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ブエナ・ビスタ 王国記II
ブエナ・ビスタ 王国記II
花村萬月/文藝春秋
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総合評価

8件)
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    はじめに『ゲルマニウムの夜』を読んだとき、「これはとんでもないシリーズだ」と思った。そのぐらい評価が高い作品の続篇なので、読む前にやたらとハードルが上がっていたせいかもしれない。本作ももちろん良い作品には違いないが、「あれ、こんなもんかな」という感じがしてやや拍子抜けしてしまった。ただ、赤羽修道士を主人公とした表題作はとくに傑作で、この作品のなかにはさほどキリスト教的要素は登場しない(そもそも赤羽は「元」修道士だ)が、それでも全篇にわたってそのテイストが万遍なく塗されていて、この「宗教以外で宗教を描く」というのがこのシリーズ最大の特徴であり魅力ではないだろうか。(しかも、なぜか内容はきわめて宗教的だ。)こういう、アンビヴァレンスな感じ、逆説的な感じがすばらしい。このことを踏まえると、1作目より本作の評価が落ちてしまう理由として、併録された「刈生の春」における描きかたがあるのではないだろうか。この作品では、修道院の農場での過酷な生活を通して、指導者たちの「欺瞞」を映し出しているが、朧が直接不満を漏らすなど、その方法がどうも露骨すぎるのだ。もっと間接的に、比喩的にこの部分が描かれていれば、もっと高く評価することができたことだろう。ただ、視点や舞台や筋書を大きく変えても、根柢に流れるテーマがまったくブレないあたりはさすがの筆力である。この「王国」の行く末を、もうすこしだけ見守ってみようと思う。

    1
    投稿日: 2013.10.01
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    ブッ飛んだ朧が主人公よりも修道士・赤羽の視点だったので入りやすかった。 最後の「ブエナ・ビスタ」にはニヤりとさせられてしまった。 でもそれだけ。テーマに興味が湧かないので。

    0
    投稿日: 2012.08.20
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    宗教を否定しながら哲学的に生きる2人の主人公。 極端に性や労働におぼれるように耽溺し、自分の思うままに暴力も受け入れる。 そんな姿が極端に人間的で逆に宗教的だったりします。。

    1
    投稿日: 2012.07.07
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    シリーズ第二弾。 1の『ゲルマニウムの夜』ほどの衝撃ではなかったが、 相変わらずの面白さ。 エロ・グロなんだけど、 作者の男性的な文章表現は生きている。

    1
    投稿日: 2009.04.11
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    「ブエナ・ビスタ」言いたくなる言葉。ストーリー自体には興味が沸かなかったけど、すごくおもしろかったのに途中のアブノーマルで過激な性描写で折れた。

    0
    投稿日: 2008.12.03
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    赤羽修道士の視点で書かれた王国記第2弾。 「ブエナ・ビスタ」は素敵な言葉だと思います。 赤羽さんの悶々とした悩みとか人間らしくて、妙に親近感が沸きます。

    0
    投稿日: 2007.03.27
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    いきなり視点が変わっているので最初はちょっと抵抗感ありましたが、「ブエナ・ビスタ」…妙に胸に残る言葉でした。でも朧が好きなので、刈生の春のほうが楽しめたかな。

    0
    投稿日: 2006.03.22
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    赤羽先生の視点から書かれる王国記シリーズ2巻。 修道院を出た赤羽先生がいきなりそういっちゃうんだ...と思いましたが。 修道院の中で1番人の干渉を受けない人のような気がしていたんですが ロウに感化され、妬みさえ感じ、真似したいとも思う。 人間臭さは見て取れるが、ちょっとやりすぎじゃないかな...。 不快に感じる部分も少し。

    0
    投稿日: 2006.02.16