
総合評価
(175件)| 33 | ||
| 55 | ||
| 57 | ||
| 10 | ||
| 1 |
powered by ブクログ夏の空気を感じる美しい愛の話だった。多分簡単に「百合っぽい話」って言っちゃうのは良くないとは思うんだけど、少女時代特有の女の子同士の距離感というか、友情以上愛情未満というか、そういうのが好きな人はめちゃくちゃ好きな話だと思う。私は大好き。 犬が可哀想なので犬が可哀想なのがダメな人にはおすすめしません。 章が変わるごとに視点となるキャラクターが変わるので新鮮な気持ちで読みやすかった。 人を選ぶ作品だとは思う。
0投稿日: 2025.12.15
powered by ブクログ憧れの女先輩たちと夏合宿から、過去の事件が絡んできて徐々に不穏な雰囲気に。 章ごとに語り手が変わる。一章はサラッと読んでいたが、章ごとに違う視点の話が見えて面白かった。 途中まさかの展開になって驚いた。 最終章で真相がわかる。
0投稿日: 2025.12.12
powered by ブクログ憧れてた先輩に誘われた合宿。過去の殺人事件の真相にせまる!謎がとかれたと思った、最後の最後での真相。子供のころの記憶を辿るあいまいさがなんだか不思議な世界感でした。知らなくてもいい真相もあるのかな…
12投稿日: 2025.11.14
powered by ブクログ不穏な雰囲気で話が進んでいくのはよかった、惹かれた。ただ最後の方、事故に遭ったことや、事件の真相のところはどうかなー。おかげで不完全燃焼
3投稿日: 2025.09.01
powered by ブクログ独特の雰囲気というか、描写というか、終始ミステリアスな空気感で物語が進んでいく。登場する少年少女が全員思わせぶりor裏がありそうであり、そこに過去の事件が絡み合うことでますます先が読めなくなりました。読書中ずっと靄がかかったような感じ。 最終的に過去の事件の真相が明らかになるけど、靄がかかった感じは抜けず。見落としたのかもしれないけど、アレはなんだったんだろう?という謎が残ってしまったのもあるし、読み終えて尚更序盤の思わせぶりな言動が過剰だったかなと。 本作はミステリ要素よりも、作者があとがきで書いているとおりに少女4人の描写こそが肝で、それが個人的にはヒットしなかったな、という感じでした。
34投稿日: 2025.05.11
powered by ブクログ恩田陸さんの作品は世界に行きたくて時々読みたくなります でもなぜだろうか、この人の作品は読み終わってみると、毎回なんだか消化不良です 読んでる間はその世界を楽しめるのに 「はー、面白かった」「読み切った」とならないのはなんでだろう? そう思いながらまた読みたくなるんだろうけど
7投稿日: 2024.11.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
1992年にデビューした恩田陸氏による作品。文芸誌に分割掲載されたのち、2004年に単行本化。 強いてラベリングするならば、ミステリー系青春小説!? ・・・ 恩田氏お得意の群像劇系の作品。 構成としても4章からなる各章を一人称で語らせるもの。この手法も馴染んできました。 ・・・ 第一章は毬子の視点。 高校二年生の美術部。まだ純真。高校三年の憧れの先輩二人(女)と演劇祭の舞台背景作成のため、先輩の家(女ですよ)にお泊りにいくということでウキウキ。 また、親友がダブルデートを仕組んで他校の男子と知り合いになったり、身辺に動きがあります。ただし、先輩の家にお泊り合宿すると、物事は予想しない展開になってゆきます。 第二章は芳野の視点。 彼女は高校三年の美大志望の女の子。香澄という相棒とともに、学校でも超然とした様子に映る彼女からの視点。非常に冷静に世界を観察し、毬子のあどけなさ、相棒の香澄の分からないところ、香澄の家での女子合宿への闖入者たる月彦(香澄の従弟)やその友暁臣の心情を読み取り、時に牽制し、時に操ろうとします。 第三章は真魚子の視点。 ってか名前が妙に少女マンガっぽい雰囲気。 彼女は毬子の親友。素直過ぎる毬子と比べれば彼女はかなり冷静。仲間として毬子も好きだし、ボーイフレンドも好き。一学年上の芳野と香澄の超然コンビに憧れもあるものの、違和感もある。そうした中で毬子が二人に抱きこまれるように合宿に参加するのが若干悔しくもあるという感情も。 物語りの後半以降を締めくくる重要なポジション。言わば物語の見届け人のような立ち位置。 終章は香澄の視点。 あたかも彼女の辞世の句のような短章。 三章までではいまいち確証が持てない空白部分を彼女の独白が埋めてくれます。 ・・・ ということで、恩田作品でした。 夏休みの私的合宿(お泊り会)から一つの事件が発生し、それには過去から因果があったことがつまびらかになる、というものでした。 性格のはっきりと異なるキャラを配置して一人称で語らせる、というのがいかにも恩田さんらしい作品でした。
2投稿日: 2024.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ろくにあらすじも読まずに装丁買いしたので、ミステリとは思わず、だんだん謎が深まっていく展開にドキドキしながら読み進めました。3部+終章という構成でそれぞれ別の語り手が登場しますが、第1部の世界がとても美しくて、毬子ちゃんには世界がこんなふうに見えているのかと思うと、皆が毬子ちゃんに惹かれるのもわかります。 また、登場人物の書き分け、世界観を補填するための細部の描き込みが絶妙で、登場人物によって世界の見え方に違いを持たせながらも、それでいて作品全体として統一感もあり、作者の技量を感じました。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログこれは少女の持つ、一瞬のはかない繊細さ、その雰囲気を味わう作品なのだ。 だからリアリティを申し立てるのは野暮だということはわかっている。 しかし、舞台の上で明かされた真実はあまりにも机上の空論で、物理的に無理だろう、と何度も突っ込んでしまった。 そうしたら、最後の最後に…。 3章それぞれに違う少女の一人称で語られるのには意味がある。 一人称になると、ほかの人物の心情を書かなくてすむのだから。 最初から不穏な空気があふれていた。 おどろおどろしいとは違う、とらえどころのない違和感。 登場人物の誰もが何かを心に秘めていて、せっかくの高校生の夏休みが、全然きらめいていない。 そもそも両親が不在の先輩の家で合宿って、ありなのでしょうか? 私は部活動をしたことがないからよくわかりませんが、大人の監督のない一週間の合宿って、私が高校生の娘に言われたら、参加を認めません。 いやだから、リアリティはさておいて。 登場人物みんなが少年少女を逸脱した、大人の苦さを持ち合わせているのに、みんなが頼りないくらいにはかなげ。 不穏の正体がわからないから、余計に不安。 作中でダフネ・デュ・モーリアの『レベッカ』について書かれているので、多分にそれをイメージしていると思われる。 っていうことは、これはホラーなのか? ホラーでもありミステリでもあるかもしれないけれど、これは少年少女が大人になっていく過程をこそ書きたかった作品なんだと私は思う。
7投稿日: 2024.08.08
powered by ブクログ再読。購入本。実家で見つけて。 恩田陸の書く少女はやっぱりいいな〜。お話もほとんど忘れてたからハラハラしながら読めちゃった。
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生くらいに呼んだ気がする、再読。 その頃の感想は「やっぱり恩田さんの描く女の子たちは強くて、こうなりたい」 今となってはそれが毬子なのか、香澄なのか、芳野なのか、真魚子なのか、わからない。 てか香澄死ぬんだっけ びっくりした 終わり方も綺麗だったなあ 香澄の視点で終わる感じがいい わたしがあの時感じた「強い女の子」って誰だったのかな 強くて綺麗なんだよなあ 誰だろう、でもみんなそれぞれ強さがあった気がするな そして美しい 「少女」の残酷さが美しいな ストーリーの展開も静かで美しい 本格サスペンスには遠いけど、恩田さんの作品が好きな人にはわかる感覚だと思う 月彦が香澄のお母さんを殺した犯人が香澄だと告げた、最後に香澄の視点でそれはお母さんからの指示だったと それを知ってる人はそして誰もいなくなる 残酷な終わりで美しい
0投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログ少女たちの一人称小説。ミステリでよくある、結末→本当の結末 の構成だった。 お嬢様、美少女、御屋敷での合宿と来ると、百合っぽいのかなと思ったけれど、そんな感じではないかな。 少女の一人称視点+世界観で、ややべっとり、叙情的な表現が続く。ミステリと言われると微妙。
1投稿日: 2023.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
完璧な美少女・香澄と芳野に、香澄の家で演劇部の舞台背景を完成させるべく夏合宿しようと誘われる毬子が、数年前に香澄の家で起きた事件を巡って起きるあれこれに巻き込まれる話。毬子・芳野・毬子の友人の真魚子と視点人物を変えて語られる。青春小説かつサスペンスアンドややホラー。 香澄の母の自殺だった、というのは納得するんだが、結局香澄と毬子の事故は香澄の仕掛けた自殺だったのか、だとしたらその動機はなんなのか、いまいちわからない。登場人物が死んでオチをつける話は、それで感動する場合もあるけど納得の展開でなければ往々にしてチープなオチに思えてしまう。だから前半までは面白くハラハラしながら読めたけど、ちょっと不完全燃焼な気がした。
0投稿日: 2023.08.26
powered by ブクログ百合もののミステリが読みてえ!! その結果たどり着いた作品。恩田陸は初めて読んだ。 少女の世界を描くリリカルで繊細な表現はさすが名のある作家だなあと思うが、男が出てくる点とミステリの薄さがコレジャナイ感。 肌に合わなかっただけで、クオリティは高い。
2投稿日: 2023.08.24
powered by ブクログ不穏な空気の中で、それぞれが秘密を抱えながら進んで行くストーリーに引き込まれた。 美しくも、どこか残酷さも備えた少女たちの描写が印象的だった。
1投稿日: 2023.08.22
powered by ブクログなんかとてももやもやした。後書きで著者が「わたしが感じていた「少女たち」を封じ込めたいと思って書いた」と言っているので、その「少女たち」にもやもやしたものを感じるのか? ただなー、事件に自分が関わった/関わらせられた話の後、簡単に日常へ戻れるところは違和感があった。事件はあそこまで重いものにしなくてよかったと思う。
1投稿日: 2023.06.26
powered by ブクログミステリーという印象ではないけど、全編通して事件が尾を引いていて謎が霧のようにぼんやりと辺りを満たしている感じ。 夏の早朝のような、眩しいがまだ一枚膜があるような不思議な感じ。登場人物の思春期(本の中の表現では「少女」)らしさのせいか。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログ登場人物である毬子、芳野、真魚子、そして物語の核となる香澄の4人の視点から物語は展開して行く。 恩田女史が描く女高生達は、常に可愛い少女ではなく、大人びた美しさを擁した女性たちだ。 今回の4人の女高生たちもこの例に洩れず、女高生とは言い難いほどの神秘性を与えられている。 物語の前半は、同級生や下級生たちから憧憬ともいえる視線を集める美しい少女4人の関係が綴られる。 その彼女たちの舞台となっている背景が美しく、緑豊かな欧風の牧歌的な川べりの風景が思い浮かんだ。 そんな環境の中で、女高生らしい4人の交友関係に、徐々にではあるが違和感が生まれてくる。 少女たちが抱く違和感は、香澄の母親の死が殺人なのかどうかという過去の悲しい出来事に起因し、それぞれの想いが疑心暗鬼となって重なりあい、ミステリー物語へと進んで行く。 殺人事件であった場合、犯人は誰なのかが最大の関心事となる。 香澄の母親の死は、4人の少女たちが6〜8歳頃の事件と云うこともあり、細部までの事実はお互いに理解していない。 がしかし、成長と共に過去の様々な記憶が繋がり、漠然とではあるがそれぞれに考えを抱くようになる。 4人の女高生たちに加え、幼い頃からの仲間だった男子二人が絡み、昔起こった事件の真相に迫って行く。
1投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ第一部の終わりから不穏な空気が漂ってきて、びくびくしながら読み進めた。全部読んで良かったと 、かつて少女だった私が静かに頷いている。 恩田陸さんの本は『夜のピクニック』『蜜蜂と遠雷』に続いて3作目。まさかこれほど怖いとは。 怖いけど嫌いになれない、冷ややかだけれど胸に染み入る、そんなお話でした。2023年初読書!
0投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログ恩田陸の小説なのに、途中まで心理ホラー小説みたいに読んだ。女性心理がわからないだけに、余計に恐ろしかった。 こういう小説を読むと、いつも自分が抜け作なのか自問する。でも、読む合間に推論している時間が、意外に充実していて楽しめました。さすがです。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログめちゃくちゃ好きな作品。登場人物が美男美女ばかりで、読んでいてサクサク読めるし、特に美術部のお話っていうのがもう良き!高校時代、美術部だったから読んでいて凄く面白かった!合宿ていうイベントなのがもう最高!高校時代のあの頃を思い出して浸れる。
2投稿日: 2022.12.19
powered by ブクログ高校生の歪みながらも美しい夏と、まだ幼かった少女ともう熟れきってしまった大人の過去の約束、事件が絡み合う作品。美しく、哀しい物語だった。
3投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ憧れの先輩たちに夏合宿にさそわれ、有頂天になる私。それもつかの間で、その家ではかつて不幸な事件があった。何かを隠している先輩たちに疑心暗鬼になっていく。 そしてその事件の真実とは。 幼い頃の事件がとあるきっかけで真実が明かされていく。
0投稿日: 2022.10.16
powered by ブクログ先入観や事前知識無しで読みました。 どストレートな青春物、ミステリー、SFなど、いろんなパターンがあり得る作家さんなので、どんなもんかと思って表紙をめくると、1ページ目にあらすじっぽいことが書いてあります。 どうやら、どストレートな青春物ってだけでは済まなそうな雰囲気。 出てくる登場人物は大人びた美少女ばっかり。実在する人物として想像しづらい感じもある。少女漫画の世界のよう。 前半の雰囲気からだんだん「えっ?」ていうのが増えてきて、完全に予想外の展開でした。
0投稿日: 2022.09.29
powered by ブクログ蛇行する川のほとりにある家での、かつての忌まわしい出来事の記憶を抱える少女たちのお話。 『魅力的にな女の子には、それぞれ異なる膜がある。みんな、違う色をしていて、手触りも違う』P.67 非日常的な舞台、謎めいた行動、思わせ振りな会話、かまの掛け合い、不穏な空気、憧れの先輩たち、取り巻く男の子、他を寄せ付けない間柄…、閉じた世界のこの物語にも何かしら膜を感じる。 『そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく』P.34 そんな膜の中のこの作者らしい世界で、登場する美少女たちの、怜悧さや勝ち気、それと裏腹の脆さ、儚さ、危うさが楽しめる。
4投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
んー幻想ほど憧れの女の子は幻想ではなく普通の女の子だったということだろうか 誰もが他人に夢を見ている、自分のイメージの世界を生きているということだろうか 一人で行こうとしたなんて幻想で、ただの事故死なんてめっちゃ残酷だな その幻想が香澄を殺したみたいに見える 多分全然解釈違いだろうけどそうゆう印象
0投稿日: 2022.05.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校の夏休み、演劇祭の舞台装置を描くために、先輩、香澄の家に泊まり込むことになった鞠子。でも、そこに集ったのは、過去に起きた不幸な事件と深く関わりのある人たちだった。 香澄や鞠子はどう関わっていたのか、ハラハラしながら一気読み。最後に意外な真相が明かされるが、恩田さんのミステリーは、ホントに面白くて、今回もまた引き込まれてしまいました。
13投稿日: 2022.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
3人?ぐらいの視点から物語が進んでいく。まりこの視点から最初は進んでいく。この人物が主人公かなと思いながら読み進めた。しかし途中で視点が変わり、まりこはほぼフェードアウト、、。勿論重要な役割は果たしているが悲しさが、、。 私にはこういった経験がないためあまり分からなかったが、女子学生ならではの生々しさ、リアルさがてできていたのだろうと感じる。 ある種、象徴となり彼女らの心に深く残ったのが印象的。
4投稿日: 2022.03.20
powered by ブクログ恩田陸さんの少年少女の心情を描かれた作品が好き。 少女たちの純粋さ、危うさ、美しさ、全部詰まってた。 そして、真実はそれぞれにとって異なるもの。
2投稿日: 2022.02.17
powered by ブクログこういう雰囲気好きです。さすが恩田さん。 あらすじだけ読むと恐ろしいミステリーのようですが、過去の事件の真相に迫る不穏な空気の中、あの年代の少女特有の世界観や彼女たちの美しさに浸れました。
1投稿日: 2022.02.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ネバーランド」と対になるこの作品。 恩田陸さんの少年少女たちが出てくる作品はとても良い… 大人になりかけの少女たちが過去に事件があった家で夏を過ごす、そんな話。登場人物が魅力的で、語り手が章ごとに入れ替わることで登場人物への印象もうつり変わっていく。 三章の語り手の真魚子は読者の代弁者的な立場で、事件とは全く関わりのない立場から物語をみてストンと締めくくってくれるのが気持ちいい。 少し終わらせ方が強引かなと思うところはあったけど本当に真夏の夜の夢を見たあとのすっきりした不思議な気分になれるそんな話でした
0投稿日: 2022.01.18
powered by ブクログ細やかな表現から 川のほとりの家の風景や美しい登場人物が想像できてぐいぐいひきこまれてしまうミステリアスな話 上級生が大人びて見える学生時代も思い出させてくれた
0投稿日: 2022.01.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
p35「これからできること、したいことの幸福な予感でいっぱいだ。それが幻想であると、あとひと月もすれば思い知らされるのに、毎年同じ幸福感で満たされるのだから、人間とは、なんて単純で進歩のない生き物なのだろう。夏休みの入口が幸せなのは、何かができるからではなく、何かができるはずの時間があると信じられるからなのだ。」
0投稿日: 2022.01.11
powered by ブクログ友人が読みたいと言ってた本に興味を持って! なんとなく、タイトルから穏やかな物語をイメージしていたけれど、 不穏で緊張感漂うお話だった。 恩田陸さんは「夜のピクニック」「蜜蜂と遠雷」などを読んだことがあったこともあり、雰囲気が全然違っていてびっくり! 高校生の彼女たちは私より年下だけど、 香澄も芳乃も毱子も真魚子も大人びていて憧れる〜 物語が進むにつれ視点が変わっていくから4人それぞれのキャラクターを感じやすくて、みんな好きになってしまった。 最後に向けて緊張感が高まっていくけど、 第三部が終わって油断していたところからの 終章の入りでひっくり返され。さらに終章のラストでもう一返し。 でもこれが個人的には救われる内容だったな、と思う。 第三者視点の感想なので、当事者である香澄についてはいろいろ想像してしまうけれど。 少女という限られた期間を封じ込めたような感じが、山田詠美さんの「放課後の音符」と、仄暗く美しい感じが小川洋子さんの「猫を抱いて象と泳ぐ」に通ずるものがあったかな〜なんて。
0投稿日: 2022.01.06
powered by ブクログ読んでいてちょっとゾクゾクするような怖さがあっておもしろかった。映画『ヴァージンスーサイズ』のような美しくて危うい少女時代の雰囲気が好きな人にはオススメです。
0投稿日: 2021.11.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
美しい。綺麗。ノスタルジーで清廉だけれども妖しくどろっとした雰囲気で進むストーリー。そこに突然の香澄の死という衝撃的な展開。 明かされた真実、というより彼ら彼女たちが見出した真実は残酷であったが、終章を読んで震えた。ほんとうの真実,香澄の想い,あの言葉の重さ,この後香澄に起こること。しばらく動けんかった。私にとっては、ある種、ラスト2行でひっくり返った小説だった。
1投稿日: 2021.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
《有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そゆなつまらないもの」と囁く。そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。》 この物語で1番好きな文章。 キラキラとした中にも常に仄暗さがまとう。 それでも若い好奇心から離れることが出来ず、タイミングを失う。 こられほどスリリングではなくとも、 生きることに下手くそな時代に同じような気持ちを持ったことが何度もあるはず。 そんな雰囲気を思い出す。 こうすれば。 こう考えれば。 こう振る舞えば。 視点が幾度か変わるので、何度となく気付かされる正解。本当の正解かはわからないけど、上手く立ち回れなかった答え合わせを頭のどこかでしてしまう。
0投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログ必死さが伝わってきて痛々しかった。気を衒うストーリーではないので、雰囲気を味わう作品。こう言っちゃなんだけど似たような作風の人は結構いるから、もう少しひねってもよかったのかも。
0投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログ恩田陸さんの小説を読むのは、前回読んだ『蜜蜂と遠雷』に続いて二作目です。 あらすじにもある通り、「少女時代の残酷なほどのはかなさ、美しさを克明に描き出す」作品で、ミステリーが中心となりながら、細やかな描写に目を奪われます。 主体となる登場人物のうち、毬子、真魚子、香澄、芳野の四人の視点から物語は進んでいき、最後に短いながら凝縮されたネタバラシ。そういう展開になるかな? と予感しつつも、少女の胸を一杯に占めていた考えを思うと『儚さ』という言葉がしっくりきます。 派手な演出は無いですが、その代わりにじっくりと浸透してくる”重さ”が際立ちます。 『蜜蜂と遠雷』が純粋に音楽へと心を傾ける人たちを描いていると表現するならば、『蛇行する川のほとり』は一夏の儚い青春を描いた物語と言えると思います。 全く違う色合の話を二作品読んでみて、恩田陸さんに一層興味を持ちました。 他の作品も読んでみたい作家さんです。
3投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログ香澄と芳野の大人を信用しないスタンスは一種の防御姿勢。信じてない=期待しない→上辺には出さない。心理的には楽なんだろうけど正しい在り方なのかはわからない。ただ自分も親と接して行くにあたってこういうやり方もあると知れた。処世術的には、こっちの方がいいのかもしれない
0投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログ引っ張って引っ張って引っ張ってーーーが長かった。リアリティのある小説をよく読むのでこのタイプは新鮮でした。動機とか心情はあんまり共感できなかった、繊細で美しかったけど。
0投稿日: 2021.05.14
powered by ブクログ恩田さんの少し恋愛要素を入れるところが好きだ。定番の全てがラブストーリーになっている小説というわけではなく、ほんの少しの要素に私はきゅんきゅんさせられてしまう。暁臣くん絶対イケメンだろ笑。毬子さん羨ましい!!この小説のコンセプトは少女なんだろーな。みんな無垢な可愛い少女だったけど秘密を持つことで脱皮して女になる。そんな感じの意味があるよーな気がする。あんまり意味を求めて小説を読むのは好きじゃないけどね。恩田さんの小説は好きだなー。なんか答えを教えてくれない感じが好き。今まで受験勉強とかでは答えしか与えられてこなかったから、答えがない感じ好きだなー。
0投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ美少女がたくさん出てくる。登場人物の口調も少女小説に出てきそうな感じです。あまり頭に入ってこなかったけれど、ディテールの情緒は◎
0投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログそれぞれが大きな感情に突き動かされてるはずなのに、人の感情なんて知ったこっちゃなく進むのが人生なんですよね。読んだ感想としましては、怖くてしばらく落ち着いてトイレに行けません
0投稿日: 2021.02.04
powered by ブクログ読み進めている間はワクワクした。 最後は演劇のような終わり方でちょっと好みの終焉ではなかったが面白かった。
0投稿日: 2021.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主な登場人物は、4人の少女と2人の少年で、全員が高校生。 3つの章と終章で構成されていますが、章ごとに異なる少女の視点で描かれていて、読むこちら側も想像を巡らせながら話を追っていくことになります。 過去に起こった2つの事件の真相も次第に明らかになりますが、登場人物全員がそれを知るわけではないところが酷だなあ。 恩田さんは、女の子でも女性でもない、思春期特有の少女たちの、限られた一瞬をとても繊細に描かれますね。 夏休みの合宿という短い時間に閉じ込められた濃密な物語に、爽やかさと切なさ、そして胸の底に溜まる澱のようなものを感じました。
1投稿日: 2021.01.12
powered by ブクログこちらは表紙買いでした。 集英社版も柔らかくてすてきなのですが、中公文庫版の可愛さと黒の目立つ明るいような暗いような表紙に惹かれました。 時々はっとするほど冷たく感じられるような美女の香澄と、ふわふわ感情の波のない美女、芳野。そして香澄を探り続けている月彦と、3人と仲が良く、かつて姉がいた暁臣。夏休み、彼らと過ごすことになった主人公毬子は4人の交錯する思いに巻き込まれてゆきます。次第にそれらは昔、香澄の母親が殺された事件へと繋がって‥といったお話でした。 『有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが そんなつまらないもの と囁く。そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わってゆく。』あとがきで著者は、少女たちを封じ込めたいと思って書いたとありますが、この一節はまさに。誰もが経験した少女時代の痛さが綺麗に表されていて、気恥ずかしくなりました。 『死ぬということは、許されてしまうことでもある。』深い!そうかもしれない。許すことしか生きている人たちには残されていないから。生きている限りはやっぱり、自分の視点が優先されたりその人のする事なす事に意識が向いてしまうからなのかな、でもその人が死んでしまったらもう憎む自分すら過去のものとなってしまうのかな、など色々考えさせられました。
5投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログ食事の事を『時に虚しくて、恥ずかしくて、哀しい。』『惨めで屈辱的』だと表現していたのが印象的でした。 クライマックスのテンポの良さと、最後の最後にわかる真実で、読後はスッキリした気持ちになりました。
0投稿日: 2020.11.03
powered by ブクログ女の子たちの一夏のミステリー小説 女の子たちがひそひそ話しながら隠し事をしている感じかな?続きが気になりすぎてすぐ読み終わった。
2投稿日: 2020.10.24
powered by ブクログどんな隠し事があるのか気になって気になって でも 途中から えーーまだ引っ張るかーって笑 みんな生きててほしかったな それで みんなスッキリが良かったなー
0投稿日: 2020.10.06
powered by ブクログこの手のミステリーは木曜組曲に近いな〜と感じた。こちらは少年少女である分、輝きが違うな。あと漂う仄暗さも。 最初の毬子の周りに渦巻いていた不穏な感じが最高だった。途中からう〜ん… 香澄は成長したら母親のようになっていたのかな。それなら美しい少女のまま飛んで行ってしまって良かったのかな…と思えてくる。 毎度恒例というか未成年の飲酒描写なくてもいいんだよ…なんか安っぽく見えてしまうんだよな。 傷ついた美少女(毬子)は美しい、という芳野の考えには大いに賛同する。陰があると儚くて美しく見えるよね。 そして好きな子をいじめたくなる(というか支配に近い)暁臣エモいな…毬子を傷つけたことに落ち込んでいたから、姉には似てるかもしれないけどあれほどの気質はないのかも。序盤は可愛いカップルだなぁと思っていたけど、あの後大人になった毬子は果たして彼を選ぶだろうか。 こういうミステリーもっと読みたい。
0投稿日: 2020.09.06
powered by ブクログ思春期の少女たちの数日間を描いた作品で、耽美とまではいかないけれど倒錯した雰囲気を持った作品です。同じようなテイストで少年たちの日々を書いた「ネバーランド」と対を成す作品ですが、こちらは爽やかで和やかなネバーランドとは違って、不穏な空気が蔓延しています。 まだ生まれて十数年しか経っていないのに、十年前の罪を贖うような展開の話はなかなかに重たい。青春サスペンスの恩田テイストが良く出ている作品です。
6投稿日: 2020.08.14
powered by ブクログあまりにも息苦しい作品なのに。表現が美しいから読み進めてしまう。 1つのお伽話を読んでいるようで、綺麗な色使いでイメージが広がる不思議な感じ。 毬子が主人公なのかと思いきや、3人の少女の視点で綺麗に描かれているのに脱帽。彼女たちの心情を書き分けるのが非常に上手。
1投稿日: 2020.08.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
藪の中みたいに、過去の出来事のそれぞれが認識している事実や、毱子が合宿に呼ばれた本当の理由について登場人物たちが毱子に伝える内容が異なっている。当初、登場人物たちの話を読者視点で当惑しながら聴いている毱子自体も、過去の出来事に実は深く関わってることがわかったり。それぞれの思惑が読めなくて、ミステリぽく楽しめた。 あとは、少女たちの心理描写が生き生きと書かれてて本の中に入り込んでしまった。毱子の少女っぽい感じ。とても良かった。例えば日記を書くところの描写、自分の秘密を託していた。でも本当は特別な誰かに読まれたかった日記。その相手に向けて、ほんの少しだけ取り繕った自分の日常を綴った。 なんかいいよね。乙女感ある。憧れの先輩に誘われたとき、憧れの先輩と自分の家族が会うときの有頂天な感じや、照れ臭さ。 あと、天気や暑さの描写も生き生きしていた。全てが重力に縛られたかのような暑さ。だとか。 よくわからないのは、なぜ仮面をアキオミ(と思われる)が被って毱子の前にあらわれたのか。月彦がなんで天使とよばれるのか。そもそも、香澄に毱子が呼ばれた理由は?芳野は、正しい少女である毱子に興味があるってことでわかるんだけど。毱子の過去の記憶を蘇らせたいってのは、作中でアキオミがいってたけど。別に、過去の話を掘りくじ返したいわけではないはず。何がしたかったんだ香澄…
2投稿日: 2020.08.07
powered by ブクログ4人の儚げで美しい少女のこころが、とても美しく描写されている。 続きが気になり、ぞくぞく怖いミステリーの要素もあり、家で夜ひとりで読んでいたら怖くなってきてしまったけど、読むのをやめたら想像してもっと怖いと思い、後半は一気に読んだ。 どうしても、香澄の母の気持ちは理解できなかったので評価は3にしている。
1投稿日: 2020.07.10
powered by ブクログうっとりする恩田陸ワールド。 独特の世界観が「麦の海に沈む果実」に近いかなぁ。 恩田さんの描く美しい少女と女性が、繊細で儚くて強くて大好き。 読了後は充足感で満ちて本を閉じた。 ミステリーだが、もやもやも一切なく完全にすっきりして読み終えられた。冒頭にある詩が抽象的で「???」状態だったが、物語の全てを過不足なく綴っていたものだと分かり感嘆した。すごい。 他の傑作に埋もれているが明らかに名作。
1投稿日: 2020.06.04
powered by ブクログ蜜蜂と遠雷を読んでからこれを読んだ。 振り幅がすごい。 恩田陸さんはこういう話を書く方が好きな気がした。
0投稿日: 2020.04.18
powered by ブクログとても美しいおとぎ話だったので、最後の行を読み終えたあと、わたしは満足して本を閉じた。 毬子の目線で語られる第一章『ハルジョオン』。 芳野の目線で語られる第二章『ケンタウロス』。 真魚子の目線で語られる第三章『サラバンド』。 そして謎が明らかになる最終章『hushaby』は、この物語の真の主人公である香澄が毬子だけに語った秘密の寝物語だ。 子どもの頃、何者かに母を殺された香澄。 彼女の母親の絞殺死体は、川に浮かぶボードの中で発見された。そしてその犯人は未だ見つかっていない。 ・・・彼女はなぜ死ななければならなかったのか。 読み終えたあと、もう一度この本の冒頭にある詩(なのだろうか)を読み返してみるが、今ならこの意味が分かる。 「私」とは。 「私たち」とは。 そしてそこにあった愛情が引き起こす罪と死。 ============================ ひとつの話をしよう。 目を閉じれば、今もあの風景が目に浮かぶ。 ゆるやかに蛇行する川のほとりに、いつもあのブランコは揺れていた。 私たちはいつもあそこにいた。 ひとつの昔話をしよう。 もはや忘れられた話、過去の色褪せた物語。 平凡で退屈なある夏の話。 私たちの愛情について、私たちの罪について、私たちの死について。 ひとつの寓話を聞かせよう。 今はもういない、あの蛇行する川のほとりでの少女たちの日々。 誰も知らないある物語を、 今、あなただけに。 ============================ あの夜、彼女によってあの子だけに語られた真実は、決して恐ろしいものを引き起こす何かではなかった。少女から大人になるための儀式のようなものだったとわたしは考える。 男の子の思うことが、そもそも浅はかなのだ。 次の日の晴れた朝がどこまでも希望に満ちて、 ずっと抱いていた気持ちを相手に伝えることができたのだから、本当であれば約束された未来があればよかったのに。 「愛してるわ」 「あんただけよ」
1投稿日: 2020.03.12
powered by ブクログ恩田陸さんは、天才やなと思った。描写がすごいし、何人もの気持ちを書き分けられるってすごいなあと思った。 やっぱり忙しくても小説は読みたいし、美しい文章に触れたいと思った。 途中から読むスピードが加速した。
1投稿日: 2020.01.10
powered by ブクログ心がつーんとして、終章を読んで、ある意味、ホッとした。 「真実」とは、なかなか、奥深い。 あとがきにある恩田さんの4人への「あこがれ」は、多分、平凡な学生生活を送った女性なら強く共感できる気がする。
0投稿日: 2019.09.22
powered by ブクログ最高の百合。 女の子どうしの恋愛って相手に自分を移すというか、相手が自分の一部分なところあると思う。 なんだかんだ香織がいちばん筋の通った子、だったのではないだろうか。まっすぐだった。
1投稿日: 2019.03.27
powered by ブクログ結構怖いストーリーだった。 ドキドキハラハラを感じながら読んだとこが多々あった。最後のシーンは鳥肌がたった。 意外な展開に驚きを隠せなかった。
0投稿日: 2019.02.01
powered by ブクログ著者自身は一体どういった学生生活をお送りになったのか。私の予想では相当冴えない学生だったはずだ。だからこそ当時の情景を文字にして書き起こすことで生まれるフィクションが輝くのではないか。
0投稿日: 2018.05.12
powered by ブクログ全体的に暗くて怖い感じ。本の世界観に入り込めなかった。他の恩田さんの本は大好きだがこのお話は好きになれなかったので残念。
0投稿日: 2018.04.25
powered by ブクログむわっとした草の匂いと断片的な記憶濃い緑 甘くて苦くてこってり系 テイスト的には好きな感じ 恩田陸はドロッとしてるの多いな
0投稿日: 2017.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最近読んだ恩田さんの「蜜蜂と遠雷」が、素晴らしく、バチバチに、めっちゃんこ面白かったので、こらもう他の恩田陸作品も読んでみるべえ、ということで、手に取ったのがこの作品でした。良いですね。見事に良作、という感じです。 ただ、ただ、すみません、、、超絶にめちゃんこグッときた!ということは、残念ながら、、、なかった。うむ。面白いですね、という感じなのは間違いないのですが、寝食忘れるほどのめり込む!とか、読み終わるのが勿体ない!とか、この本に出会えてホンマに良かった!という思いまでは、残念ながら、、、なかった、、、「蜜蜂と遠雷」は、ホンマに最高だったのですが、、、ただ単に、この作品と自分とは、合わなかった。それだけなのです、うん、多分。きっと、この作品が、たまらなく好きなかたも、沢山おられると思いますし。そこがこう、人それぞれの好みの違いで、エエ感じですよね。 なんといいますか、永遠の少女小説、といいますか、うむ、青春ナリ、という感じでした。大人になってから、かつて手の届かなかった、本当に美しいと思うものを、懐かしむために回顧した小説、という感じかなあ、と。あくまでも、どこまでも、美しい理想郷を描いた小説、って感じを受けました。そういう意味では、「桐島、部活やめるってよ」や映画「リンダ リンダ リンダ」とは違った青春の描き方かなあ、といいますか。青春のダサさやカッコ悪さを描かない小説、っていう感じかなあ、と。どちらが優れている劣っている、という訳では無くて、この小説では、あくまでも、美しい理想を美しく書くことが目的だったのではなかろうか、と思う次第です。で、わたし個人の価値観では、「桐島~」や「リンダ~」の方が、好きなんだよなあ、という感じ。 やっぱこう、美男美女ばっかりが登場すると、まあ、絵としては美しいですが、まあ、理想郷だよね、って思いが先に立っちゃうのですよね。こんな現実だったら良いよね、でもそうはいかないよね、とか、思っちゃうのは、まあ、自分がそういう存在じゃないからなんだろうなあ、ってことですよね、うん。 あと、各章で語り手が変わるのは、それぞれの語り手の主観で物語が語られるのは、小説の序盤でも触れられるように、芥川龍之介の「藪の中」を意識されたのかなあ、と思う次第でした。それぞれの人物に、それぞれの真実がある、という、恩田さんの考えなのだろうか、とか思ったのでした。「藪の中」をモチーフにした演劇を行う部の為に、主人公たちが背景画を描く、という目的で物語が始まる、ってえのは、なんだか上手い設定ですなあ、とか思ったのでした。 あと、物語の序盤、毬子の家。洗濯したシーツがひるがえってるあの場所に、仮面をつけて現れた人物、結局誰だったんだろう?何のために、あの場所に現れる必然性が必要だったのだろう、、、分からんかった、、、読解力不足か。無念。 あと、何故に集英社文庫版と中公文庫版と、二つも文庫版があるのだろう?と、思ったのでした。不思議です。
0投稿日: 2017.10.24
powered by ブクログ小説ってカテゴリにいれたけど少女小説でもいけるよなこれ。先が知りたくて一気に読んでしまいました。 光を受けてきらきら輝く川の水面の下には泥や砂利やきっと得体の知れないものが潜んでいる。それと同じように、美しい少女や少年たちと過ごす日々は夢のようだけど、どこか不穏な空気が混じっている。 よかったんだけど、真魚子のところだけ嫉妬と羨望といった感情がやけに生々しく感じました。好きなのは暁臣の鞠子への執着心。それと、芳野と香澄の関係。月彦はほんとにザ・少年!って感じやった…
0投稿日: 2017.10.09
powered by ブクログ夏の爽やかさや、人物の若さ、瑞々しさが、一層物語の不穏で暗い部分を際立たせている。渦にのまれるように一気に読んだ。少女時代の終わり、二度と語られることはないだろう真実、虚しさを感じた。
0投稿日: 2017.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いろいろな人が胸の中に抱えてるものがあり それが最後につながっていくところがすごい。 この人たちは,こんな風につながってたのかと。 女の子それぞれが中心になって語られていくので 各自のキャラがよく分かって良かった。 内容は重かったけれど,それをあまり感じずに 読めたところが良かった。
0投稿日: 2017.10.02
powered by ブクログ大人気の著者だけど、私はすごく好きな作品とかなり苦手な作品と両方あります。これは苦手なほう寄りなのに、面白いんだなぁ。 美術部に所属する女子高生・毬子は、憧れの美人先輩・香澄と芳野から少人数の夏合宿に誘われて有頂天。宿泊先は船着き場近くの香澄の家。楽しい合宿のはずが、自分が誘われた理由を考えるうち、毬子は疑心暗鬼に。 ところどころ下手なホラーよりビビったシーンやドッキリの台詞も。嫉妬と憎悪うごめく状況がどうも嫌な感じで私は苦手。でも、多感な年頃の心の描写、上手いです。イヤミスかと思いきや、この真相に救われる。
2投稿日: 2017.09.12
powered by ブクログ大好きな作家さんの大好きな一冊 少女のころに出会って以降、もう何回か読んでいるけれど、木漏れ日を気持ちよく感じる季節になるといつも読みたくなる。 彼女彼たちの言葉は、読むたびにハッとさせられる。そんな言葉に立ち止まり、味わいながら読み進めていくのがよいのです。
1投稿日: 2017.06.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
冷やっとする表現は上手だと思った。 いろんな視点から物語を見るという構成はセオリーだったけど、それが結果的にはぼやかしてしまった気もする。惜しい。
0投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログこんなに早く一冊の本を読んでしまうだなんて。 とても面白かった。 ジメジメした話は嫌いなのだけれど、何故か恩田さんが書いたものは読まずにはいられない。おんなじテーマで他の人が書いていたら大いに気を悪くして読了はしないだろうなぁ。 ありふれた話を超える、雲行きの悪さと登場人物の捉えどころのなさ、かな。 あと、本田作品の登場人物は皆さん非常に頭がよろしい。(笑)
2投稿日: 2017.02.28
powered by ブクログその方のセンスを信頼している、という方からオススメしていただいた作品です。とても良かったです。美しい少女たちが過ごした一夏が、ひりひりと心に迫りました。綺麗で残酷で、展開に息が詰まるほどでしたが、苦しくても目を背けられませんでした。香澄と芳野の間にあったのは、きっと愛だろうと思います。毬子と真魚子が2人に向けていた淡いものも。お話のラストでは、少女の終わりを感じました。夏のキラキラした光と濃い影がずっと頭にあって、また夏の暑い日に読もうと思います。
1投稿日: 2017.02.28
powered by ブクログ学生のころのような速度で、半日で、読み終えた。 ヤンデレがいると聞いて、ふわあっとした気持ちで買ったのだったが、あたりだった。 痴情のもつれというやつ、というとみもふたもないが…貪るように急いで読んだ。 恩田陸の作品はなんとなく読んでこなかったが反省を余儀なくされた。 他のも読んでみよう。
0投稿日: 2017.02.11
powered by ブクログ美しい少年少女だけの幸せな時間。 影のある謎を持つことも、美しい少女の必須条件ですね。 そして美しいままのラスト。 昔はこの手の話、大好きだった。いつの間に、それよりもみんなで大人になって、平凡になって、でも幸せになる話が読みたい、と思うようになったのだろう。 作者あとがきにもある通り、「みっともなくもしたたかに生き延びていかなければならない」から、そうやって大人になっていく事が、切なくも美しいことだと今は思う。 あの美しさに素直に感激できなくなるのは、寂しい事でもあるけれど。
0投稿日: 2016.12.10
powered by ブクログ最も好きな本。 恩田陸ほど15〜17歳限定の少女が持つ特有の空気感と、わずか一年足らずで失われるそれらの一瞬の煌めきを切り取って描ける人はいないと思う。たぶん。
0投稿日: 2016.09.04
powered by ブクログ20160507 途中まではなかなか読み進められなかったけど、半分を過ぎたあたりから夢中になって読みました。ネバーランドっぽい雰囲気でした。ダークだなぁ、と。最後が少し雑に感じられたけれど、おもしろかったです。
0投稿日: 2016.05.07
powered by ブクログとある高校の美術部員である少女・毬子と、その憧れの先輩二人──香澄と芳野を中心に語れる物語。香澄が住まう川の畔の古い屋敷「船着場のある家」に、毬子が演劇祭の舞台背景制作のための合宿に招待されるところから始まります。 起点は学校となっているものの、そしてまた学級や学年内での人間関係が仄めかされたりはするもののそれは純然たる背景で、舞台の中心は「船着場のある家」。その屋敷で過去に起こった事件をめぐって登場人物たちの思惑が交錯します。 主人公たちはそれぞれに互いに強く心惹かれあい愛おしく思いながらも、一方では暗に明に相手が自分とは異なる思惑でそこにあり、行動していること意識している。熱狂的なのに醒めています。 「・・・あたしはあえて否定しようとは思わなかった。あたしの気持ちを説明しても、信じてもらえるとは思わなかったからだ。・・・××には、あたしがどんなに彼女に感謝しているか、どんなに彼女を大事に思っているか、きっと一生わからないだろう。それでもあたしはちっとも構わない。彼女はあたしのそばにいてくれるし、今、あたしはこんなにも幸福で、世界を愛しているのだから。・・・」(345・346ペ) ──その登場人物の各々の自己完結をした精神世界の個別性(主観性)というものを強く印象づけるように、物語の進行とともに語り手はみたび強引に交代させられます。 本作の中で語り手の役割はどちらかと言えば加害者・被害者の側でなく探偵役。「事件の謎」をめぐり語り手のその「当事者」性が徐々に高まっていきある臨界点を迎えるとそこで交代です。そうして「第三者」的視点が導入されていく。それによってその都度個別性の壁を超越して「真相」に近づいていくかに見えるのですが・・・。
0投稿日: 2016.05.05
powered by ブクログ序盤ダルイ感じでつまんないかな。と思っていたんだけど、中盤から先が気になる気になる(笑) そして最後は切なく終わる。 途中からこのパターンはやばいなーと思っていたら、本当にそうなってしまった。
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログミステリーものだが、ミステリー要素はほぼ無い。 青春もの要素も多少はあるが、男は出てもあまり絡まない。 つまり、とても百合百合しいのである。 肉体的にイチャイチャするシーンこそ無いものの、 精神的な繋がりの深さや別離の際の苦しみの強さなどは そこら辺の男女の恋愛話よかよっぽど凄い。 「愛してる」の重みを全身で感じ取ることになるであろう そんな作品だった。
0投稿日: 2016.02.08
powered by ブクログ有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。 何かがいっぺんに変わる朝がある。 人の心は残酷で気まぐれだ。死ぬということは、許されてしまうことでもある。
0投稿日: 2016.01.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
二度読み必須。初読では気づけなかった点に気づく。 『有頂天になっていると、見ていた誰かに突き落とされる。素晴らしいことに胸を躍らせていると、必ず誰かが「そんなつまらないもの」と囁く。そうして、背伸びをしてはうずくまり、手を伸ばしては引っ込めて、少しずつ何かをあきらめ、何かがちょっとずつ冷えて固まってゆき、私は大人という生き物に変わっていく。』 もやもやした思春期の気持ちをこうもピタリと表現できる作者に脱帽。 一部から三部で主人公目線が変わるのだが、それも何ら違和感が無いのは、情報量の多さ少なさに関係なく、登場人物の背景がきちんと察せられる、まるで実在するように書かれているようで。 『そうよ。余計な事は考えない方がいい、不器用な男の子は、可愛い女の子の外側に意味を探していればいい。どうせ、彼女たちの過去や人格なんか、元々必要としていない癖に。あんたたちは女という記号が欲しいだけでしょう。…そういう戦利品を数え上げるためだけの記号が。』 随分厳しいことを、と思ったがその後彼女の過去に触れる出来事があり納得。 物語の「今」でなく、過去、未来までどんなだったのか、どうなるのか と読み終わっても余韻が続きます。
0投稿日: 2016.01.07
powered by ブクログ前半の文章の美しさに虜になってしまいました。 あどけない女の子の中に垣間見える大人の女性の気配や、大人びてみえる少年が不意に見せる幼さが滲み出るようで、(上手く日本語に出来ないんですが)背筋が薄ら寒く思える程でした。
0投稿日: 2015.11.29
powered by ブクログわたしは少女は、子供と大人との間にある隙間のような存在で、少女であることは実際にその時点では意識できないものだと思っていた。 だけどこの本を読むとそうとも言い切れないのかもと思えてくる。自分を少女であると理解して行動できるのは恐ろしい。 少女とは自分、もしくは自分と誰かの閉じた世界で、自分のままにひたむきに生きる存在のような気がする。他人の意見は必要ない。 恩田さんの少女像は完璧で、脆くて、憧れである。 自分が実際このとおりだったとは言い切れないけど、自分も一部そうだったのかもしれない。 また個人的なイメージとしては、椎名林檎の「ありきたりな女」と少し重なる。
0投稿日: 2015.11.03
powered by ブクログ幼い頃に遭遇した事件が話題の中心になっていて、それを解き明かしてゆくストーリー。簡単に書くとこんな感じなんだけど、最後の転がああそうなのか、と納得できた。
0投稿日: 2015.10.22
powered by ブクログ高校生、閉鎖的な世界、ちょっとホラーテイストなミステリといかにも恩田陸っぽい作品。終盤までは「6番目のサヨコ」っぽさを感じながら面白く読めたけど、ラストは先に読んだ「麦の海に…」続き消化不良気味で綺麗に閉じてない感じ。 恩田陸の書く高校生とこの独特な世界はとても好きなのでちょっと惜しくて残念。
0投稿日: 2015.10.18
powered by ブクログ毬子、真魚子、香澄、芳野、暁臣、月彦。 それぞれの過去、繋がる過去。 香澄はやり遂げたって思ったのかな。 覚悟していた。 きっと後悔はなかったね。 暁臣がもっと嫌な性格だと思ってたから、最後まで純粋な男の子で安心した。 まだ生きている。 過去の罪は、それぞれあるんだろうけど、みんなこれから幸せになっても良いと思う。 この小説そのものが、読者と彼女たちとの内緒話みたいでワクワクして面白かった。
0投稿日: 2015.06.30
powered by ブクログ人にはおすすめしずらいけど、個人的には何度も読み返したくなるほど好きな本です。 少女だった頃、自分の世界は広いと思い込んでいたあの頃を思い出させてくれました。きらきら、ふわふわしていて、かつどこか苦くて痛かった少女時代そのもの。
0投稿日: 2015.06.28
powered by ブクログ恩田陸さんの作品初めからのめり込んじゃう。 大好きな恩田さんの作品。 ノスタルジー、美形少年少女が定番だね。 四人の少女の視点から書かれてる。 綺麗な少女達。ピカピカ輝いている… 誰もが辛い過去背負って生きてる。。。 夏に読み返したい一冊。。。
0投稿日: 2015.06.02
powered by ブクログ2015.05.19 p35 「夏休みの入口が幸せなのは、何かができるからではなく、何かができるはずの時間があると信じられるからなのだ。」 恩田陸天才。
0投稿日: 2015.05.17
powered by ブクログ恩田陸の中で一番好きな作品 「金色に輝いている少女の青春を書かせたら一番とにかく眩しいくらいに黄金色に輝いている」 の部分を凝縮した作品
0投稿日: 2014.06.27
powered by ブクログ恩田陸の小説には何故か若い主人公、殊に高校生を描いたものが多い。本書にもチャーミングな女子高校生4人とあどけない男子高校生2人が登場する。 それにしても恩田陸の小説に出てくる高校生達は何故かみんな大人びている。電車の中やファストフードにたむろしている実際の高校生達はもっと幼い感じがする。自分が高校生だった頃だってずっと子どもだったように思う。けれども実際は彼らが想像するよりもずっとしっかりしているのを知らないだけなのかもしれない。 奇しくも幼い頃に「死」と向かい合う羽目になってしまった少年少女達。10年前の1人の少女の母親の死が、それぞれの心に大きな闇を抱える結果になってしまった。 物語の最初から登場人物相互間の不協和音とそれに伴う不安、そして相反する愛着。恩田陸ワールド全開!痛烈に面白かった。
0投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
少女たちのお話だけれど全員大人びてる感じしました。 綺麗な先輩への憧れ、正しい少女時代を抜け出す鞠子。疑惑をかける少年たち。腹のさぐり合い。恩田さんの得意技ですね。 香澄が死んだときはあまりに衝撃的すぎてしばらく呆然としてしまいました。そして芳野とおなじくショックを受けました。でも死んだあとでも香澄の存在感はすごく感じられました。 最後の最後の香澄の独白が話において味を出している。
1投稿日: 2014.03.03
powered by ブクログ主人公が嫌いなタイプで序盤どうしようという感じだったが、話が進むにつれて存在感が薄れるという不思議な運びだった。
0投稿日: 2014.02.16
powered by ブクログ恩田さんのサスペンス小説。 やっぱり恩田さんが描く高校生は素晴らしい。 魅力的な人物とはどのような人か聞かれれば、この本を差し出せるほど。 ある感情ではなく、人というものを描かせれば作家の中でも指折り。 ストーリーも藪の外を思わせる秀作。
1投稿日: 2014.02.12
powered by ブクログ最後はオカルトチックで好きになれないけれど、それ以外はとても好きになれた本です。 3つの章に分かれていますが、それぞれの章で語り手が変わります。 視点が変わることによって登場人物のイメージも変わります。 当たり前なんですが、人と自分とでは感じていること、そして他の人は当人の本当の気持ちを知る由もないことを思い知らされるようでした。 恩田陸さんが言いたいのはそこではないのでしょうが、そんなに捉え方が違うのだと驚くとともに、自分の周囲の人は自分が思っている様には感じていないのだろうと怖くなる本でした。
0投稿日: 2014.01.05
powered by ブクログ四人の少女たち。 昔の不幸な事件で繋がる彼女たちの夏。 憧れや嫉妬、恐怖。少女から女性へと進んでいく彼女たちの不安定な心情か描かれている。 高校時代、変に大人びた風を装いたかった時期をなんとなく思い出す。 2013.12.15
0投稿日: 2013.12.15
powered by ブクログやや不気味な雰囲気、ラストのもって行き方、恩田作品だなーと感じます。 恩田さんのタイトルは好き。でも結構ラストで期待を裏切られるw
0投稿日: 2013.12.03
powered by ブクログこの感じ好きだなー 心理描写がいい。読んでいて、あの時のあの頃の、って自分のなかに懐かしい気持ちが生まれてきました うん切ない
0投稿日: 2013.08.12
