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それを愛とは呼ばず
それを愛とは呼ばず
桜木紫乃/幻冬舎
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総合評価

40件)
3.4
3
17
13
4
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    単行本で10年前にも読んでいる。亮介と紗季の出逢いは必然だった、なんてステキなんだろう。ドレスでなく普通の服を着ていても目立つほどの見飽きるほどの美人の紗季、特筆されてないけどきっと男前の亮介、実写なら誰かな…など思いながら。恐ろしいほどストイックな紗季の選択はどれも納得。殺人を容認する訳ではないが他人軸でなく自分の芯のある紗季のように生きたい。寒々とした北海道と歪みのある男女、まさに桜木紫乃!

    0
    投稿日: 2026.01.05
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    面白かったです。移動中の一気読みだったのだから。 新潟の、北海道の。ともに風景が浮かんでくるので和みました。 でも、ないかなあ〜って、感じでした。 最後もちょいびっくりしたけど、そうか、こうけりをつけるのかって。 心んなかに寒い空洞があいたままのような読後感。 桜木さんだなあ。 寒さが痛い感じ。

    24
    投稿日: 2025.12.09
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     面白かったです。最後の展開は読めず、驚きました。  亮介と紗希、それぞれが相手をどう感じているのか、各章交互に明らかになっていく。  ずっと擦れ違い続け最後は…。  廃墟同然のマンションのシーンは情景が目に浮かび、なかなか怖かったです。  このお話はどのジャンルになるんだろう…。

    16
    投稿日: 2025.11.29
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    面白かった。不思議な感じのお話でした。全体的にぼんやりしていてなんとも言えない雰囲気が漂う。小木田が現れるくらいから少し陰りが出てくる。そしてどんどんおかしな展開に。好きな展開でした。それを愛とは呼ばず、なんと呼ぶの?という感じか。何となくわかるような分からないような。人によって愛は違うとは言うけれど。愛って結局なんなのか誰にも分からないですよね

    5
    投稿日: 2025.10.11
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    かなり前から気になっていた本。 やっと読めた。初めての桜木紫乃さんの小説。 愛するっていろんな形があるなぁと。 正しいかどうかはおいといて。 だから、それが愛なのかどうか、他人が決めるのは違うと思った。

    14
    投稿日: 2025.09.24
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    白いシャツとジーンズの似合う紗希さん、どんな方なのか想像しながら読みました。面白かったです。展開がドラマチックで、最終章はえ、えーっ?と前のめりになって読みました笑。

    1
    投稿日: 2025.05.20
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    ファム・ファタール…… さきが怖かった。 最終章、急展開すぎてびっくり。。 傷の舐め合い。不幸に酔いたい人……

    9
    投稿日: 2024.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    引き込まれるように一気に読んだものの、死体を埋めるくらいから「あれ?」となり、最後の1章で「うそでしょ?」となる話でした。後味悪かったなぁ。(面白かったけど・・・)

    2
    投稿日: 2024.06.05
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    〈そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。〉 読書会課題図書 皆さんの感想など伺いたかったけれど、体調不良で欠席。 残念 それにしてもこのラストは!? えー! なに? 沙希はこれでよかったの? これからどうして生きていくの? ラスト 「花の下に埋もれているのは、なんですか? それを愛と呼んではいけないのでしょうか?」 ≪ 教えてよ 執着幸福 それは愛 ≫

    25
    投稿日: 2024.05.24
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    読みやすく最初から引き込まれました。終盤に思いもよらない方向に進みびっくりしましたが、題名とリンクしていて納得、余韻に浸っています‥。

    0
    投稿日: 2024.04.28
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    ずっと亮介に肩入れして読んでいたので、紗希が現れたことによって亮介の人生の歯車が狂っていくのではと心配だった。 そして、終盤も終盤、思いがけない結末にびっくり! しばしボーっとしたり、タイトル見返したり、余韻にひたったり。

    0
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    普段ミステリーは手にしないけど、気になってた桜木紫乃さん初めまして本。全体的に暗くてどんよりした、いつ何が起こるかわからない空気感。それが作品全体に緊張感を与えてくれてる。 2人の視点から語られる形式だけど、あくまでそれぞれの視点で都合のいいところだけ語ってるから、ほんとのところはわからない部分も多い。 芸能界で活躍することを夢見ていた紗希。その真面目すぎる性格がゆえに苦しい思いもしてきたんだろうけど、かなりやばい。書かれてないだけで紗希はほかにも殺人や自殺のほう助をしてきてるんじゃないかと思ってしまう。しかもそれを「愛」と捉えてるあたり。捕まっても反省することはないだろうな。あくまで自分の信念は貫いてる。 亮介はひたすら翻弄される人生。女の力でのし上がり、女によって狂わされる。ある意味自分がないのかもしれないけど、不憫な役どころ。 ラストの展開に思わず「えっ」と声が出てしまった。おもしろかった。

    15
    投稿日: 2024.02.04
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    天気や街の雰囲気の描写がうますぎる。暗くて重い新潟の空がはっきりと想像できた。主人公の男性の境遇がきつく、また途中から出てくるもう一人の主人公である女性のこれからについても想像するとぞっとしてしまう。私はこの女性のキャラが途中からブレたように思えたが、そうではなく「最初からどこか壊れていた」が正しいのかもしれない。私が読み取れていなかった可能性もある。幸せとは何か、愛とは何か、とありがちなテーマかもしれないが、その普遍のテーマに対する一つの答えを得たような気がした。 読んでる間感じたのは、胸に重く垂れ込める不安感や真綿で首を絞められるような絶望で、これがちょっと癖になる。とにかく文が上手い。読みやすく、比喩も上手いのに鼻につく表現がないのはすごい。 半分に差し掛かって以降は一気に読んでしまった。 そして、タイトルの回収が美しかった。

    2
    投稿日: 2023.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    次こそはと思い続けて芸能界に居続けたさき 凄腕経営者の妻を突然事故で亡くす亮介 どちらの置かれた立場も確かに苦しくて辛い でもどうしても共感も出来ず、2人をまっすぐ見つめられない。 さきのその才能があったなら今までにもっと いかせたはずと思ったり…でもそれは吉田プロや小木田の死があったからこそなのか。 幸福のまま死をと思う紗希がそれを愛と思うのは確かにそれは愛とは呼ばない。

    0
    投稿日: 2023.09.24
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    読了後にタイトルを二度見した。 一言でいえば「すごい愛」なんだけど、個人的にはこれは愛とは呼べない。

    0
    投稿日: 2023.09.04
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    "幸福に浸って死にたい" ある意味究極の願望 それを叶えてあげることを愛と呼べるのか? 思いもよらない結末に圧倒される この願望を理解できる人は沢山いると思うし、私もその一人かもしれない…

    4
    投稿日: 2023.05.09
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    大好きな作家さんです。 桜木紫乃さんのミステリーは、一般的なミステリーと呼ぶ作品とは違う世界観でした。 人間の心のミステリーを描いているような感じでした。

    5
    投稿日: 2023.01.31
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    驚愕の結末!…って一体何だろう! 最初はちょっとした違和感からジワジワと恐怖がが増してきて続きが気になりほぼ一気に読み切りました。 それは愛とは呼ばず   なるほどそう言う事かー

    3
    投稿日: 2023.01.24
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    恋愛小説かと思ったら やはり、そこは桜木紫乃っぽい 簡単な恋愛じゃなく、サスペンスも孕む展開に 引き込まれて読み進めたラストがまた驚きː̗̀(☉_☉)ː̖́ やっぱり好きな作家さんです

    0
    投稿日: 2022.03.29
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    暗い気持ちになったり、問題提起されたような気がして心にモヤモヤを残していくのに、桜木紫乃さんの作品が好きだ。 でもこの小説はどの人物にも感情移入ができなくて、小説の中の誰かになりきって読むから物語の中の出来事がすんなり受け入れられるんだなと思った。だから、泣いたりドキドキしたり苦しかったり、リアルな感情にはならなかった。 このお話の感想を書き留めたいのに、うまく感想が出てこなかった。悔しい… 愛しみ(かなしみ)というのにはぐっときた。

    0
    投稿日: 2022.03.23
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    読み終わったあと、タイトルがじんと響く。 幸せなまま、終わりにしてあげること。 それを愛とは呼ばないのか。

    0
    投稿日: 2022.01.11
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    まさに、「それは愛とは呼ばず」ですね。 読み進めている最中は、題名を気にすることはなかったのですが、最後に思わず、確認してしまいました(笑) 妻を失い、会社を追われ、故郷の新潟を離れた彼、十年在籍した芸能事務所を解雇され行き場を失った彼女、そんな二人が出会ったのが、東京の老舗キャバレー。一度きりだと思った……そんな二人が彼女の故郷である北海道で再会することに。そこにあるのは、ホントに「愛」なのか?

    0
    投稿日: 2021.10.22
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    自分より不幸な境遇の人を見てちょっとほっとしたりする気持ちもわかるが、それは確かに愛ではないよなぁ。。。と思いながら読んでいましたが、最後の衝撃!!!それは絶対に愛ではない! さきさん。女優目指すくらい美人だったのに、真面目すぎだょ〜。その演技力使うところそこじゃないでしょ!ちょっとずつおかしかったけど、最終的な壊れっぷりが振り切ってましたね。

    0
    投稿日: 2021.05.08
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    ホラーでないはずなのに、沙希の言動に狂気を感じながら読み進めていった。 ラストでまさに「それを愛とは呼ばず」のとおりだと思わされた。

    1
    投稿日: 2021.02.06
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    全12章で構成されており東京、北海道、新潟を舞台に女性主人公、紗季と男性主人公、亮介のストーリーが展開されて行きます。 美しく丁寧な文章で読みやすい物語ですが、紗季に感情移入出来る部分が少なかった事と紗季と亮介の間にそれ程までに強い絆がある様に感じられなかった中でのあの展開には少し違和感を感じてしまいます。 文中に絶えず流れていた陰鬱感や寂寥感、そしてその中で紗季が取った数々の行動には狂気すら感じ「それを愛とは呼ばず」のタイトルに納得しつつも何とも言い難い余韻が残りました。

    0
    投稿日: 2021.02.04
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    なにか小説を読まねば……という焦りに駆られて本屋に赴き、タイトルを見た時「それ」ってなんだ?と思って手に取った一冊。結果、興味を持った点が物語を通じて明確に、かつ鮮やかに表現されていて楽しめた。 10~20代がメインの青春モノが好きな自分にとって、序盤の方は登場人物の年齢層からして大人向けというか好みではないかもしれないな~と思って読み進めていたけれど、中盤以降からスラスラと進めたのは作者の筆力に引っ張られたからだと思う。 ここでは内容を書かないけど、二次元を偏愛している自分にとっては笑っちゃうんだけど他人事じゃない共感ポイントを持った人物が途中で出てきて、その人を取り巻く物語を読んだ時に「これは見事な愛だ……」ってうっかり拍手しそうになってしまった。

    0
    投稿日: 2020.09.06
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    ある会社の社長である10歳年上の妻が、交通事故で意識不明の状態になってしまった亮介。副社長の地位も追われ、会社を辞め、新たな会社に勤めた。 かたや北海道からタレント(なのかな)を目指して上京してきた沙希は恵まれた容姿を持ちながら、なかなか芽が出ず、銀座にある老舗のグランドキャバレーでホステスのバイトをし、生活している。 2人は彼女の勤めるお店で出会い、お互いの行き詰まった状態に共感し合うが、その日は何事もなく終わった。でも、沙希は亮介に惹かれていた。その感情は好意とともに、同情や憐憫の気持ちも含まれていたようだ。 人は、自分より不幸な人が近くにいると安心する場合もある。うまくいっていない今の自分よりも、もっと不幸せな人がいる。その人に優しくしてあげると、満足を得たり、自分のことをよく思えるからだ。沙希はそうやって、彼に惹かれ、近づいていった。 愛とは、相手の幸せを願うもの。 愛とは、お互いの未来の時間を共によりよくさせていく努力。 惜しみなく与えたり、ときには奪ったり、様々な愛の形があるにせよ、彼女のしたことは決して愛とは呼ばない。 最後の展開があまりにも急過ぎて、この女性はいつからこんなに狂っていたのかと思う。おそらく事務所をクビになったとき、自分の居場所がなくなってしまったときなのか。

    0
    投稿日: 2020.07.19
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    初めての桜木作品でした。 亮介の章子さんがいない哀しみ、不安、所在なさが痛いほど伝わってくる。 一方、紗希の良く言えば一途、率直に言えば得体の知れない不気味さが作品全体のスパイスになっていると思います。 全体的にゆったりした時の流れを感じさせる展開にも関わらず、最終章の急展開に頭が追い付きませんでした。知りたい部分が全て想像させるか「文脈で察して」と放り出されてしまったような感じがして個人的には消化不良でした。 (作者のファンの方にはこの曖昧さがいい、となるのかもしれませんが…)

    0
    投稿日: 2020.06.21
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    自分よりも悲しみが深そうな人間のそばに行けば、わずかでも明日に日が差すような気がした。このかんじがよくわかる。そして、自分よりも嘆きたい人間を思いつく限りの前向きな言葉で励ましていると、吐いた言葉によって気持ちが「浄化」してゆく、とも。心理描写がするどくて気持ちがはまった。 不遇な目にあい、行き場を無くした、亮介と紗季は偶然出会う。幾度と会い、気持ちが通いその後の展開の恋愛ものかと思えば。。春奈が出てきた一気にゾクッとした空気になった。これはホラー・・? 四人?でバーベキューをしている場は異空間で。 小木田は確かに狂ってはいるが、悲しい方向に話は進む。春奈をすんなり受け入れたところは紗季も空虚ということ・・ 真があって全うな娘にうつった紗季が小木田と春奈の件で狂っていく。亮介は、なんだか自分(わたし)に似ていて感情移入した。 エゾカンゾウの花をぐぐった。花言葉は「憂いを忘れる」 その下に埋もれているのは、愛ではないでしょうか、と紗季。それは愛とは呼ばない・・とおもう。

    6
    投稿日: 2020.06.09
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    桜木紫乃さんの小説は結構読んでいるけれど、メインの土地が北海道ではない作品を読んだのは初めてような気がする。 とは言え北海道も多く出てくるのだけど、札幌のような都会ではなく山深いリゾート地が舞台で、メインで出てくる土地は新潟なので栄えている感じはあるものの大都会ほどではなく、やはり桜木さんの小説特有の地方の少しうらぶれた雰囲気が漂っている。 そして私は桜木作品のそういうところが好き。 新潟で手広く事業を展開していた10歳上の妻・章子が突然の事故で植物状態になってしまった夫の亮介。 会社を追われて故郷を離れた54歳の彼は、東京でたまたま入ったキャバレーで、そこで働く美しい女・紗希と出逢う。 紗希は10年所属していた芸能事務所を解雇されたばかりの29歳で、芸能の道を諦めて新しい人生へと踏み出したところだった。 行き場をなくして岐路に立たされた亮介と紗希は、お互いの孤独に引き寄せられるようにして北海道で再会し、そしてひとつの事件が起きる。 亮介と紗希の関係は、単純な恋愛感情で結ばれているわけではない。実際付き合っているわけではないし、肉体関係も恐らくない。 お互いがお互いに自分を写して、孤独を癒し合う関係…と言うのが一番近いように思う。 不思議に引き寄せられるのは、相手の中に自分の淋しい部分を見出しているか、もしくは相手よりは自分の方がまだ孤独ではないと確認して安心できるせいなのか。 きっと単純な恋愛感情ならばこんな風にはならなかったのだろうな、と思う。 紗希はとても容姿が美しい。美しいだけで大成するとは限らない芸能界で散ってしまうものの、彼女は彼女なりに10年間必死にやってきたせいもあって、真面目さやひたむきさが少しおかしな方向に伸びてしまっているところがある。 適当さを許せない紗希の性格は、彼女自身のことを追いつめ、そして事件が起きてしまう。 亮介と紗希がそれぞれメインになったエピソードが順番に描かれていく連作短編集。 ラスト近くで驚く展開があったので桜木さんの小説の中では賛否が分かれそうな気がする。 個人的は流れを読むと納得出来るラストでした。シンプルに、面白かった。

    1
    投稿日: 2020.04.05
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    ホテルローヤルを読んでみたいけど、少し気後れしてしまいなかなか手に取ることの出来ない本の作家さん。 この本からなら入りやすいかなぁなんて思って手に取りました。 この感じ、やっぱり好き。 一般的にはぜったいにいけない事なのに、そこになんとかして善を見つけ出したくなる内容。 紗希のこころ持ちは愛なのかもしれないけど、それが あのような形になってしまった時点で愛とは呼べないのでは…と感じました。 しばらくモヤモヤが続きそうだ…

    0
    投稿日: 2020.01.29
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    如何にも桜木紫乃。って感じの本です。 掴みどころない本です。 白川紗希が最後に伊澤亮介に言わせた言葉。 「幸福、ということですよ」 ここじゃないですかね、愛とは呼ばず。

    2
    投稿日: 2019.11.14
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    題名に惹かれて購入したけれど… 愛とはいろんな形があるけれど なんだかよく分からない愛の形 私には理解できたかった 字が大きくて読みやすかったのは良かったけれど…

    2
    投稿日: 2019.01.11
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    伊澤亮介は54歳、伊澤コーポレーションの副社長。10歳年上の章子が社長である。章子が事故で意識不明に・・・ さて、物語が始まります。3.5かな。なかなか面白いです。

    1
    投稿日: 2018.06.27
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    行き場を失った二人の男女が、偶然邂逅した東京のキャバレー。北海道で再会したことで運命の指針は意外な舵をとる。驚愕の結末を迎える愛の行方を描く異色サスペンス。 ラストで知るタイトルの意味に、大きな打撃を心に受ける。思い返せば、彼女のその異常さはずっと表面化していたはずなのに、亮介と同様、そこが男の甘いところ。してやられた感一杯の読後感である。

    1
    投稿日: 2018.06.17
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    この前ブルースを読んだとき 桜木紫乃ちょっと変わったと思ったケド これもまたブルースとは違う方向で 桜木紫乃変わったと思った。ブルースほど明確にどこが変わったとは言えないけど 桜木紫乃の描く世界の色が変わった気がする。これって新たなステージに移行したってことなのかな? それにしても紗希って こんなコワイひとだったとは 迂闊にもエンディングまで気がつかなかった。この最後には驚かされたわ。途中ちょっとイかれた女性くらいのイメージだったけど。いきなりホラーになったね。 ホラーといえば 小木田もね 笑。

    1
    投稿日: 2018.05.13
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    愛しいと書いて「かなしい」と読ませるのには訳があって、最後に一気に謎が判明する。ホントびっくりの展開だった。 桜木紫乃さんの作品は暗くて苦手だったが、これもかなり暗さが際立つが最初から引きこまれて衝撃のラストに呆然。 途中腑に落ちない点が一気に線で繋がって、女の怖さが倍増。彼らは幸せだったのだろうか。 とても心に突き刺さるお話。

    1
    投稿日: 2018.04.21
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    「それを愛とは呼ばず」、このタイトルの意味が明かされるのは本当のラストである。その驚愕の意味とは…。 新潟で有名な実業家の夫となったものの、妻を失い会社からも追い出されるかたちとなった54歳の伊澤。偶然出会ったタレントくずれの29歳の紗希は、なぜかそんな伊澤に好意を寄せ、目の前に現れるようになる。 伊澤が紗希に感じる漠然とした危機感、違和感がそのままこちらの印象になり、終始重苦しい気分になった。

    1
    投稿日: 2018.03.29
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    2017/11/09 暗くも切ない感じな話かなぁと思っていたら、スリラー的な怖さ?というのかな。 亮介の方に感情移入していると気付いた時にはもう遅かったなー。 亮介ー!うしろうしろ!的な。 そいつ絶対やばいやつ!って思いながら読んでいた。

    4
    投稿日: 2017.11.10
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    桜木紫乃『それを愛とは呼ばず』幻冬舎文庫。 人は独りでは生きることは出来ない。頼るべく人を喪い、同時に人生に敗れた二人の男女の偶然の出逢いは必然なのか。目を離すことの出来ない面白い滑り出しで始まった物語は、桜木紫乃らしい感情を持ったうねりのような文章によって丁寧に紡がれていく。 そして、驚愕の急展開からの何とも言えない哀しみ(愛しみ)の余韻を残す結末へと… 余りにも唐突と言えば唐突な展開なのだが、タイトルの意味を色濃く印象付ける終盤は悪くわない。そして、この物語の本当の主人公は……やられた。

    10
    投稿日: 2017.10.24