
総合評価
(45件)| 4 | ||
| 19 | ||
| 15 | ||
| 0 | ||
| 2 |
powered by ブクログ4つの短編と、中編「ミスト」からなる作品集。 どの作品もキングの語りが本当に巧みで、怖いのに、気づくとどんどん引き込まれていく。 特に印象的なのは結末の描き方で、読み終わったあとも余韻が残るものばかりだった。 中編「ミスト」は霧の中で起こるパニックを登場人物たちと一緒に体験している感覚、読みながら何度も息が詰まりそうになった。 そして、誰かの選択が他者にどんな影響を与えたか、集団心理がどんどん崩れていく場面は心に残る。
25投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログスティーブン・キング原作の映画を観ることはあれど、呼んだことはなかった。この本を買った当時、丁度映画「ミスト」を観終わった後で、お!と思って買った1冊。ミストのことはすっかり長編小説だと思っていたが、中編小説らしい…あまり本を読まない私にとっては長編小説に思えた。 「キングは言い回しがクドい」と言われたことがある。確かにと思わせる節はあるのだが、物語のシチュエーションだったり、起承転結の持っていき方というか結末の付け方が私は好きだった。 収録されている作品で最も好きなものは「ジョウント」。 私の望む結末のあり方だった。何回読んでも良い。
9投稿日: 2026.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スティーブンキングを読むならまずこれ!との評判だったのでミスト(霧)を読了。海外小説だからなのか登場人物に感情移入ができず、起こっている現象そのものもただのよくわからん未知の生物だし、怖さも何もないまま読了してしまった。映画が結末を変えたのも納得。私には海外ホラー小説はあわないのかもしれない。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログスティーヴン・キングの作品を読みたいと思っていたが、長編が多いような気がして躊躇していた。 そのため、この短編傑作集はとても読みやすく初心者向けであった。 「霧」も面白かったが、「ほら、虎がいる」が1番良かった。
0投稿日: 2025.10.18
powered by ブクログ2025年10月1日読了。映画化・ドラマ化もされた名作中編『霧』を軸にした、キング初心者向けと銘打った短編集。キング初心者には素直に『スタンド・バイ・ミー』を読んでもらえばいいんじゃないかと思うが、ホラーということであれば確かに『霧』はいいんじゃないかと思う。再読して改めて面白かった、いつものキングであれば延々引き延ばしそうな部分をばっさりカットしてあってその分想像とか余韻も膨らむし。一方バランス上かその他の収録作は短いものが多く満足度は低いが、『ノーナ』『ジョウント』は久しぶりに読めて楽しめたし、たしかにキング初心者には読んでもらいたい短編だと思った。「追い詰められて発露する人間の異常心理の描写」がこの短編集のテーマになるし、結局それがキングの得意ネタであり彼の最大の関心事なのでは…?とも思う。
9投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログスティーブンキングの傑作ショート集 初めて読む人にはおすすめの本です。 カインの末裔)は現代のアメリカ 銃社会の象徴のような話、 どこにでも起こりうる危機感に 背筋が寒くなりました。 (霧 ミスト)は大変面白かった、 命の危機に陥ったら人間は どうなるのか?! 群集心理の恐ろしさと得体の 知れない霧への恐怖。 非現実的な状況になった時に いかに冷静になれるか、 ポジティブに生きようとできるか? 理屈抜きで面白かったです。 ブクログメンバーさんの本棚から 見つけて読みました。 ご紹介ありがとうございました!
27投稿日: 2025.09.15
powered by ブクログ◆言わずと知れたホラーの巨匠・キングの名作◆ 突如として町を覆った濃霧の中に潜む“何か”。スーパーマーケットに閉じ込められた人々は、外の脅威と内なる恐怖に追い詰められていく。極限状態で露わになる人間の本性と狂気を描いた表題作「ミスト」。映画版とは異なるラストには、かすかな希望も読み取れます。果たして、霧の向こうにあるのは、恐るべき怪物か、それとも人間 の闇か 。 SFホラー 『 ジョウント 』 を含む、キングの初期作品 5 編が収録された短編集です。
0投稿日: 2025.08.19
powered by ブクログ短編の『ジョウント』が好きすぎる。『霧』まで辿り着けず何度も返却してきた本書だが、『ジョウント』は飛ばさず何回も読んできた。ラストがホンマに狂ってて… 『カインの末裔』も良い。『ゴールデンボーイ』っぽい、人が怖いキング。 そしてやっと『霧』を読めた。登場人物多くて序盤は読み進めるのになかなか苦労したが、怪奇生物と遭遇以降おもろくて止まらなくなった。鬱エンドということは知ってたから、回想している時点に立ち戻るようになる終盤はもうどんな着地?!とドキムネだったのだが、ちゃんと文字通りのHopelessエンド、虚無だった。不完全燃焼感はない。映画も観るか〜。
1投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ2025.7.16読了 昔観た映画もおもしろかったが、原作も極上のモンスターパニック小説だった。ダレることなく、長さもちょうどイイ。つまり映像化に最適!(キング本人もやられたと悔しがった映画版のオチ!) 文字で描写される多彩な怪物を、脳内イメージしながら読んだけど、これを書いてるときのキングも楽しかっただろうな、と想像できる活き活きとした筆のノリだ。 天災キッカケで周囲が孤立し突如出現したモンスターに人々が襲われる、ってどこかで読んだぞと思い出したのが赤川次郎の『夜』(角川文庫)。 てっきり『ミスト』にインスピレーションを得て書いたのかなと調べたら『夜』のほうが発表は全然先、ということでじぶんのなかで赤川次郎の評価もあがることになった。
0投稿日: 2025.07.16
powered by ブクログ初めて読むスティーヴン・キング作品で四つの短編と一つの中編が収録されていて、突如正体不明の霧に囲まれて主人公を含めた人々がパニックに陥る『霧』がとにかく強烈で、霧の怖さは勿論人々の潜在的な狂暴さと集団心理の怖さが鮮明に描かれていて引き込まれた。
4投稿日: 2025.07.08
powered by ブクログディストピア小説。 霧が全てを覆い尽くす。 買い出しに出かけたスーパーに閉じ込められた住民達。自然の脅威なのか、得体の知れない何かなのか、命の危険に晒された時、閉塞感の中、人々はどんな行動に出るのか。 スティーブン・キングは人間心理を書くのがホントに上手い作家だと思う。今回は集団心理の怖さがフォーカスされている。 霧も怖いけど、人間も怖い。 出るのも地獄。残るのも地獄。 どうすりやいいの?もう無理〜ってなるわ。 私は、多分すぐに諦めてしまうタイプです。
25投稿日: 2025.05.10
powered by ブクログなんとスティーヴン・キングの作品を読んだのは初めてだったんだけど、不安と人間の凶暴性で揺さぶってくるので、怪奇現象自体は別に何でも…みたいなノリが書いた奴から感じられた。お陰様で縦横無尽に怖かった。ノーナ怖い。アメリカ人怖い
0投稿日: 2025.04.13
powered by ブクログ映画「ミスト」は(何度もみたくないという意味で)「ミッドサマー」に匹敵する救いのない映画の筆頭に挙げられます。原作は、わずかに希望が見えて良かった、、 他の作品では「ジョウント」が好きですね
15投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『霧』が読みたくて買った短編傑作選だったが、『ノーナ』に不思議と惹かれて読後も印象が強い。 主人公以外誰もノーナの姿を見ていないのなら、主人公の内なる暴力性が他者の形をとって現れたということなのだろうか。孤独な生い立ちでどこにも行き場のなくなった主人公に、ただひとつの指針として女神のように現れている。主人公の認識ではノーナは確かに目の前にいたのだと思うと、この歪みがなぜだか神秘的な出来事のように思えてしまった。 『霧』は映画を観たことがあるはずだが内容をほとんど忘れており、読みながら「そういえばそうだった」と思い出していった。 生きるか死ぬかの状況下で先の見えない不安が人々を締め付けて、思いもよらない暴走が始まる。そんな人間の心理が丁寧に描かれていて面白かったし恐ろしかった。誰もが正気ではいられないだろうに、オリーの見せる思慮深さ、レプラー先生の潔さが光っていてカッコよかった。 絶望を感じながら、まだ諦めないというラストになっているのがいい。
0投稿日: 2025.03.26
powered by ブクログジョウントがかなり好きだったなーーー。霧は映画を先に観ていたから結末はなんとなく覚えていたけど、解説にもあったようにこれぞキング先生!の要素がギュッと詰まっていた感じ。短編は今回初めて読んだけど濃いな。キング先生にしか得られない読書時間がある。だからすぐまた読みたくなる!
1投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ映画のミストを観たのはけっこう前。めっちゃ好きな内容だった。唐突に原作が読みたくなり、キング初心者のひとにもオススメの短編集らしいってことで購入。原作もやっぱおもしろかった…映画の細部とかちょいちょい忘れていたのでオチを知っていても楽しめた。でも原作と映画の結末は違う。正直、どっちも好き!! その他の短編で特に気に入ったのは「ノーナ」。主人公の凶暴性をあらわにさせるファムファタル。最初の登場時、大人しそうと思った主人公がためらいのない殺意をどんどん発散させていく。果たしてノーナとはいったい何者なのか?これは先が気になりすぎて首根っこ引っ掴まれたように読むのやめられなかった。わたし主人公ははなっからクソ凶暴な人間だったと思うんだけど、読み込み浅いから実際はどうだったんだろう?ってひとの解釈がすごく気になるや。めっちゃ好き。 その次におもしろかったのはジョウント。SFはちょっとな〜〜って永遠にSFってジャンルへの苦手意識が抜けないなか読み切ったらラストでこっっわってなっちゃった。いや怖。そんでおもしろ。 初のキング作品、ほんとおもしろかった。これを期に他のキング作品も読みたい。次はなにを読もうかな
1投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ傑作短編集「ミスト」。 その中の中編『霧』は、初期のスティーブン・キングの代表作。 “霧の中の何か”がスーパーに残された人々を襲う。相手が見えないということの恐怖、自分との戦いの中、少しずつ壊れていく人が増える……怖いですね〜。 他に短編『ほら、虎がいる』『ジョウント』『ノーナ』『カインの末裔』には独特の味わいがあり、また、S.キング得意のしつこいほどの描写と説明と思いきや、意外と読みやすく楽しめた。 ややキング色は少なめなので、マニアには物足りないかも。
2投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログベストセラーの海外ホラー小説です ブラックラグーンの作者も勧めてて読みました つまらなかったです 名前の必要ないモブがたくさんいて覚えられませんでした 反抗的な青年とか、魔女な出で立ちの老婆など、記号的表現で済むネームドがたくさんいたと思います ミストのデヴィッドのモノローグ、特に立身出世のページはスティーブン・キングの自伝がまんまで感動もしませんでした 正体不明の怪物が街、国を襲うスケールの広がりはワクワクしましたが、萎えた主人公が風呂敷を畳んでいくのが勿体なかったです 怪物が荒唐無稽すぎて、理不尽で気の毒だなとは思いましたが、恐怖とは別です 類するならパニックホラーでしょうか 人間側がパニックに飲まれすぎて碌な総括もできず死んでいきます 拷問を受けて殺される訳でもないし、知性的な悪意があるわけでもありません 醜悪な見た目をしているだけです 他短編も、パニックに振り回されて、醜い怪物がドンとオチがつくパターンでした これがベストセラーなのが不思議でした 翻訳のせいか状況で何が起きているのかも分かりにくいことも多かったです 海外の風俗にも疎いので想像で補えないページも割とありました 私は恨みつらみが籠もった和製ホラーが好きなのかもしれません 対象読者ではないのでしょう
2投稿日: 2024.05.21
powered by ブクログ養老先生がよく読んでらした有名作家の短編集だったので、手にしましたが、翻訳本は当たり外れがあります(私には)。中ではジョウントという短編は怖かった!ホラーの表現が上手いのかな
0投稿日: 2024.04.03
powered by ブクログこれぞキングの傑作短編集。有名なミストは映画と違った結末で、個人的には原作の方が好きだった。(映画は救いが無さすぎる…) 異常事態に精神が耐えきれなくなった人々が変わっていく様や、クリーチャーの絶望感の表現が絶品。 ほかの短編集も全てまた読み返したいと思わされるくらいとても良く、特にジョウントのSF世界から堕とされるラストは記憶に深く刻まれた。
0投稿日: 2023.12.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
短編集で5本の作品が掲載されている。 ほら、虎がいる…7ページで終わる超短編。よくわからなかった ジョウント…瞬間移動の話。眠らせて移動させるが、起きたままだと想像を絶する事態に。 ノーナ…読み終わった後にまた最初から読むと理解できるタイプ。 カインの末裔…これも10ページと超短編。断片すぎてもっと読みたい。 霧…タイトル自体は「霧」だが、霧は隠れ蓑なだけでその中にいる全貌が不明な生物との戦い。最後に決着がつかず結果がどうなったかわからないまま、手記が残されるという形で終わるのが怖い。少し前の時代のアメリカの暮らしがわかり、固有名詞がかなり出てくるのがリアル。
1投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログ○ミスト まず始めに、映画とは全く違う結末であること。原作の方が慈悲やら希望やらがあっていい。クリーチャーの表現力とかもさすが。映画を観るとクリーチャーの印象が強過ぎるが原作を読むとそれよりもミセスカーモティの怖さが際立ってクリーチャーよりも人の怖さ優先な感じがよかった。 ○ほら、虎がいる こういう幼い子どもが主人公の話でもこういう雰囲気出せるんやな ○ジョウント これ、めちゃくちゃおもろかった。ほんまにほんま、ラストまではシンプルにおもろいSF。やけどこれがラストでどんでん返し。どんでん返しっていうか一気にジャンルが変わるっていうか。とにかく起承転と結の切り替えがめちゃくちゃよかった。伏線回収と言うとちょっとズレるけどでも読み返したらたぶん見つかるんやろうな。 ○ノーナ これもラストそうきたか!ってなる作品やな。わりと暴力描写が多いからそこに目が行きがちやけど多分、ラストのオチも含めて考えると精神面の不安定さみたいなのがメインっぽい。バチバチに殺めてるのに性に駆られるってもう典型的なサイコ。でもその主張は控えめ。でもそれがいいやと思う。全てはラストに向けての助走。 ○カインの末裔 別冊、骸骨乗組員参照
1投稿日: 2023.12.12
powered by ブクログ「霧」、映画を思い出し、あのラストを思い出す……。ホラーとしての終わり方、インパクトとしては映画かなと思うけれど、オリジナルのこの、微かに希望を感じる(けれど嫌な想像しかできない)ラストもなかなか良いなと思った。 個人的に好きだったのは「ジョウント」と「カインの末裔」だった。
0投稿日: 2023.09.30
powered by ブクログスティーヴンキングの短編集。一番は「霧」です。町を覆う霧。白色の濃霧は太陽の光を遮り、人々はスーパーマーケットに閉じ籠もる。霧の中にいる何かが人間を襲う描写がぞっとする。マーケット内でのグループの対立や、恐怖に対して人間同士の対立など極限状態になったときの状況も描いている。正直、自分も同じ状況に置かれたら、主人公のように果敢に行動できるか疑問である。2023年6月3日読了。
1投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログスティーブン・キングを読んだのは初めて。映像が浮かぶ文章力。まるで映画を見てるよう。心理描写も怪物の描写も丁寧で緻密。怪物が出るまでがじっとりと一番怖くて、これ読めるかな?と思っていたけど実際に出てきてからはパニックホラーのように楽しんで読めた。
0投稿日: 2023.03.10
powered by ブクログ映画がほぼ一緒でびっくりした 一番気になってた結末は あの内容ならしゃあないかぁ 表現が独特でおもしろかった 和訳やから分からんけど
1投稿日: 2022.12.15
powered by ブクログどこかうすら寒さを感じさせる、何とも言えない読後感が残る短編集。 パニックを描いた「霧」は息を詰めて読んでしまうほど、緊迫した空気が漂っていた。 霧の中に潜む“何か”に対する気味悪さや徐々に追い詰められていく恐怖心を、ここまで見事に表現できるのは凄い。 「ジョウント」もなかなか強烈だった。
1投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログミストの原作目的で読んだ。ミストの不気味さ、救われなさは文章でもありありと伝わってきて、映画とは異なる結末もまた良い。他の短編では、ジョウントが一番気に入った。淡々と語られる事実と、迫りくる懸念…あるいは恐怖。そして迎えられる結末。何度も読みたくなってしまった。
0投稿日: 2022.05.06
powered by ブクログ短編4篇と、紙幅の後半6割強を占める中編「ミスト」の5篇からなる短編集。 売りはやはり「ミスト」なのでしょうが、前半に納められている4篇が良い!ビシッと引き締まって過不足なく、最小限の表現で”恐怖”を演出する端正な作品揃いです。特に「ジョウント」「ノーナ」の2篇の怖さといったら!SF者なら誰もが知っているあの特殊効果をネタに、科学の枠を超えた恐怖を描くスタイリッシュなSFホラー「ジョウント」、破滅的な美女に振り回されて罪を犯す愚かな男を描くサスペンス、と思いきや、最後の最後に「!?」が待っている「ノーナ」、どちらも一度読んだら忘れられないインパクト。どちらの作品も、読者のミスリードを誘うためのちょっとした叙述トリック的な小技が仕組まれているところがまた面白い。手練の技を堪能できます。 そして、何よりも表題作「ミスト」。 これがねぇ・・・冗長なんですよ・・・(^_^; 切れ味鋭くエッジの立ちまくった前半の短編を堪能した後に読むと、まぁ冗長なこと。途中で読むのを諦めそうになるぐらいの冗長さ。 アメリカの地方都市での日常的な生活を徹底的に細かくしつこく描写するのは、キングの中長編の特徴の一つです。このしつこい描写があってこそ、登場人物たちの間に生じる軋轢や心理描写が生き生きと立ち上がってくる、ということはよくわかるんですけど、「ミスト」自体はワン・アイディア・ストーリーなので、もう少しコンパクトにまとめてもインパクトは損なわれないと思うんですけどねぇ。 ただ、読了してみると、展開は流石のキング節です。「ミスト」もその他の短編も、明快でわかりやすい結末はありません。何も解決しないまま、不穏な雰囲気のままに物語の幕が閉じます。この終わり方にモヤモヤを感じる人もいると思いますが、鴨は、キングとはこのモヤモヤした肌触りそのもの、居心地の悪い世界観を描くことに全力を傾けるタイプの作風なのだと理解しています。どの作品も結末に明快な落とし所がなく、不穏な雰囲気そのものを描いているところが、ブラッドベリやE・A・ポーを彷彿とさせます。実は、正統派米国幻想文学の系譜なのか…!? 最後に、映画版「ミスト」との違いについて。 映画版「ミスト」は、最高に後味の悪い映画として有名ですが、鴨は原作の方が好きです!映画版は、確かに胸糞悪い結末ではあるけれど、一応「オチ」がついていて、主人公の気持ちも救われない方向にベクトルが固まってるんですよ。原作は、何も方向性を示されないまま、「ひょっとしたら行けるかも」との髪の毛一筋ほどの希望を残して、幕を閉じます。この、ほぼ絶望的だけれど一抹の希望も捨てきれないという状況、一番胸糞悪くないですか。 キング、面白い。機会があれば、他の作品も再読してみたいです。
1投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログ確かにこれは面白い。SFな「ジョウント」と、表題作の「霧」が好みだった。恐怖だけでなく、それによって起こる人間模様やドラマを描いてくれるところが良いのだろう。結末が異なるという映画版ミストも見てみたいところ。
0投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログミスト いつものキングの長ーい前置きから転がるように進むストーリーが、短編としてコンパクトになっていて読みやすかった。怖くてどうなるのかわからなくて読むのが止まらない....と思ってたらあのラスト。イマイチぴんと来ませんでした。これは訳のせいもあるのかな... 映画のラストのほうが、ある意味わかりやすいですね。 他の短編は、意味がわかるようなわからないような...正直ミストだけが楽しめたらこの本はいいと思いました。 キング初心者におすすめかといえば、やっぱり代表作と呼ばれるような長編から読むのが1番いいんじゃないかと思いました。
1投稿日: 2020.09.26
powered by ブクログ映画は有名どころを2、3作品見ましたが、読んだことはなかったS.キング。入門者に最適、という紹介にひかれてこの短編集を初読に選びました。 4つの短編については、正直面白さが分からず。行間から読み取れるものがなく、展開が簡単に分かってしまったり突拍子もなかったりで、読んでて眠くなってしまう作品もありました。ページをめくる手が止まらなくなったのは、映画化もされた中編の「ミスト」。嵐の一夜が過ぎたかと思いきや、その後不可解な霧が街を襲う。それが一体何なのかは不明なままで、教訓めいたものもない。純粋に緊張や恐怖、不安を全面に出した作品で、だから「恐怖の帝王」なのかと納得しました。ずっとハラハラしてきただけに、主人公同様最後の言葉には救われます。けど、主人公の絵に描いたようなヒーローっぷりが鼻につく。次々と被害者が出ていく中本人だけはほぼ無傷な展開に、その幸運があれば大人しくしてれば生き残れるんじゃないかとさえ思ってしまいました。 次は心理的な怖さを感じられる作品を読んでみたいと思いつつ、そういえば映画の「ミザリー」もわりと分かりやすい怖さだったような。
0投稿日: 2020.08.09
powered by ブクログスティーブンキング初読み(多分) 4編の短編と、映画「ミスト」の原作「霧」を収録。 「霧」街を突然霧が覆い、スーパーマーケットに閉じ込められた主人公たち。霧の中には「何か」がいる。出て行った者たちは次々に殺され…という不条理ホラー。 状況が少し分かりづらくて読みづらかった。これは映画で見た方が分かりやすいかもしれない。映画はラストが原作と異なり、かなりの鬱映画のようだ。(原作でもだいぶ鬱だけど)気になるので機会があれば見たい。 「ジョウント」は五億年ボタンを思い出した。 どの話も、結末がぼんやりしていてやや消化不良気味。
4投稿日: 2020.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
全体的に後味が悪いですね…! 世界観が独特で、オチがきちんとわからないままの作品もあったりします。 ミストの前の短編でしたら、「カインの末裔」がお気に入りです! そして表題のミスト…「霧」ですが、本当に怖いですね。 謎に満ちた化け物が、無駄に種類多く存在する時点で、私だったら精神崩壊です。 霧の外側に出れるのかと思いきや、ラストは…。 登場人物が全員、何も悪い事をしていない一般人という点でも、理不尽な状況が表されていると思いました。
0投稿日: 2020.03.01
powered by ブクログ初、キング。 なんといっても表題作。映画は絶望のラストシーンでしたが、原作はそこまで踏み込んでいない模様。怖気付く類のホラーではなく、身の危険を感じるテラー的な作風と感じましたが果たして。しかし、長篇はなかなか読む気が起きないんですよね。。。 それはそうと、SF好き的にはアルフレッド・ベスターの「ジョウント」が出てきたのが嬉しかったり。本書にもSF作品が収録されてたように、他にもSF描いてたりするのかな。
0投稿日: 2019.12.07
powered by ブクログミストは期待通りの面白さ。その他は作品によってまちまち。作品ごとに翻訳者が異なるため、内容が入ってくるものとそうでないものに別れる。
0投稿日: 2019.10.22
powered by ブクログ面白かったです。 満を持して「霧」を読みました。 それまでの短編も面白かったです。 「ジョウント」、読み初めて既視感…と思ったら再読でした。途中の、奥さんを、出口への通路を切ったジョウント回路に放り込む殺人、恐ろしかったです。天国にも地獄にも行けず、永遠にワープし続ける絶望。 「カインの末裔」は「ゴールデン・ボーイ」の結末を連想しました。短いですが印象的。 そして、短編集の半分以上を占める「霧」はすごかったです。怪物と死の恐怖と絶望、閉鎖的な空間での追い詰められた狂気。 異形の怪物と戦ったり、マーケットから出ていく出ていかないの駆け引きにドキドキしながらも、自分だったらどんな行動取れるかなと思い、多分マーケット出ていけずに死ぬ…と思いました。 「もういちど太陽が見られるなら、どんなことでもするわ」という願いが、登場人物の憔悴をとても感じさせました。 異形のは気持ち悪さでいっぱいだったのですが、マーケットから出て車を走らせているときに現れた大きなのには畏怖する気持ちもわかる、となりました。絶対的な絶望なんだろうな。 霧は映画があって、原作と映画では結末が違うらしいので映画も観ようと思いました。スティーヴン・キングも映画を気に入っているようです。
0投稿日: 2019.07.13
powered by ブクログ仕事で疲れている時に外国モノはなかなかヘビーだったけど面白かった。 それぞれなかなか印象的。 ノーナ…。 てかミスト、映画とラスト違うんですね。 あの映画本当いつまでたっても余韻消えない系で随分昔に観た作品なのに未だに印象かなり強いのだけど、監督も思い切り凄いわな。 そして映画では観ていたものの小説としてスティーブン・キングを読んだのが何気に初めてでビックリ。 こういうのも良いですね。
0投稿日: 2019.03.12
powered by ブクログ町を霧が覆う。 その中には何かわからない異形のものがいて、人々はスーパーマーケットに閉じ込められる。 なんか、映画になっているそうな。 で、その最後はとんでもない、らしい。 というのでがぐぶるしながら読んだ。 って、短編集です。 「ほら、虎がいる」から始まって、じわじわと恐怖のアクセルを踏み込んでいくって感じ。 「ジョウント」で、うへってなって、「ノーナ」の説明のできないわけのわかならない不安。それが「カインの末裔」ではじける。 「カインの末裔」が地味に怖いです。タイトルで、想像できるし、その通りなんだけど、怖い。怖い理由がわからなから怖い。すごいありそうで怖い。 そして「霧」 一瞬凪いだ感じになるのだけど、そこからはエンジン全開って感じでぶっちぎっていきますよ。 って、最初から映画化の予定があったのだろうか。 とても映像的なのだ。ものすごく濃い霧で、一面真っ白で何も見えないのに、映像的。 と、パニックになっていく集団真理が、以前だともっと殺伐と描いていた気がするのだけど、キングもまるくなったものだと思っていたら、主人公なにやってるんだ。と、ちょっと怒る。 多分、映画とは違う結末なんだろう。 これはこれで余韻があっていいのだろうけど、やっぱり明るくはないよね。 やっぱり、キングだよね、って思うのである。
0投稿日: 2018.12.28
powered by ブクログその町を覆ったのは霧―目の前さえ見通せぬ濃霧。その奥には何かおそるべきものが潜む…豪雨に襲われてスーパーマーケットに集まった被災者を襲う災厄とパニックを描き、映画化、TVドラマ化された伝説の中編「霧」他、「恐怖の帝王」の凄みを凝縮した問答無用の傑作集。キング入門者に最適、キング・ファン必携の一冊! ほら、虎がいる :不条理系? 状況の切迫さはひしひしと伝わってくる。 ジョウント :SF。「あそこには永遠がある」。霧の次に好き。 ノーナ :ファムファタルものかと思っていたら、サイコものなんでしょうか。いまいち腑に落ちず。 カインの末裔 :解説には犯罪小説とあるけれど、上と同じくぴんとこず。 霧 :ホラーとサスペンス。視覚的には前者のほうがインパクトがあるけれど、文字としてみるぶんにゃ後者のほうが残ります。「後味の悪い映画」としてよく上げられますが、結末は違うんですね。
0投稿日: 2018.08.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あの最高に後味の悪い映画”ミスト”の原作(S・キング) 。 不穏な空気はそのままで、でも決定的に違うのはラスト 小説は生きてるじゃん!息子が!ていうか死んでない。 てか、主人公の夫デヴィットは奥さんを家に残してきたことをいいことにスーパーに居合わせた美貌の人妻アマンダとちゃっかし浮気してるし。 なぜかエキセントリックな占い師のミセス・カーモディにはお見通しだったけどね。 映画と違って(あれはあれで傑作だけど)希望の持てるラストでよかった。
0投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログ短編の選集。キングはずーっと読んでるから、どれもものすごくむかしに読んだはずなんだけど、ほぼほぼ忘れていて面白く読みました。
0投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログ「キングを読むならまずはコレ!」ということで、キングの短編傑作選。キングは全部読んでるよな?と思いつつ、手にしちゃったよ。 『ジョウント』は読んだら、ベスタ―も再読したくなった。
0投稿日: 2018.06.01
powered by ブクログ日常をちょっと飛び越えたとこにのぞく あり得ないけど想像できるほどに手が届きそうな 非日常の恐怖。 衝撃のラストと話題の映画「ミスト」の原作については ある一文をもとに、よくもここまで悲惨なオチの 映画に仕上げたものだと感心をしてしまう。 「ジョウント」の破滅的ラストをジワジワと 予感させながら語られる物語の空気には 思わずのめり込みページをめくる手が止められなくなる。 他の2作も少ないページの中で、一種復讐の恐怖 狂気の恐怖を充分に味あわせてくれる。
0投稿日: 2018.05.23
powered by ブクログ【スティーヴン・キングを読むならまずはこれ!】町を覆った奇妙な濃霧。中に踏み入った者は「何か」に襲われる…映画化、TV化された名作「霧」他、初期短編からよりぬいた傑作選。
0投稿日: 2018.05.01
