
冬の花火
渡辺淳一/集英社
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総合評価
(3件)4.0
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powered by ブクログ初めて読んだ「渡辺淳一作品」 短歌作家、中城ふみ子さんの生涯を描いた小説。 迫りくる死を恐れ、生への執着からみっともないほどジタバタし、鬼気迫る時間の中で生み出された数々の歌。きっと我儘で自分の感情に真正直だったからこそ浮かんでくる歌なのでしょう。強烈な生き様です。 私にもっと短歌が理解する力があれば、この小説を今の2倍は楽しめたと思われ、それがちょっと残念です。
0投稿日: 2015.01.16
powered by ブクログ31歳で夭折した、女流歌人中城ふみ子。 旦那と離婚し、3人の子供を抱えるも、歌の世界に入ったとたん歌の才能に目覚め、奔放な恋に生きるも、乳がんに置かされる こうして書けば、悲劇、不幸な人だが、子供を置いて、次々恋愛しまくって、自分の闘病生活を歌の世界であけっぴろげに 発表してそれからあっという間に死ぬ。 思えば自分の好きなように生きて死んでいったように見える。
0投稿日: 2014.07.21
powered by ブクログ自然と導かれていく行き先・・・ それは、狂気と化した愛と歌、死への恐怖による愛欲と 自己表現、自己確立、自己存在のための歌えの逃避。 自己存在の確立、としての愛欲、歌への繋がりである。 一つの生き方である。 本書の解説で金沢碧の言葉が心に響く! 「私は乳癌になったとき、この作品が真っ先に頭に浮かんだ。 「もしも・・・」が現実になって、私は取り乱した。 改めて多くの女性にこの作品が読まれることを願っている。 それは時に悲鳴にも似て、ちりばめられた短歌は必ず読む 人の心に突き刺さることだろう。」
0投稿日: 2013.05.29
