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愛の夢とか
愛の夢とか
川上未映子/講談社
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総合評価

114件)
3.8
16
40
33
2
0
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    なかなか、何を言いたいのか理解するのが難しい話が多かった。 面白かったのはお花畑自身と十三月怪談。 十三月怪談は若い夫婦の話。妻が若くして亡くなるのだけど、その後の展開が結局どうなるの?と思いました。 夜寝る前に読んだのでちょっと怖かった。 死後の世界は多分あるんだろうなとか好きな人が不幸だと辛いなど色々考える話だった。

    6
    投稿日: 2026.02.07
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    十三月会談を読んで、時子の感覚のように過ごしているわたしは、もしかして死んでいるのかな?と意味もなく辺りをキョロキョロ見回した。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集。それぞれに心に響くポイントが異なる作品が並んでいる。 『いちご畑が永遠につづいてゆくのだから』 幻想的。文章構成の妙。表題を提示しそのあとに続く文章はまるで連作詞編をよんでいるよう。二人の関係性はいかに。個人的には30代前半の夫婦で子作りに関する話題で大ゲンカ。ブチぎれる妻と黙秘と苛立ちを醸し出す夫の一幕。 『日曜日はどこへ』 淡い青春への憧憬。大人になって日々を惰性で貪る感覚が高頻度で襲う私の人生。そうではないパラレルワールドを夢見みながら日常の平凡さに押しつぶされそう。 『三月の毛糸』 ファンタジーなラスト。テーマはわかり味が一番強い。 凄惨な世界に取り囲まれている生活の危うさ。一歩選択を間違えると奈落に落ちるという不安。そんなどうしよもなく救いのない世界に強制的に参加をさせるなんてどうしようもなく残酷な仕打ちではないか。そんな世界と一体となって溶け合い惑い個が持つ精神から解放された安らかな世界へ。そんな祈りのようなメッセージを受け取った。 表題作『愛の夢とか』をはじめ、その他作品も秀逸。川上作品の特徴は夜更けから夜、夜明けから曙光という世界の移ろいをロマンティックに切りとることろにある。魅力の一部ではあるけど、そういう物語の紡ぎ方にロマンティックがとまりません。

    1
    投稿日: 2025.11.17
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    丸一日かけて脱皮する本 うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりその良さは今のところ、私だけのもの。 淡いとかそんな簡単なものじゃなく溶けた。温かいお茶の横で息をするミルク系のアイスの様に、脳か心かわからないくらい固形物からの移行を全体で受け止めてた。 私が今、1番触れてほしいところに触れてくれる。私の体温より2、3度高いその温もりで触れられるたび私が疼く。 温度や香り、酸素濃度全てが心地よい。乾いた私に水を注ぐ様に、文章から得られる栄養を余すことなく浸透させる。 明け方の空の様に私の心を染める川上未映子の文章は、色褪せることなく私の横で佇んでいる。明日が来ることを恐れずに、新しい自分を受け入れる準備を整えていられる。 朝方ふと目が覚めた時、この本を取っていた。余りにも朝が似合う。いや、朝に沿える。 いつもより少し早く起きて、貴方に注ぐ初めての言葉にしてほしい

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    十三月怪談、とてもよかった。死ぬってこういう感じなのかなと思って、また会えてよかったねって思えました。

    1
    投稿日: 2025.09.17
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    十三月怪談、あたかも自分の身に起きたような喪失感が読後、感傷だった。ひらがなが多いのは幽霊自身ふわふわとした存在だから?

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    独特な言い回しとテンポ感の文章で、油断したら読み飛ばしてしまいそうだからすごく読むのに時間がかかるんだけど、なんか読んでしまう本。 勘違いとか、思い上がりとか、めんどくさい、嫌な自分の感情がかかれてるかんじ、変な気持ちになる。 十三月怪談 とにかく感情移入して読んでしまったから、ずっと揺さぶられていた。

    0
    投稿日: 2025.08.30
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    短編集だけど一つ一つのお話に入り込んで読めたので、すぐに次のお話に頭が切り替えられなくて3日かけて読んだ。特に表題作の「愛の夢とか」が好きで、実際に読みながら愛の夢を4回聴いた。繊細で神経質なところもある女性のいいところも悪いところも全部描写された1冊で、作者独特の文章のテンポ感が心地よかった。

    0
    投稿日: 2025.08.27
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    「お花畑自身」が特に好き。大切に手入れしてきた庭や自宅をいけすかない若い女に売らざるを得なくなった50代の女性の話。かつて自宅だった庭のバラを何度も見にいくの切ない。 「十三月怪談」は死んでしまった妻視点、生きている夫視点が混じるような不思議な視点。薄れていく意識なのか、記憶が本当のことなのか幻なのか… 自分は川上さんの文章はどういいのかいかに素敵なのかというのが説明しにくく、何を言っても無粋になる気がしますが、川上沼にズブズブです。一冊を読み終わりたくないんです。ずっと読み続けたい…といつも思ってしまう。

    16
    投稿日: 2025.08.11
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    表題作「愛の夢とか」は、わりと抒情性重視の作品なのかなと思った。薔薇の花びらに触れているみたいな手ざわりの文章。しっとりとしたベルベットみたいで、確かな厚みがあって。心地よい空気に酔ってしまった。 で、ほかの作品もそういう抒情性を全面に押し出した感じなのかと思いきや違ったテイストだなあと。 どちらかというと「乳と卵」みたいな系統で、文章のリズムで読ませる的な印象だと思った。

    0
    投稿日: 2025.07.01
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    川上未映子さんはどの話しも独特な雰囲気とテンポがあり、そのリズムにはまると最後、沼におちます。 生活の中のまばゆい光も痛みの重さもどちらも存在し、白昼夢のような空気に包まれたかと思いきや、急に現実に戻されるような緩急のある短編集。「愛の夢とか」は物語自体が芸術に昇華されているように感じた。 「十三月怪談」が一番印象的。強い想いや願い、川上未映子さんの魂が宿った筆力に胸がいっぱいになりました。

    12
    投稿日: 2025.05.19
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    よく理解できない話しばかりなんだけど「十三月怪談」の死んでしまった時子が「生きている人を救うのは、救えるのは生きている人間。大事な人がいるなら生きていなければならないんだ」と言う言葉、本当にそうだと思う。

    0
    投稿日: 2025.05.08
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    絶対に女性にしか思い浮かばないような表現や言葉がすらすらと出てきて、それが抽象的な比喩なはずなのに生々しいとすら感じた。 まさに詩のような文章を書く人だなと改めて感じられる短編集だった。 初めて作家さんで気に入って買った本です (1冊目は「すべて真夜中の恋人たち」でした) 最後の2篇は夢中になれたけど、その他は私にはあまり合わなかったのでマイナス1に。

    0
    投稿日: 2025.04.26
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    不思議な本だった。取り止めなく綴られているように感じる登場人物の言葉たちは、口語で少し読みにくいのに、なぜかすーっと心に入っていって、彼女や彼がどんな心境で何を思っていて何を伝えたいのかをはっきりと感じることが出来た。読者の想像に任せる意図なのか、明確なエンディングはなかったけれど、この短編集ならその方が良いだろうな、と思えた。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    自分の読解力の問題なのかイマイチ全作理解できず…ただ最後の十三月の怪談はわからないなりにも、先に逝く人と遺される人の想いが交錯してて良かったと思った。(ただ正しい解釈かはわからないけどね)

    3
    投稿日: 2025.04.16
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    川上未映子さんの作品は初読み。 書評などを読むと、詩のような繊細で美しい文体と緻密な心理描写が魅力と書かれていて、納得。 登場人物は感情の起伏が少なめで、淡々とエレガントに流れるように話しているのに、読みながら感傷的な気持ちが想起されて不思議な気持ちになる。 短編集でよかった。 文庫は2016年出版だが初版は2013年。だから3.11震災の爪痕がまだ残っている内容だった。だからか、すこしもの悲しい印象を受けた。 その美しいリズムや文体に身を任せて読んでいけば心地よく終われるだろうに、読みながら考えることがたくさんあって、読み進めるのに時間がかかってしまった。 最近ラノベばかりだったので、リハビリのつもりで手持ちの未読本の中から一番薄い本を選んだのに、結局じっくりよんだので、普通の文庫本より時間をかけて読んだ。 ビジネス本やライトノベルなど、伝えたいことや主張がわかりやすく記載されている本を読んだ後に読むと、ひらがなが多く、暗喩が効いているため、「主張がぼかされていて何を伝えたいのかわからーん!」となるのだけど、なぜか逆にストーリーが頭に残る。 表題の愛の夢とかの作品の中で、マカロンを買う時の気持ちをビアンカが述べているのだけど、マカロンに対する複雑な気持ちが長文で表現されている。 P29「自分が掛け値なしの馬鹿になったみたいな気持ちになっていっそ清々しくなるあの感じ。ただ甘いだけで蓋みたいなものも上顎にべったりくっついてうっとうしいし、そもそも名前がすごく間抜けだし、中身がないのにそれっぽいってだけで重宝されてみんなホイホイ買っていくから値段が高いのもむかつくし、第一おいしいと思ったことなんてこれまでただの一度もないことを思い出させる、あの感じ。」 長っ!と思ったけれど、確かにマカロンを買う時は、女性への手土産やプレゼントに買うことが多く、自分用のおいしいご褒美として買ったことはない。 女子力の代表みたいな顔して売られているマカロンを、好きでもなく安くもないのに見栄の為に買う女性の心情がオブラートに包まれて、やんわりとした詩的な表現に飾られて述べられている。 三日後を、「つぎのつぎの、そのまた次の日」と表現できる優雅さが、今のささくれた自分にはまぶしく感じた。

    10
    投稿日: 2025.04.12
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    全てのストーリーに共通しているのが、夢と現実の間。夢は希望的な夢じゃなくて寝てる時の夢。 実際にそんな描写から始まる話もある。 タイトルの話とお花畑自身、十三月怪談が印象的。ひとつ分からすぎる話もあったした。 区切りがなく、だーーっとページに文字が並ぶ感じ。難しい言葉はあまりないが何度も読まないと読んでも、理解しづらい文章あり。 好みの分かれる本だけど、私は星3だけどこの人の本を読みたくなる。 最後の話はこれまでになく、感動的なラストで珍しく深い愛情の物語だった。死んだら、こんな風になのか?死んでから、こうやって会いたい人と会えたら幸せ。

    0
    投稿日: 2025.03.25
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     全体的な感想として、怖かった。寂しくなった。  とくに最後の『十三怪談』は、時子の感情から漢字が少なくなって、ひらがなが多くなってくると寂しさが募ってきた。  そして、潤一のパートになり新たな寂しさが畳み掛けられた。  終わり方の好みはあるかと思うが、これはこれで良いのかな、いや好みではないか。

    1
    投稿日: 2025.03.23
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    何気ない日常の中、光のような暗がりのような曖昧な部分を美しく表現した7つの物語 詩的でゆらりと漂う文章の中で、はっとさせられる言葉に度々出会う。付箋を貼り、全て読み終えて、もう一度同じ場所を辿るがその感動は変わらない。日曜日はどこへが特に好きでした。

    6
    投稿日: 2025.03.20
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    Dear 川上未映子様, 時々貴女がわからなくなります。貴女は普段から曖昧模糊を基調とした表現をなされるのに、時折見せるその抽象から具体への鋭角な、鋭利な刃物を喉に突きつけられたかのような、まるでいつもの本当の自分を、ある特定の人物に本音を語らせるように物語の人物に己の側面を仮託するように鋭い指摘をする人物を用意されます。今回でいうと『お花畑自身』に出てくる家を買った女性や『ヘヴン』でいう百瀬のことを言っているのですよ。彼女ら彼らが言うことは、間違っていても決して全否定できない世の中みたいな核心があります。ガツンとくるものがあります。あえてスマブラで言わせてもらえるなら、普段カービィの貴女が時折見せる下Bのストーンに吹っ飛ばされてしまいます。貴女の本質は一体どちらなのでしょうか。混乱します。わからなくなくなるからこそ、もっと知りたいと思ってしまうのかもしれません。魅力的です。雲を掴むような貴女の表現を愛し、これからも読み続けていきたいと思う次第であります。

    8
    投稿日: 2025.01.31
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    生きるとか死ぬとかなんなんだろう。読みながらなんだかふわふわした感覚になっていた、何も掴めないような。お花畑自身と十三月の怪談が印象に残った。 生きているうちに色んなものに触れて、見たりして思い返せる何かが1つでもあったらいいなって思った。

    0
    投稿日: 2025.01.16
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    川上さんの短編集を初めて読んだ。どうしてこんなにいろいろな視点から物語を紡げるのだろう、不思議な読後感だった。個人的にお花畑自身と十三月怪談が好きだった。

    1
    投稿日: 2024.12.29
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    「ひとはつよくて、いきていくことをつづけてゆくだけのかろうじてのつよさがあれば、そのうちいきているひとがだれか、だれかがきっと、またちからをくれて、ちからをきっとくれるだろう、いきていれば、いきているだれかが」

    5
    投稿日: 2024.11.28
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    川上未映子の作品を初めて読んだ。 あー、すごく好きだ。大好きだ。 特にアイスクリーム熱がたまらない。 よくわからないけど、どうしてもどうしても愛おしい人って、生きているうちに出会う。そして、その人はよくわからない人だから、さよならも言わずにどこか遠くへ行ってしまう。そんなことを私はよく知ってる。だからとても響いた。 それぞれの異なる愛の形が描かれた短編集だったと思う。愛のカタチって一つじゃないから。 表題作『愛の夢とか』で、お互いの名前を呼び合うところも本当に素敵で心に残った。 いい短編、いい作家さんに出会えてとても嬉しい。 また読みます。

    1
    投稿日: 2024.10.19
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    とても好き。アイスクリーム熱にぎゅっとなって、1番好きな話だった。 痛いぐらいに伝わる繊細なお話。読み応えというよりもっと読みたいに変わりました。

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画アイスクリームフィーバー、気になっていたのですが観ることが叶わず、こちらの原作を手に取りました。 全編通して、私は少し読みにくいと感じてしまいました。 表現としてひらがな遣いが多いページは、内容を頭に入れるだけで苦労しました。 お花畑自身の中で、専業主婦はペットと同じと言われていてるの読み、自立できる大人になろうと考え直しました。 読書中はなんともいえない不思議な感覚で読んでいました。 再度読み返すことはないと思います。 作家の方との相性というものはあるんだなと初めて実感した小説でした。

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    はじめて読んだ、川上未映子の小説。7篇の物語の詰め合わせ。小説(短編集はとりわけ)は、読む前にまず目次を開き、その作家さんの言葉の選び方を見てしまうけれど、この本の短編タイトルはどれもドンピシャによかったな。「愛の夢とか」はもちろんだけど、「三月の毛糸」「お花畑自身」、「十三月怪談」は同じくらい好きだった。「日曜日はどこへ」もいい。私の日々の中にも確かにある、ちょっとした希望と絶望の両方を想いながら読んだ。

    2
    投稿日: 2024.04.04
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    不思議な世界観なのに身近な感じがするのはなぜ 独特な文体で別世界に引き込まれるけど ふと「ああなんかわかる」と妙に現実的 死んでしまった後の気持ちのぐるぐるするあたり ちょっとふっと泣きそうになった

    14
    投稿日: 2024.04.01
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    うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。 終わりは終わりの顔をしてわたしたちを訪れるようなことはこれまでだってなかったし、これからだって決してない。何かとよく似た顔をしてやってきて、通りすぎたうんとあとにあれが最後だったと気づくだけ。

    1
    投稿日: 2024.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    限りなくリアルに近いファンタジー。面白かった。 やっぱりこの方の文章はすごく美しくて、大好きだなと思った。 十三月の怪談、時子視点の終盤でどんどん平仮名が多くなっていくのがおもしろかった。それだけ認知とか感覚とか意識が遠のいて、揺らいでいってたのかな。多分時子が死後見ていた世界は幻想で、それは潤一も同じなんだけど、たしかに2人はそこにいて、「本当」ってなんなんだろうってすごく思った。 「いまがいつだって、それにここがどこだっていいじゃない、いまふたりでここにいることはどちらにしたってほんとうのことなんだから」

    2
    投稿日: 2024.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アイスクリーム熱 ふとした時に思い出しそうな恋ってこれだな 十三月怪談 生きている人を励ますのは生きている人にしかできない、死んでしまった人は無力 そう思うと確かにその通りで死んでしまった人たちはもしかしたら生きているひとたちを見ることができているかもしれないけど生きている側は見えてないわけだから、生きている者同士で支え合っていかなきゃいけない取り残されるほうはかなり辛いんだよね

    0
    投稿日: 2024.02.05
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    筆者の作中には、ピアノ曲の描写が登場することが間々ある。私はそのピアノのまるい音色や楽曲の印象を光のようにあらわす言葉で、それが好きでも嫌いでもすっかり世界に入り込んでしまうような瞬間にいつもうっとりする。

    0
    投稿日: 2024.01.31
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    難しい話もあったけど やっぱり綺麗な表現をされる方で読み終わって世界が違って見えた。 また色の違う短編集で汲み取りきれない作品もあったけど2つの作品がすごく好きでそれについて言及したい。 「愛の夢とか」 なんだかんだで私にとって身近なピアノが題材。 何歳になってもどんな状況でも自分が決めてやり遂げたいって決めたことに向かって努力することって本当に美しいことなんだと客観的に思えた。 同時に、音楽はそれだけ人の心を動かす何かがあるんだとも感じた。 読み終わってすごくピアノが弾きたくなったな。 「十三月怪談」 この状況でこの作品に出会えたことは運命だったのかな。 年始の色々で今生きていられることに感謝しなきゃと思っていた私にさらにそのことを強く思わせてくれた。 死んでしまったら何もできない、でも生きていればなんだってできる。 いつか死ぬ恐怖に怯えるより生きていられる今に感謝してしたいことをたくさんしよう。 「死」は突然全てを変えてしまう。それは突然訪れるかもしれないしゆっくり訪れるかもしれない。「死」に関わった人の人生すらも変えてしまうかもしれない。 でも、それでも私は生きてる。あなたは生きてるでしょ、そう伝えられた気がした。 1時間もかからずに読める作品なのに読み終える頃には泣いてた。 不思議なお話なのに、なぜだか涙が止まらなかった。

    1
    投稿日: 2024.01.06
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    フワフワとした話が多かった。「お花畑自身」がお気に入り。途中ドキドキした。 「十三月怪談」も印象的だった。☆印のついたところは、順一パートっていうことでいいのかな?時子目線のところもあるけど、順一が見た夢なのかなって思った。順一の愛が深くて、悲しい話だった

    0
    投稿日: 2023.12.01
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    「十三月会談」がよかった。 重い気持ちにさせられた他の短編の最後に、なんかスッキリとして、雲が晴れたような爽快な気分に。 ところで、ひらがなで書き綴られるのは、どういう意図だったのか?

    0
    投稿日: 2023.11.15
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    アイスクリームフィーバーを映画館で観たので読んでみた。 映画とは全く違う物語が広がっていたので少しがっかりしたけど違う物語として見るとまた違っていい物語だった。

    0
    投稿日: 2023.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どれも好きな話だった。 特に印象に残ったのは、アイスクリーム熱、お花畑自身、十三月怪談。 十三月階段はボロボロ泣いた。

    0
    投稿日: 2023.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アイスクリーム熱に出てくる 「うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ」 っていう言葉が一番好きで、それが映画にもつかわれていて嬉しかった。 わたしが個人的に好きな話は三月の毛糸。反出生主義てきな考え方がかかれていて好きだった。 でもお花畑自身もすき。。。十三月怪談も。 とってもわたしの好きが詰まっていた。

    0
    投稿日: 2023.09.23
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    すっごく独特の雰囲気で正直ストーリーはあんまり頭に入ってこなかったし、よいしょって気合いを入れないと開けない本でとても薄い本なのにかなり時間をかけて読みました。 本当に言葉の選び方がすごくて度肝を抜かれてしまいました。感情、情景、人の表情や行動など、私たちが一度は見たり聞いたり感じたことのあるものを全部、確かにその通りなんなけどこんな言葉でこんなふうに表現できるとは思わなかったような不思議だけど的確な表現満載の文章がたくさん絶えず流れていく。理解して消化するのに時間がかかったりもするけど、とにかくすごい。 最後のお話、十三月怪談で時子の魂?自我?が消えていくところも、だんだんゆっくり漢字がなくなって平仮名だけの文章になっていく事に気づいた時言葉だけじゃないこんな伝え方もあるのか、と感動してしまいました。 ストーリーが頭に入ってこないとか言いながら十三月怪談はボロボロ泣いてしまった。笑

    1
    投稿日: 2023.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    吉岡里帆主演の「アイスクリームフィバー」がことのほか良かったので原作も読んでみたくなった、すると余りにも短い短編だったので驚いた、映画をここまで引き伸ばしたのは脚本家なのか監督なのかは知らないが、話の内容は後6編あるどの話にも関わりがなかった、ほとんどシュチュエーションを借りただけの映画創作であったようだ、ただ本作が悪い訳ではなく、愛の儚さを感じさせるなかなかの文学作品ではあった、“とか”がよく効いている。

    0
    投稿日: 2023.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    川上さんの短編集は初めてで、すごく、よい意味で、みぞみぞした気持ちになった。 あと、アイスクリーム熱から始まり、十三月怪談に終わる短編の並び方がよかった。 (一番好きだったのは十三月怪談。)   アイスクリーム熱の始まりが、とてもすき。 まず冷たいこと、それから甘いこと。 日曜日はどこへ、は、冷静と情熱のあいだを思わず連想したけど、やはり川上さん、現実味があるね。胸がぎゅっとなった。 いちご畑、お花畑自身は、わたしの中ではなんというか、ホラーに近い感覚なんやけど、なんと表現したらよいかわからないホラーで、今の私の語彙力だと、うまく、言葉が選べない。ほんとうに、読み終わったらみぞみぞするかんじ。 十三月怪談もパラレルワールドで、そわそわとするんやけど、最後の最後で、それでも行き着く先があたたかくてよかった…って思ってほっとする。 _φ(・_・ ◆アイスクリーム熱 少し意地が悪そうな彼の一重まぶたの目が好きで、でもそのよさをどうやって表現すればそれをちゃんと言い終わったことになるのかがわからない。 うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。 そのまましばらく動かない何秒かがあったけれど、それはそのまま死んでしまって、、 ◆いちご畑は永遠に続いてゆくのだから よくよく見ると、何って字はわたしの顔にそっくりなのだ。 油っぽい壁みたいなつばきを見ると、いつも無理矢理って言葉がうかんだ。 わたしは女の人をみるたびに、かならずその人がどれくらい不幸かどうかを想像してみる癖がある。 ◆日曜日はどこへ 終わりは終わりの顔をしてわたしたちを訪れるようなことはこれまでだってなかったし、これからだって決してない。何かとよく似た顔をしてやってきて、通り過ぎたうんとあとにあれが最後だったと気づくだけ。 わたしはどうしていつも自分で自分を置き去りにして、すぐにそれを迎えにゆくような恥ずかしい真似を飽きもせずにこうしてくりかえすことができるのだろう。 ◆三月の毛糸 なぜ、いつも、しんどさは楽しさをうわまわるのかってことなのよね。 ◆十三月怪談 死ぬことは見えなくなること 生きてるひとをすくうのは、すくえるのは、どうやったって生きてる人間でしかないんだった だいじな人がいるなら生きていなければならないんだな。

    2
    投稿日: 2023.07.30
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    映画『アイスクリームフィーバー』を観る予定があったので、観る前に読みました! 女性たちの日常の不安や別れなどを中心に描いた短編集なのかな。どの話も上手く言葉にできないけど、ザワザワしたり、色んな感情を揺れ動かされる。 個人的に、そんなに好きではないタイプの小説ではあったんだけど、所々に散りばめられている文章だったり、台詞に不思議な魅力を感じる一冊だったなぁ。 「アイスクリーム熱」はたったの9ページしかなくて、映画はどうなるんだろうと思ったけど、映画も良かったです。

    2
    投稿日: 2023.07.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画『アイスクリームフィーバー』を観て原作を読みたくなったので。 はじめての川上未映子作品。 「日曜日はどこへ」が1番好きだった。 通勤電車の中ではなくて、熱いお風呂に甘い香りの入浴剤をいれて少しのぼせながら読むのが良かった。日常から少し離れてとぷんと浸る感覚。

    2
    投稿日: 2023.07.20
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    どうしても少しの期待をしてしまう人達。きちんと現実味を帯びつつも、どこか非日常を感じる。 自分も幽霊なんだな、家を手放せないでいるんだなと、ふと感じて辛くなった。 でも、何だかんだきちんと収まるところに収まってるので、ちいさな勇気を貰えた気がする。 『日曜日はどこへ』が私の欲しい青春で、お気に入り。

    2
    投稿日: 2023.07.13
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    7つの短編でそれぞれの女性を綴った一冊。 各々の女性の性格に合わせて、簡単な漢字もひらがなになっていたりするので、具体的な情景描写が少なくても何となく人物が置かれた環境が目に浮かぶ。 女性というのは大体こんな感じ、という文学的イメージを一蹴するような、現実は、こんな掴みどころのないような、とか、取り憑かれたみたいな執着がある、とか、何も考えていないゆえの突飛な行動をしたり、とか、そんなことを目覚めよ!と言わんばかりに突きつけられる感じだった。 それぞれの気持ちの中を覗いているような文体が、良くも悪くも生々しい人間性に触れさせられるようで、そんな人が通り過ぎてきた自分の人生に存在したかのような錯覚に陥る。 最後の『十三月怪談』。 これは、かなり秀逸なストーリーであった。怪談はさておき、十三月といえば、文学でも音楽でもたまにそんなことを描いた作品に出会うが、それはどれも1年のプラス1ヶ月としてのものや、12月の延長であるものが多い気がする。 しかし、本作からは意外な概念を提示されて、号泣した。そんな角度の十三月もあるのかと。これもまた、ある種の現実に近いものかも知れず、いつかその概念の中に自分が存在するかもしれないと思わせられてしまった。 『愛の夢とか』は、現実と非現実の境界線の中に読者を連れていくのが上手な作品なのかもしれない。

    1
    投稿日: 2023.06.23
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    現実的なのだけれど、どこか夢のようで短編のどれもが人生の綺麗なことや悲しいことが鮮明に情景が浮かびに日常の儚さを知ってしまう、そんな感覚に私は誘われました。

    1
    投稿日: 2023.04.27
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    あんな風にして彼らはわれわれの代わりに笑ってくれて、われわれを笑いの義務から解放してくれてるんだからね。そんな文章か何かを読んだものだから、それからというものテレビをみるのが好きになる。テレビをみると、どんな夜も例外なくとても楽しい時間を過ごしているような気分になれてうれしい。抱きしめるどころか名を呼びあったことすらないものたちから贈られてくる贅沢な幇助。 「いちご畑が永遠に続いてゆくのだから」

    1
    投稿日: 2023.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023.2.1読了 相変わらず訳わからんけど、引き込まれてしまう。 好きだなと思ったのは、『日曜日はどこへ』、『お花畑自身』かな。 前者。20ページ足らずの中に、雨宮君との恋、自分たちは他の恋人たちとは違うということを思っていたこと、でもごくありふれた理由で別れてしまったこと、別れた後も雨宮君のことを特別視していることが詰まっているのがいい。付き合っていた時に約束していた植物園に行くけれど、雨宮君は来なくて、自分だけが当時の関係を今でも大切にしていた、執着していたことを自覚する。この展開自体は典型的というか予想できた展開なのかなと思ったけど、主人公が思い切り絶望するんじゃなくて淡々とした語り口で進んでいくのが良かった。最後の電車の中で男性と出会うシーンも、主人公の感情については直接言及することはほとんどしないんだけども、あそこで前向きになれるというか、現実にきちんと戻って行くラストが良かったなあと思う。 後者はもうわけわかんないでしょう(笑)。川上未映子!って感じ。 バブルがはじけて今までの裕福な暮らしが崩れ去って、それを受け入れられなくて。内覧に来た女に対して心の中で罵倒しまくる様が良かった。最初の占いの下りと、女が悪魔で、私は悪魔ではないっていうつながりは、もう一回読まないとすっと入ってこないかなあという感じ。家を明け渡した後も執着してしまって勝手に上がり込む主人公に対して女が正論(?)で責め立てるシーンはスピード感あってよかったなあ。『すべて真夜中の恋人たち』の聖が主人公を責め立てるシーンとかを思わせる。相手に反論する隙を一切与えない。 『十三月階段』は面白いは面白かったけど、うーんと思ってしまった。死ぬことは見えなくなること。でも時子は死んだあと潤一の姿が見える(ここは完全に時子視点で他の部分とは違った。)。その後の部分の、潤一の描写とは違う。現実に起こったことは後者の方?死ぬことは見えなくなることなら、時子が死んだあと見ているものは真実ではない?ラストも潤一は見えないはずのものを見る。うーむ、私の理解が及んでいないのか……

    0
    投稿日: 2023.02.12
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    最後の2編、「お花畑自身」と「十三月怪談」に(陳腐な表現ながら)度肝を抜かれました。 こだわりを持つ自宅を喪う前者の衝撃的な展開、言語感覚が蕩けていくような後者。 また、作品全体に通底し、幾度か言及される震災のモチーフ。「三月の毛糸」は文芸誌・早稲田文学に寄稿されたものですが、ちょうどこの頃早稲田の文学部キャンパスでは「震災と文学」について考える講座も開かれていたような記憶もあります。

    1
    投稿日: 2023.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アイスクリーム熱 どこか現実的な非日常的な不思議な世界観だった。 優しい文章体で読みやすかった。ハッピーエンドではないような終わり方で、何とも言えない。 愛の夢とか うーん。時間がゆっくり進んでいくような感じだった。ちょっと退屈な時間だと思ってしまってあまり好きな短編ではなかったかな。 2作読んで、ドロップアウトしてしまった。

    2
    投稿日: 2023.02.02
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    普段の生活のほんの一部を切り取ったような、それでいてどこか孤独でささやかな愛を感じられるような7つの短編。 読んでいる時の高揚感が凄いです。 川上未映子さん独特の、句読点のない文章のせいかもしれません。 言葉たちがものすごい勢いで、休みなく読み手にたたみかけてくるのです。 そして、漢字とひらがなの使い分けがほんとうに絶妙だなと思います。 2011年頃に書かれたものが多く、震災のことにも微かに触れられていました。 突然失うことの恐ろしさや、人や物への愛情が感じられます。 「お花畑自身」と「十三月怪談」は他のものより少し長めで、読んでいるうちに切なさがどんどん増していきました。 川上さんの描く、ちょっとした気の迷いや、手を伸ばすと消えてしまうような、妄想のようなものの描写がとても好きです。

    37
    投稿日: 2022.12.18
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    ・2011年の作品が多いこともあり、あちこちに地震の文字が。それだけで不穏で不安定な感じがする ・6話あるけど、2人くらいの女性の年月を別視点で書いたもののようにも感じられる ・川上さんは人の顔が漢字に見えちゃう人なんだ ・「三月の毛糸」が後の「夏物語」になっていったということはあるのだろうか ・たしかに、愛とか夢とかの短編集だった。いろんなことの境界線があいまい 星数は、個人的に好みかどうかというだけ

    0
    投稿日: 2022.12.12
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    「いちご畑が永遠に続いてゆくのだから」 関係が終わっているとき、彼の鼻は永遠に続く崖のようだし、触れるだけなのに登らなければ辿り着けない 「日曜日はどこへ」 >わからないと言いながら、ただこんなふうに淋しくなることだけがいつでもできて、こんなことをただくりかえして きちんと主人公が凡庸にみえる鋭い文 川上未映子を読むと、ただ生きているということを一生懸命再確認してしまう。基本的に永続的な孤独や抗えない変化に収束することが多い

    0
    投稿日: 2022.11.24
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    川上さんの作品は鉤括弧があまりないので憂鬱になりやすく少し苦手です。 「十三月階段」で時子の思考がするすると溶けていく場面で、だんだんと漢字が減ってひらがなばかりになっていくところで涙がじわっとなります。

    1
    投稿日: 2022.11.10
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    最後の話が1番印象的だった。何が現実かよくわからなくなったけど、なんか響きました。 ほかにも、 えー、なんじゃそれ、と思う話も しみじみする話もあって なんか女性的で、よかったです。 そういう文体を選んでおられるんだろうけど 改行少なめな文章が読むの大変!って思う人はいるだろうなぁって 余計な心配しながら読んだ。

    0
    投稿日: 2022.09.05
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    川上未映子さんは、タイトルをつけるのがうまいと思う。 アイスクリーム熱、愛の夢とか、いちご畑が永遠につづいてゆくのだから、日曜日はどこへ、三月の毛糸、お花畑自身、十三月怪談。 うっとりする。 文の美しさも好きで、一文が長かったり、口語的すぎたり、ひらがなばかりの文が故意的に混ざっていたりもするんだけれど、あぁ日本語って良いな、としみじみ思わせる力がある。 本作は前述した7つの作品を収録した短編集。 かなり短い作品もあれば、長いのもあり、まちまち。 全ての物語に良さがあったけれど、ラストの「十三月怪談」が一番好きだったかもしれない。主人公が亡くなった後に、ぼんやり夫を眺めている様は、死後の世界なんて誰も経験したことがないはずのに、何故か容易に想像することができる。 ぼんやりとした夢の中にいるような情景が勝手に目に浮かぶ。 主人公が亡くなった後見ている夢のようなものと、実際が異なっているのもミソだし、最後はあたたかい気持ちになって心が綻んだ。 「三月の毛糸」では、妊娠した妻が見た夢を夫に話すシーンが好き。何もかも毛糸でできている世界。三月までもが毛糸でできている世界。意味がわからないけど、その無意味さが美しい。 「いちご畑が〜」のいちごをそれ用のスプーンで潰して練乳をたっぷりかけて食べる描写は、赤と白、そして冷たくて硬い銀色のスプーン、甘酸っぱさと甘ったるいコントラストが、頭にはっきりと浮かび、印象に残ってお気に入り。 久々の川上作品、良かったです。また読む。

    1
    投稿日: 2022.08.30
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    まるで自分が当事者になったような感覚。 なんとも言えない不思議な日常というか、なんというか… 当事者にしかわからない複雑な感情が覗き見れた。そんな感じ。 ちょっと読みづらかったかな

    0
    投稿日: 2022.08.09
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    他人の頭の中を覗いて読んでるみたいな独特な感覚になる。嫌いではないけど、なかなかページが進まなかった…。

    0
    投稿日: 2022.06.12
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    『アイスクリーム熱』『愛の夢とか』『いちご畑が永遠につづいていくのだから』『日曜日はどこへ』『三月の毛糸』『お花畑自身』『十三月怪談』

    0
    投稿日: 2022.05.27
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     2013年に単行本として刊行され、谷崎潤一郎賞を受賞した、川上未映子さんの第1短編小説集。  収録されているのは主に2011年から2012年にかけての作品だが、あの衝撃的な傑作『ヘヴン』(2010)より後ということになる。  本巻中これだけが執筆年の早い「いちご畑が永遠につづいてゆくのだから」が2007年作で、確かにここには最初期の作風、一つ一つ新鮮なおびただしい「言葉」の嵐が、無軌道な饒舌のすがたとなって刻印されており、これはむしろ「現代詩」に近いものだ。これなんかは散文詩集の方に収めるべきものだったろう。  さて『ヘヴン』(2010)においては、川上さんの文体はそのような無法ぶりからより「ふつう」になり、物語をどんどん進めていくまとまった書き方に転向したのだと思われた。その後も彼女の文体は、どうやら無秩序な言葉の反乱を止め物語を追求する方向に移行したのだと私は勝手に川上未映子史を思い描いていた。  が、本書を見ると、『ヘヴン』以降に位置する「アイスクリーム熱」「愛の夢とか」(いずれも2011)あたりでは、『ヘヴン』より逆行してまた饒舌な新感覚語法の方に戻ったかのような印象がある。ただ、最初期の「いちご畑—」のような無秩序ぶりからは脱しているようには見える。  さらに巻末まで読んでみて、川上さんはこの時期、いろいろな書き方をかなり意識的に「模索」していたのではないかと思った。それぞれを「書く」場において、言葉の機能とは何か、言葉とは何か、そしてそこから生み出される「物語」とは何か、という密かな作家の問いが継続されているように見える。  巻末の2編「お花畑自身」「十三月怪談」(いずれも2012)はそうした問いによって生み出された、なかなか傑出した作品と思う。  もっとも作品集全体としては『ウィステリアと三人の女たち』(2018)の方が、ずっと成熟した作家の書法が見られて優れていると私は思うのだが、本書はこの作家の初期の試行錯誤の過程を垣間見せるものとして、興味深いものである。

    1
    投稿日: 2022.05.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『お花畑自身』怖かった…。美しい言葉たちが流れていくけれど事態は非常に現実的でつらい。 『十三月怪談』潤ちゃんの模範的解答を読んでるとき、できた人だなぁ、でもこれはフラグなんだろうなぁと思っていたら案の定新しい女、しかも以前浮気を疑っていた人。時子が…辛いよ…と思っていたら…。潤ちゃん、推せる。笑 2人がまた一緒にいられて良かった。 「ー結婚してはじめて一緒に暮らしはじめたとき、なにがうれしいっていままでそれぞれの家でべつべつにあった小物とか置物とか持ち物が、こうやってひとつの家のなかでまざっていくのをみるのがすごくうれしいのだと時子がほんとうにうれしそうに言っていたことを彼はまだはっきりと覚えているからだった。」←ここ素敵(T . T)

    1
    投稿日: 2022.04.15
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    率直な感想としては、美しかった。 文章の一つ一つが詩のような表現で、読んでいて とても心地良かったです。 川上未映子さんの短編を読んだのは、この作品が 初めてで、「乳と卵」「夏物語」のようなどちら かと言えば社会派純文学のイメージが僕にはあったのですが、ここまで流麗な文章は読んだことがありませんでした。

    20
    投稿日: 2022.03.11
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    初・川上未映子は短編集で。日常なようでいて日常から浮遊している7編、「日曜日はどこへ」の主人公にものすごく共感してしまった。好きな小説家を共有していた過去の恋人との当時のたわいもない約束を守ろうとする。きっと彼女はまだ彼に心を残していたのかな?だけど目の前に突きつけられるのはあれから成長してない自分、みたいな切ない話。 分かるわ〜

    0
    投稿日: 2022.02.18
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     十三月怪談 タイトルが絶妙。 時子が死んで幽霊になったときの描写がリアル。作者は何度か死んだことがあるのじゃあないか?と思うくらいリアル(笑)。  特に「死んだら生きている人になにひとつしてあげることができない。生きているひとをすくえるのは生きているひとでしかない」ってところ。  よくある物語だと死者の想いが生者に届いて奇跡なんかがおきて・となるけど、そんなことは一切おきないストーリーのがかえって腑に落ちる。  時子が見た時子が死んだあとの潤の人生と、実際の潤のその後の人生。時子が見たものは時子が作りあげた想念によるものだったか。死者になったら、現実も想念もすべてが等価、いくらでも複数の世界が展開する。 最後のシーンの「トレーにみたことのない果物をいっぱいのせて・」のところ。もうこの世じゃない、あの世感がすごくして上手いなあ、と。ふたりだけの桃源郷。 生きている、って幻なんだよ、と。頭がくらくらしました。

    3
    投稿日: 2021.12.30
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    静かに紡がれる、愛と別れと希望と絶望の物語。 たぶん、こういうものに触れるために、今日も僕は生きてるんだとなんとなく思う。

    1
    投稿日: 2021.09.11
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    短編集。 ざっくり書いてしまえば誰にでも起こり得る日常を、現実を突きつけるようにこれでもかってくらい丁寧に描かれたような作品だと思った。 川上未映子さんの作品は、言葉が美しくて好き。 マカロンに関しての描写が個人的には秀逸でした。

    1
    投稿日: 2021.09.05
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    「乳と卵」で読んだ生々しい苦しみの描写に惹かれて川上未映子のファンになったのだけど、「愛と夢とか」はもう少しキラキラした雰囲気の装丁なので、川上未映子がそんな雰囲気の文章を書くとどうなるのか気になって買ってしまった。 表題作の「愛の夢とか」、美しかった。もちろん情景描写だけじゃなくて、微妙の心の距離感とか、空気感みたいなのの繊細さがすごい好きだった。あとなんとなく京アニみたいな雰囲気の映像を思い浮かべた。 でも本当に凄い、って思ったのは最後の一遍「13月怪談」で、たぶん作者独特の想像の世界の話ではあるけれど、やたら死と死後の世界の解釈に納得がいった。

    1
    投稿日: 2021.07.24
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    言葉が的確であっと思う比喩を使うかと思えば繊細な描写もあって、すごく滑らかで整えられている文章というイメージ。なめらかで美しいのに内容は個人的には苦しいものばかり。ゆるやかな絶望という言葉が何度もよぎる。違う人が書いたらおそらくとても嫌いになるであろうことも文章が綺麗なのでゆるい絶望という一種の気怠さのような感覚で済む。この方はすごい。

    1
    投稿日: 2021.06.19
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    庭に埋まる話が大変印象的。怖い、ヒリヒリする。 ピアノなど、楽器ができたらいいな。 植物園にゆきたい。

    2
    投稿日: 2021.05.31
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    「乳と卵」を読んでこの作家さんあんまり好みじゃないかも…って思ってたけどこの本はすごく好きだった。 「いちご畑が永遠に続いてゆくのだから」「日曜日はどこへ」「十三月怪談」が特にすき。 「十三月怪談」は結婚したら旦那さんに読ませてこんな風にわたしのことを思って欲しいって伝えたい。笑

    1
    投稿日: 2021.04.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    集中の糸が切れると、話についてゆけず置いてかれそうになったが、気がつけば川上未映子さんの世界に取り込まれていた感じです。 中でも「お花畑自身」が印象深かった。 夫の会社の倒産で泣く泣くマイホームを手放すことになった中年夫婦。買主(新しい家主)は若い作詞家女性。でもあの女は作詞家で、作家というのとは違います。そういうのとは根本的に違います。といちいち中年主婦は難癖をつけます。 中年主婦は、愛着ある元自宅が気になってしかたない。 ついに不法侵入して庭に忍び込みます。そこには家主の顔が。 あなたは家を失った事実はどうにもならない、どうしたら気が済むのか、あなたがこの家で一番気に入っているものは何ですか? 庭です。と中年主婦。手塩にかけた庭のお花畑は主婦の生きがいでした。 だったらあなたがお花畑の一部になればいい、埋まってみるんです、庭に。 こわいが、面白い!それでタイトルの意味がわかった。若い女性に誘導された主婦は、埋まってゆきます。顔は出てる感じで。 私が何をしたのでしょう、ひとつ、またひとつ、わたしは重くなってゆく。そして軽くなってゆく。 そこで気づいたのは、執着の解放です。執着を手放しなさい、でないと砂をかけられますよ。と言われているようでした。 押し問答のなか、作詞家女性はこうも言う。これまで何して生きてきたの、ってきか れたら、たとえばあなたはなんて答えるんですか? そのセリフとても気になった。主婦はそこまで言われなければいけなかったのか。

    20
    投稿日: 2021.03.19
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    春めいてくると焦燥感、多幸感、不安感、万能感、喪失感、絶望感、なにもかもが相反するような感情に支配されてコントロールできなくなってしまう。全身には膜のようにうすいベールが生温かくかけられて、頭のなかはずっと霞がかっている。すべてのふるまいに春だからとか春なのでとか春のせいで、とかの枕詞がかかる。眠くて、一切をしたくなくなって、でも川上未映子さんの短編はそういうときこそうってつけで、彼女の言葉に包まれずっと眠りを貪って夢をみていられたらどれほど幸福だろうと思う。 さよならと声にして言ってみると、それは自分の声じゃないように聞こえて、でも、だからといって、自分の声がどんなだったかなんて、最初から知らないわたしには思いだせるはずもなかった。(アイスクリーム熱) そう、誰にでもわかるように教えてあげます。いちごをここにあててつぶしなさい。(いちご畑が永遠につづいてゆくのだから) わたしは何歳になっても、わからないことばっかりだ。それで、わからないことに安心しているのだ。そして、わからないと言いながら、ただこんなふうに淋しくなることだけがいつまでもできて、こんなことをただくりかえして、それで年をとっていつまでもこんなふうにひとりきりでおんなじ場所に立ち尽くしたまま、そうやって、わたしはいつまでだって、そうやってゆくのだ。(日曜日はどこへ) 「ねえ、わたしたち、とてもおそろしいことをしようとしているのじゃないかしら。何かとてもおそろしいことを、これまでわたしたちが思いもしなかった、何かおそろしいことをわたしたちはやろうとしているのじゃないのかしら。とりかえしのつかないことを。とてもおそろしいことをよ。そして、何かとんでもないことがわたしたちを待ち受けているんじゃないのかしら。もう後もどりすることもできない、なにか大変なことを、わたしはこれからやろうとしているんじゃないのかしら」(三月の毛糸) 生きてるひとをすくうのは、すくえるのは、どうやったって生きてるにんげんでしか、ないんだった。だいじな人がいるなら生きていなければならないんだな。おなじところに、おなじようにいなければだめなんだな、ひとはつよくて、いきていくことをつづけてゆくだけのかろうじてのつよさがあれば、そのうちいきているひとがだれか、だれかがきっと、またちからをくれて、ちからをきっとくれるだろう、いきていれば、いきているだれかが。(十三月怪談)

    13
    投稿日: 2021.03.06
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    タイトルと表紙からしてふわふわした物語だと思うじゃないですか、そこはやっぱり川上未映子さんでした… 震災の微熱なのか予熱なのかでいまだ魘されてる

    0
    投稿日: 2021.01.08
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    すごくおもしろかった。すごかった。読んでよかった。最後の「十三月怪談」がすきだけれども「お花畑自身」もよかった。句読点がなくて、文字がだーっと脳の中に流れ込んでくる感じがたまらなかった。村上春樹とのインタビュー読んだあとで、文体の話をしていたと思うがこのひとの文体もすさまじい。

    1
    投稿日: 2020.10.22
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    面白かった。「十三月怪談」がいちばん好きだったな。正常な判断ができていないのではと思わせる主人公の描写でも思考として逆にリアルに感じてしまうし、危うく見えて練られた文章なのだって分かる。すごいなあ。これでご自分では「技術が圧倒的に足りない」と思われてるんだもんな……(当時のどこかのインタビュー読みました)。もっともっと読みたいな。

    5
    投稿日: 2020.09.28
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    7編のうち、最後の2編は割と長く楽しめた.「お花畑自身」では丹精込めて作り上げた花壇が生きがいだったわたしの家が、夫の仕事の破産で売りに出されてある女に買われてしまう.わたしは密かにその家の庭を観察にいく.寂しい話だが、何か同情できる部分が多くある.「十三月怪談」は死んだ彼女が幽霊のように、現在の彼やその周辺にまとわりつく変な物語だが、死んだ人の立場で書いているのは面白かった.

    0
    投稿日: 2020.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物少なく、日常の目の前のものを描いた短編集。 大人になって暫くすると目の前のものは「愛」であることが多いと思う。削ぎ落とされて「愛」だけが残っている。 主人公の愛の対象はそれぞれだが、その思考のうねりの中に次第に取り込まれ、「日曜日はどこへ」の現実感で切なくなり、「十三月怪談」の夫婦に胸が苦しくなった。 「日曜日はどこへ」で言われていた誰も知らない場所は、「十三月怪談」のどこでもない場所と通じるものがある…と思うとまた切なくなった。これでは死なないと辿り着けないし、辿り着いても幸せかは分からない。 今を生きて、今持っているものを大事にしたいと思える本だった。

    0
    投稿日: 2020.05.08
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    凄い。川上未映子初めて読んだ、ただの恋愛小説家じゃないんだ。 どれも好きなんだけど、特に「日曜日はどこへ」がいいなと思った。なにも起こらないというのが良かった。 狂気じみてるのに、その狂気さを感じさせない可憐さがある。

    0
    投稿日: 2020.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「一三月怪談」が印象的だった。死んでしまった妻と、残された夫。幽霊になった妻が、生きて日々を積み重ねていく夫の姿を見て、いきていたかったんだな、と思うところがとてもやるせない。生きている夫の深く傷ついた心は、どうしても治ってしまって、でも傷跡はずっと残っていて。過ぎたことが遠くなってしまうのは、とても切ないことだと思った。

    0
    投稿日: 2020.01.01
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     短編集。  全体を通して、きれいな、こだわりのある文章なんだけど、逆にこだわりがありすぎて、ちょっと独りよがりになっているように感じてしまった。本人にしかわからない、文章にこめられた「熱」みたいなものに、あんまりついていけなかったっていう感じかな。  最後の「十三月怪談」がいちばん心に残った。  時子の死後、幽霊というか魂というか、そういう存在になった時子が見た「その後の世界」と、潤一が実際に送ることになった「その後の世界」は、まったく違った。  この本も前に読んだ『東京島』でも感じたことだけど、やっぱり世界って一つじゃないんだなあって。人と関わるっていうことは、自分の世界と、相手の世界とが交わる「部分」があるというだけで、その部分はあくまで部分でしかなくて、一緒にいても 見えてるものとか、感じてるものは全然違う。  今のわたしは、それを理論的に噛み締めている段階。それを実生活に還元して、誰かとぶつかったとき、完全に分かり合えなくても仕方ない、それでもその重なった「部分」がちょっとでもあるなら、そこを精一杯楽しもうと前向きに、自然に思えるようになったら、成長したってことなのかもしれないなぁ。

    0
    投稿日: 2019.12.14
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    素晴らしい。5に近い4です。 もちろん言わずとも知れた、この作家独特の表現、リズムの良い美しい文章、絶妙の読点で どちらかというと、日常にありがちな風景の中に潜む、緊張を 静かに表現していると思う。 雪が積もった雪山の晴れた朝みたいな。

    0
    投稿日: 2019.12.13
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    短編いろいろ。「お花畑自身」は専業主婦として家に入れ込んだ女性の生活が、夫の失職を機に崩壊して自分が崩れていく様がリアルで怖かった。「十三月怪談」死について。死後こんな世界があったらな。

    0
    投稿日: 2019.06.21
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    川上未映子の作品は男も読める。2011年の大震災後の作品が主なのでどうしても内容に地震が入ってきて気分が滅入るところもあるが、それは置いといて短編小説として読ませる視点を持ってると思う。

    0
    投稿日: 2019.06.14
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    ブックオフオンラインで購入したが、まさかのサイン本だった。それはうれしいのだが、肝心の内容が……。『すべて真夜中の恋人たち』で気に入った作家でまとめ買いした1冊。この先大丈夫だろうかと心配になる。

    0
    投稿日: 2019.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    十三月怪談が、飛び抜けて好きだった。 確かに、夫を残して死ぬってどういうことだろう。って突き詰めて考えると怖くなるな。 「死ぬとは、見えなくなること」シンプルだけど、その通り。 ユニークな死生観も良かったけど、意識だけの状態で、いつか夫が何十年後かに同じところに来てくれるのを待ってるのが、私も同じふうにそれを拠り所にするかもと、グッと?きた。 片方が死んでしまった後、最初はクローゼットを毎日あけて匂いをかぐのが習慣なくらい忘れられないけど、どんどん過去になっていき、というのがリアル。時子の妄想?の世界のなかだけど、奥さんが死んで何年も経って、また奥さんと出会ったばかりの時のような話し方で電話して恋が始まってくところを奥さんが見てるのがせつない。 でも最後の時間2人で過ごせて、良かったなぁと思った。 アイスクリーム熱、ハタチ前後の一期一会感のあるせつない恋のかんじ、よくわからない人に惹かれて、でももう二度と会えない、ってのががリアルで良かった。そんな気持ちを昔感じたことがあったように思った。 お花畑自身、家を買った女がなんだか説得力があって、嫌いになれない。

    1
    投稿日: 2019.01.13
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    (短編集なのでまだ全部読んでいませんが、『愛の夢とか』を読んだあとすぐの覚え書き) フランツ・リストの『愛の夢』を再生ながら、テリーが一続きの音楽を奏でられるまでの時間のひとつひとつを、私もそっと味わいたい一心で読み進めた。 愛の夢、儚いというか、なんだろう。自分を通り過ぎていくのこりかす。愛とか、夢とか、そういう語に連想されがちなあたたかいものの、反対方向斜め下ぐらいに「愛の夢」。震災後の日常が作品の背景だったが故に、余計にそう思う。 余談だけれど、自分の音楽ライブラリの中に放り込まれている“愛”という語から始まる曲の多さに、愛に対する飽和した表現を感じたりなんかした。自分の名前にも愛。

    0
    投稿日: 2018.09.27
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    川上未映子、初読です。短編集。 キラキラしてない、静かに切ない。 「十三月怪談」がめちゃくちゃ刺さった。 愛し合う夫婦を襲う病魔…って言ったら陳腐なんだけれど、気持ちにあふれた思考が、意識が、わたしを離さない。一気に読みました。 これは、すごく、いい。

    0
    投稿日: 2018.08.20
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    内容(「BOOK」データベースより) あのとき、ふたりが世界のすべてになった―。ピアノの音に誘われて始まった女どうしの交流を描く表題作「愛の夢とか」。別れた恋人との約束の植物園に向かう「日曜日はどこへ」他、なにげない日常の中でささやかな光を放つ瞬間を美しい言葉で綴った七つの物語。谷崎潤一郎賞受賞作にして著者初の短編集。 誤解を恐れずいうならばよくわからなかったなあ。文学的なの苦手なんだろうな私。輪郭を曖昧に仕上げた風合いは美しい。でもよくわからん。

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    投稿日: 2018.08.07
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    川上未映子氏の本は、読み終わった後いつも、幸福な痛みを感じる。痛いのに、自分が痛いと感じる事ができるという幸福に震えるような気持ちになる。 『十三月怪談』は特に良かった。愛とは、誰かと人生を混ぜ合わせる事かもしれない。分け合う事ではなく。

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    投稿日: 2018.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一文が少し長めだけど流れるように読めて独特な雰囲気を演出している。こういう文章の書き方も好き。 「十三月怪談」がすごくよかった。時子が考えてることなんだかすごくよくわかるって思った。全然怪談なんかじゃない、終わり方もよかった。

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    投稿日: 2018.01.10
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    「十三月怪談」よかった。十三月という意味がとても意志を強く持ってこのお話を包んでいると思う。 でも全体的にこの小説自体に、川上未映子さんらしい艶かしさと鋭さが少し物足りなくていい意味でも悪い意味でもさらっと読めちゃう。

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    投稿日: 2017.09.08
  • 川上未映子の魅力がつまった短編集!

    改めて、川上未映子の文章が好きなんだと再認識した。 緊張感もあるけど、読みやすい文章。 作品もそれぞれ、儚さだったり、切なさだったり、どうしようもなさだったりが真に迫ってくる。 僕自身、短編自体が好きなんだけど、これは川上未映子の魅力がつまった短編集だと思う。

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    投稿日: 2017.08.09
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    成人女性・主婦の話が多かったです。 ホラーだとか怖い話というわけではないのですが、読んでいてゾクッとするようなお話がいくつかありました。 人間が持つ感情の面での恐ろしさ、不可解な部分がフォーカスされているように感じました。

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    投稿日: 2017.06.23
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    40代女性のどこか人生を諦観した雰囲気が漂う。 静かに孤独感が語られている。物語が急に好転することも、都合よく主人公が助けられることもなく、ただ淡々と日常が過ぎていく。そんな日々のもの悲しさを綴った作品。

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    投稿日: 2017.01.28
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    何かを思い出して感情がわいて、それから涙になるまでの時間が短くなっていく。顔や声の立体感が遠のいて、距離ができていく。どこでもないいまのために、日常は良くも悪くも思い出を侵食する。

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    投稿日: 2017.01.11
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    日曜日はどこへ、お花畑自身、十三月怪談がすき。 不思議な展開のお花畑自身とか、不思議だけどどんどん引き込まれた。 他の作品もたくさん読みたい。

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    投稿日: 2016.12.14
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    文字を追うだけではまったく意味が分からないのに、気づけば物語の世界に引きずり込まれている感覚がとても気持ち悪くてすき。 文字面を読むだけではなく、かといって深読みし過ぎるでもなく、物語を読んでいると知らないうちにその世界にいる。 十三月怪談がすきかも。

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    投稿日: 2016.12.12
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    28.11.23読了。 一文一文が長くてまどろっこしくて大好き。 どの作品も納得できる自己解釈ができなかった…。

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    投稿日: 2016.11.23
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    うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまりそのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。(アイスクリーム熱)

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    投稿日: 2016.11.09
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    短編集 どれも静かで少し悲しくて切ない。 最後の「十三月怪談」は 悲しくて幸せでポカポカして キレイでした。

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    投稿日: 2016.10.14