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大いなる眠り
大いなる眠り
レイモンド・チャンドラー、村上春樹/早川書房
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総合評価

64件)
3.7
8
29
13
2
2
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    マーロウが格好いい この疾走感、差し込まれるジョークなど独特の魅力を感じた 確定させない部分(運転手を誰が殺したか等)はこれはこれで、と思える

    0
    投稿日: 2025.11.13
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    フィリップ・マーロウのシリーズ。クライアントである老いた将軍への友情のようなもののために無理を通す。

    0
    投稿日: 2025.08.29
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    フィリップ・マーロウシリーズの第一作目。すでにこの時点からチャンドラーにしか書けないような雰囲気のある会話や、独特の言い回しが散見され、ハードボイルド小説ここに在りと言った感じ。『長いお別れ』と比べてみて、本筋から離れすぎた展開や、余計に感じなくもない情景描写もあるのだが、むしろその自由気ままな書き方が本作の魅力を高めてもいて、繰り返し読むほど好きな作品になりそうな気がした。マーロウは常にどこか余裕があり、その佇まいがかっこいい。

    4
    投稿日: 2025.08.04
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    アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの長篇ミステリ作品『大いなる眠り(原題:The Big Sleep)』を読みました。 レイモンド・チャンドラーの作品は、昨年3月に読んだアンソロジー作品『マーロウ最後の事件』に収録されていた『フィリップ・マ-ロウの事件』以来ですね。 -----story------------- 私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。 命令への不服従にはいささか実績のある男。 ある午後、彼は資産家の将軍に呼び出された。 将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。 解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。 表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。 やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……。 シリーズ第一作の新訳版 ----------------------- 1939年(昭和14年)に刊行された作品……私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズ全7作品のうちの記念すべき第1作です、、、 村上春樹の新訳で読むのは、9年近く前に読んだ『ロング・グッドバイ』以来ですね。 10月半ばのある日、ほどなく雨の降り出しそうな正午前、私立探偵フィリップ・マーロウはガイ・スターンウッド将軍の邸宅を訪れた……将軍は娘のカーメンが非合法の賭場で作った借金をネタにアーサー・グウィン・ガイガーなる男に金を要求されていたのだ、、、 マーロウは話をつけると約束して、早速ガイガーの経営する書店を調べはじめる……「稀覯書や特装本」販売との看板とは裏腹に、何やらいかがわしいビジネスが行われている様子だ。 やがて、姿を現したガイガーを尾行し、その自宅を突き止めたものの、マーロウが周囲を調べている間に、屋敷の中に3発の銃声が轟いた……アメリカ『タイム』誌「百冊の最も優れた小説(1923‐2005)」、仏「ル・モンド」紙「20世紀の名著百冊」に選出の傑作小説! 待望の新訳版。 マーロウが、スターンウッド将軍の娘カーメンが脅迫されている事件の依頼を受け、脅迫状の差出人の家を訪ね、銃声を聞いて部屋に飛び込むと、そこはヌード写真の撮影現場で、男の死体と裸身のカーメンを眼にする……という序盤の展開は印象的で物語に惹き込まれたのですが、、、 その後の展開が退屈で徐々に集中力を欠いていった感じ……犯人捜しやトリックを見破ることよりも、マーロウの視点で切り取られた情景や心情の変化を愉しむことに力点を置いているところに特徴のシリーズなので、マーロウの価値観や美学に共感できないと愉しめないんですよねー 訳者あとがきとして村上春樹が『警官にできなくて、フィリップ・マーロウにできること』というタイトルの20ページ強の文章を描いているのですが、村上春樹のこの作品に対する愛が満ち溢れていて、本篇よりも愉しめました。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    チャンドラー氏の長編処女作、探偵フィリップ・マーロウ・シリーズの第一作。村上春樹氏の翻訳で読むチャンドラー作品は小気味いいおしゃれなハードボイルドに仕上がっている。散りばめられた幾つかの物語が最終的に折り重なって事件の真相を描く。何ものの誘惑にも負けずタフで切れ者のマーロウがカッコよすぎる。

    1
    投稿日: 2025.03.19
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    オススメ度は⭐︎1かもしれない。 かなりハードボイルドだった。 380ページくらい?あるけれど、230ページくらいから面白くなった気がする。 ただ、だからと言ってこの小説がダメだったかというとそうでもなく、後半はマーロウがかなりかっこよかったし、村上春樹が後書きで書いているように、わけのわからん部分もあるところが古い映画を見ているようで雰囲気があって良かった。もちろんわけがわからんのはこちらの理解不足もあるのだけれど。 ロンググッドバイも読みたくなってしまった。だから読書は辞められない。。。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    フィリップマーロウが格好いいのは言わずもがな、マーロウの一人称視点から描写される情景が細やかで洒落が効いてるのが心地いい読み味だった。マーロウと一緒にロサンゼルスで事件を追いかけてる気分で読んでいた。

    0
    投稿日: 2025.03.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私立探偵フィリップ・マーロウ。三十三歳。独身。命令への不服従にはいささか実績のある男。ある午後、彼は資産家の将軍に呼び出された。将軍は娘が賭場で作った借金をネタに強請られているという。解決を約束したマーロウは、犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。表看板とは別にいかがわしい商売が営まれているようだ。やがて男の住処を突き止めるが、周辺を探るうちに三発の銃声が……

    0
    投稿日: 2025.02.08
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    チャンドラーのフィリップ•マーローシリーズ第1作、村上春樹訳。 フィリップ•マーローは、まだ33歳で荒々しい。マーローは、資産家の将軍に呼ばれて、放蕩娘のせいで借金をネタに強請られており、マーローはその解決を約束する。 マーローは、警察組織や巨大なヤクザ組織に対しても、頑なにその姿勢を変えずに、いけ好かない男として、立ち向かっていく。 正に、西部劇のカッコ良いガンマンのように。

    0
    投稿日: 2025.01.01
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    ▼<レイモンド・チャンドラーの長編を、村上春樹訳で発表順に再読。それが済んだら原りょうさんの作品を発表順にやっぱり再読、楽しもう> という自己企画に沿った読書です。2~3年かかるかもしれません。その第1弾。 ▼やはり傑作「長いお別れ」に比べると。いや、恐らく他のシリーズ作品全般と比べても。なんせ第1作ですから、 <フィリップ・マーローのひとり語り的文明批評> が割と少ないですね。でもスタイルとしてはそれはもうある。 そのスタイル事態がやっぱり魅力。 ▼一方で、段取りが複雑で・・・・・だいぶわからない(笑) 以下一応ネタバレっちゃネタバレですが (ネタバレしても意味は無いと思いますが) ①高齢大富豪がいて、マーローを雇う。 ②大富豪にはアッパラパーな娘がふたりいる。下の娘がサインした小切手がある。これを払えと、Aさんという男がから連絡が来た。多分何かの、下の娘の醜聞を握っているのでは。これを調べて、良い子にさせてほしい。というのが依頼。 ③マーローが調査。Aさんというのは本屋さんだけど裏でエロ本を扱っている。 ④Aさんを尾行していたら、とある夜中の屋敷で悲鳴。中に入ると、Aさんが射殺体になっている。そばには全裸の、「アッパラパーな下の娘」がいる。ラリッてる。 ⑤どうやら、「大富豪の下の娘」をラリらせて、エロ写真を撮ったんだろう。それで大富豪を脅すつもりだったんだろう。 ⑥マーローは下の娘を家に帰す。事件をもみ消そうかな、と。 ⑦翌朝だったか、大富豪の家の運転手が他殺体でみつかる。下の娘に惚れていたらしい。で、この運転手がどうやら、Aさんを殺して逃げた。 ⑧Aさんのエロ本事業を、乗っ取ろうと、仕事の部下だった女と、その愛人の男が暗躍する。 ⑨が、その男の方は、「Aさんの恋人だった若い男」に殺される。 ⑩さらに、どうやら、「アッパラパーの、上の娘」の「元旦那」と関係ある「町のヤクザ」が、この件の関係者を殺して回っている。なぜか? ⑪「元旦那」が「大富豪」と仲良しで、大富豪を脅せるから。だいぶこのあたりから不明確。 ⑫マーローは一部殺人が「ヤクザやの手下だ」と確かめる作業途中につかまるが、 ⑬やくざの情婦になぜか助けてもらい。脱出、反撃、現場のヒットマンたちを倒す。 ・・・・というようなことなんですが、やっぱり分からない(笑)

    5
    投稿日: 2024.10.06
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    チャンドラーの長編第一作。 春樹さんのあとがきを読んで更に魅力が増した。 自分の流儀を曲げないタフガイ。 そしてウィットに富んだセリフ回し。 格好良過ぎる。

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    村上訳版、チャンドラー作品四作目。マーロウものの記念すべき長編第一作。読中読後の何ともいえないモヤモヤ感も、話が込み入っている点などもハルキ作品に通ずるなぁと。この作品の評価はマーロウの生き様に共感するかしないか、二つに一つだと思う。私は前者です(^^)

    2
    投稿日: 2024.05.03
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    昔読んだはずだけど、ほとんど筋を覚えていない。 マーロウ以外の登場人物も。 今回あらためて読んで、それも無理はないと思った。 謎らしい謎もなく、マーロウ以外の人物も魅力に乏しい。魅力的なのは探偵だけ。 それでも、その文体と独特なナラティブは驚嘆に値すると思う。チャンドラーは、本当にユニークな作家だとあらためて思った。

    3
    投稿日: 2024.01.20
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    フィリップ・マーロウシリーズの記念すべき第一作目、そして翻訳者は村上春樹ということで、もう間違いがない作品と期待値がすごく高かったけど...。 結論からいうと、まったく入り込めなかった。 最後まで読めば一応ミステリーとしての体裁は整っているんだけど、文章がとにかく回りくどい上に、ところどころ「これは翻訳ミスでは?」と思われる部分がある。 例えば、p247の8行目の「彼女の不思議なほど親指の小さな手のひとつが、忙しなく布団を引っ張っていた。」はどう考えても被修飾語を間違えて訳しているとしか。 というわけで、意味をとるために何度か読み直した上に、読んでも意味がとれないこともあり、没頭感を得られなかった。 これは元々の文章がそうなのか、村上春樹の翻訳との相性が悪いのかは不明だけど、ちょっと今後のマーロウシリーズを読むのを不安に思った。

    0
    投稿日: 2024.01.10
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    群れない、媚びない、欲得で動かない。そんなフィリップ・マーロウに、惚れてまうやろ!な私です。真剣の刃の上を渡るような応酬! ミステリとしてロジックが??なところがあるけれど、気にしない! スターンウッド将軍は、何をマーロウに守ってほしかったのでしょう。悲しい人です。

    7
    投稿日: 2023.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読むのは結構しんどいが、心地よい疲れだ。 一応ミステリだが、謎解きにあまり意味はない。ちょっととってつけたような種明かしだし。独特の比喩に一言多い登場人物、一筋縄でいかない会話。そしてとにかく行動する探偵フィリップ・マーロウ。一匹狼で妥協がない。その行動と言葉が本作の魅力。

    0
    投稿日: 2023.10.27
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    Audibleで読了。 私立探偵のフィリップ・マーロウがある依頼を受けると、なぜか依頼とは関係のない失踪事件について、依頼人の家族から問い詰められる。依頼と失踪事件、依頼人と家族が、何か切り離せないような、含みのある印象をのこして物語が始まる。 次々と起こる派手な出来事と、口達者で格好つけなマーロウの組み合わせで、長い物語だが中弛みせず読めました(聞けました)。温室のむっとする感じや、東洋風の部屋のぎらつきなど、あざやかな舞台も映画を見ているようで良かった。女が唐突に裸になるんだけど、それは(当時の…)エンタメなんだろうなと思います。

    0
    投稿日: 2023.04.29
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    ロンググッドバイに続き、チャンドラーを読むのはこれが2作目。こちらが1939年に発表されたシリーズ第一作とのことで、フィリップ・マーロウはまだ33歳と若手。村上春樹の新訳も手伝って、全く古さを感じることなく、映画を楽しむように読めた。自分にはこの魅力をうまく表現出来そうにない。あっと驚く伏線回収があったり、ロジカルな推理が繰り広げられるようなところは無く、何となくモヤっとするところもあるんだけど、まんまとハマってしまった。本作の訳者あとがきもチャンドラーへのリスペクトと愛情が感じられて良いです。

    0
    投稿日: 2023.04.15
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    フィリップ・マーロウもの、第1作 『長いお別れ』や、『さようなら愛しいひと』と異なり、珍しく私立探偵として依頼を受けて仕事を始める形式。 少し文章が固いけれど、面白い。 撃っていいのは撃つ覚悟をもっているやつだけだ!って文章どこにあったのだろう。

    0
    投稿日: 2022.10.17
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    なるほど、ハードボイルドとはこういうものかというのはわかった気がする。行動第一、とにかく自分から動きまくって、事件に自分から潜り込んでいく。論理的な謎解きを求める人には向いてないとも思った。 終盤のマーロウの語りで明らかになる、大いなる眠り(死)に対する考え方にはドライさと情が同居するハードボイルドのかっこよさが表れていると思った。

    0
    投稿日: 2022.10.03
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    私立探偵フィリップ・マーロウシリーズの第一作目。訳者村上春樹のあとがきにもあるとおり、シリーズ一作目にしては、こなれた文章であり完成度が高い作品である。それもそのはず。仏誌にて『二十世紀の名著百冊』にも選出されている。危険を顧みず強引に突破する主人公のフィリップ・マーロウにはいつもヒヤヒヤさせられるが、その無謀さこそが彼の魅力の一つである。また、どんなに命の危険が迫っていても、臆することなく冗談をかますユーモアな一面が何より見どころであろう。

    12
    投稿日: 2022.08.23
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    人物描写と情景描写を楽しむミステリーだ 文章がおもしろい 読んでおくべき本を読み終えたんだなぁ ハードボイルド小説の代名詞だ 私立探偵フィリップ・マーロウが活躍する第1作 ストーリーを追いながらも実際は描かれている人を文章で味わって読み進む 文章から漂うのは煙草を吸う男の匂いだ かっこつけた言い回しは有名だ 煙草を吸わないことなども考えられないし、酒も危機の中にあっても飲んでいる 拳銃の腕は確かなようだし 女性もLGBTも暴力や癒着も描かれる 戦前の西海岸ロサンゼルスが舞台だけに、イギリスのアガサクリスティやニューヨークのエラリークイーンとも、情景や社会と人へのアプローチが違う 危険な場面も身近に感じるリアル感はある 今でも実際にいそうな人間たちが書かれている 年老いたが資産を持つ将軍に 脅迫状が届いた事で私立探偵のフィリップ・マーロウが屋敷に呼ばれる 将軍には2人の娘がいる マーロウは、脅迫の解決を1日25ドル➕実費で引き受ける なんと現実的すぎる探偵ではないか 動き始めると、1日の内に 2回の殺人事件だ 1回はマーロウの目の前だ それ以前に1人殺されている事もわかる その犯人まで捕まえて翌日には検事と警察官に引き渡す展開の早さだ 将軍から受けた仕事は2日で終わるがマーロウは更に先へ進む マーロウの危機もあるが相手に4発の弾丸を撃ち込み商人の女を連れて検事のオフィスに殺人を犯したことを告げにゆく マーロウが 大いなる眠り につく将軍たちのため追っていた事件の最後は 次女の障害による殺人だったというのが結末だ マーロウの活躍を読むのにストーリーにこだわるのは無しにしたほうがいい 著者自身がこだわってないのだからと言う、笑えるようなオチもあるそうだ

    0
    投稿日: 2022.06.20
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    名誉をも守るための工作 権力のある人物は自分の「名誉」を護るため、自分ではなくある組織を頼り実行させる。その実行とは本人には危害が全く及ぼされない「法に触れるやり方を選ぶ」となる。現実政治家等に見られる起訴事件などは多くがこの種の行動であり、最後は「一才無関係」と交わす手だ。

    4
    投稿日: 2022.02.10
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    「撃っていいのは、撃たれる覚悟があるやつだけだ」 この名言を読みたくて読み始めたといっても過言ではない。言わずと知れた、フィリップ・マーロウの名言ですよね! ハードボイルドの金字塔。でも決して冷血漢ではなく、目の前に助けられる人間がいたら助けるようとするところもあり、この恰好良さが今でも人気を博してる所以なんだろうなと。 物語の筋が妙に絡み合っているので、何度かまえのページに戻ったりしながら読了。

    0
    投稿日: 2022.01.14
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    「長いお別れ」に続いて再びチャンドラーに挑戦。 長いお別れがあまりにも面白く、同じようにあっという間に読めるかな、と思っていたが、この本はそうではなかった。 とにかく登場人物や事件が入り組んでいて、話の筋が理解できない。 最後のどんでん返しでも、いまいちよく意味がつかめず、読み終えた。 結構時間がかかってしまった。 訳者のあとがきを読んで、納得した。

    0
    投稿日: 2021.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物が多く確認しながら読み進めた。登場人物が個性豊かで状況描写も素晴らしく、映画に入り込んでいるような感覚だった。

    0
    投稿日: 2021.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    村上春樹の訳者あとがきに、すべてが要約されている。 チャンドラーの長編第一作である本書は、1939年(著者51歳)に発表された。 わずか3カ月で、書き上げている。 細かなプロットの積み上げではなく、フィリップ・マーロウの身の動きに目を引かれる。 書きながら、手を動かしながらどんどん筋をこしらえていく。それが文章を書くことのいちばんのスリルなのだ。そしてそのダイナミズムは自然に読者にも伝わっていく。 チャンドラーは言葉を躍らせる。 我々は誰しも自由に憧れる。しかし自由であるためには、人は心身ともにタフでなくてはならない。

    0
    投稿日: 2021.05.06
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    ずっと読みたかった本のうちの1冊。 冷静でシュールな私立探偵・マーロウ。 何度も危うい目に遭いながらも、その飄々とした姿は、何故か安心感すら覚える。 そして、ウィスキーを飲みまくりながら真相にたどり着く…。 これを読んで、何かの教訓を得るとかそういうことはないのだが、今の自分の心には、こういう話が必要なのだ。 さて、次の事件を解決しにいこう。

    0
    投稿日: 2021.03.18
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    チャンドラーの作品を読むのは2冊目。おもしろいですね。マーロウの冷静でシュールな姿が素敵です。今回もミステリアスな内容になっていて、どうストーリーが展開されるのか楽しみながら読みました。

    0
    投稿日: 2020.10.26
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    傑作と聞き、ハードボイルド小説入門のつもりで着手。 数十ページ読んで、内容は面白いが文体が生理的に無理。と思って訳者を見たら案の定苦手な作家だったので、次から翻訳小説を読むときはきちんと訳者を確認しようと思った。

    0
    投稿日: 2020.10.16
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    フィリップマーロウが、本格的に登場した作品。読み終わりました。   強情、一匹狼、皮肉屋、タフ、セクシー、そんな言葉が思い浮かぶ男。 頭の内で勝手にイメージを作って楽しんでます。 映像作品もあるらしいけど、観ないほうが良いのかなあ。   探偵が出てくるミステリ―作品だが、よくある名推理ていうのは出てこないなあという印象。 行動力と直感で物語がすすんでいくのが小気味いい。

    0
    投稿日: 2020.01.25
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    初チャンドラー、初フィリップ・マーロウ。各セクション毎の展開に関連性があるようでなかったり、ミステリー作品の構成として腑に落ちない場面は多々あれど、キャラクターの魅力ひとつあれば作品は成立するという説得力に満ちている。マーロウとオールズの関係、ガイ将軍への敬意など、魅惑的な描写に感嘆しつつも、話の筋を追うのに精一杯で、達成感より疲労感が勝ってしまった。整合性を求めるのではなく、独特の言い回しや世界観を味わってみるのが正解だったのかもしれない。次回は"Don't think, FEEL!"の気持ちで挑戦だ。

    0
    投稿日: 2019.11.03
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    レイモンド・チャンドラーの長篇第一作にして、私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ第一作「大いなる眠り」。村上春樹さんの翻訳版。 前に読んだロング・グッドバイは第六作にあたり、一般的にはそちらの方が完成度が高いと言われてるけれど、この大いなる眠りも負けず劣らず面白かった。 筋が錯綜してて、伏線とかもあったもんじゃない。だけど、マーロウは青臭いし、事件の関係者もめちゃくちゃだし、そういうのを全部含めてハードボイルドなんだなと。 アメリカの良い時代の矛盾というか、悲哀というか。愛憎ともちょっと異なる、ふわふわとした社会の空気感。 今更ながらバブル到来の前に理解しておいた方が良かった感覚なのかもしれない(とはいえ、僕自身は高校生くらいの年ごろだったのでむろん無理だったろうけど)。 実感なき景気回復という意味では今も同じだろうからまだ遅くはないだろう。村上さんが翻訳の作業を敢えてしたのはそういう意味もあるはず。

    0
    投稿日: 2019.10.24
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    村上春樹訳。 フィリップ・マーロウシリーズの第1作。 複数の事件をマーロウが解決していく。 村上春樹の解説が素晴らしかった。 次→さよなら、愛しい人

    0
    投稿日: 2019.09.30
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    私立探偵フィリップ・マーロウ。ある日、資産家の将軍に呼び出され、娘が借金で強請られている問題の解決を依頼される。マーロウが調査を始めていくと、次から次へと事件が起こる…という内容。ミステリーっぽいが推理は重要じゃない。というかマーロウのタフさ、孤高さが魅力的。会話も読んでいて面白い。

    0
    投稿日: 2019.08.25
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    マーロウは資産家の将軍に呼び出される。娘が賭場で作った借金をネタにゆすられているという。犯人らしき男が経営する古書店を調べ始めた。 2014.7.25刊 村上春樹訳 ハヤカワ文庫 購入

    0
    投稿日: 2019.08.24
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    2019.1.14 2 マーロウの生き方。レイモンドチャンドラーの小説の書き方。最後の村上春樹の解説。

    0
    投稿日: 2019.01.14
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    探偵フィリップ・マーロウが石油富豪一家の闇に探り込んでいく話。はっとするような比喩表現が散りばめてあり、それだけでも読んでいて面白い。それにしてもこの姉妹は現代のパーティピープルな米国セレブを描いているようだ。こういう人ってこの時代からいるんだね。 話の筋が時々分かりにくくなるけど、巻末の翻訳者・村上春樹の解説を読むとそれもOK!と思えてくる。 いくつかの殺人が話に出てくるけど、お抱えの運転手を殺したのは誰なのか?それが最後まで分からなかったなあ、よく読めばどこかに伏線があったのかなあ…と思っていた。 が、解説によると、当時チャンドラー氏に犯人を誰か聞いた人がいて、「私も知らない」と答えたそうだ…… そんな裏話を盛り込んだ解説も面白い。春樹のチャンドラーへの愛が感じられる(カズオ・イシグロ氏とチャンドラーの素晴らしさについて熱く語り合ったそうだ)。 チャンドラー氏は、三流文芸雑誌の出身。遅咲きのミステリー作家。生活費を稼ぐために型にはまった書き方をせざるを得なかったそうだけど、それが逆に氏の小説執筆における足りないところ(プロットづくり)を補ってくれたようで、生来の表現能力を存分に小説に活かすことができたそうだ。 チャンドラーもこれで3冊目。 良かった順番は、 1 ロンググッドバイ 2 大いなる眠り 3 プレイバック 有名どころをもう読んでしまったのがさびしい。

    0
    投稿日: 2018.12.23
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    謎解きを楽しむというより、 文体を楽しむ名作小説。 訳もあるんだろうけど、会話が小気味よく、 メタファーがシニカルで面白い。 端役まで、ちゃんとキャラが立っている。 他の作品も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2018.10.28
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    余白のある面白さというか、何度も読み返したくなるのがチャンドラーの本という感じがします。話も楽しめますが、本を読むことが楽しい本ですね。

    0
    投稿日: 2018.06.23
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    村上春樹氏の翻訳が出版されるようになって、チャンドラーを改めて読み直したりしている。昔読んだ時とかなりイメージが違う部分があって、翻訳が異なるせいか、自分の年齢のせいか、はかりかねている。 といっても、この作品は初めて読む。チャンドラーの長編第1作である。 マーロウが若いな、というのが第一印象。30代前半だから当然なのだけど、もっと老成していた印象をずっと持っていた。作者の描き方なのか、翻訳の雰囲気なのか、僕の年齢なのか。これも判断に迷うところだ。 話がするすると発展していく上に、マーロウ自身が何を考えているのかさっぱり語ってくれないので、映画のシーンを観ているように、マーロウの心に映る世界をじっと眺めている感じになる。時にはそれがまだるっこしくて仕方がない時もあるけれど、自分の気分にぴたりとはまる夜には、いつまでもその世界にいたくなる。 どちらかといえば地味な事件である。だからこそ、登場人物の印象がくっきりしている。それぞれがそれぞれの不幸を背負って生きていて、マーロウの動きに添って、じんわりとブレンドされ発酵していくような。 読書を楽しむというよりも、鏡を見つめているような気持ちになり、まるで試されているような気分で読み終わった。

    0
    投稿日: 2017.08.20
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    村上春樹翻訳作品を読みたくなって手に取った一冊。割りと刑事ものは好きなんだけど、そこまで刺さらなかったなぁ。登場人物の姉妹がどうも好きになれないというか。新宿鮫的な話のほうが好きな自分はどうなんだろう。

    0
    投稿日: 2017.08.15
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    老いた富豪の元に届いた借用書。 この強請りを解決するよう依頼された フィリップ・マーロウが 複雑に絡み合った事件に挑む。 噂には聞いていたが、 ミステリとして特別インパクトが ある訳ではなかった。 むしろ粗が目立つ程。 だがとにかく文章が魅力的。 マーロウの台詞、スタイルが 格好良くて痺れる。 情景描写、比喩の表現が多彩で これを村上春樹が訳す事で 翻訳のロスを最小限に止め、 本来の魅力を最大限に引き出して いるように感じられた。

    1
    投稿日: 2017.03.25
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    ストーリーが錯綜して読みにくいなと思ったら、解説でチャンドラーが以前書いた短編をまとめて長編にしたて直したと書いてあり納得した。 謎解きを楽しむのではない、文体とストーリーの展開を楽しむ本。

    1
    投稿日: 2017.01.15
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    名前だけは聞いたことのある私立探偵フィリップ・マーロウ。 村上春樹翻訳ということもあって読んでみました。 読んでいくうちから映像として流れるような文章は初めてですね。 ミステリーだが、アクションが多めでテンポもいい。 何よりマーロウがとてつもなくかっこいい。 容姿の描写はあまりないが、芯の強さを表現する行動がとても真っ直ぐで淀みない。 登場人物のほとんどが裏社会に通じている中、マーロウは通じていても染まらないというか、自分のラインを決めて行動して結果を出している。 女性には嫌われるようだが、それはきっとマーロウが女性の思い通りにはならないからだろう。 それでも惹かれる。 シリーズ制覇したい作品。

    1
    投稿日: 2017.01.10
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    マーロウシリーズ2作目。こちらが先に書かれてものだったけど、後になってしまった。 ロンググッドバイに続いて。 そうか、こういう調子というか、書き方というか、雰囲気なのね。 ふむ。

    1
    投稿日: 2017.01.09
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    今さらレビューは不要の名作。それだけに難癖をつけたくなる気もするけれど、やっぱり面白いものは面白い。好き嫌いは当然あるだろうけれど、チャンドラーの、あるいはマーロウの世界像と村上春樹さんの文体は非常によくマッチしていると個人的には思います。

    1
    投稿日: 2017.01.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    フィリプ・マーロウは元警察官の私立探偵。ハリウッドに住むスターンウッド将軍に、とある脅迫事件について調査を依頼される。 将軍には二人の娘ヴィヴィアンとカーメンがいるが、ヴィヴィアンの夫ラスティ・リーガンは1ヶ月前に行方不明になっている。将軍はその件についても気にしていた。 マーロウが脅迫写真ガイガーを追い始めると彼は古本屋を隠れ蓑にして猥褻写真集の貸し出しを生業にしていることを知った。 ガイガーの店から彼の車を尾行して自宅を突き止めたがそこへカーメンがやってきた。 その後、発砲に気づいて屋内に飛び込むとガイガーの遺体と全裸のカーメンを発見した……。 1939年発表のチャンドラーの最初の長編だそうです。 訳は村上春樹。 少々読みにくいかな、といった感じでした。 これは訳の問題なのか元々の話の運びのためなのかちょっとわかりません。 ガイガーの死の真相が分かった時点でもう話は終わるのかな、という雰囲気になったけれど、まだ本の半分くらい。 将軍からはラスティ・リーガンの行方を調査して欲しいとも依頼されていないので、一体これからどんな展開になって行くのか皆目見当がつかず。。。 しかし、後半からがぐっと話の濃さが増してきました。 ガイガーの脅迫からどんどん転がっていって、ラスティが一体どうなったのか、どうして行方をくらましたのかということがわかり。 誰も幸せにならない結果で、余命幾ばくもない父親を案じたヴィヴィアンの気持ちは痛かったです。

    1
    投稿日: 2016.11.19
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    待望の新訳!丁寧で整った訳のおかげでわかりづらかったところも読み取れるようになった。表裏一体だった冗長さも本作では気にならない。しかしギャルゲ―かと思うくらいガンガン来る娘たちだ……(だからこそそれを捌くマーロウが引き立つのだが)。

    1
    投稿日: 2016.04.27
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    私立探偵フィリップ・マーロウの登場する最初の長編作品。双葉十三郎訳で昔読んだのだが、内容は全く忘れてしまっていたので、最近の村上訳で読み直してみた。やはり素晴らしい作品。

    1
    投稿日: 2016.03.09
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    チャンドラー作品を読むのは四作目。本作が長編一作目らしい。マーロウの荒っぽい行動と冷静な分析力は相変わらず。村上氏もあとがきに書いていたが、細かい整合が取れているかは考えず、マーロウの動きに身をゆだねて読むくらいが一番楽しく読めると思う。

    2
    投稿日: 2015.10.19
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    『落書きのある壁の陰になった角には、青白いゴムの避妊リングが落ちていた。それを片付けるものもいない。実に心温まるビルディングだ』 チャンドラーを読んでいたのは二十代。三十年程前のこと。シニカルな言い回しに惹かれていた。あの頃はミステリーマガジンも読んでいた。もっともエンゲル係数の高い生活をしていたので日比谷図書館には随分と世話になった。 シニカルには二通りある。何に対しても否定的な態度で返すやり方。これは誰にでも真似ができる。思春期の子供にでも。もう一つは思っていることと反対のこというやり方。これは比喩が冴えていなければ芯を捉えることは出来ない。往々にして言った方にも言葉の持つ力の反作用で負荷が掛かる。目の周りの青黒い痣と冴えた頭が無ければ決まらない。「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」。 チャンドラーの言い回しはどれも冴えている。しかしそれが活きるのは都市という背景の中だけ。それも決して表通りではない。ブリキのゴミ箱が転がる薄暗い裏通り、雨が降っていれば尚よい。そこでずぶ濡れとなって頼まれ仕事をこなす。マーロウに魅せられはするが、そんな風に「撃たれる覚悟」は自分にはない。それが妙に苦しくてミステリーから遠ざかっていった。今、再び手に取るのは村上春樹の翻訳だからということもある。だがそれ以上に人生の、少なくとも宮仕えの終わりを意識するようになったことと関係しているのだろう。 シャーロック・ホームズに本格的な推理がないように、フィリップ・マーロウにあるのも二転三転する推理の面白さではない。両者に共通するのは、ひょっとすると日本人が遠山左衛門尉に、あるいは水戸黄門に感じる爽快感と似たものだ。ジェームズ・ティプトリー・ジュニア(と言っても男性ではない)ではないけれど、それがマーロウの「たった一つの冴えたやりかた」であるから人は惹かれるのだ。何故なら皆解っているから。「タフでなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない」、と。

    2
    投稿日: 2015.10.07
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    私立探偵フィリップ・マーロウは、莫大な資産家であるスターンウッド将軍の娘が脅迫されている事件の依頼を受け、脅迫状の差出人で怪しい書店を経営するガイガーの家を訪ねる。 がマーロウが周囲を調べている間に、屋敷の中で三発の銃声が轟いた。銃声を聞いてマーロウが部屋に飛び込むと、そこはヌード写真の撮影現場で、ガイガーの死体と裸身で放心状態の将軍の末娘カーメンの姿が…。 孤高の騎士フィリップ・マーロウを主役にしたシリーズの第一作であり、 チャンドラーにとっても記念すべき長編第一作の村上春樹による新訳版。 アメリカ 『タイム』誌「百冊の最も優れた小説(1923~2005)」や仏「ル・モンド」紙「20世紀の名著百冊」にも選出。 いやぁ~、20数年ぶりに読み返したけど 村上春樹の新訳が妙に馴染んで新鮮な気持ちで最後まで読めた。 当時は1956年に出版された双葉十三郎の訳しかなく、 高校生の僕には言葉遣いや文章のあり方が古臭くて、殆ど頭に入ってこず、 傑作と名高いその魅力を十分に堪能できないのが本当に悔しく思っていた。 そんな経緯から、 村上春樹が「長いお別れ」を翻訳することになった時に 僕が一番に読んでみたいと思ったのが このフィリップ・マーロウシリーズの第一作「大いなる眠り」だった。 それだけに読了後は感慨もひとしお。 陰鬱な雨の描写と哀しき悪女たち、人を殺めてしまったマーロウの心の揺れ、キザ一歩手前のロマンティックなラブシーン、お約束の(笑)殴られ痛めつけられるマーロウ、そして意外な真相とラストで分かるタイトルの意味など読みどころは沢山あるが、 個人的には冒頭スターンウッド家に初めて訪問するマーロウのくだりが粋で面白かった。 豪奢な扉にはめ込まれた、 騎士が縛られた女性を助けようとしているステンドグラスを見て 自分ならこうするとマーロウが心情を重ねるシーンは、 お節介でお人好しのマーロウが  これからやっかいな事件に巻き込まれていく暗示ととれて、思わずニヤリとしてしまった。 今回再読して一番に感じたのは、 村上春樹の指摘にもあるように デビュー作とは思えないほど すでにこの時点でチャンドラーの唯一無二の文体が完成されていたことだ。 マーロウの目と感覚を通して捉えられた一人称の語り。 絢爛たる比喩表現を駆使した詩的でストイックな文体。 腐敗したロサンジェルスを舞台に 社会批判を盛り込んだ深い文学性。 小気味いい会話の妙味と 主要キャラから脇役にいたるまで忘れがたく記憶に残る登場人物たち。 あふれるリリシズムと 散りばめられた宝石のような名言の数々。 酒とコーヒーとキャメルのタバコとチェスを愛し、 シニカルでいて、他人の気に障る冗談を好んで口にし、 どんなに痛めつけられても『痩せ我慢の美学』を貫き、警察や権力に屈しない、 孤高の騎士・ 私立探偵フィリップ・マーロウのキャラクター造形も すでにこのデビュー作から1mmのブレもない。 (ただマーロウもまだこの時点では33歳の若僧なので、「長いお別れ」や「プレイバック」と比べるとヤンチャさが目立つところは御愛嬌) チャンドラーの小説は犯人探しや本筋のストーリー展開以上に キャラクターの魅力と会話や文体を味わうためのものなので(笑)、 ミステリーとしての驚きを期待して読むと弱さは否めない。 (コナン・ドイルやアガサ・クリスティーやダシール・ハメットと比べると物語の筋立てやプロットが弱いという弱点がある) 中でもこのデビュー作は シリーズ中、もっともストーリーが二転三転し、実にややこしい。 なのでチャンドラー入門編にはオススメしないけれど、 「ロング・グッバイ」「さよなら、愛しい人」「リトル・シスター」と翻訳を続け、チャンドラーの文体が染み込み 同化してきた感のある村上春樹の魅力的な文章により、 紆余曲折を経て真実にたどり着くマーロウの姿は鮮烈に胸を打つし、 小説家としてのチャンドラーの魅力は充分過ぎるほど伝わる傑作だということをあらためて知らしめてくれた。 (チャンドラーの村上訳を読むと、いかに村上春樹がチャンドラーの文体に影響を受けているかが如実に分かるのも面白い) それにしても今作が後のハードボイルド小説に与えた影響は計り知れないし、 ハードボイルドに限らず幾多の作家がチャンドラーのスタイルを模倣してきた。 村上春樹の初期の作品も本人が公言するようにチャンドラーの影響を受け、ハードボイルド小説の構造をとってきたのは周知の事実だ。 僕のようにかなり昔にチャンドラーにハマり、久々に読み返してみたいと思った人にも、 村上春樹の作品のカラーが好きな人にも、 いろいろと新しい発見に出会える意義のある新訳シリーズだと思う。 (毎作ごとに巻末に書かれたチャンドラー愛溢れる村上春樹の解説がまた素晴らしい!) なお余談だが、名匠ハワード・ホークス監督が映画化し、 「マルタの鷹」でサム・スペードを演じたハンフリー・ボガートが、今度はフィリップ・マーロウに扮した 本作の映画版「三つ数えろ」も見応えある傑作! (ボギーは確かにカッコいいが男っぽさが過ぎるし背が低いし、マーロウのイメージではないだろう。チャンドラー自身はケーリー・グラントがイメージに近いと言っていたらしいが…) ★ローレン・バコールが美しい! 映画『三つ数えろ the big sleep』予告編↓ https://www.youtube.com/watch?v=0uaNG3xd9gs&feature=youtube_gdata_player

    21
    投稿日: 2015.09.22
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    チャンドラーはフェイバリットな作家のうちの一つでとにかくどの作品も何度も読んでますが、この作品の村上春樹さん訳は初めて読みました。 こういう話だったんだ^^;これが作者の長編第一作で、個人的にチャンドラーは「長いお別れ」が最高の作品と思いますけどもこれも実に良かった。 あとがきで春樹さんも同様のことを書かれてますが、チャンドラーをミステリ作家として捉えると大きく失望することになります。雰囲気、主人公マーロウの生きざま、を読む物語であって、正直なところ破綻しがちのプロットや謎解きはどうでもいいのです。 その世界にひたれる人にとっては素晴らしい作品だし世界観がしっくりこない人には全く面白くない作品だと思います。 そして万人にとって面白いとされる作品にはおもしろみを感じない自分にとってはやはり素晴らしい作品です。最初の30ページくらいでダメと思った人はやめといた方がいい作家だと改めて思いました^^

    0
    投稿日: 2015.09.21
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    先に『ロング・グッドバイ』で感動してしまったので、正直物足りなかった。 あまり引き込まれもしなかったし、期待したほどではなかった。ざっと読んだので、ハードボイルドを読みたくなったら、もう一度じっくり読んでみたい。

    1
    投稿日: 2015.06.30
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    この世界観に入れればとても面白い。クリント・イーストウッドのダーティー・ハリーもこんな感じで昔から好きだな。

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    投稿日: 2015.05.27
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    文章を読み始めると、まるで映画が始まったように、美しく威厳のある大邸宅、淫靡な小部屋、雨の降るロサンゼルスのちょっと擦れた街の様子が広がって、はっと気付くと降車駅、そうそう通勤途中でしたねと現実に立ち返ります。 この幻惑力はチャンドラー+村上春樹の賜物なのではと思ったり。 あと、家で読んでるとお酒が飲みたくなります。喫煙者ならタバコが手放せなくなるのでは。

    1
    投稿日: 2015.05.16
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    フィリップ・マーロウは、 他の男の人がみんなダメに見えてくるほど、完璧である笑。 優しい 女になびかない 女にいくときは自分からいく 女の魅力を分からない冷血漢ではなく、 意思でそうしている 自由を愛していて 孤独で 曲がらないし 自分の弱さを知っている 生きることに妥協していない おいおい。 男に生まれてたら、こんな風になりたかったぜ、俺はよ。 ともかく完璧である。 レイモンド・チャンドラーのフィリップ・マーロウのシリーズを読むときは、マーロウに会いたいときだ。 マーロウに会いたくて、本を開く。 筋がどうとか、それももちろん大事だけど、 一番はこの男に会うために読んでるんだ。 というわけで、店頭で久々に知らないシリーズに出会って、久しぶりに会いたくなったので読みました。 またいつものマーロウに会えた。 にしても、 アメリカ人の器のでかさは、 どの状況までアメリカンジョークで対応できるかが ものさしなんじゃないかと思う。

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    投稿日: 2014.10.13
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    「すごい」と思わされる読後感なのですが、ミステリーというストーリーで囲ってしまうと、何がすごかったのか分からなくなってしまいます。「結局、何がどうだったのか?」「誰がどうなって、誰が悪かったのか」が分かりにくい。しかし、そんなものどうでもよい、というくらいに面白い小説です。主人公フィリップ・マーロウ無茶苦茶かっこいいです。そして、彼がかっこいいから、それに周りの人物が影響されて、それだけで話が出来上がってしまう。だから筋なんかそれに比べたらどうでも良い。ただの舞台装置になってしまう。 ゴタクは良い。ただ読んで楽しんでください。その価値のレベルが他の小説を陵駕しています。

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    投稿日: 2014.09.17
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    ハードボイルド小説の金字塔。 世界で二番目に有名な私立探偵フィリップ•マーロウの初登場作品。 警察にできなくて、マーロウにはできることがある。 大手仲介業者にできて、街の不動産屋にはできることができる。

    1
    投稿日: 2014.09.03
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    「ハードボイルドならまずこの人を」というフィリップ・マーロウの最初の活躍を描いた本。マーロウが資産家から恐喝に関する相談を受け、その解決に動き出す。しかし、実はその背後には様々な思惑が乱れ飛んでいて・・・・というお話。マーロウのカッコよさは、長いお別れ(The long good-bye)と変わらないのですが、少し文章がチャンドラー独特の表現が少なく、チャプター最後のカッコ良さが弱い気も(苦笑。しかし、最後のページの文章は、「これぞハードボイルド」というもの。一人で「男ver1」に浸りたい老若男女はぜひ読んでほしい一冊です。

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    投稿日: 2014.08.31
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    確かに過剰と感じる箇所も散見されるのは、やはり同じ時代を生きていないからか。 まだ、マーロウが本当に熟成される前の荒削りな印象が新鮮。

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    投稿日: 2014.08.30
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    村上春樹による、フィリップ・マーロウ翻訳シリーズ第4作目。 原作シリーズとしてはこれが1作目だそうです。イッキ読みしなかったからか、筋書きが「ん?これなんだっけ?」と何度かなったけど、あとがき曰く、そういうところがチラホラあるらしい。 しかし、このシリーズを楽しむために大切なことは、恐らくプロットを追うことじゃない。 フィリップ・マーロウのセリフやタフなキャラクター。ミステリーでありながら、純文学のように文章そのものを楽しめばいい。

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    投稿日: 2014.08.24
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    レイモンド・チャンドラーの村上春樹翻訳シリーズ。過去に読んだ「ロング・グッドバイ」、「さよなら、愛しい人」がいずれも素晴らしかっただけに期待していたけれど、期待を裏切らない作品。 チャンドラーの作品における印象的な主人公である探偵フィリップ・マーロウが初めて登場する作品である本作も、自由に、かつシニカルに動き回る彼の姿を堪能できる。 依頼人からのさほど複雑ではない依頼を解決するために動き回るうちに、彼の周りで多くの殺人や起こり、そして行方不明になった一人の人間を見つけることが、依頼人にとっての本当に依頼ではないかと気づく。「大いなる眠り(The Big Sleep)」というタイトルは、この行方不明者の行方と、彼を待ち続ける依頼人の二人の姿を暗示する。 まっとうに面白いハードボイルド小説の極み、長らく未読の「リトル・シスター」もこれを機に再読したい。

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    投稿日: 2014.08.03