
総合評価
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powered by ブクログ結構突っ込んだものをテーマにしたなぁ…というのが第一印象 東日本大震災の後に起きた殺人事件を皮切りに企業やお国の事情や地方ならではの村八分、某国との国際問題までも取り入れてきたと感じた 時間的にも物理的にも制限がかけられた話でとてもハラハラした!
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災と原発の事故の惨劇の中、発生した殺人事件に焦点を当てた作品。邦彦の逃走劇と仁科が真実を追求していくという流れでストーリーが進んでいく。邦彦が最期まで果敢に立ち向かう姿に驚いた。生命の危機に瀕するシーンが何度も出てくるが何とか乗り越える姿は超人すぎるだろと思ってしまった。
0投稿日: 2025.11.17
powered by ブクログミスターどんでん返し ストーリーの中に原子力発電問題や、防衛問題も織りばめ、ミステリーの中にも社会問題を抉る一冊。 真山仁さんのようなテイストを感じました。
0投稿日: 2025.10.23
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⭐️一つつける権利が私にあるのか?なぜなら、途中で読むのやめたから。 なにしろ逃走の描写が長くて、最後までこれが続くのかと思ったら読み続けるのが苦痛になった。この著者は良質な震災ものが多いんだけどな? 途中でテロの匂いがし、公安登場でお約束の警察内の仲の悪さ発揮。 ネタバレ検索して、ああそういうこと?で終わり。最後まで読まなくてOK
0投稿日: 2025.06.10
powered by ブクログこれほどに、信念を持ち、貫き通す人間の姿に目頭が熱くなった。自分の薄っぺらい、揺るぎまくりの気持ちが恥ずかしくて情け無い。 嘲笑うアポロンの顔が浮かび、ゾッとした。
0投稿日: 2025.02.02
powered by ブクログ加瀬が魅力ある人物だった。 当時あれだけニュースで流れていた原発のこと、考えなかった、というか、考えないようにしていた。 今ならわかる、現地で最前線を張っていた人たちのこと。ありがとうございます。
0投稿日: 2025.01.31
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爆弾云々の件は、フィクションなので、冷静に読めたけど、それ以外の震災の描写、逃走犯の生い立ちは生々しく読んでいて辛かった。 でも、こういった自己犠牲をもってでも為すべきことをやり通すって話には弱いのです。 終盤は込み上げるものがありましたよ。
0投稿日: 2025.01.21
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クライマックスはまるでブルース・ウィリスの『アルマゲドン』。 それにつけても純一の身勝手さよ。邦彦に託したものの大きさを思えば、刺されて死んでしまうことのなんと楽なことか。信頼と守るべきものを得た歓びの代償はあまりにも大きく、邦彦の人生の悲惨さにやり切れない思いが募る。 *** 改めて放射能の恐ろしさと、そこで命を切り売りしながら働く末端の作業員の実情に震えた。実際、国の基準をきちんとクリアして稼働していても、想定以上の地震や津波によって一瞬のうちに多くの命を脅かす存在となってしまう原発。現在は、3.11以前以上の厳しい基準に則って稼働していると聞くが、南海トラフ地震、首都直下地震など、近い将来発生すると考えられている地震を思えば安心などしていられない。 国のエネルギー基本計画では、廃炉に置き換える形での原子炉新設が認められており、それだけ聞くと、国内の原子炉の総数は減りこそすれ、これ以上増えないように思える。しかし、廃炉に時間がかかるため、敷地内でなら同時進行で新設できる。つまり、結局は危険を孕む原子炉の増設を現在でも認めていることになる。さらに世界的にみても、電力を大量消費するAIブームが、廃炉作業中の原発の再稼働を促しているというから驚く。そんな中で原発に頼らず、となると、世界的な天然資源の値上がり、脱炭素の動きに伴う再生可能エネルギー発電促進賦課金の値上がりで、電気代金の高騰はますます加速する。脱原発で電気料金の負担が日本の3倍以上のドイツのように、エネルギー貧困層が日本でも急増するだろう。 3.11以降、あれほどの惨劇の後で、脱原発は緩やかなりとも進んでいるものと、勝手に思っていた。あれだけのことがあったのだから、あれほど非難の声があったのだから、なんとなく、ちゃんとしてくれるはず。熱しやすく冷めやすい国民性、と言われるものにすっぽり私も収まる。政治家や企業が、のらりくらりの対応でやり過ごすのも、それを承知の上でのこと、と捉えるのは偏見に過ぎるか。 もはや今日の社会を持続させるだけの安全・安定した電力供給とお手ごろな電気料金負担は両立し得ない。何を優先するべきか自ら判断をし、国や企業の動きをしっかりと注視し、声を上げ続けなければならないのだと思う。
9投稿日: 2024.10.07
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東日本大震災直後に起きた殺人事件。容疑者の加瀬は被害者の家族と親しかった。逮捕後、護送される途中で余震があり、その隙に加瀬が逃亡。何処へ向かったのか ―― 。 阪神淡路大震災時に両親に守られ奇跡的に助かった加瀬でしたが、その後はけして幸せではありませんでした。唯一の肉親の叔父には労働力を搾取され、学校ではいじめで暴力を受けていました。高校を卒業して就職すれば会社が倒産して職を失い…という、何のために助かったのか、助けられたのかと思うような人生だと思います。 被害者の純一もまたついてない男でした。交際していた女性の元彼が性質の良くない男で、純一はつきまとわれ金を巻き上げられ散々でした。そしてお酒を呑んだ時、その男を殺してしまったのです。 加瀬が前科者になった純一を助けて以来家族のように親しくしてきたのに、どうして? 逃亡した加瀬の目的が明らかになりますが、何故彼がその役を負わなければならなかったのか、とてもつらかったです。
3投稿日: 2024.09.26
powered by ブクログいやこれ映画とかで観たい……めちゃくちゃ大スクリーンでしっかりと事の顛末を見届けたい。 そう思わせてくれる壮大な物語でした。 中山七里さんの小説は本当に映像化と相性がいいよなと読む度に思います。 こう、読んでいる時に文章から映像が自然と頭に浮かぶんですよね。 頭の中に風景が浮かぶし、そこで登場人物がしっかり生きて動いてる姿が見える。 だからこそこの話は読んでて辛いシーンも多かった。 ていうか本当に加瀬……こんな事ってあるか?いくら何でも神様は加瀬に無慈悲すぎんか???もう少し優しくしてあげてもいいんじゃないのか??? もうね、本当に加瀬がね、話が進むにつれてどんどんどんどん印象が変わっていくんですよ。 その加瀬を追う仁科も相当辛かったのではないかと思う、二重の意味で辛かったのではないかと。 でも逆にその経験をしたからこその最後のシーンなのかもしれないとも思うけど、でも、でもやっぱり神様はもう少し加瀬に優しくしてあげてもいいと思うんですよ。 読み終わった後「嘘やん」って言っちゃったからね私は本当に。 何と言うかそこも含めて映像で観たいなぁと思う部分もあるのですが、やっぱり震災やら原発やら扱ってる話は難しいのかなぁ……結構批判も込められてる感じがあるし。 あとこれは余談なんですけど、凄くベテルギウスが加瀬に似合うなと思いました(実際読んでる時ずっと頭の中で流れてた)。
11投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作品がフィクションであることを理解しつつ東日本大震災後の政治家や東電の混乱、それによって起きた日本の危機を思い出しながら読み進めた。あれから十数年が経ったが、東京にいながらもあの時の恐怖や混乱は忘れられない。 そのため読み進めていく中でも非常に重たい気持ちになりながら、あの時に同じような事が起きないとも限らなかったのだと改めて国にとって重大な危機であったのだと認識した。 加瀬が人知れず英雄になったことや純一がテロに手を貸してしまった行などややご都合主義な面があった事も否めない。しかし最後に助からないと分かっていても加瀬が幸せになって欲しかった
4投稿日: 2024.08.25
powered by ブクログフィクションではあるけれど、政府の対応や東電の対応などは、当たらずとも遠からずなのではないかと感じた。 今の文明で人類は本当に原子力を使いこなせていると言えるのか…
1投稿日: 2024.07.20
powered by ブクログ3.11か… 私は、西日本なんで、直接、影響はなかったけど、テレビの映像を見ても、何か映画を見ているのか!フィクションやんな?って思うぐらい、すぐには現実を受け入れる事が出来なかった。 阪神大震災の方は多少なりとま経験したけど、でも自身には、ありがたい事に何もなかった。まぁ、仕事が流れた程度。 舞台は福島。 殺人犯とされた彼も、被害者の家族も阪神大震災から立ち直るために、ここに。 両者とも福島原発の曽孫請け、玄孫請けみたいな過酷な環境で働いてる。もう、放射能なんか気にしてたら仕事にならん!って感じで。現実もそんな感じって聞いた事あるし、その辺の人らみんなが、原発で働いてるから文句言えん。 上(東電とか霞ヶ関)は、遠くから、現場知らんと偉そうに指示。ヤバくなれば、保身… ほんまに、どうなってんの?って憤るんやけど、あちこち責任転嫁の嵐だけで、見苦しいわ〜 その殺人犯が、何故か福島原発に向かう。 不信に思う刑事 仁科さん。 そこには、メルトダウンした原発だけでなく… アルマゲドンやん! 良く中山七里さんの作品タイトルでは、ギリシャ神話の神さんが出てくる。 ここでは、アポロン、太陽の神さん! 太陽の代わりに原子力を使えるようになって、調子に乗って… その結果がこれ。 で、アポロンさんに嘲笑される。 黙祷 (-人-)
103投稿日: 2024.05.26
powered by ブクログ皆さんの星の数から、どうかなと思いながら読み始めましたが、とても考えさせられる小説だと思いました。日本人が安全神話を信じ込みたいと思い、見て見ぬふりをする横でアポロンの嘲笑が聞こえる。そんな話でした。 ストーリー展開にところどころ無理があるな〜と思うところもありましたが、ハードボイルド小説の体もあり、ここから日本の持つ構造的な問題に目を向けるようになれば、すごいなって素直に思いました。 全然中身は違いますが、子供の頃に見た「野生の証明」の、高倉健の姿が目に浮かびました。
1投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ“それは、街の死骸だった。” 東日本大地震、原発と重い題材なのだが、テンポの良さとスピード感のある展開でページをめくる手が止まらなかった。 とくに震災後の原発の描写は、作者が丹念に調べ上げて物語として落とし込んでいるのでほぼ真実なんだろうなと思った。 震災が起こった場所で暮らしていたこと、原発で働く選択をしたこと。 自己責任で片付けるには、割り切れない気持ちになってしまう。 とはいえ、地震大国で暮らし電気がないと暮らせない生活を送っている身としては何もできないのも事実なのだが。 このような社会派サスペンスを読んだあといつも思うのだが、今まで責任ある立場で受けた恩恵もあるのだから、問題が起きたときは誰かに転嫁するのではなくきちんと責任をとって欲しいと願う。 世の中の不条理がつまった一冊だ。 こんな人におすすめ.ᐟ.ᐟ ・社会派の作品が好きな人 ・どんでん返しが好きな人 ・震災に関する話が読みたい人 ・世の中の闇に焦点があたる話が好きな人 ・冒険譚が好きな人
4投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ中盤に入るくらいから一気に引き込まれました。 某国についてはさておき、社会のあり方に対しても問いを投げかける作品として読みました。 大きな光と、すぐ隣にある大きな影。 ギリギリのところで護られない人の存在。 絶望と希望。 護りたいと思える人と出会えたことの幸せ。 極限状態に追い込まれたとき、人は何を選ぶのか。 頭の中に映像として記憶に残る物語でした。
2投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ2024年2作目の中山七里作品。 震災から数日間の物語。 まるでその場にいるような描写。 最後はスケールが大き過ぎてびっくり、 加瀬の幼少期体験が辛い。 そりゃあ、働けどはたらけど楽にならないってやつだなと思った。 護るものができた時かけがえのない宝になる。 自分の命を賭してでも失いたくないと思うようになる。
2投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログ殺人にいたった経緯が自分の思ってあるスケールをはるか越えて描かれていた。 少し作者の思想?が表に無駄に出ていたように思ったため-1。
0投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ震災直後の福島を舞台に、逃走した殺人犯が命懸けで原発へのテロを防ぐ。2回の震災を経験した人たちの運命がとても苦しい作品でした。 自分も阪神大震災を経験したので、自然の力の前で感じた人間の無力さを思い出しました。
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ逃げる被疑者と追う警察官。ただの逃亡劇という訳ではなく、東日本大震災、原発事故、過去に起きた阪神・淡路大震災によって、様々な人の様々な心情がありました。 中山七里さんは、話の構成が凄い上手だなと毎回思います。視点があちこち変わりますが、それによって頭が困惑することも無く、視点の切り替えによって飽きずに読めるのだと思います。
1投稿日: 2023.05.12
powered by ブクログ扱うテーマが“震災”と“原発”なので、正直読むのを躊躇していた。 でも読み始めたらあっという間だった。 物語の構成が秀逸だと一気に作品の世界に引き込まれてしまう。 全くのフィクションではないことが、作中の情景や人物の心情をより一層想像しやすくする。 面白くて緊迫感もある。 なのに、何度も泣きそうになる社会派小説でした。
1投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ殺人事件が発端だが、その後の原発をめぐるハードボイルドな逃亡・突入劇がメイン 描写がどこまで事実に基づいているのかは知る由もないが、震災で身近な人を亡くした人が多数おられ、どうなるか分からない原発の周りで日夜緊張を強いられた方々がおられたのも間違いないところであろう。 野犬との対決や飢えとの戦いなどの描写が迫真的で凄い。結末は予想がつくからこそ、そこへの運び方が素晴らしいし、最後が変にだらだらしないのもよかった。
0投稿日: 2023.03.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
東日本大震災で列島が大きく揺れる中で起こった一つの殺人事件。しかし、それはただの殺人事件で終わらず、国の存続を揺るがす大事件へと変貌する…。 主人公の生い立ち、そして生き様に胸を打たれる。 それと同時に、やっぱり幸せになって欲しかったというやるせなさも読了後には感じました。 それこそ公安が動いてたのなら、他にやりようはなかったのか。とか。 タイトルの由来が明らかになるとともに、やはりそれが『嘲笑』であることゆえに、オチの心構えはできていましたが。それでも辛かった。 逃走中の疾走感が崖っぷち感で、先が気になり後半は一気読みでした。おもしろかった(^^)
2投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ加害者として拘束された犯人が移送車両から脱走、という展開に何故だろうと読み進めて行く。 途中から公安が顔を出してきたり、犯人も高放射線量の中心に向かうというヒントもあり、早めに落ち着き先の想像が付いてしまった。 社会派サスペンスとして原発危機に対する東京電力や政府の対応に付いて相当厳しい内容だが、確かにそう思うが、かと言って現実を見ると・・ 残念な国、ニッポン。
32投稿日: 2023.02.14
powered by ブクログ雪深い地域で余震が起こる中での容疑者の逃走劇がリアルにかかれていたし、何故原発に向かうのか疑問で先が気になりどんどん読み進められた。実際のモデルがある中での架空設定が面白かったけれど、終わり方はちょっと残念。 実際に三陸地方の消防や警察の方々は、実際に身内を亡くしたり、行方不明でも探せもせずに業務を遂行しなければならなかったんだろうなと思うと頭が下がる。
1投稿日: 2023.01.01
powered by ブクログ原発に対するメッセージ性が強い物語 東野圭吾の「天空の蜂」を思い出します 東日本大震災と原発事故を下敷きとした社会派サスペンス 東日本大震災の5日後に発生した殺人事件。しかし、加害者の邦彦は被害者の淳一とともに、原発で働いていた人物。家族ぐるみの付き合いをしていたにもかからわらず、なぜ邦彦は淳一を殺害したのか? そして、邦彦は一度逮捕されながらも、逃走 その逃走先は? サバイバルのように、邦彦が向かう先は? あまりの展開にちょっとやりすぎ感を感じます。邦彦は不死身ですか?(笑) 一方で、徐々に明らかにになる邦彦の半生、原発の作業実態、淳一の過去 これ、ちょっと重い とはいえ、このベタなストーリ展開は好き お勧めです。
47投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ東日本大震災直後に起きた殺人事件。 原発作業員として働いていた被害者と加害者の間で何があったのか? 逮捕された容疑者加瀬は殺された男の親友だった。 ところが彼は余震の混乱の中逃走する。 容疑者の生い立ちを遡っていくことによって彼の目的は明らかとなっていくという社会派ミステリー小説。 中山さんといえば社会派ミステリー、サスペンスといっても過言でもなく、 特に東日本大震災を舞台にした作品がいくつかあり、 この作品でも福島県が舞台となり大地震に襲われた後の福島第一原発のことが主軸となって事件が繰り広げられていきます。 大地震と福島原発の背景には日本の政府の対応や東京電力などの 事柄も描かれているのでかなりリアリティーのある内容でした。 ただでさえ当時の世の中が戦々恐々として緊迫感のある 日々の中なのに、原発作業員として働いていた親友同士での 殺人事件ということなので更に緊迫感のある描写でした。 特に加害者加瀬が逃走していくシーンでは、 食料も防寒服もないままの自らの力だけで、 自分の果たさなければならない任務のために 極限状態のギリギリまでの力でその目標まで目指すという所は鬼気迫るものがあり、 何がここまで彼の力の原動になっているのだろうかと 思うくらいに熱いものを感じました。 その一方で福島県石川警察署の仁科刑事が加瀬の過去を遡っていくと、 阪神淡路大震災で被災したことから、悲しく辛い人生を歩でいたことを 知り、そのような過酷な環境から生まれて出た加瀬の生きざまが 対局として浮彫りにされていき、加瀬の心情にかなり感情移入させられました。 彼の行ったことは一見すると悪いことのようにも思えますが、 ラストの一つは自分のためではなく多くの人のために 自分の命と引き換えにやり遂げたことだと思うと切なかったです。 彼は幸せだと思えた時間があったのかなと・・・ 他の作品でも原発作業員の労働の過酷さは知っていたはずですが、 この作品でも作業員の労働の過酷さが描かれていて、 放射能漏れがなくても日々放射線に晒されていて、 間違いなく肉体を蝕んでいる実態というのが描かれているので この問題はいつになったら解消されていくのだろうかと思ってしまいました。 文中にあった 「地震の多発するこの国で安全に保管・処理などできるものなのか。 太陽神アポロンは同時に弓矢の神でもあった。 その矢は自分を軽視し侮辱する傲岸不遜な相手に死をもたらしていたという。 人間はある時からアポロンを軽視したのではないか。 太陽の力に変わる原子力を手に入れた瞬間、太陽神を侮辱したのではないか。」 この言葉にとても重みを感じ何年経過しても、 福島原発がある限りこの課題は持ち続けるのだろうと思いました。 一つの事件から壮大はスケールへと移行していきミステリー作品と なっていきますが、ミステリーやサスペンスが強い作品というよりも 津波で失った福島の景色、そして震災後の閉塞感、 汚染された場所でできた農作物、家畜などと震災によって失ってしまった ものの虚しさ、悲しさなどと人の心に影響を受けたものの印象の 方が強く残ったので、現実社会と比較しながらじっくりと考えることが出来た作品だと思いました。 中山さんの社会派サスペンスはいつもながら厳しくも重いので、学ぶことも多く勉強になります。
4投稿日: 2022.10.05
powered by ブクログ東日本大地震後に起きた福島第一原発での事故。原発で働く1人の男の死から物語が始まる。なぜ殺さなければならなかったのか、犯人が護りたかった者とは。事実と空想が交差する社会派サスペンス。
1投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ3.11の原発事故を土台にした社会派ミステリー。殺人事件の犯人として逮捕されながら逃亡した男と追う刑事、そこに浮上する驚愕の事実。逃亡者の思いと事実を追う刑事の思いが交錯していく展開に引きずり込まれていきます。それにしても大地震、そして原発事故を巡る記述が詳細で恐ろしい。
1投稿日: 2022.07.28
powered by ブクログ東日本大震災とそれに起因する原発事故をモチーフに描く社会派ミステリ‥‥なんだけど、作者は原発反対、自民党大嫌い、官僚大嫌いなのかな?政治信条があからさまに反映された物語は白ける。 自民党と官僚は名指しで酷評する割に、当時政権を担っていた民主党と菅直人元総理の無能さはさりげなくスルー。あまりにもあからさまで笑うしかない。 さらに呆れたのは、主人公の刑事をして「ことによると彼は英雄なのかも知れません」と犯人を英雄呼ばわりの感覚。 悲惨な生い立ちだから逃亡も許されると?それを刑事が口にするのか? 殺された純一も事情はどうあれ結果としてテロリストの片棒を担いだのに、まるで被害者的なあまりにも寛容すぎる扱い。 そもそも最初から逃げないで事実を述べて協力を仰いでいればもっと迅速に処理できたのでは?ラストはあまりにもご都合主義な展開。 出自の不幸さや悲惨な現状を理由に、テロや犯罪に甘い昨今の社会状況を後押しするような作品で、嫌悪感しかない。買わなきゃよかった。
1投稿日: 2022.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
はぁ、やっと読み終わった。が最初の感想。 のめり込むことが出来なくて、 でも途中で読むのを止めることも性格的にできず、 いつもより時間がかかった。 社会派でエンタメでしつこくて、たまにグロテスク。これまでの読書からの作者の印象。 今作は社会派の比重が大きかった。 政治的思想?が出てるのも少し苦手だった。 不幸に見舞われた人々が、 不幸から逃れられない話で、 正直救いようがないし、 スカッともしないしどんでん返しもない。 後々の展開で思うのが、 出だしの殺人事件が、警察との接点を設けるための、とってつけたような出来事だったこと。 使命を背負わされたのに、通報させるような真似する?と思うし、 罪悪感と後悔で死にたいほどだとしても、 心許した大事な人を殺人犯にする?とも思う。 で、タイトル回収。 意味ありげなタイトルにわくわくして損した。 さらっとした独白でおわり。 物語を終始覆うような効果も、 読み終えて、なるほどともならない。 星1つにしないのは、 ある程度事実に基づいてるとして、 わたしが目を背けがちな原発や震災に触れることができたから。 好きな作家さんだが、 今作は好きではなかった。
4投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ邦彦の育った環境が辛すぎる そんなに他の家族のために、自己を犠牲にして日本のために勇敢になれるものかな…と思う 津波の爪痕、余震の恐怖、寒さ、空腹、ずっと読んでて苦しかった
1投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ東日本大震災を題材に、「護るべきものとは何か?」をテーマに物語を作る。 いかんせん、話が出来過ぎの感あり。いかにも小説ならではという点が何ヵ所も出てくる。あざとささえ感じられる分がマイナス評価。
1投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログ中山七里『アポロンの嘲笑』集英社文庫。 予測不能の展開の社会派ミステリー。 人間の運命というのは不思議なものだ。苦難の末に幸せを手に入れる者も居れば、順風満帆の人生から一転、地獄を味わう者も居る。しかし、運命は自分の力で少しばかりは切り開くことが出来る。そんな小さな望みを教えてくれた作品だった。 東日本大震災から5日後に福島県石川郡平田村で発生した殺人事件。殺害されたのは31歳の金城純一。被疑者の加瀬邦彦は駆け付けた駐在所の巡査により早々に確保される。 震災の影響で大混乱の中、石川警察署刑事課の仁科忠臣は城田と共に現場に赴く。程なく、被疑者の加瀬は原発作業者で、純一とは同僚であったこと、純一の妹の裕未の恋人であったことが判明する。仁科が加瀬を署に連行しようとパトカーに乗せた時、大きな余震が発生し、あろうことか加瀬は混乱に乗じてパトカーから逃走する。 巨大な地震と津波により全電源を喪失し、相次いで爆発した福島第一原発。アメリカは原発周辺80キロからの退避を指示したのに、地域住民に正しい情報を提供せず、まともな指示も出せずに右往左往するだけの日本政府。 必死で逃走する加瀬が向かったのは何故か危機的状況にある福島第一原発であった…… 事件の周辺にちらつく公安の影。仁科は自らの失態を挽回するために形振り構わず公安に接触するが…… 福島第一原発事故の時の東京電力の本店や原子力保安院の対応は本書に描かれているような本当に酷いものだった。原発の安全性を喧伝し、いざ事故が起きれば、危険な対応は自衛隊や消防、下請けや孫請け、玄孫請けに任せ、責任も取らずに自分たちだけ安全な場所に避難したのだ。 本体価格700円(古本100円) ★★★★★
15投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ東日本大震災の混乱の最中に起きた殺人事件。 逃亡を続ける容疑者。 ラストまでハラハラが止まらず、ラストは号泣でした。
1投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログあまりに壮絶な人生だよね。そこまで書くか、と思いながら、ページが止まらなくなる。震災と上手にマッチさせた作品。さすが。
3投稿日: 2022.02.13
powered by ブクログ3.11の震災直後の福島を舞台に起きた殺人事件。 犯人は簡単に逮捕されたが、連行される途中で逃げ出す。 その犯人を追う刑事は、彼の人物像を知り次第に 逃走しているには何か訳があると考えるようになる…。 運悪く阪神淡路大震災に遭い、家も仕事も失った人達が 仕事を求めてやってきた福島原発で 再度被災する。 運命というには過酷すぎる。
3投稿日: 2022.01.14
powered by ブクログとても面白かった。 中山さんの作品の中でもかなりの上位だと思う。数々の作品が映像化されているので、映像化されているものと思ったが、されていないようで、それは、震災だったり、原発だったりするからなのかなと思った。読んでいるだけで、迫力のあるシーンが容易に想像できる。
1投稿日: 2021.10.24
powered by ブクログ対自然となると、悲嘆のやるせなさをぶつける先がない。 対国家となると、個人にはなす術もない。 読んでいて、空恐ろしい虚しさを感じる。 震災をテーマにした物語は重すぎて、目を背けてはいけないんだろうけど、まだ読むのを敬遠する。
2投稿日: 2021.09.12
powered by ブクログ大変面白く読ませていただきました。設定.主人公.登場人物中々良く考えて有ります。只、残念と言っていいのかわかりませんが、主人公の紹介の部分は せっかくいい流れで物語が進んでいる時 主人公の紹介が 挿入されるところが残念です。中々その部分のテクニックは難しいでしょうが今後に期待したいと思います。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ前半はなかなか物語が進まず、過去のことなどが繰り返されちょっと不満でしたが、真実が明らかにされ、逃走した被疑者の真の理由が明らかになるにつれ見事なサスペンスに引き摺り込まれました。 福島原発と大地震をテーマに壮大な物語となりました。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ東日本大震災時におこった殺人事件の犯人、その犯人は殺人を犯したのか?もしそうなら動機は何なのか?また、その犯人は福島原発の事故とどんな関係があるのか?一つ一つの伏線が仁科刑事により回収されていく。単なる殺人事件が公安も絡み、政治や東電や官僚が国民の安全安心に向けられているのか疑問を投げかけてくる。ギリシャ神話の太陽神アポロンは自分を蔑んだ人間に矢を放つ、誰がアポロンを蔑視し誰に矢を放つのか紐解かれていく。読み進めるに連れ奥の深さを感じた。現実の被災者への哀悼を捧げたい。
1投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログValue standards are standardized in a closed society. 閉鎖的な社会の中では価値基準が画一化する。
1投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログ中山七里さんの小説が読みたくて買った一冊。 本の裏表紙にも書いてあるが、社会派サスペンスの話だった。 殺人を犯した加害者が、あまりにも不運な男だった。 子供の頃から大人になるまで、大人になって働くようになって、逃亡している最中も不運 自分だったら途中で人生を投げ出しているかも ちょっと気になったのは、殺人で捕まり地震のおかげで逃亡する事ができたが、地震がなかったらどうしたのか? なにかしら隙をみて逃亡したのかもしれないけど 年月が経ちだんだん薄れていく原発や放射線、あと津波、地震の恐怖が改めてわかった小説でした。
7投稿日: 2021.02.06
powered by ブクログ人の様々な想いがいろいろな行動につながっていくことで、複雑に絡み合うのを感じました。 そうなるのか!というラストまで、一気にひきこまれました。
3投稿日: 2021.01.21
powered by ブクログ東日本大震災と原発事故の中で起こった殺人事件に端を発した、アドベンチャー、クライシス、ハードボイルド、サスペンスなど盛り沢山の要素の入ったエンタメ小説。逃走する犯人、加瀬と追う刑事、仁科、二人の視点から書かれていて最後にそれが交差する。中山流大どんでん返しはないものの、それぞれの思いと展開にどんどん引き込まれていく。改めて大震災と原発事故の悲惨さを思い返させる小説でもある。
3投稿日: 2021.01.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ちょっと突飛な展開と思ったけど、東電や国の対応はリアルだと思った。 あまりに救いが無い結末…最後は報われて欲しかった。
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログ初めて読む作家の2014年に刊行された作品で、東日本大震災と直後の福島原発メルトダウンの事態をベースとして活用したものだ。 しかし、文章が良くない。致命的なまでに。 改行が多めなのはいいが、ちょっと流れを変える時に、唐突に改行を挟み、1行書いてすぐまた改行するというテクニックがあまりにも多用されている。読者をハッとさせ、その改行された1行の印象を強める作法なのだろうが、この作家の場合、四六時中こればっかりで、何とかの一つ覚えみたい、とウンザリしてしまった。 アクション映画のように次々とシーンやアクションが連鎖していくスリリングな箇所に来ると、改行だらけになる。そういえば、ライトな感じの大衆エンタメ小説では、こういう書法が多い。ページが空白だらけになり、思考もひもじく隙間だらけになってしまうような脱力感を覚えた。 それに、「日本語として、この言い回しはちょっとおかしいんじゃないか」と感じる箇所がときどきあって、立ち止まって少し考えれば、私でも、より自然な言い回しに修正できるのである。この作家は推敲しないのか? 編集者は何も言わないのか? あるいは、作家が傲慢すぎて、修正のお願いなどできないような雰囲気なのだろうか? この方の小説、最近やたら大量に出回っているようだが、ちゃんとした文章が書けない、というのは、小説家未満だと思う。 若い頃から尾崎紅葉に文章を添削されまくり、その影がのちのちまで伸びて、晩年に至るまで文章の彫琢に全生命を賭けた泉鏡花の爪のアカでも飲んで欲しい。パッケージングされコンビニで売っているのであれば。 一方、大震災の頃の東北の状況や原発作業員の状況に関してはよく調べており、そうした点では興味深かった。もっとも、そういうのが知りたいならルポやノンフィクションを読むべきだとは思うのだけれども。 文章がどうも良くないということで、この作品は基本的に文学とは呼べないし、もう二度とこの作家の本は読まないと思う。 小説家は向かないと思うので、この方はマンガの原作者とか脚本家とかになったほうが良いのではないだろうか。そういう稚拙さに、現在の日本のエンタメ読者たちが気づかないのだとすれば、やはり相当にお寒い時代である。
0投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログどなたか書かれているが、いわゆる、ミステリーではないと思う。 また、これも、どなたかが書かれているが、『アルマゲドン』(懐かしい)っぽくもある。 当時を思い起こし、怖さ、やるせなさ、義憤の感情に浸った。
0投稿日: 2020.09.24
powered by ブクログさあてミステリーと言えるのかどうか。東日本大震災のときの東電のあまりにもひどい自分勝手な有様と政府のふがいなさを訴えたいのであろうか。途中で出てきたある男の正体がすぐ想像がついて、そうなると主人公の加瀬邦彦(仁科刑事もそうかな)の行動も先が読めてしまう。結末も。ちょっとミステリーとしては弱いかな。うーんサスペンスか。
27投稿日: 2020.05.11
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再読。相変わらずスピード感にあふれていて面白かった。最後、バイクで通過するふたりを警官達が敬礼で送るところにじーんとした。
2投稿日: 2020.04.05
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311の話だから重い。影のヒーローの話。 311後の殺人事件。犯人は逃走。 犯人は阪神淡路大震災の被災者でもある。両親をなくし、叔父にひきとられ、苦難を経ているが、心がまっすぐなままなんだよね。 そんな犯人が親友を殺してしまったのは何か事情があるんだろうなーと読み進め、思わぬ展開へ。 コロナ騒動の今に読むのは重いな。 護りたいと思う人に出会えてありがとう。 正しすぎる― 放射能浴びながら、やりとげて頭蓋骨やられて死に。 幸せは本人が決めるもの。「病院で念仏をとなえないでください」で言ってた。 アポロンは太陽神。太陽のかわりに原子力を手に入れたと思っている人間に鉄槌をくだし、嗤っているのでは、と犯人は思う。
0投稿日: 2020.03.21
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震災。原発。彼=加瀬は容疑者なのか?ヒーローなのか?今回の七里さんはいつもとちょっと違う雰囲気?今回の、大どんでん返しは、『目的』に有りましたね。仁科刑事と逃げる加瀬の終盤にかけての関係性が良かった。大きな問題提議をも含めながらのサスペンス。
1投稿日: 2020.02.18
powered by ブクログ東日本大震災、そして福島の原発事故を題材にしたミステリー。描かれている状況がリアルで、ぞっとするお話です。原発に関しては1~3号機の廃炉に目が行ってしまいますが、こう書かれると実際に最も危機が迫っていたのは4号機なのかもしれませんね。
8投稿日: 2020.02.08
powered by ブクログ東日本大震災を舞台にした慟哭のミステリー。 なぜ、太陽神アポロンは、かの地で嘲笑したのか? 人間の奢り、不遜を諫めるためか? 巨大地震の後、余震が続く福島県で発生した殺人事件。 容疑者は酒に酔った被害者と口論になり、誤って包丁を刺してしまったという。当初、正当防衛も成り立つ単純な事件と思われた。しかし、... 被害者は、金城純一、加害者は加瀬邦彦。共に福島原発で働く同僚であった。そして、加瀬は、純一の妹・裕未との婚約を想定していた。 加瀬を現場から警察署に移送するため、人手が不足している中、刑事・仁科忠臣が任命される。 しかし、加瀬は、移送中に、余震のどさくさに紛れ、逃走してしまう。ここから、逃げる加瀬と追う仁科の逃走劇が始まる... いったい、彼はどこへ向かおうとしているのか? 更に、警察庁警備局(公安)の姿も見え隠れし、単純に見えた事件が、驚愕の様相を見せ始める。 彼が命をかけて守りたかったのは、いったい何であったのか? 最後は、感動のウルウルです。
3投稿日: 2020.01.22
powered by ブクログ東日本大震災直後の福島が舞台。原発問題についての作者の考えがにじむ。東日本大震災に某国の陰謀を絡めて悲劇のヒーローを描いているようで今イチ楽しめなかった。
0投稿日: 2019.10.23
powered by ブクログ震災の余韻が残る中、輸送していたある殺人事件の犯人に逃げられてしまう。主人公は、追う側の刑事、仁科と、追われる側の邦彦。邦彦は子供の時、阪神大震災で両親を失うという悲しい過去を追い、そこからは不幸の連鎖。 仁科が邦彦の過去、生い立ち、人物像を追ううちに、邦彦が何を目的に、どこへ逃げたのか、やがて明らかになっていく。 悲しく、やりきれない想いになる一冊。 原発のことも詳しく書かれており、七里先生の取材の熱量を感じた。お見事。
0投稿日: 2019.06.07
powered by ブクログ東日本大地震直後の福島で起きた殺人事件。 逮捕された青年は、移送中に発生した余震の隙に逃走を図る。彼の逃走の目的は… 震災直後の福島の描写がなんとも辛く、重かった。 そしてあの大変な時期にも国民の為に働いてくれた自衛隊や消防、警察の方々の尽力を改めて感じた作品だった。 地震は天災、原発は人災。この言葉がズシリとくる。 物語としてはラストのどんでん返しが弱めだったのが、少し物足りなかったかな。
0投稿日: 2019.05.22
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図書館で借りた本。 東日本大震災のあと、行方不明者の捜索などで猫の手も借りたい警察署へ、殺人事件の一報が。自身も息子の行方が分からない仁科は、容疑者護送中に逃走されてしまう。この容疑者の生い立ちが悲しい。阪神淡路の震災で両親に守られて生還するが、両親は助からず叔父のところで生活することになるが、この叔父が意地悪で・・・。容疑者邦彦には幸せになってほしい!
0投稿日: 2018.11.29
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うううん・・・中山七里さんの作品にしては微妙。 アポロンがまったくしっくりこない。 そして規模が大きいわりになんとなく小さく収まっている感じがしました。 しかしキャラのかっこよさはさすが。 最後はかっこよさ炸裂でした。
0投稿日: 2018.11.12
powered by ブクログアポロンの嘲笑。中山七里先生の著書。東日本大震災、原子力発電所を舞台にしたサスペンスストーリー。登場人物たちの心の葛藤が伝わってくるような臨場感あふれるストーリー展開が素敵。それと同時に日本社会の不条理や問題点が浮かび上がってくる内容。中山七里先生の日本社会に対する問題提起がこめられた作品なのかもしれません。
0投稿日: 2018.10.18
powered by ブクログ東日本大震災を題材にしたミステリー。ノンフィクションと書いてますが、震災についてはほぼフィクションです。震災(特に原発)にトラウマがある方は、否応無く当時の状況が呼び起こされますのでお気をつけ下さい。全く震災に関係ない地域に住んでいる方には、むしろ読んで欲しいです。何度も言いますが、殺人事件以外は、ほぼ実際にあったことです。 ちなみに、小説の中で東電と当時の官邸を酷評してますが、原発作業員の方々が頑張っていたように、他の東電の人たちも公務員たちも、未曾有の大震災の対応に追われて、必死に日常を取り戻そうと頑張っていたんですよ。一部を除いて、かもしれませんが。警察や消防や自衛隊や病院ほど目立ちませんが、そういう裏方の人たちを忘れないでください。 内容は…他の方も書いてましたが、大丈夫なのかなこれ?と心配になってしまいました。何もないことを祈ります。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カエル男と同じ作者だったので中身は知らずに購入。 311をテーマにした… でもノンフィクションじゃなくて事件モノだとは… 面白い面白くないを別にして、東電とか政府の批判が山ほど出てきて、そういう表現方法もあるのか、というかこの人はなんかこう、マークされたりしないのかと無駄な心配してしまっていたらそのまま夜中までかかって一気に読み終えてしまった。 一気に読んだということはそれなりに面白かったわけだが、あんまり充実した読後感ではなかった。 テーマのせいか、後半の主人公可哀想だろうがんばってるだろう感が強すぎたのか…
0投稿日: 2018.10.03
powered by ブクログ一気に読了。 どんでん返しを期待して手に取ったわけではないが、「何これ?」「えっ?」「どうなるの?」とのめりこむような感覚を味わった。 実際に起きた災害を取り入れた作品を他にもいくつか読んだが、当時のニュース報道でも知り得なかったような出来事が次々描かれていて、それだけでも頭がいっぱいになった。 命をかけても守りたいものを改めて大切にしたいとつくづく思う。 この作家さん、もう何作か購入済み。
0投稿日: 2018.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初は、非常に特殊な状況で起こる事件か…はい設定設定と思っていたら、突然の脱走劇。 え!このまま最後まで脱走劇なの?と、思っていたら、次々と明かされる登場人物の生い立ちや事件の背景。 気づいたら、陳腐な殺人犯が英雄に。その時には薄汚れた殺人犯が、アポロンのごとく輝いていた。 震災版走るメロスのように走る邦ちゃんだが、メロスとの違いは一切の迷いがない所。読んでるうちに、いつのまにか邦ちゃんを応援してしまう。「滅私奉公」なのに…理不尽にも負けずに走り続ける邦ちゃん。 普通なら逃げ出す所で、義理を果たす邦ちゃん。それだけ彼にとって地震の爪痕は大きく、金城家で感じていた家族の暖かさ、大切な人を守りたい気持ちが強かったのだろう。 邦ちゃんの生き様は、神話のごとく広く語り継がれるわけではないが、邦ちゃんに関わった仁科達の暗い心に明日を見つめる勇気の光を与えてくれた。 最後、残念ながら邦ちゃんは死んでしまうわけだが、年なのか誰かが死ぬシーンになるとお約束だとわかっていても涙が止まらない私だが、一滴も涙は出なかった。泣くのは邦ちゃんに失礼だと思った。 邦ちゃんが最後まで走りきった、やりきった、生きたからだと思う。 泣いて忘れるのは許さない、そんな邦ちゃんの生き様だった。 そして、読後、福島の原子力発電所は実際どうなってるんだろう…と、思わずググってしまった。 この小説は、地震に対する描写も非常に生々しく、筆者の地震を決して風化させない、そんな意気込みも感じられた。
1投稿日: 2018.09.10
powered by ブクログ集英社文庫の夏の一冊、ナツイチ。 今年は初めての、中山七里さん作品。 * 舞台は東日本大震災直後の福島。 そこで起こった殺人事件が題材。 最後、どうなるのかと最終章はぐんぐん読めた。 『アポロンの嘲笑』っていう題名はどういう意味なのかなぁ?と思いながら読み続けていたので、最後分かって良かった。 * 中山七里さんは『カエル男』と『さよならドビュッシー』のイメージなんだけど(未読ですが…)、最初同じ方が書いてる作品だとは思いもしなかった。 全然、イメージ違う作品書かれてるのね〜。 しかも、解説を読むまで女性だと思っていたよ…! ダブルびっくり。
0投稿日: 2018.08.23
powered by ブクログ何というか、重い…という第一印象。 東日本大震災と、16年前の阪神・淡路大震災と、 ご近所の某独裁国家とが複雑に絡まり合い、 重層的なストーリーが織り上げられる。 発端は、一件の殺人事件。 護送中の犯人が逃亡を図り、当然警察が追う。 直後に、様々な「引っかかり」が見えてきて、 話は単純な殺人犯の確保というだけではなくなってくる。 逃げる「犯人」の視点と、追う刑事の視点とを 入れ替えながら読み進むうちに、 徐々に浮き上がって来る「真のストーリー」。 それはあまりにも壮大で、荒唐無稽で、 でもあの震災を知っている者にはもの凄くリアルで。 本当に今現在の日本も、首の皮一枚で生き残っていると 改めて眼前に突きつけられるような辛辣な内容。 作者は、作品ごとに全く違う作風を見せつけて来るが、 本作も「いつもパニック小説を書いている人」としか 思えないような手だれた文章で(^ ^; 正にこれが筆力というものなのだな、と(^ ^
1投稿日: 2018.06.16
powered by ブクログ1つの事件の背景には国家を揺るがす事実が、というようなストーリー でも描かれているのはひとりの結構理不尽な人生を生きてきた青年の姿と、人より企業を守る会社や組織だったり、そんな中で足掻く人たちだったり。 2018.2.25
0投稿日: 2018.02.25
powered by ブクログ福島の大震災と事故の裏で起きる殺人事件というすごい設定です。震災や原発関連の描写がとてもリアル。そして殺人事件の方も謎が謎を呼ぶ感じです。捜査する刑事さん視点と殺人犯視点が交互に出てきますが、それもうまい。結末は途中から予想できますが、それでも一気に読めました。
0投稿日: 2018.02.07
powered by ブクログ東日本大震災の福島第一原発事故の後に起こった殺人事件の容疑者邦彦の謎の行動が思わぬ国際テロとの繋がりを見せる。当時の大震災直後の状況と原発の放射能対策の杜撰さを描いている。話しの進展と共にどんどん話しに引き込まれる。
0投稿日: 2018.01.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさか東日本大震災の話とは。原発事故と、殺人事件の逃亡を絡めた話。当時のことを思い出す。 守りたい人のため、ここまで人間ってできるのか。感動すら覚えた。目的を果たすためにやりすぎ感はあるけど、、。
0投稿日: 2018.01.10
powered by ブクログ舞台は震災直後の福島。殺人事件の犯人が逃走し、なぜか原発施設へ向かう。犯人の意図は?なぜ家族同然の被害者を殺したのか?続きが気になり一気に読み進めた。おすすめ
0投稿日: 2018.01.08
powered by ブクログ東日本大震災直後の福島県で殺人事件。逮捕されながら、護送中に逃走する犯人。加害者と被害者の関係と二人の過去、社会からはじかれてしまった人たちの苦悩。安らぎを教えてくれた人のためにそこまでのことができるのか……
0投稿日: 2017.12.17
powered by ブクログ弓矢の神でもある太陽神アポロンは、傲岸不遜な相手に死をもたらすという。太陽の力に変わる原子力は、太陽神に侮辱をもたらしたのだろうか。 福島第一原発の事故は、起こるべくして起きた。この小説は、そんな発想から生まれたようである。 東日本大震災をエンタメの題材にすることに、批判的な見方もあるようだ。しかし、具体的事件で記述しなければ、やはり説得力を欠いてしまう。 この小説は、社会派サスペンスとして読むべき一冊だと思うし、警察小説に冒険小説を加味した稀有な傑作と言っていい。 著者の代名詞たる「どんでん返しの帝王」は、この作品では息をひそめているようだ。 絶望的な状況の中で、主人公は親友から託された使命を果たすため、「ダイハード」的、あるいはそれ以上の行動を示す。そこまでするかと、劇画的あるいは現実離れしているのではないかとの懸念もあるが、彼の幼少期を詳述することによって、その行動は説得力を持ってくる。 彼が辿る避難地区、それに原発作業員の実態も描かれており、原発問題を考える一助となる作品ではないか。
9投稿日: 2017.12.10
powered by ブクログ東日本大震災直後に起きた殺人事件。原発作業員として働いていた被害者と加害者の間に何があったのか?逮捕された容疑者の加瀬は、殺された男の親友だった。ところが彼は余震の混乱に乗じて逃走。福島県石川警察署の仁科は加瀬を、そして彼の生い立ちを追う。やがて、加瀬がある場所へと向かっていることが判明。彼の目的は何なのか?浮上する驚愕の事実とは?怒涛の社会派サスペンス! まさか、冒険小説的な展開になるとは思わなかった。
0投稿日: 2017.12.02
