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総合評価

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    眠る前にさらっと再読 しました。 小さな町の小さな工場 でひたすら弁当に惣菜 を詰める日々。 家と工場の短い距離を 往復する中で、 密やかな楽しみは映画 を観たり日用品を買い 求めることだけ。 その無味乾燥な毎日は 特別なものではなく、 多くの人が現在進行形 で経験してるものかも しれませんね。 ある日そんな主人公の 前に現れた男、 彼もまた同じ町の工場 で働く孤独な若者。 神社での不思議な逢瀬。 喜怒哀楽を失った二人 が交わす不器用な会話。 なんというか、愛情を 必要とする人たちほど、 愛情を享受することが 苦手ということなのか もしれませんね・・・。

    89
    投稿日: 2024.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    山岡ミヤ著『光点』(集英社) 2018.2発行 2018.5.29読了  第41回(2017年)すばる文学賞受賞  純文学は難しい。作者は詩人でもあるそうで、通常、漢字で表現するようなところもひらがなで表現している。文章も独特で、地の文が実以子の視点になっているが感情表現が極端に乏しく、対照的に臭覚や触覚についての異様な拘りが多々見られる。私を主語にする代わりに、私の耳や私の網膜を主語に置き、受動的で選ぶことのできない実以子の生き方がそのまま文章に表れている。漢字に変換されない文章は実以子の言葉にならなかった感情そのものを読んでいるようだ。  父と一緒にいたあの女はいったい誰なのか。まるで父の内心を知ろうとするかのように、毎日神社で祈るかたちをする実以子。実以子にとって、父は母の感情が実以子に向くのをさりげなく他の事へ逸らしてくれる存在だった。しかし、実際の父は家にほとんど帰らずに、わざとらしいほど神社に家のことをお願いしたり、蜘蛛に家の番を任したりする、家庭に責任を持ちたがらない男だった。ヤシロという山から引き離された場所で、人生から引き離された実以子とカムトは奇妙な交流を重ねていき、少しずつ自分たちの置かれた状況を理解していく。ナポリタンを三角コーナーに捨てたとき、実以子は確かに怒りを感じていた。感情が表側に出てきて初めて、実以子はエアポケットのように途絶された空間から出る決意をする。「もう朝みたいだ」光のないヤシロでは懐中電灯の光でさえ眩しく感じられる。ゆっくりと光点に向かって歩みだす余韻を残して物語は終わる。  本を読むタイミングを変えて、何度も読んでいけば、たぶん色々な発見があると思う。そう思わせてくれる小説だった。救いとまでは言えないけれど、小さな光を予感させる、良い小説だと思う。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/028771338

    1
    投稿日: 2023.01.11
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    1時間くらいでさらりと読めた。他の皆さんの感想と同じで、内容は暗いです。息が詰まるような感じがひしひしと伝わる。全てにおいて特に救いがないのだけれど、筆者は何を伝えたかったんだろう。

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    投稿日: 2020.03.04
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    一気に読ませるのは筆力と言えるんだろうが、読力の乏しいわたしには何とも好きになりきれないものだった。それなのに一気読みさせられること自体すごいことなんだけど。 いわゆる物語を読むと言うより、雰囲気を感じる、そして想像する類の本。

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    投稿日: 2020.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    内容的には何一つ波もなく面白みもない が、酷く爛れた世界観と、煙にまみれたような周りの人々が、僕は嫌いではありません。 あくまで雰囲気の話ですが、、 なんだろう、決して面白くはないのだけど、 読み更けてしまう、、、 人におすすめはしませんが笑笑

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    投稿日: 2019.05.03
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    題名とは、全然につかないような内容であった。 ただ、怠惰的で、憎しみ、悲しみも、1日を過ごして行く過程のみで、一生を過ごして行くのだろうか? 母親が、夫からの愛情が、失せたための鬱積を、娘への言葉の暴力で、憂さ晴らしをしている。 そんな生活に辟易を感じている夫は、妻以外の女性へと、、、 主人公の実以子は、中卒で、弁当の工場へ、臭いが、気になって仕方がない。 そんな中、工業団地にある冷凍庫に勤務するカムトと知り合いになるのだが、、、、、 最後まで、どんよりと暗い話で、読み終えてもスッキリしなかった。

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    投稿日: 2018.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    中学卒業後、工業団地の弁当工場で働く実以子、寝る時間より長い間を冷凍庫で働くカムト、夫に愛されず満たされない思いを、娘を無為に傷つけることで埋め合わせているかのような母、そんな家族に関心がなく外に女を作っている父・・・行き場のない抑圧された空気感。暗闇に閉じ込められ、喜怒哀楽さえ失ったかのような二人が出会った先に光はあるのか? 最後まで誰一人として登場人物が好きになれなかった。生気がなく希望もなく怒りさえもない。ただ生きて死んでいくだけの日々。そんな場所から出ていこうとも考えない、それすら想像できないそんな人たちに気力さえ吸い取られたかのように、重く疲れる読後感。 すばる文学賞受賞作って、いつもこんな感じなのかな・・・

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    投稿日: 2018.07.10
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    得体の知れない気持ち悪さに侵食された感じが拭えない.虐げ続ける母やふぬけのような父変質者的なカムト,やたらと嫌な匂いの漂う中でうごめいているような息苦しさ,題名だけは明るいがどこに一体光点があるのだろう.好きな松本竣介の絵もどんよりと暗い.

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    投稿日: 2018.04.05
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    母親から娘の実以子への言葉があまりに痛々しい。傷つけている人も、傷ついている人も、逃げ出したくてもどこにも行けず、登場する全ての人が暗い気持ちのままグルグルと迷子になっているような重苦しさ。 「思えばおかしいって便利なことばだよね。理解できないものとか、うまく説明できないくせに納得いかないものをみんな、おかしい、に分類してさ、とりあえずおかしいっていっておけばすむんだろうね、いやな噂を立てるだけ立てて自分と線引きするんだから」

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    投稿日: 2018.02.21