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猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
猫だまりの日々 猫小説アンソロジー
谷瑞恵、椹野道流、真堂樹、梨沙、一穂ミチ、ねぎしきょうこ/集英社
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総合評価

32件)
3.7
5
11
9
2
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    猫の本、知ってる作家さん縛りで選んだ短編、アンソロジー。『猫町クロニクル』は、死んだら猫になるかもって世界を想像できてなんかほっこりした。 一穂ミチさんの『神さまはそない優しない』は主人公の声がずっと津田健次郎の声で再生されて読んでた。一言だけ喋れた人間語がたまらなくて、号泣しながら読んだ。たまらなく好きな話に出会えて、読めてよかった1冊。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    意外と(?)まだ読んでなかった…。 予約したんだか棚差しで目があったんだか(たぶん後者…)忘れたけど、オレンジ文庫でこの執筆陣で、おもしろくないわけがない! (絶対的信頼) とはいえ、初読の作家さんもいてはったし、読むのに多少難儀した作家さんもいてはった。悪口ではない。 椹野氏の「ハケン飯友」はすでに文庫を読んでたけど、そっか、こちらが先やったんやね。あらためて読んでも面白かった。 飯友になった猫に「マナー的に云々」と、いう坂井くんが、いい子やなあと思った。 一緒にすごすにあたり、こういうの大事よね。マナー云々以上に 「それはちょっと受け入れにくい」 と、いうことを最初にさらっと伝え合うという行為? 言わんかったら後々もやもやしてええ結果にならんもんね。最初に言うといたら 「そういうもんか」 って思えるし…。 椹野氏は人と人のこういう距離感もさらりと書きはるなあ。ご本人もさっぱりした方なのかな。(などと思うのは失礼か) 谷氏もいくつかのタイトルを読んでるけど、舞台や題材は興味があるのに、文章そのものがわりと説明調なのがつまってしまって読み辛く(すいません)敬遠しがちやったんやけど、短編やったらそういうのもなく読めるからいいなあ! 面白かった。オチが意外すぎた。あ、そういうこと!? と、思ったし、猫が好きな人でないと思いつかない話やなあと思う。 真堂氏は、こういう話も書きはるんや…と、思った。 びみょうに救いがあるような、ないような…(笑)。 時系列というか相関図をちょっと考えないと理解がおいつかんかったのは、わたしの読解力の問題。 梨沙氏もオレンジ文庫の巻末紹介で見て気になってたけど、蔵書がなかったかなんかで未だに縁のなかった著者。 ここで読めたのはうれしいけど、う、ううーん(笑)。 この方だけ、ちょっとチャンネルが違ってた。深くは言うまい。文句ではない。好みの問題。 一穂氏、最近よく読んでるよね…(笑。アンソロジーで)。もうこれは長編を読むべきやろ、と、蔵書を検索するくらい、めちゃくちゃ面白かった。たぶんこの話が一番好き。 絶妙に真堂氏とかぶってるような(失礼)かぶってないような、猫好きはどうしてもこういう思考にならはるんかな? と、思った。(悪口ではなく) 関西弁で書くのうまいな~。内容もめっちゃおもろいな~、と、思ってたのにこのオチ。 見事すぎた。 最後まで読んだら、ここまでの会話(春男という子猫を可愛がっていたさな子さんの言動)すべての見え方が変わったので、二度深みがあったなと思った。 前述の通り、わたし自身猫にもさほど興味もなく、猫種(?)すら全然わからんけど、でも、楽しかった。 猫好きならまた違う読み方もあるのかな? あー、わかる、わかる、みたいな。

    4
    投稿日: 2025.01.18
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    猫好きな人のための短編集。仕事始めの一週間でバタバタと疲弊したため、猫が集まっていて時間がゆったりと流れるような空間”ねこだまり”で、リラックスしたい気分だった。一年で最も寒いこの時期に、温かい炬燵に入りながら、そして猫の毛並みのようにモフモフとした毛布にくるまいながら読んだ。 身近で大切な人が亡くなったら猫に生まれ変わって(化けて)帰ってくるという、都市伝説を聞いたことがあったが、本気で小説にしたらこんな感じなのだろうか。猫の頭脳(思考力)の限界とか、猫目線での兄妹感など、作者さん達の豊かな想像力を感じることができた。そして、どの作品もホッコリ癒されるだけでなく、切ない設定(人との別れが必ずある)であった。誰もいないところで、猫をダッコして本音を話しかけたくなる人に同情してしまう。もし私も猫を飼っていたら、亡くなった人を猫に投影させて、同じことをするのかも知れない。 私はまだ、猫の愛情表現である「ゆっくりとした瞬き」を目撃したことも無ければ、足元に猫がすり寄ってきた経験も無い。猫はイライラしている人、心が汚れている人のところには近づかないという。「猫にすり寄られる人」っていうのも素敵な魅力だと思う。

    18
    投稿日: 2025.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハケン飯友 自身が落ち込んだ際に美味しいご飯とそのご飯を共に食べ、共有できる飯友が現れるなんて素敵だなと思いました。 白い花のホテル  小さい頃の出来事が原因で自分が大切に思える人が離れていってしまうと思っていた主人公がお別れした猫と会えるホテルで出会う?お話。  話したりすることはできずとも、互いに通ずる仕草が今でも互いが思い合っているような温かさを感じる素敵なお話でした。 猫町クロニクル  猫の町に住む2人のお話。 生まれ変わったら猫になり、生前の家族のそばで過ごし、すれ違いながらも互いが互いを思い続けたから得られた2人は幸せになれたのかな と。2人の家族からすると幸せとは言い難いかもしれませんが素敵で切なくて幸せなお話でした。 縁切りにゃんこの縁結び  猫たちが集まる神社での恋と友情のお話。 猫たちの掛け合いが可愛いです。 神様はそない優しない  死後猫になり、奥さんに飼われる男のお話。 最初は関西弁で始まりコメディ色が強いのかなと思っていたら、どんでん返しがすごく、この話の読後感で満たされるようなお話です。 全体的に神社という縁を結ぶ場がメインのものが多い印象。似通ったお話が多い印象があるが、各々作家さんによって異なる結末、印象のため、楽しく読むことができました。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    『ハケン飯友』椹野道流 新年早々、勤め先の会社が倒産してしまった僕の願い事を叶えるため、神様から派遣されてきた猫。 簡単なものなんだけどご飯がめっちゃ美味しそう。猫とのやりとりもおもしろかった。続きも読んでみたくなる。 『白い花のホテル』谷瑞恵 「かつて飼っていた猫に会える」という噂のあるホテルに、たまたま立ち寄ることになった私。 どういうことかと思ったら、そういうことか!猫と人との心のつながりがほっこりあったかい。 『猫町クロニクル』真堂樹 猫飼い放題なのが売りの住宅地「猫町ヒルタウン」。大学の図書館で働く鈴音のお隣に引っ越してきたのは、勤務先の大学に通う長谷川くんだった。 お話としてはとても好きだったんだけれど、読み切りの短編としては急展開すぎかな…。 『縁切りにゃんこの縁結び』梨沙 猫が集まる縁結び神社で暮らす猫のササユキ。自分のせいで喧嘩別れしてしまった二人の女の子たちをなんとか仲直りさせたいと奮闘します。 神社の隣に建つ洋館に暮らす坊(ぼん)が、もしかして他にも彼を主人公とするお話があったりするのかな?と思うほどキャラが立ってました。猫たちのわちゃわちゃがかわいい。 『神さまはそない優しない』一穂ミチ ある日、運悪く電車にはねられ死んでしまった45歳の俺が、猫に生まれ変わって妻に飼われることに…。 このお話は『うたかたモザイク』に収録されていたので読むのは2度目になるんですが、読んでから1年以上経っていたので、幸いなことに内容すっかり忘れてて、初めて読んだときのようにやられちゃいました〜。 猫にまつわる5つのお話…どのお話も全部おもしろくて良かったんですが、いやぁ〜やっぱり一穂ミチさんのこのお話は別格ですね。主人公が関西弁のおじさんなところも最高だし、読後には驚きとせつなさと、ほのかな幸福感が残ります。 表紙の雰囲気から猫かわいい〜ほっこりできるかな?という予想とはちょっと違いましたが、なかなか満足のいくアンソロジーでした。

    5
    投稿日: 2024.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    さまざまな人が猫と関わるお話です。 人間がお亡くなりになるお話が多めで 読んでいて少し心が沈んだけれど 読んだあとはスッキリした気分でした。

    0
    投稿日: 2024.05.01
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    ささっと読み流し。 若干ファンタジー寄りの話が多かったのと、死ネタ(転生ネタ)が多いのとで、どの話もライトな印象を受けて、あまり印象には残らなかったかな。 人が亡くなるネタが続くので「うわまた人亡くなったよ…」とちょっとうんざりすらした。 唯一印象に残ったのは、白い花のホテル。 単純な叙述トリックに翻弄されたし、ほっこり切なくてよかった。 うちの猫も私を飼ってるって思ってるのかな。

    0
    投稿日: 2024.01.20
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    谷瑞穂さんの「白い花のホテル」が印象に残りました。アンソロジーの構成としては、変化に乏しかったかなと感じました、、、。

    2
    投稿日: 2023.10.24
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    猫にまつわるアンソロジー。猫と話したり、人間が猫になったり…ちょっと不思議でほっこりする話がつまっていました。どれも良かった。 関西弁でちょっとコミカルだった一穂ミチさんの「神さまはそない優しない」。不覚にもホロリとした。「朝メシ、ラップかけといて」か…。

    1
    投稿日: 2022.02.15
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    気楽に読めるにゃんこアンソロジー。 シュールだったり、にゃいにゃい可愛かったり、感動したり。 「縁切りにゃんこ〜」の、にゃんこ達のわちゃわちゃ感が可愛すぎてほっこり。 「神様はそない優しない」は、なんで関西弁やねん、と思ったけれども、ラストにきゅっとなった。切ないけど優しい物語だった。 取り敢えず、わたしも猫になりたい(笑)

    0
    投稿日: 2021.03.30
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    死んだ人はお星さまになって、あなたを見守ってるんだよというけど、死んだ人は猫になって、あなたのそばにいるんだよというのもアリかも知れない。 ここで、犬になって・・・というのは、イマイチなさそう。(犬派の方、ごめんなさい) 甘え上手だけど、賢くて、凛としてる猫の方が、元人間ぽい?人と猫の境界は、意外に薄い? 猫がテーマだとつい手を出してしまって、読後イマイチ感を感じることも多いけど、この本は、なかなかよかった。

    0
    投稿日: 2021.03.13
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    5人の作家さんの5つの短編集。 「神様はそない優しない」 がとても気に入った。  読む手が止まらないし、面白いし、それなのに後半、自分でもびっくりするくらい号泣した。 号泣して号泣して、ああ、いい物語を読んだなぁとほっとした。

    0
    投稿日: 2021.03.03
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    猫だらけ短編アンソロジー。 神様のお願いしたら、びっくりな存在が派遣される1話目。 脳内で逆転してしまう『立場』の2話目。 猫好きが集まる住宅地で、そうでもない人が出会って 不思議な状態になってしまった3話目。 一見よくある女の子の話かと思いきや…な4話目。 猫に生まれ変わって嫁を見に来た夫の5話目。 どれもこれも若干不思議な話になっていましたが 4話目はあれですね。 分かりやすい性格でした。 こうなってしまっても、まったく罪悪感がない人物で よろしかったと思いますw

    0
    投稿日: 2021.01.15
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    ほのぼのした話が読めるかと思ったら辛気臭い話ばっかり。 それならそういうのを匂わせるタイトルにしてくれたらいいのに。

    1
    投稿日: 2020.07.07
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    職を失った男のもとへやってきた猫、かつて飼っていた猫に会えるというホテル、猫飼い放題の町で出会った二人、猫が集まる縁結びの神社、死後に猫となり妻に飼われる男──猫にまつわる五つの物語。

    1
    投稿日: 2020.01.20
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    縁切りにゃんこはちょっと私には合わなかったけど、 他の4編はどれも好き。 ハケン飯友は作者さんが好きだし、 生まれ変わって猫になるっていうの、ちょっと悲しいけど身近だった人のそばにいられるっていうのはいいのかな。 でもやっぱり切ないな。

    5
    投稿日: 2019.11.12
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    ・ハケン飯友/椹野道流 ・白い花のホテル/谷 瑞恵 ・猫町クロニクル/真堂 樹 ・縁切りにゃんこの縁結び/梨沙 ・神様はそない優しない/一穂ミチ 作家陣、皆さんラノベの方なのかな。 全員初読でした。 ハケン飯友・・・話の途中のような半端感。続きがぜひ読みたい。 白い花のホテル・・・ぼくとミーコ、私と五郎の関係が切なくて、そして暖かかった。 猫町クロニクル・・・なんか、その場の思いつきで書いてる携帯小説のようでした。どこに感動すれば良いのやら。 縁切りにゃんこの縁結び・・・にゃんこがたくさん出てきておもしろかった。人間のキャラも良かった。 神様はそない優しない・・・ラスト、ちょっとびっくりして、泣かされた。

    1
    投稿日: 2019.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2019/6/11 最後だけまだおもしろかった。 時計屋さんの谷瑞恵を久しぶりに読んでみるかと選んだらアンソロジーだった。 こういうのは新たな出会いにいいのだけど、おおむね退屈で… 特に3作目、二人とも死んで猫に生まれ変わって恋を実らすってなんなん?なぜかかなりの苛立ちを覚えた。 虫の居所悪かったんかいね。 何と言うかか登場人物が誰も生きてなかった。 4作目で猫の可愛さに依存しすぎじゃね?って飽きたけど5作目でちょっと戻した。 同じ死んで猫に生まれ変わるのでも違うのね。 関西弁やからだけのことやったりして。

    1
    投稿日: 2019.06.14
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    生まれ変わりネタは誰かが亡くならなければいけないので、読むのが辛いです。 ハケン飯友が気楽でよかったです。

    1
    投稿日: 2019.04.04
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    なんだか、寂しくなる内容が多かったかな。猫町クロニクルは最初面白かったけど生まれ変わったりが忙しくて後半はうーん、みたいな感じ。縁切りにゃんこの縁結びはスッキリ面白かった。神様はそない優しくないは、内容に引き込まれて読んだけどやっぱり寂しさが残った。読みおわって、うちの猫をじっと見て、こんなふうに中のおっさんが考え事してたらちょっと嫌だなと思った……(笑)

    1
    投稿日: 2019.02.26
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    「猫町」は死が多すぎて苦しくなる。「ハケン飯友」はなんなら猫のままで良いな。いい意味で裏切られたのは「神様は」。苦手かもと思っていたのが最後は感動。素敵な話だった。

    1
    投稿日: 2019.02.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表紙絵に惹かれ、そして猫好きにはスルー出来なかった… 読んだことのある作家さんもいましたがほとんどは知らない方。新規開拓なるか、と思いつつ手に取りましたが自分にはちょっとだめだった。 手に取ってみて「ああ、自分ファンタジーっぽいものあんまりだめだったんだ、そういえば」と思いだしました。 一つ一つの作品はかわいらしく猫好きにはほっこり楽しめると思うのですが、いかんせん作家さんの力量に差があり過ぎる… 厳しい評価かと思いますが自分には物足りませんでした。 うーん、年齢的なものもあるのでしょうか。若い時に読んでたらもっと楽しめたのかな。 若い方やライトノベルが好きな方、さらにはあんまり小説読まない方や猫好きには手に取ってもらいやすいでしょう。

    1
    投稿日: 2018.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    谷瑞恵さん以外は初めまして、の作家さん。 ほのぼの系かと思っていたら、生まれ変わり的なものが多め。 短編集ですが、読み進められないのでやめたのも。 谷さんのは、途中でわからなくなって読み返し。

    1
    投稿日: 2018.07.16
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    ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。 猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。 タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。 ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。 スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救済はなくとも人生は続いていくのだからーーというまなざしのあたたかさに改めてじん、となる。 いい意味で浮いてるんだよな…。これだけBLの枠を外れた場所で力を余すことなく発揮する作家なのに随分世に出るのに時間がかかったなぁ。

    1
    投稿日: 2018.06.18
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    猫テーマにした色んな作家の短編集。 ファンタジー色が強いものが多め。軽いノリのものが多いので、サクッとつまめる小説集として読むのが吉。

    1
    投稿日: 2018.06.16
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    椹野センセのお話は、お腹が空きました(笑)ベトナムお好み焼き気になる……。 一穂センセのお話は、1人つっこみで肝心なところでの台詞がアレなのも凄く好きです。 谷センセのお話は、やっぱり途中で「え? 」となって、最初を読み直して、「ああ!」となります(読めばわかる) それにしても、この本のテーマって、『猫と転生』なのかな……? あ、でも椹野センセのお話も縁結びのお話も、違うか。でもなんか、そういうイメージというか、霊的なものを猫には感じるのかも知れないな。

    1
    投稿日: 2018.04.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事故などでなくなった人が猫として生まれ変わった視点や神社猫のはなしなどちょっと不思議な猫にまつわるお話がつまっています。 どれもラストはハッピーエンドで心あたたまります。

    1
    投稿日: 2018.02.18
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    思い描いていた猫話とはちがった……。 (ほのぼの猫話を想像していた私です) 「白い花のホテル」はさすが、としか言いようがない。 ハケン飯友★★★☆☆ 白い花のホテル★★★★☆ 猫町クロニクル★★☆☆☆ 縁切りにゃんこの縁結び★☆☆☆☆ 神さまはそない優しない★★☆☆☆

    2
    投稿日: 2018.02.11
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    猫にまつわるお話の短編集です。「白い花のホテル」は、読んでいる途中でページを遡って読み返したくなるような仕掛けがあり、一番好きなお話でした。仕掛けに気づいてから読み直すとほっこりした気持ちになります。 他のお話も和むストーリーばかりで、猫好きの方にはおすすめの一冊です!

    1
    投稿日: 2018.02.09
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    「白い花のホテル」は一捻りあってよかった。こんなホテルがあるなら、私も会いたい猫はいます。「縁切りにゃんこの縁結び」はただただ読みにくかった。ごちゃごちゃでキャラも視点も整理できてないし、商業小説の体をなしてない。 生まれ変わりがあったり、人に化ける話があったり、意外に猫を愛でる系の話はない短編集でした。

    3
    投稿日: 2018.01.31
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    猫は不思議な生き物だ。私はアンソロジーが苦手だ。なぜだかはわからない。でもこの本は好きだ。どのはなしも同じくらい好き。ここの作家さんたちの本が読みたくなった。

    1
    投稿日: 2018.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    購入。 これはもう、買うしかない!と思った。半分以上の作者さんは既存、知らないにしても猫だし!(笑) 案の定、楽しく&切なく読了。なんで猫ってこうも物語になるのでしょう。 特に青春時代にハマって読んでいた作者・真堂樹先生の作品はもう切なくて!出先で読んでいたけど、泣きそうになった。ツラいよ!でも幸せになって欲しい!(笑) 猫アンソロジー、とても満足してます。ありがとう。

    5
    投稿日: 2017.12.22