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総合評価

15件)
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (上巻の感想からの続き) しかし、本作の目玉と云えば、やはり島田荘司氏2大シリーズの主役、御手洗と吉敷のコラボレーションだ。 とはいえ、この2人が邂逅するわけではなく、御手洗は下巻の211ページ、全体の6/7あたりで前回同様、電話での出演のみ。 しかし吉敷はもう物語も終盤を迎える段になって妻と子を迎えに貝繁村まで出て来て、実際に石岡と初対面するのである。 この趣向は両シリーズを読み通して来た者にとって、なんとも感慨深い、心憎い演出である。 『涙流れるまま』以降、吉敷と通子のその後をこんな形で知らせてくれるとは思わなかった。これこそ一級のファンサービスだろう。 そして吉敷は事件の1つを解決して去っていく。それも石岡から御手洗の残したヒントを聞いて。 両者のファンの中にはこのコラボレーションに物足りなさを感じる者もいるだろう。 しかし、私はもうこれだけで十分だ。強烈な個性の2人が一所に集まるよりも、石岡という緩衝材を間に介する必要があった方がいいと感じた。 そしてこの2人と石岡が挑む事件、これも豪腕島田氏の健在振りを強くアピールするものだ。 地震で起きた地割れで厚いコンクリートの下から出て来た死体。2つのバラバラ死体を合わせ、甲冑を着せた死体が甦り、悪を討つ。そして最後には100年前に行方不明となった森孝が現れる。 今回はもうほとんど論理的解決は不可能だと思っていた。実際、日照とナバやんの2つの死体を合わせて甦った森孝魔王の真相は石岡も解明できず、手記にて真相が暴かれる。 で、これら3つの大きな謎の真相だが、大いに偶然が重なっているなあとの印象が強い。『暗闇坂の人喰いの木』、『疾走する死者』、『北の夕鶴2/3の殺人』らに共通する豪腕ぶりだ。実に島田氏らしくて呆れるというより微笑ましく思った。まだこういう物を堂々と書く、その若さが嬉しく思った。 そう、そしてこの死体を繋ぎ合わせて1つの魔王を甦らせるというのは奇しくもデビュー作である『占星術殺人事件』のモチーフとなったアゾートを連想させる。 これは御手洗と吉敷を一同に会するために敢えて原点に戻ったということなのだろうか? これら謎の真相については首肯せざるを得ないが、やはり島田氏の物語の力は素晴らしいと思った。どんどんその世界に引き吊り込まれていく。そして必ず胸に去来するものがある。 こういうのを読むと推理小説は驚愕のトリックも大切だが、やはり物語があってのものだと実感する。 推理小説界の巨人とも云うべき存在においてその精神を失わない島田氏。 いやだからこそ巨人とも云うべき存在なのか。 もう一生ついていくぞ!

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    御手洗くんと、吉敷さんが推理する。吉敷さんの妻道子が村に住んでるんだね。 真理子を殺したであろう菊川が、森孝の亡霊に殺されて、事件は一件落着。菊川は神官なのに、金貸したり、女性にいいよったり、みんな困っていたので、村には平和が戻る。 石岡くんも横浜へ帰る。 日本は車椅子が動きにくい話。車椅子で電車にはねられ亡くなった老人から石岡くんへ遺書が。で、事件の真相があきらかに。 村って。大変。

    2
    投稿日: 2021.04.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    異邦の騎士を思い出した 日照さんは魅力的な人物だと思う 二子山さんが日照さんへの思いを語るとき もらい泣きした

    2
    投稿日: 2015.04.26
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    御手洗潔シリーズ、上下巻長編。「龍臥亭事件」から8年後の話。 前作からの登場人物が揃い踏みし、特に上巻、彼らの掛け合いが懐かしく、楽しませてもらった。神仏コンビ、いい味出してたなぁ、、、。 トリック自体は少し危うさもあったけれど、面白かった。多少ご都合的なところがあっても、閉鎖された田舎空間の神秘さがあり得ない感を薄まらせてくれる。例によって、最後にいともあっさりと御手洗と吉敷刑事が謎を解くパターンだけれど、今作の醍醐味は石岡くんが自身の経験を乗り越えて黒住くんを止めるところ。事件は解けなくても、石岡くんの存在感はここにある。 吉敷刑事とのクロスということだが、そちらのシリーズは読んだことがなかったので、正直、貴方は誰?状態。ぼちぼちそちらのシリーズも読んでいこうかな。

    2
    投稿日: 2015.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    櫂が行方不明のまま 続いて、日照の死体が発見される。 旧日本軍の研究所で行われていたという肉体縫合の手記。 さらには、森孝魔王が鎧姿で蘇り、 石岡らの目の前で菊川を殺して消えた。 吉敷竹史シリーズは全く読んだことがなくて この話で初めて吉敷さんを拝見。 今回は石岡君じゃなくて、電話の御手洗と最後に現場に現れた吉敷が 解決した感じ。 あ、でも最後まで残った森孝魔王の謎は 石岡宛に届いた手紙によって真相が解明される。

    2
    投稿日: 2013.09.30
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    上下巻読了。 「龍臥亭事件」のその後のお話です。神社で忽然と消えた女性。地震で土中から現れた死体、村の悪人を退治してしまう森孝魔王の再来、謎の手紙…。肝心の謎解きは無理があると思いましたが、著者の特長である強引にまとめ上げる手腕と日本人論は見応えがありました。 また、今回は御手洗潔と吉敷竹史が競演する「おまけ」もあり、ファンには堪らない一冊だと思います。

    2
    投稿日: 2013.08.15
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    不可解な条件での死体発見や殺人が、やはり最後にはきちんと説明がつく。伝説の悪霊が現れて、殺人を繰り返すように見えていた事件も、犯人がいて動機があった。 犯行の動機についても読ませる、面白い作品だった。 ただ、問題が解ける爽快感は無かったかなー。

    2
    投稿日: 2012.07.08
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    タイトル通り、幻想的な事件。凄惨な事件ではあるが、龍臥亭事件のような凄惨さ、猟奇性はあまり感じられない。個人的にはこっちの方が好み。

    2
    投稿日: 2012.02.15
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    怖かったけど面白かったです。 御手洗さんもよしきさんもゲストとして登場していて豪華でした。 さとみちゃん可愛いですね。

    2
    投稿日: 2012.02.12
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    島田荘司ワールドを堪能できる大作である。出番は僅かながらも、御手洗と吉敷の登場には拍手を送りたくなるし、伝説の魔王の復活シーンは今目の前で起こってるかの如く思えた。 しかし、最も胸が熱くなるのは、石岡和己が愛する人を失った黒住青年を留めるところ。二十数年前、井原の家の前の御手洗と石岡が甦る。

    2
    投稿日: 2012.02.09
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    かつて「異邦の騎士」で語られた 好きな女性を救えずに死なせてしまった過去を持つ 石岡さんが、以前の自分と同じように 好きな女性を殺されてしまった 黒住という青年が登場し、彼を止める役割を持つことになる。 かつて、御手洗がそうしてくれたように軽挙を諌め、 力の限りを尽くして過ちを犯させまいと奮闘する。

    2
    投稿日: 2012.01.29
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    最近はいつもいつも騙されたような思いばかり。御手洗と吉敷が共演するからと期待して読む。2人とも冗談のようにぽっちりそれぞれの関係者に通話一本。あとは妙に間延びしたようなしゃべり方に我慢し、閉塞社会の弊害についてお説拝聴し、心温まることもなく2冊の本が終わった。幻想と言うタイトルは確かに正しいのかもしれない。 作者は初期から一貫して、「日本人の」縦割り社会、上にへつらい下に当たる人間性を非難してきた。最初のころはお説ごもっともと思っていたけれど、今では責難は成事に非ずの感が強い。ただ不満をわめけばいい若者ではもうないのだから、どっぷり浸かってあがく吉敷タイプにせよ、我関せずを貫く御手洗にせよ、何か改善に向ける提案があってもいいと思う。 最近は毛色の違うものも書いているようだが気軽に手に入らない今、手を出すのも勇気がいる。もうあまり失望ばかりしたくない。

    0
    投稿日: 2011.09.11
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    御手洗さんの電話探偵の姿よりも私的にはもっと動く御手洗さんが読みたいなあ。けどこの事件はなんとなくだけど、犯人が分かってしかもそれが当たっていて嬉しかった。

    1
    投稿日: 2010.12.10
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    作者が送り出した御手洗潔と吉敷竹史の推理など読者サービスも忘れていません。 私は、地方の伝奇ものが好きなので、引き込まれて一気に読んでしまいました。 最後まで読んでみて、なるほどと思うことも多く、もう一回読み直してみようと思っています。 龍臥亭事件については、図書館から借りたので手元にないのですが、文庫にもなっていることだし、もう一度読み直してみたいとも思うので購入しようか、考え中です。

    1
    投稿日: 2008.06.05
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    2007/10/15 Amazonにて購入。 2012/6/23~6/23 ううむ、このトリックは!此処の所の島田作品に顕著な強引なあまりに強引な。まあ、御手洗、吉敷が揃い踏みしたのが読みどころか。

    1
    投稿日: 2007.10.15