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六つの航跡 上
六つの航跡 上
ムア・ラファティ、茂木健/東京創元社
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総合評価

6件)
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    クローズドサークルとクローン。 自分の大好きな要素が詰まったSFミステリー。 宇宙船で目覚めた6人のクローンたちが見つけたのは、自分たち自身の死体。記憶はすべて消され、頼りになるはずのAIも故障中。 物語は2282年に制定された「クローンの国際法」から始まる。 「クローンが有するDNAは改変してはならない」などの法律が書かれていて、クローンが普通に存在する未来のリアルさが感じられてワクワクが止まらない。 こちらも『書評七福神が選ぶ翻訳ミステリベスト』で紹介されていた作品。 下巻に続く… 約1ヶ月ぶりの読書になってしまった。 子どもの大学受験や自分の体調不良や仕事など、いろんなことがやっと落ち着いてきた。 ここからはまた、ゆっくり読書を楽しみたい! 久しぶりの一冊として、気分を変えてこのSFミステリー作品を選んで良かった。

    78
    投稿日: 2025.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恒星間移民船ドルミーレ号では乗組員が自分自身のクローンを作成しながら何世代にも渡って目的地を目指している。ある時、クローンが緊急に再生された。目覚めたクローンは、眼前の自分たちの死体に驚く。6名の乗組員で生き残ったのは船長のみ。ただし昏睡状態。AIはまともに動いていない危機的状況。宇宙船内の閉鎖空間で6人のうちの誰かが犯人であるのは明らか。そして乗組員は犯罪歴があり、罪を特赦してもらうのが目的なので、誰もが殺人を犯しそうな6人である。少しづつ乗組員の過去が明らかになる中、誰が何を目的に殺人などをしたのか。真相は下巻に続く。 登場人物が少なくて読みやすい。日本人のヒロの性格は少し軽くて、日本人らしくないのが少し気になった。これも伏線なのかもしれないが。

    1
    投稿日: 2020.07.31
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    恒星間移民船のドルミーレ号のクローン室で目覚めた乗組員達は、自分たちの死体が漂っている空間に驚いた。そしてAIにも過去のログが一切消去されていたのだ。自分たちの記憶は、ドルミーレ号出航前のレセプションの時までで、それ以降の記憶はない。マインドマップのバックアップも消去されている。いったどうしたことだろう。何故自分たちは殺されたのか。それを探索する乗組員たち。そして誰かが犯人なのだ。読んでいて誰が犯人かという緊張と、クローンと人間の間の葛藤が感じられる。下巻を期待しよう。

    0
    投稿日: 2019.07.19
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    クローンとして目覚めたマリアが見たのは自分を含めた4人の死体。もう一人は自殺、もう一人は瀕死の重傷。何が起こったのか?

    0
    投稿日: 2019.01.23
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    移民に旅立った宇宙船。乗組員以外の2500名は冷凍睡眠状態。6人の乗組員は何百年も活動せねばならず、寿命尽きる度に人格を新たなクローンにアップロードして任務を全うするのだ。異常事態発生!一斉にアップロードから目覚めた彼らは、血にまみれた先代たちの死体を目の当たりにする。先代たちが過ごした25年間の記憶は欠落しており、コンピュータのログも破棄され進路も変更されている!先代たちに何が起きたのか。。ミッション完了で特赦となる重犯罪者たちで構成されている乗組員は、それぞれが秘密を抱えているのであった。下巻へGo!

    0
    投稿日: 2018.12.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    #日本SF読者クラブ 読むときのポイントは次のとおり。[1]クローンは、実質的に「延命」、「不死」のために使われている。[2」クローン体にインストールされるマインドマップ(要は人格とか記憶)は、改竄できる(違法だが)。ここを押さえるとストーリーが飲み込めると思う。ヒューゴー賞、ネビュラ賞候補作だけあって、読みごたえがある。

    1
    投稿日: 2018.11.19