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蝶のいた庭
蝶のいた庭
ドット・ハチソン、辻早苗/東京創元社
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総合評価

25件)
3.8
4
9
7
1
0
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    さらわれた少女たちが、協力しあって生きていく姿が切なかった。頭の良い主人公が、誘拐犯の息子がこれを知っていながら、行動を起こさないことに対し、「選択をしないことが選択なの。中立っていうのは事実じゃない。実際に中立で生きられる人間なんていないの」と言い放つ。中立というのは、確かに都合の良い言葉だし、自分を守る技術でしかないのかもしれない。見て見ぬふりをする罪、知りたくないことは、聞かない冷たさ、誰しも持っているものだが、それがどれだけの悪なのか、考えさせられた。

    3
    投稿日: 2025.08.09
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    正しく狂気で素晴らしかった。幻想的な光景を作り出しながら人間の狂気と醜悪さを露出してくるマジで変態を描いた作品。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★3の下。 いや~、鬼畜! サイコパス親父が少女を拉致る。 拉致った少女の背中にお気に入りの蝶のタトゥーを彫る。 でもって壁に囲まれた秘密の広大な温室施設「ガーデン」で飼い殺し。 好きなときに好きなように弄ぶ。 累計で何十人も。 何十年か続いている。 初期に拉致られて、殺されずに加害者に協力するようになった女看護士もいる。 基本16歳くらいのキレイな少女をを狙う。 いつまでも「ガーデン」に馴染めないと殺す。 妊娠や病気になっても殺す。病院には行かせられない。 21歳になったら殺す。サイコパス的な賞味期限。 1人殺すと補充のために新しい子を拉致しに行く。 常時20人くらいをキープする。 殺した子は防腐処理をしてガラスケースに入れて樹脂で固めて展示する。 サイコパス親父の長男も喜んで協力する。 サイコパス親父は歪んだ美意識でやるが、長男は嗜虐癖で楽しんで女の子を傷つけ、ときには殺す。 そんな鬼畜なとこに拉致されてマヤと名付けられた少女の物語。 グロそうな話しだと思ったが意外にそうでもない。 いや充分にグロいんだが焦点はそこではない。 これサスペンスというよりサバイブだわ。 サバイブといえば船が難破して無人島にってのがパターンだけど、これはサイコパス親父の温室からのという設定。 残酷な犯罪に巻き込まれた少女たちのサバイブストーリー。 最後はちょっとできすぎかなと思うとこがあったり、描写や言い回しが思わせぶりなとこがあって分かりづらいとこもあった。

    33
    投稿日: 2025.04.25
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    この本に送る私からの最大の賛辞は、 「超絶胸糞悪かったけど読み切ってしまった」 である ああよくもまあこんなに微妙に異なるイカれた連中を描き分けられたものだなぁと感心しつつ、 胸糞悪すぎて途中で本を閉じること数回。 それでも、読み切ってしまったのは、 FBIに取り調べを受けてる「マヤ」と呼ばれる謎の少女の語りに引き込まれてしまったからだ。 どこか飄々としていて掴みどころのないマヤ。 でも、彼女には、絶望の淵を覗き込んでなおしたたかな強さと他の者を勇気づける生命力が備わっている。 マヤの存在が、この暗く深い絶望の物語のひとすじの清涼剤となって、読み進めてしまうこと間違いなしだ。

    2
    投稿日: 2024.01.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ローズ・マコーリー『その他もろもろ ーある予言譚ー』と並ぶくらいの傑作、今年ベストだった。 凄惨でありながら美しすぎる〈ガーデン〉の幻想描写から、現実への怒涛の着地を描く最終章が、力強く未来に目を向けさせる強烈な癒しになっていた。 〈ガーデン〉の3人の男性の望む「愛」は嗜好品的で一方的で、対照的なのがマヤがラストで見つけるソフィアとの血のかよった関係性だった。 それらが鮮やかなコントラストで描かれていたのがとても素晴らしかった。 マヤの家族観の変化をじっくり冒頭から追うために、また読み返したい。

    4
    投稿日: 2023.12.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はしばみ色の瞳 じわじわ怖い不気味可愛い儚い 径〈みち〉 デズモンドの愛がEggs'n Thingsのホイップクリームみたいで笑える。アメリカのブラウニーみたいな愛じゃなきゃイヤ。

    0
    投稿日: 2023.06.11
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    蝶が飛び交う美しい庭園で一体何があったのか… 凄惨な事件の影で美しくも勇ましい蝶 #蝶のいた庭 人は極限の状態になってこそ、その人の強さや優しさが試されます。 人生において様々な重要な場面はありますが、本作の主人公のような究極の立場におかれてしまった人は少ないでしょう。 本作は主人公である女性マヤが、終始警察の取り調べシーンで物語が展開されていきます。考えられないような陰惨な事件に巻き込まれてしまった彼女でしたが、持ち前の頭脳と勇気で極限の環境を生き抜いていたのです。 おそらくほとんどの人間は、生命の危機に瀕した際、混乱せずにはいられない。そして合理的な選択や決断、さらに困っている人を助けることなどできないでしょう。 まるでナイフを喉元に突きつけられたリアルな恐ろしさと、いかに厳しい精神力が必要だったかを読者に伝えてきます。 それに対して、安定した場所や安全な立場の意見がいかに薄っぺらいか… 自身の娘の無事や自身の立場にしか価値を持たない政治家、ジャーナリズムのかけらもない低レベルな質問を投げかける記者たち。 現代にはびこる低レベルな政治家や、つるし上げ大好きなネット社会を見ているようで、あまりにも卑怯さが目に余る。 そして何も判断しない、中立性についての罪についての解釈も正当性が強く、読み手に強烈なメッセージを突きつけてきます。 また支配欲の恐ろしさ、権力の持った側の価値観の狂気性についても注目。 非道な人であるのは間違いないが、庭師本人の愛情や美徳、またその家族の関係性がさっぱり理解できないんです。単なる経済的な犯罪よりも、圧倒的にタチが悪い。 いかに狭い世界での自分勝手な理屈が怖いか、ひいては世界をも滅ぼしてしまうだろうと容易に想像がついてしまう。一番怖いのは力をもつ人間で、そういった人間こそ自らを犠牲にし、愛情を分け与えるべきなのに。 本作、陰惨な事件で女性に対して辛い描写が多いのですが、ただ汚い文書や言葉はなく、美しく切々と語られていく文学的な価値が高いミステリーです。 蝶たちの心情があまりに痛いですが、読了後は主人公の静かなる勇ましさがそっと胸に残る作品でした。

    63
    投稿日: 2022.12.05
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    数年前の「このミス」にランクインしていた本。 グロテスクでおぞましく、でも美しい「箱庭」で暮らす蝶……少女たちの話。 時系列を前後しつつ、少しずつ明らかになっていく真相にぞっとします。 事情聴取を受けている女性が、またしたたかで美しく、素敵。ほかの少女たちもそれぞれ美しさや強さ、弱さを持っていて可愛らしい。 グロテスクで残酷、そしておぞましい話ながら、文章や情景は耽美で綺麗です。 だからこそ、「庭師」の歪さや恐ろしさが際立つのだとも言えますが。

    2
    投稿日: 2022.06.21
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    拉致誘拐してきた女性の背中に蝶の入れ墨を刺して美しい庭に閉じ込める男…… いくらでも耽美にできそうな題材だけども、あくまで現実主義です

    0
    投稿日: 2022.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    FBI捜査官のヴィクターが取調室で対峙しているのは、マヤと自称する10代後半とおぼしい少女。ある事件の被害者である彼女は、実は共犯者なのではないかという疑いをかけられていた。やがてマヤが語りだしたのは、〈庭師〉と呼ばれる男が創りだした理想の庭に集められ、彼の手で背中に刺青を彫られ、名前を剥奪され尊厳を踏みにじられ、〈蝶〉にされた少女たちの物語だった。おぞましい〈男の夢〉と、拉致された少女同士の絆を描いたサスペンス。 耽美主義のシリアルキラーものとして読むと、〈ガーデン〉のアイデアやダミアン・ハーストじみた死体の保存法には既視感がよぎったが、マヤ=イナーラという独自の価値観を持つ語り手の設定は新鮮だった。彼女を中心に、気が強い粘土アーティストのブリス、マヤの前に少女たちのメンターを務めていたリオネットら、被害者少女たちの絶望とささやかな希望を描くシスターフッド小説としての面はすごくいい。ジーラの最後の一日が奇妙な幸福感に包まれる一連のくだりなど、涙ぐみもした。 〈庭師〉と二人の息子を通じて、女性を所有物扱いする男の典型例を見せているのも上手い。特に、父親を告発しない代わりに少女たちを攻撃もしないデズモンドを、諦めと共に受け入れていく〈蝶〉たちのやるせなさとか、どんな現実も自身の理想どおりに見ようとする〈庭師〉の認知の歪みなど、日常生活でも遭遇する種類のリアルなイヤさがある。〈庭師〉の紳士的な物腰は『侍女の物語』の司令官を思いださせる。自分が散々レイプした少女を息子に"相続"させることができて興奮する〈庭師〉のキモさにうっかり笑ってしまったが、当然笑う場面ではない。 だが、FBIの描写には違和感をおぼえた。容疑者に含まれているとはいえ、この境遇の女の子の話を聞くのに男二人でやるかなぁ。エディソンの直情的なキャラクターは読者がイナーラの供述に感じる苛立ちの受け皿として配置されているとはわかっても、最後まで好きになれなかった。ヴィクターもキャリアが30年もあるわりに尋問が上手いように思えない。彼らをもマッキントッシュ父子と同じくテンプレ的に描写することで、イナーラの口から個性豊かに語られる〈ガーデン〉や〈イヴニング・スター〉の女性たちと対比させる狙いなのかもしれないが。 深く傷つき、一度は社会との接続を絶たれた女性同士の新しい家族のあり方を書いたラストも良いことは良いのだが、なんとなく最後まで作者を信頼しきれない気持ちが残る。男性が読んでも気を悪くしないように、というところに特別心を配って書かれたシスターフッド小説という感じがするからだろうか。なんだか釈然としない。

    2
    投稿日: 2022.03.15
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    ミステリ。サイコサスペンス。 一冊のほとんどが事情聴取という構成。 残酷で幻想的で耽美。 正直、"庭師"の長男以外の全ての主要登場人物に感情移入できてしまう。 正義とは何なのか、ずっと考えさせられた。 サイコな感じの作品が好きな自分としては、かなりの高評価。

    3
    投稿日: 2021.12.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    注:内容に大きく触れています 確かに、“読むのを止められない”。 でも、特に怖くもないし。また、読んでいて、謎を(も)感じない。 自分は、本は面白くないと思ったら、即、読むのを止めちゃう方だ。 だから、最後まで読んだんだから、面白かったんだろう。 でも、「面白かったか?」と聞かれたら、「面白い」とは、たぶん言わない気がするw 物語においては、読んでいて、湧き起こってくる「謎」というのが、読ませるための大事なエンジンだと思うのだけれど、たぶん、自分は読んでいて、その「謎」が全く形を成さなかったからだと思う。 少女…、といっても、アメリカのハイティーンだから、日本人のイメージする“少女”ではないのだろうけど。 「庭師」称する(される?)50すぎらしい男が、少女たとをさらってきては、少女たちに蝶の入れ墨(タトゥーとはあえて書きません)をして。 家の敷地に造った「ガーデン」に少女たちをはべらせ、愛玩して、やりまくりw その「ガーデン」が警察にバレちゃったことで、FBIの捜査官が、そこにいた少女の一人のマヤから話を聞くというストーリーなんだなーというのは、読み始めてすぐわかる。 でも、その「ガーデン」はもうないわけだ。 だからこそ、マヤはFBIの捜査官と話をしているわけで、そうなっちゃったら、後はもう「で?」と言うしかなじゃんw それでも、「ガーデン」でのことを語るマヤの語りが思わせぶりに描かれているから、あぁー、これはどんでん返し的な何か大きな謎が隠されてるんだろうなーと思ってしまうんだよなぁ~。 でも、話が終わってみれば、事件は終わりました。全てめでたしめでたしとはいかなかったけど、それでも終わりました、みたいな?w もっとも、謎はやっぱりあって。 それは、ラストでちゃんと明かされて。明かされる過程で、救いのあるエピソードがある(そこはよかった!)のだけれど、 物語の「謎」としての感想を言うと、イマイチだなぁ~ってw いわゆる「ミステリー小説」ではないと思う。 現代を舞台にしたサスペンスの体をとった、一種の「ファンタジー」なんじゃないのかな? 著者の美意識だか、現代人が心の奥底に持っている美意識なんだか、知らないけれど。 その美意識でもって創られた「ガーデン」という異世界に、これまた、著者の美意識だか、現代人の心の奥にある美意識なんだか知らないが、 美しいハイティーンの少女たちをはべらせ、ご丁寧にも、その少女たちに蝶の入れ墨をコラージュしちゃって。 そんな、伝説の悪の領主様たる「庭師」が“やりまくる”というディストピア。 そんな、そのディストピアにある時、ほころびが生じて……、という。 そんなファンタジーの最後は爆発で、拳銃まで出てきちゃうというのは、アメリカらしいと言うか、ハリウッド的と言うかw いっそ、その“らしさ”ついでで、この前段の話、つまり、“ジェフリーはいかにして「庭師」になったか”で、エピソード1~3としてw エピソード7~8で、「庭師の覚醒」「最後の庭師」「マッキントッシュの夜明け」とかやったらいいんじゃない?(爆) いや、失礼。さすがに、そこまでつまらなくなはないw ただ、これがテレビドラマになったら、大ヒットするだろうなぁ~とは思った。

    0
    投稿日: 2020.02.11
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    耽美で、とてつもなく残酷な雰囲気の作品。 でもご安心ください。 この作品の猟奇的な部分は、文体によってかなり緩和されています。 執拗に暴力要素を細かく書くこともありません。 時に作者にそういう趣味があるのかと訝しむ作品もありますが、この小説の描写は必要最低限のものにとどまっています。 それでも、女性たちに起きた信じられないような出来事は、確かに残酷だと感じさせる。 酷い、おぞましい、その狂気が確かに感じられる作品です。 すでに被害女性たちは救出されていて、なんだかわからないままに、リーダー格の女性を、FBIが取り調べをするという、なかなか斬新な形式が特徴です。 リーダー格の女性、通称マヤが、また魅力的。 取り調べに協力的と言うわけでもなく、非協力というわけでもない。 一筋縄ではいかない、とても強かな女性です。 彼女が体験した”ガーデン”での出来事は、耐えがたい異常な場所。 “庭師”と呼ばれる男が作り上げたガーデンは、美しいけれど、そこに囚われた女性たちは蝶の翅を背中に彫られ、外の世界には出られない。 徐々に明らかになる彼女たちの残酷な運命、庭師の家族、とにかく酷い出来事が、マヤの口から語られていく。 読み手はそこで起こった出来事、彼女たちに起こった残酷な運命を知りたくなり、どんどん読んでしまうのですが、マヤの話は時系列が飛び飛びで、時折、マヤ自身の出自の話も入り混じります。 読み進めるに従い、マヤという人物の過去を知り、彼女の人柄も理解できてくる。 なにかびっくりするような、ミステリ的な魅力的謎があるわけでもないし、女性たちが救出されていることも明らかであるのに、どんどん読みたくなる感覚はとても新鮮でした。 レイプ、誘拐、殺人、暴力、といった猟奇的で気持ちの沈む要素が含まれながら、さらっと読めたのは驚き。 囚われた女の子たちの個性や、マヤの性格、語り口のおかげか。 ガーデンに囚われた女の子たち、どの子も反応や性格が違って、人物の描き方がとても良かったと思います。 取り調べをしているFBIの冷静なヴィクターと、熱くなりやすいエディソンも。 会話劇がユニークで、酷い事件なのに時折クスッと笑える場面も多い。 読後感もなかなかよかった。

    4
    投稿日: 2020.01.08
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    FBIの取調べ室。特別捜査官のヴィクターが対峙する一人の女性。彼女の呼び名はマヤ。マヤは何年も拉致監禁され、救出された10名以上の女性の中の一人。 彼女たちは庭師と呼ばれる男によって拉致され、ガーデンと呼ばれる秘密の庭に「蝶」として監禁されていた。背中にそれぞれ蝶の翅のタトゥーをされて。 一体ガーデンで何が行われていたのか?一体何人の女性が拉致されていたのか?そして、そこから逃げのびることができた理由は? 全編ほぼ捜査官ヴィクターの取調べに答えるマヤの独白という形式で進む。 「美しい世界でどんなおぞましい地獄があったのか…」といった感じの宣伝文句が付けられてますが、最近のサイコパス系の犯罪のフィクションや、ノンフィクションに比べて、この小説が特におぞましいという事はない。 しかし、独白系の進行と、マヤのキャラクターが読者を惹き込む。また、最後に明かされる事実が、そうだったのか!とさせる佳作。

    1
    投稿日: 2019.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    このミス2019年第9位。 軟禁された少女たちの軟禁した庭師との生活が、一人の軟禁女性から淡々と語られる。 ちょっとエログロな作品であり、自分的にはあまり受け入れがたかった。 最後のソフィアのエピソードはいるのか? ただ単にハッピーエンド?でよかったのでは。

    1
    投稿日: 2019.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「おぞましくてグロテスクで美しい…」 訳者の方の評どおりでした。 研修中の移動やホテルでの時間潰しにと思ったのですが、時間つぶしどころかのめり込んてしまって困ったくらいでした。 残酷なことが書かれてるんだけど、直接的な描写はないので気持ち悪さはあまりなかった。

    1
    投稿日: 2019.06.30
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    庭師の全て自分の都合の良いように解釈する、自己欺瞞能力の高さが気持ち悪い。家族の名誉を少女達の命や人生より重んじたデズモンドも責められて然るべき。マヤは優しすぎる。親にネグレクトされ、やっと見つけた居場所から拉致されるという不運続きでありながら、自分を保ち続けたマヤの強さは何だろう。庭師はガーデンを失ったことと、妻に知られたことと、どちらをより強く悔やむのだろう。酷い目に遭っている時に、ポオの作品を暗誦するって、マヤはすごいな。

    3
    投稿日: 2019.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    FBI捜査官のヴィクターは、つい先ほど救出されたばかりの少女マヤの取調べをしている。マヤを含めた20人以上の女性たちは、ニューヨークの一角にある屋敷の庭に監禁されていた。マヤは取調べに真実を語っているのか。 いわゆる「信用ならない語り手」ジャンルで、マヤの一人称パートとヴィクター目線の三人称パートで構成されています。ミステリの掟として、三人称パートの地の文では絶対に嘘を書いてはならないことになっているのですが、一人称はセリフと同じで、登場人物が話している内容なので、嘘やかくしごとがあるかもしれない、というルールに基づくジャンルです。 表紙がキレイだよね!中身も、やばいですがそこまでグロくはないです。年頃の女子ばかりが集まれば、不仲だったり反りが合わなかったり親友になったりと色んな関係性が生まれるわけですが、そのことについて、「ある意味家族」というのがわかりやすい例えだなと思います。 庭師と長男はソシオパスなので無視して、次男はなあ。自分だったらどうかなと思ってしまいますね。子は親を選べないからなあ。。 マヤのかくしごとは、むしろ「わざと捕まった説」だったらびっくり仰天だったような。。もちろん真相もびっくりしたけど、それ隠し通せるかなって。。それでも何とか隠そうとしたことと、それよりもソフィがマヤを案じていたことがラストの感動につながるわけですが。事件そのものは最悪だったにしろ、事件が、マヤにもたらしてくれたものが素晴らしい愛であった事が救いになっております。

    1
    投稿日: 2019.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018.8.20.「庭師」に監禁されていた少女たち。解放された女性たちが頼りにしていたマヤという女性。監禁された少女たちが背負わされた震撼させる恐ろしい仕打ち。マヤのくちから真実を引き出そうとするとFB I捜査官との攻防。怖いながら前を進まざるをえないという気持ちで読んだ。最後のちょっとしたオチが不自然に思えたので星一つマイナス。

    1
    投稿日: 2018.08.31
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    ドット・ハチソン『蝶のいた庭』創元推理文庫。 物語はFBI特別捜査官ヴィクターによる拉致監禁から10名以上の女性と共に救出されたマヤへの事情聴取から始まる。少しずつ明らかになるマヤたちを拉致監禁した犯人『庭師』と監禁場所『ガーデン』の実態とは…… へどが出そうになる程のおぞましい物語なのだが、全体的には山も無ければ谷も無いといったストーリーが続き、最後にちょっとした驚愕の山場があり、静かな結末を迎える。直接的な表現は控えめで、徹底的に遠回しなオブラートに包まれた表現に踏み込みの甘さを感じた。

    2
    投稿日: 2018.07.30
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    読むのを止められなかった…何があったのかどういうことかわからないまま彼女の話に耳を傾ける。もしかして、と想像しながら答え合わせをしていく感じ。 面白かった、という感想が適してないように思えるほど苦しい内容ではあるけれど、惹きこまれた。 彼女を迎えに来てくれる人がちゃんといて良かった。何度も出て来た彼女の過去でやっと全てがひとつの線になった。よかった、と心から思えた。

    0
    投稿日: 2018.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いきなり、サイコパスに軟禁されていた少女の事情聴取から始まる。「何が起こるか」ドキドキじゃなくて「何があったのか」ドキドキ。これって叙述トリックの変形版か?珍しい切り口ではあるが、結局、マヤとFBI メンバーやら上院議員やら脇のキャラに助けられている訳で。この手の話はサイコパスの歪んだ論理の吐露がキモだから、そこで勝負でしょう。こっちが辟易するくらいに書き込んでくれないとね。インパクトに欠ける。 その昔は一人の女性を誘拐監禁する、ファウルズ「コレクター」で十分戦慄が走ったけど、21世紀はココまでやるか。まあ、何十年も何十人もの少女を拉致してて全くFBI に気づかれないとか、暗証番号一つで出られるドアから逃げたのが1人だけとか、隣接した家の病弱な妻が何も気づかないとか、長年にわたるホルムアルデヒドの定期的な大量購入が業者の不信を招かないとか、舞台設定は派手な分だけ相応に粗いw。 にしても、これだけアブノーマルな状況で「カインとアベル」やったせいで崩壊するって、どんだけ男のメンツって面倒くさいんだか。

    0
    投稿日: 2018.05.13
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    東京創元社の近刊案内で内容紹介を読んでから期待していた1冊。 ミステリ的な仕掛けやオチがどうこうというよりも、『庭』で暮らす『蝶』たちの描写にゾクゾクした。

    0
    投稿日: 2018.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    異様な設定と、大人すぎる語り口に終盤まで馴染めず苦戦しましたが、ラストは大団円。満足できました。読みにくいので一気読みはできませんでしたが。

    0
    投稿日: 2018.01.27
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    事件を追う特別捜査官のコンビ 事件が終わって取り調べに応じている謎の女 "庭師"と呼ばれる女性達を監禁する殺人鬼 そしてその息子達 取り調べ室の場面と、彼女の語る 庭での監禁生活、事件が交互に差し込まれていく 手法…大好物です。 だんだんと狂っていく雰囲気とか 取り調べをする刑事コンビのやりとりとか 独特な空気を持つ作家さんです。 海外ものが苦手な方でなければ必読

    2
    投稿日: 2018.01.23