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桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活
奥泉光/文藝春秋
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総合評価

22件)
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    こういう作風でもいけるのか、と作者の力量に感心。 楽しいユーモアミステリーってところなのかな。 でもこういう描写の仕方って、とっても世代を感じる気がする。人によっては古いと思うかも。

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    投稿日: 2021.05.15
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    前回の『モダールな事象』は殺人が絡みオドロオドロしい作品であったが、今作はスカッと爽やかにミステリーが展開していく。 廃校が決まったレータンから辛うじてたらちね国際大学に転任するも、最底辺大学には変わりなく、クワコーはやる気なさ、優柔不断さ全開でスタイリッシュ(?)に突き進む。 最底辺と言いながら、文芸部の学生達は各々個性的で優秀であり、クワコーに降り掛かる難題を解決していく。なかなかに楽しい大学生活を謳歌していらっしゃる。 方やクワコーはどんどん生活が苦しくなる一方。しかしながらこれがなかなかにある意味楽しそう。頑張れ、頑張るなクワコー

    0
    投稿日: 2021.05.06
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    「クワコー」こと桑潟幸一は、消費者金融会社の取締役だったという経歴をもつ鯨谷光司(くじらたに・みつじ)とともに、千葉県権田市のたらちね国際大学に転任することがきまります。「レータン」に勝るとも劣らない大学事情を知って落胆しつつも、下流学者生活に適応していくクワコーでしたが、そんな彼の研究室に幽霊が出没するといううわさがあることを教えられます。 一方、クワコーは大学文芸部の顧問を務めることになり、部長の木村都与(きむら・とよ)、ホームレス女子大生のジンジンこと神野仁美(じんの・ひとみ)、ギャルの早田梨花(はやた・りか)、コスプレ女の山本瑞穂(やまもと・みずほ)などのクセのある部員たちが彼の研究室に押しかけてきて、うっかり彼が漏らしてしまうミステリの謎解きをおこないます。 もともと前作『モーダルな事象―桑潟幸一助教授のスタイリッシュな生活』(文春文庫)でも、キャラクター性の強さは前面に押し出されていましたが、本作ではいっそう明確にそちらへ振り切った作風になっています。いまとなっては納得できるのですが、それにしても当初は、著者にこの方面の才能があることが意外に感じました。

    1
    投稿日: 2020.05.04
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    再読。やっぱり面白い、純文学作家×エンタメの最高峰。 自分はやっぱり、純文学なら純文学、推理小説なら推理小説として、それぞれ徹底してくれないと楽しめない。 まあ、純文学とかエンタメとかの区分の意味が何なのかと言われても困るけれど、本来「純文学」の作家であった著者が、純文学的でない作品をものしたとき、それは必然的に純粋に非純文学的になるのではないか。 ますます何を言っているのかわからなくなってしまったが、こういう作品は本当に読む方も余裕を持って読める。福永武彦の探偵小説のように、純粋に余技的というか、遊戯的なものとして書かれる(読まれる)ものであって、読む方も気が楽であるし、書く方も力を抜いて書けるのではないか? 「ノヴァーリスの引用」のようにやや純文学的な要素を持ち込んだようなミステリ?(あるいはミステリ的様子のある純文学か)は(同作が秀作であることは間違いないにしても)、やっぱり読む方も集中して読まないといけないから、疲れる。面白くても、疲れる。 その点、本作はただ、面白い。ただただ面白い。

    0
    投稿日: 2019.08.04
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    半分から流し読み。おもしろくないわけではない。多分気分が乗らないだけなんだろうけど…自虐ネタが多すぎて飽きました。どんだけ自己評価低いんですか…それもおもしろく読めない気分なんだと思います。ミステリでもあるし、キャラも良いので好きな分野なはずなんですが。残念。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    3流私大准教授のドタバタ自虐コメディ風ミステリ 「なんか、この話し知ってるぞ!」と途中で気付いた 前にドラマ化してたんだよね 主演が佐藤隆太で倉科カナと桜庭ななみが出てたやつ 教師陣はまともな人間がいない(笑) 学生も学生でFランの大学生のイメージそのまんま 太文字になっているところがあって(ありすぎる感もある) どこが面白いところかはわかりやすいけど、全てが面白いわけではない ま、ライトな読者にはよいのではないでしょうか

    0
    投稿日: 2016.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初は、桑幸の影がうすいと思ったけど最後まできたら開き直って泣いたり、生徒に助けを求めたりが可愛く見えてきた。内容は結構、本格。

    0
    投稿日: 2015.07.20
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    本格的なミステリではあるのだけれど,あの無意味な太字の連続に辟易.読み難いったらありゃしない.若い人向けなのだろうな. 以下あらすじ(背表紙より) 地位も才能もないが、やる気もなく志も低い准教授・桑潟幸一、通称クワコーを、毎月毎月、襲う怪事件。何とかしないとヤバイじゃんクワコー、と首をつっこむ文芸部の変人女子たちにいじられながら、首吊り幽霊の謎ほか、春のキャンパスを騒がす3つの事件にクワコーが挑む。芥川賞作家が贈る脱力+自虐のユーモア・ミステリ。

    0
    投稿日: 2015.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    奥泉光氏は芥川賞作家である、作家としてのスタートはミステリではなかったようだが、作風として「作品はミステリーの構造を持つものが多く、物語の中で次第に謎の位相をずらしていき、虚実のあわいに読者を落とし込む、といった手法を得意としている。」wikiより と、ある。 今作との出会いはブクログ上での情報だったが、今年のベスト3には入るであろう大傑作だった。 短編3作からなる連作であり、ミステリ的謎解きに特別な仕掛けがあったり、アクロバティックな叙述トリックが仕掛けられていたり、そんなことはない。ただただ主人公桑潟幸一准教授(通称クワコー)と彼を取り巻く文芸部の面々のキャラ造詣と、彼らの織り成す舞台劇ともいえるドタバタスラップスティックに、笑いころげるだけなのだ。 いわゆるユーモアミステリの範疇に入るのであろう、探偵役はホームレス女子大生神野 仁美(通称ジンジン)が勤める。主人公クワコーは様々な事件に巻き込まれる被害者であり、ジンジンを始とする文芸部の面々に助けられ、その対価として部費をせがまれるのがパターンである。 なんといってもクワコーが愛しすぎる!努力が嫌いなのに人並みに見栄はあり、プライドもそれなりに高いくせに、長いモノには巻かれるチキンだし、ありついた准教授のサラリーが想定外に低くても低いところで落ち着いてしまう、そんな適応力だけはある。そんなクワコーが大好きになる。これが芥川賞作家のキャラ造詣なのだ!ほとほと感心するばかりであった。そして現代の若者たちの会話をこれほどまでに熱心に研究されていることがスゴイ!もう笑って笑って… 長編を含むシリーズになっているようだ、これはシリーズ全制覇しなくては!そう思える傑作だたった。

    1
    投稿日: 2014.09.17
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    【人気ユーモア・ミステリー、待望の文庫化!】大学の怪事件に挑むヘタレ教員・クワコーと奇人ぞろいの文芸部員。教員の自虐と女子学生の暴言が衝突するとき謎は解かれる。全3編。

    0
    投稿日: 2014.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正直「表紙」と「裏表紙(のあらすじ)」に騙された感。 主人公が謎を解決していくのかと思いきや、結局解決するのはいつも女子学生たち。クワコーは卑屈で下劣なことばかり考え追いつめられると泣き出す始末。 一度読み始めた以上最後まで何とか読んだが頭の悪い学生でもさすがにそんなしゃべり方はしないだろうという頭の悪い会話。頻繁に出てくる無駄な太字。 続編を読みたいとは思えない。 アホらしすぎて笑ったところがあるのと、一応の謎の解決はああなるほどと納得できたので星2つ。

    0
    投稿日: 2014.07.01
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    沈没寸前の短大から何とか抜けだし、千葉の底辺大学の准教授として赴任したクワコーこと桑潟幸一。 相変わらず風采も上がらずやる気もないクワコーだったが、教授職とは思えない超低収入に節約生活を余儀なくされ、顧問となった文芸部の生徒達に研究室を占拠されたり、教授達の派閥抗争に巻き込まれ使いっぱしりをしたりする毎日。 そんなクワコーを、怪事件が毎月のように襲う―。 ああ…クワコー面白すぎる! 学園を舞台にしたライトミステリなのですが、クワコーの小説を楽しむにあたって、わたしにとってミステリ部分はメインではありません。 クワコーシリーズの最大の魅力とは、彼の煩悩のかたまりのような俗人っぷりなのです!(たぶん) 何しろ彼ってば、卑屈なくせに努力も大嫌いだし、無駄にプライドも高いのに意志薄弱で長いものにすぐ巻かれるし、思うようにいかないことは全て他人や環境のせいにするような、ネガティブで打たれ弱いどうしようもない人間。 ほんと、すごく共感できる(笑)し、読み進めていくうちにクワコーがだんだんいとおしくなってきちゃうのです。 人間の醜い部分をぐりぐりとほじりながらも自虐がくどくなりすぎないよう調節される、綿密かつ闊達にすべっていく筆とあいまって、彼の冴え渡る自虐の詩をあますところなく楽しめる、奇跡のようなシリーズなのです。 そしてまた、ゆとり世代のオタク文芸部員たちの人物造形も秀逸でした。 彼女たちの言動もすごく自然で、まるで目の前にいるみたい。 クワコーと彼女たちの噛み合わない会話もシュールすぎて、おかしい。 タイトルからして、スタイリッシュって・・・。脱力するわ!

    1
    投稿日: 2014.05.06
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    途中で読むのを断念。私には合わない文章だった模様。この作者さんの作品があまり肌に合わないのかもしれない。題名は興味を引くものが多いだけに残念。

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    投稿日: 2014.03.30
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    「モーダルな事象」は結構重い小説だったが、今作は表紙カバーに偽りなし、お気楽小説。 ミステリとしてはメタを使わずしっかりしているが、いかんせん登場人物の少なさから容易に真相を推測できる。 わかりやすくてドラマ向き。 だが面白いのはやはり奥泉さん独特の会話劇だ。

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    投稿日: 2014.02.27
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    「モーダルな事象」に続く、クワコー(=桑潟幸一准教授)シリーズ(?)の第二弾。 前作はユーモアミステリ的な要素とホラー的な要素が融合した不思議な作品だったが、今作はひたすらユーモアミステリに徹しており、とにかく笑えました。 芥川賞作家であり、ミステリー畑でも「グランド・ミステリー」のような大傑作を書く一方、このようなおバカな作品も書ける作者の引き出しの広さには、素直に脱帽するしかないですね。

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    投稿日: 2014.02.17
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    「電車の中では読まないほうがいい」 このアドバイスに従ってよかった。本書を読みながら何回吹き出したかわからない。 読みどころとしては謎解きではなく、著者の語り口である。学生の話し方をよく観察されているのだろう。「なんかこういう喋り方のヤツいるよな」と思わせるほど、学生とは何十歳も離れているのに、うまいのだ。また、古典的な語り口がしばしば見られると思うのだが、エンタメとの組み合わせが妙に笑える。

    1
    投稿日: 2014.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。 本屋でクワコー先生が文庫になっているところをお見かけ。 やっぱりいいなぁ、クワコー。 底辺の底辺でそこになじんじゃう感じ。 実家から様々なものを持ち帰る、 嫁に行った娘みたいになってるとこもいい。 しかし、底辺といっても 大学の先生である。 実家のお母さんも、 大学の先生のクワコーが まさか月給手取り「十一万とんで三百五十円」とは思わないだろう。 まさか学校の備品を持って帰ってるとは思わないだろう。 まさか底辺の学校の生徒に 危機を救ってもらってるとは思わないだろう。 そして、半分以下に減った給料で なんとかやってこうとするけなげクワコー。 もっと頑張る!とか理不尽と戦う!とかないのである。 もう、ダメダメにもほどがあるよ。 やっぱり大好きよー

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    投稿日: 2013.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まずは表紙に騙された!桑潟准教授は肥満気味で腹部はスイカを含んだように膨れているとあるのに!このイラストはなんなんだ!それに作中に書かれてる文章からはスタイリッシュな生活は微塵も感じられない。帯には「お茶を噴き出します」とあるがそんな場面にも当たらなかった。何より作中の無駄な太文字に目がいって読み辛い!推理も途中で分かってしまうような内容。登場人物などは特徴のある人が多いのになかなか文中に入り込めない作品だった。

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    投稿日: 2013.12.03
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    1年以上前にドラマで見た記憶から読んでみたけど、私には全く読み進まず。面白くないわけではないが、私には合わない。

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    投稿日: 2013.12.02
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    ほぼ女子大学の身近な謎を解決する推理小説なのだが、主人公は探偵役ではなく、単なる狂言回し、劣等感を受け入れ、低位安定を楽しみ、流されるまま。 そんな主人公に当然のごとく危機が訪れるが、顧問になっている同好会の女子学生がことごとく解決し、主人公はなんとか危機を脱する。 ギャグ満載、滑稽、皮肉、脱力の数々。 ユーモアミステリというには、自虐すぎる。 反面教師として、読者に勇気を与える作品。。。ん?

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    投稿日: 2013.12.01
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    呪われた研究室 / 初出 オール讀物 2009年5月号 盗まれた手紙 / 初出 オール讀物 2010年2月号 森娘の秘密 / 初出 オールスイリ 2010年12月号 解説 (辻村深月) 『桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』 2011.5 文藝春秋刊 文庫化 装画 加藤木麻莉 デザイン 鶴丈二 印刷 凸版印刷 製本 凸版印刷

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    投稿日: 2013.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2013/11/9 Amazonより届く。 2022/9/23〜9/30 2年ぶりの奥泉作品はクワコーシリーズ。 廃校寸前のレータンから脱出し、千葉県にあるたらちね国際大学へと赴任したクワコー。文芸部の顧問になり、個性溢れる部員たちと、学内で起きた不思議な事件に巻き込まれる。「呪われた研究室」、「盗まれた手紙」、「森娘の秘密」の3編。ホームレス女子大生ジンジンが良いキャラ。続編にも期待。(解説は辻村深月さん)

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    投稿日: 2013.11.08