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田園発 港行き自転車 下
田園発 港行き自転車 下
宮本輝/集英社
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総合評価

30件)
3.9
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    宮本輝氏の小説もほとんど読み終わってしまうのでこの小説はゆっくり読んだ。 「流転の海」で描かれた富山の生活とは対照的。あちらが影ならばこの作品は光のよう。 この作品を書くことは、宮本輝氏の富山への罪滅ぼしなのかなと思ったりして。 (流転の海での富山の描写は、気候と人柄が主人公の家族に合わなかったので鬱気味になったと記憶している) 読み終えて清々しい気持ちになる小説でした。

    13
    投稿日: 2026.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    せわしない毎日を過ごせ場所ではなく、 心がのびやかでいられる場所で成長できるものもある まじでそう 少し不倫が美化されすぎている気も...

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    富山の風景が目に浮かぶ、素敵な物語。登場人物の一人ひとりがそれぞれ色々な人生を歩んでいて、ゆるやかに繋がっているのが心地良かった。 みんな色々抱えているけれど、それを大切な日常の風景や人に支えられて乗り越えられる事ができるのだと、改めて人や風景を愛おしくおもう事ができた。 読み進めていくうちに、自分の身の周りとリンクすることがちらほら出てきて不思議な縁を感じた本でもある。 とにかくこの本を読んだら、入善町をひたすら歩きたくなること間違いなし。

    0
    投稿日: 2025.08.24
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    富山の大自然の中、また、京都の伝統ある町屋の風景の中、様々な登場人物の心情の変化などに触れて、優しい気持ちになる素敵なお話でした。そして登場人物たちがこれからも幸せであってほしいと思います。

    0
    投稿日: 2023.12.10
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    なんか壮大なホームドラマを見ているかのような気分だった。出てくる登場人物すべてが多かれ少なかれ繋がっていて、人間が綺麗すぎた。逆境なんてなんのその魅力的な人間によって吹き飛ばされていく。文庫本上下巻合わせて900ページ近く。これは人を選ぶ内容だなと思った。 ただ富山という場所に訪れてみたいと思わせる数々の描写は素敵だった。舟見城址からの田園風景を私も見たい。

    8
    投稿日: 2023.12.02
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    血脈を物語にしたら宮本輝の右に出る人はいないですよね。もはや何のために生きてるかとか、そういの度外視にして人との出会いをひたすら大切にしたいです。

    41
    投稿日: 2023.07.10
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     何か運命に引き寄せられるように登場人物が富山に集まっていく様がおもしろかった。  登場人物もそれぞれ事情を抱えつつも嫌味のない感じで魅力的だった。それもあって話の中に入り込みやすかった。特に千春と佑樹のコンビは、田舎でゆっくり育った良さみたいなのが出てるような気がして好きだった。  本の中では富山県の田園風景を描くシーンが多々あったが、その描写を読んで富山県に行ってみたくなった

    1
    投稿日: 2021.11.28
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    「かがわまほせんせいのえがだいすきです。ぼくのことをすきになってくださいね」佑樹は五歳の時、大好きだった絵本の作者に手紙を書き、彼女から来た返信を今もまだ大切にとっていた。父のいない子として生まれた佑樹は、不思議な懐の深さを持つ魅力的な少年に成長していた。人を想い慈しむ気持ちが、絡まった過去の秘密をゆっくりと溶かす。命と命の邂逅へと繋がる、美しい運命の糸の物語。

    1
    投稿日: 2021.01.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人との繋がりってなんだか不思議だし、やっぱり「縁」ってあるんだなぁと思います。巡り合わせとか。 前編を読んで、後半はどうなるか期待していたけど、特に何の発見も驚きも感動もないまま話が終わっていった。

    0
    投稿日: 2021.01.24
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    思わぬところからの人との繋がりで、明らかになっていく父の過去。 真帆にも思いがけない出会いが過去にあったことを知る。 様々な人が心に秘めていたものが、15年という年月を得て姿を現す。 それぞれの運命が良い形で動き出す。 優しい気持ちになれる一冊。 2021.1.17

    0
    投稿日: 2021.01.17
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    日々生きていて、過去に見たり聴いたりしたものが急に線になり、繋がるような瞬間があるが、この小説においても記憶の染み込んだ風景、絵画、街並を通じて、記憶の中の人たちが結びつく様が至極丁寧に描かれている。(故に少々回りくどい部分もあり、星は4つ。上巻の半分過ぎるあたりまでは辛抱が必要) 個人的に、好きな人たちとの想い出の詰まった京都・南座界隈が出てきて急に惹き込まれたところもあり、登場人物たちの夫々の土地での想い出が紐解かれていくような進行に何故か「懐かしい」という気持ちにさせられた。富山も是非訪れてみたい。

    1
    投稿日: 2021.01.11
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    雪子がアメリカ文学を教えている老人から教わったエミリ・ディキンスンの詩 もし私が一人の生命の苦しみをやわらげ 一人の苦痛をさますことができるなら 気を失った駒鳥を 巣にもどすことができるなら 私の生きるのは無駄ではない の一節が印象的。

    0
    投稿日: 2020.05.16
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    読み終わった後の爽快感。 おおらかな富山の田園。 大人の人間模様が織りなす京都の花街。 その中で人は関わり合い、成長していく。 この物語は、自然とそこに暮らす人々が善意のもと、大きく変わっていくものだ。 そして周りの大人たちが祐樹に与える無償の愛はこの物語の希望である。

    4
    投稿日: 2020.05.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    出てくる人物たちが気持ちのいい人たちばかりで、でも聖人君子のように良い人というわけではなく、それぞれの事情に誠実に向き合っていることが描かれていて、そこが魅力なのだと思う。上から目線で言うことではないけど、この筆力が宮本さんのすごいところなのでしょう。 ラスト付近、オムニバス風に紡がれてきた人たちの人生が交わりそうな予感を徐々に高めつつも、最終的には読者にいろいろな想像の余地を残して終わるのもとてもよかった。

    2
    投稿日: 2020.01.19
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    下巻で滑川駅で死んだ男の謎が判明する。物語の中心はそれではない。美しい富山湾周辺の情景、京都花街の情緒と独特な世界に引き込まれていきながら繋がっていく人たちに思いを寄せたり共感したり。 大自然の中から、また人が作り出したしきたりのある町屋からそれぞれに与えられた人生を歩んでいく人たち。 富山の田園地帯も京都の街中もゆっくり訪れたいと確かに思わせてくれた。 #赤毛のアン #富山言葉 )エミリディキンスン

    1
    投稿日: 2019.12.03
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    もし私が一人の生命の苦しみをやわらげ 一人の苦痛をさますことができるなら 気を失った駒鳥を 巣にもどすことができるなら 私の生きるのは無駄ではない 後半に書かれているアメリカの詩人、エミリ・ディキンスンの詩の一節。 心に残った。 登場人物たちの関係が複雑で、結構読むのに時間を要した もう一度ゆっくりと再読したい!

    1
    投稿日: 2019.05.05
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    たくさんの人の想いが、一点に集約されていく感じ。誰を主軸として読むかは、読み手が勝手に決めて良さそう。日々を大切に過ごす人たちの、成長の物語だと思った。

    1
    投稿日: 2019.03.24
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    タイトルの自転車という言葉と絶賛するレビューの数々を見て手に取りました。ですが、ここまで年を重ね経験を積んだ身にはあまりに現実とかけ離れたメルヘンの世界について行けず、白々とした思いが募りました。始まって1/4にもたどり着かないうちに、数々のエピソードの挿入が回りくどく思え、都合の良すぎる展開にも飽きてしまいました。こういうところがこの小説の持ち味なのだと思いますが、残念ながら私には合いませんでした。それでも最後までページを捲らせられたのはこの著者の力量のなせる技なのでしょう。

    2
    投稿日: 2019.01.23
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    素敵な話です。 世代を超えた人の繋がりが、 流れを作っていきます。 終わり方がもう少しドラマチックだと良かったんだけど。 せっかくの繋がりがもっとグッとして終わると気持ちよかったです。

    0
    投稿日: 2018.12.24
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    人物の広がりが増し、下巻のほうが一気に読んだ。 私も富山でツーリングをしたくなった。 とりあえず、自転車好きの友人にこの本を薦めようと思う。

    1
    投稿日: 2018.11.12
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    何気に結構ハードな内容だと思うんです。世の中、こんな素敵な人ばかりじゃないし。こんな人たちに囲まれて生きていけたら幸せだなと思う。

    1
    投稿日: 2018.11.06
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    ひたすらに旅へ行きたくなる。 下巻では散らばっていた繋がりが線となり、佑樹を取り巻く周りの大人たちの優しさに触れる。 しかし賀川直樹のだらしなさが曖昧にされていて、何とも納得できないラスト。

    0
    投稿日: 2018.10.14
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    登場人物たちが次から次へとつながり、複雑さを増すにつれ、人物相関図を思わず作りたくなってしまう。 章ごとに主役は変わるが、その他登場する人物誰もが魅力あふれるキャラクターの持ち主となっている。 読後もなお、彼ら彼女たちを見守っていたい、そんな気持ちにさせられるのが、著者の作品の魅力だろうか。 さらにこの小説では、富山の風景が豊かに美しく描かれ、旅心を誘う。 この作品で重要な役割を果たす、ゴッホの「星月夜」に似た風景が見える愛本橋。 主人公たちが歩いた旧北陸街道。 夕日に染まる黒部川扇状地。 黒部川の堤から田園を通って入善漁港へ到るサイクリングコース。 郷愁と安らぎが感じられる富山は、何かの調査でも、住みやすさで高得点を挙げていたことを、思い出す。

    4
    投稿日: 2018.09.14
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    宮本輝さんらしい人々の不思議(必然的な?)な繋がりが面白い。富山をツーリング、また京都の細い小径にも迷い込んでみたくなるが、なにより何年か後の姉弟の対面が楽しみな終わり方。

    1
    投稿日: 2018.07.25
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    人の運命というものを考えさせられる。生き方が美しい人がたくさん出てきて、人生捨てたもんじゃないと思える、かも。

    3
    投稿日: 2018.05.21
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    宮本さんの初期あたりの作品が好きで。その流れで以降の作品も主だったもの読んでると思うけどなんか気持ちがグッとくる回数が減ってたような、じぶん。そんなんやから今回もあまり期待せずに。3?4ブロックくらいの人物たちが同じタイミングに向かって話しが進む。そのスタイルが宮本さんには新鮮なような気がしたのもあったせいかな…で なんか宮本さん独自のものがじんわりじんわりと。人物に基本悪が存在してなかったからでしょうか。まぁ社長で父親の彼がゆるい男だったから始まったようなお話しなんだけど。でもそれも共感できたんすよね。読んでよかったです。

    1
    投稿日: 2018.04.23
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    優しい気持ちになった。 心の綺麗な人の物語は、読む人の気持ちも清々しくさせてくれる。 自転車が欲しくなった。

    0
    投稿日: 2018.04.15
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    【あらすじ】 「かがわまほせんせいのえがだいすきです。ぼくのことをすきになってくださいね」佑樹は五歳の時、大好きだった絵本の作者に手紙を書き、彼女から来た返信を今もまだ大切にとっていた。父のいない子として生まれた佑樹は、不思議な懐の深さを持つ魅力的な少年に成長していた。人を想い慈しむ気持ちが、絡まった過去の秘密をゆっくりと溶かす。命と命の邂逅へと繋がる、美しい運命の糸の物語。 【感想】

    0
    投稿日: 2018.04.12
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    宮本輝さんの作品、久々に読んだかも。 富山に行って愛本橋を見てみたいなぁ、と素直に思わせる作品。でも徒歩にしろ自転車にしろ結構勾配がきつくて大変そう… 黒部と併せていつか行ってみたいなぁ。 群像劇なので章が変わるごとに登場人物が入れ替わり、この人は誰で、どの人とどういう関係なんだろう?と混乱しました。特に京都の小松関連の人間関係が頭に入ってこなくて大変でした。宮本さんは不倫関係には反対だけれども生まれてきた命は平等に尊いものだ、という事を書こうとしたのかな、なんて思いました。 個人的には舞妓さんや芸妓さんの芸事をナマで見た事が無いので偉そうな事は言えませんが、やっぱり水商売だよなぁなんて思ってしまいます。芸事だけを売るとはあるけど結局はお大尽をもてなすサービス業だし、そこにまっとうでない要素が付随する事も多々ありそうだしなんとなくまっとうな感じがしない。以前は花形職だったスチュワーデスの名称がフライトアテンダンスとなり今ではそれほど人気の職業ではなくなったように、職業にも時代ってものがあるんだろうな、とも。昔ながらの遊び方が出来る粋人ってのも段々居なくなってるだろうしなぁ。会社のお金で接待だ何のと遊んでいた時代が終わって遊び方が小規模になったなんて嘆く声もあるかもしれませんが、自分なんかからすると当然じゃないの?という気にもなります。 高校教諭が綺麗な舞妓見習いを生徒に教えるってのもなんだかなぁ…。それは青春…なのか?アイドルに恋してるって事なのかもしれないけどそれで良いのかなぁと女性の自分には少し引っかかるものがありました。特に14歳の彼が恋い焦がれてもあまり良い結果にはならないんじゃないか?なんて正直どうなのよ?と思ってしまいました… あと、作中に上用饅頭って出てきましたがこれ、薯蕷饅頭と違うのかなぁなんて思いましたよ。

    0
    投稿日: 2018.03.13
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    一気に読ませる構成がはっきりしている。予定調和的と言ってしまえそうだが、でもそれでやっと落ちつける。きっとこの話の続編が予定されているんだろうなと期待できる。

    0
    投稿日: 2018.02.25