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ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)
ねじの回転 FEBRUARY MOMENT(下)
恩田陸/集英社
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総合評価

96件)
3.8
22
35
27
4
2
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    いわゆる2.26事件は、不思議な出来事だと感じさせられる。 主に皇道派の軍事クーデター未遂、と単に言えるわけでもない。その中には国家社会主義に傾倒した者や、東北の農村の窮状に義憤を感じた者もいる。 確かに血は流れたが、他国のクーデターのような革命や国家転覆、暴力としての悲劇性は薄い。 が、首謀者達の末路は陰惨さを感じ、暗く長い時代の象徴的出発点とも言える。 そして、昭和の時代に天皇が自らの御意思を強く発露されたのは、この事件と先の大戦の終戦、この二回だけだろう。 そういった意味でも、2.26事件に目をつけ、SFとして書ききった著者の力は素晴らしい。 読後には様々なことを考えてしまう。 例えば、そもそも国連にそんな力はあるのか、だとか。 北一輝は現れないのか。磯部浅一はモブ役だなあ。トウジョーを殺したとて、果たして……その前の首相の方がマズくないか……などなど。 そんな野暮な事を考えながら、海軍が来るシーンなどはビックリしたし、鉄棒のシーンはやっぱりな、などと、色々考えている時点で、著者の術中にハマっている気がする。 ラストも同じく、これはそのまま受け取れば、いや、ひょっとしてこれ自体が、という謎も残った。 改めて「正史」とは何だろう、と考えさせられる。そもそも「時間」とは。歴史介入モノは面白い。

    146
    投稿日: 2025.12.31
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    正しい歴史に導く為に何回も二二六事件が繰り返され、俄然、面白さが増してます。 物語の間にあるインタールードも最後に繋がっていきます。 まさか、上巻の子供が逆上がりの練習している話がここに繋がるのかなーと納得。 パラレルワールド?を上手く描いた作品だと思います。 ラストもなんか、映画の美しいシーンのようで良かったです♪

    48
    投稿日: 2025.11.29
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    舞台は歴史の教科書でお馴染みの二・二六事件。歴史の分岐点であり謎の多い事件だ。 他の二・二六事件の本を読んで分かったのだけれど、かなり史実の細かいところまで物語に組み込まれており、それがリアリティーと緊迫感をより一層際立たせているように感じた。 二・二六事件の実在の登場人物、安藤大尉や栗原中尉、石原莞爾が未来人の再生プロジェクトのもと歴史を確定させていく過程が描かれている。 興味深いのは彼らが過去を忠実になぞることを強いられながらも各々の思いが交錯し、どんな行動をとるか想像が難しいところだ。 特に安藤と栗原が昭和維新を成功させるのか?統制派に近い立場の石原の役割は何なのか?が気になるところだ。 もし自分だったら逆賊として歴史に名を残したくないし昭和維新を成功させたいから史実とは違う行動をとるかもしれない。 安藤や栗原の未来を知っているだけにあんな思いは二度と御免だと思うのが普通だろう。 読み進めていくうちに彼らが自分の意思で行動しているのか、歴史という巨大な歯車に動かされているのかが混同してくる。 そもそもこのプロジェクト自体が歴史の流れの一部に組み込まれているのではないかと… こんなことを考えていると案外今の自分も歴史に動かされているのかも、なんて思ったりしてしまうから不思議だ。 私的には興味のある二・二六事件を背景にifの世界観がとても面白く感じられた。 本書はあったかもしれない未来、いろいろな可能性を考え想像するきっかけと好奇心を与えてくれる「最高のギフト」だ!

    47
    投稿日: 2025.11.16
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    歴史は自己を修復する。 まさにその通りだなと思わせる。 上巻のスピーディーな展開に勝るとも劣らない展開が続く下巻。 だが、やはりというか、どこかモヤっとした終わり方であることは否めない。

    2
    投稿日: 2025.03.03
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    全ての伏線が鮮やかに回収された見事なSF。 SFに抵抗感のある人でも充分に楽しめると思います。すごい。

    1
    投稿日: 2024.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2回目の時間(石原の東條英機暗殺)までは面白かったのですが、マツモトが「つまむ」で介入していくところから少し理解に苦しみました。タイムパラドックスものの宿命である、設定の複雑さから入れ子構造についていけなくなりました。4つめの懐中連絡機を誰がもっているかを期待していましたが、上手く活かされず。ただ、二・二六事件と不穏な空気、表現の巧さによって終始ハラハラゾクゾクする展開で、途中まではとても面白く読めました。

    1
    投稿日: 2024.09.23
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    シュレディンガーの猫をはじめ、重ね合わせの世界が同時に存在する、量子力学のモチーフも下書きに、パラレルワールドのSFストーリーは予測不能な面白さだった

    0
    投稿日: 2024.06.17
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    上巻はなかなか入り込めず、細切れに読み進めていった感じだが、下巻は一気読み。 またいつか読み返してみよう

    0
    投稿日: 2023.04.02
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    10年ぶりくらいの再読。読んでいくうちに、そうだった!これこれ!と思い起こされ、あぁやっぱりなんて面白い作品なんだ!と最後までノンストップでドキドキワクワクさせられた。最高の一冊。 何のための遡行プロジェクトなのか判明する時の鳥肌といったらないし、これまで割といい子だった石原がまさかの行動により不一致を起こした瞬間もジトりとした恐怖が沸く。 そして懐中連絡機を持ったマツモトの口調や喋り方、こんなにゾクゾクするものはない。置かれた環境が人格を作るのだとまざまざと感じられる。 何といっても目を離せないのは栗原中尉。彼の冴え渡る勘と研ぎ澄まされたカリスマ性には心を奪われてしまう。必死にもがいて巧みに誘導してきた彼の、最後の不一致での叫びに胸を締め付けられないものはいまい。 こんなに面白い物語をこれから初読できる人たちが羨ましくてたまらない。

    1
    投稿日: 2023.03.23
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    下 三島由紀夫に熱中していた時期があり、「憂国」「英霊の聲」から二・二六事件に興味を持ったが、ちゃんと調べたことはない。 で、たとえば宮部みゆき「蒲生邸事件」をラジオドラマで聞いたり、久世光彦「陛下」、柴田勝家「ヒト夜の永い夢」、奥泉光「雪の階」を読んだりした。 北村薫「鷺と雪」、武田泰淳「貴族の階段」はいずれ。 同じく押井守「機動警察パトレイバー 2 the Movie」やOVA版「二課の一番長い日」が好きだが、鈴木清純「けんかえれじい」は未鑑賞。 と、中途半端な状態。 せっかくだから年に一度関連作に触れようと思い、本作を読み、途中で五社英雄監督の「226」を見た。 まあ、だからといって雰囲気以上に理解できたわけではないが、本作は結構楽しめた。 「タイムマシーン」とか「パラレルワールド」とか「ループもの」という言葉は使わず、「シンデレラの靴」とか「確定」とか「不一致」とか「つまむ」とか「聖なる暗殺」といった、繰り出されるキーワードが絶妙。 あと、「クロノトリガー」とか「ドラえもん」とかで育まれたセンスに感謝。

    9
    投稿日: 2023.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻は、歴史の誤差を正そうとする動きと確定のやり直しを避けたい人たちとの思いが入り乱れ、時空のブレが生じる瞬間が多くなる。 ハラハラするような、でも結局、シンデレラの靴はどうなったのかよくわからず、モヤモヤした感じで読了。

    12
    投稿日: 2023.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    下巻は始めからフルスロットル。fragment5はジョンが望んだ未来か…「よその国で戦争するということをアメリカはもっと思い知っておく必要がある」為に、、 「二・二六事件」で岡田総理や鈴木侍従長が亡くなり、陸軍と海軍が戦闘したり、陸軍同士で戦闘したり、石原莞爾が東条英機を射殺したり……IFが凄すぎる。。 上巻からわりとボサっとしているマツモトがかなりの重要人物でした。特別な4台目を持って外にいるときのマツモトのキャラが変わって口調がそれまでと違うところ、命のやり取りという極限状態での人の変なテンションという感じで腑に落ちます。実際にその場にいないと感じられないことはあるのでその後のマツモトの行動も納得。幼少期のマツモトのとこに行ったのはマツモトなんだろうけど、あれは再生プロジェクトが1回目ではないことの伏線だったのか。 “正しい「二・二六事件」”は確定しましたが苦い読後感です。ラストの出会いが良い方向へ繋がりますように。読み応えある作品でした。 襲撃された教育総監渡辺錠太郎って、渡辺和子さんのお父さんですよね…「置かれた場所で咲きなさい」のさ。。

    2
    投稿日: 2022.10.02
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    いまのコロナ禍と共通するところがある 「ねじの回転」ではHIDSという奇病が蔓延し 世界を破滅に向かわせるけど、もしかしたら コロナも未来を破滅させるかもしれない… そしたらどの時代を修正するんだろう?

    1
    投稿日: 2021.10.02
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    面白かった。 鉄棒の練習を助けた人、車の暴走などなど最後で何故起きたのか分かる。過去を変える大変さもコミカルに描かれて重い空気も軽くみえる。 この作者と相性はすごくいいのでもっと作品を読んでいきたい。

    0
    投稿日: 2021.09.25
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    恩田陸ならではの不可思議な世界。タイムマシンと歴史事件をミックスして描く小説。面白いのと実験的ですぐに理解できない方もあり、消化不良。まだ自分の頭の力が足りない

    0
    投稿日: 2021.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    正統派タイムトラベルものを久々に読んだので楽しめた。 核となる事件が歴史上の玉突き事故の要因のような印象なので(自分の認識不足が大きな要因)これという興奮は得られなかったもののある一点からぐいぐい読まされた。 二・二六事件をもっと深掘りして読んでみたくなったのでどなたかが小説として書いていないだろうか?興味でました。 終盤に答えを出された後で読み進めていっている間にずーーっと引っかかってたこと。 あのトラックのシーンでのあの声、あのセリフは単なる幻聴だったの? あれであの存在は悪意の塊でしかなくなってしまってるのに そこは…。 どこかで読み落とししてるのかな?今後、必ず読み返したい作品です。 満足。

    0
    投稿日: 2020.06.29
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    ひねったアイデアと、その世界観を見事に描き切っている。 細かい説明を上手く回避するテクニック。 当時の日本のリアリティ。なかなか書けるものではない。 ウイルスの蔓延など、今の状況とシンクロしすぎて怖かった。 IF 今の世界も確定の最中だとすると…。

    0
    投稿日: 2020.06.11
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    凄い!! 最後の伏線回収が物凄い!! ゾワっとする。 本当の歴史を織り込みながらここまで別の物語にするとは…!! 私の知ってる恩田さんの他の作品とは全然違うこの作品。もっと他の話も読みたくなった。

    0
    投稿日: 2020.05.23
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    「人生やり直せたら。誰もが一度は考えるだろう。たが、一度きりの人生がどんなに幸福かということについてはあまり考えない。何度もやり直せる人生が果たして幸せだろうか」

    0
    投稿日: 2020.05.19
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    同じ歴史を何回も繰り返されるのは当事者にとっては堪らないものがあるだろう。当事者にも思いがあり、その方向性で意図的に少しずつずらしていくと………タイムパラドックスに捻り加えた面白い構成。

    0
    投稿日: 2019.12.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    安藤大尉、栗原中尉、石原莞爾。 とりあえず2・26事件の勉強になった笑 「歴史を修正する」という設定がとても面白かった。

    0
    投稿日: 2019.11.01
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    2.26事件を題材に過去をやり直す。。。というSF的な内容で、タイムパラドクスとか、これは一体どうなるの?という読んでいる中でも頭がこんがらがってきそうな話でしたw 何度も繰り返される中で何が正しいのか、あるいはどうあるべきなのかがわからなくなってきて… 最終的にはちょっとホラーチックな感じでしたね。 日本で起きたクーデターとして有名ですが、以前映画で見ていたので、なんとなく内容はわかりましたが、知らないと結構わかりづらかったかなという気もしました。

    0
    投稿日: 2019.07.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「正しい歴史」を作り出せ。 上巻のラストで、HIDSをこの時代に持ち込んでしまったことが発覚。調子の悪い『シンデレラの靴』やHIDSへの対応だけでなく、3人の軍人たちの思惑が絡んで、国連メンバーはとても歴史を「確定」させるどころではない。疑心暗鬼に陥りかけたところ、ジョンがマツモトに明かした秘密とはーー。 もしかして、ラストシーンの2人が出会ったことで、時間遡行の技術が生まれたのでは。それならば、マツモトの選択が時間遡行装置を生んだことになってしまう。そんなパラドックスも含めて、読み応えのある物語。誰だって、やり直せるなら、やり直したいと思ってしまう。どれだけ正義にまぶしていても、一部の利益につながる行動。もしくは、何もかもを超えた、ただの好奇心。

    1
    投稿日: 2019.05.28
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    第二次世界大戦の頃の話なので、軍隊とか軍人が沢山出てきて難しいと言うのが読み始めの印象。 やけどすぐにストーリーに入り込めて、普通の小説として面白かった! 3回読み直しました!

    0
    投稿日: 2018.06.05
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    テンポは早く読みやすく、落ちもちゃんとあったので一安心。だが、最後は駆け足過ぎて辻褄があっているのか有耶無耶なままになってしまった気がする。歴史が変わっているのに、「つまめる」時間は今の過去ってのはおかしくないか。(確定していないからいいのか?) 何より過去に遡り、干渉できる機械を持っているのに、それにしては旧式なやり方だなぁと。

    0
    投稿日: 2018.04.21
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    わたしは好きですよ 恩田氏の著作の中でも大好きな作品です。 人類のあまりの傲慢さ・・歴史に介入せんとする姿勢 まあ人間的には「黒歴史」は潰したいというの理解できますが。 実際に当の「2.26事件」を生き抜いた人々に対する 冒涜以外の何者でもないでしょう。 頼むから「死なせてくれ」そういうの辛いですよね。

    0
    投稿日: 2018.02.19
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    なんだかんだ言いながらもアメリカを主体とした国連の真の目的は、偏見かもしれませんが頷けるところがあります。 また日本の将来を憂う昭和初期の若き将校達の情熱と焦燥、あくまでも職務として取り組み、ある意味ではゲーム感覚の未来の科学者達など、非常に上手く描かれていました。それらをこんな大作に仕上げた恩田氏はやっぱりスゴイ!

    0
    投稿日: 2016.01.20
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    恩田作品はその作品世界に入り込むと一気に引き込まれてしまう。今回もぐいぐいと引き込まれ、先が気になって一気に読んでしまいました。終盤にかけての伏線回収はとても気持ちよかったです。二・二六事件という実際に起こった事件を題材にしていますが、歴史ものやSFが苦手という方も楽しめるのではないでしょうか。あらすじを見て著者の「ロミオとロミオは永遠に」と似た空気を感じて手に取ったのですが大正解。大満足の作品でした。(図書館)

    0
    投稿日: 2016.01.14
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    う~ん、分かりにくい小説だった。 タイムトラベル物であり、扱ってる背景が二・二六事件となると、かなり面白そうだと思ったんだけど、少々、期待はずれだった。 二・二六事件は、皇道派と統制派の対立(反目)を軸に、様々な人が様々な思惑で動いた事件だと思うが、そのあたりの事が描かれてないのが不満。安藤、栗原の両青年将校と石原莞爾、そして未来からきた「国連」の職員たちを描いてるわけだけど、もう少し他の人たちの動きなり思考なんかを描いても良かったような気がする。 なかなか物語に入り込めなかった。 子供時代の鉄棒なんかは上手い使い方だと思うけど、現実の歴史を知っているだけに、「この後、どうやってストーリーをまとめるのかな?」と言う興味だけで読み進めた。胸に迫るような感動とか余韻もなかった。 ☆3個 恩田陸は「夜のピクニック」や「ネバーランド」なんかの学園モノの方が自分に合うな、と再認識。 この手の小説だと宮部みゆきの「蒲生邸事件」の方が奥行きがあって楽しめた。

    0
    投稿日: 2015.08.23
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    間違いなくSFなのだけれど、よくよく考えると、これって一種の歴史観を示してもいるのかもしれない。 私がそれを感じるのは、「登場人物たちは『正史』通りに確定しようとしている」という部分。 つまり、「正史」って、「勝者の記した『正しい史実』」だから。 恩田先生がどこまで「正史」に意味を込めたかは分からないのだけれど、この話のオチ(あまりに衝撃的な展開)を思い出すに、「歴史」ではなく「正史」としたのは、やっぱりそういう考え方が根っこにあってのものな気がする。

    1
    投稿日: 2015.06.10
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    こんな結末だったっけ(°_°)fragmentがこんな形で伏線になっていたとは。 結末をわかった上で“歴史を再生”するのはどれほどもどかしく苦しいものなんだろう。歴史が変われば違った未来があったかもしれないと、安藤も栗原も石原も感じていたんじゃないかなぁ。特に安藤に感情移入してしまった。

    0
    投稿日: 2015.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。設定も伏線も複雑で、すべて整合性があって回収しきれているのかは不明だが、面白いからそんなことはまあいっかと思った。日本に完全なる敗北をさせ、アメリカに罪の意識の抑止力を持たせようとするあたりは現代的な視点も入っていて興味深い。どこかで誰かが絶えず歴史をやり直していたとしたら・・・、なんて空想してしまった。

    0
    投稿日: 2015.03.02
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    再読 あ~~~~そういうことだったのね~~~~!と謎解きはなんだかサクサク分かります 恩田陸先生はわりと運命の出会いオチすきな気がします……

    0
    投稿日: 2015.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった。 恩田陸の著作の中でもなかなか手が伸びなかった1冊。ようやく読めてほっとしてもいる。 恥ずかしながら、私は二二六事件の顛末を知らずに生きてきた。 知らんとまずかろうと思いながらもそのままにしてきた。 こうした史実を足がかりにした小説を読むと、俄然興味が沸いてくる。 年号と文字だけの歴史が血の通った物語として感じられるから不思議だ。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    再読5回目。 最後までSF。しかも、すごい。敷居の高くない、分かりやすいSF仕立て、というのが正しいかな。面白かった。

    0
    投稿日: 2013.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んでる途中で、なんで宮部みゆきの気分になってるんだろう・・・と思ったら、「蒲生邸事件」と似てるのか。そうか。題材だけじゃなく、イメージなどもなんとなく。 時間をいったりきたり、どのfragmentがどの人物のどの時間なのか、さーっと読んでるとなにがなんだかごっちゃになってしまいます。。 マツモトの子孫と思しき若者と、アルベルトが出会うことで、また時間遡行技術が開発され・・どうどうめぐり? というオチなのだろうか。

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    上巻に続き、下巻を読み進めます。 相変わらずの、恩田陸の最終章でまとめあがる感じの展開。 最後の1章の展開が面白かった。

    0
    投稿日: 2013.06.02
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    時間遡行という技術が発達した近未来の国連のとある機関が世界にとっての「より良い歴史」を築き上げるために過去に戻って要所要所を軌道修正していく、というSFモノ 作中では日本の二・二六事件にスポットを当てて実際に実在した歴史上の人物3人が未来の国連の人らと協力して軌道修正作業をしているわけなんだけど 過去と未来の時間軸変わるタイミングが結構目まぐるしいので話に馴染むまでちょっと時間かかったし途中ちょっとだらけたりもしたんだけどそういう部分も含めて面白かったし下巻は夢中で読みふけった でもまぁたぶんこれは好き嫌い分かれるだろうと思う。私は好き

    0
    投稿日: 2013.01.16
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    下巻では、マツモトが大活躍。 時間軸もクルクル回る。 より一層SFっぽさを増し、 226事件は少し置いてきぼり。 ラスト付近は多少消化不良。

    0
    投稿日: 2013.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか面白かったと思う。二・二六事件にあまり詳しくなかったので、勉強し直す必要があった。 ただ、タイムパラドックスとしての仕掛けには最後まで理解出来ない部分が多くあって、釈然としないものが残った。曖昧な独自のSF用語ではなく、もっとストレートに表すべきだったように思う。 だが、ラストにアルベルトとマツモトの孫が出会うシーンは、思わず鳥肌がたってしまった。作者は暗にこの二人を、時間遡行技術を開発した二人の天才とを重ね合わせたのであろうか。それとも、この二人こそがその張本人であるというパラレルワールドの話なのだろうか。その答えはいくら考えても見つからなかった。この出会いが、再び世界を悪夢に陥れる技術を生むのか、 はたまた幸福をもたらす技術を生むのか。それは誰にも分からない。ただ彼らは好奇心を満たしたいだけなのだ。

    0
    投稿日: 2013.01.01
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    もう10年ぐらい前に新刊で出たときに読みましたが、そのときは複雑すぎてよく分からなかった。でも、改めて久しぶりに読み返してみたら、たぶん私の2.26事件に関する歴史的知識が増えたためでしょう、非常に面白かった。同じ2.26事件を扱った宮部みゆきの「蒲生邸事件」と良い対照です。宮部さんの本は2.26事件の登場人物を知らなくても面白く読めますが、「ねじの回転」はそうはいかない。こちらの方が読者を選ぶのかもしれません。 多層構造の世界という点では、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」を先取りしたような作品ですし、平行世界を扱ったという意味では、P.K.ディックの「宇宙の眼」に似ているかもしれません。しかし、この作品は2.26事件の首謀者たちへの鎮魂歌として書かれたものと見るのが本筋なのかなと思いました。もし、それが作者の意図ならば、これは昭和の歴史を描いた小説でもあるのです。特に、テロという行為が隠れた主題になっているという点で、この小説が出版される直前に起こった9.11テロの影響が如実に見られます。

    0
    投稿日: 2012.12.22
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    SF自体は好きなんだけどな・・・。 めずらしく、はまらなかった作品。 もっと、二・二六事件に詳しければ楽しめたんだろうけど。

    0
    投稿日: 2012.11.13
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    ハラハラしながら読むことができた本は久しぶり。 こういうSFは大好きなんだが、所々で話が難しい。 自分の好奇心の為に皆を巻き込み、しかもそれを自覚してる奴はクズ間違い無し 登場人物の誰かの事ね

    0
    投稿日: 2012.09.29
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    私が日本史の中で1番好きな事件。好きっていうのは、変なんだけれども 1番印象に残ってるし、1番勉強した事件 二・二六事件。 その事件を題材にしたのが 恩田陸の「ねじの回転」。 最近 読み終わった。 上巻はハッキリと言って、少し苦労もしたのだけれど 下巻は1日で読破。 歴史って面白い。 ましてや、タイムトラベルはこう、、、、ぐるぐるぐるぐる。 そんな感じで ぐるぐる する本です。 以上。

    0
    投稿日: 2012.09.10
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    話がとてもわかりづらい。 タイムスリップの話だけに、時間軸がころころ変わる。 読みづらい、そして終わり方がかなり都合が良すぎる気がしました。

    0
    投稿日: 2012.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白かった~。 最後の最後に「歴史は自己を修復する」の意味が! タイムスリップものを考え出すと絶対パラドックスに陥る気がする。 バタフライエフェクト効果で言ったら、初期設定の小さな違いが誤差を大きくする。 でも、ねじの回転の中でのシンデレラの靴はは大局からの視点で見て、小さな変化は誤差として捉えられてる。 まぁ、ねじの回転の場合、歴史の確定作業やからバタフライエフェクトとは違うねんけどなー。 ん?でも目的はある地点での変化やったような。 時間経過の単位が違うからどっちがどうって訳でもないし、同じ視点で考える必要もないねんけど、ない頭をぐるぐるさせてしまいました。

    1
    投稿日: 2012.02.21
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    そもそも北村薫「鷺と雪」を読んでもっと二・二六事件のことを知りたくなり、それでこの本の存在を知って読んだみたんだけど、恩田作品を読むのは「チョコレートコスモス」に続いて二度目。もともとホラーは絶対に読まない、SFとファンタジーはちょっと苦手なので、恩田さんとは縁がないなーとか思っていたんだけど、いやいやー!これはおもしろかった!! 二・二六事件が、ここから第二次世界大戦へとつながるという歴史の分岐点ともいわれる大切な事件だったんだ、としみじみわかったような気が。読みものとして、戦争とか天皇制とかなんかいろいろ考えさせられて興味深かったし、SFとしても、細かいところはよくわかってないけど(笑)苦手感は感じなくて、なるほどね、と思える説得力をわたしは感じて、しかもなんだかわくわくした。 なんか、日本人として?もっと昭和史について深く知りたくなった。 恩田作品ももっともっと読んでみたくなった。(ホラー&後味の悪いもの以外)。 昭和史にかかわる小説、恩田作品についておすすめがあったら教えてください。

    0
    投稿日: 2012.02.17
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    もっと歴史に詳しければより楽しめたのだろうと思った。 読み終わってみて思ったのが、近い将来こんなことにも成り兼ねないんじゃないのかと言う… そう言った意味で何だか酷く不安で気持ち悪くなる話しだった。

    0
    投稿日: 2012.01.23
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    SFというだけあり時間の前後がよく分からなくなる。 最後にはしっくりくるが一回読んだだけでは理解できない。 登場人物が日本の歴史にどうかかわった人なのかおさらいしようかな。

    0
    投稿日: 2011.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「2・26事件」、女性作家、タイムスリップものというキーワードだけで、宮部みゆきの『蒲生邸事件』を思い出しましたが、こちらの方がSF要素強め。『聖なる暗殺』は最後まで具体的にされていなかったな、そういえば。

    0
    投稿日: 2011.10.25
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    伏線と伏線のさらにまた伏線があり、その中を全速力で駆け抜ける展開に次ぐ展開。視点がめまぐるしく切り替わる中で新たな事実が見えたと思えばそれに付随する新たな疑惑が現れて。緊張と興奮しっぱなしのまま一気読み。おもしろかった!

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    投稿日: 2011.09.04
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    おもしろかった。次は読みかけたままになっている『蒲生邸事件』を読もうかな。二・二六事件繋がり。こちらもSFなんだよね。→『蒲生邸事件』はまた途中で挫折。主人公のキャラが苦手なんだなあと気付く。話はおもしろそうなので、また挑戦するかもです。

    0
    投稿日: 2011.08.21
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    あれだけ売れていながら、そんなに読んでいない恩田さんです。 今回はたまたま上下巻揃ってたので購入した『ねじの回転』を読みました。 この作品は2・26事件をモチーフにした歴史SF小説です。 歴史を管理する人々と、歴史通りに進ませようとするその時代の人々。一見同じ目標に向かっているようですが、底のところの意思では食い違いがあり、それが歴史と現実の齟齬につながっていきます。 歴史がだんだん別の方向に向かってしまったときに、どのような影響があるのか?どんな事態になってしまうのか? そうならないために、どんなことをするのか?! 結構スリルをかんじるストーリー展開で面白かったです。 恩田さん独特の語り口で、緊張感もあり、非常に良くできた作品だと思いました。 でも、一部はやっぱり不満もあり。 石原莞爾の役割は結局なんだったのか? 反乱軍将校があれだけ活躍してたのに、最終的には結局なんか尻すぼみになってしまうところ。 あの語り口も、もう少しこなれたら、もっと良くなるのになぁと思ってしまいました。 でも、これからもっと深堀していきたい作家ですね。

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    投稿日: 2011.06.25
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    2011.03.28購入 ここまで読みやすく面白いSFは初めてかも。 冲方丁が圧倒的な世界観で圧巻させる内容なら、恩田陸は読者に寄り添って違和感を持たせない感じ。 伏線は分かりやすく張ってあったけど、回収の仕方が意外すぎて、その可能性に気付けなかった。 全体的な話の流れ者展開も面白かったけれど、あえて言うなら、最後の締めがちょっと物足りなかったかな。 もっと劇的な結末をイメージしていたから、肩透かしを食らった感じ。それが無ければ☆5だったんだけどなぁ。

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    投稿日: 2011.03.31
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    上巻の冒頭はわけもわからず読んでいたのですが、徐々に徐々に引き込まれていって下巻に入ったら一気に読み切ってしまいました。 これまで「二・二六事件」と言ったとき、私にとっては教科書の中の出来事でしかなかったのですが、この小説でその感覚を覆されたように思います。というのも”その時代を生きた人の視点”とそれより未来の”歴史として物事を見ている人の視点”の両方が出てくるために、「二・二六事件」が教科書の中の出来事であったものが自分のなかでそうではないカテゴリに入ったなと。もちろんどんな歴史にもかかわった人の数だけその人の生き方があるのだけれど、私はそういうことをあまり深く考えていなかったことも実感。ドラマや史実に基づいた小説では得られなかった感覚でした。まぁ一言で言えばよかった!

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    投稿日: 2011.02.08
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    中盤、ある登場人物が漏らす真相(というより本音か)がいい。タイムパラドクスについては説明しきれていない印象を受けるけれど、オチといい途中の経緯といい、いろんな深読みができる物語だと思う。

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    投稿日: 2011.01.17
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    ようやく読み終わった! 上巻はずるずる読んでたし、歴史がからんで難しかったけれど、下巻は上巻よりスピーディでドキドキしてすいすい読めました。 終盤で、これがあれであれがこれね!と線でつながり、スッキリ! 思わず「マツモトー!」と叫びたくなりました。

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    投稿日: 2011.01.01
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    実は二・二六事件って良く知らなかった。 五・一五事件との区別もあんまりついてなかったし 笑 ともあれ、なかなか面白かった。 未来から来た国連のスタッフに協力を頼まれた3人の軍人は、この決起が失敗に終わって処刑される事を知ってる。3人がそれぞれに「やり直せるなら歴史を変えたい」って思い始めるのが切ないなぁ~と思った。 ただ、設定が複雑なので結構難解で、話に入り込むまでが大変だった。 そして何度も時間を遡ったりするわけだけど、ものすごい疑問が残ってしまった…しかしネタバレに直結するので書けない… でも、たまにはSFもいいなあ~。

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    投稿日: 2010.10.11
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    [★★☆☆☆]恩田作品には他にも時と場所を超えた作品がありますが、それらと比較するとちょっとイマイチ。道具立てにリアリティがないので、この人の場合はSFよりも下手な説明の不要なファンタジーの方がベターな感じ。SFはやっぱりサイエンスの部分がしっかりしてないと。物語としても詰め込みすぎで焦点がぼけてしまっているのでは?最後のオチも蛇足だと思う。

    0
    投稿日: 2010.09.13
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    近未来SF、でも舞台は二・二六事件(1936年)。 時間遡行装置が発明され、過去に介入した結果歴史が変わってしまったのでその修復をしようという話、の完結。 おもしろいです。 SFとしての設定の説明が多すぎず少なすぎず読みやすい。ただラストはちょっと煩雑でした。 あと二・二六事件をちょっと復習してから読むと楽しみ倍増するかと。 登場人物がいまいち魅力的じゃなかったのが残念かな。

    0
    投稿日: 2010.07.30
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    近未来。時間遡行が可能になったのだが、歴史を変えてしまったせいで人間が滅亡してしまう状態に。そんな中、国連が過去のやり直しを計画。日本では二・二六事件がポイントとして選ばれるのだが・・・。 上巻の続き。 最後の疾走感はなんだったのだろうか。

    0
    投稿日: 2010.05.12
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    時間遡行という普遍的な話のテーマを恩田陸らしい雰囲気に仕上げたSF作品。 二・二六事件を舞台に選んだのが意外な感じがしたけど、当事者達の群像が生々しく描かれていて歴史の勉強にもなり、楽しめた。 それによって生じる結果について考えない行動、って怖い。

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    投稿日: 2010.04.01
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    再読。上巻に続いてがーっと読みました。 初読のときよりはるかにおもしろかったです。うん。 恩田さんの話は、やっぱり再読すると味が出るなぁ。 ってか、ラスト忘れてて衝撃が走りましたヨ。マツモトって……マジで?!みたいな(笑) あそこのあの人物はこのひとだったのか?! とかね。 おもしろかったです。でも、しんみりってよりもがーって読む感じかな。ネクロポリスに近いかも。

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    投稿日: 2010.03.22
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    安藤大尉、栗原中尉、そして石原莞爾は、再生プロジェクトの指示のもと、コンピュータ『シンデレラの靴』がつくり出す時間の狭間で「再生」された過去をなぞり歴史を「確定」していく作業にとりかかる。――偽善であろうがハッピーエンドが好きな私には最高のエンド。最後にくる怒涛の布石回収がたまらない。

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    投稿日: 2010.03.22
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    ラストはこれでよかったのか?ハッピーではないような・・・と考えてしまいます もっと歴史に明るかったら楽しめたろうに、真面目に勉強しておけばよかった

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    投稿日: 2010.02.27
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    二・二六事件を題材にしたSFミステリー。 重厚な舞台設定、何層にも重なる仕掛け、様々な謎が一気に繋がる終盤の面白さ、思わず膝を打つラスト、最上級のエンターテインメントでかつ、人間のドラマだと思います。 事件の結末を知りながら、何度も二・二六事件の「やりなおし」をさせられる安藤大尉と栗原中尉の葛藤が何とも切なく、胸に迫りました。 恩田作品の中でも、かなり硬派でスケールの大きな作品なので、恩田陸は苦手という男性でも面白く読めるのではないでしょうか。

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    投稿日: 2010.01.30
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     恩田陸の描く、226事件の真相(?)  何かに似てるつか、何かを思い出すのだがと、ずーーーと思ってて途中で「小松左京だ!」と思い出したけど今度は作品名が思い出せない。でも↓だと思うんだ。「落ちても落ちても決して砂のなくならない砂時計」とか「平面で横幅がまったくない物体」とか物理的に不可能なものが出てきて、それがタイムマシンかなにかの象徴かなんかになっていた話。  話がいきなりそれたが、恩田陸の作品はこんな風に「昔読んだあれ」っぽいのが多い。多分、年齢的にも同じようなものを読んだり見たり聞いたりしてきたのだろうなと思う。でもって、他の作家だとそういうのをあまり出ないようにしてるけど、恩田陸は出ている。きっと、これが好きだったという気持ちが抑えられないんだろうな。つか、恩田陸の作品って根底に「こうやって書くことができるのが嬉しい」っていうのがあると思う。だから、読んでて気持ちいいというか、感動するんだと思う。  と、「ねじの回転」そのものからはずれっぱなしだが…。  最後がね、よかったですよ。  すごーくよかった。

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    投稿日: 2010.01.20
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    恩田陸の作品の「ライオンハート」を思い出させるような作品だった。 「上」も、この「下」を読むことで、そういうことか、と納得できた。 最初の内は、この事件を殆んど知らなかった為、難しいかもと思っていたが、次歴史上の人物が、1つのキャラクターとして動いていることで、次第に作品に共感性を持てた。 もう1度、「上」から読むと、更に深く繋がる気がする。

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    投稿日: 2009.11.30
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    安藤、栗原、石原の運命はとてもかわいそう 結局シンデレラの靴で歴史を変えていくことすらも歴史の続きである・・ということらしい

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    投稿日: 2009.09.23
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    非常に何回複雑なつくりで頭がこんがらがるけれど、妙にすっきりした作品だった。恩田作品は初めてなのだけど、これがスタンダードなのだろうか?2・26という日本最後のクーデターを取り扱っているのだけど、未来からの『国連』からの外人たちによって、歴史は再生されていく。その理由がわかり、我々日本人は驚愕する。 マツモトが自分の時間をなんども「つままれ」、自分も時間の感覚がおかしくなる。結局時間がぶれないのはジョンだけだったのか?おもしろかったのだけど、私の祖先であると教えられている真崎中将が腰抜けだったのが、残念で仕方が無い...

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    投稿日: 2009.07.06
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    歴史物は、つい史実の部分は斜め読みで済ませてしまう。。 うーん、何か昔はもっとラストの部分とかに感銘を受けてたような気もするんだが?っていうか、四人目のことすっかり忘れてた。。 「シンデレラの靴」の例えがすごく分かりやすくって、あそこはとても好き。 私はSFは得意ではないのかもね。ただ、この本のおかげで2・26事件への印象は変わったので、そういう意味では特別かも?

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    投稿日: 2009.05.25
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    *上巻のレビューからやってまいりました* ちょっとドキドキした上巻終盤から移行. 上巻で出てた謎とかは段々解かれていくのですが,あまりに多視点で描かれていることにより下巻の途中で頭ごっちゃごちゃになる可能性アリw でも上巻を読むときに「あとで色んなシーン思い出せるくらいには真面目に読もう」としたおかげで「あーね,なるほど」ってなれてちょっと読むペースが上がる((´∀`))ケラケラ まぁちゃんと回収してたと思う(だってアソコおかしくね?って腑に落ちないとこはあったから。。。). だからすごいっちゃすごいけど,疲れる. 感動とか驚嘆とかよりも先に「終わったー」って感じでした. 「歴史は自己を修復する」って要するに「物語はループする」ってのをちょっと言い換えたような感じに最後まで読むと聞こえてしまったけど(あー,やっぱこーゆーとこに繋がるのね,みたいな)。。。SFモノでタイムパラドックス的な作品群に対してなかなか斬新な切り口ではあったと思います(偉そうに言ってますがぼくには思いつきませんしww).

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    投稿日: 2009.01.21
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    いろいろネタバレになっちゃうから控えますが ラストシーンが素敵でした。 この出会いのためのパラドックスだったんだなぁ。

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    投稿日: 2008.10.05
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    2008/10/01. これまたちゃんと結末が用意されてた。開放型の結末ではなかったです。 おもしろかった。けど、なんとなく、散漫なかんじ。 歴史は修復する。 ねじを回転させる、何度も何度も回転させる、ねじ自体の見た目には変化は見受けられないけれど、回転と共に深く地面に突き刺さることができる。 つまりは変化がないように見えるけれど、確実に変化しているということで。 歴史を再生するということは、そういうことなんだろうか。 自然と正史を辿ると思っていたけれど、二度と同じ時を再生するのは不可能。 どこかでズレが生じる。 二・二六事件を軸にしているのに結局、中途半端に終わってしまったのと、 途中からマツモトが介入してきて、主人公みたいになってしまったのと、 このプログラムが来世を無事救えたのかがいまいちわからないのと、 一本の線が最終的には何本かに別れてしまっているのが散漫の原因ではないかと。 うまく伏線は繋がっていたし、締めはうまくまとまっていたの。 けれど中途半端は否めない。

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    投稿日: 2008.10.02
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    読んだのがだいぶ前というのもあるけど結末覚えてない。226事件が舞台だけど、それを目当てにしていると途中で挫折すると思う。挫折しかけた。 …でもおもしろかった!たしか(ぇ

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    投稿日: 2008.08.23
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    やっぱり、なんだかんだで恩田さんの本は読み始めると引き込まれる。今回の本は、わりかし付箋を拾ったような気がする。読み終わったあとのすっきり感が。ただやっぱり内容的には難しかった。安藤、栗原、石原。ジョン、ニック、アリス、マツモト、アルベルト。

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    投稿日: 2008.03.25
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    うおおお。あまりにも想像通りな展開で逆にびっくり。王道だったです。ラストの最後の再生ぐあい読んでなんか適当に濁したな、と感じたのは私だけではないはず。ラスト飽きてるよ、きっと。

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    投稿日: 2008.02.28
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    面白かったです。なんかいろんな時空が行ったり来たりしていて頭が混乱したけど、さすが、恩田ワールドといった感じですね。最後の若き二人の物理学者の出会いがよかったです。でもこの出会い、深く考えると頭が混乱します・・・(笑)

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    投稿日: 2007.11.12
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    時間を逆行できる技術の開発で、歴史介入を行い、取り返しのつかない人類の危機を招いたために、再度同じ歴史を再生するという奇抜な設定です。なかなかその背景が見えてこなくて、読者はいきなり不気味な状況と、二・二六事件の真っただ中に放り投げられるようです。この事件については歴史の時間に習ったくらいで、あとは何も知らないだけど(唯一、福井県から総理大臣になった岡田啓介が狙われたけど、射殺した相手が弟で間違われたというのは、福井の者だから知っているけど)、この小説の中では人物がいきいき描かれていて、この事件の流れがよくわかります。なるほど、こんなことがあったのかと改めて勉強になった次第です。 当初、時代的にも宮部さんの「蒲生邸事件」風かなと思ったのですけど、これが、読んでいるうちに井上夢人さんの作品の不気味さのひたひたさ(なんて表現があるのか?(笑))って感じがしました。人類の危機の兆候が二・二六事件のさなかに出てくるあたりは、緊迫のシーンでしたが、ラストは意外にライトによくあるメビウスの帯みたいなパターンって感じでした。時間を扱うとこうなることも多いですね。

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    投稿日: 2007.08.18
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    時間遡行装置という発明により、過去へのタイムスリップが可能になった近未来の話。 二・二六事件という歴史のターニングポイントに遡り歴史の修復を試みる。 それぞれの思惑が錯綜しながら、物語は結末へ向かっていく。 その後編

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    投稿日: 2007.05.20
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    とても切ないです。みんな必死で、真剣で。 それでも人間は最高の、最強のプレゼントを持っているから。パンドラの箱をあけたいと思う、好奇心というプレゼントを。 fragmentに現れる、それこそ世界の“断片”も、とても印象的。あり得べき世界。もしかしたら存在したかもしれない状況。 それでも「もしあの時私がああしていれば」というのはナンセンスだと思う。それは既に“あなた”ではないから。2007/04/12

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    投稿日: 2007.05.10
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    高校の日本史の授業では殆ど寝ていたために2.26事件については概要位しか覚えていない様な私でも十分楽しめました。上巻以上に物語に読者を引き付けます(私は徹夜をしました)。

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    投稿日: 2007.03.30
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    後半は結構盛り上がったね。話に入り込めてからは一気でした。本格的なSFは久しぶりで、楽しめました。上巻になるのですが、2月26日にこの本を(しかも二・二六事件が題材ということをまったく知らず)たまたま偶然手にしたことは自分でもびっくり。

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    投稿日: 2007.03.05
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    上巻からの勢いでそのまま読み進めてしまった。単にフィクションじゃなく、ちゃんとサイエンスするSFな展開は秀逸。 ただ、ラストがちょっぴり物足りなくて残念。

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    投稿日: 2006.12.12
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    再生を省略しないで全部書いてくれ!と叫びたい面白さ。いつの間にかどっぷり感情移入。この本で書かれてる日本のヴィジョンがありえそうで怖い(日本がアメリカの××ってやつね)

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    投稿日: 2006.12.05
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    与えられた好機を、むざむざ手放すわけにはいかないだろう?この世にもう一度呼び戻されたときから、運命は決まっていたのだ。

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    投稿日: 2006.11.17
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    タイムパラドックスを題材にした、SF超大作であった。思い切り、想像力を駆使し、楽しむ事のできる、読み応えのある作品。

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    投稿日: 2006.09.08
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    入れ子構造、キャラ造詣、モチーフ、どれもエンターテイメントとして秀逸!出来すぎたSF。 歴史修正主義の批判意識は共感できる。

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    投稿日: 2006.08.07
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    読みました。 ドラえもんのようによくできた歴史系SFです。 過去に遡れたとしたら、いろんな時代がケンカして、現在や自分の位置がわからなくなる。。。このおバカな頭を何度も悩ませましたが、おもしろくて最後まで読めちゃいました。

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    投稿日: 2006.06.25
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    好きな作家10人には入るだろう恩田陸の作品 国連はある時歴史を変えれるようになる 遡って、人類の汚点というべき事件を解決させるのだが そののち現在の世界で奇病が蔓延する それを直すポイントになるのが2.26事件だというのだ 2.26事件の起こった日に遡り、国連から派遣されたチームが 曲がった歴史を正しい歴史に直すSF的サスペンス小説 タイムトラベル物はSFとしては王道のテーマだが 2.26と絡めたこと、国連という視点、そして変えた歴史を正しい歴史に ”確定”させるといった要素が新しい 評価は正直、若干甘めかも知れないが 出だしの勢い、プロット、キャラクター、歴史を絡めたシナリオ、スリル、ミステリー 非常にまとまっていてレベルが高い 恩田陸の作風の中で主流とは呼べないと思うが 一気に読みたくなる小説ということで★5

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    投稿日: 2006.03.28
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    歴史SFサスペンス。 過去を改善するために向かった 国連の派遣団だが新たな問題に直面する。 歴史を故意に曲げてはいけないルールは、 ポンコツのコンピュータ1台のジャッジに任されていた…。

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    投稿日: 2006.03.21
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    上巻に続きおもしろかった。いろんな人のいろんな意図・思考が行き交う。 ただ、下巻はちょっとややこしかったのと、上巻に比べると盛り上がりにかけた感がある。

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    投稿日: 2006.03.08
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    SFってちょっと苦手だったけどこの本はすんなりと入っていけた.過去は過去.過去に戻る事自体すでに過去じゃない???

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    投稿日: 2006.03.06
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    レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/12999344.html

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    投稿日: 2006.02.09
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    ハードカバーの本では、あまりにも分厚くて敬遠していた本でした(笑) 文庫になったのを機に、読んでみようと一大決心!! 名古屋に就活に行くのぞみの中で読んでいたのですが、あっという間に引き込まれました。次の日には下巻もお買い上げ!! 2.26事件というと、どんな事件だっけなぁと首を傾げてしまうのは、私だけではないはず!! いくらフィクションといえど、これを読めば当時の青年将校たちの心情が伝わってくるようです。 「歴史にもしもはない」けれど、自分がもしひとつだけ過去をやり直せるのだとしたら。 真剣に考えてみる気にもなります。 日本史、ミステリファンどちらにもお薦めです!!

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    投稿日: 2006.01.28
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    歴史の改変なのか、歴史の再現なのか、時代遡行の動機が微妙に弱いところ。結局アメリカ主体の史実の捻じ曲げが…、ってマツモトも気づきそうなものを。ストーリー展開は文句なく絶妙、物理的時代錯誤が生み出す矛盾は難解、だが並行した時系列の複雑な点が見事線になっていて爽快。

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    投稿日: 2006.01.15