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光の帝国 常野物語
光の帝国 常野物語
恩田陸/集英社
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総合評価

821件)
4.0
264
306
167
24
4
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    このレビューはネタバレを含みます。

    根底で舞台の筋が通るかと思いきやの連続短編集。遠いけど繋がっているようで繋がっていない。読み進めるほどにその距離が遠ざかる。序盤は良かった。でも、中盤に差し掛かると、物語の出口が見えない状態で読者を置いてけぼりに。ただただ、「人間の特殊能力」にスポットして進行する。読了。いや、冒頭の短編部分の伏線は最後に回収するのが綺麗なのに。。それに、巻末になっても「フリガナ付きの登場人物」が居て、ガッカリ。恩田陸さんの「夜のピクニック」が良かっただけに、今作は残念な思いです。 そして驚くことに、作者自身が本作は色々詰め込みすぎて迷走したことを、「あとがき」において公表している。そりゃそうか。

    1
    投稿日: 2026.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

     表題から想像していた話とは違っていて、(もっとホラーテイストで壮大なのかと勝手に思っていた)普通の暮らしの中に住む人々のSF的なお話だった。なんとなくジブリの平成狸合戦ぽんぽこを想像した。  短編が連なり、特殊な力を持ったひとびとと、普通のひとびとが関わってゆく話が描かれる。中でも表題になった「光の帝国」は、力を持ってしまったがゆえに狙われてしまった過去の常野の子どもたちの悲しいお話で胸が痛くなった。  現在も発達障害やLGBT等、いわゆる「普通」とは違うひとびとがいるが、偏見の目を持たないでフラットに接していきたいという気持ちにさせられた。

    0
    投稿日: 2026.02.03
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    随分と昔に読んだ作品だが読み始めるとあら不思議、やはり覚えているものである。内容の細かなところ、ではなく足が歩き方を覚えているというか。昔暮らした町に戻ってきたような雰囲気があるのだ。 どこからかやってきてどこかへ行く人々、権力を持たず、群れず。現代的な視点を持つ作家なら巨大な敵を登場させるのだろうが、恩田はそうしない。あくまでもこれを時代と人々の物語として描いていく。あちこちに寄り道しながらたどり着いた場所、そこにある微笑みと優しさに安堵と涙が漏れた。

    1
    投稿日: 2026.01.27
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    SNSで見つけて、気になり手に取った本。 出会えて良かったと感じることができた。 作者はカードを沢山使用した総力戦と後書きに書かれて、確かに其々の続きを読みたくもなったけれども、この本はツル先生が見届け続けている辛いことも暖かいものもある物語なのかなぁと読み終えて思った 穏やかで辛いけれども優しい そんな惹き付けられる本だった

    12
    投稿日: 2026.01.20
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    「いつかこのまばゆい光の生まれたところに、みんなで手をつないで帰ろう」 少しくすぐったくなる言葉が、最後にはぴったりだと思えるファンタジー小説。 不思議な能力を持つ「常野」生まれの人々。その生活はとってもキラキラしているのに、能力を狙われ脅かされ、残酷だったりする。光の強い場所は影も濃い。だからこそ魅力的なのだと淡々と教えてくれる本だった。続編があると知り大変うれしい。

    1
    投稿日: 2026.01.08
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    こういうファンタジーもの本当は大好きなのに読書モチベがちょうどない時期で、読了までに時間がかかりすぎて本当の面白さの10分の1しか体験できていないと思う。絶対もう一回読む!そしてもう一回読む時は登場人物の名前だけでもメモしながら読もう、、、 物語に直接関係あるのか?というところだけど、「黒い塔」で三宅あつしが選挙の演説をしていた時の内容が「ほう、、、」となった。 『雇い主は私たちなのです。』みんなちゃんと選挙に行こうネ、、、。 (2025.04.16~2025.05.16)

    14
    投稿日: 2026.01.04
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    オムニバス大好きなんです… 1冊で終わってないのが嬉しい。 心があったかくなって、少し重たくなって、読み終わってロス。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    何度目かの再読。 不思議な能力を持つ「常野」の人々。穏やかにひっそりと暮らす彼らをめぐる連作短編集で、地味だが切なく優しい気持ちになるファンタジーである。時々読み返したくなる本。

    0
    投稿日: 2025.12.27
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    アンソロジー小説「君が見つける物語」本作の第一話の「大きな引き出し」を読んで感激、常野シリーズ3巻をまとめ買い。良かった。充実した週末になりました。SFと言うよりはファンタジーかな。ストーリーもしっかりしてるし大満足

    0
    投稿日: 2025.12.23
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     厳かで、一方で民話のような懐かしさや親しみのようなものも感じられる、本書全体の世界観がとても好き。文体や、ファンタジー感のある設定が巧妙に組み合わさって独特の雰囲気を味わえる一冊でした。  短編のつくりになっていて、一番好きだったのはタイトルになっている「光の帝国」でした。  シリーズ化されているようなので是非他の作品も読んでみたい!

    13
    投稿日: 2025.12.14
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    恩田陸の愚かな薔薇に近い特殊能力系のSFチックな作品。誰かに利用されそうになり、互助しながら社会の片隅でひっそりと生きていく姿が微笑ましい。続編が気になる。

    1
    投稿日: 2025.11.23
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    SF普段は苦手だけど、描写が丁寧で読みやすくスッと入ってきた ほんとに常野という地方があるのかなと思って思わず検索した、、、

    8
    投稿日: 2025.11.17
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    もしかしたら東北がルーツのあの人も...と思わざる得ない面白さでした。 文章が情景を思い起こさせるのに十分すぎる表現力で、さすがだと感じました。 とあるフレーズは思わず音読してしまうほどに引き込まれました。 読み始めは短編集だから、それほど時間もかからず読めるだろうと思っていましたが 1章分のページ数が少ないが、内容はすっごく濃いのものでした。 正直、短編集を読んだ満足度の比ではないくらい高かったです。 まだまだ常野の物語は続くようなので、引き続き続編を追っていきたいと思います。

    3
    投稿日: 2025.11.16
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    久々に読んだファンタジー。私たちが生きる現実世界にもこの本にあるような不思議な力は存在しているのだろうと思った。登場人物が多くいっきに読まないと関係性を把握しきれない可能性がある。

    0
    投稿日: 2025.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【読むきっかけ】 ・夜のピクニックが良かったので、奥様書棚にあった本作を手に取った。 ・ジョウヤモノガタリ?つねのものがたり? 【感想】 ・「とこのものがたり」かよ! ・「大きな引き出し」、「二つの茶碗」が良かっただけに、「光の帝国」が悲しすぎて、凹んだ。「達磨山への道」は、私には理解が難しい…。 ・最後らへんでの心のつぶやき。『え?あと「黒い塔」と、「国道を降りて…」の2つしかないよ?量も少ないよ?大丈夫?伏線回収できるの?』 ・「国道を降りて…」、で音楽ネタ。その道に進んだ光紀が出てくるのかと思いきや、出てすらこんじゃん! ・続きはないのか?続きは?(半ば怒り) 【あとがき】 ・著者のあとがきを読んで、初めてシリーズモノの短編集と知る。 ・著者も『今にしてみれば「大きな引き出し」の春田一家の連作にしても良かったなぁと、少々後悔している。』と書いてある。そうだよ。僕もそう思う。光紀の活躍が見たい! 【続き】 ・ネットで調べると、常野物語は「光の帝国」、「蒲公英草紙」、「エンド・ゲーム」と続くらしい。ホッとした。ぜひ、続きを読みたい。  ひとまず、個人的に読んでて辛かったので、星3つです。続きを読んだら、変動するかも。

    2
    投稿日: 2025.11.12
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    漠然とした内容の物語が多い短編集 引き込まれるものもあれば読み飛ばしてしまうくらい興味が湧かないものもあった そんなところがこの作家さんのよいところなんだろうけど今回はあまり馴染めなかった

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    恩田さんの名前は聞いたことあるが、 自分の読みたいジャンルではないなと素通りをしてました。 ふと思い、恩田さんの作品を調べてみるとSFジャンルも書いているとわかり、読本することに。 美しい日本語とはを語ることはできないが こういうのが美しい日本語というのだろうなと思いました。 都会、田舎、雪の中、雨の中、人々の喜怒哀楽。 心に染み渡るような文章でした。 自分としては長編作品が好きなのだが、 連作短編もいろいろなところで伏線があって面白いなと 前に出てきた人物を発見するとワクワクしました。

    12
    投稿日: 2025.10.14
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    ファンタジー小説の紹介でおすすめされてた1冊だったので選びました。日常の世界に特別な能力を持つ人がいるというファンタジー。日常を忘れさせてくれるようなファンタジーではなかったけど、それぞれの短編に純粋に感動したり、胸が悪くなったり、また希望を見たり。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    読み始めはなかなか掴めないなと思っていたが、“手紙“の章から、恩田さん独特の不気味ででも引き込まれるSF要素が出てきたなと。 恩田さんにSF/オカルト系と何かに専念した青春系の2つの作品タイプがあるとしたらこの作品は明確に前者。 ツル先生の話で、そもそも軍に特殊能力を利用する目的のはずがなんのメリットがあって皆殺しするハメになったのか全然わからなかった。でも理解のできない強大な力というのは恐れているからこそ制限したくなるものなのかしら。 何の目的もなく皆殺しにされた子供たちが可哀想でしんどかった。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    丁寧に読めて…いない? 常野の魅力を味わえなかったのは、現代社会に溺れてしまっているからなのかなあ。 『二つの茶碗』や『達磨山への道』の雰囲気は好きだった。日常と常野が混ざり合っていて、絶妙な余韻が残るのがいい。『夜のピクニック』と『六番目の小夜子』のいいとこどりって感じだった。 しかし、『オセロ・ゲーム』以降、話に乗り切れないまま進んでしまった気がする。続きが気になるカロリー高めの話なんだけど、盛り上がったところで、次エピソード続きが描かれない。現代の余裕のない大人はつんのめっちゃう感じがしたなあ。静かな部屋でコーヒーを飲みながらゆったり読んでれば常野の空気を胸いっぱいに吸い込んで楽しめたのかもしれないが、通勤の合間合間で読んでいると作品全体がぼんやり感じてしまい、常野の人々をくっきりと見ることができなかった。働きながら本を読む限界に触れた気がして悲しい。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    2020/3/7 夜のピクニック蜜蜂と遠雷に続き、恩田陸の次の作品として光の帝国をチョイス。SFって、、と思いつつ手に取ったが、人気あるのも頷ける。短編ながら好きだわぁ、この話。シリーズの蒲公英草紙とエンドゲームも早速手にいれた。

    1
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔、本屋でなんとなくタイトルにひかれてよんだ本。一族の話が切なく、儚い。 特別な力があっても、それだけでうまく行くわけではない現実のもどかしさを感じた。

    0
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    珈琲怪談を読み終わり関連するものを探していて読み始めました。 関連書籍ではなかったようですが、光紀が初めて響いた時には感動しました。 私のような者が通勤の電車内では読むべきではない本。 この先が楽しみ。 読了。 消化不良的なところがありますが、内容的には良かった。 続編に期待。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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     僕が読んだ最初の恩田陸の作品は『六番目の小夜子』で、そのあと『球形の季節』などを読んでみましたが、この作品は短編集だけど、一番面白かったです。  常野(トコノ)一族という超常能力を持った一族の短編を集めたものです。  解説者の久美沙織氏は常野一族の由来を柳田國男の『遠野物語』からのものだろうと言ってますが、それは違うよなあと思いました。  民話のイメージを借りた部分はあるかもしれないけど、常野一族の源は明らかに萩尾望都の『ポーの一族』ですよ。  恩田陸の年齢ともリンクしているし子供の頃読んだポーの一族の影響が強く出ていると自分は考えます。  常野一族とポーの一族では語感もよく似ているし。  もちろん盗作とかそんな話ではないですよ。影響を受けているという話です。  短編の中の『手紙』を読んだことでほぼ確信しました。  これは『ポーの一族』の中で、ジョン・オービンが、エドガ-を古い記録の中から見つけ出す話にそっくりです。  また、光の帝国の中の短編『光の帝国』の物語は、古い分教場に集められた常野一族の子供達が、その能力を利用しようとする軍部の攻撃を受けて全滅する悲しい話ですが、これは筒井康隆の『七瀬ふたたび』を思い起こさせます。  どんな本も以前に書かれた何かに似ているという事はよくあることだと思います。  要は単なる真似ではなくそれを土台にしてさらに高い、深いものを作ろうとする意思だといえるでしょう。  恩田陸はオリジナリティだけでなくアレンジ能力も高い作家なのではと思いました。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    常野と一緒に不思議な力を持つ一族の話。 短編なので読みやすい。 一つの話の登場人物が他の話にも出てきて、そういうことかと繋がる。 タイトルにもなってい光の帝国の話が切ない。

    4
    投稿日: 2025.07.16
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    常野という不思議な力を持った一族を主題に置いた連作短編集で、短編ごとに繋がっていて、読み進めるごとに常野とは一体どんな存在なのか分かってくる。 短編で読みやすかった。 とてもファンタジーな内容だった。

    1
    投稿日: 2025.06.25
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    想像力を掻き立てられる短編集。短編集だけれど、それぞれ少しずつ断片的に繋がっていて、常野一族の謎が少し見えてくる。 しかしまだまだ謎が多く、壮大な世界観を感じるし、気になることが多すぎるので、2作品目も読んでみたい。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    社会に溶け込んだ、不思議な能力を持つ常野一族を描く連作短編。 すべての話が繋がるわけではなくて、結局達磨山のことや、黒い塔がなんだったのかわからないまま終わってしまった感があるけど(あとがきを読むと、達磨山の話とかは別の長編物として考えられていたものらしい。)、最後は良い感じで終わった。岬と美咲はどういう関係なんだろう。一族全員が集って大団円ではなかったけど、色んな境遇の人がいるように、常野一族も色んな境遇のなか暮らしているんだというふうに感じた。 本筋とは異なるところな気がするけど、「草取り」の話ではっとするところがあった。 「この人たちがそれぞれに目的を持ち、やがては自分の部屋に帰るのだと考えると不思議な気がする。」 「力がある方向に働く時、必ず逆方向の力が起こる。」

    2
    投稿日: 2025.06.08
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    短編集だが、それぞれが独立しすぎてて、時代もテイストも違うし、なかなか入り込めなかった 結局何が言いたいの?ってなってしまった

    0
    投稿日: 2025.05.23
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    4/10. 文体はいいが、ストーリーはチグハグで何を言いたかったのが全く分からない。最後のページまで何かを期待して読んだが、何もなかった。

    0
    投稿日: 2025.05.16
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    常野の人たち、実際にもいそう と思えるくらいリアル。 綺麗で落ち着く描写もあり、キリッとリアルな描写もあり、想像力掻き立てられる作品です

    0
    投稿日: 2025.05.06
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    再読。 特別な力を持った「常野」の一族。 オセロゲームの「裏返す」エピソードが読みたくて手を取ったけど、全編こんなに切ない話だったかと大人になっても唸る。 恩田陸さんは爽やかな本も多いけど、こういうSFもの大好き。 そして続きの本、3冊目のエンドゲームは見つかったけど真ん中の蒲公英草子が見当たらん…

    12
    投稿日: 2025.05.03
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    ツル先生は主人公ではないが、ツル先生が縦糸となって、『とこの』の様々な人々の人生を横軸で紡いだ物語。 中でも光の帝国は時代は個人の凄惨さ異常さが描かれ、他のしみじみとしたノスタルジーや単なる不思議モノとは一線を画し、読むのは辛かった。 が、最後の話はあー良かったなと思えるストーリーで救われた。

    2
    投稿日: 2025.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分は特別な人間かもしれない、と勘違いした経験は誰にでもあるのではないだろうか。 この話は世間にひっそりと紛れ込みながら、特別な力をもつ「常野」の人々のお話である。 恩田陸さんは私の好きな作家であり、幻想や不思議といったテーマが好きなので、このお話はまさに私の好みドンピシャの作品だった。 連作短編集で、内容も主人公も全て違うのに、全ての登場人物が関わっている。 昔好きだった人がひょっこりと同窓会に顔を出した時のあの感じ。物語が完結した後、またその主人公の息を感じる瞬間、たまらなく興奮する。 私は常野の人間ではないが、光の子供である。 ツル先生たちならそう言うだろう。 常野の人たちが私の隣で生活しているかもしれないというそこはかとないワクワク感が読後に感じられる。まさにタイトル通り光が感じられる作品だった。

    1
    投稿日: 2025.04.04
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    常野の人々は美しい でもそれと同じかそれ以上に苦しくて切ない 恩田陸さんの魔法にかけられたように世界にどっぷり浸れました

    1
    投稿日: 2025.03.26
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    再読しました。 特殊な能力を持つ常野一族のお話。その高い能力の代償なのか、様々な災厄に襲われ散り散りになるも、それぞれが力を覚醒しながら徐々に集まってるような様子は、もうどうなるか忘れたけど、これから続く続編の展開に期待を持てます。 ただちょっと雰囲気が暗めで、優しいお話もあるけど、寂寥感が強かったかな。 高い能力を見せつけるこれからの世代の活躍に期待です。

    5
    投稿日: 2025.03.18
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    世界観や設定が個人的にはとても良くて面白かった。常野の意味は、「権力を持たず、群れず、常に在野であれ」。実は身近にそんな人がいるのかもしれない。

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    宮城県にある常野という地に生まれた者たちは、特異な力を持っているという。 膨大な情報をまるで引き出しにしまうかのように記憶すること家族、人の未来を見通す力を持った女性、二百年もの月日を生きる老人。かつて一族を総称して地名でもある「常野」を語っていた彼らは、現在ひっそりと人類に溶け込んで生きている。 本作『光の帝国 常野物語』は、そんな摩訶不思議な力を持った常野一族にまつわる短編が全十編が収録されている。 超常的な力を持つ常野で生まれた者たち。だが、不思議と彼らの日常は私たち読者とあまり変わらない。学校へ行き大人になり、仕事をして子供を育てる。そうやって社会に溶け込む姿を見ていると、常野一族は私たちの世界にも実在するのではないかと、つい信じてしまいそうになる。 特に好きだった作品は、『光の帝国』と『国道を降りて…』の二作。 表題作『光の帝国』は、さまざまな境遇で社会から締め出された常野一族の子供を育てている分教場の話。 描かれた惨劇は胸を抉るものだったが、そのラストには拭いきれない優しさが滲み出ており、悲しい物語にもかかわらず不思議と穏やかな心になれる。特に私は、ツル先生の元に常野の子供と彼らの先生となる大人たちが集っていく場面に、大きな優しさと平穏を感じ取った。 『国道を降りて…』は、美咲という女性の視点で描かれる。美咲という名前にフルート奏者という設定。その部分からある短編との繋がりを知った私は、まるで雷に打たれたような衝撃を受けた。 また、彼女が憧れるチェロ奏者・川添律とのエピソードも甘酸っぱくて微笑ましい。恩田作品の中に音楽が絡むと、どうしても『蜜蜂と遠雷』を連想してしまう。青春小説と芸術小説、二つのジャンルを掛け合わせたものを描いたら、恩田陸氏に勝る作家はいないと確信できる。読後感もとても爽やかだった。 このように、連作とまではいかないが各短編はゆるやかな繋がりを見せる。 短編集なのでひとつひとつの話はあっさりとした読み心地。にもかかわらず、どこか懐かしさを帯びた不思議で優しい物語たちに惹かれてしまうのは、恩田陸氏の幻想的で柔らかな文体によるものだろう。 息も忘れて物語に没入してしまう恩田作品が多い中で、ホッとため息が出てしまうような爽やかな作品も鮮やかに世に放ってみせる。流石、恩田陸。私の推し作家だ。 久美沙織氏による文庫本解説もたいへん素晴らしい。読者の恩田陸像への解像度を明瞭にするとともに、他の恩田作品も読みたいと思わせてくれる。文庫本で本作を手に取った方はぜひ、解説までじっくり楽しむことをおすすめする。

    29
    投稿日: 2024.12.11
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    何度かウルウルきてしまい、病院の待合室で読んだことを後悔した。 人ってむごい。 どうにもならない悲劇的なことも起こる。 でも何かのために、大きなうねりの中で、光を浴びて生きている。 私も何かのために力を尽くして生きたい。 そんなことを思った。

    2
    投稿日: 2024.11.25
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    現実的な世界でのファンタジーなのでゾクゾクした。個人的には特に達磨山の話と、ツルさんの正体を追う手紙の話が面白かった。 短編ではなくて、それで長編にしてくれたらよかったのに〜と思った。短編ごとに時代、当時人物、その人が持つ能力の特性が全て違う設定だったので、頭を切り替えるのが難しかった。

    4
    投稿日: 2024.11.21
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    前半の物語は良かったのですが、後半から色々分からなくなってきました。登場人物の把握が難しく、世界観に馴染めませんでした。

    2
    投稿日: 2024.09.09
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    常野一族に関する話で、1話1話少し繋がりのある短編集となっている。世界観が独立してあり、最後まで中弛みすることなく楽しく読むことができた。ファンタジーがすきな人に強くお勧めする。

    1
    投稿日: 2024.09.08
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    「大きな引き出し」を読んだ時点でとにかく引き込まれ、これから光紀はどんな風になっていくのだろうと読み進めていったら、全く想定外の方向に進んでいって驚いた。 外側のピースから少しずつ組み立てていくと、だんだんと1枚の大きな絵が現れてくるジグソーパズルのような、そんな物語だった。 「この本を読み終わった人は、次にこの本を読んでいます!」でシリーズだと知った。 少し怖いけど読んでみたい。 1『光の帝国』 2『蒲公英草紙』 3『エンド・ゲーム』

    2
    投稿日: 2024.08.23
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    特殊能力を持ちひっそりと暮らす常野一族の連作短編集。 日常の近くにファンタジーがあり、引き込まれる世界観…! ふんわりとした優しさや物悲しさも感じる多彩なお話の詰め合わせに読む手が止まらなかった……短編の中でもタイトルになっている「光の帝国」とラストの話が一番好き ◯好きな一節◯ 「音楽にすれば全てが美しい。憎しみも軽蔑も嫉妬も、どんなに醜いおぞましい感情でも、それを音楽で、表現すればそれは芸術だから。だから音楽はどんな時でも味方なんだって。武器なんだって。心変わりしない。浮気もしない。いなくなったり死んだりしない。世界一の味方なんだ」

    3
    投稿日: 2024.08.15
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    特に前半は魅力的で興味をかきたてられる話が続いた。 中盤の「光の帝国」から、なんだか都合のよい感じや、無理やりな感じが出てきて、面白みが減ってしまった。 空を飛ぶとか、時間を戻るとか、やりすぎていると私は思ってしまう。 細部のエピソードや登場人物の魅力が、中途半端に混ぜられてしまっているような、ちょっと物足りない読後感だった。 2007.8.8 最初の4作品くらいまでは興味深く感情移入して読んだ。個人の話から常野全体へと話が広がるにつれ、なぜか少しずつ感情移入しにくくなってしまった。私にとってリアリティがなくなってきたからだろう。解説的な要素が増えてきたせいかもしれない。総体としてでなく、短編として読んだ方が面白いかもしれない。「大きな引き出し」は泣けた。

    1
    投稿日: 2024.08.02
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    常野(とこの)と呼ばれる、不思議な力を持つ人たちを描いた連作短編集。 収録された十編、それぞれ雰囲気は違いますが、常野の人たちの穏やかさや優しさが物語を通して伝わってきました。 日常的な言葉を用いて、特殊能力を表現するところも面白いですね。 想像力が刺激されます。 シリーズ化されているのも納得の、魅力的な世界観を持った一冊でした。

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    恩田陸さんの描く不思議な世界観が好きだ。 曖昧でわかったようなわからなかったような感覚に陥ったりするのだけれど、その不思議な感覚が気に入っている。 さて、常野物語シリーズ。 以前「蒲公英草紙」だけ読んだことがあったのだが、出版された順にシリーズを読んでみた。 連作短編集の「光の帝国」は様々な力を持つ常野一族の短編集。 膨大な書物を暗記する力、遠くの出来事を知る力、近い将来を見通す力…様々な力をもった常野一族は普通の人々に埋もれてひっそりと暮らしている。 温かく切なく、そして哀しい、そんな物語。短編の中では「大きな引き出し」が一番好きだった。 常野物語は壮大なファンタジーだと私は思う。 読み返したくなる作品。

    2
    投稿日: 2024.06.03
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    常野一族と呼ばれる人々と、その周囲の物語。 平和なものあり、切ないものもあり。 昨今、登場人物たちがチートな能力をひけらかし、ありえないスキルを持つことを個性と履き違えた作品も多い中、常野の人々はあくまでも粛々と日常を暮らしている。 皆、とんでもない能力を持っているけれど、あれ、もしやこの人たちは実在するのでは?というリアリティがある。 もちろん、完全にファンタジーなんだろうけど、そう思わせるのは作家の力量だなぁと思った。 短編集。 恩田さん本人がおっしゃるように、どの短編も次への期待を持たせてくれる。シリーズで次もあるようなので楽しみに読みたい。

    3
    投稿日: 2024.05.20
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    なんかふわっと空想っぽくて、でもしっかり想像できて、話が進んでいくとともにどんどん世界観に入っていけた。 楽しかった。

    8
    投稿日: 2024.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幅広い作風を持つ恩田氏ですが、本作を読んである思いに至りました。 「この人は怪奇系が得意かも」 氏の作品は20作以上読んでいますが、超常系のエッセンスが入っているのは結構ツボります。そして本作もそうでありました。 ・・・ ザックリ言うと、常野という場所・そこを起源とする氏族は特殊能力を持ち、それが発現する話が連篇で綴られるというのが構成です。 とある場合は現代、息を潜ませるように生きている記憶をつかさどる能力に秀でた人たち(「大きな引き出し」)。またある場合は、戦中の東北に難を逃れたこの氏族の出身者が最終的に殺されてしまう悲劇を描く(「光の帝国」)。 このようにして連篇が10篇収録されています。 あるものは独立しているように見えますし、あるものは他の短編と関連があるようにも見えます。このあたりが含みを持たせる書きぶりなどがしてあり面白いところ。 ・・・ さて、この小説の魅力といえば、やはり超能力、ではないでしょうか? んなものねえヨ、って言っちゃうのは簡単なのですが、あればいいなあーと憧れた方も少なくないのではないでしょうか。 私は本作を読んでいて、かつて見た『グリム』というドラマを思い出しました。 我々が何気なく生きている街中にも、超能力を持った人種がひっそり生きているとしてもおかしくないなあ、みたいな。もっともこっち(グリム)は大分粗々しいですが。 ・・・ さて、私も勘づきましたが、字面から類似性に気づき、「つねの」ではなく「じょうの」かなあと。 タイトルが遠野物語に由来していると推測される点については、解説で久美沙織さんも指摘されていました。 で、じゃあ遠野物語って何かっていうと、柳田国男→民俗学、ここまでは日本史で頭の中にありましたが、遠野物語までは読んだことありませんでした。 早速wikipediaで確認してみると、言わば地方の超常現象系民話集!実に面白そう。読みたい! 因みに、折口信夫の民俗学も有名ですが、この前の入院中にトライしてみました(結果、挫折)。 こちらは巫女とか神様の神話が南方(沖縄とか)よりやってきたとか、宗教と習俗とのまじりあいの過程の仮説とか、民話や神話に現れる単語の言語学的ルーツをたどるとかでそれなりに面白かったのです。 が、起きるべき昼には私を眠りに誘い、隣のおじいちゃんが呻いてうるさくて眠れない夜にもまたばっちり眠気を与えてくれる睡眠薬の立ち位置に留まりました(泣)。ということで挫折。余談でした。 ・・・ ということで恩田氏の超常系小説でした。 中学校で「宇宙皇子」、高校でスティーブン・キングにドはまりした私としては超能力・超常現象系は大好物。続編もあるようなので引き続きトラックしてゆきたいと思います。

    1
    投稿日: 2024.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。引っ越しのときに常野シリーズ手放したけど、持っといたらよかった〜。 全然覚えてないけど、「光の帝国」がよかった気がして読んだら悲しくて悲しくて。あれ、こんな話やったっけてなった(笑) でも全体的にいろんな話があってよかった。 ツル先生、みさきに会えてよかったね。 最後の話は蜜蜂と遠雷に通ずるところがあって、今読んだからの感動もあった。

    6
    投稿日: 2024.04.24
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    「常野」と繋がっている人々の物語。1つ1つの話は読み応えがあって、この本にしかない、不思議な世界観だった。 あとがきを読んで納得。SFから生まれた物語だったのね。 続編も楽しみ!

    27
    投稿日: 2024.03.27
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    不思議だけど本当にこういう人たちが 居るような気がしてくる 居るのかも 今後どうやって次の物語に繋がっていくんだろう

    5
    投稿日: 2024.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議な力を持ちながらもひっそりと生きている一族の話。SF?と思って読んだけど、もっと優しいというかふわっとした感じの話。中には戦争真っ只中の話もあったり、大きな事故の話もあったりと読んでてつらい場面もあった。 「国道を降りて」でツル先生が笛が上手だったな…と話しかけるところで、毎回涙ぐんでしまう。みさきさんが音楽を続けることを投げないでよかった。

    3
    投稿日: 2024.02.26
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    お休みの日に一気読みしました。 私にはちょっと難しかったです。 また別の機会に読んだら違う感じ方をしたかな? ツル老人のお話はとても興味深かったです。実は自分の周りにも常野の人がいるかもと少しワクワクできそうです。

    3
    投稿日: 2024.02.25
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    話いくらでも長くできそうな題材の短編がギュッと詰まってて贅沢だった。描写が素敵で、能力の面白さに頼ってないのが良い。

    4
    投稿日: 2024.02.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初めて読んだのは確か小学生の時で、学生の頃にもう一度読んで、20代後半の今、また読み返した。 最後に読んだ時からしばらく経っていたけど、自分の中で1番印象深く残っている小説だ。改めて読むとやっぱり素晴らしかった。 不思議な能力を持った人々を取り巻く短編集なのだが、彼らはファンタジーの世界ではなく、リアルな現代日本のなかで能力をひけらかすことなく粛々と生きている。リアルな世界で静かに息づく異能が、ちょっとした事件を解決したり、醜い人々に蹂躙されたり、普通の人々とは違う悩みを抱えたりする物語は唯一無二で、すごく派手な展開があるわけではないのに、不思議な魅力が心を掴んで離さない。独特で繊細な世界観に惹き込まれる。 物語全体や登場人物には繊細で柔らかい印象がある一方で、時折現れるグロテスクで衝撃的な画が脳裏にこびりつく。塔の燃える鉄球、毒々しい色をしたツタやシダ……。今回読み返すまで、この作品のことを思い出す度、素敵な物語だという認識と一緒に、じゅくじゅくと赤黒く、おびただしく種を含んだ、巨大なイチゴのイメージが頭に浮かんでいた。それくらい印象的だったのだ。そんなグロテスクさと繊細さのギャップにも揺さぶられて夢中になった。 タイトルにもなっている「光の帝国」はあまりにも悲しい展開で涙が止まらなかったが、「国道を降りて…」の序盤でもしかして…!?と思い、ラストで少し救われて、また泣いた。 常野の人々は、常野の人々であるがゆえの使命や危険に悩み、恐怖を抱えていることだろう。しかし、だからこそ常野の絆は強い。仲間がいるという実感がある。現代社会の中で毎日言いようのない孤独を感じている自分には、亜希子のことが少し羨ましく感じられた。

    4
    投稿日: 2024.02.15
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    不思議な能力を持つという常野という地域出身の人たちの物語で短編集です。標題作はあまりの救いの がなく、気分が落ち込む展開に愕然。また、中には正直、よくわからない話もありましたが、評価が高い作品なので、これは私だけがそう感じるのかもしれません。オセロゲームの主人公はなんとなくクールで良かったですし、こんな人いいなぁと、思うような主人公が何人かいました。しかし、人と違う能力を持つって大変だなぁと改めて感じさせられた一冊です。

    4
    投稿日: 2024.02.09
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    光の帝国は、常野という一族の不思議な能力の話で、いろいろなエピソードがある。 遠い未来を見る能力があるなど、色々能力があるらしい。その中で、ひっそりといきている一族はバラバラに散ってそれぞれの力について考るのである。

    5
    投稿日: 2024.02.04
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    短編集は主人公がコロコロ変わるのは普通だけど、何だか長編の小説の一部を切り取ってまとめた様な変わった短編集という印象。それぞれが面白くて引き込まれるけど断片的すぎるのがちょっと勿体ない。

    6
    投稿日: 2024.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    異能力を持った一族「常野(とこの)」の人々の物語。 ファンタジーの短編集だが、あちこちの物語が繋がっている構成。こういうのは嫌いじゃないが、うっかりすると見落としてしまうので、時間がかかると大変。 表題作の「光の帝国」は、戦時中の村で起こる悲劇。ツル先生という老人が、長い歴史を見つめ続ける。その生涯の中で、いくつもの悲しみを抱えるが、笛を抱いて命を落とした少女と、最終話で出会うことができたところが、ほんのりと優しく癒される。

    3
    投稿日: 2023.12.06
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    「常野」の一族にはそれぞれに不思議で奇才な能力があった。彼等は権力への志向を持たず、穏やかで知的で、常野から離れても、ふつうの人々の中でひっそりと暮らしている。彼等は何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか? 物語は常野一族をめぐる10の短編から構成されていて短編ながら繋がりのあるお話もあった。 ただ、どうも色々な「常野」の話を盛り込み過ぎた感が否めない。場面もコロコロと変化し、時空を超えたりするものの、着地点がみえずいまいち入り込めなかった。個々のお話の展開は素敵なんだけどなぁ。 「世界が何か新しい局面を迎えようとしている。 常野の人々が時代の表面に出なければならないような世界に」・・・最後まで残念ながら、この世界がみえて来なかった。小さく纏まって終わった様な印象だった。 想像していたファンタジーでは「常野」の魅力的で壮大なスケール感を生かしつつ、読み手を何処かへ導いていく様なイメージだったので、少し物足りなさを感じた。 私の読解力不足なのかも・・・ 余談だが、作中に出てきた「いちごみるく」 どうやらこのキャンディがストーリーにしっくり来る作家さんは多いようだ笑 ここ最近もみかけたが恩田陸さんもそのようだ。 噛める?食べる?キャンディ、懐かしいなぁ。

    18
    投稿日: 2023.10.28
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    ほんまに凄い能力ある人達って、実はひっそりと生きていくもんかもしれんな。 力を見せびらかしても、ロクな事なさそうやし。 世界征服に興味がある訳でもなく、大自然と一体化して、ゆったりと生きて。 権力欲とか物欲もなく。 そんな人々の話。 短編やけど、それぞれが繋がってる? まぁ、別に能力なくても、個人的には、そんな方が好きやけど。 大自然と一体化は…  大自然の中に、   コンビニないし、   本屋ないし、   映画館もないし、   ショッピングセンターもないしetc 無理やけど。 あるわ!私、物欲が…(^◇^;) 『常野』という言葉の由来。  権力を持たず  群れず  常に在野の存在であれ 何かカッコ良い生き方やな。 でも、生活は都会でしたい気分 笑

    80
    投稿日: 2023.10.28
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    恩田陸さんは割と読んでいるが、文章表現も上手で、冒頭のワクワク感、全体を貫く不穏さも良い。 風呂敷を広げるのはうまいが、ラストは良くも悪くも尻すぼみになる印象だが、今作は綺麗な構成とラストの静かな感動の読了感含め、恩田陸さんの最高傑作の一つではないだろうかと個人的には思う。

    2
    投稿日: 2023.10.01
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    自宅に眠っていた本を再読。 なんだかあんまり物語の世界に入り込めないまま終わってしまった。 自宅から発掘できれば続編をもう一度読んでみたい。

    2
    投稿日: 2023.09.15
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    話の終わり方とか道筋が綺麗で、雰囲気も良かった。手紙上でのツル先生の扱い方が、絶妙ですき。でも真面目なエピソードの中でしれーっと超能力使ってるから、なんか浮いてる感があると言うか、シュールな所もあった

    2
    投稿日: 2023.08.20
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    不思議な能力を持った常野一族をめぐる連作短編集。色んな能力が短編毎に描かれてて、どれもその先が気になる。常野一族に会いたくなる。 ほんっと世界観といい何もかもが好きすぎる。この薄暗い感じが好みドンピシャでとにかく好き。 続編読んだら相関図書いて繋がり纏めたい。

    2
    投稿日: 2023.08.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    常野にかつて住んでいた、特殊な能力を持つ一族の子孫を追って描いた短編集。 1つ1つの物語は関連なく進んでいるように感じるが、最後で登場人物が集まって、今までの話は全て関わり合っているとわかる。 特別な力を持っているが故に、普通の人間に追い詰められ、利用されつつも、その人間を守るために邪悪な「草」を刈る常野一族の姿は、辛いけれども何か誇りをもっているようでかっこいい。 現代の世相を風刺しているのかなーと思った部分もあった。 続編が出るようなので、それも読んでみたい。

    2
    投稿日: 2023.08.04
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    2000年刊。遠野物語、的な設定かなと思ったし、そう解釈出来なくもないが。特異な能力を持つ一族の、様々なお話。登場人物が多い分だけ、ボケかけた自分の頭では繋がり切れない部分があったり?かも知れないが、面白く読了させて頂きました。

    0
    投稿日: 2023.07.22
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    再読。以前読んだ時に比べ直接的な強さを感じた。多分、今の作品が老獪さが加わったということなのだろう。それと共に自分自身も年齢を重ね耐久性が喪われていっていることも原因かもしれない。テーマ、内容は好きなジャンル。

    0
    投稿日: 2023.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「月の裏側」が好きなんだけど、この作品も同じくで、わたしはつくづく恩田陸さんが描くこのタイプの作品が大好きだ わたしたちの普段の暮らしと不思議な世界線が実は同居しているというおはなし そんな不思議な世界は堂々と粛々と動いているから、用いる言葉が明朗としているから、どんどん読み進めてしまうのだけどほんとうは大切なことや苦しいことや綺麗なことやどれにも当てはまらないことなんかがたくさん込められていてもっとじっくり読みたかったんだよ!! というわけで二回目よみました 3冊のほかすべて小説捨てなさいとか言われても、この本は手放さないとおもう 酔った勢いでほんとうにさいあくなことを書くけどさ、わたしが好きな言葉の選び方をする作者の方は話自体も使う言葉と同じような無風な感じに思うんだけど、(それでも読んでて美しいから幸せなんだけど) この作品はことばもおはなしもすべてを愛すしかなくてほんとうにだいすきだったんだ

    0
    投稿日: 2023.07.08
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    常野の人々をいろいろな視点から描いた連作短編集。少しずつモチーフや人物が繋がっているので心が揺さぶられる。読み終えて常野の人々が好きになった。「大きな引き出し」が一番好き。

    0
    投稿日: 2023.06.16
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    胸がいっぱい 出会えて良かった 子供の頃からたくさんの本を読んできたけど、その一冊1冊によって私は「私」になってきたんだなって改めて思う 今日この本に出会って、また私は「私」になっていくんだと思う

    1
    投稿日: 2023.06.12
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    恩田陸が並べる言葉が綺麗で、聞いた事のあるフレーズでも心に響いた。最初は、よくある短編集かと思ったが話がつながっていたりして、面白かった。

    1
    投稿日: 2023.05.20
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    前に出てきた登場人物が別の短編でちょいと出てくる、よくある短編集だった。物語に深く入りきらず、序章のみで終わるため面白くはなかった。クライマックスは?何でもありのファンタジーチックな話も好きじゃない。設定なしで本当に何でも書けてしまうから。 この常野シリーズの次はひとつの物語で、私が好きな昔の話だそうだから機会があれば読みたいかも。

    0
    投稿日: 2023.05.10
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    あまりにも人間的すぎる超人間たちのお話だった。 物語の登場人物は皆何かしら超人間的な能力を持っているが、それを驕る人物は誰ひとりとしていない。それぞれが日常に苦悩し、人間関係に悩んでいる。能力は何かのきっかけやちょっとしたブースターにすぎない。 恩田陸の描く人々は皆繊細で、物事に敏感で、読んでいる私は意図も容易く心の動きをなぞらえさせられる。 それが心地よいときもあれば、辛く苦しいときもあるが、どちらにせよとても質の良い体験だと思った。 常野の物語はまだ別の本で続くようなので、そちらも読んでみたい。

    2
    投稿日: 2023.04.09
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    不思議な話だった。 常野一族はそれぞれ不思議な力を持っていて、在野でいる。その理由は全然想像もつかなくて、興味を持たされた。分からないことだらけなのに、物語の世界観に引き入れられた。 続編で2作あるらしいので読むのが楽しみだ。

    0
    投稿日: 2023.04.03
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    さすがの文章力、表現力と感じた。各々が魅力ある話で1冊としての構成も素晴らしい。途中の話を読んだ後に寝た時は悪夢を見てうなされたけれど笑、読み終えた今は心が晴れた気持ちとなりました。おすすめです。

    3
    投稿日: 2023.04.03
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    再読。 恩田陸やっぱり面白い! 常野一族についてわからないまま、登場人物の会話から徐々に知っていく特殊能力。 短編が繋がっていき、最後は「やっと帰ってきたね」っていう気持ち。

    5
    投稿日: 2023.03.26
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    常野一族の物語。 短編集。いろんな登場人物たちが、いろんな時代で描かれていて、一見繋がっていないようにみえて、最後にすべてが集約していく。すべては常野という一族に還ってくる。 恩田陸大天才すぎ。びっくりしすぎて続編も全部大人買いした。 「蜜蜂と遠雷」を彷彿とさせる音楽の描写あり。またゾクゾクさせてくれる。

    6
    投稿日: 2023.03.05
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    図書館で。 色々面白そうなところをひょっとつまんだような短編集。トコノ一族がなんだかよくわからないまま話が進むので、あまり感情移入は出来なかったかも。 なんかすごいことができるよ君は!と言われても毎日を平凡に暮らしているのならピンとこなそうだよな~ 山に登った話が不穏でした。未来のことを考えると、怖いなぁ。

    0
    投稿日: 2023.02.14
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    ずっと以前に読んで、続編が出てたことを最近知ったので読み直し。 抽象的なところが多く、謎がたくさん残っているのが逆にリアルです。全体的に常野一族の運命に物悲しさを感じて、続編を読むのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2023.02.12
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    恩田陸ファンですが、今更ながら常野シリーズを読みました。 文庫版解説で久美沙織が「タイトルからして、スーパーヒーローものだと勘違いしていた」と書いていましたが、私も同じで、X-MENとかヒロアカみたいに、特殊能力を武器に戦う話だとずっと思ってました(笑) なので、テンション上げ気味で読み始めたため、作品世界の静けさや穏やかさに戸惑ってしまいました。 人よりも多く力を持つゆえに、人に交わることを避け、けれど常にひっそりと寄り添って、受け止め、手を差しのべてくれる常野の人々。その優しさと儚さに切なくなる。 とくに惹かれたのは、次の2編。 「大きな引き出し」の春田一家 「光の帝国」の分教場 どの作品にも、恩田ワールドの種がちりばめられていて、わくわくする。

    1
    投稿日: 2023.01.14
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    凄く面白いお話でした。東北地方出身なので、嬉しかったです。一族の全員が不思議な力を持っている設定が、凄く活かされた世界観だと思います。常野物語は、あらすじ読んで一気に全巻購入しました。恩田陸先生のこういう不思議系な日常話は、私に凄く合うのか何回も読み返しています。感動する話もあるので、是非多くの方に読んで欲しいです。

    1
    投稿日: 2023.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「しまう」とは?「響く」とは?「常野」とは?と、『?』マークがたくさん出てくる不思議な物語。一気に引き込まれる。 このリアルな世界でも忘れてはいけないことが散らばっていて、毎日を大事に暮らそうと思う。 恩田さんファンタジー好きだ。

    1
    投稿日: 2022.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    常野という特殊な能力を持つ一族の物語。短編集。 自分が常野の一族であるという自覚のない主人公もいた。 「みさき」が常野に「美咲」として帰ってきた時、泣きそうになりました。美咲は自分は常野の一族であることに気づいてなかったように思いました。 矢田部亜希子の時間を巻き戻す力、飛ぶ力がすごい。矢田部亜希子がいちばん強い力を持っているような気がした。その力を持つが故の悲しさもあるんだろうな、とも思ったけど。 「しまう」とか「裏返す」とか、よく分からない能力もあるんですが、説明が少なくてイマイチわからない感じもありました。 この「光の帝国」はツル先生の物語かな、と思いました。やさしそうなツル先生に会ってみたいなと思いました。 それぞれ独立した物語ですが、ゆるやかなつながりもあって楽しく読めた。個人的には表題作と「手紙」「国道を降りて」が良かった。 メチャおもしろかった。 続編があるようなのですが、ここでの伏線的なことがわかるのかな?っていうのを期待しつつ続編を引き続き読みます。

    10
    投稿日: 2022.11.25
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    おすすめされた作品。 『光の帝国』ってタイトルだし、どっかの重々しい国の話か? でもサブタイトルは『常野物語』だし、お堅い歴史系? どっちでもなかった(笑) いわゆる特異能力系で好きなジャンル。 でもそこまで能力特化な話ではなく、むしろ日常的なシーンの方が多い。 「常に在野であれ」で『常野』ね。なるほど。 特異能力を持った人が現実にいたらこんな感じなのかもしれないな。 短編集ゆえ、話によってはサクッと終わってしまうので、やや消化不良気味。 繋がってる話と繋がってない話が混在するのも少しモヤモヤした。 あ、タイトルと同じ『光の帝国』はよかったね。 続編もあるようだし、その布石になってるのかな? 伏線なのか、そうじゃないのか。 続編も読むしかないな。 個人的には『歴史の時間』が全然掴めなかった。 小川洋子さんの『琥珀のまたたき』の時も思ったけど、情景描写を脳内展開するのが苦手な気がしてきた。 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ 1つだけ能力を身につけれらるとしたら、トイレ超我慢できる力が欲しい。 そう、私はお腹ゆるゆるマン。

    0
    投稿日: 2022.09.25
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    超能力のような不思議な力を持つ一族の短編集。 といっても、異世界バトルのような話ではなく、とても穏やかで知的な感じが漂う。 パンチが足りないような気もしてしまうけど、シリーズものらしいので、この後でどんな展開になるのかな。

    0
    投稿日: 2022.09.20
  • 何度も読みたくなる作品

    初めて読んだ恩田陸作品で、以来、著者の他の作品もいろいろ読みましたが、今でも、この「光の帝国 常野物語」の世界観がいちばん好きで、しばらく経つと、また読みたくなる私の愛読書です。 電子書籍化のおかげで、いつでもどこでもスマホかタブレットで読めるようになって嬉しいです。 東北地方(聖地はたぶん宮城県?)にひっそりと暮らす 長寿や予知能力や遠くのものが見えたりする不思議な力を持つ常野一族の物語。 「常野」とは常に在野であれという意味で、超能力がありながら、権力をもたず、群れず、地に溶け込んで、という主義のおっとりとして、もの静かで、音楽が大好きな人々をめぐる短編集。 その特殊能力のせいで、戦時中は、おぞましき軍部に目をつけられ、研究材料のために一族は次々と連れ去られてしまいます。 事情があって、青森県の山奥の分教場に暮らしていた子供たちも、一族の長老ツル先生が、東京に住む一族の救助に向かっていた隙に、悲惨な運命をたどる「光の帝国」の章は読んでいて胸が痛みます。 最後の章「国道を降りて…」 へのつながり方がとてもすてきで救われます。蔵王連峰を望む村で、世界各地から集まった常野一族(音楽好き♪)のパーティーで演奏するために帰国した一族の青年チェリストの律が、長老ツル先生に(一族ではない)美咲を紹介するところは、読む度に涙してしまいます。 宮城県栗駒山を訪れた際、携帯電話の電波も届かない静寂の中、ふと、木陰から常野の人がひょっこり現れるような気がしました。  この作品の読後の心地よい静かな余韻に浸りたくて、また、読みたくなるのだと思います。 まだの方にぜひお薦めします。特に、フルート好きの方に。

    0
    投稿日: 2022.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この作品の中では、『二つの茶碗』が好きでした。一般人である篤が人を見る目と、常野出身である美耶子が未来を見る目が紙一重のような気がして、日常の中に特殊な力が自然と溶け込んでいるのが素敵でした。

    1
    投稿日: 2022.08.29
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    密かに暮らす人々 いわゆる「超能力」一族という位置付けになるのでしょうね。 彼らは市井に紛れて目立つことなく暮らしている。 故郷を離れ、一族以外の人たちと血を交わらせ、その場所に根付きつつも何かがあれば再び一族は集結する。 彼らは目立つことを好まず、極力表に出ない暮らしをしていて、そのあり方は「淡々と」しすぎているようにも感じます。 多くの人が知らない存在。 けれども、なくてはならない存在なのです。 現実世界にこんな一族がいて、もしかしたら隣に住んでいる人がそうかも、と想像するのも楽しいし、もしかしたらわたし自身が「時が来るまで」封印されているのかもしれないし。 そう想像するのも楽しいものでしたし、実際に、もしかしたら、こういう方々が「淡々と」時の流れの中で「調整」を任されているのかもしれないですね。

    0
    投稿日: 2022.08.28
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    常野シリーズを始めて読んだ。短編集だと思ったが、ところどころ話が繋がっていた。「大きな引き出し」や「オセロ・ゲーム」出ててくる、”しまう”、”裏返す”という独特な表現は何を指す言葉なのかということが気になった。この作品全体に常野を表す独特な雰囲気が醸し出されており、「大きな引き出し」、「二つの茶碗」、「オセロ・ゲーム」が好きだったが、他の作品はいまいち響かなかった。

    0
    投稿日: 2022.08.22
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    連作短編集。不思議な力を持つ人々の話。残念ながら私の好きな世界観ではなかったみたい。表現力や描写は好きです。

    0
    投稿日: 2022.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    膨大な書物を暗記したり、未来を予知したり、空を飛んだり…と不思議な能力を持つ「常野」の人達を描いた連作短編集。抽象的な表現が多く最初は分かりづらかったのですが、段々と繋がってきて面白くなりました。次作はもっと深堀りしてくれるのかな?

    0
    投稿日: 2022.02.17
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    東北地方に連綿と続く超常能力者集団『常野(トコノ)一族』を描く第一作 ダークファンタジー連作短編集 その一族は密やかに市井に紛れ穏やかに暮らしている 遠見、仕舞う、自然に息づき夢物語のように美しい だが、何処か寂寥感が付き纏い魅了される 時代は移ろい徐々に禍々しさを増し、彼らの「ちから」を必要とする日も近そうだ… これから彼らはどう表舞台に向かうのか 続きを楽しみに拝読します

    1
    投稿日: 2022.02.11
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    連作短編集で、一つ一つの話もそれだけで面白いけれど、読み進めていくうちにそれぞれの話の繋がりが少しづつわかってくる感じがなんとも言えず面白いです。といっても、全てが明かされるわけではないので、全体的にはまだ霞みがかったモヤっとした(いい意味で)読後感。続編読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2022.01.30
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    どんな話なのかあらすじでは掴めなかったけど、世界観が素敵でした。根っこは暖かいんだけど、残酷や冷ややかさみたいなリアルな部分もあって良かったです。 家族系は弱い。。涙ぐむ。最初から最後まで、短編の構成もバッチリでした。

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    投稿日: 2022.01.25
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    常野一族の短編集。一族と言っても血のつながりを指すわけではなく、風魔一族的なコミュニティを指す一族のようですね。常野一族は遠目や遠耳や長寿といった特殊な力を持ったものたちの共同体。 いろんな人が登場するけど、ツル先生(長寿だから鶴って事?)が縦糸になって戦後から今を繋ぐ。タイトルになってる章と最後がつながった時、涙が出てしまいました。遠回りしたね… 続き読みたいっ!

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    投稿日: 2022.01.22
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    単行本既読。 久々に浸った常野一族の物語は温かくも切なくて、ときに胸が締めつけられ(「光の帝国」、何度読み返しても辛い……)、常野の人々の聡明さと穏やかな強さに希望を持つ(「大きな引き出し」、「国道を降りて…」のキラキラ感!)。 色褪せない名作短編だなあ。出会えて幸せです。

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    投稿日: 2022.01.14
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    「達磨山への道」「オセロ・ゲーム」「光の帝国」「黒い塔」、怖かった。不思議な力っていいかもしれないけど、それなりの代償を伴うんだな、っていうのがオイラの感想だ。等価交換の法則みたいな……。プラスマイナスゼロなら不思議な力は要らないなぁ。というかそもそも望んでそうなったわけではないみたい。普通の人が理解できない領域に達してしまうと、居場所がなくなるみたいだ。ん?これって不思議な力に限らないかもしないな。

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    投稿日: 2022.01.01