前から気になってたやつ。 お互い好きなのに、お互い「相手が自分を好きなわけがない」と思っている……。 もどかしい。 これ、結構長く続くけど、どう展開していくんだろう。

なぜここまでキャラクターの魅力が乏しいのか不思議だ。 特に主人公の結婚相手はかなりトゲトゲしている。主人公が好きで、且つ主人公の過去を知っているからこそのトゲなのだろうが、伏線の張り方や表情の描写が不十分で、ただのイヤな男になってしまっているのが残念。 しかも、序盤から濡れ場(というほどのものではない)が頻繁にあり、主人公もまんざらでもない様子。確実に主人公が傷つくことを言いながらも主人公に迫るイヤな男と、突然その男を好きになる変な主人公という関係だ。 少女漫画における濡れ場は、男性の魅力が十分に描かれた状態でこそその真価が発揮されるもので、人物の掘り下げもされないままキスだのセックスだの言われても、なんの感情移入もできない。 個人的に、結婚相手が職場で「氷のような」正論と表情で部下に冷たく当たる人間として描かれているのは、なんとも古臭く、寒い⋯⋯。