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powered by ブクログ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00561509
0投稿日: 2026.02.05
powered by ブクログテーマ自体はいいけど、結局男、金持ち、政治家は傍観するだけなんだよな。 まあ結局場や機会を与えても、男になびいてしまうのが貧困女子なんだよな。 AV女優だらけ地元で育った私だけど、どうにか成り上がる?ことができて良かったと思うと同時に私とその子たちの違いはなんだろうとも考えてる。
0投稿日: 2026.01.11
powered by ブクログ「自己責任」って言葉を投げかけている人もいるけれど、そういう人が著書に出てくるような人を生み出しているんではないかと思う。 どこかで自分も同じ境遇になってたんじゃないか、もしかしたら今後なるんじゃないかっていう可能性が1%でもあるからこそ、読んでいてリアルでゾッとしました。それが容易に想像できる日本の現状がすごく怖いです。 男性に焦点を当てた貧困の話も読んでみたくなりました。
0投稿日: 2025.12.28
powered by ブクログもともと貧困だったわけじゃなく、専業主婦から離婚して、シングルマザーになったことでどうしようもない貧困に陥ってしまうケースがある、こと。そこから抜け出せないこと。とても怖いと思った。
11投稿日: 2025.11.24
powered by ブクログぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーー しんど。しんどい。これは、これは本当に他人事ではない。私は、私たちはどうやって幸せになればいいのかという話で、それは自分の努力だけではどうにもできず、黒い渦のようなものに巻き込まれていくどうしようもないときがあり、ゴミだらけのヘドロに埋もれていくようなときもある。 国が、役所が、と思うと同時に、役所で働く友人のことも頭に浮かんだ。彼女は何も悪くない。誰かに責め立てられる彼女なんて見たくない。役所で働く友人はストレスを抱えている。 女は、女たちはどうやって、どのように。答えはない。 貧困もバカも連鎖していく、みたいなことが書かれていた。 うちの親は「テスト勉強なんかしなくていいから家事やってよ」という人だった。母は母をやめたい人だった。私は学校が終わったら家に帰って、家事をして、バイトに行って、また家事をしていた。時々振り切るように友人とカラオケやミスドに行った。遊びに行ったら怒られた。バイトをしているから毎日のように紙パックのリプトンが飲めた。食堂でポテトも買えた。一見幸せな学生でしかなかったろう。 姉は「大学に行きたい」と言ったが親に「そんな金はない。本当に大学に行きたいなら試験の金も入学金も全部自分で貯めろ」と言われ、部活をしながらアルバイトをしていたけど結局高卒で働いた。私は商業高校に行って高卒でそのまま働いた。弟は私立の高校に行き、奨学金で大学に行った。「男の子は大学に行った方がいい」という両親の主張だった。父の退職金で入学金などは払えたらしい。つまりうちは父の退職金がないと入学金すら払えなかったのだ。なんでそんなにお金が無いのかというと、父がパチンコで借金を作ったからだった。なぜだか離婚にはならなかった。弟の奨学金の書類を書いている途中で母が「訳が分からない!!」と発狂し、その書類は結局私が書いた。私は弟が高校を卒業するまで家にお金を入れて家事をしなければならなかったが、弟が高校を卒業したらすぐに実家を出た。母は荒れていたという。しかし私が出ていった次の日には私のベッドは物置になっていた。私は中学のときから不眠が続いている。実家を出ても不眠は治らなかった。一人なのにイヤホンをしないと眠れない。私は、私は。しんどい。つかれた。疲れるのに読んでしまう本だった。
0投稿日: 2025.10.06
powered by ブクログ知らない世界を知れておもしろかった。 知らないものを外野から否定するのは簡単だが、 寄り添ったところで差し伸ばした手を掴んでくれるのは少数だろうなとも思うし、そもそも上から救うという事も烏滸がましい事だと思う。 ただ、なんとかしなければならない問題の一つだと思う。
0投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログ・感想 点 1.リアルさと取材の深さ 筆者が多くの当事者に直接取材し、それぞれのエピソードを丁寧に描いているため、「単なる統計」ではわからない“その人がその状況で何を思い・どう動いたか”が伝わる。これは読者の共感と理解を深める。 2.「見えにくい貧困」の可視化 普通に大学に行けて、普通に働いている人が、ちょっとしたきっかけで転落する可能性がある、という「いつ誰が落ちるかわからない社会」の怖さを、制度・雇用・家族関係などを通じて明るみに出している。 3.社会問題としてのアプローチが説得力あり 個人だけの問題ではなく、雇用制度・教育資金制度・福祉制度など構造的な要因を指摘しており、読後に「どう制度を変えるべきか」を考えさせられる。 4.文章が読みやすく、内容が重たくても引き込まれる ドキュメンタリーとしてのストーリー性があるので、酷い状況でも「知りたい」「誰かにも知ってほしい」という気持ちを保てる。感情に訴えながらも冷静さを持って整理されている。 欠点・改善できる点 1.更新性の問題 発行は2019年で、取材はその前の時期。最近の雇用環境・奨学金制度・コロナ後の物価高騰などを踏まえると、状況がさらに変化しており、読者によっては「今これがどこまで当てはまるか」が気になる部分。 2.個人の選択と責任の境界が曖昧な描写の部分もある 「自己責任」という言葉で片づけたくないという意図は明確だが、かといって本人の意思や選択がまったく関係ないというわけではなく、そのあたりのバランスや分析がもう少しあるとよいと思う。 3.具体的な対策・解決策の提示が限定的 制度の問題点を浮き彫りにするエピソードは多いが、読者が自分自身や周囲でできる具体的アクションの示し方がもう少し多くてもよかった。政策提言的な部分はあるが、現場での支援・個人が取れる情報などの案がもっと豊かだと役立つ。 4.読み手にとって重すぎる部分がある 状況のあまりの過酷さ、救いが少ないエピソードが続くため、読むのが辛くなる・途中で心が疲れてしまうという声もレビューに見られる。内容を受け止める準備がない人には負荷が大きい。 ・Todo 1.貧困に関する制度・支援の知識を深める 自分が住んでいる自治体・国の奨学金制度・生活保護・住居支援・福祉窓口など、どのような支援が使えるかを調べておく。知らないことで取りこぼされている情報が多いため。 2.「他人事ではない」と思うことから周囲と話す 友人・家族とこの本の話を共有する。東京に限らず、日本全国に共通する問題であることを認識し、理解を広げる。声を出すことが制度改善の土台になる。 3.自己防衛のための生活設計を見直す •奨学金等の借金は返済計画をしっかり立てる。 •非正規雇用や派遣など安定性の低い雇用形態のリスクを把握する。 •貯蓄の習慣を持つ、小さなストックでも生活のクッションとなる。 4.ネットワークを持つ・支えを得る 孤立は精神・判断力を弱める。地域のコミュニティ・NPO・ボランティア団体など、似た境遇の人と繋がったり支援を呼べたりする先を探しておく。 5.政策に関心を持つ 選挙での議題・自治体の政策・制度改正案などをチェックする。個人だけでなく社会制度を改善することが長期的な解決になる。署名運動・議員への意見提出・ボランティアでの発信など、自分でできるアクションを見つける。 6.メンタルヘルスのケアを意識する •自分が「もしこういう状況になったら」と想像したときの心の負担をあらかじめ考えておく。 •ストレスがかかったときに相談できる専門機関や相談窓口を調べておく。 •身体と心を壊さないような働き方・休息・趣味を持つなどのサポート体制を自分なりに整える。
0投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ読むのが辛くなるような話がたくさんあった。 地方からでて大学に行き、東京で就職した私だけど、何か違うきっかけがあれば同じことが起きていたかもしれない。これから起きるかもしれない。 と感じるくらい、貧困というものが身近に感じる本だった。 今まではどこか他人事、考えや努力が及ばなかったのでは?とか考えていた部分が 自分にもあり、そんな知識や努力ではどうしようもない現実が、日本の東京。しかもこんな身近にあるんだと感じた。
0投稿日: 2025.06.19
powered by ブクログ学費のために風俗で働かざるを得ないごく普通の女子大生、生活保護レベルの給料で働く派遣の図書館司書、うつ病や統合失調症を抱えながら3人の子供を育てるシングルマザー。トップ私大卒でキャリア官僚の元妻、駐妻の華麗な経歴から、姉の介護をきっかけとして離婚、屋根裏住まいまでの転落にただただ言葉を失う。 一部の酷い事例を集めたことは否定できないと思うが、こうした女性達がいることもまた紛れもない事実。 貧困は連鎖する。少子化が問題になっているが、経済的な事情で子供を持つどころではない女性はたくさんいる。また貧しいシングルマザーのもとで育った子供たちの将来も決して楽ではない。 安心して子供を持てる国にしない限り日本の将来は暗い。国は老人に金を使っている場合ではない。若者、子供たちに明るい未来が訪れるよう、国は本当になんとかしなければならない。
0投稿日: 2025.06.08
powered by ブクログ普通の女子大学生たちが、貧困になっている現実、背景が実際のインタビューをもとにまとめられていた。 途中でしんどくなって読むのをやめてしまったけど、現実にこういう世界がある、それも意外と身近なところにある、ということを知った。 自分と、自分の大事な人たちを守れるように、綺麗事でなく、お金は必要だと思った。
1投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログ読んでて痛々しいというか生々しい表現が多く「読んでよかった!」というより「今の日本はこうなっているんだな」とこれまでとは違うものの見方ができる一冊。貧困は他人事じゃないなと痛感した。
2投稿日: 2024.11.16
powered by ブクログかなり読むのが苦しくなる内容で、恥ずかしながら途中で読むのをやめてしまった。これが日本の本当の現実だとすれば、日本はかなり暗い未来しか見えないなと、不安になってしまう。
1投稿日: 2024.08.16
powered by ブクログ「女の敵」だ。と言いたくなる本も初めてだ。 女性の貧困問題に関して語った、社会問題扱った本と言う顔をしてるが。 話の内容がやたらと大仰で極端。これが現代の女性の現実だとかいうけれど。 「平均値」「一般例」と呼ぶには明らかに難のある極端な貧乏転落の例を一般例のように呼んでいるフシがある。カスだわ。 貧困問題を真剣にじっくり追求して、具体的な解決策まで弾き出そうという気概は感じられず、 ただものすごく酷い状況の女の子の話を出しただけ。 というより、「貧困のあまり売春に走ったブザマな女」として、女を見世物にして金稼ごうとしてるだけの本にさえ見える。 冒頭に出てくる「都内の国立大学の医学部医学科で、学費の為に売春している女子」などその最たるところで。 都内の国立大学の6年制医学部……東大医学部医学科や東京医科歯科大学医学部医学科においては。 この作品の中に出てくるような… 「時給920円の最低賃金レベルのスーパーのバイトしかない」も。 「常時週3活動する高額な部費の運動部」も。 「貸与型奨学金を借りている学生」も。 「世帯年収500万以下の実家の学生で、学費支払に苦労する人」も。 ハッキリ言って実際には少数派だ。どんだけ選び方間違えた上に不運だったらそこまでのことになるの?ってレベル。 そのレベルの学生がみんなやってるバイトと言ったら家庭教師等のバイトであり、時給5000円稼げちまうケースもあるし。 医局内に部活派閥なんてものがあった数十年前の昔ならともかく、現代の学生事情としては部活をやらない医学生も何割かは普通にいるし。 医学部生の部活動は…まぁ、少数で運営する関係上部費等が高くなるケースはあるらしいが。 当人の事情考慮の上で活動頻度が少ないケースさえもある。 (それこそ東大の医学生のテニス部は月に1回だけの活動で、初年次費用1万円と明言してる) 大抵が実家の太い学生ばかりであり、貸与奨学金を借りなければならない生徒など、 都内の国立大学の場合、多くとも全学生の中の1割程度しか居ない(JASSOの奨学金の貸与率データ等を見れば一発で分かる。) なにより世帯年収500万以下の生徒ともなれば、学費の減額・免除制度を使ってるケースが殆どで。 中には学費負担0円で卒業することもある。それが東大レベルの優等生の実態だが? というか、時給920円のバイトというのは、東京の最低賃金のデータを見るに2015年前後のレベルじゃねえのか? 確かそのぐらいの頃なら、世帯年収300万のもっと貧乏世帯の男子学生で、東大の文学部に合格して、授業料全学免除で0円で卒業したという「布施川天馬」さん(東大生ライターとして著名)のような例も居た年代だと思うが? そもそも、学費というマスト(絶対に支払わなければならない必須事項)の金を払わねばと迷う中で「部活やって勉強やっての普通の学生生活を送りたいんです!」と、欲を出してマストではない「部活」の出費を自分で増やしてるなんて話を聞かされたら。そりゃツッコミたくもなる。 で。ネット上でその女子の話を記事掲載したら当然の如くツッコミを受けて批判満載になったことに関しては。 「脅迫的な口調の恫喝」だの「罵詈雑言」だの。 「おそらく世代が上の人々の批判」だの。 「なにが言いたいのかというと、私は自分が望んだわけでなく、成り行きとしてカラダを売る女性に圧倒的に詳しいのだ。」だのとあーだこーだ。 いやもう・・・ネット上の論争より品性がない言い分よこれ? 「これは事実なんだよ!批判すんな!黙れ!どーせお前らモノ知らんオッサンだろ!性搾取するだけの苦労知らずのおぢだろ!やーい無知!俺は実際に見たもんねー!俺だけが真実なんですー!!可哀想な人がいるというのに!おぢたちは女を叩くばかりだ!ああ酷い!」 なんて言い方で、ゴリ押ししとるだけよ?批判者みーんな「おぢ」だと妄想こいた上で。 トップバッターで出てくる女性の話でこれなのだから酷く胡散臭いし、物言いとして理性・知性・品性が全くない、有体に言ってキモいわ。 これがいい齢した大人が「丹念に調べましたノンフィクションです」と言いながら語る社会論か? 金の扱い方、何に金を使うかの優先順位を間違えたバカな女の話を雑に晒しモンにして、わざと炎上して、それで炎上被害者の顔で「自分は叩かれましたー、正義の物言いしてるのにー」なんて風に同情買おうとしとるだけちゃうの?卑劣の極みだろ。 炎上して当然なツッコミどころ満載文章書いて「正しいこと言ったのに炎上した、燃やした奴は悪人に違いない」と被害者アピールして自分を正当化して、正義の味方ヅラするっていう、この焼き畑農業めいた炎上商法手法に騙されてる読者、相当いるんじゃないの? 何にしても姑息すぎるわ、おとなしく燃えカスになっとけやボケ。 というか素人がちょっと調べた程度でも。 「学費減免」や「無利子の給付型奨学金」の学生間の認知度を、より高めていくべきだろうー!とか、 そういう、多少の改善案の一つぐらいはちょいと真剣に考えてりゃ出てきそうなもんだろ? 大学生を取り巻く制度周りをちょい調べただけでいくらでも出せそうだろうが? そういうのも出さずに、ただ転落人生歩んだ女の話をして、散々に「今の女子は貧乏だ」と言ってるだけ…… 助ける気、一切ナシ! いや本気で相手の立場に寄り添って何かを変える気概すらなさげ。 大学生の生活実態データとか見ながらの上で言うなら、冒頭の「広田」が本当に「国立大医学部女子」かも疑わしいわ。 自称・東大生風俗嬢みたいな人間にインタビューしただけでテキトー描いて、国立大学の品位や評判を貶めてんじゃねえのか? あるいは完全に作者の脳内作文で書いたか? 学歴社会だのと言うても、必死に頑張っても不幸にならんのや!なんて言って社会批判して、 国立大学をゴミ呼ばわりして侮辱すりゃウケとれるとでもおもっとんの? 仮に本当に広田が実在してるのだとしても。 初手のネット掲載時に、読者が納得して、広田に気を寄せて、問題を考えていけるような「詰めた書き方」が出来てなかったのは作者の手抜かりだろうよ。 それを棚上げして「自分は真実を学んで知ってる人、伝えてる人」と偉そうにアピールこいて……無能な上に言い訳がましいんじゃ! 作者こそが自分が口にしとる「モノ知らんくせに、相手の事情を鑑みずに、詳しく考えずに誰かを貶めていい気になるだけの輩」とか 「風俗嬢相手に雑に説教かましとるキモおぢ」とかの態度と大差ない根性だろうが、たわけ。 まぁDV被害者だとかの例なんぞは悲惨だとは同情もするし。 男女格差だの、今話題の高等教育無償化政策関連の、もっともらしい上に今話題のアレコレに繋がる話に聞こえて 興味深く読む読者も多いのかもしれんけども。 現代の女が自己管理能力ないアホで、ちょっとしたことで貧乏になるし、 学費が減額されることも知らないまま、安易に出費を増やして、マタを開いて金を稼ぎ、 時として男から暴力されたらされるがままの、クソザコな者ばかりっつう扱いで書いとるあたり。 もう一周回って女を過剰に弱者扱いしてバカにしてお終いにした本だわ。 というか「貧乏だと大学進学できません。医者になりたくてもどんだけ頭よくても国立大でも無理です。それが実態です」 (実際には学費がタダになる場合まであるけどそのあたりのこと全然言わない) って意味で解釈するなら。 もう、世間の女の足を引っ張るカスの物言いだぞ? あなたがた女性は、頑張って医者になって高収入女子とかにならないでください。貧乏なままでいてくださいってか? 控えめに言っても、仕事の粗さ雑さ、言論の浅さがもはや「女の敵のクズか?」と思うレベル。 もし仮に、こんな本を参考材料にして女の地位向上運動とかしちゃう人が居たら、 自分から、「女性はド雑魚です世話されないと生きてけない赤子じみた人間です」とヘイトじみた宣伝をして回り、 それで世間に対して金を無心するようなもんで……金の巡りを変えることもなく、ただ品格と地位を貶めて、 むしろ死に近づくのではないかな? なんにしてもしょうもなさすぎるわ。 この作品に出てくるようなのは本当に極端な女性の例に過ぎず、「これが一般的な例」かのように語る 作者の言い分はだいぶ嘘成分の濃い話であって。 結局のところ、女の子に「可哀想ー!」と思って、上っ面の同情だけこいてお終いのクソポルノに思えてしょうがないわ。 あと。 官製ワーキングプアだののくだりで、非正規雇用の図書館職員が多いって話挙げてるが…… ハッキリ言って聞き飽きたレベルの話しか無い。 当方は実兄がまさに非正規雇用の図書館職員なわけだが。 司書資格の割に薄給だとか、別なシフトのグループは職員たちの仲が悪いだとか、 体力あってそのくせ丁寧な頼れる男な人材は辞めて欲しくないと女性たちから言われるとか。 そのテの話は個人的にはメッチャ聞き飽きてる。 (ウチの場合は実家が金持ちだったりするんで貧困じゃねえんだがな? 学術関係の施設等の職員の当事者が「勤務内容に対して給金低くて不安定で、これだと困る職員もいる」 と叫ぶ例なんざ、15年は前から色々聞いとるんじゃ。) そこは「なんで非正規雇用増える傾向がないのか」という根本的なところ追求するような要素とか、 図書館の需要関係の話とか。このまんまほっといたら図書館という施設業態がどうなるか的な話とか。 何かしら次のステップの記述をして、国が金割かねばと考える風に誘導するようあ言説してくんねえと、 誰の救いにもなりゃせんわ! ただの足踏みにしかならんド雑魚で半端な物言いされる方がよっぽど腹立つし迷惑なんじゃこちとら! 半端な物言いを耳にして「ものを考えた気になって落ち着く」だけで済ませとる奴がやたら多い内は 世の中なんの前進もしねえし、テキトーをいう奴が状況を悪いまんまに留めさすんだろうなー。 人間社会のバカさ加減ってものを垣間見たわ。クソくらえが。 なんつうか、ヨウ素入った水飲めばガンが治るかのような、科学的に証明もされとらんオカルトを流行らせて、それで死人が出てもそしらぬ顔しとる手合いと同じニオイな気がするわ。
1投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ本の中にもあったけど、こういう現実を知ることは必要なことだと思った 介護離職、違法建築に住んでいる話が印象に残った 今ある状況は当たり前じゃないと実感させてくれる 介護職の現実は知らなかった
0投稿日: 2024.06.02
powered by ブクログ2019年に発行された、この本。 出てくる女性たちは、2016年頃の、貧困に苦しむ女性たちだ。 こんな日本に、未来はないと、この本は何度も訴えかける。 そして、この本を読んだのは2024年。 コロナ禍を経て、ますます、貧困から抜け出せない日本になってると実感する。 まだ、生きているだろうか、彼女たち…
0投稿日: 2024.04.22
powered by ブクログ貧困女性のエピソードをリアルに描いている作品。あまりに可哀想で、読んでいると辛くなってくるが、現実にこのような境遇の人がいると知る良いきっかけとなった。 ドキュメンタリーが好きな人、重めのストーリーが大丈夫はぜひ読んで欲しい。
0投稿日: 2024.03.28
powered by ブクログ最後まで読むのが苦しいくらいのひどい現実。 若い人ほどこの本を読んで欲しい。老人には読まずに早く死んで欲しいと思ってしまう名作。 傍観者は知識をつけろだの我慢しろだの言うが、当事者は知識をつける時間は乏しく並の生活をするのも精一杯だというのを暴力のように伝えてくれた。 当初私は女の方が上手く生きやすいのではないかと思っていた。なぜなら、女としての魅力を磨き、チヤホヤされることで大金を稼ぐことが容易だからだ。 だが現状は違っていた。 好きでやっていない水商売に学びたいこともできない大学生活。 図書館司書の非正規雇用によってギリギリの生活を強いられるという生活。 どれも今の私には解決しようのない問題であると同時にこれから考え続けなければならない社会問題であると感じた。 今の日本の社会構造は、男女の扱いにかなり違和感を覚えた。政治にあまり興味が無かったが、これを機に労働問題を解決することを掲げている政治家に1票を投じて少しでも苦しんでいる人とこれから苦しむ人を減らしたいと感じた。
1投稿日: 2024.03.25
powered by ブクログ全て鵜呑みにする訳じゃないけど、自分も周りも陥る状態だと思った。 大きな決断をする時は調べる癖をつける。
0投稿日: 2024.03.11
powered by ブクログ知りたくない現実。でも知っておいた方がいい現実。介護やストレスからの転落の仕方が怖かった。学歴や家庭に今は恵まれていても一寸先は闇なのだな。
0投稿日: 2024.02.16
powered by ブクログなんだかなぁとモヤモヤ。 本人の努力ではどーする事も できない家庭環境等が入り口になり、 結果なかなか抜け出せない現状。 途中でしんどくなって流し読み。 それでも重い。
10投稿日: 2024.01.29
powered by ブクログ長い時間をかけて読んだ、読むのに時間がかかった。就寝前に読んでいたら夢見が悪くなるような気がしたので、昼間に読むことにした。 本当に日本で実在する話なのだ。今の自分では想像に難い。以前、大学業界のことを書いた本を読んだときにも感じた、何か同じもの。 彼女らに他に道はなかったのか。そもそも東京じゃなければいけなかったのか。私は専業主婦になって子育てをするのが夢だった。結婚はしたが、離婚した。夢叶わず、(疾患を抱えながら)正社員を続けている。子どもがいても幸せとは限らないのか。 お正月に読んだ、原田ひ香さんの「老人ホテル」でも生活保護のことが出てきた。生きるのが辛い、でも、死ぬことさえできない。
10投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とにかく恐ろしい本でした。 ごく普通の生活をしていた人たちが、離婚で、家族の介護で、過重労働の結果体を壊して、簡単に貧困に転落していく。 娘が最初に仕事を辞めたとき、川崎に住みながら東京でダブルワークをして3年ぐらい頑張った。 力尽きて北海道に一度戻ってから1年半後に、東京で正社員の仕事を見つけることができたのは、思った以上にラッキーだったということか。 しかし、どうにもこの著者にはいろいろ偏見があるように感じられる。 高齢者=金持ち。 金持ちで先の短い高齢者のために、貧乏で将来があるはずの若者が食いつぶされているという構図が多すぎる。 高騰する学費のため現役時代からパパ活や風俗をやらないと生活できない貧しい女子大生は、サークル活動に時間を取られて普通のバイトではやっていけないという。 サークル活動を諦めたら?という選択はない。らしい。 それは個人の尊厳の問題だから。 楽しい学生生活を送ってきた世代にはわからねえよ、という論調。 私は、手が届かないものは諦める、という人生を送ってきたので、楽しい大学生活は端から送っていませんが。 とにかく介護職に対する偏見がすごい。 事務所は非人間的なブラック事務所ばかりで、簡単に手に入る労働者としての介護職は使い捨て。 国は、「ひとのためになる、やりがいのある仕事」と美辞麗句で若者や手に職のない女性を洗脳し、次々に介護事務所に労働力を供給するシステムを作る。 確かにそういう面もあるのだろう。 でも、それが全てか? 少なくとも私の周りにいる介護職の友だちは、そんな影を見せたことないし、うちよりも収入の多い配偶者と暮らしていても仕事を辞めようとはしていない。 ”介護現場の不倫は、どこでも耳にする。(中略)閉じられた中で、恋愛関係になりやすいのだ。さらに不倫は違法で、相手の配偶者から慰謝料を請求される可能性があることを知らない職員がほとんどで、とにかく乱れた関係に走りやすい。” ここまで書くと行きすぎでしょう。 私の感覚では、東京の東側は家賃をのぞいて地方都市よりはるかに物価が安い。 東京だから貧困に転落したというよりも、その時その時の判断ミスに負うところが多い気がする。 情報弱者であったこと。 福祉が弱者に寄り添うものになっていないこと。 一度転落したら這いあがるのが難しいこと。 このような現実があるということを肝に銘じて、人とのつながりを大切に生きていかなければなあと思いました。 貧困へのセーフティーガードの第一が、人とのつながりなのよ。 孤立したら、情報は入ってこないし、手助けも見込めない。 ひとりで悩んだあげくに負のスパイラルというケースが多いように思いました。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ随分、ひどい生活環境となった女性たちの実体験談に目を覆いたくなった。注意喚起としてもドラマ化された理由が分かった気がした。 生い立ちも然ることながら、女性は性的関係を持つ相手に妊娠する可能性をもっと慎重に考えるべきでは?とも感じた。 生活苦の行き着く所は、性産業とは誰もが気付いていると思うが、転落しない様に努力したり気を付けたりする自助努力は必須と思う。
0投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログひとつひとつのエピソードがあまりにも重く暗い内容で救いが少ないので、どうしてもイッキに読むことが出来ず、他の本を何冊もはさみながら、気が向いたら少しずつ読み進めてようやく読了しました。 格差が広がっているとか、貧困問題など、日々の報道を通して何となく耳にしていたけど、ここまで切実な人たちがいるということまで想像出来ていませんでした。あらためて、上を見るときりがないが、下を見てもきりがないという認識を持ちました。 シングルマザー、奨学金、介護職の低賃金、男尊女卑のジェンダー問題など、それらの問題の実態を理解できる良いルポルタージュだと思います。 最後のあとがきで、貧困女子はドヤ街で暮らすおじさんたちよりもつらい人生を送っていると語られていたのが衝撃的でした。
1投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログこんなことが現実にあるのか、と衝撃を受けた。たまたま私はこうならなかっただけと思うと恐ろしくなった。もう少しまともな政策はないのか。
1投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東京に住む貧困女性達の現実 地方に住んでますが、私もシングル子供1人の貧困経験があります。 離婚して30万円だけ持って何とか引っ越し、部屋を借り、子供は週6保育園、朝から晩までしっかり働き、深夜まで内職をする日々。 辛かったけど、何も諦めたくなかったので必死でした。 地方だし、たまたま正規雇用に就けたから良かったものの、東京で非正規雇用だったら私もこの本に掲載されていたかもしれない。 全ての女性に読んでほしい。 明日は我が身とはこの事。
12投稿日: 2023.11.18
powered by ブクログほんとうにこれが、日本で起こりうることなのだ、と信じたくはないけれど、ルポ故に信じざるを得ないというか、信じないには各人の語り口がリアルだ。 様々な要因で、転がり落ちてしまう可能性はどこにもあって、たまたまそれに嵌まってしまった女性たち。一部には、それが自分の弱さというか、欠点につながっている(逆もある)のに気づかない語り手もいる。こうなりたくない、と自分を省みる部分もあった。 インタビュアーである筆者の人は、申し訳ないが文章は上手くない。けれど、人の話を多く聞き続けるその根気がこの本をつくっている。すごいな、と思う。
0投稿日: 2023.11.05
powered by ブクログ貧困の原因、貧困故に起きる事象をインタビューを通して伝える 奨学金、シングルマザーなどが要因になり貧困を招く。 親が貧困だと、子供の学力も下がり同じ貧困の道を辿る可能性が高くなる 日本の法、福祉も充実していない現状 介護という高齢者を優遇し若者、労働者を軽視する。劣悪な環境で精神、体を壊しより負の連鎖となる。 貧困に片足を突っ込んだらどうしたら良いのだろうか
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログ2019年に発行された本だが、ドラマ化にともない、第8刷が最近発行。 コロナ禍前ですでに貧困問題はこの本のような状態だから、コロナ禍を経てこの時よりさらに酷くなっているだろう。この時は家賃の高い東京にスポットを当てているが、今は地方でも同じだろう。 日本が先進国だとまだ思っている人はぜひ読んだ方がいい。 学歴など関係ない。いつ転がり落ちるか分からない。それを心して生きていかなければいけない。
8投稿日: 2023.10.15
powered by ブクログほんまに?これはほんまに日本で起きてることなん?驚愕だった。全く知らなかったわけではないが、フィクションとしか思えない、東京貧困女子の生き方が紹介されていた。 性風俗が貧困女子のセーフティネット。身体を売ることって、心を無にすればできるんだろうか。その日を生きる為だけを考えればできるんだろうか。この思考に行き着くまでたくさんの葛藤があったと思う。アカの他人の私が「可哀想」などと口が裂けても言えない。だって明日は我が身だから。 この本を読んで、「自分はそうならないようにがーんばろっ!」なんてポジティブ思考で受け止めることではなく、性別関係なく、誰しもが起こりうる現実なんだって、この現実を自分事に引き寄せる事がとても意味のある事なんじゃないかなって思った。 【一言感想】 これが今の日本なんだ。豊かな国のはずなのに。
4投稿日: 2023.09.16
powered by ブクログ貧困問題や収入格差のリアルが詰まった1冊。 女子大学生が自分の授業料のために風俗や援助交際をして身体を売る、家族関係が拗れて精神崩壊して働けない、シングルマザーとして生活保護水準以下で子育てする現状。読んでいて、これが今の日本か、自己責任もここまできたら未来はないと悲しく怒りすら覚えた。この現状を踏まえて未来が明るくなるために自分ごととして貧困問題を考え行動すると決意できた1冊。 きっとあなたも読む価値あります!
5投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ衝撃だった。こんな生活を送っている人がいるなんて。しかも、取り上げられている人はごく一部だから、きっと同様の人は何万人もいるのだろう。自分の知らない世界だった。 貧困男子も取り上げてほしいとも思った。そうでないと、貧困の本質的な原因が見えて来ないのではないか。女子(女性)を取り上げたほうが話題性があるのはわかるが、貧困問題に迫るならば男女とも扱うべきだろう。 こういう女性がいるということ、そしてそうならないようにどうすればいいかを考えること、そのために中高生やその親に読んでほしいと思った。
8投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ日本はやばいよねとざっくりみんなが思っているところの最もギリギリのところに立たされてる人たちの話だと思う。 本人の資質が招いた現状も多いとは思うが、一度つまづいた人を救えないのも恐ろしい事実。 とりあえず70歳から尊厳死を選べる制度は本当に確立して欲しい。安らかに死ぬことを選べるのは悲劇ではなく贅沢だと思う。
1投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログ家庭環境、教育、仕事。 生まれ持ったもの以外で、自分で何とかできるのは教育。 最後の砦を、国は奪わないでほしい。 返済不要な奨学金制度を望む。 家庭環境の連鎖、職業の連鎖。 良い方向に連鎖すれば何の問題もない。 それ以外の連鎖は、食い止められない? 食い止める方法、探りたい。
3投稿日: 2023.08.28
powered by ブクログ読んでいて苦しくなりました。有名大学、東大、大学院、海外留学、出てくる女性は皆努力しています。けれども、社会が、政府が彼女達の存在を許してはくれない。いったい私達が生きている今、どうなっているのかを問わずにはいられません。
1投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログこの日本の東京で実際に起こっている出来事。決して人ごとではありません。些細な事で私たちも貧困層となることもあり得ます。 私にできる事、この社会を変えることは難しそうです。制度を変えることもできません。今できること、それは目の前の仕事に打ち込んでしっかり税金も支払って世の中の人たちに上手く配分されるよう願うこと。今この境遇に感謝しながらできる事をやっていく事。改めて考えさせられました。
1投稿日: 2023.08.18
powered by ブクログ面白いとか面白くないとかではなく、現実に起こっている問題を知っておくために読んだ。解決策も答えも持ち合わせてないが、事実を知り、自分の中で考えを持っておくのは大切なことだと思う。
1投稿日: 2023.07.29
powered by ブクログ想像を遥かに超える凄惨さである。厳しい生活を余儀なくされている方のドキュメントを拝読していると、迂闊にも「かわいそう」と感じてしまう。「かわいそう」と感じることは、自分がその人たちよりも上だと認識していることに他ならない。では対等な立場の人間として、何が互助できるかと考えても何もできない。セーフティネットという言葉は存在するが、実際に制度としては整ってはいないのであろう。真面目にやっている人がバカを見て、楽をしている人が利益を貪る、そんな理不尽が許される世の中には耐えられない。自分の生活範囲の中だけでも、正義が勝つようにしていきたい。
0投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログ親子間で貧困は連鎖する。今や子供の6人に1人が貧困だという。 誰かの収入に立脚した自立は儚いし、彼女らは適切にSOSを発する方法を知らず、短絡的な方法でしか自身を救済できないのかもしれない。 都内では貧困層であっても、地方ではごく標準。そもそも基本給に占める天引きの割合が高すぎる。 人生の岐路で、最善と思われる選択をしたはずなのに、行き着く先は皆貧困。 自分の周りの誰かも、彼女らと似たような状況なのかもしれないな、と思った。
5投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログ安全圏にいる男性が描く話だな…というのが正直な感想。 後はやたらと高齢者を攻撃してるけど、本当に攻撃するべきところはそこかな?世代間で対立生んでも、いいことは全くないと思う。
2投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログこの本は夜が明けるの参考図書に載ってて気になって読んだんだな あっちは小説だったけどこっちはノンフィクションだからやっぱりこれが真実なんだな 自分の住んでる東京のリアルを知れた感じ
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ衝撃の一冊。そして、人ごととは思えないのは、自分も信じられない手取りで東京で極貧生活をしたことがあるからこそ、彼女たちの気持ちが生々しくわかり、そして、自分だって何かどこかで違う選択をしていたら、あるいは当時救ってくれた人に出会えなかったら、私だってこの本の中に登場する1人になっていたかもしれないと思うと。まるで自分のアナザーストーリーを読むようで。恐ろしかった。怖かった。苦しかった。これは過去の昔話でもなければ異国の地のフィクションでもない。全てが日本で、今の日本で、東京という街で起こっている出来事だ。見ないふりをすることはなんと容易いことか。知らないというのはなんと恐ろしいことか。知識は武器だ。強く思う。私に、何ができるだろうか。偶然の幸運だけで、たまたまアンダーグラウンドに落ちなかった私に、この社会に、何ができるだろうか。
2投稿日: 2023.04.30
powered by ブクログ著者は長年風俗業界と貧困の問題を取材し続けてきたライターである。本書は耐え難い貧困に陥ってしまった女性たちのルポルタージュを通して、都市に蔓延する貧困の実態を告発したノンフィクションである。 多くの人にとって、この本に書かれているような目を覆いたくなる貧困は、直接目にしたり耳にしたりしたことのないものだろう。しかし、これは決して他人事ではない。強く印象に残ったのは、世帯年収2000万もありながら、家族の介護をきっかけにどん底に陥ってしまった女性である。彼女は母親ががんになり、介護のために一時退職した。働き盛りは過ぎていたが、一流大学卒で留学経験があり、英検1級の資格も持っていたので、仕事を辞めてもまた勤めることができると信じていたのである。だが、その判断は間違っていた。看護は予想以上に長引き、付き合いきれなくなった夫から離婚を切り出される。何百万もあった貯金は数年で底をつき、手当たりしだいに求人に応募したが、年齢を理由に不採用を言い渡される。仕事はまったく選んでいない。正社員はむろん、パートタイムのアルバイトすら断られる。住まいは知り合いの学習塾の屋根裏で、隙間風が吹き込み、まっすぐ立つのもやっとである。電気もたびたび止められて、生命の危機を感じる。 何がいけなかったのか。著者は書く。母親の介護を放棄するのが「正解」だった。もし介護をきっぱり断っていれば、福祉が動いてくれる。逆にいうと、日本の場合、支えてくれる身内がいる場合、しばしば福祉に頼ることができない。結果として、家族を思って手を尽くすことは「間違って」おり、見捨てることが「正しい」選択になってしまう。ここが矛盾したところだ。 貧困のセーフティーネットになるのは生活保護である。これを巡ってはさまざまな議論がある。恵まれすぎだとか、切り捨ててもよいといった声もある。しかし、そうした意見はどれも的が外れている。日本の雇用の大きな問題は、上に述べた女性の例でもわかるように、一度レールから外れてしまうと、二度と戻ることができないという点にある。そして生活保護は、それにさらに追い打ちをかける。 大都市圏では、車を持っていると生活保護を受けられない。「車を売ってから来い」と言われる。車を手放しても、生活保護を受けることで、もう一度車が買える生活に戻れるというなら話はわかる。だがそうではない。私はフリーのデザイナーで、パソコンがなければ仕事はできない。それも一般的なものよりもスペックの高い高価なパソコンである。もしそのパソコンを売らなければ生活保護を受けられないとしたら、生活はできても仕事には復帰できない。生活保護の問題点は、最低限の支援をするだけで、貧困から脱却させる取り組みをしていないことである。 この脱出できない仕組みは、さらにもう一つの問題を生む。生活保護の世帯は、子供を塾に通わせることができない。通わせるお金があれば、保護を打ち切られてしまう。貧しい家庭の子供は頭がよいというのはテレビドラマの中の話で、実際の貧困家庭の子供は塾に行けないので、学校の勉強についていけないと落ちこぼれから抜け出せない。結果として進学を諦めたりしてまともな仕事に就けず、貧困は親から子供に「遺伝」してしまうのである。 著者は取材を続けながら、「自分の将来を見ているようで恐ろしい」と書く。あれだけの収入があったエリートの彼女でさえ、たった一度の「判断ミス」によって、最底辺に転落してしまったのだ。そして現在、中流家庭でさえ悲鳴を上げている物価上昇と増税。彼女がいまどうなっているかと考えると、背筋が凍る。子供や孫の世代はおろか、数十年先の未来すら危うい世の中。それがいまの日本の姿である。
4投稿日: 2023.04.26
powered by ブクログTwitterのなんかの投稿で見た。ナインティナイン岡村さんのツイートのリプか??忘れちゃったけど。 章が進むに連れて、年齢が上がっていく。1章は女子大学生。学費を稼ぐため、生活費を稼ぐために性風俗に手を出している人たち。家庭環境がいろいろっぽくて、大変そうだった。そこまでして大学に行かないといけないのか?とも思うけど、今の世の中は高卒就職難しいらしい。けど地方に行くとか選択肢はあるんじゃないかな?と母は言ってたけど、確かにそうかもとも思った。 2.3章はシングルマザーや、様々な理由で貧困に陥った人たちの話。自分が悪い!っていう人がいないからなんとも言えない。あと精神疾患になるとやっぱ人生狂っちゃうのかも。精神疾患から立ち直った人の本とか読みたいな。 官制ワーキングプアの司書の人の話がとても心にきた。あと屋根裏に住んでる元官僚妻と東大院卒の人の話。 もうこれからは専業主婦なんて夢なんだろうなあ。てか怖くてなれんわ!あんなの読んだら。 全編を通して、自分は恵まれた環境にいるのだなと感じたが、この先はどうなるかわからないし、自分もこのような状態になる可能性は十分にありうる。この先行政が良くなる保証もないし、未来がちょっと暗くなった。
1投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・ウシジマくんの文章Verみたいに、どうしようもない、悪循環にはまった現実に息苦しくなる。本当にここまで地獄なのかと疑いたくなるほどの生活で、こちらまで心が塞がってしまいそうになった。 ・作者の主観や決めつけがかなり入っているなと感じ、それが気になった。悪い面を煽るような書き方はあまり好きではなかった。また、数字のデータも簡単にしか紹介されていないので、それを鵜呑みにしてしまう人もいるだろうなと思い心配になった。 ・誇りを持って風俗している人や、高学歴の友達が介護につきたい!と言って介護職になったことも私は見てきているため、ここに書いてあるマイナスなことが全てではない 制度の話は大学で学んできたことだったというのと、同じことを何度も繰り返して書いていて途中で眠くなってしまうことがあった
2投稿日: 2023.04.09
powered by ブクログあまりにも残酷で救いのない話ばかりだったけれど、正直読み進める手が止まらずにあっという間に読み終えた。 日本が貧しくなっているとよく言われてきたけれど、この本で真の意味で体感することができた。 子どもたちには、少なくとも介護職だけには就かないようにとは伝えた。
2投稿日: 2023.03.27
powered by ブクログ”生きているだけで死にそうです” 社会の裏側なんかではなく、紛れもない現実。 様々な理由や出来事、環境で貧困に陥る女性たち。その経緯はショッキングなことが多いし、語弊があるけど読み応えがある。 でもそれはフィクションな物語ではなく、あくまでも同じ日本で起きている現実であり、特別な状況だけで起きるのではなく、何かのちょっとしたきっかけによって安全だと思われる立場から読んでいる自分達にも起こりうることだということを忘れてはいけない。 福祉関係にも多少携わっていた身としては、制度や支援側がここに記されているような状況ばかりではないということを言っておきたいけど、「一部だけ」とか「全体としては」なんていう比較では、当事者たちをひとつも救いはしないということも事実。 何がいけないのか、誰が悪いのか、どうすればできる限り多くの人が救われるのか、簡単な解決策なんてないって思ってしまいがちだけど、社会や制度や親や家族というしがらみを一切捨てて考え直す勇気が踏み込みが必要なんだろうと思う。 “妹、または娘や孫の世代にローンを背負わせた挙句、性的奉仕をさせる社会になってしまっている。自分たちが絶望の淵に誘導した娘や孫のような世代を担う女の子たちに、気分に任せて誹謗中傷を浴びせて、自分がさらに気持ちよくなっている。どこまで都合がいいのだろうか、異常としか言いようがない” “親は誰もが子どもの未来を案じている、といった性善説は現実的ではない。” “子どもの教育に興味のない親権者を超えて、子どもが相談できる機関や人材は必要で、そこに親の意向は反映させない、子どもの自己決定が尊重される仕組みにしなければならない。” ”いつ誰が転落するかわからない社会である以上、貧困女子たちの声は誰にとっても他人事ではないはずだ” ”スラムと呼ばれる場所で生きる人々のほうが、現在膨大に存在する多くの貧困女性たちより、恵まれている環境で生きていて幸せだということだ。” 社会から断絶しきっていないからこそ、貧困のループにさらに陥ってしまう人たち。 ここに書かれていることはもちろん全てが社会のせいではないし、自身の問題もある。 だけれどもそれらをひとつでも無くすために、選択を間違わないように、情報や場所や支援を少しでも多く提供して享受できる環境を作り、躓く原因となる石を取り除いていくことが大切なことのひとつなんだと思う。
2投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ心が病んでしまっているときに読み 「これは未来の自分の話だ」と思った。 東大卒の女性が様々な制度を調べて 自分にとっての最善を尽くしている様子が 印象的だった。
1投稿日: 2023.03.11
powered by ブクログ著者が社会について語りはじめる部分が繰り返しが多く、正直くだくだしいし雑音になっている。 も少し淡々とこんな風に困っている人がいますと伝えることに徹してほしい。
1投稿日: 2023.02.07
powered by ブクログkindle。 本書の主題はタイトル通り、東京に住む女性の貧困問題なんだけど、しばしば原因となるのが高齢者問題や介護。福祉の現場がいかにひどい状態かが語られ、高齢者によって若者が犠牲になっているとまで主張されている。 認知症の義母を施設にあずけている身としては、むしろ福祉の現場の荒廃のほうに興味を惹かれた。
0投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログこの国の現状を自分ごととして考えられた。 前半に出てくる女性たちは水商売や風俗を生業としている人が多く、そういった職業が貧困と密接に関わっていることは以前から知っていたが、彼女たちのリアルの声を聞くことで"なぜその選択をしなければいけなかったのか"という点において理解を深められたのが良かった。それを知らずして彼女たちに物申している人々は一度この本を読んでほしい。 後半は介護業界の闇が描かれていたのが印象的だった。この領域は更なる高齢化に向けて今後も変化せざるを得ない領域であり、問題は根深いが少しずつ是正されていくと良いなと思う。 ✏インタビューと同じく、裸の女性たちへの支援も難しい。支援者は苦しんでいる彼女たちに寄り添うが、多くの場面で支援者と彼女たちは階層が違う。助けてあげたいという気持ちから、上からの立場でカラダを売ることを否定しながら手を差し伸べたりする。 ✏高齢者や障害者の介護は、ずっと行政と地方公務員が担ってきた。しかし、 2 0 0 0年 4月に超高齢社会を迎えるにあたって民間に業務委託する介護保険制度がはじまってしまった。続々と民間企業が参入してすさまじい官製ワーキングプアが現在進行形で増え続け、賃金は 64業種中 64位をずっと維持。違法労働やセクハラ、パワハラは当たり前、高齢者への虐待は日常で、さらに日本人の賃金を上げる前に外国人労働者を大量に受け入れる施策が決定している。とにかく、メチャクチャなのだ。 ✏私は機会あるごとに「未来のある若者は福祉職に就いてはいけない。生産をして稼いで税金を払おう」というニュアンスのことをいっているが、福祉という聞き心地のいい産業の宣伝文句の美辞麗句は凄まじく、夢をみたい若者たちにそのような現実的な言葉は届かない。 ✏残念ながら、養育費の未払い率は 8割を超える。ほとんどの母子世帯は元夫から養育費をもらえていない過酷な現実がある。 ✏たまたま転落することなく生き残った中流以上の人々は、離婚や養育費未払い、奨学金利用などの些細なキッカケで貧困に転落した人々に自己責任の暴言を浴びせかけ、これからもっと貧富、世代、男女で苛烈な分断がはじまる。そして、延々といがみ合って罵り合ってさらに沈んでいく。
5投稿日: 2023.01.27
powered by ブクログ読んでてものすごく辛くなったけど読めてよかった。辛くなったのは、自分がいつあちら側に行っていてもおかしくない過去を思い出した、ほんの偶然匙加減でなんとか幸運にも今の場所に踏みとどまれていると痛感したから。今でもいつあちら側に転ぶかわからない、どこにでも落とし穴はある、それを知ってるか意識してるどうかだけでも違うの思うので、このタイミングで読めてよかったと改めて思う。
1投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ貧困に喘ぐ女性達を知り、ぼんやり感じてはいたが終盤に書かれてある 「ほぼほぼ国の制度と法律改定が原因だった。あとは男性からの暴力と精神疾患だ。自分なりに一生懸命に生きていたが、理不尽に追い詰められてその絶望を「自己責任」という一言で封をしているのが、現状だ。」 と文字で見ると気持ち悪さと激しい憤りをおぼえた。 中でも衝撃的だった「官製ワーキングプア」という単語だ。そもそもその仕事に就いた時点で詰んでいる。「一億総活躍社会」という指標を派手に打ち出しても活躍はできたとしても生活ができないのでは全く意味がない。予算のつけ方を改善して欲しい
2投稿日: 2022.12.07
powered by ブクログ2020年の東京で貧困にあえぐ女性たちの人生を追ったドキュメンタリー。 出てくる人はいずれも壮絶に苦しく、抜け出す道がほとんどないような状況の人たちばかりだ。 とは言え、ちょっと注意した方がいいなと思うのは 著者は悲惨な例をその業界や社会の代表のように言っている事が多いので、本当にそういう状態が多数派であるかは吟味しながら読むべきだろう。 本書に出てくる人は ・苦学生というには袋小路過ぎる女子大生 ・非正規職員のワーキングプア ・シングルマザー ・ブラック企業により身心共に破壊された人 など。。 特にひどい貧困になっている人は以下の特徴が見受けられた。 ・家庭が極度に困窮(学費が全く出せない) ・親が毒親か虐待する人物である ・夫や父がDV気質で離婚せねば安全に関わる状態 ・結婚や出産を機に退職した ・低賃金ブラック労働により精神・身体疾患を発症 (精神疾患はよく聞くが、ひどすぎると身体疾患まで出てくるのは恐ろしい) 女性は特に誰と結婚するかが本当に大事だと思った。 ヤバイ奴と関わったらただ不幸になるだけでなく、壮絶な貧困に陥る可能性もある。 だから人を見る目は養うべし。 これを読むとバイアスを加味しても確かに社会は悪くなっている。 20年前は普通の女子大生が生活苦から性産業に従事する事もあまりなかったし、性産業自体も買い叩かれる話も聞いたことが無かった。 社会人になると時間が無くても金はあると言われたようにここまでワーキングプアや悲惨な低賃金ブラック労働もなかったように思う。 貧困が階層化されて固定化されるのもアメリカでは生じているが日本でも起きている。 自分もそういう立場になりうるという恐れを抱いたうえで、社会をもっと女性に子供がまともに生きて育てるように目を向けねばならない。 今ばかりに目を向けて、20年先の社会投資を怠れば20年後はますます悲惨になると思う。
1投稿日: 2022.12.03
powered by ブクログとても重たい内容でした。 本書で様々なケースを知ることにより、日本の厳しい現実がよくわかりました。 制度の問題点、社会の問題点など、いろいろと考えさせられました。
1投稿日: 2022.11.19
powered by ブクログ読んでいて凄く苦しかったけれど、自分の知らない世界をこの本で少しでも知ることができたのは良かった。 何か一つ踏み外しただけで、貧困へと落ちていく、身体も精神もおかしくなる、そしてその子供も巻き込まれていく…想像するだけでゾッとするような感覚。 自分の今の平穏な生活はたまたまそうであるだけで、いつどうなるか分かったもんじゃないと思った。 本当に最近日本には明るい未来も希望もないと思っていたけれど、その思いがより強くなってしまった。 官製ワーキングプアというのが本当に酷いと思う。 人間活動に不可欠でかつ人員不足な保育士や介護士さんなどの給料が低いのは納得感がない。最近少し上がったようなニュースもあったけど、それより正社員デスクワークの方が稼げてしまうのが現状なのでは… 司書や学芸員などではなく、著者がしきりに「生産する仕事」を薦めているのが印象に残った。 恥ずかしながら介護が介護保険制度が出来るまで公的サービスだったことは知らなかった。
7投稿日: 2022.11.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まだ前半しか読んでいませんが、読んでいて辛くなります。 自分が「勉強なんて、学校なんてメンドくさい。」「今日はオールでアニメみるぞ!」と楽しんでいる間に、明日生きられるかもわからない人がそこにはいました。 しかも、自分と同じ女子大生。 助けたくても助けられない状況に憤りを感じてしまいます。
2投稿日: 2022.10.12
powered by ブクログつらすぎた。辛すぎて評価できない。 私も、東京に住んでたら....とかいろいろ考えてしまった。 奨学金毎月38000円払ってるけど正直辛い....親の貧困が子供に連鎖するって本当にそう。 じゃあ私大に行くなよ。とか大学行くなよ。って自己責任論振りかざされるかもしれないけど、もしかしたら今の生活以上の苦しさが待ってるかもしれないと思うと今はまだ幸せなのかな、とか考えちゃうよね。自己肯定感もかなり低いからいろいろと上手くいかない。 ほんとに日本はどうなっていくんだろ。 無知は恥って言われるけど無知であることも知らされないこの世の中が1番の恥だよ。
3投稿日: 2022.10.11
powered by ブクログ知らなかったこと、知ったつもりになっていたこと。 彼女たちに救いの手を差し伸べるべきか、などと議論する資格すらも今の自分にはないのだと思い知らされた。 東京に暮らし、貧困に苦しむ女性へのインタビューをまとめた本。冒頭の女子大生風俗嬢の話に始まり、精神疾患、非正規雇用、介護職、シングルマザーといった言葉の数々に気が滅入ってくる。 彼女らの悲惨な状況とあわせて繰り返し強調されていたのが、制度をほんの少し変えるだけで彼女らの苦しみは相当程度解消されること、そして政府や行政にはそれをする気が全くないこと。 そんなことは何となく分かった気でいたが、それでも改めてその事実を突きつけられると、世間の無関心や非情さに憤りを覚える。 私とて、こうした問題を何一つ知らなかったわけではない。数年前に所属していた人権系のゼミで、女性の貧困という言葉に触れる機会はあった。だがその時はどうにも他人事で、聴いた講演の記憶も今では朧げだ。 あの時に、何故このような本を手に取れなかったのだろうか。 この本を読んだ今でも、彼女たちすべてに福祉の手を差し伸べるべきだ、という意見に全面的に賛成はできない。 だが、賛成か反対かとは違った次元で、このような苦境に陥った人がいるという現実を認め、知ろうとし続けることは続けていこうと思う。
2投稿日: 2022.08.25
powered by ブクログ読めば読むほど、これってフィクション?と思ってしまうような話ばかりで、ゾッとした。 高学歴でも、富裕層でも、どんな環境で生きてきたかに関わらず、誰しもが少しのきっかけで貧困になってしまう…そんな現実を突きつけられた気がする。
3投稿日: 2022.08.23
powered by ブクログ【感想】 「コロナで苦しい生活が続くから、風俗に美人が入る」と言って炎上したのはナイナイの岡村さんだった。この発言がモラル的に許されるかはさておき、事実、貧困と風俗嬢の供給には相関関係がある。水商売を始める女性の大部分は生活苦による収入目当てだからだ。 ただし、裸やセックスの価格は今や暴落の一途となっている。もう10年ほど前から、裸の世界は一般女性であふれ返っており、安い店の嬢はそれだけでは暮らしていけない。稼いでいるのはひと握りのスペックが高い女性だけなのだ。 本書はそうした「貧困女性」を取り巻く現状を、当事者たちへのインタビューを通してまとめた一冊だ。本書で出てくる女性のほとんどが、生活費を稼ぐために水商売をしている。中には夜の生活が長く続いたため病気になり、社会復帰が困難になっている人もいるぐらいだ。 夜の仕事をしている女性に対して、世間は非常に冷たい。内容がわいせつであることもそうだが、何より水商売は「金の亡者」のような印象があるからだろう。 ただし、「やりたいことを全部やっているからお金がない」のか、「全てを我慢してもなおお金が足りないのか」は、大きく異なる。 ほとんどの女性は後者に該当する。例えば、冒頭に出てくる国立医大生の広田さん。彼女は高学歴でかつ美人だが、学費と東京での生活費の高さに圧迫され、勉強や部活に手が付けられていない。かといって時給1000円程度のアルバイトでは、ほんの足しにしかならず、貴重な時間をさらに無駄にするだけだ。そんなとき、「生きるために稼ぐ手段」として、「風俗」や「パパ活」が真剣に候補に上がってくる。 彼女に対するネットコメントは辛辣だ。「何で部活を辞めないのか」「部活と売春を天秤にかけて部活を選ぶなんてどうかしている」「自己顕示欲による軽率な行動だ」……。多くの人は彼女が「既に持っている女性」で、そこに+αが欲しいから水商売していると思っている。そして彼らは口々にこう言うのだ。「それって『貧困』なのか?」と。 だが、学生生活に必要なお金はあまりに多い。使える時間はあまりに少ない。その中で「効率的にお金を稼ぐ」という選択がベストなのは当然だ。もし風俗を嫌ってコンビニのアルバイトなどを選べば、それこそ真の貧困に落ちてしまうだろう。真っ当に働いて餓死するか、なりふり構わずカラダを売るか。選択肢の少ない学生がどちらを選んでも不思議ではない。 性風俗の中には、「自分の欲しい物が買えるようになる」という触れ込みのバイトが多い。そして、多くの男性はそれが目的だと誤解している。 だが、事情はそう単純ではない。彼女たちは「生きるため」にカラダを売っている。そして、水商売から卒業しても貧困の土台は変わらない。彼女たちは悪循環から抜け出せないまま、また貧困に落ちていくのだ。 ――取材から明確に見えてきた未来は、終わりのないさらなる下り坂と、それにともなう苦しみ、目の前の人々が憎しみ合う分断だ。 たまたま転落することなく生き残った中流以上の人々は、離婚や養育費未払い、奨学金利用などの些細なキッカケで貧困に転落した人々に自己責任の暴言を浴びせかけ、これからもっと貧富、世代、男女で苛烈な分断がはじまる。そして、延々といがみ合って罵り合ってさらに沈んでいく。 ―――――――――――――――――――――――――― 【まとめ】 1 安くなるカラダ 裸の女性たちの取材は、ずっと東京を舞台に行ってきた。 貧困問題のフィールドワークという自覚はないながら、「もしかして日本はおかしくなっているのではないか?」と、うっすらと違和感を抱くようになったのは2006~07年あたりからだ。 裸どころかセックス映像を世間に晒して売る、というリスクの高いAV女優に「出演料が安すぎて、とても普通の生活ができない」という層が現れた。競争が起こるようになって出演料と撮影の数が減り、東京の高額な家賃に圧迫されて生活が苦しいという状態からはじまって、現在は自分の生活が支えられるのは上位の一部というところまで追い込まれている。 2000年代半ばから援助交際や売春の代金も本格的な下降の一途となった。カラダを売りたい女性が急増したために、価格が急降下したのである。 貧困は生まれや育ち、家庭環境、健康状態、雇用、政策や制度、個人や配偶者の性格、人格などなど、さまざまな要因が重なって起こる。現実は十人十色、それぞれである。問題解決の糸口を見つけるには、個々の生活をつぶさに見ることで真実を浮かび上がらせるしかない。 2 学費を稼ぐために体を売る パパ活をしてお金を稼ぐ、国立医大生の広田さん。相手の男性に身元がバレるのが恐ろしいので、男性とはすべて偽名で接している。大学名やプライベートのことは、すべて噓をついている。お金のことで悩む、掲示板に書き込む、知らない男性とやり取りする、食事をする、セックスする、噓をつく、また不安で悩む、パパ活のすべてがストレスとなっているようだった。 「お金のためだけにやっていることです。だから、プライベートに入ってこられるのが怖い。結び付きが強くなるのは、ちょっと嫌だなって。だからパパといっても、すごく中途半端な感じ。あと大学1年の夏休みから風俗もやっています……。歌舞伎町のハンドヘルスです。」 彼女は絵に描いたような優等生であり、現在もこれまでも周囲には優等生しかいない。学業以外の知識や情報がないのと、また割り切りや柔軟性がないので、違和感ある行動をしている自分を責めていた。彼女はアンダーグラウンドであるパパ活も性風俗も、まったく向いていない。本来は歌舞伎町など歩くのさえもやめたほうがいい、といった女の子だった。 「彼氏に対しては、バレなきゃいいって。社会のことはまだよくわからないけど、お金を持っている人は持っているじゃないですか。まわりはみんな親からお金をもらえて、恵まれている。けど、私は普通にお金がない。そういう星の下に生まれたのだから、風俗で働いてお金をもらっても、それは仕方ないことなんじゃないかって」 裸やセックスの価格は世の中のデフレに最も巻き込まれている。価格は暴落の一途となっている。最も旬な年齢である現役女子大生といえども、3万円は相対的に「上の下」な価格である。 彼女の記事が東洋経済オンラインに掲載された後、数日間に及んで、続々と辛辣なコメントが書き込まれた。彼女の「学生生活に必要なお金が足りない」という悩みに寄り添う意見はほとんど見当たらず、基本的にカラダを売っている行為を誹謗中傷する意見がほとんどだった。 3 親の借金を返すために体を売る 親の借金を返すために風俗で働く、有名女子私大3年生の小倉くるみさん。筆者の「10年後、どうなっていると思う?」という質問にこう答えた。 「暗い話ですけど、たぶん自殺していると思います。将来のことはよく考えるけど、幸せな自分は当然、生きている自分の姿も想像つかない」 貧困家庭や不遇に育った女性ほど、自分のために合理的に稼ぐより、人の役に立ちたいという意識を持って低賃金の福祉系職に就く傾向がある。簡潔にいえば、親からの仕送りのない地方出身の単身大学生は、水商売か風俗をしなければ、学生生活は送れないということだ。彼女のように経済的な苦境に陥る女子大生は、膨大に存在している。男子大学生もまったく同じだ。 4 カラダを売ったことで生活が壊れた 学費と生活費に追われて、貧困に苦しむ現役女子大生。そのうちのひとり、山田詩織さん(仮名、24歳)は、現在、アルコール依存症で関東近郊の精神病院に入院している。 「カラダを売る自分はダメな人間だ、という感覚はなかった。ただ、夜の世界で仕事をしたことが、自分の中ですべてになってしまった。夜の仕事をしたことで大学に通えたし、留学もできた。お金がないっていう精神的な苦痛もなくなった。風俗が自分にとって、単なるお金を稼ぐための手段という以上の存在になって、自分が将来やりたいことを叶えていくための一時的な拠り所って方向には向かなかった。夜の世界が私の居場所になった」 女性がカラダを売る仕事に就くキッカケはほぼ100%が経済的な問題であり、もう10年ほど前から、裸の世界は彼女のような一般女性であふれ返っている。いま夜の世界の女性たちに、かつてのような過剰な消費を繰り返して破綻したり、闇金に手を出してやむをえず風俗で働いたりするというケースは数少ない。ほとんどの女性は月3万~5万円程度のお金が足りなくて、その選択をしている。 5 国と企業が貧困を作り出す 奨学金制度は貧困家庭の子どもも高等教育の機会が与えられるように、という建前だ。しかし、逃げ場のない貧困家庭の子どもに自己破産相当の負債を背負わせて、高等教育を活かして貧困の連鎖を防ぐどころか、決して少数ではない学生をさらなるマイナスに向かわせているのが現実である。 貧困女子大生たちの話から見えるのは、そこに転落する原因は親が低収入、親の離婚、親の虐待、経済的虐待などで、国の制度や中高年世代の無理解、自己責任論がその状況の悪化に拍車をかけていた。 企業は人件費圧縮のために女性を中心に雇用をどんどん正規から非正規に置き換えている。最低賃金の基準があってフルで働いているので貧困までいかないが、賞与もなく、昇進や昇給は望めず、長期的展望は見えようがない。現在、女性の非正規雇用率は55.5%と全体の過半数を超えてしまっている。 官製ワーキングプアとは地方自治体の役所や公共施設などで臨時職員、非常勤職員という形で雇用されている労働者のことだ。また低賃金が社会問題になっている介護職や保育士なども、賃金のおおよそは制度設計している国が決めるので官製ワーキングプアの範疇となる。介護や貧困の取材をしていると、国の意図や意向は透けて見えてくる。正直なところ、国や行政の公務員以外の職員には、お金を払うつもりはまったくないといえよう。公的事業を手伝ってくれる国民や市民を貧困層として生活させようという自覚があって、意図的に労働者を貧困ギリギリのラインに落とし込んでいる。 貧困を測る指標として「絶対的貧困」と「相対的貧困」がある。絶対的貧困は衣食住にも不自由して餓死を想定にいれるような絶対的な貧困状態のことをいう。先進国では一般的に「相対的貧困」が貧困の指標として使われている。相対的貧困は「世帯の可処分所得を世帯人数で割って算出した金額が全人口の中央値の半分未満」という定義である。厚生労働省「国民生活基礎調査」での可処分所得の中央値は244万円だった。その半分なので年122万円未満で生活する人は、相対的貧困に該当、貧困であるという判断がされる。 日本の貧困はOECD加盟国の中で7番目に高く、国際的には貧困化が進んでいる国という評価だ。 シングルマザーの貧困は簡潔にいえば、お金が圧倒的に足りないことがすべての原因だ。実家からの支援がない、非正規雇用しか就けないひとり親世帯の母親が、元夫に養育費の支払いを拒絶されるともう致命的だ。女性が男性並みに稼げれば、長女が高校進学を拒絶するような深刻な貧困には陥らない。 取材から明確に見えてきた未来は、終わりのないさらなる下り坂と、それにともなう苦しみ、目の前の人々が憎しみ合う分断だ。 たまたま転落することなく生き残った中流以上の人々は、離婚や養育費未払い、奨学金利用などの些細なキッカケで貧困に転落した人々に自己責任の暴言を浴びせかけ、これからもっと貧富、世代、男女で苛烈な分断がはじまる。そして、延々といがみ合って罵り合ってさらに沈んでいく。
27投稿日: 2022.08.09
powered by ブクログ貧困はその人たちのせいではない。 国の制度そのものもを変えなければならないと思った。 今起こっている格差。 知らない人が多いと思うし、自分もこんな世界が広がっているということを知らなかった。 今すぐにでも貧困問題を解決できるように手立てを打つべきだと思った。
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログ貧困女性たちのリアルな生活に驚愕した。これから先、貧困に陥る人は増加するだろうし、自分もいつか同じ立場になり得ることもあるかもしれない。この本に出会えてリアルな現状を知ることが出来たのは良かった。
2投稿日: 2022.07.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本の題名以上に、壮絶で重い本でした。自分が堕ちないと見えない人々の話です。 1章~2章辺りの女子大生・単身女性の貧困については私のことが書いてあると思いました。 奨学金の返済辛いですよね。少しはみだしてしまう分を補うために風俗や水商売を始めるくだりは共感します。奨学金きっかけの人本当に多いんです。 また一部のp活女子さんがブランド物をSNSに度々アップすることがありますが、あれやめてほしいなとこの本を読んでより思うようになりました。 せめて鍵垢でするとか、自分で貯めたお金で買いましたっていう体にするとか。男性からの反感も凄いだろうし一部の女性を貶めることになる気がしてやみません。 後半のシングル問題について、先日「20年専業主婦をやっていたが就職先がない」と呟いた女性が炎上したというのを思いだしました。 元のツイートを見つけられなかったのであまり言及できませんが、本の中にもあったように専業主婦やひとり親に対して行政も世間も厳しすぎるように感じます。 最後に富むためには、 ・学芸員は単身者の仕事ではない ・介護職には絶対に就かないこと ・介護離職、寿退社は絶対にしないこと ・社会福祉や薬の副作用など行政や有識者の言葉を鵜呑みにせず、自分でたくさん調べ情報を得ること(東大院卒の方は登場した方々の中でも圧倒的に情報を調べていたのが印象的でした) 女性だけでなく、男性や幅広い年代の方に読んで少しでも関心を向けてほしいと思います。明日は我が身です。
2投稿日: 2022.07.13
powered by ブクログ想像以上に重たい内容で脳裏に焼き付いて離れない。 一歩間違えば、誰しもが陥る貧困。 そして、貧困は再生産される現実。なぜこうなってしまうのか。
1投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読んでいてずっと辛かった。 東京の女性、特に大学生が、奨学金ではとてもやっていけない。親からの補助も期待できず、まともな子から「脱落」していく。シングルマザーもまた、子どもの養育費が払えない、夫からのDVで精神を病み、子供の養育費のためには、シングルマザーを雇ってくれる会社がブラック労働の権化のような介護事業しかない。風俗でも、稼げる人と稼げない人がいる。心は擦り減るばかり。 役所に助けを求めても追い出される。残るのは闇金、風俗、ブラック労働。2019年の話。今はどうだろう。 こんな東京なら早く滅んだ方が良いのでは無いか。
2投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ日本の貧困の現実が個人に焦点を当てて書かれていて、衝撃が大きい。自分の生活してる周りにはいないけど、確かにこういう生活をしている人がいること、自分もそうなる可能性があることを知っておくべき。生まれたときの環境や国の制度によるところも大きく、どうすればいいんだと思ってしまう
1投稿日: 2022.03.17
powered by ブクログ国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11435558
0投稿日: 2021.12.27
powered by ブクログ児童手当、傷病手当、児童扶養手当やその他諸々いろんな手当金や制度があることは分かったのですが、私は日本の社会制度が分からないので勉強したいと思いました。特に衝撃的なだったことは、障害者の親は子供を育てる権利がないと遠回しに役所の方から言われたというところです。私は納得がいかず悲しくなりました。こんなにひどいことが自分の生きてる国であるのかと。それ以前にそんなことを思うのかと。
3投稿日: 2021.11.12
powered by ブクログ貧困 決して他人事ではない 以前お付き合いしていた女性に 2人の子持ちシングルマザーがいたが 彼女も金銭的な苦労は絶えないと言っていた 元夫からの養育費は途中から支払われなくなり 国からの支援金も微々たるもの 自分の洋服などはもう何年も買えていない 交際中はよく子ども達も連れて食事に行っていた 価値観の違いなどにより その女性とは別れてしまったが その後は元気にやっているだろうか この国は一度貧困に陥ると 普通の生活水準まで戻すのがとても困難だ
3投稿日: 2021.08.30
powered by ブクログ軽い気持ちで手に取ったが内容があまりに重く衝撃を受けた 書きたいことが多いので項目を分けて書く ・日本社会の主役は誰? 日本社会の主役が中年男性や高齢者になっている様に見える どちらの数が多くまた若者に比べて声が大きい傾向にあると考えているため仕方ないといえば仕方ない 国会中継など観てもはっきり言っておっさんしかおらず中年男性優位になるのは当たり前のことなのかなと思う またそういった意識が多少なりともあるため陰湿で傲慢な中年男性が増えパワハラを初めているのかと考えてしまう ・介護職はやめておけ 言い方は悪いが未来のない高齢者に若者が奉仕し挙句過酷な労働環境で体を壊してしまうのは本当に不憫 高齢者もみんな幸せは理想ではあるが高齢化社会の今その理想を追うのは無理がある そんな業界で働くとどうなるかは目に見えているので少なくとも自分は絶対に介護業界には行かないと決めている ・税金を払う意味 何か失敗してどうしようもなくなった人を救うために社会福祉があり社会福祉成立させるために税金を全員が納めていると考えていたがあまりに救えてないひとが多すぎる こんな現状であればクソ高い税金を納めるのが馬鹿馬鹿しくなる ・結婚、出産のリスク 本著を読んで結婚と出産がリスク以外の何者でもない様に思えて仕方ない 未婚率、出生率が悪くなっていくのは当然の結果 ・貧困が貧困を生む この負の連鎖がどうして起こるのかは本著を読んでよくわかった その環境で育ったならそうなっても仕方ないねと思える事案がかなり多かった 貧困家庭で育った子供は10代、20代前半など早い段階で子供を作ってしまう印象があるが何故なのか ・風俗で働く学生 学びたい物がありそのために体を売らなければならないというのは本当に腹が立った そもそも何故奨学金に普通に利子が発生するのか理解できない 経済的に弱者である学生にもっと支援をしてあげれる国になってほしい
1投稿日: 2021.08.23
powered by ブクログどこかで少しつまづいただけなのに貧困に陥ってしまう。 もしかしたら自分がそうだったのかも…と過去を振り返って恐ろしく感じる。
2投稿日: 2021.06.24
powered by ブクログ◆貧困は、経済的貧しさ・病気・希薄な人間関係・孤独・救済制度の知識不足など、ネガティブな要素が重なり深刻さを増す。 ◆家庭を持って子どもを育てるために一度レールから離れた女性に厳しい現代社会。 ◆貧困を生んでいるのは、ほぼほぼ国の制度と法改正が原因だった。
0投稿日: 2021.06.09
powered by ブクログ格差社会から、階級社会へ。 少しのつまずきで、貧困に落ち入り、抜け出せない、、、ループ。 読んでいて、本当に怖いなと。 この本で取り上げているのは、良いといわれる、中高校、大学へ進み、運良く正規社員で就職するも、女性の大半は結婚を期に退職。 しかし、離婚を機に仕事を探してもブランクがあったり、年齢的に求人がなかったり、非正規でしかなかったり。長時間労働で、給与は低い場合が多い。 いくら頑張ってもその日を暮すので精一杯。そして、家族との時間が大切などと、悠長なことを考える時間もなくダブルワークを始める、、、 精神を病む、働けなくなる、生活保護に頼らざるをえない。 大学進学を希望しても家庭により、進学ができない場合は多く、奨学金制度を利用しても、学費や生活費は足りない。バイトを掛け持ち、もしくは風俗へ。 卒業して社会人になると、はやくも数百万円のローン返済を抱えている現実。 そんな中、将来に希望や夢を持つ人は極僅か。 国も、それからこうなるまでに気づいて声を上げる大人が少なかったのかと思う部分もある。 しかし、もはや自分はその当事者になっている世代。 皆んなの未来が不安。 こんな未来を抱えて次世代は進むしかないのかな。
1投稿日: 2021.05.29
powered by ブクログ貧困による教育格差は不可避。 夫婦程よく働き二馬力で教育費も確保していく必要があり。 2人に1人借りる奨学金を借りずに大学生活を過ごせるだけでも幸せなことかもしれない
0投稿日: 2021.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
本書で何度も出てくる自己責任を唱える自分自身の考えを今一度、考えさせられる機会になった。 特に生活保護を現物支給、または切符的なもので引き換えするみたいな考えは一掃させられた。 一部の生活保護者のクレーマーがピックアップされ、それが露出することによって、生活保護のイメージが自分の中で悪いものになっていた ことに気付かされた。
0投稿日: 2021.05.05
powered by ブクログ様々な家庭の事情から困窮した生活に陥らざるを得なかった女性たちを綴った1冊。 日本って本当に先進国なのだろうかという不安がコロナ禍以降自分の中で高まっていたので読んでみました。 当然ですが、風俗で働く女性の大半は自発的にしているわけではありません。その中に高学歴の現役女子大学生もいたのでとても驚きました。彼女たち自身の問題ではなく奨学金制度などの社会的な問題が根強いのだと改めて気付きます。真っ当な主張をしても女性だからなのか揚げ足を取って聞き入ってもらえない社会の問題も大きいのかなと思います。 この現状を知って私たちに何かすぐできることは残念ながらなさそうですが、最低限知っておくだけでも大事なのかなと思います。 この現状を知って努力が足りないだの制度を利用すればいいじゃないかなどど一蹴するのではなく、他者に対する想像力を常に持ち合わせていたいです。
0投稿日: 2021.03.14
powered by ブクログー いったい日本は、東京は、どうなってしまうのだろうか。たぶん、どうにもならない気がする。東京の貧困女性たちのさまざまな声に耳を傾け、こうやって文章化することで通り検証したが、ほぼほぼ国の制度と法律改定が原因だった。あとは男性からの暴力と精神疾患だ。自分なりに一生懸命に生きていたが、理不尽に追い詰められてその絶望を「自己責任」という一言で封をしているのが、現状だ。 国や行政がこれからの日本を担う女子大生たちを売春に誘導し、深刻な少子化の中で必死に子どもを育てるシングルマザーたちを飢えも想定に入るような貧困に追い込んでいる。国の制度と法律改定がその原因だとすると、ここまで女性たちが語ってきた苦しさは、制度設計して統治する側から眺めれば計算どおりという可能性さえある。 最近、よく新聞紙面を飾る一億総活躍社会にしても、外国人労働者受け入れにしても、貧困化や格差拡大がさらに進行する方向に向いている。これからはじまる働き方改革も同一労働同一賃金制度も、底上げにつながるような気配はない。それは我々が選挙で選んだ国を統治する人々が意思を持って選択した道だろうから、もうどうにもならないのでは?と思ってしまうのだ。 貧困は欲しい物が買えない、食べたい物が食べられないという消費活動の鈍化だけでは終わらない。貧困は貧困を生み、世代を超えて苦しみが続き、逃れることができなければ、最終的に死という領域が見えてしまう。 ー 読んでいると、気持ちが落ち込む作品。 これが本当の底かと言うと、本当の底にいる人々は生きていないので、「それでも生きています」と言える人たちの物語。 これを読んであなたは何を感じ何をするのですか?と問われる作品。
0投稿日: 2021.03.01
powered by ブクログ読むと、日本社会に絶望する。 貧困に陥っていってしまった女性の話が何件も掲載されている。そしてこれは氷山の一角に過ぎないのだろう。「これ本当の話?」と何度も思ってしまうほどひどい。 読みながら安易な、無知な女性に「自己責任」との言葉がよぎる。しかし、そう思ってしまった私も貧困女子を作る日本社会の一部なんだと、気づかざるを得ない。 貧困は貧困の連鎖を生む。 親の低収入、親からの虐待、職場のパワハラ、精神疾患、何もかも「自己責任」なのか?子供は親を選べない。自己責任なはずがない。更には、最後の砦、生活保護の受給の壁。 本当、問題だらけすぎる。 「自己責任」社会からの脱却。社会保障の充実に取り組まないと。絶望すぎるよ、我が国。
0投稿日: 2021.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
audiobookにて。 やむを得ないほんの一つの綻びで貧困に陥り、まじめに頑張っても抜け出せない日本の現状に震える。 「貧困」という言葉で想像することは一面から見た、ごく表層だけ。存在する支援が助けになるのかならないのか、その現実を知る。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ貧困は婚姻率の低下即ち少子化や社会の不穏化を招来する深刻な問題です。大学生や児童を抱えたシングルマザー、中高年の単身女性など様々なステージの貧困事情をルポしています。親の所得の低下により充分な仕送りが得られず奨学金に頼る大学生が増えています。また、離別により再就職する場合の非正規雇用の低賃金問題、中高年では更に就職難が加わります。ルポに主観的な表現があったり、データや事例に偏りがあってレポートの価値を下げていますが、貧困は間違いなく放置してはいけない問題です。今の資本主義は富の再分配が全くうまくいっておらず、自助>共助>公助などと言って、貧困を自己責任にしていますが、むしろ制度的問題に起因する罪が大きいと知るべきです。
14投稿日: 2021.01.14
powered by ブクログ格差社会の底辺にいる女性 といってもどこにでもいる女性が簡単に貧困層に陥ってしまう様をインタビュー形式で淡々と綴っている物語。いつ、自分も同じ立場になるかわからないという作者の言葉が心に響く。個人の力ではどうしようもないが、皆がしっかり現実を見据える事が大事。読む前から内容はある程度わかっていたが、それでもページをめくる手が止まらない良書。
0投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ2016.4〜東洋経済オンライン連載「貧困に喘ぐ女性の現実」がベース、総論ではなく個人の物語。現役女子学生と奨学金制度、高校中退で結婚と離婚、シングルマザーとDV・虐待、介護離職・元専業主婦・障害・パワハラ。 貧困の負の連鎖。なぜ躓いたのか、というより、躓くべく敷かれた道、という感じ。
0投稿日: 2020.10.09
powered by ブクログ読むと引き込まれる。自分は今貧困ではないがここに書いてある人を何ら特別な状況と思わない。貧困が寄り添っていることを感じる。それが今の生きづらさや閉塞感にすら繋がっているとも思う。この世の中、生きていくことは本当に難しいことだ。今ある状況を幸せに思う。
1投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ何度か連載記事を読んだことがあり、毎度毎度コメント欄で酷いコメントが上位に来ていて、うわあとなっていた印象がある。 簡単に自己責任と言ってしまう人が増えたが、自分や家族、知り合いがこうなってしまっても、同じように突き放せるだろうか? セーフティネットの不足や不備も重要だが、しかし、そもそも必要な情報を知らない、知る機会が無いというのも大きな問題なのだろう。
0投稿日: 2020.09.04
powered by ブクログ分量が多いので、読むのに時間がかかった。 奨学金の恐ろしさを考えさせられた。奨学金はビジネスであり、返済を見据えて貸りることが大事だと思った。また、見えない貧困や非正規雇用などの社会問題を他人事だと思わずに、国や行政にもっと関心を持とうと思った。
6投稿日: 2020.08.20
powered by ブクログ「やりたいことをやるんだ」と転職を考える私に先輩が渡してくれた1冊。理想と現実はそれぞれ区切られて存在しており、期待(妄信)と信頼は全くの別物。「お前、しっかり見えているか?」優しく強い先輩だ。 貧困、は当然だが望んでなるものではない。個人の弱さと言う人がいたとして、その背景には多くの社会問題が根付いている。抱えた社会問題を「運が悪かったね」なんかじゃ余りにも片付けられない。 現代で女性は身体を商品化させることが物理的に“可能”だ。そこには紗倉まなさんのように「考え」が強く存在するものもあれば、貧困に打ち勝つ一手段として仕方なく、そこに考えなど介入する余地も与えさせない(そんな余裕もない)場合がある。そこで貧困に打ち勝てれば良い、だがそうでなければ…? 「知ること」から始める一冊。 焦点を当ててまとめて下さった著者の実行力、そしてこの本が広まる日本であることに少しだけ望みを感じる。
0投稿日: 2020.08.17
powered by ブクログ誰でもいつでも貧困へ転落する可能性があることをむざむざと感じさせられた。女性ばかりが扱われた本だったが、現状を考えれば男性にもあり得る。日本の社会制度は、男性を家父長として専業主婦の女性と将来的に両親を養うための子供たちという家族構成が前提となっている。様々な家庭環境がうまれ、増えてきている現状、例えば「寡婦年金」の支給は女性に対してのみ(名前の通り)など、男女間の不平等はダイレクトに「レール」を外れた人々を攻撃する。本書内で書かれた「東洋経済オンライン」の記事に対して心ないコメントを残す人々は、自分が決して「貧困」へ落ちることがないという謂れのない自信を持っているのだろう。そういう自信が持てることが羨ましいし、恐ろしい。 批判的に書かれていた現在の不足した制度だったが、活用できるか否かに生命線がかかっているというのも事実だ。知識は身を守る。貧困する人々が制度にアクセスできるための方法を確立することも重要だと感じた。
3投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログ必要とされている保育士や介護業界で働くほど貧困になることに驚いた。自分は正社員で貧困とは無縁と思っていたけれど、高学歴でも離職を機に貧困になってしまう。年齢を重ねるほど貧困になる。身寄りがなければ尚更だ。 明日は我が身だと思い知らされた。
2投稿日: 2020.08.02
powered by ブクログニュースでざっくりとは知っていたがこんなに悲惨な状況にあるとは.そして東京で暮らすことの大変さも感じた.個人のレベルではもうどうにも仕方のないところまで来ているのでは.政治の正しい人道的な介入が早急に必要だと感じた.
1投稿日: 2020.08.01
powered by ブクログ知らないことばかりで怖くなった。 日本の制度はいったい誰のため?? 生活保護がすぐに貰えないってのは聞いてたけど、、 介護業界も誰のための介護なんだか。 奨学金も自分の考えてた物と意味が違っていた。 大人は、学校の先生などは内容を知っているのか?? 日本は風俗業界のために奨学金制度を設けているのか?? 親がしっかりしていたおかげでわたしは学生の貧困にはならなかったが、中年の貧困はちょっと間違えたらすぐに陥る。 気を付けよう。。 この本のお陰で無知は怖いと知る。 読めば読むほど日本が嫌いになってきている。 これは首都圏だけの話し? 精神を患わないように、 介護離職しないように、 国の制度をフルに活用しよう。 あと、介護職には就かない。 これは汚いものが嫌いだから絶対に選ばないと思うけど… 忘れないように書いておく。 この本は高校生から読むといいと思います。
5投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ2020/7/11 内容が重すぎて、読み終わるのに一ヶ月以上かかった。 想像のつかない世界。 奨学金をフルで借りると、卒業時点で600万円の借金。。 55才にもなるとどんな職種でも取ってもらえない。。 風俗に一歩足を踏み入れたら贅沢な暮らしが出来るんだと思っていた。 わたしは今専業主婦で、稼ぐ術を持たないので、一刻も早く真剣に収入を得る方法を考えようと思った。
1投稿日: 2020.07.11
powered by ブクログ暗かった。。。奨学金に関しては自分自身何の疑問も持たず借りて、卒業の時こんなに借金があるんだって驚いた。お金に関する教育をもっと小さい頃からしていれば、国が勧める制度に批判的な目を持てるのに。弱者を搾取する構造になっているんだと実感。日本に蔓延する“自己責任論”に疑問を持つ必要があると思い始めた。
1投稿日: 2020.07.01
powered by ブクログ読んでいて暗くなる本。でもだれにでもあり得る話で、だからこそ怖い。そして離婚したら貧困になるという女性の弱い立場に本当に情けなくなる。そして中年男性のこと、介護職のことが少し冷めた目でみてしまうかもしれない、今後。。
1投稿日: 2020.05.29
powered by ブクログ「日本の貧困女子」とセットで読んだ。 そちらの感想にも書いたけれども、とにかくなんとも言えない暗い気持ちになってしまう。
1投稿日: 2020.04.30
powered by ブクログ誰にでも貧困に陥る可能性があるということに気付かされた。特に女性は離婚で貧困に陥りやすいことがよくわかった。 特に印象的だったのが、非常勤の図書館司書の話だ。毎日普通に仕事をしていて、貧困状態に陥るなんて、信じられないが本当の話だ。私も非常勤の司書で働いていたとき、たいていは結婚している主婦か、自宅にいる独身女性だった。一人暮らしの女性は、生活がきつくて転職したり、ダブルワークする人が多かった。
2投稿日: 2020.04.28
powered by ブクログ同じ世界の違う空間が、あちこちに口を開けて広がっている。 この本を読んでも現実感が持てない人も多いかもしれないが、それは貴方が現実認識リテラシーがなく、そこらじゅうから発信されるこんな事実情報を繋ぎ合わせる想像力が欠如してあるからか、現実から閉塞せれた世界に生きているかのどちらかだ。 ぽっかり口を開けた様な世界は、どんどん数を増し、もはやその世界の住人たちにとっては、同じ世界の違う層として共通認識され始めている。 更に、これからこの『新コロナウィルス』が社会全体の変容にドライブをかけていく中で、もっとも先に著しく被害を被るのは、老人、基礎疾患保有者、そして貧困者という順番であろう。 最低半年は続くこの『新コロナウィルス』が与える影響は人間の築いてきたここ数年の『社会の形に』大きな傷痕と、疑問を投げかける。 そして、その疑問が反省、社会の再設計に生かされるまで、この本に取り上げられた『貧困女子』は姿を消して、新しい『貧困女子』が生まれていることだろう。 “普通”と“貧困”はほんと紙一重のところにあることは知っておいた方がいい。恐ろしい現実だ。
7投稿日: 2020.04.21
powered by ブクログうむー 考えさせられるな。これが現実なんだろうし、今でもたくさんいて、これからさらに増える、という感じなんだろか。 P210 人生や生活において、人間関係が極端に少ない人は判断基準がズレる。自分のことを著しく高く相手に伝えがちだ。 P240 夫や恋人によるモラハラや過剰な束縛、DVは本当によく聞く。マザコン傾向にある男性が女性に暴力をふるいがちで、長男が過剰にかわいがられる文化が残る沖縄などは妻に対する暴力がすさまじい。
1投稿日: 2020.04.14
powered by ブクログ風俗や売春をやっても贅沢するどころか生活することもできないってことに驚いた。想像もしてなかった。 出てくる事例、出てくる事例、みんな悲惨で未来も希望もなくて、展望も見えない。 最初の女の子の記事がネットに掲載された時についた、コメントの数々も酷いんだけど、自分もパッと頭に浮かんだんだよね、このコメントと同じこと。部活やめればいいじゃん?って。でもそれが本当に心無い、ていうかあり得ない考えだっていうのはその通りだから、自分のひっどい差別意識を変えていかないといけないなと痛感した。 自分だって、今はたまたまこうなっていないだけでいつこうなってもおかしくない状態ではあるのだから。 後半の中年女性の貧困もきつかった。自分が甘かったってインタビューで言ってるけど、だからと言ってこんな状態あんまりじゃないかと。若くても中年になっても女で日本で生きていくって本当にきつくて辛くて夢も希望もないんだなとくらい気持ちになりました。 そして後書きの寿町の描写が…。これ要するに女性のせいじゃないもんね。女性の貧困って。男女格差や男ばかりの政治政策の結果がこれなわけで。 ほんとにずーーんと暗くなる1冊だったし、このままだと自分の未来が書いてある本だった。
1投稿日: 2020.04.03
powered by ブクログhttps://book.toyokeizai.net/hinkon/ , https://toyokeizai.net/category/hinkon
0投稿日: 2020.03.21
