: 2019.08.22
powered by ブクログ真辺への信仰心の比喩を多用している場面が多すぎる。 互いに尊い存在 ピストルスター として追い求め続ける二人の関係性に憧れた。 どこまでも希望があるという絶望。 この矛盾を何度も訴え続けている。 それ理解してもなお、足を止めずに進み続けてく真辺、それを愛する七草。 二人のどこまでも繋がり続け、信仰し続ける。
1投稿日: 2019.08.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完結編。 最後に何か感じるものがあるだろうと、惰性でここまで読んできましたが、結局何もありませんでした。最後まで何がしたいのかよく分からず終わってしまいました。
0投稿日: 2019.07.10
powered by ブクログ本屋の新刊コーナーで、5巻の郵政カブのイラストを見て、へぇ、と気になった。 で、デザイナーの川谷さんの特集(この間休刊したMdN)を見て、読まねばなるまい、と思って古本で順次集めた。 (この6巻目だけは新刊で購入) イラストがビブリアの越島さんだということには、つい最近になって気が付いた。 2巻まで読んだ後、しばらく間が開いたけど、3巻以降は割と一気に読み進んだ。 で、この作り物の世界を美しいとか愛しいとか感じるか、というと、それはないなぁ。 6巻の帯の「映画化」に、シャフトですか、と思ったら実写だ、と。 その映画の幸福な未来はまるで思い描けないね。
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ階段島シリーズ完結.始めは面白くてどうなるのだろうと楽しみにしていたのに,大地くんがどんどん出てきたあたりから,同じことをぐるぐるうじうじして,優しさとは何だろうといった下手な禅問答のような感じ.ひたすら丁寧に詳しく心の内を描いて,けれども何も解決しなかったというような読後感.はっきり言って読んでる時間がもったいなかった.
0投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ星を見る物語だった。それは手が届かない理想を求める物語。そして誠実を求め続けた物語だった。 6巻に渡る階段島シリーズの完結巻。本作を簡潔に総括することは大変な困難なのだけど、ワシはこの美しい言葉の群れに耽溺したと言える。 それは同時に、木を見て森を見ずになってしまっている、すなわちこの物語をまだ咀嚼できてないのかもな、とも思っている。それでもその木は美しく、特に突然現れる、カタルシスとも違う唐突な登場人物の言葉に心揺さぶられる。 人は何も捨てずに成長できるのか。捨てられた人たちの、捨てられなかった声に沈思する。
1投稿日: 2019.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
階段島シリーズ堂々の完結作。 階段とは人生の比喩なのでは、と単純に思いながら読み進めていたがなるほど、視野を広げ、星へ近づくという役割も担っている。 今作で初めて河野氏の作品に触れたが、氏の丁寧で繊細な言葉遣いは今まで出会った本たちの中で群を抜いているだろう。この繊細さがあるからこそ、階段島の人々は生きることができるのだろう。 この作品を「青春」というありふれた言葉で括ってしまっていいのか……という気もする。
0投稿日: 2019.06.05
powered by ブクログ階段島シリーズ最終巻。 1巻目からとても魅了され、最終巻の発売が待ち遠しく、買ってすぐに読んだ。 いままで、割と多くの本を読んできたけれど、ここまで「言葉の質」がいい本に出会ったことはなかったと思う。 この本を愉しむことができる頭を持ち合わせていて、本当によかった……。 河野さんのほかの作品も読んでみたくなりました。
0投稿日: 2019.05.16
powered by ブクログ人生に正解は無い。 人生に近道は無い。 群青色ってどんな色だっけってPCで調べたけど、こんな無機質な色なんかじゃなくて、自然界の中で見られる本物の群青色を見てみたいなって思った。
3投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ階段島シリーズも本巻にて完結。 これ読んでる同じ時期に、ちょうど涼宮ハルヒシリーズが文庫化してて、そっちも読み進めてるから、つい対比してしまう。 真辺は一人で突っ走ってるハルヒなんだ。 両人ともに自分の意志を貫き通してるけど、真辺は他人のあるべき姿を理想として突っ走って世界を変えようとする。 変数が他人なわけで、絶対に理想の世界にはたどり着かない。 七草は傍観者でありキョンなのだ。 ただし、キョンは傍観してなすがままに流されているけど、七草は傍観しながらも真辺の否定すべきところはキッパリと否定している。 シリーズは魔女だったり、家庭の事情のだったり、いろいろとテーマになっていたけど、 最後には真辺と七草の物語に収束する。 捨てたい感情を捨て、捨てられた感情が集まった島、階段島。 「嫌いだよ。でも、悪くないところもある。そんなもんだろ、自分自身なんて」 ラストが清々しい。
1投稿日: 2019.05.11
powered by ブクログシリーズ最新刊。 自分は大分ラストの方から読みだしたからアレですが、いなくなれ群青から読んでいた人だったら感慨深いだろうなぁ。青春小説なんだけれどもチープな(本人たちにしてみればチープじゃないのかもしれないけれども)恋愛モノではなく、実際に起きているネグレクトをどう解決していくか、という重いテーマが裏にあってどう終わるんだろう?と思ってました。なるほど。でも確かに精神的支えとか逃げ場って大事だよねぇ、ウン。 あまりにもまっすぐで正しいマナベさんが苦手だったんだけれども彼女は現実の彼女に拾われて良かったな、とも思う。階段島の彼女は尖りすぎていてある意味怖かったので。理想のために理想を追いかける姿をバカだと笑うのか、愚直さをああはなれないと直視するのを避けるのか。そう言う意味ですごい痛い人だった。 でも読んでよかった、と思ったシリーズでした。探偵舎の方も楽しみだ。 それにしても作家さんってスゴイなぁ。10代を越えても作中の人物は10代のままだからその感覚で物を語らないとイカンのだもんなぁ~ スゴイ。
0投稿日: 2019.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
皆に優しいのは、誰にも優しくないのと一緒だよ? なんて10代の頃から云われ続けている。ひとによっちゃトラウマになるところだぞこれ。 欲張りなんだろうなぁ、と思うことが多い。 何かを捨てる、捨てない、 選ぶ選ばない、という道程で、 選ぼうとするものがひとよりも多い? いや、正確には 選ばないと決めるものが極端に少ないのだ。 はふう、である。いやほんとに、はふう、だとは思ってんだよ?(笑 思ってんだけどさ。 さて。 一作目をタイトル買いしたのがもう五年も前なのかと思うとぞっとしますね。 シリーズ後半から少し観念的になってきたな、と思いながら、それでも青春小説として楽しく読めました。 それでも☆がある程度なのは、最終的な落としどころ、が自分はこれを選ばないなぁ、と感じてしまったからで。 例えばそう、シミュレートされたのがこの結末であるのなら、オレは次、を始めてしまうだろうと思ったから。 さて、オレには果たして、 壊れる前に止めてくれるひとは、居るのかね? その前に人並みに壊れるのかね、これは。
0投稿日: 2019.05.07
powered by ブクログ「いなくなれ、群青」シリーズの完結作。「愛」や「友情」、「憧れ」という青春時代の重要な価値観を基軸にしつつ、「理想」と「現実」の狭間で思い悩む少年少女たちの物語。 魔法は誰にでも使えて、誰も使えなくなるもの。ただ、それがある内だけでも、守りたいものを守り続けることが、僕たちにできるささやかな抵抗なのだろう。
2投稿日: 2019.04.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『階段島』シリーズがとうとう完結。 最初、シリーズが始まった時は、こういう方向に展開するとは思っていなかったので、巻が進むごとに楽しみだった。 次回作がどうなるのか解らないが、期待している。
2投稿日: 2019.04.26
