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黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い
黙殺 報じられない“無頼系独立候補"たちの戦い
畠山理仁/集英社
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総合評価

39件)
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    あまり読むジャンルの本では無かったが、なかなか興味深く読めた。選挙はタダではないし、変わった人〜で終わらせてはもったいないのかも。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    何の後ろ盾もないなか立候補した人びとにリスペクト。世界的にみて高すぎる供託金など世襲や金持ちを優遇する選挙システムにも疑念が湧いてきた。昨今のSNS選挙でようやく風穴が空いたということなのかな。

    0
    投稿日: 2025.03.11
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    2017年からずっと読んでなかった一冊。考え方が自分と近く、共感できた。こないだの都知事選挙に50人以上立候補したが、どうなんだろう。

    5
    投稿日: 2024.07.27
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    謂「泡沫候補」にスポットを当てることで浮かび上がる選挙の本質。パフォーマンスの裏に正しく信念があるかを見極められるか否か。選挙ってやっぱり面白いな。明日の都知事選、如何なる結果になろうとも全ての得票に注目してみたい。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    都知事選とかは 候補者が多すぎて全然わからずという事もあったし わずかの期間でその人なりがわかるわけでもなく メディア報道されない限りは 目に付かず。 わざわざ YouTubeなどにアクセスしてまでは 調べなかった私ですが 多くの人も 忙しいから 目に飛び込んで来る情報が 選挙の情報になっていたと思います。 この本を読んで いつも選挙に出ていた候補がなぜ立候補しているのかなど わかりました。 これからは 色々チェックしたいと思いましたが 告示してから 短かすぎますよね。 選挙自体の改正も色々して欲しいですね。 なぜ投票率が上がらないのからとかも含めて 検討して欲しいです。

    7
    投稿日: 2023.06.29
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    選挙で当選の可能性が限りなく低いと思われている、いわゆる"泡沫候補"に焦点を当てたルポ。 奇抜な選挙活動・政見放送など、一見ふざけてるだけに見える候補者達にも真面目な考えがあり、目的のため真剣に選挙を戦っていることが分かる本。 後ろ盾・知名度・金を持つ人間しか当選できない選挙制度で良いのか、有権者は平等に選べているのかという問題提起もしていて、選挙制度の在り方について考えるキッカケになる。 岸田総理を襲った犯人も問題視していた供託金についても触れられていて、数年前の本だけど中々タイムリーな内容だった。

    0
    投稿日: 2023.04.23
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    選挙に出る人、すごいですね。 そしてそれを取材し続ける畠山理仁さん、すばらしいですね。 畠山さんの取材活動、ずっと追いかけていきたいと思います。 ただね、本書とは関係ありませんが選挙に出る人を茶化して高みの見物のつもりでバカにするヒルカラナンデス、特にダースレイダーこと和田礼と親しくするのはどうかと思います。

    2
    投稿日: 2023.01.15
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    「選挙は人を育てる。それは候補者だけでなく、有権者も含めての話だ。そのためにも、政治や選挙の情報を多ければ多いほどいい。」 ということなんだろう。 2021年の那覇市議選、候補者がとても多かったが、常連以外の各候補者はきっと貴重な体験をしたのだろう。 翻って。 投票に行かない人たち、選挙を無視している人たちは成長していないのかもしれない。 そして、既得権益者の餌となる。 払ってもいい金額:1,200円

    0
    投稿日: 2021.09.22
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    マスコミの選挙報道についての関心を持つ気付きになった本書。 私もいわゆる‘泡沫候補’という言葉を使っていた。が、そもそも泡沫かそうでないかの選別を報道側が行なっており、テレビ等で露出のある人物= 有力候補、という印象を得てしまい政策や主張の内容吟味まで至っていなかった。 そうはいっても中々実行には移せないでいるが… 畠山氏の丁寧かつ根気強い取材姿勢も見て取れる、読み応えある一冊。 1刷 2021.1.7

    1
    投稿日: 2021.01.07
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    泡沫候補(著者は無頼系独立候補と呼ぶ)の取材レポート。著者は週プレに連載したり、ニコニコ動画で「公開討論会2.0」(泡沫候補も呼んでNHKの公開討論会より進化した、という意味で2.0がついている)や「開票特番2.0」を企画したりしていたらしいが、初めてこの本で知った。「はじめに」を読んだだけで、背筋が正される思いがした。(なぜ主要候補以外の取材をするか?)「全ての候補者が同額の、決して安くはない供託金を支払い対等な立場で立候補しているからだ。」「無頼系独立候補は『怖い人』などととらえられがちだが会ってみるとチャーミングで真面目な人が多い。のちに社会に採用される政策を訴えていた人もいる。こうした提言を社会が広くシェアして未来の政治に生かしていくことが有益ではないだろうか」 著者は世界の選挙報道を見てそう考えるようになったらしい。カリフォルニア州知事選挙には135人が立候補し、全員にオファーして100人近い候補者を集合させたテレビ番組があった。フランスでも前頭候補者によるテレビ討論会を行い、全員の話す時間が平等になるよう持ち時間が画面に表示される。そして供託金は都知事選で300万、国政選挙の比例は600万円もするが、海外では10万円しない。高いと言われる韓国でも150万円。フランスは0円。 マック赤坂は京大出身で伊藤忠の元商社マン(25年在籍、表彰もされる優秀社員)、レアアースの会社を立ち上げ、一時期は年商50億超え、東日本大震災では赤十字を通じて億単位の寄付をしたがそれを自分から話すことはない。政見放送にスーパーマンのかっこうで行ったときはNHKスタッフがあわてて選管に問題がないか確認、候補者の演説をそのままつたえなくてはならないという法律にのっとって問題なしと判断された。パフォーマンスが先行するマックだが、安部政権の暴走には真剣に危機感を持って「専守防衛でなくなったら25万人の自衛隊では足りなくなって徴兵制になる」「核武装が平和を守るなんて幻想。暴力は非暴力でしか抑えられない」などと言って鹿児島の知覧の特攻隊の遺書を読んだりすることもある。大阪市長選挙に出た時は、通行人から「演説もせなあかんで!」と言われ、「今区長は任命制。区議会はない。都構想が実現したら選挙制になる。選挙制になり、選挙費用は区民税から出される。なんですか、この政策。それで無駄がなくなりますか。コストも手間もかかる。その費用が橋下さんの説明しているグラフには入っていない」聴衆が黙ってマックの話を真面目に聞いている。かたずをのんで次の言葉を待っていると「ちょっと1曲踊らせて」なぜなのか。橋下はマックが公開討論を申し込んでも応じない。タウンミーティングに乗り込むと追い出される。もう一人の泡沫候補二野宮茂雄も著者は真摯に向き合う。立候補の届け出が終わるまでは内緒にしてほしいと言ってうちあけたのは発達障害があることと生活保護を受けていること。「驚かないですよ。私はむしろ、いろんな立場の人が政治に関わったほうがいいと個人的には思っています。」著者曰く二野宮は優しい候補。マックやもう一人の候補と会見した時にはなぜかマックの荷物を持たされていた。 いろいろな泡沫候補がいて面白いが、都知事選に出たという元愛知県瀬戸市職員の酒向英一は強烈。「どうせ当選しないけど怒りを示したい」「妻には子供と大相撲初場所を見に行くと言って家を出たけど報道で知るでしょう。呆れているから怒らない。僕が妻なら離婚したい」「もういいでしょう!下の車に子供が待っているんです。子供は障害を抱えていて・・(泣き出す)」 ニコニコ動画の開票特番2.0は満足度が90%超。各候補が舛添えさんへのエールを送った終了時には視聴者からの「88888888・・・(パチパチ)」のメッセージが弾幕のように画面を覆った。 都知事選のポスター掲示は14,000か所。なんと全ての候補者のポスターが掲示されることはめったにないらしい。2016年都知事選では新橋駅前で21人の広報者全員のポスターが貼られ、3章の扉になっている。 東京都荒川区の高橋尚吾候補はマイクも街宣車もなく、N国の立花に借りてヤドカリ選挙。少子化問題だけには熱く、「オカルトではなく夕方になると、生まれていたはずの子供たちの姿が見える。正しく少子化対策がなされていれば今の何倍もの子供が私たちの周りにいたはず」と訴える。 この都知事選で山口敏夫が言い出して著者もとりまとめに参加して実現した12人合同演説会は前代未聞。小池百合子もトリで登場したので、多くの人、報道陣が泡沫候補の演説を聞いた。著者は「花咲じじい」山口敏夫が咲かせた花と書いたが、著者が候補者全員を取材していたから山口敏夫が言い出し、全員への声掛けを著者に頼んだのだと思う。 文庫本で読んだが、解説で、著者はフリーライターとして300万の年収もないのだということを知る。出版社から社員にならないかという話があり、年収1000万円以上出してくれると言われたのに、妻が「自由に書けなくなる」と反対したのだそう。年収300万の夫にこんなことが言える妻はすごい。浪江町の馬場町長は著者のことを「インタビューが上手で心のきれいさがにじみ出ている人」と言ったそう。この本で泡沫候補たちに向ける著者の言葉もその通りだった。

    0
    投稿日: 2020.12.21
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    泡沫候補とは、確かに横柄な表現だ。 選挙以外で泡沫呼ばわりされる事あるんだろうか? 著者はこれに異を唱えて無頼系独立候補と呼んだ。大川総裁はインディーズ候補と呼んだ。

    0
    投稿日: 2020.07.11
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    普通に読み物としておもしろかった。 世間から黙殺されている無名候補たちにフォーカスをあてた本。 なぜ無名候補たちは政見放送等で変わったパフォーマンスに走りがちなのか。 この本を読めば、そこに無名候補たちの覚悟と憤りがあるということがわかる。 これから選挙をみる目が変わると思う。良い意味で。

    0
    投稿日: 2020.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    風変わりな泡沫候補の活動を追ったドキュメンタリーがおもしろくないはずはなかった。 そして、メディアに無視され自分の存在・主張が届かない状況で選挙戦を戦う手段として変わり者になり注目を集める戦略のことや、「多様な選択肢」であるはずの泡沫候補の政策をあらかじめ切り捨てるのは社会にとっては損失ではないかとの視点、高額な供託金の没収など大きなリスクを取って出馬した候補者に対して、もう少し敬意を払う必要があるとの主張など、なるほどと思わされた。 何より、「もし、自分が立候補するとしたら」と想像を巡らすことが、民主主義社会に自分が参加していることへの実感を持つことに繋がるだろうと、納得させられた。「一票は大切。選挙は棄権してはいけない。」と抽象的に語るよりも、とてもわかりやすい。子どもたちに、そういう教育ができないか。 幸い、得ようと思えば、インターネット、SNSで、どんどん情報を得ることができる時代だ。 せっかくの機会だから、「選挙マニア」になって今回の東京都知事選挙を楽しんでみよう。 選挙権はないけれど。

    5
    投稿日: 2020.06.22
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    そもそも、なぜ都知事選挙にこんなに沢山の立候補者がいるのか、深く考えたこともなかった。 マック赤坂の奇抜さも自分を知って欲しいための紆余曲折を経ての事だと知ると見る目が変わってくる。 無頼系独立候補は目立ちたがりの変人だとは限らない。 選挙にイマイチ興味が持てない人の意識が少し変わるかもしれない。

    0
    投稿日: 2020.06.15
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    所謂泡沫候補(本書内では無頼系候補と呼称)は、何も思い立候補し、どのような主張と活動を行なったのか。

    0
    投稿日: 2019.12.11
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    マック赤坂はじめ表紙の面白さが強かった本の印象が読み終わって一変しました。特に今の選挙制度や選挙報道の不公平さに驚いたし、選挙報道を楽しくしようというのは良い提案だと思いました。

    1
    投稿日: 2019.09.11
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    この本を読み終わって、一番に出てきた言葉は「尊い」。 ほとんど自分では使ったことのない言葉だ。 「黙殺」されても侮蔑されても何度落選しても、孤軍奮闘で、自分の主張、政策を訴える候補者たち。 アルバイト生活をしながら、生活に困りながらも、20年もの間、その「無頼系独立候補」を取材続ける畠山さん。 何のため、誰のためになるのか、はっきりわからない。だけど確実に、見えないけれど、ボーッと生きている私(たち)に何か大きいものをもたらしてくれていると思う。 尊い人たちだと思う。 参院選直前の今、選挙報道の不平等さについては、ありありと実感できる。 それこそ、あの人の好きな言葉「既得権益」だ。 制度の是正はもちろんだが、それを待たず、なんとか自分ができる範囲でもやり始めないとなぁ…

    1
    投稿日: 2019.07.14
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    様々な選挙に出馬する「泡沫候補」たち。当選する見込みも、供託金が戻ってくる見込みもないのに、なぜ彼らは立候補するのか。そこに踏み込んだルポだと思って読み始めたが……。いやあ、笑った。こんなに面白い本だとは思わなかった。1章はマック赤坂という候補者を追い、2章で日本のシステムの問題を考察し、3章で都知事選に焦点を当て各候補者に迫る。大変な取材だったと思うが、あまりそんなことを感じさせないユーモアがあった。今後はもっと候補者の主張に耳を傾けようと思う。ちなみに、マック赤坂は今年の港区議選で初当選したそうだ。

    5
    投稿日: 2019.06.03
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    これは歴史に残るノンフィクション本です。 ちょっと古い話になりますが、2016年に小池百合子氏が勝って都知事になった 東京都知事選には、何人の立候補が出馬したかを覚えていますでしょうか。 なんと21人です。 おそらく多くの人は、小池氏、増田寛也氏、 そして鳥越俊太郎氏の三つ巴の戦いとしか 記憶していないことでしょう。 それもそのはずです。 その主要3名しかTVでは扱われなかったと 言っていいからです。 その他は「泡沫候補」という言葉で括られることが多い。 しかし、彼ら彼女らは決して目立とう精神で、負けて元々で出馬したのではないのです。 ややもすると変テコリンな格好で「頭がおかしい、 選挙オタク」という色物扱いにされがちですが、 それはそうしないと「全く存在していないと同様に マスコミに扱われてしまう」からです。 皆、しっかりと政策を持って立候補しています。 なのに、ほとんどの有権者は彼らを”黙殺”してしまっています。 この本を読めば、次の選挙の成り行きの見方が変わります、政治への見方が変わります。 素晴らしいノンフィクションです。

    3
    投稿日: 2019.05.14
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    著者のいう「無頼系独立候補」、あるいは「泡沫候補」、大川総裁のいう「インディーズ候補」、山口敏夫の自称「啓発候補」といった選挙の立候補者に関するレポ。 同じように供託金を払って立候補した、法的には同等であるはずの立候補者をマスメディアが事実上選別していること、諸外国と比べて独特な供託金制度、といった問題点を指摘しつつ、彼らがピエロ的に振る舞うこと(振る舞わざるを得ないこと)をレポートする。 「選挙」について考えることに一石を投じる一冊。

    2
    投稿日: 2019.01.02
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    いわゆる泡沫候補って、受け狙いのキワモノか独善的な人ばかりだと思ってたけど、候補者なりに真剣なんだ。 主要候補以外の活動がほとんど報じられないことの不公平さを指摘しているが、単なるこじつけと切り捨てられない説得力あり。とはいえ、まともにTV放映しようとしたらどんなことになるやら。。まぁ、今度マック赤坂さんを見かけたらもう少ししっかり足を止めてみようかな。

    1
    投稿日: 2018.06.28
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     有力候補だけがマスコミに取り上げられて、いわゆる泡沫候補の情報が全く報じられないのは何故なのか。  そんな無頼系独立候補たちの取材をライフワークにする筆者は、彼らと有力候補との情報格差を問題とする。  安くはない、300万円ほどの額の供託金を候補者は等しく払っているのに、マスコミに報じられる候補者と、報じられない候補者がいる。  泡沫候補の政見放送がパフォーマンスのようなものなのは、彼らがその手段でしか世間に認知されないからだ。  彼らの政治主張は、至ってまともなものが多い。  何かの信念を持ち、それに基づき立候補しているからだ。  しかし、彼らの政治主張をどれだけの人が知ることになるだろうか。  逆に、有力候補は何かの信念主張がなくても、有名だから、党推薦だから、という理由で掲げる主張には興味がなくても有権者からの一定の支持が得られる。  マスコミに報じられる、報じられない。  その差は歴然だ。  それでもなお立候補し続ける無頼系独立候補たちの戦いを追う。

    1
    投稿日: 2018.06.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高額な金を支出しても自分の主張を世間に問う人たち。泡沫候補などとバカ(僕はしていないが)にしないで、彼らたちの主張はもっと聞くべきだと感じた。

    1
    投稿日: 2018.06.22
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    第15回開高健ノンフィクション賞受賞 いわゆる泡沫候補の選挙戦を追ったノンフィクション。 1/3程はマック赤坂氏の話であるが、氏のインパクトは強烈。京都大学→伊藤忠商事→商事で自身が立ち上げ表彰もされたレアアース取引会社で独立→選挙戦を連発→レアアース価格下落により経済的には苦しい状況・・・ しかしマック氏とか一部はお金もあるようだが、彼らの立候補にはそこそこ大きな費用が掛かり、供託金のほぼ全額をサラ金で調達する人も居て、なかなか大変だ。 そこまでして民に訴えたい政策は何か興味を持ったが、これまた玉石混合。 今はSNSとか様々な自己発信が可能だが、選挙はNHK政見放送と辻立ちし放題が魅力なのか。 この国の民主主義は、特に近頃は歪みっぷりが激しいと感じる。彼ら無頼系候補が一石を投じられるのか。でも当選する人も居ることは居るし、供託金が返却される人もそこそこいるのだから、続けることは意味の有る事なのだろう。

    0
    投稿日: 2018.05.16
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    選挙という仕組みを使って政治に関わるという、民主主義として自明のシステムに対して、なんだか納得がいかないことは色々とあると思います。本書ではそんな納得いかなさについて、著者の取材活動から訴えられたいことが書かれています。選挙に立候補した人たちの中で、有権者が知っているのは報道される本当に一部だけ。それ以外の人は、一体どんな選挙活動をしているのか。そしてなぜ立候補するのか。とても当選できないのに。一人一人について、著者が密着取材を通して知り得たことを書かれています。彼らはわかっていて、それでも必要だから立候補しているのだということを。選挙に対してもっと向き合って行かなければならないと感じました。

    0
    投稿日: 2018.04.08
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     そもそも誰が名付けたのか「泡沫候補」。政党に所属するか、政党からの支持がない候補についてはマスメディアは「その他の候補」ということでほとんど無視する。「主要」と言われる候補者もまた、彼らを無視する。堂々と政策論争を交わそうともしない。  著者はそんな彼らを「無頼系独立候補」と名付け、その選挙戦を追う。彼らには、立候補せずにはいられない、押さえつけきれない魂の叫びがある。そうしなければならない、強い強い思いがある。世界と比して無謀にも高い供託金、しかもほとんど戻ってくるあてもないのに、それでも戦わなければならない理由があるのである。  それにしても、異常に高い立候補への参入障壁、独立系候補の声を届けようとしないマスコミをはじめとする選挙報道、この国の「民主主義」はどこかおかしい。

    0
    投稿日: 2018.04.06
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    とっても面白かった!!!「無頼系独立候補」の方々の立候補への思い・活動を知り、自分も信念に基づいてがんばろう、自分がやりたいことをやろうと元気がでました。 いままで、選挙の”主要候補”以外の候補のことはほとんど知らず、マック赤坂をはじめ、名前やポスターをみかけることはあっても「なんとなくよくわからない」だけだったけど…それぞれ、アツい思いをもってわざわざ選挙に出ている、とってもinterestingな方々なのだとよーくわかりました。それぞれのアツい思いも、よくよく聞けばごもっとも。よくよく聞いてもエキセントリックなことも、やりたいことやっている感が爽快でした。しかし、あまり取り上げられない悲しさは絶対にあると思うので、全候補が、報道でもっと平等に扱われるようになったらいいと思います。 そしてこうして丹念に取材を続けてこのように本にしてくれた著者も素晴らしいと思いました。ありがとうございますと言いたいです。

    0
    投稿日: 2018.03.07
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    サブタイトルが「報じられない『無頼系独立候補』たちの戦い」 ほとんど当選する見込みはないけど、独自の政策を掲げて選挙に出続ける人たちを追ったノンフィクション。 考えてみれば、政党を渡り歩いて、自分が当選することしか考えない議員先生より彼らの方がよっぽど国のことを考えている。 色々と考えさせられる一冊だった。

    0
    投稿日: 2018.02.22
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    無頼系独立候補の報道に、「独自の戦い」と、「一応触れる」公職選挙法とマスメディアのアホさかげんよ! -------- 2016年の東京都自治選挙には21人が立候補した。だが、メディアは小池百合子、増田寛也、鳥越俊太郎の三人の争い、と報じ続け、他の18人は、まさに「他の18人」という、選択肢以外の存在として扱い続けた。 僕は東京都民ではないのだが、地方都市の選挙でも同じことだ。たいてい泡沫候補とされる立候補者の報道は「独自の戦い」と一行だけ書かれている。 だが「泡沫候補とされる」とは何事だ? 誰がそう定義しているのだ? なんと、当時の自治省と朝日、毎日、読売新聞の三社が、泡沫候補を紙面から締め出すための取り決めを行っていたのだと言う。一般候補、準一般候補、特殊候補の三つにわけるという選別も行っている。いわゆる泡沫候補は、公平が期待される(オレはしてないけどね)マスメディアが自ら生み出していたのだ。まあ、わかっていたけども。 本書は、その事実を知り、ますます「独自の戦い」をする候補者を追うようになった著者による、泡沫ならぬ「無頼系候補」のドキュメンタリーである。 冒頭にマック赤坂がたっぷり出てくる。これは無頼系候補の特徴を伝えるのによいのかもしれないが、マックが濃すぎる。ただ、その濃いマックが、いったいなぜ選挙に出続けるのか。一章まるまるマックに触れて、二週間ほどの選挙運動でマックの本質に気づく人は少ないだろう、としている。 マックは政見放送がSNSでバズって注目された。ニコニコ生放送での、無頼系候補とともに見る開票速報など、楽しみながら選挙を伝えよう、という活動も紹介されている。というより、これは著者がやっている。「独自の戦い」の一行で語れないことばかりだ。 だいたい取材もしないで「独自の戦い」とか、立候補の段階で候補の優劣をつけるとか、これは極めて大きい問題ではないか。たしかに完全な泡沫候補もいる。本書に出てくる人でも、絶句するような人もいる。だが、それらを選別するのはあくまで有権者の投票であり、事前の報道ではないはずではないか。 黙殺というタイトルが、そう考えると改めて恐ろしい。

    0
    投稿日: 2018.02.12
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    思った以上に面白かった! 夫が政治に興味あり、 今まで全然気にしていなかった政治の世界に 触れ始めたら政治はちょっと面白い。 だけど、その中でもさらに メディアにほとんど取り上げられない いわゆる泡沫候補にまじめに取材したこの本は 想像以上にまじめで色々考えさせられた。 政見放送で気持ち悪かったあいつとか… まぁ、マック赤坂の言ってることとか すごいんだけど、やっぱり当選はして欲しくない 訳で、まともで戦えるような候補者はいないのか… やっぱり政にはちょっとおかしい人たちしか 携われないのかな⁇ 供託金の高さと選挙期間の短さは 改善必須だな。あと、議員報酬のカット。

    0
    投稿日: 2018.02.09
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    「泡沫候補」と呼ばれる候補者がいる。 有力な支持者もいなければ、政党の後ろ盾もない。知名度もなければ、資金も十分にはない。ないない尽くしで、しかし、彼らはドン・キホーテよろしく、選挙に立候補するのである。そしてたいていの場合は、当然のごとく、あえなく散る。 たった1つの枠に21人もの候補者が立った2016年の東京都知事選は例外的な多さではあったが、多くの選挙には少なくとも1人や2人、誰の目から見ても闘う前から負けが見えているかのような候補者はいる。彼ら・彼女らを駆り立てるものは何なのか? これはそんな候補者たちを綿密な取材で追った1冊である。 著者は長年にわたり、こうした無名の候補者たちに注目してきた。著者は彼らを「泡沫候補」とは呼ばない。敬意をこめて「無頼系独立候補」と呼ぶ。 なぜか。 彼らには、公共のために何かをなそうという気概があるからだ。ときに荒唐無稽で、ときに癖が強すぎたとしても、彼らには、有権者に訴えたい「政策」があり、未来に向けた「ビジョン」がある。 少なくとも、政局を醒めた目で眺め、ときには投票にさえ行かず、選挙で何か変わるとは信じていない、そうした有権者よりも、よほど政治に真面目に向き合おうとしている。 そんな彼らを「泡沫」と貶めるのか、という憤りがそこにはある。 こうした候補者は、「主要」候補者に比べ、マスコミから取り上げられることが圧倒的に少ない。政見放送や選挙公報ではすべての候補者に平等に機会が与えられる。しかしテレビのニュースや新聞紙上では、「主要」候補者数名の主張・政策のみが比較され、「泡沫」候補は名前のみということもある。1面・2面を使う「主要」候補に対し、「泡沫」候補は全員まとめても4コマ漫画より小さいスペースしかないことも珍しくはない。 日本で立候補をするのは想像以上に大変だ。 政治に興味を示すなんて変わり者。今までの仕事や地位はどうするのだ。家族はどうなるんだ。そんな周囲の冷ややかな視線に負けて、立候補を断念するものも少なくない。 もう1つ、日本の特殊な状況として、供託金の問題がある。選挙の種類にもよって額は異なるが、立候補に当たっては数百万円もの供託金が必要とされる。この金は一定の得票率を越えれば帰ってくるが、そうでなければ没収される。それどころかポスター代などの必要経費も自前だ。この金を用意できない者は、そもそもの出発点にすら立てないのだ。 候補者らは、熱き心でこの壁に挑む。 派手な外見であったり、パフォーマンスが異様であったり、「キワモノ」感が強い候補者もいるが、その多くは、落ち着いて話を聞くと、日本の未来を見据え、どうすれば皆が幸せになれるのかをごく真面目に考えている。 多くの候補者は自分の中に芽生えた疑問から逃げない。落選しても二度・三度と挑む者も多い。 著者もまた熱き心を秘めている。 選挙に立候補する勇気は「2万パーセント」持てないと言う著者だが、20年に渡り、多くの選挙を取材し、そのほとんどすべての立候補者を追うというのは並大抵のことではない。 その陰には、大手マスコミが既成事実のように特定の候補者たちを「主要」候補と呼び、彼らの主張のみが報道され、たいていの場合は特段の番狂わせもなく、そうした候補者の中の1人が選ばれていくことに対する疑問と苛立ちがある。 著者は、「無頼派」の闘いに密着し、愛のあるツッコミをいれながら、一流の読み物に仕立てている。 端的に、ものすごくおもしろい。彼らの闘いは不思議な感動を呼ぶ。 それと同時に、「政治」に対する自分の姿勢を鋭く問われる1冊でもある。 なぜ立候補に対するハードルがこんなにも高いのか。なぜ政治にかかわることにこんなにも覚悟が必要とされるのか。「主要」候補でない彼らの主張はなぜ当然のように「黙殺」されることになっているのか。 こうした疑問は、じっくり考えてみる価値のあるものだ。 そうやってマスコミや私たち自身が「黙殺」しようとしているものは、「泡沫候補」と呼ばれる候補者たちだけではなく、「政治は私たち自身のためのものである」というあたりまえ過ぎる事実そのものなのかもしれないのだから。

    4
    投稿日: 2018.02.06
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    無頼派候補 中川暢三 鹿島建設本社開発部の次長 2001 参議院選挙 東京選挙区 2002 長野知事選挙 2003 兵庫県加西市市長選 当選 2007 再選 2011 3選を目指したが5600票差で落選 2012/8-2014/2 大阪北区長 2015/4 大阪市議会議員選挙 落選 2015/11 大阪市長選挙 落選 2016 都知事選挙 落選 早稲田 稲門会

    0
    投稿日: 2018.01.26
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    現行の選挙制度がいかに現役議員にとって有利に働いているのかがわかる本です。 供託金制度、選挙ポスター制度、報道露出度、短い選挙期間・・ まず、供託金の高さ。 衆参や知事選は300万円、首長選は240万円、国政比例は600万円。 ちなみに衆議院選挙の供託金は1975年は100万円、1982年には200万円、1992年には300万円となっています。 欧米の大国は供託金制度自体がなく、例外として英国は8万円弱、カナダやオーストラリアは9万円、韓国でも150万円と日本の半分程度です。 つまり、日本では立候補の時点で誰でもなれるわけではないということです。 続いて、選挙ポスターは都内だけでも1万4千か所あるらしいが、個人で立候補する場合、とてもじゃないが無理。 本書では、1万4千か所を電光掲示板にし、候補者ポスターが完成した時点でデータを読み込み一斉に配信する、選挙期間以外は一般企業の広告などで利用活用する、という素晴らしい提案もされています。 より深刻なのは、報道の露出度という点で、前回の都知事選でも記憶に新しいのですが、まるで候補者が小池、増田、鳥越の3名だけのような報道しかされなかったことでしょう。 実際には21名の候補者がいたわけで、同じ供託金を払いながらも泡沫候補者としてほとんどマスコミで報道されることはありませんでしたし、公開討論会にさえ呼ばれない始末。 これは、マック赤坂が「法の下の平等、公職選挙法違反」だと異議を唱え続けていますが、最高裁で負けています。 本書では、米国の予備選挙ではないが、何度かの討論会で主要候補を絞っていく案も提示されていました。 少なくとも、発言とマスコミ露出の機会を、マスコミの独断で絞ってしまうのは問題でしょう。 日ごろ、新聞各紙が唱えている「国民の知る権利」とやらはどうなっている? しかもその基準が知名度というのですから使えない芸能人や二世議員が蔓延るわけです。 そして、12日間(衆議院)や17日間(参議院、知事)の選挙期間は短すぎます。(村議会は5日!) もちろん、選挙カーで名前だけを連呼するのはやめてほしいですが、知名度のない候補者が自分を売り込む期間が2週間では回り切れませんし、前回の都知事選の鳥越氏のように、具体的な政策もなし、女性スキャンダルは発覚、討論会は欠席という化けの皮ももっと選挙期間が長くなれば暴露されたことでしょう。 選挙期間を1か月にすれば、それだけマスコミによる身体検査ができる猶予があるわけです。 また、細かな点でいえば、立候補者に各団体から送られてくるアンケートや調査票の書式がまちまちのため、似たような項目を書かされるという「選挙妨害」まがいの事態も起こっているようです。 組織があれば専用スタッフが処理できるが、独立候補者はすべて自分でやるためかなり時間を取られてしまう。 つまり選挙期間が短ければ、どうしても知名度の高い芸能人やら2世議員が有利になりますし、逆に長くすれば候補者の発言の機会が否応なく増えて、何を考えて立候補したのか、それとも政党に依頼されただけで何も考えていないのかがはっきりわかります。 現職の議員たちが、有権者のためだとはわかっていても、自分たちに不利になるような選挙制度を見直すわけがなく、逆に国民に党首討論で約束した議員定数削減ですら無視を決め込む大ウソつきであるのは周知の事実です。 この本は、泡沫候補と呼ばれた者への温かな眼差しととも、現行選挙制度への鋭い批判にもなっています。

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    投稿日: 2018.01.25
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    【孤立無援の独壇場】泡沫候補と称され,そもそも選挙に出馬していることすら認知されていないような候補者に焦点を当てたノンフィクション。「勝てない選挙」に出馬する彼/彼女らを突き動かすものとは何か,そしてそういった候補者から見えてくる日本の選挙の問題点とは......。著者は,早稲田大学在学中から取材・執筆活動を始めた畠山理仁。 「気づくと絶対面白いテーマだとわかるが,そのテーマにまず気づかない」というタイプの一冊。取り上げられる候補者一人ひとりの人間ドラマに引き込まれることはもちろん,政治とは,選挙とはという大きなテーマへの思考にも導いてくれる作品です。 〜生身の候補者一人一人にはドラマがある。誰もが命をかけて自分の主張を訴えている。選挙に敗れても,何度でも立ち上がり,「次こそは」とまた新たな戦いに挑戦する。底抜けに明るい彼・彼女らは,間違いなく私たちの「分身」だった。〜 選挙の見方が間違いなく変わるはず☆5つ

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    投稿日: 2018.01.24
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    著者が訴えていることはすごくよくわかる。実にまっとうな考え方だと思う。選挙とは、今現在の民主主義という仕組みの要であり、誰もが立候補して自らの政治的主張を述べる権利を持つはずだ。それなのに実際には、立候補のハードルは高く、そこを越えても、大きな組織の後押しや圧倒的な知名度がない人は、「泡沫候補」と呼ばれ、マスコミには黙殺され、時には嘲笑されたりする。それでもなお、選挙に出続ける人はいる。マスコミは、彼ら彼女らの主張をきちんと報道すべきであり、私たちもその声に耳を傾ける必要がある。 その通りだなあと思う。でも…、でもね、ここで取り上げられている「泡沫候補」(著者は「無頼系独立候補」と呼ぶ)の方たちの意見に、真剣に耳を傾けることができるかと言われると、うーん、これはちょっと難しい。もちろん、ふんふんなるほど、という政策や理念もあるのだけど、どちらかというと、およそ実現性のない空想的なものとか、意味のよくわからないスローガンとか、それはちょっとどうなのかというものが目立つように思う。候補者のなかには、明らかに常軌を逸した感じの人もいて、まあそこまではいかないにしても、あまり共感を呼ばないだろうという人が多いのではないだろうか。 何度落選しても、結構な金額の供託金を没収されても、選挙に出続ける人たち。「泡沫候補」と呼ばれ、無視されたり嘲笑されたりしながら、それでもなお立候補するのはなぜなのか。当然その理由は人によって違うのだろうが、そこが今ひとつわからず、もどかしい。 おや、マック赤坂のことが書いてある!というのが、手に取った理由。派手なパフォーマンスで知られているけれど、京大から伊藤忠商事に入社、その後レアアースの会社を経営している人でもあることを最近知った。選挙に出続ける意味を、言葉で語っているのかと期待したが、どっこい、そんなわかりやすい人ではないようだ。反骨精神に貫かれた真面目な姿と、突飛でふざけた言動の間で、人物像は揺れ動き、とらえどころがない。 最も多くのページが割かれているのがこのマック赤坂氏だが、他の方たちはおおむねもっと理解を超えている。読みながら困惑してしまったのが正直なところ。とは言え、繰り返しになるが、著者の主張自体は、実にもっともだと思った。たとえば、次のようなくだり。 著者は、こうした「泡沫候補」を無視したり冷笑したりすることはたやすい、選挙に関心を持たず、無関係のスタンスをとるのはもっと楽だ、それはクールでかっこよく見えるし、忙しい毎日を送る上での賢さかも知れない、と述べた後、こう書く。 「私はそれを愚かな賢さだと思う。めぐりめぐって、結果的にそのことが自分の人生に不利益をもたらすこともあるのだから」 「私が無頼系独立候補たちを尊敬する理由は、『逃げない』という一点だけでも十分だ。彼・彼女らは、有権者による投票結果を受け入れる覚悟をもって自分の思いを提案してくる。それは選挙に行かずに政治に不平不満を言うものよりも、遙かに尊い心の持ちようだと私は思う」

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    投稿日: 2018.01.21
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    読む前に思ったのは、映画「立候補」の裏話的な本かな?ということだったけど作者が違った。マック赤坂についての描写は「立候補」と大きな違いはないように思えた。ただ、ニコニコ生放送で立候補者の公開討論会を企画、放送するなど、作者自身がかなり選挙にコミットしているのが映画「立候補」との大きな違い。そんな関わりもあるせいか、この本では著者の選挙への愛、そして何より立候補者への愛がほとばしっている。それはいわゆる泡沫候補を「無頼系独立候補」と書くところに端的に表れていると思う。冷笑しない。敬意を持つ。なぜなら、彼らは自分にできないことを徒手空拳でやっているから。 しかしやっぱり時に滑稽に映ってしまうのも事実。マック赤坂の章では、声を出して笑う箇所があった。そこでちょっとあきれたりはするけど冷笑はしない。そこがいいと思う。自身も苦しい中でライターを続ける著者は、真摯で滑稽な無頼系独立候補に自分を投影させていたんじゃないだろうか。 自分は何かを、誰かを冷笑していないか?自分にできないことをしている誰かを。戦っている誰かを。いつか、その冷笑は自分自身に跳ね返ってくるのではないか。冷笑してきたからこそ今の政治状況なんじゃないのか。冷笑しなかったからこそ、この本は開高健ノンフィクション賞を受賞できたのではないか。そんなことを考えさせられた。

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    投稿日: 2018.01.17
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    http://gakugei.shueisha.co.jp/kikan/978-4-08-781651-8.html

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    投稿日: 2018.01.10
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    楽しみにしてた作品。政治を主な取材対象にしてきたライターが前半で大きく取り上げられているマック赤坂のようないわゆる「泡沫候補」を取り上げた作品。ちなみに作者は泡沫候補という呼び名を嫌って「無頼系独立候補」という言い方をしている。正直なところ大きな選挙のたびにマック赤坂に代表されているような奇抜な姿、主張の候補が何人か必ず出るが、殆どの人がまともに気にしたこともない彼らのことを面白おかしく取り上げた作品だと 思っていた。実際には同じ供託金(殆どの国ではないかあってもかなりの少額ということも初めて知った)を支払っているにも係わらず公平に扱われない彼らのことを党利党略にとらわれず自らの主張を追求する人達として愛情もってきちんと書いた真面目な作品だった。面白かったし今後、選挙を見る目も変わったと思う。

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    投稿日: 2017.12.29
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    素晴らしいっ!もうこの一言に尽きる。 選挙に立候補するいわゆる「泡沫候補」を「誰にも頼らない、無頼系 独立候補」と呼び、そんな彼ら。彼女らを追い続けた記録だ。 私は注目を集める選挙にマック赤坂氏とドクター中松氏の名前を見つける と、「あ、また出ている」と嬉しくなって来るんだよね。そして、本書 の冒頭はそのマック赤佐氏なので、ワクワクした。 スーパーマンやガンジーのコスプレをしたり、頭に天使の輪をつけて いるけれど、彼の「スマイルっ!」ってとっても大事なことだと思う のよ。みんなが笑顔でいられる政治っていいじゃないか。 選挙になると大手メディアは「主要候補」と「その他」で括って、 マック赤坂氏をはじめとした組織の力に頼らない候補者たちは 「こんな人も立候補してます」ってひとまめにされてしまう。 今ではインターネットで調べれば、どんな候補のことでもひと通り知る ことは出来る。それでも、自分から「この人はどんな人なんだろう」と 興味を持つきっかけがなければ、報道に乗らない候補者のことなんて 知らずに選挙が終わってしまう。 選択肢がおのずと決められてしまうんだよね。組織力を持たない候補者 だって、訴えたいこと・実現したいことがあって名乗りを挙げている。 確かに一見、イワモノに見える候補者もいる。それでも、見た目のイン パクトだけで敬遠してしまっては、候補者の考えを知ることも出来ない のだよね。 また、本書では高額な供託金のほか、どれだけ日本の選挙にはお金が かかるかが詳述されている。これ、本当に問題だと思う。特に、同じ ように供託金がある国と比較しても格段に高い。 その途轍もない供託金を用意して立候補した人たちなのだから、有権者 である私たちも彼ら・彼女らの言葉を真剣に受け止め、考える必要が あるんじゃないかな。 本書の素晴らしさは有権者がはなから無視を決め込んでいる候補者たち にスポットを当てていることばかりではなく、著者がそれぞれの候補者 に真摯に向き合い、ちゃかすでなく、冷笑的に見るでなく、主要候補と 呼ばれる人たちに対するのと同様に真摯に向き合い、その選挙活動を 綿密に追っているところだ。 第15回開高健ノンフィクション賞受賞も頷ける。 真剣で、ひたむきな無頼系独立候補同様に、著者の筆も真剣で、ひたむき である。いい作品に出会えたことに感謝である。

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    投稿日: 2017.12.18