
日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?
小松 左京、日下三蔵/早川書房
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総合評価
(2件)4.0
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powered by ブクログ綺麗に伏線回収された「時の顔」。「御先祖様万歳」も同じ構造の話だけど、こちらはどうにも不穏な結末。マトリョーシカのように世界が続いていると思っていましたが、そうでなくて、時空が歪んでしまった結果の「物体O」。 「神への長い道」「継ぐのは誰か?」は、ともに人類が行き着く先を描いた小説だと思ったけれど、終着と出発の違いなのかなと思う。好きなのは「継ぐのは誰か?」の方です。 サスペンスとアドベンチャー、未知への警鐘。そして、未来への希望。希望というか可能性か。多くのエンタメ要素がぶち込まれていて、圧倒されるけども、読み進める速度が落ちないのは、引き込まれているから。 「お召し」は救いがなくて嫌だったなぁ。不条理な世界になってしまった理由もわからず、ただそこで懸命に生きてゆくしかないという話なのだけど。実験動物か何かの隠喩だったりするのかな。
0投稿日: 2021.12.16
powered by ブクログ小松左京『日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か? 』ハヤカワ文庫。 現代日本SF誕生60周年記念シリーズの第2弾。小松左京のSF中短編と長編傑作8篇を収録。 いずれも既読作品であり、読み返したのは何十年ぶりだろうか。昔は早川文庫をはじめ、角川文庫、集英社文庫などで手軽に小松左京の作品を楽しむことが出来た良い時代だった。作品については今さら語るまでもなく、SFの王道といった面白い作品ばかりであり、恐らく数多くの小松左京作品からのセレクトには大分悩んだことだろう。 中短編『地には平和を』『時の顔』『紙か髪か』『御先祖様万歳』『お召し』『物体O』『神への長い道』に、長編『継ぐのは誰か?』を収録。
1投稿日: 2017.10.21
