
総合評価
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powered by ブクログデイビッド・リンチのツインピークスに影響された作品はずいぶんあったが、これはその中で、もしかしたらツインピークスそれ自体すら抜いて最良の作品なのではと思う。ある村の人たちの秘密と愛の話
1投稿日: 2025.09.03
powered by ブクログ二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、あの日から変わらぬ実家と森から帰らなかった弟の骨だった。玄関先に弟の骨が一つずつ返されていき、少年時代の事件が再度動き始める… 街の人々のキャラクターや関係性は好きだが、いまいち没入感が掴めず読むのに時間がかかってしまった。詩的な部分もあり本として嫌いではないです。
0投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログ独特な世界観。 折り重なるプロット。 よく練られたミステリー。そして、人間の心のひだをよく描いていると思う。
0投稿日: 2020.12.15
powered by ブクログこのミス一位というのを見て図書館に予約した。やっとメールが来たのですぐに取りに行って、読んでみた(*゜▽゜*)ワクワク で。 この本はなんと言ったらいいのか、ミステリとしてはやや難しいところがある。 けれども、キャロル・オコンネルという作者は、構成も文章も素晴らしい。前作も評判が良かったそうなのだが、初めて読むものにも、さすがにその評判は間違いではないと感じる。 癖のある登場人物は、みな存在感があり、輪郭がくっきりと浮かび出てくる。 ストーリーは複雑に絡んでいるものの流れに淀みが無い。 話の始まりは、子供の頃、兄弟で森に入り兄だけが帰ってきた。そのあと父に勧められて町を出た、その兄オーレンが20年ぶりに帰宅するところから始まる。 帰宅したとき、死んだと思われている弟の骨が、玄関ポーチにすでにひとつずつ置かれていた。 兄のオーレンは弟の死と犯人を明らかにしようと調べ始めるのだが。 古い携帯電話も圏外になるような所には、今でもあまり変化は無かった。 外から来た人は影のように暫く住みまたどこかに流れていく。 そんな狭い地域では、昔も今も変らない、年輪だけを重ねた人たちが居た。 丸い塔に住む弁護士の家族、妻はアル中で、娘は昔、舞踏会でオーレンに恥をかかされたことを怨んでいる。 小説家になり損ねたゴシップ屋、喧嘩相手だった保安官助手、などなど。 それに、オーレンは美少年だった、その頃遊び相手だった美しいホテルの女主人は今では椅子からはみ出すほどの肥満と、歳相応の醜い姿になっていた。 暴力を振るう夫を殴り殺した女は、図書館の主になって、怪物と呼ばれている。 骨になって帰ってくる弟は、行方不明になった14歳の頃、すでに天才的な人物写真家だった。 人々の隠れた生活をその表情から感じ取って活写していた。 その写真の一部は今でも郵便局などに飾られている。 弟の死の原因はその写真にあるのではないか。骨を埋めた穴が見つかったが、その折に持っていたカメラが無かった。 それはアル中の弁護士の妻が納屋に埋めていたのがわかる。 しかしそこに残っているはずのフィルは抜き取られて空だった。 この物語は弟の死の謎、町の人たちの秘密、父親の愛、母の死後ふいに現れた女。 その女が家政婦になり、兄弟を愛情深く育ててくれた、彼女は聡明で、考え深く、愛情に溢れていたということ。 そういう人たちが織り成す物語は、ゆっくり進む時間とともに徐々に結末に近づいていく。 でも、これがミステリというなら、あまり面白くない。 弁護士の娘はやたらオーレンに暴力を振るうし、大人たちが14歳の弟にゆすられるようなへまをし、弟は巧妙に狙いを定めていた。 オーレンの美少年ぶりは既婚の女すべてと寝たといわれているのに、成人して帰ってきてからは何事も起きない、触れられることが無いのはなぜか。彼はもう青春の名残は卒業したのだろうか、人をとりこにするような絵に描いたような美青年についてこう思うのは、下司の勘ぐりだろうか(笑) これはどうでもいいことだけど、折角作り出した美しいキャラなのに勿体無い、楽しませてくれてもいいのに。 ちょっと不満を持つミステリだと思う(^^) 中盤までの進行の遅さは我慢しても、複雑に見えた人々は、言われれば何だというような簡単に底が割れる動機を持っている。 ミステリは動機だけではないにしろ、こうやすやすと結論が出ては、面白くない。 文章力、描写の巧みさは類を見ない、ただこの作品は、未完成のまま結論を迎かえたように感じた。 ミステリはさておき、文学的な見方から面白い本を読んで味わいたいと思う方は、「愛情物語」として読むなら楽しみはある。
0投稿日: 2020.01.30
powered by ブクログこのミス海外編2011年版1位。いやーこれ全然わからんですわ。これなんなん。それでもなんとか最後まで読んだけどね。理解不能。ちょっと他の人のレビュー読んでみますわ。
0投稿日: 2019.05.09
powered by ブクログミステリ(推理もの)における犯人かもしれないくらい特徴的なキャラクタを描く方に ミステリ(謎解き)より力を入れてすりるでさすぺんす風味な小説 事件全体は込み入ったものでなく 多数の登場人物がしっかり根拠をもって奇怪な行動を繰り返すさまが延々綴られるので 振り返って改めて構成に唸らせられる 個人的な好みとしてはイギリス田舎でなくアメリカ田舎風味の違いなのか かなりくどい もうひとつ現代劇であることもあってか 喜劇というか笑いの「ノリ」がもうひとつよくわからない感じであり Oヘンリー短編集あたりと同じく文化の違いを感じる
0投稿日: 2018.12.08
powered by ブクログカリフォルニア北部の田舎町を舞台に、20年前に失踪した弟の骨をめぐって、兄を含め一癖も二癖もある人々が人間模様を繰り広げる。ミステリーというよりは群像劇。登場人物全員が、どこかしらに狂気をはらんでいる。しかもアメリカのブルーステイトの田舎町的な狂気。これはニューヨークではありえないし、南部でも起こりえないような。 2011年このミステリーがすごい(海外編)第1位。しかしパッチワーク的記述が読みにくい。好き嫌いは分かれそう。
0投稿日: 2018.11.23
powered by ブクログ『クリ還』のような「わ~!」がなかった代わりに登場人物どの人をどう動かすのか?という楽しみもあり、むしろ「わ~」があちらこちらにちりばめられている。一字一句読みのがしのないようにじっくりと楽しめた。ミステリーというより人間ドラマの味わいが深くなんども反芻しながらの読書時間。時間がかかってしまったけれど損はしていない感。
1投稿日: 2018.09.15
powered by ブクログキャロル・オコンネルの最初に読んだ本『クリスマスに…』では魔手に襲われた姉妹の15年後、そしてこれは兄弟の20年後か。。。 少年期からおば様方から秋波を送られていたお兄ちゃん、そして20年ぶりの帰還にも(。・ω・。)ノ♡。そんな役にピッタリな俳優は誰だろうな???とか考えてたら楽しかった
0投稿日: 2018.06.05
powered by ブクログミステリーなんだけど愛の話だった かと言ってミステリー要素がおざなりになっているわけでもないのでそこも良かったです。 町の情景、そこに住む人たちの様々な人生やその真実の描写もどこか幻想的?というか情緒があって素敵でした。 あと町の人が割と独創的な人達ばかりでちょっと笑いました。
0投稿日: 2016.07.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私たちには、天才を見ることができるのだろうか。 否。 太陽を見ようとした瞳が焼き払われてしまうように、 その光り輝く才能を見測ることはできない。 ただ、その放たれた光によって照らしだされた新しい世界を、 その恵みによって育てられた果実を、 享受するだけだ。 確かに、この作品はその光の一片であり、輝く果実だ。 長年行方不明だった少年の骨が、 その父親のもとに届きだすことによって始まる極上のミステリーであるとともに、 容疑者でもあり事件を追う帰ってきた兄、 判事だが夢遊病を発症した父、 異能者ともいえる家政婦と、 個性際立つ登場人物たちの過去と現在と未来がからみあう見事な人間ドラマであり、 心かき乱される恋愛小説である。 楽しいのは、 次々と登場する女性たちがそれぞれの強さを持ち合わせていること。 好みが分かれるだろうが、 私が魅かれるのは、 手品も車の運転も酒もビリヤードも得意な家政婦ハンナ。 その多才ぶりと、洞察力と賢さは印象深い。 操られるマスコミ、警察内部の対立、 明らかになる過去、暴徒、舞踏会とストーリー展開も素晴らしい。 幼い恋が実ると思わせられるラストも。 同じ作者の「キャシー・マロリー」シリーズでいらいらさせられたのとは大違いだ。 シリーズ化されているということは読者に受けているということだろうが、 私にはその良さは理解できていない。 やはり天才の才能とは、凡人には見測れないものなのだろう。
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログ17歳と15歳の兄弟、森へ入って帰ってきたのは兄一人。 弟の骨が家の前に毎夜置かれるようになり、軍にいた兄は20年ぶりに自宅に戻る。 という話なのでミステリーだと思われるかもしれない、そして、どうやらその昔、「このミス」で評価が高かったともいうが、読後感から言うとこれはミステリじゃないですね。 謎解き自体、ややこしくて、正直よく分からないし...最後のほうは明らかにストーリーが破綻している感もあり...だから面白くなかったか、というと全然そんなこと無くて凄く面白かった! 人物造形の巧みさもあって一気読みでした。 ミステリの形を借りた純文学ですね。オススメかと問われるとちょっと微妙ですが^^;
0投稿日: 2015.09.21
powered by ブクログ家政婦からの手紙で20年ぶりに故郷に 帰郷したオーレン。実家で彼を待っていた のは行方不明になったオーレンの弟の骨で あった。 毎日玄関先に置かれていくという弟の骨、 再び動き出した事件にオーレンは向かい合う。 「弟の骨を置いた人間は誰なのか、そして その目的は?」という導入の謎はとても魅力的 でその後の展開にもかなり期待しながら読んだ のですが……。自分の好みに合わなかったかな あ。 登場人物が多いのは仕方ないとしても、 場面転換が激しいのが読んでいて辛いところ… 数ページごとで場面や登場人物がコロコロ 変わるうえ、海外物ゆえの名前の判別の難しさ もあって、中盤から今誰が何を思っているのか、 立ち位置がどうなっているのか、わけが分から なくなってしまいました。 また場面転換が多いため話が一向に進んでる ように感じないのも読んでいて辛かったです。 数ページ読んだら、別の登場人物が出て、また 読んだら違う人物の話になって、という風に、 それぞれエピソードがあまりにも細切れになって いて、それぞれのエピソードを一つの線につなげる ことが自分にはできませんでした。 そういう読み方になってしまったので、真相も 今一つ頭に入ってこず……。主人公の実家の家政婦 さんのキャラクターが良かったのが唯一の収穫かなあ。 雰囲気は良かったと思うのですが書き方が徹底的に 自分に合わなかったのが残念でした。 2011年版このミステリーがすごい!海外部門1位
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログあんまり好きじゃなかった。浸れる要素がなくて「そーですかー」って感じ。こてこてのアメリカ映画っぽいというか、アメリカものだなぁというか…そういう文体と台詞回しが、好みじゃないからなんだけど。ミステリとしては結末が気になって読めたし、良いんだろうけど。みんな愛の傾け方が良くも悪くも振り切れてて設定としては好きだけど。けどけどけど。もっと薄暗くて耽美な文章が好きなんだ!向いてないんだな。
0投稿日: 2014.10.02
powered by ブクログうーん、私には余り合わなかった。 いいな、と思う表現は度々あったのだけど、全体的に冗長に感じてしまった。 時間を掛けて小出しに読んでしまった所為もあると思うが、徐々に謎が解明されていくとか、謎が謎を呼ぶとか、そういう感じではなく、延々と冒頭部分が続いて、後の数十ページにパラパラパラッと全てが唐突に明らかになった感じ。これならこんなに長い話にしなくても良かったんじゃないかと思ってしまった。 正直、オーレンとイザベルの関係に関しては、どうでも良かった、というかむしろストーリーの邪魔に感じた。あの2人の関係をユーモラスと感じる人もいるだろうけど、私には「いい大人が馬鹿みたい」としか思えず。 セアラとスワンが痛ましかった。
0投稿日: 2014.04.24
powered by ブクログ人が織りなす布の上にサスペンスを振り掛けて両手でゴシゴシとこすったら、こんな物語が出来るのか?愛にあふれている。こんなに、人間は愛に翻弄されるのだろうか?それとも、この小さな町コベントリーの中でだけか?時には楽しく、時には悲しく、読ませてもらった。読了後は、歴史を読み解いた様な気分になりました。
0投稿日: 2013.11.13
powered by ブクログこの作品は壊れた人たちの壊れてしまった愛の物語なんだろう。現代を舞台にしながら全編静かにそしてセピア色に綴られていく物語がかなりの量がありながらもだれることなく一気に読めてしまうのは多彩な登場人物、特にハンナをはじめとする魅力的すぎる女性陣たちのお陰だと思う。どこか雨が降ったあとの青空を思わせるような爽やかさを持つラストシーンが印象的だった。
1投稿日: 2013.09.18
powered by ブクログ「クリスマスに少女は還る」のオコンネルの作品。 分類は一応ミステリではあるが、謎そのものよりもアメリカの村社会や人間関係をを描き出すことに重点が置かれているように感じた。実際、中心となる謎よりも、各人の言葉を通して語られる過去のエピソードの方が魅力的で読み進んだようなものだ。 しかし「クリスマス~」といいこの作品といい、主人公の美貌の青年よりも、脇役の中年女性の方が生き生きとして映るのが面白い。 オーレンのかつての恋人であるイヴリンや、中盤から出てくるサリー・ポーク。そして一番魅力的だったのは勿論"超人"ハンナ。彼女達の作中での姿が強烈で、正直オーレンの印象が薄れてしまったほど。 あとはオーレンの幼い恋のエピソードはどれも甘酸っぱくてよかった。……ただ、その相手の現在の振る舞いには正直ひくが。
0投稿日: 2013.06.02
powered by ブクログ17歳の兄と15歳の弟、森に二人で入り兄のみ戻ってきた過去、20年ぶりに帰郷した兄を待っていたのは夜ごと実家の玄関先に置かれてゆく、あの日失踪した弟の骨という奇妙な出来事。再び動き出した事件の謎の真相が、奇妙で奇怪な町の住人たちの証言によって光に曝されていきます。一体どれが真相なのか、誰の言葉が真実なのか。読み手も大いに揺さぶられます。ラストに向けての疾走感に引き寄せられ一気に読み進みました。だからこそその後の静けさが沁みます。鬱屈、屈折、秘密…闇抱えた者達。オコンネルの独特過ぎる人物造形に唸りました。 (2010年11月読了)
0投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
20年ぶりに故郷に帰ってきたオーレン・ホッブス。20年前にオーレンと共に森に入った弟のジョシュアはそのまま行方不明に。ジュシュアの骨が帰ってくる。ジョシュアの骨以外に別人の骨も。否応なく捜査に関わることになったオーレン。オーレンのためにアリバイを証言した2人の女。オーレンと肉体関係にあったホテルの女主人イヴリン・ストラウブ、オーレンに恋するイザベル・ウィンストン。発見されたジョシュアの遺体と謎の女性の遺体。現場に残された黄色いレインコート。元警官のウィリアム・スワンの捜査。かつてスワンをはめたロス警察との裏取引を主導したイザベルの義父アディソン。保安官ケイブル・バビットと対立しながら捜査をする州捜査官サリー・ポーク。かつてジョシュア、オーレンと乱闘騒ぎを起こした副保安官デイブ・ハーディ。
0投稿日: 2013.04.15
powered by ブクログ素人の感想で申し訳ないのだが、これは翻訳に難ありなのでは? 非常に読みづらいです。 誰の視点で語られているのかわかりにくい所もあるし、1人の人間に対して複数の呼び名があるのがなんともややこしい。 主人公の父親の職業はたしかに判事ではあるが、主人公が父親を呼ぶときに判事って言うか普通? 翻訳物を読み慣れていないせいかもしれないが、文章を追うのに精いっぱいで、話のに入り込めなかった。 それと、作中には中年女性と年若い男性との恋模様が2組描かれていて、1組はプラトニック、もう1組は体の関係のある恋愛なのだが、これは、アメリカでは中年の女性層をターゲットに書かれた物なの? そのあたりが妙に違和感があった。
0投稿日: 2013.04.06
powered by ブクログ2011年「このミス」海外1位。『クリスマスに少女は還る』同様、主人公は過去に大きな傷を負った元捜査官。そして脇役も曲者ぞろい。本作は『クリスマスに…』に比べさらに曲者度がアップ、しかも登場人物も多く、場面転換も次から次にで物語の流れについていくのに忍耐と記憶力が必要だった。 どんどん変わる場面設定とくせが強い脇役が大人数…とは『フロイト』シリーズにも通じるものがあるが、あちらの方が軽妙で私は好きだった。 シリアスすぎて疲れた…。
0投稿日: 2013.01.26
powered by ブクログ賞味期限の切れたデコレーション・ケーキのような小説。 つまり、あれやこれや飾りつけはあるが、パサパサに乾いていて味気ない文章。文庫本の背表紙には、「迫力のストーリー・テリングと卓越した人物造形」とあるが、自分的には「詐欺的宣伝文句」。 降霊会だの舞踏会だのといった、およそ現代アメリカとは似つかわしくない設定に、有り得ないような性格の小娘(あり得ないだけでなく不愉快な存在感)。 無駄な描写も多く、文庫本510ページは300ページにでもまとめられる内容。 賞味期限の切れたケーキをこれでもかと強要された気分。読了するまでに相当な忍耐が必要だった。
1投稿日: 2012.12.15
powered by ブクログ海外翻訳ものって、どうしていつも読みにくいのか? もっと普通に書けよ、と言いたくなるぐらいまどろこしい表現だらけだ。ミステリーとしても、平凡だがアメリカ人にはこういう田舎町の閉鎖的な人間関係というのが魅力的に見えるのだろうか。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
敬愛する杉江松恋氏の昨年のベストワンなので、読むことに。 最初は文学的な香りのする文章に二の足を踏んだものの、 徐々に暗示的な描写や台詞がたまらなく面白くて惹き込まれた。 人物描写や人間関係が濃密に描かれているのがいい。 この狭い田舎町にこんなに多くの奇人変人曲者達がいて、 誰もが亡くなったジョシュに関係していて、 誰もが異様な程怪しく、そして森に秘密が隠されているなんて、 昔ハマった「ツインピークス」のよう。 ひょっとしたらこれは「バ○ミス」(※)なのかと 中盤を過ぎてもただひたすら疑念は増すばかり…。 そんな感じで、後半までフーダニットを楽しめる。 が、ラストでは「バ○ミス」との期待は見事裏切られ、 ラスト100ページは場面展開も加速し、 一気にゴールへと突入する。 ストーリーには直接関係無い小遊び的な設定も多々あり、 暗示的な文章と共にその辺が私にとっては魅力的なポイントだった。 それと、悪い癖で、また見つけてしまった。 「」の括りがおかしかった箇所が1点と、 ジョシュのカメラの機種が 「キャノンFTb」となっている点。 (正しくは「キヤノンFTb」。) 「キユーピー」や「シヤチハタ」、「富士フイルム」など 発音と表記が違う企業はわりとある。 ミステリーとしては珍しく再読したくなる素敵な小説だった。
0投稿日: 2012.06.30
powered by ブクログカルフォルニア州北西部にある広大な森に隣接した小さな町『コヴェントリー』。当時一七歳の『オーレン』は二つ下の弟『ジョシュア』と共に森へ行き、戻ってきたのは兄一人だった。 二十年ぶりに呼びもどされたオーレンは、誰かが玄関先に死んだ弟の骨を一つづつ置いていくことを知る。彼を疑う保安官に協力を強要され調べ始めたオーレンと、次第に明かされる町の人々の秘密。 二十年の時を超えて、止まっていた時間が再び動き出す。 海外物はどうしても人物名が頭に入ってこない。しかも場面によって役職で書かれていたり、一つの省の中で視点が次々に入れ替わるので、何度人物紹介を見返したことか・・・。しかも事件との関連が見えてこないことの描写が多く、正直前半は中々読み進めるのに苦労しました。 ですが、物語が進むにつれ、引き込まれ最後は一気に。 ミステリー要素としてだけではなく、親子・友人・男女など色々な愛情がテーマであり、中でも不思議な家政婦の『ハンナ』は魅力的に書かれています。血のつながりがないどころか身元さえ不確かな彼女を受け入れた家族との間に築かれた深い心の繋がり。 「家族の死には罪悪感がつきもの」というかに序の言葉は深く残りました。
0投稿日: 2012.05.21
powered by ブクログ死んだ弟の骨がひとかけらずつ返ってくるという導入部がおもしろい! そしてバイ・プレーヤーが魅力的な小説。鉄の心臓をもった家政婦ハンナや、家の修繕をおこたらず、死んだ犬を剥製にして保存する主人公の父親が切なくてグッとくる。〈家を幸せだったころのままにしよう〉という執念かな。あと隠遁の元警官スワンがかっこよかったなあ。ブクログでの皆さんの反応は好き嫌いはっきり分かれてるけど、私は100%楽しめました~
3投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2年越しぐらいでようやく読み終わった本。 大まかなストーリーは忘れないのだが、 登場人物の名前と相互関係は時間が経つたびに忘れ、 何度か多少読み直して補完しながらほそぼそと読み進めた。 物語が霧に包まれている前半は、とにかく読み難い。 正直に言えば、読み難さは最後まで続いたが、 終盤は一気に読んだことで、何とか理解できた。 事件そのものの真相については、 それほど驚愕や逆転のカタルシスを感じなかった。 むしろ、各人物の裏に潜む顔や、奇妙な関係の方が、 ミステリー然としている。特に主人公オーレンと、 イザベルの関係は、俗に言えば「ツンデレ」「ヤンデレ」 的であり、ある種ラブコメとして読めてしまった不思議。 お世辞にも読みやすいミステリーではないので、 万人にオススメはできないが、奇妙な世界観に 没入できて、読み難い文章への耐性があるならば、 海外文学の教養として読んでみるのも良いかもしれない。
1投稿日: 2012.04.08
powered by ブクログ家政婦ハンナの求めに応えて20年ぶりに故郷に戻ってきたオーレン。夜、戸口の外に骨がこつんと置かれていた。それはここのところずっと続いていると言う。どうもその骨は森で行方不明になって亡くなった弟のものらしい。 そしてドアには内側から閉める3重の鍵が取り付けられていたり、家の車の鍵をハンナはなぜか戸棚の缶の中に閉まっておいたり。この家でいったい何が起きているのか。弟の死の真相はいったい?! 戸惑いを隠せない『10代の頃から熟女キラー』のオーレン! 序盤、それぞれの登場人物の行動の意味がよく分からないところが多くて、伏線だとしても回収されるときには覚えていないだろうな~と思ったのと、文章の人物の視点がホイホイ変わるのにしばらく慣れなかったのでモヤモヤしてあやうく積読行きになるところだった。 けれど読み進めるほどに、味が増してくる。主人公オーレン含めて全員怪しくなってくる。そして全てが愛ゆえの行動なのだと分かってくる。(殺人は例外だけれど。) ひらひらワンピースを着た中年女性ポーク捜査官の狐の化かしあい、スーパー家政婦ハンナの活躍、ケイブル保安官とデイブ副保安官のダメダメっぷり、イザベルの怒りのもちの良さ…などなかなか面白かった。
0投稿日: 2012.04.02
powered by ブクログまわりくどい、語りが。主人公と父親の「決まりきった質問はしない」というルールが物語全体を通して適用されているよう。登場人物たちのことも、その言葉だけで判断することはできない。彼らは本当の事はほとんど言わないし、何を考えているのか想像するにも一苦労。それがリアルな人間だと割りきるにも、最後の最後には善悪がきっぱり別れて、悪人がすべてを背負うことで解決、というから釈然としない。もやっとする一冊でした。
1投稿日: 2012.01.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2011年の「このミス」海外編1位の作品。 20年前に死んだ弟の謎を解き明かすというミステリーだが、推理を楽しむというよりも「コヴェントリー」というカリフォルニアの小さな町に住む人々の複雑怪奇な人生を描くことが中心となっている。言うならば、デヴィッド・リンチのテレビドラマ「ツインピークス」のような作品である。 悪くはないのだが、結構な数の登場人物を把握して、その独特な世界観にはまっていくまでがちょっとしんどく、半分くらいまでは、なかなかページが進まなかった。
0投稿日: 2011.12.19
powered by ブクログ翻訳が残念な感じだった。 主語を探すのに必死になってしまい ストーリーを追うのが精一杯。 物語としての可否を冷静に判断できないのが悔しい。 でも家族の温かみは伝わってきたと思う。
0投稿日: 2011.11.02
powered by ブクログタイトルに惹かれて。 ミステリーというより、家族(地域?)ドラマのミステリー仕立てという感じでした。 あまりその辺にこだわりがないので、人物関係が絡み合って二転三転するのが面白かったです。 脇役なんだけど、何を考えてるかわかるにつれ、父親に愛情が湧いてくる。 あとハンナはほんといいキャラクターですね。
1投稿日: 2011.09.29
powered by ブクログ面白くない本は途中でやめるのでここに書くまで至らないのだが、「このミス」の1位くらいの本は読もうと考えたのが間違いで、面白くなくても読み終えてしまった。 とにかく途中から文章が頭に入ってこなくなって、目を通すだけになる。こんなことではいけないと最初のページから読み直すのだがそれもなかなか続かず、活字だけ目で追ったとこも多い。あまり読んだとはいえない状態で読了。 この本がつまらないというより、翻訳ミステリというのがワタシにあわなくなってるのだろう。昔は本と言えば創元推理文庫のことだったというのにさびしいことだ。 20年ぶりに故郷に帰ってきた主人公。昔いろいろなことがあった人が年をとりそのあたりをうろうろしている。ユニークなキャラクターが入れ替わり立ち代りなのだが、風呂に入っていないので臭くて彼女の勤める図書館には誰も立ち寄らないなんてキャラに興味が持てない。感情移入できない。20年前の弟を殺した犯人探しというのもつまらない。
1投稿日: 2011.09.24
powered by ブクログ単純なミステリーだと思ったら大間違い。アメリカ西海岸の閉塞的な田舎町に、いわくありげな不思議な住民達。主人公を含めてみんなが怪しすぎてコワい。読みにくい展開なのだが、謎が気になって最後まで読めてしまった。これまた謎多き家政婦が魅力的なキャラ。 主人公はなぜ昔なじみの女性に会うたびに殺されそうになるのか、というとりわけ不思議な謎が明かされたときはスッキリした。
0投稿日: 2011.09.16
powered by ブクログ2011年版このミス第一位(海外編)。 緩やかに時が進む小さなまちで、引退した判事の下に、 彼の失踪した息子の骨が、欠片になって帰ってくる・・・。 いったい誰が、何の目的でいまさら骨を送るのか。 そして、彼の失踪した原因は?兄(主人公)は真相解明に乗り出す。 幻想的な森を印象深くストーリーに組み込ませ、 小人のような家政婦ハンナが絶妙に物語の引き出し手となっています。 技巧に走るミステリとは一線を画し、ストーリーそのものに引き込まれます。 敢えて赤裸々に書くのではなく、曖昧さを効果的に使い、 上質の物語へ引き上げていく書き方がすばらしい。 自然ともう一度読み返したくなります。
2投稿日: 2011.09.03
powered by ブクログ誰かが玄関先に死んだ弟の骨を置いていく、というシーンから始まるストーリー。過去の事件が暴かれることで田舎町の秘密が明らかになり、人々が再生していく。話的にはなんとなくカードの「死者の代弁者」を思い出した。アメリカの田舎町ってなんでこう閉塞的な雰囲気を醸し出してるんだろうなあ。まあ面白かった。
0投稿日: 2011.08.21
powered by ブクログミステリとしてがっちり構築されているのではなく、言い回しや展開などの語りの面白さが魅力の作品。その辺に詳しくないので、洒落た言葉や伏線を結構見逃したと思われるのが残念。
0投稿日: 2011.07.31
powered by ブクログオコンネルの最新作。ちょっと期待しすぎたかな? クセのある登場人物ばかりでその辺りはオコンネルらしいといった所かな。
0投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログ骨身に沁みる退屈さ。これはミステリではない。ミステリ仕上げの家族ドラマである。 小さなコミュニティで変人たちが右往左往してる印象しか残らない。その変人にしても、愛すべき変人ではなく、ただの変人でしかないのだ。謎解きは早々に破綻し、陰でこそこそと繋がろうとする変人の行動にすべてのページが費やされている。そこにリアリティは微塵もなく、おとぎ話を読んでるよう。 よくこのネタで勝負できるとそこは大いに敬服するが、関わりたくないタイプの作家であることは確か。なのに巷では高評価。まだまだ偏読っぷりは解消されないのだなと自分にも呆れてはみるが、合わないものはどうしようもない。
0投稿日: 2011.07.07
powered by ブクログそれぞれの登場人物たちが過去を引きずりながら、生きている。しっかり現実を見据え、未来を考えているのは家政婦のハンナだけ。そのハンナから手紙をもらったオーレンが帰省するところから極上のミステリーが始まる。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログ良質な小説ですが登場人物の名前がどうしても覚えられず、何度も名前の読み返しをしてしまいました。全体的に暗い雰囲気がある小説なので読み進むのが結構大変でした。
0投稿日: 2011.06.28
powered by ブクログまたしても、時間切れ。肝心の結末が未読のまま図書館に返却。明日から海外なのでしかたなく。 十七歳と十五歳の兄弟。二人は森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。二十年ぶりに帰郷した兄。何者かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつひとつ置いてゆく。 設定はわくわくだったけど、登場人物のイメージがなかなか固まらないまま、ストーリがゆっくり展開。未読の後半がおもしろいのだと思う。多分。
0投稿日: 2011.06.26
powered by ブクログしんどかったー。実にしんどかった。変な長さ。長いのはいいんやけど、変な長さ。たまにパーカー長い人いるでしょ。 それ。 はじめて外人さんのやつを読んだけど、名前がややこしくなって、全然入ってこなかった。何回も登場人物のとこ見直した。
0投稿日: 2011.06.25
powered by ブクログ相変わらず、犯人はどうでもいい。登場人物がよく書けているので、ミステリーにしては、ストーリーが良い。主人公とイザベルの恋愛は、ちょっとやり過ぎ。もっと早く仲直りするだろうな、普通。
0投稿日: 2011.06.18
powered by ブクログ十七歳の兄と十五歳の弟。ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのように保たれた家。誰かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつずつ置いてゆく。何が起きているのか。次第に明らかになる、町の人々の秘められた顔。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。『クリスマスに少女は還る』の著者渾身の大作。
0投稿日: 2011.05.24
powered by ブクログ私の評価基準 ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版 ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ ☆☆ 普通 時間があれば ☆ つまらない もしくは趣味が合わない 2011.5.20読了 趣味が合わなかったのかな、あんまりは面白くありませんでした。このミス一位とかで、期待が高か過ぎた所為かもしれません。 ミステリーとしては、謎や伏線はたくさんあるけれど、ほったらかしか、もしくは当たり前なところに投げられていて、真相もいろいろ焦らされるけど、まあそうだよね、というところに落ち着く。 散りばめられた謎に喰いつけると、振り回されて良いのかもしれないが、私はあまり入り込めなかった。今でも、あれは何だったのかなというのはあるけれど。 小説として愛、色々な愛が書かれていると解説?にも書かれていて、確かに類型的ではない、でも、本当に有る愛の形が書かれているように思えた。でも、それならわざわざこのようなスタイルでは無くて、もっと普遍的な状況設定にすればいいのに。 ページをめくると、突然場面がガラッと切り替わって始まるスタイルが、全然馴染めなかった。うっかりすると、ページ飛ばしたかと勘違いしそうだったのは、私だけ? そして、最も馴染めなかったのは、すれ違いざまに、口も聞かずに、向こう脛を蹴り倒して行くという暴挙、最後には、墓前の花を、雑草にして投げ落として行く。あんまり、普通じゃないよね。これは、もう愛じゃないと思うけど。
0投稿日: 2011.05.20
powered by ブクログ愛おしい骨 (創元推理文庫) 著者:キャロル・オコンネル 東京創元社(2010-09-11) 販売元:Amazon.co.jp クチコミを見る 原題が 『Bone by Bone 』 なんて、訳すのかわからず、なんかそういう言い回しがあるのかと思い辞書で調べましたがわかりませんでした。 インターネットで調べていて、アマゾンの洋書版の本作品の内容紹介を読んで、謎が解けました。 Brothers Oren and Josh disappear into the woods. Only Oren comes out. Twenty years later, the mystery of what happened to Josh is going to be exposed, and somebody is finally sending him home-bone by bone. なるほど。 step by step とかと同じでした。 これも、日本語にすると訳しにくいですよね。 2011年度、『このミステリーがすごい!』海外部門のべスト1作品です。 やたらにあちこちの書評で絶賛されていたので、読まなきゃなぁ、と思っていました。 これは、ミステリーではありません。 ミステリーですが、愛の物語です。 大絶賛!!! たぶん、すごく読みにくいと思いますが、是非読んでいただきたいです。 はじめ、流し読みしていましたが、途中ではじめに戻ってゆっくり読み直しました。 アメリカのミステリーっぽくないなと思いましたが、やはり、アメリカの出版社には断られ、はじめイギリスの出版社から出されたそうです。 私は日本の有名な作家の作品に雰囲気が似ていると思いました。 先入観を与えたくないので読み終わったら、誰に似ていると思ったか是非私に聞いてください。
1投稿日: 2011.05.18
powered by ブクログ読むのに時間をかけ過ぎてストーリーを追うのが大変だった。多彩な登場人物は魅力的です。映像化してほしいな、と思った。
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログ2010年のこのミス一位、まるで理解できず。どこが魅力でこんなに評価が高いのかぜひ知りたい。感性の違いに呆然とする翻訳物のひとつ。
0投稿日: 2011.04.16
powered by ブクログ雰囲気は好き、でも腑に落ちないところもいくつかあります。他の作品は評価が高いので、著者を追っかけてみようと思います。
0投稿日: 2011.04.11
powered by ブクログミルフィーユみたいな物語。 ミステリ要素あり、 キャラ小説みたいな変人度高し、 叙事的で、 深い悲しみあり、 図書館の主(風呂に入らない筋肉の小山)あり、 おかしみあり、 文学的要素(キリスト教の悪習?)がさりげなく配され、 ホラー要素もあり、 怪奇物っぽいところもある。 それらが渾然一体となったすばらしい作品。 焦って読んだので感動が大味だったので、もう一回忘れた頃に読む。
0投稿日: 2011.03.01
powered by ブクログミステリというより、物語? 確かに、愛の話だろうとは思うが・・・頷けない面もあるものの、読み応えがあり、面白い。 多彩な登場人物ばかりだけれど、それぞれがきちんと描かれているところも感心する。しかし、主人公オーレンを好きになるには、今ひとつ何かが足りないような気がする。 マロリーのほうが私は好み。翻訳再開して欲しい!
1投稿日: 2011.02.18
powered by ブクログ登場人物みんな弟の失踪にかかわる秘密を持っているそぶりで、ドキドキしながら読んだけど途中からドキドキし疲れた! どんでん返しとか叙述トリックとか、鮮やかなギミックのミステリーを読み慣れた若者には少々退屈かもしれないけど、なんともいえない味わいがあり私は好きだな
0投稿日: 2011.02.08
powered by ブクログKL,CL 2011.1.16-2011.2.1 面白かったけど、回収されていない伏線があったような。
0投稿日: 2011.02.06
powered by ブクログ最初から最後までハンナさんに夢中でした。家事の腕はもちろん完璧、隅々まで抜かりなく気遣いが出来て、男の子がやましいことを考えてたら口に出さなくても気づいて叱り、家宅捜査で家を荒らした警官に一睨みで言うことを聞かせられるミステリアスな家政婦って、惚れるしかないやろ…… ハンナさんに夢中だったぶん、他の部分の魅力には気づけなかったかも。事件自体にさほど謎はなく、人間ドラマが主題。主人公も容疑者の一人なので事件を探ってるのかどうなのかイマイチ共感できなかったのが残念。色々面白そうなことはたくさんあったけど、そのせいでどれに注目すればいいのか逆にわからなかった印象。 オーレンさんの運命が歪んだ理由は「ちょ……!」という感じでした。いや、弟の死という出来事よりずっと前に起こっていた歪みと聞いて一体何がと思ってたら、そんな……いやまあ、イザベルさんにしてみればそりゃ根に持つわ、会うたんびに攻撃するのも納得だわな出来事ですけれども。 一番好みだったのは弁護士夫妻の愛憎かなあ、やっぱり。あの結末がクライマックスすぎて、事件の方が霞んじゃったかも。
0投稿日: 2011.01.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本をくれた人からは、文学的すぎてどうかなぁといわれていましたが、冒頭からぎょっとするようなはじまり方で、そのあとも何が次に分かるのかどきどきするような展開で、一気に読みました。面白かったです。
0投稿日: 2011.01.24
powered by ブクログ家政婦のハンナがとても素敵なキャラをしている。 愛おしさと憎らしさが共存している狂気さが 読んでいて切なくなる。 読んでとても満足
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
解説にもそんなことが書いてあったが物語を好きな人なら面白いと感じるだろう。癖のある人々が暮らす町を舞台にした過去の事故の真相をめぐる物語。登場人物の誰もが何か秘密や謎を抱えており、表に見えてくる関係の裏にどんな糸が張り巡らされているのかがとても気になる展開。 『クリスマスに少女は還る』のときも感じたが、オコンネルの物語は少しファンタジックで現実感が希薄な気がする。現代の物語のはずなのに、クリスティーとかクイーンとかの古典的、舞台劇的な雰囲気を漂わせているような。 自分的にはその変がちょっと違和感を感じたり、伏線の回収の仕方がミステリとしてもう少し頑張ってほしかったりするのだが、物語的に”おもしろい”と言える類の作品。 ■このミス2011海外1位
0投稿日: 2011.01.15
powered by ブクログ核となる事件そのものもそうなのだけれど、登場人物たちも最初は遠目にぼんやりとその姿が見えているにすぎなかったのが、徐々にくっきりと焦点を結びだすといった風なのが面白い。 そうしたなかで、最初からくきっと際立っているハンナ・ライスとおバカ犬ホレイショーに出会えただけで、もう満足。 Bone by Bone by Carol O'Connell
0投稿日: 2011.01.09
powered by ブクログ2011年度の「このミス」海外編 1位だそうなので読んでみたのだが、ミステリーとしても、物語としても凡庸。今年は海外ミステリー不作の年だったんだろうか。 「切手ほどの」小さな町を舞台に、二十年前に起きた未解決殺人事件が、また新たな事件を呼び起こす…という物語。小さな町の人びとの暮らしを柔らかな目線で見つめたところはうまく描かれているのだが、破綻気味のプロットがせっかくの雰囲気を損なってしまっている。 解説者もこの凡庸な作品を絶賛し過ぎだし、「このミス」1位という期待の高さが逆に作用してしまって、星二つ。普段、年間〜第1位とかいう作品は遠ざけて手を出さないことが多いのだが、たまたま気が向いて読んでみたらこのザマだよ。
1投稿日: 2010.12.27
powered by ブクログ物語の始まりは、 退役軍人である主人公オーエンは、家から送られてきた手紙をきっかけに故郷の街に戻ってくる。そこで彼は家族から、家の玄関先に定期的に人骨の一部が置かれていることを聴かされる。その骨は少年の頃、森で行方不明になった弟のものだった、 という感じです。骨が戻り、オーエンが戻り、止まっていた時間が動き出す。 描き方としては、主人公にのみ焦点を当てるタイプではなく、登場人物たちにぱっ、ぱっ、とスポットライトを当てていくもの。そのため、登場人物の心情に感情移入はしづらいように感じた。兄から弟への愛情を身に迫ったものとして感じられなかったのは少し残念に思う。 物語は、はじめはゆっくりと、オーエンの周りにいる意味ありげな登場人物たち(の行動)について語られ、後半は事件の核心に早足で近づいていく。けれど、謎解きもの、という印象はあまり受けなかった。何故、殺されたか、誰が殺したのか、は物語の中心からは少し離れたところの問題だったように思う。事件の周囲にいる人々の思惑に頁を割いている。 登場人物たちはみんな色とりどりのセロファンを持っていて、それをジョシュ(殺された弟)の死体の上に被せている。事件を複雑化させたのは、そのセロファンであり、死体と彼らの上に流れた時間だった。
0投稿日: 2010.12.24
powered by ブクログ「クリスマスに少女は還る」の衝撃が再現されるのかと思ったが…。謎めいた語りは魅力たっぷりで、我知らず先へ先へと誘われていく。でもついつい比べてしまうのでねえ。「クリスマス〜」は「あれを読む前の私に戻ってもう一度読みたい本」のひとつなので。
0投稿日: 2010.12.13
powered by ブクログマロリーのシリーズではない新作。 読み応えあります。 「クリスマスに少女は還る」に続く系統でしょうか。 文章はスタイリッシュで、登場人物は非常に個性的な所はマロリーのシリーズにも通じます。 このミステリーがすごい!2010年の1位。 ある日、森に行った兄弟…15歳の弟ジョシュは帰らず、17歳の兄オーレンだけが帰ってきた。 町中総出で探したが、ジョシュは見つからないまま… オーレンは遠くの学校へ行かされ、そのまま軍に入って帰らなかった。元判事の父に追放されたと感じていたのだ。 20年後、故郷に戻ったオーレンはスター性のあるハンサム。 母亡き後に兄弟を育ててくれた家政婦ハンナは、小柄で素性のわからぬ謎めいた女性。彼女が傑物なのです~。 弟のものらしい骨が少しずつ玄関先に届けられるという奇怪なことが起きていた。 家は20年前のまま、弟の部屋は服や靴の位置さえ変わらず、犬は剥製にされていた。 大金持ちの娘イザベルと街ですれ違ったオーレンは蹴りを入れられる。今は鳥類学者になっているイザベル。 11、2歳の頃、恋心がお互いにあるのは周りにも一目瞭然だったが、実際には口をきいたこともないままだった。意地っ張りな幼い恋。 何か隠している保安官。 図書館に住みこんで動かない巨大な女性は、町の怪物と恐れられている。 自己顕示欲の旺盛な弁護士アディソンはイザベルの義父。 その妻がイザベルの母セアラで、すごい美女だったが今は重度のアルコール中毒。お城のような豪邸に住みながら、虜囚の姫君のよう。 年に一度だけ、誕生日記念の舞踏会が催されるのが町の大きな行事になっていた。 写真で小遣い稼ぎをしていた弟は15で既に才能を開花させていた。街のあちこちに張られている弟が撮った写真。 そして、今も行われている降霊会… 町の人々の秘密が次第に明らかになっていく。 父が調査を依頼した元警官のスワンをオーレンは訪ねる。 捜査官としての経験を積んだオーレン・ホッブズは、自らも疑いを掛けられながら、今度こそ真相にたどり着けるか…?
1投稿日: 2010.12.10
powered by ブクログ街の人々の秘密が次から次へと暴かれていく前半はちょっと退屈だったけど、人間の狂気があばかれていく後半はおもしろかった。
0投稿日: 2010.11.03
powered by ブクログSPAの書評を見て読んでみた。 地味な話だけど、確かに最後まで飽きさせない語りはさすが。 ただ、人物達にいまいち移入出来なかった。お国の違いだから?
0投稿日: 2010.10.21
powered by ブクログまさに、歪んだ愛の物語である。 20年ぶりに兄が帰郷した。それは、15歳で失踪した弟の骨がひとつづつ家に戻ってきたからだ。 「クリスマスに少女は還る」のオコンネルのノンシリーズです。 「クリスマスに少女は還る」も、マロリーシリーズも、個性的というよりもっと強烈な人々が出てくるが、これはもっと偏っている。誰もかれもが、自分の世界をひたすら守ろうとしていて、そのための手段を選ばない。その一方で、狂おしいまでの他者への愛が行動の基盤になっている。 愛が歪む、その悲しい結末を見るようだった。 にしても、オコンネルの人物造形はすごい。 妻に死なれた判事の家に、突然現れ、家政婦として居ついてしまうハンナ。物語は、彼女ゆえに動きだし、帰結する。 そして、主人公を愛しながら歪んでしまっている隣家の娘。 歪んだ理由は、とてもまっとうで、歪んだヘンな人間ばっかりでてくる物語の中で、彼女と主人公の二人だけが妙にイノセントに見えるのである。 多分、それが作者の手だったんだろうと思うけどね。 ともあれ、オコンネルは最高に面白いです。 お願いですから、マロリーシリーズの続きをさくっと出して下さいm(__)m
0投稿日: 2010.10.20
powered by ブクログ最初は独特の文体にダレたが、途中からは圧巻の一言。 ツイン・ピークスのように狂った住人たちの街に降り立った「大天使」オーエンの冒険のはて。 悲惨な物語なのに、不思議と明るい読後感。 思春期の恐ろしさ。 大傑作。
0投稿日: 2010.10.15
powered by ブクログ「クリスマスに少女は還る」がとても印象深い作家さん。 今回の作品もかなり良かった。登場人物の会話もテンポも描写も良く、すっとアメリカの田舎町の舞台へ引き込まれる。いたるところに伏線がはられ、あとから「ああ、そうかあ」と納得。ただ、英語では頭文字が異なるが、日本語ではイヴリンとイザベルがよーく似ていて時々混同(笑)。勢いだけで読み終えてしまう軽いミステリとは一線を置く、読みごたえあるミステリ。
0投稿日: 2010.10.15
powered by ブクログなんてことだ、この小説は完璧だ。 前半を読んでいる時はとにかく面白くて面白くて大興奮だったが、 後半はどこまでこの小説は完璧なのかと怖くなった。 魅力的な登場人物も場面描写も、まるで映画を観ているように頭の中に描ける。 全く隙がない、完璧すぎて怖い。 今のところ今年一位。
0投稿日: 2010.10.10
powered by ブクログ『クリスマスに少女は還る』のキャロル・オコンネル。マロリーのシリーズも最近出ないしと諦めかけていたところに見つけて、即買いました。期待が大きすぎたかも。面白かったけれど満足は出来なかった。人物設定は相変わらず極端で奇天烈だけれど、単に不格好なわけではなくそれぞれのコンプレックスや哀しみを個人の特徴としてデフォルメしたかのようないびつさなので、独特の不思議な魅力があって、その世界に引き込まれてしまうのは相変わらずでした。ストーリーと同じくらい雰囲気や世界観を楽しめる作家です。家政婦のハンナがとても良い存在感でした。日本で紹介されてない作品も少しずつでいいので訳して出版してほしい。
0投稿日: 2010.10.06
powered by ブクログちょっと期待はずれかな。。。 ミステリー史に燦然と輝く傑作、『クリスマスに少女は還る』は読み終えた後、強烈なカタルシスを感じた。そうだったのか!!!と全てがストーンに胸に落ちた。 わたしが以前、書いていたブログ三十路女の日々是生活 in奈良でも■わたしが愛したミステリー Part4 ~『クリスマスに少女は還る』として感動を訴えている。何度、何度、読んでも素晴らしいミステリーであることは否めない。 翻って『愛おしい骨』はちょっとね~、なんていうか、途中から若干飽きてきました。。。つまり、ストーリーにのれなかったということ。加えて、『クリスマスに少女は還る』に通じる部分も多々あり、特に登場人物の設定がね。いや、正直に書こう、名前が違うだけでほぼ同じような登場人物かな。そもそものミステリそのものの設定も、『クリスマスに少女は還る』とダブルからね。 さて、あらすじ。今回は版元、東京創元社のHPから。というか、本のあとがきから。 舞台はカリフォルニア州北西部に位置する、広大な森に隣接した小さな町コヴェントリー。そこは、半径三十キロ以内に携帯電話の中継塔がひとつもなく、時間と距離が、“カラスが飛ぶように”ではなく、“カタツムリに翼があったなら”という言い回しで計られ、表されるような、ゆったりとした時が流れるスモールタウンだ。これまでに多くのよそ者たちが人生をやり直すために、あるいは追跡を逃れてゆっくり休むために、この“安全な我が家(セーフ・ハウス)”のような場所に引き寄せられ、骨を埋めてきた。 物語は、主人公のオーレン・ホッブズが、深い痛みと夜の恐怖と人生最良の時を与えてくれたこの故郷の家に、二十年ぶりに帰還する場面で幕を開ける。幼い頃に死んだ母の代わりにオーレンと弟ジョシュアを育ててくれた家政婦ハンナ・ライス。彼女に乞われて還ってきたオーレンを迎えてくれたのは、当のハンナと元判事である父ヘンリー、まるで時が止まったかのように“あの日”と同じ状態に保たれた我が家、そしてジョシュアの“骨”だった。 二十年前の夏、当時十七歳だったオーレンは三つ年下の弟ジョシュアとともに森に行った。けれどもその夜帰宅したのはオーレン一人だけ。ジョシュアは“あの日”を最後に姿を消してしまったのだ。 その弟が、いまになってうちに帰りだしている。骨になって、ひとつずつ。一体誰が何の目的で何ヶ月間にもわたって、深夜、玄関ポーチにジョシュアの遺骨を置き続けるのか? そう、出だしはいいのよ。 行方不明になった弟が骨になって帰ってくる。ひとつずつ。 ゾクゾクとするわ。そして、その弟を探しに兄、オーレンが帰ってくる。陸軍の犯罪捜査官(CID)として華々しい計零機を誇った兄が。この陸軍の犯罪捜査官のくだりで懐かしくも『将軍の娘』を思い出したわ。次はコレを読もうっと。 イマイチ集中できないせいか意識が散漫になってしまい、つじつまがわたしの中であわないことが多い。加えて、幾重にも絡み合い、過去と現在。わたしが好きなパターンではあるんだけれど、あまりにも濃い人間関係にクラクラ。時を経ると人はこれほどにも変わるのか?と疑問と人間関係もこうまでも曖昧なものになるのか?と謎、謎、謎。 何よりも主人公である(と思われている)オーレンの人格があまりにもぼんやりとしすぎている。とらえどころのなさ、と言おうか。もちろん、キャロル・オコネンルの小説はそのとらえどころのなさがまた一つの魅力でもある。しかし、今回はオーレンに限らず、全てによるべのなさ、とらえどころのなさ、曖昧さがつきまとい、それが小説の世界にのめりこめなかった原因の一つでもあるように感じる。 また、あとがきでくどいほどに「狂おしいまでの愛の物語」の書かれている。まー、確かになんとなく共感できる部分もある。しかし、その愛すらも幻のように儚く、とらえどころがない。何故、彼は彼女を、彼女は彼を、夫は妻を、妻は夫を、娘は母を、父は息子を、息子は母を・・・と謎、謎、謎。 肝心のミステリーはさすが、といわせるものがあったように思う。というか、最後まで犯人がわかりませんでした。。。しかし、そういわれてみると、あの伏線は・・・ここにきたのか、とストーンときました。わたしの感想として悲しい結末でした。 最後に、この本は1度でその魅力が分かるものではない、と思う。何度も何度も読み返し、伏線を辿り、人間関係を辿り、その中にある、とらえどころのなさ、を楽しむものだと思う。それがオコンネルの真骨頂なのだろう。
0投稿日: 2010.09.27
