
総合評価
(3件)| 0 | ||
| 1 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 1 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冒頭で見田宗介による戦後日本を三つの時代区分に分けて認知する取り組みが紹介される。各々を現実との対義語を基に整理し、プレ高度経済成長にあたる敗戦〜1960年を「理想」の時代、高度経済成長にあたる1960〜1970前半を「夢」の時代、そしてポスト高度経済成長期である1970後半以降を「虚構」の時代と表現している。 敗戦後、経済成長だけを頼りに奔走してきた日本人。アメリカを手本としながら技術・文化を取り入れ、個人が満足できる社会という理想が蔓延していた。しかしながら日本の歴史を完全に無視した施策が続いたことにより、郊外には「地元に縁のゆかりもない民衆の夢を詰め込んだテーマパーク」を彷彿させるニュータウンが浮かび上がってくる。そしてバブルも崩壊し経済成長も見込まれず、地の歴史に根が張られていない浮世だった虚構の街並みが現れるのである。 戦後80年間は一括りとして語られることが多かったが、タイムスケールを短く区切って現実との対立概念として民衆は何を感じていたのかを論じることにより、当時の空気感を詳細に感じることができた。その人が青春期をどの時代に生きていたかは、相手の人格を理解する上で非常に重要なことだと実感した。歴史を把握すると、相手の思考回路の基となっている種のようなものをうっすらと掴み取ることができるのかもしれない。 本著の中で批評家として紹介された福田恒弘、小林秀雄、柄谷行人の時代を視る視点、言葉の重みには驚かされるものがあった。今度作品を手に取ってみようと思う。
1投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログあくまで個人的な印象だが、およそ文芸評論と言われるものほどつまらないものはない。「」や、<>などカッコの多用と引用、本人はよくわかっているようだが、それを読む者にわかってもらおうとするディセンシーが感じられない。将来的に文芸評論なる表現を改変していかないと、文芸評論の存在そのものが消えていくのではないか。
0投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログ【戦後思想への新たなテーゼ】「政治と文学」というテーマで、常に語られてきた戦後思想。今世紀を生きる我々に有効な思考とは? 気鋭の批評家による画期的論考!
0投稿日: 2017.05.18
