
総合評価
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powered by ブクログ49歳、突然のリストラ。 いつもオドオドとしてどうもパットしない性格の良郎は、半ば騙された形で職を失った。 再就職を目指すもなかなか真っ当な職にはありつけず、図書館や公園で時間をつぶす日々。 ある時、公園に落ちているどんぐりを食べてみようと思いついた良郎は、ネットで情報を得ながら数種類のどんぐりを調理する。 水煮と煎ったもの、どちらも美味かった。 失業して追い詰められ、死を選ぶ者が増える中、食べ物があれば生きていけることに気付いた良郎は、自生する植物で食べ物を調達しようと考える。 ヨモギやつくし、ギンナン、山菜、タンポポ、ノビル。 ガイドブック片手に食材を探すキラキラとした時間。正社員として働いていた頃の逃げ場のないしんどさはない。いきいきとした彼の姿は、読み手の心もワクワクさせる。 採ってきた野草たちを調理すれば、色の濃さ、強い香りが鼻腔をくすぐるような感覚を覚える。 疲弊した心を回復させるのは、いつだって「満ちる」時間だ。 その時間を自分の手で獲得していく。 少しずつ力がみなぎっていく良郎は、まさに日陰からひなたに顔を出す植物だ。 どんぐりから始まり、野草、川魚と、どんどん食べられる食材に出会っていく様は、まるでゲームの主人公がアイテムを集めてレベルアップしていくかのようだった。 「弁当屋」に行きついてからの良郎は生きることの喜びを感じ、その感情は周りの人々にも連鎖していく。 会社の人間関係に疲れ切り、一時期は死もよぎった生活が嘘のように一変した。 会社ををリストラされたのは、不運ではなく幸運だ。 人は、光ある方へ歩いていけるのだと信じられる。 逞しく変貌を遂げる主人公を描いた、温かな余韻の残る長編小説。
7投稿日: 2026.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
康代さんが、ちょっと当たりが強すぎて。 夫婦なら自分の味方であるパートナーを信用、期待しないといけません。それなのに、追い詰められている良郎がヤケを起こして最悪なケースになってもおかしくありません。 弁当を作るなんてハードルが高いことをよくできましたね。そてはいいとして後半がトントン拍子にツキがまわってくる。出来過ぎですね。でないと物語にならないでしょうが。 読みやすいけど、偶然の設定が多かったような。でしたよ 哲学・小説のための10冊…久しぶりに小説を手にする大人に届けたい プレジデントオンライン
0投稿日: 2025.12.03
powered by ブクログ全体として、多少の出来過ぎ感は否めないけれど、一つひとつのエピソードは「こんなこともあるだろう」「人生はこうして動いていくものだろう」と思わせるリアリティがあった。 たぶん、良郎というキャラクターが秀逸だからこそ、多少の不自然さをうまく覆い隠しているのだと思う。 久しぶりに釣りにでも行ってみようか、読み終わってみれば、そんな優しい読後感でした。
4投稿日: 2025.09.23
powered by ブクログ前向きに生きる。 とても素晴らしい事です。 楽しいか楽しく無いなんか 所詮主観。 だったらどんな時でも楽しみながら 前に進めるようになりたいな。
0投稿日: 2025.08.22
powered by ブクログ全体的にしんどいはなしだった だれかに許可とってって怒られたりしないのか?とびくびくしながらよんでしまった…
0投稿日: 2025.05.22
powered by ブクログ50歳目前にして、芦溝良郎は騙し討ちみたいな形でリストラされてしまう。再就職もままならず、途方に暮れた良郎は、公園でみかけたドングリをみて、弥生時代は食べていたという話を思い出して、どうやって食べれるのか試してみる。これをきっかけにして、野草、川魚などを料理し始めて、ついには高齢のため営業を辞めた弁当屋の施設を借りて、日向弁当を始めることになる。 リストラされて人生を諦めかけたおじさんの、大逆転ストーリー。面白くないはずがない。
0投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログちょっと食べてみたいこんなお弁当。 天然ウナギが入ってるっていうのもいいな。 リストラの経緯が若干間抜けすぎるのにそこからこんな逆転あるかなとか、資源食い尽くしてないか獲りすぎにならないライン保ててるのかなとか疑問の余地はあるけど、真面目に頑張ってる人が頑張った分の報いを受け取れている気持ちよさがあった。 ちょいちょい出てくる釣りの師匠って作家本人なんだろうか? 若干感じよく美化されてないかと思っちゃったけど、読みながらイメージした見た目と検索して出てきた写真がほぼ一緒でもし師匠イコール著者ならすごい表現力ではと笑った。
4投稿日: 2025.05.19
powered by ブクログ50手前で会社をリストラされたうだつのあがらないおじさんが弁当屋になり復活する話。 組織の中では割と内気な主人公は勝ち気な人に騙され見事?リストラ。 復活の方法が弁当屋というのは驚くことでもないけど、弁当の具がドングリなどの樹の実、たんぽぽなどの野草、そして日本では一般的ではなさそうな川釣りの魚たちという狩猟により得たものがメインということが驚き。 ドングリでインスピレーションを得、そこから野草や魚に広がるのが凄い。 釣りのシーンは作者自身がさぞ楽しいのだろうなと感じさせる熱量を感じたのは私だけかな。釣りのことは分からないので、この本で少しの知識を得られた気になってしまう程。釣りは奥深いものなようだということは感じます。釣りや弁当を通して本人のペースで多世代と交流し、繁盛していくまでのお話の出来すぎ感も私は夢物語としてとても楽しめました。
7投稿日: 2025.04.26
powered by ブクログチャプターズ書店の書店主である森本さんが紹介されていて、気になっていた一冊です。 ------------------------- リストラ、 転落、 大逆転!! 業績悪化による人員削減。 50歳目前の出向命令。 キツすぎる仕事に、 心の病を自ら疑い始めたが……。 ------------------------- 帯の紹介通り、 前半は人員削減の対象になるところから始まります。 会社も人間も信じられないし、 コツコツと頑張って貢献してきた人でも、 ある程度の年齢が行って、 こうなるとバッサリいかれるんだな…と、 明日は我が身のような気持ちで読みました。 会社は冷酷で、 家族ともすれ違うし、 あちこちで不協和音が響くなか、 必死に何とかしようとする主人公が 読んでいて本当に切なかったです。 落ちる描写が長かった分、 「これかも」と主人公が見つける場面と、 その先の後半はホッとしながら読めました。苦笑 読後が良くて、 お仕事小説を探している方にはお勧めです!
10投稿日: 2024.10.20
powered by ブクログ山本さんの作品は、ちょいちょい読んでるな。 今作は、五十目前でリストラされた会社員の芦溝さんが、ひょんなことから弁当屋をやる話。 なかなか仕事が見つからない中で、ふとドングリを見つけ、調理してみたことからアイデアが浮かび、そこから野草や魚釣りをして、それを食材に弁当屋をやるという。 途中の野草や魚釣りの解説が、そこまでいる?魚釣りの解説本やん。と言うくらい色々書いてあった。 最後の方の怒涛の展開は、思わず笑ってしまうほど。 人生なんて、良い意味でも悪い意味でも何が起こるかわからないからね。
6投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いまいち冴えない50近い営業職のサラリーマン、リストラされ、家族の手前、毎日公園や図書館へ〜のくだりでは切なくて読むのやめようかとも思った。 人生、大逆転ホームランの結末に他人事ながら涙ぐみそうになり思わずこの文庫を抱きしめていた。
7投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログブクログの「あなたへのおすすめ」に 表示されていたので、 ポチりました。 前半のうまく行かずに回り出すまでが 少し長かったのですが、 後半はあっという間。 タイトルの「ひなた弁当」は、 本書の2/3ぐらいのところで ようやく名前が出てくるぐらいなので… ハッピーエンドですが、 ハッピー部分をもう少し長くしても 個人的にはよかった気がします。
11投稿日: 2024.05.07
powered by ブクログやや出来すぎた話だなぁと思いつつ読み進めてみたが、最後はホッコリした気持ちと前向きな気持ちになって最後のページを閉じることができた。 どんな人でも、何かのため…ではなく、興味持ったもの、好きになり夢中になれるものを持つ大切さを学んだ。 進路をどうしようかと迷う学生や今後どんな人生を歩みたいだろうかと考える人にオススメしたい1冊だった。
0投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログ大人のファンタジー。 この作品を30代の時に読んでも面白くなかったかもしれない。自分が主人公の年齢と近いため、共感するかは別として、その心情はよく理解できたのだと思う。 本作を読む時に注意しなくてはならないのは、色々と突っ込んではいけないという事。 そんなに都合良く大株主と知り合いになるかよとか、引きこもりが立ち直ったら父親が新聞記者でコラムに掲載ってどんだけ都合のいい設定だよとか、そういう無粋な突っ込みはNGだ。 何故ならこれはリストラにあった冴えない中年が成功する御伽話でありファンタジーなのだから。 間違っても読者諸氏は、もし自分がリストラにあったらドングリを拾うところから始めようなどと思わないように。
23投稿日: 2024.02.22
powered by ブクログ押しが弱い住宅販売営業マンが50歳を目前にリストラされる。再就職もままならず、野生の草や魚を採集し、隠された料理の才能が目覚めて弁当屋を始めて、メディアにも取り上げられて、あれよあれよの大成功。 いかにも日本人が好きなストーリーで、そんなに現実はうまくいくまいと思いつつも、こんな人生があってもいいかなとほっこり思わせてくれる一冊でした。
8投稿日: 2024.02.04
powered by ブクログ運の悪いサラリーマンが会社を実質解雇され、自然の草と川魚から人気のお弁当を作り出すと言う信じられないストリートだか、実話と思うリアリティの感動作。
1投稿日: 2024.01.26
powered by ブクログ次回作まで読むほど、面白かったです! 知識不足、念入りに読んでないだけかもしれないが、拾った薬草とか衛生的に大丈夫?と思ってしまった。どこかに描写があれば気にせずに読めたなーと思いまして。そこまでの配慮はいらないかもしれないが、気になってしまいました!
0投稿日: 2023.10.29
powered by ブクログサラリーマン時代の苦い思いと重なり嫌だったがさきえと読み進んで行きました、主人公にしっかりせいよと腹たつ所が、ドングリから新たな展開、最後は他者に影響を与える様な人間だろうかと自分を振り返る。
0投稿日: 2023.10.22
powered by ブクログ前半はリストラされた主人公が何もかもうまく行かず読んでて辛かったんだけど、後半は見事に何をやっても良い方向に向いて・・・まあ、この辺は物語だからなぁと思わんでもないけど。 いつもの山本甲士さんで、気軽に読めますね。
0投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ芦溝良郎49歳。不動産会社で働いてきたが、他社に出向してほしいとの移行に沿い、その他社に行ってみれば単なる派遣会社の登録だけという、体の良いリストラに遭う。しかし派遣の依頼も新しい仕事も見つからず、受験を控えた次女の手前、出勤しているふりをするある日、公園のどんぐりを食べてみようと思い立つ…。 「弁当」と名打った作品ではあるが、その弁当のきっかけに手が届き始めるのが、ようやく半分に到達する頃であり、弁当が登場するのは後半である。 かといってリストラの話で息が詰まる様な話があるわけでもないので、読むのが辛いわけではないのはいつもの山本甲士のノリであり、コメディーな雰囲気なのはうまい。入りが草野球というのも悪くない。 ドングリを…の辺りから話がようやく開けていくがそこからは割と駆け足で走り始める。図書館やネットで調べてという動機の部分が面白いはずなのだが、その部分が薄くなっているのは残念である。 それなりにシミュレーションをして書いてはいるのだろうが、そんな毎日の弁当に入れる天然うなぎの在庫はキープできるのか、などと読んでいて不安になる。そちらで何らかのピンチに陥るかと思いきや、最後まで揺るぎなく進んでいってしまうので、ちょっと物足りないものはあった。 話としてはとても読みやすかったが、ちょっと尻切れ感が有ったな。
0投稿日: 2023.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても面白かった。 読みながら、子供の頃に食べられる野草の本を図書館で借りて色々試していたこと、1ヶ月1万円生活のTV番組でも野草が取り上げられてたことを思い出し、懐かしく思った。 また読みたくなる本。 リストラされるまで、その後の再就職活動中の社内家庭内の様子 どんぐり、野草について 釣り 料理 弁当屋を始めるために動き始め ここまでに出会った人々と良い関係があり 結果、それなりに成功していくストーリー それぞれで描写が細かいので、各場面で好きな人が分かれそう。 あまり興味がなかった釣りの部分は、結構読み飛ばしてしまった…
0投稿日: 2023.07.17
powered by ブクログ公私ともどん底の絶望状態から、ふとしたきっかけと行動で、どんどん人生が好転していく。 目の前のことをただ懸命にやってるだけなのに、周りに良い影響を与えたり、回り回って自分にも帰ってくるあたりが、フィクションぽいといえば確かにぽいのだが、素直に生きる勇気というか元気をもらえる作品。 読み終わった後、心が温かくなって、自分もがんばろうと思えた。
2投稿日: 2023.04.17
powered by ブクログリストラされたサラリーマンが、タンポポやノビルなどの野草、オイカワやフナなどの川魚を採取して料理した弁当屋を始めて、リストラの傷はもとより家族の絆も取り戻す、といったお話。調子良くうまくいくのがお話っぽいのだが、身近な自然にふれあいながら野草採取や釣りにいそしむ姿は羨ましく感じる。
2投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ会社には騙され、家庭では煙たがられ、人生のどん底のような人があることをきっかけに自分の才能に目覚めて人生がどんどん豊かになっていく。 やったこともないことも、やってみたらめちゃくちゃ楽しいことってあるんだろうなぁと思いながら読んだ。
2投稿日: 2023.03.21
powered by ブクログ読みやすくておもしろかった。 リストラは酷いなあと思いながら読んでいきましたが、最後は元気な気分になりました。 主人公かだんだん強くなっていく姿がカッコよかったです。 小さい頃からどんぐりが沢山落ちているのを見ると、このどんぐり食べられないのかなあと、ずっと思っていました。食べられるのですね。 どんぐり食べてみたいです。
6投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログリストラから再就職までのシーンは切実でに胸が痛くなった。その後のどんぐりから野草採取や釣り、料理までは、場面転換があまりに大きく現実離れかも。お弁当屋さんを始めてからの展開は出来過ぎ。ハッピーエンドで爽快なテンポ感の小説で、楽しく読むことが出来ました。
4投稿日: 2023.01.13
powered by ブクログ49歳でリストラ。どうすれば…から始まる物語。 きっかけはドングリ。ドングリを拾ったことから始めた弁当屋。 リストラされて見つけた希望。前半の辛い描写から活き活きとした後半。 お金を稼ぐだけが全てじゃない。本当の幸せを描くリストラされた弁当屋の物語。 最初は家族とも上手く行ってなかったが、終盤に奥さんから言われた「最近、いい顔をするようになった」この言葉がすべてを物語る。
0投稿日: 2022.12.31
powered by ブクログこれを読んで、どんぐりを食べてみたくなった。 こんなふうに工夫して、暮らしていけたらと穏やかに背中をさすられたような気持ちになる。 読みやすいのに、まさにひなたのような、あたたかな存在の一冊。
2投稿日: 2022.11.17
powered by ブクログ最初はサラリーマンのさえない話かなーと思いきや、人生を変えていくお話。タイトルにあるように弁当が出てくるので、お料理好きさんも知識が増えて良いと思います!
1投稿日: 2022.11.11
powered by ブクログ実話かな?と思うくらい滑らかで 穏やかな日々の情景が書かれていた。 こういう話、すきなんだよなあ 日常なんてドラマみたいなことは滅多に起きないけど、でもその中にも確かに幸せとか温かさってあるんだよなあ〜読みやすかった〜!
2投稿日: 2022.11.03
powered by ブクログ最初のほうは、ひどいリストラのされ方で読んでいて苦しかった。でも、それ以降はスムーズに進んでいき、人のやさしさが連鎖していく過程がすごく気持ち良かった。主人公の芦溝良郎の諦めないで再生していこうという想いに感動した。
1投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ一言!元気がでます。 まずはやってみよう!やりたい事をやろう! 後半はスカットします。なんだろ?最高ですね!
1投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログ地味だけど読みやすくて面白かった。弁当屋さんってそんなに儲からないのに大変だなぁ、とシミジミ思った。今度弁当買う時はお礼くらい言おうかな。
1投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ重松清さんっぽい。著者の作品は「とげ」は読んだことがある。その作品もそうだったが、前半はひでえ会社の話で、読んでてイライラする。でも、後半は私自身は興味はないが、なかなかテンポよくて面白い。なんかすごい成功ってほどじゃない成功がいい感じではあった
1投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログ人生何があるかわからないなぁ。 「幸か不幸かーー」 どう受け止めるかは自分次第なのかもしれない。そう思える一冊でした。 リストラにあってずっと仕事が見つからなかった良郎だが、公園でのふとした思いつきから事態は思わぬ展開を見せる! 釣りのことを自分が教えてもらって嬉しかったように、今度は人に教えてあげる良郎。親切の連鎖が嬉しい♪ 知らない人=不審者 じゃなくて、こういう触れ合いがもっと普通にあふれる世の中だったら良いのになぁと思った。 良郎がどんどん新しいことにチャレンジしていって、それがまた楽しそうで見守っている気分の私も一緒にワクワク。 少しずつ家族とのコミュニケーションが変化していく様子も良かった。 とても優しくて元気がでる作品でした。
4投稿日: 2021.11.26
powered by ブクログ不動産会社のリストラに遭った芦溝良郎が、主人公である。 50近くで、上司に騙されたような感で、退職への道へと・・・自分の意思と反したにも関わらず、押し流されてしまった。 そして派遣会社に再就職という事だったのに、そこの自分は、派遣社員になっていて、正社員ではなかった。 不当解雇の様な目にあって、落ち込んでしまう。 昔の様な永久就職のような訳にはいかないご時世である。 今のコロナ禍でも、同じような状態の人がいるのではないだろうか? 家族にさえも、言えない辛さ。 そして、娘の手前、近所の人の眼の為に、スーツを着て、出かけなければいけない。 そんな中、公園で、小さな女の子が、ドングリを拾っているのを目にする。 8000年前の弥生時代から、ドングリは、食されていたことを思いつき、良郎は、調理法の情報を得ながら、作ってみたら、案外いける事に気付く。 そこから、野草を積むことを思いつく。 西洋タンポポ、芹、三つ葉、ノビル、キクイモ・・・と少しづつ、スーツ姿で、ブリーフケースに其の野草を入れて持ち帰り、調理してい行く過程が、詳しく描かれている。 そういえば、大阪の鶴橋の韓国キムチを売って入り所で、ビニール入ったタンポポの葉を見たことがあり、「食せるもの?」と店員に、訊ねたら、「サラダで、食べれるよ」との返事だった。 ご近所の方は、芹が、幾らでも生えて来るから、「要らない?」と、野生の芹を持ってきてくれた事がある。 しかし、芹も毒芹があるとの事で、大丈夫なのか?と、少し不安であった。 水仙も、ニラに似ていて、毒性があって、間違って食し食中毒が、新聞に掲載されていたことが、あった。 簡単に、素人が、食せるものか?心配の所もある。 岡本信人氏の「野草を楽しむ散歩」が、頭に浮かびながら、読み進む。 そんな主人公が、川釣りをしている人から、棹の手ごたえを感じながら、オイカワを釣る楽しさを伝授される。 それからが、川釣りで、オイカワ・テナガエビ・ブルーギル・・・と、釣りだし、そして、鰻も収穫できるようになって来る。 そして、その魚の調理法も、、、たいした物である。 我が主人は、磯釣りであったけど、石鯛を釣るのに、ウツボを釣り上げ、渡船の人から、和歌山では、ウツボは栄養があって、から揚げにしたら美味しいのだと言われているので、持ち帰った事がある。 獰猛な顔で、ヌルヌルをどうしたら良いものか?と、悩んだけど、主人公は、鰻を上手にさばけることに、やはり、小説ならでは・・・・と、思ってしまった。(笑) そして、釣りに関して、やはり他の人に伝授して、喜ばれて、それが、自分への幸福へと導いてくれる。 店を閉じようとしているお弁当屋さんに、自分の自然の恵みの弁当作りの場を提供してもらって、少しの弁当を作り上げる。 以前の務めた不動産会社からは、けんもほろろに、罵倒されながらも、試食してもらって、ブログに乗せて貰ったりして、公園で、売り始める。 弁当の名は、「ひなた弁当」。 今まで、隠されていた潜在能力が、開花していく様は、物語でも、気持ちが良い。 そして、娘との距離も縮まり、妻にも、従業員2人の所のお弁当屋さんも見つかるが、妻が、庭とプランターに植えられる野菜に、協力の意図が、夫婦仲の良さが、感じられる。 全て、お弁当作りで、成功していく姿が、順調すぎるけど、今の時期、ホッとするような結末で、良かったと思った本であった。
0投稿日: 2021.03.22
powered by ブクログ人生なんとかなる! そして、人との出会いっていいな。 そう思わせてくれた本だった。 不況やリストラという突然のどん底からの一歩一歩。 いつのにか、たくましくなっていく主人公。 家族との関係の変化。 読み終えた後、とても気持ちが良かった。 そして、ひなた弁当が食べてみたくなりました。
3投稿日: 2021.02.07
powered by ブクログ中年のサクセスストーリーがすごく面白かったです。どん底から始まった物語、偶然見つけた道端の野草達。実際にこの生活をと想像してみたけどかなり大変。ただこんなお弁当を一度は食べてみたいなと思いました。ストーリーの構成や情景描写なども自然で読んだ後もそよ風が吹いたような中にいる気分でした。
1投稿日: 2020.11.20
powered by ブクログ本当はこんなこと出来ないのはわかっているけれど、読み終わって心が温かくなりました。 大人になったら見えなくなっている、ほんの身近に細やかな日常。
1投稿日: 2020.08.10
powered by ブクログリストラにあった男性の話というよりも 途中から釣りの話が詳しくなってきた 笑 会社員でいた時よりも生き生きとしていて好感がもてる 多方面の色々な人脈が繋がって 今までよりも必要とされ、理想的な第二の人生。
0投稿日: 2020.07.30
powered by ブクログ20200719 初めて読んだ山本甲士氏の作品。 実に面白い。 リストラまでのストーリーもアイデアに富んでいた。 その後は料理小説?と思うぐらい詳細なパートが続いた。 想像との違いを感じながら読み進めて行くと、この料理パートがいかに重要だったか納得できる。 リストラから手探りながらの新しい挑戦。 人は希望や、好奇心を捨てずに挑戦し続けたら思いもよらない未来を実現できるのではないかと心強く思えた。 読んで良かった。 他の作品も読んでみよう。
1投稿日: 2020.07.19
powered by ブクログ多少、出来すぎな展開ではあるが、楽しく読めます。 何のために働き、なんのために稼ぐのか。若い内はがむしゃらに働けばいいけれど、この主人公と同じ世代になると考えさせられますね。
2投稿日: 2020.03.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルがなんだか気になって購入。山本甲士さんの本は初めて読む。話の展開が話毎につながっているためとても読みやすく2日ほどで読めた。主人公は50手前で予想外のリストラ宣告→上司に騙される→聞いていた内容と違う待遇への会社→慣れない労働などで病む→たまたまどんぐりが気になったことからの弁当屋をするという内容。主人公の野草や魚に対する興味からどんどんと工夫を行なっていき、良い方向に流れていく内容になんだかちょっとしたきっかけ、勇気、気持ちで物事が上手くいく感じがして読み終わった後すごくほっこりした気持ちになった。ラスト付近の主人公が講演会やツアー、テレビなどよりお金になる内容の仕事が来ても、好きな仕事、この弁当を好きになってくれている人を大切にする姿に共感を覚えた。内容として大きな展開や特別性は大きくないけど、私目線ではちょっとした事で上手くいく、楽しめる、輪が広がる内容のこの本はとても良かったと思った。他の作品も読んでみたい。
0投稿日: 2020.02.24
powered by ブクログ毎日のように様々な書籍が出版される中、その分、埋もれてしまう作品も多い。 その、「埋もれてしまうには惜しい作品」にスポットライトを当てようというのが、ブックファーストで行ってる、「PUSH 1st」 個人的に、こういうコーナー大好き。 その中で見つけたのが、この本。 50歳を目前にした、主人公の芦溝良郎。 勤務先の会社で人員削減の対象にされたところから話が進む。 リストラされ、そこから、一発逆転という展開。 この「一発逆転」が、ミソ。 現実には、こうも中々、ここまで「一発逆転」は難しいと分かりつつ、作品の流れ以上に、主人公のキャラ設定に妙味がある
1投稿日: 2020.01.13
powered by ブクログつらい。とてもつらい。半分くらいまでつらいサラリーマン生活とリストラの顛末が描写されます。空気の読めない先輩からのアドバイスを実行せざるをえず、そのせいで上司に睨まれる…など、わりとあるあるな、少しの道の踏み外しが、自分の立場をわるくする、そんなリアルなサラリーマン生活が容赦なく表現され、こちらまで辛くなってきます。 後半は一転して物事がどんどん上手く行き、最後はハッピーエンドで終わりますので読後感はましですが…
1投稿日: 2019.12.31
powered by ブクログ私の父親から本を借りて読みました。 私も精神的にしんどくて会社辞めたばっかりで精神弱っていたせいか、家族と仕事を再構築していく過程にちょっとうるっときた。 でも私は旦那さんを責めたりしたくないなー。 たとえリストラされても。 自分の強みを見つけて、お弁当屋さんで働いて イキイキする主人公はまぶしい。 いま好きな仕事で働いてる人なんて少ないだろうからなおさら。 現実はなかなか上手くいかないだろうけど 私も強く生きていきたいなぁと思いました。
3投稿日: 2019.12.18
powered by ブクログ50歳目前でリストラされた中年男性。妻と娘2人を養うために再就職を急ぐが、不景気や年齢がネックになり面接にすらたどり着けない。妻からは再就職をせっつかれ、世間体を気にして会社に行くふりを強いられる、娘からは訳もなく距離を置かれるという状況により心を病み始めたとき、時間つぶしでいた公園でドングリや野草をはじめ、身の回りには食べられるものがたくさんあることに気づく。調理法をネットで調べ試作を重ね、近所の川などで釣れた魚も調理し始める。そして、それらを弁当にして売ることを思いつき、休業中の馴染みの弁当屋に頼んで路上販売を始める。すると、弁当の評判は元より、リストラに負けない中年男性ということで反響を呼び、人生がすっかり変わっていくのに気づく。 一言で言えば、不幸からの一発逆転ストーリー。 会社にしがみつくよりも自分が良いと思ったことに飛び込むことで、心身ともに健康になり家庭も円満になる、というハッピーエンド。 そもそもおっさんが魚の三枚おろしができるとかウナギもさばくことができるとか、都合の良い設定だが、とうやらそれは潜在能力ということらしい。 そして弁当屋になってからもトントン拍子で苦労してないのが現実的ではない感じだが、まぁリストラに負けるな的なメッセージゆえ、こんな感じでも良いのかも。
2投稿日: 2019.11.14
powered by ブクログ人員削減を行うことになった勤務先で、五十歳目前の芦溝良郎は、上司に騙され出向を受け入れる。紹介先の人材派遣会社では名前を登録されただけで、きつい仕事ばかりを紹介され長続きしない。家族からはこれまで通りにしてくれと言われ、スーツ姿で朝から出ていく。やがて心の病を自ら疑うようになった頃、以前の派遣社員の新たな姿に励まされ、公園で見かけたのがドングリだった。そこでの思いつきが、良郎の運命を大きく変えていく…。追いつめられた末に、本人も気づかなかった潜在能力を発揮し始め、逞しく変貌していく主人公を描いた感動の長編小説! ややできすぎのような展開ではあるが、こういう物語も時にはよい。
1投稿日: 2019.08.31
powered by ブクログ主人公があまりにもオドオドしてて、途中でイライラし読むのやめようかと思ったのだが。 途中から彼がイキイキしだしたのが伝わり始めてから、楽しく読めました。 お弁当屋を通じて、色んな人との触れ合いが、心をホッコリさせてくれました。
2投稿日: 2019.07.07
powered by ブクログ自分がリストラされた経験があるせいか、リストラされる話をよく選んで読んでしまう。この主人公もリストラされ、再就職がなかなかできずに自暴自棄になってしまう。そこからふとしたことで立ち直るのだがなかなか面白かった。
2投稿日: 2019.06.08
powered by ブクログ上司に騙されリストラされた男性の物語。オドオドしたあまりうだつの上がらない、ごく普通の会社員だった男。リストラを契機に、家族とも上手くいかない中で、活路を見出していく姿は、とても心地良い。 もう少し心の描写が欲しかったかな。
2投稿日: 2019.06.02
powered by ブクログ理不尽なリストラで会社を辞めることになった芦溝良郎がひととして復活していくお話。 生きるってサバイバルだなと思う。ひとは、元々狩猟民俗で、ごはんのために獲物を狩る必要ごある。現代で言えば、仕事をして一家を養うことがそれに当たるのかもしれません。 何のために働くのか。誰のために働くのか。リストラで去っていくひともいれば、リストラされたことで新たに出会うひともいるかもしれない。大切なのは、仕事ではなく、もしてや過労死でもなく生きてお金を稼ぐこと。 良郎は運がよかったのかもしれないし、才能に気付くきっかけがあったかもしれないけど、仕事以外のことに目を向けることも大切なんだ思いました。 強くなければ生きられない。優しくなければ生きている価値がない。
4投稿日: 2019.05.02
powered by ブクログどんどん後半に向けて、上手く流れていき安心して読めました。 お弁当のメニューにイマイチ食指が動かず、あまり魅力のある食材ではなかったことが残念でした。
4投稿日: 2019.04.29
powered by ブクログ同じ社会人として読み始めは辛いものがあった。しかし、主人公が前を向いて進み始めると、同じようにスラスラ読み進められた。ほんのり感情移入してしまう作品。
1投稿日: 2019.03.29
powered by ブクログリストラされたサラリーマンがふとしたことからお弁当屋をやってなにやらいろいろとうまくいくお話。。。ざっくりしすぎたか。 正直、これからまだまだお金がかかるところでだまし討ちのようなリストラにあって妻子供からゴミクズのように扱われて・・・の時点で胃が痛くなった気がして読むのをやめようかと思ったんですがw 後半「なにもかもうまくいきました」よりも遥かにリアリティがあって読んでてつらかったわあ。大団円のハートフルさを差し引いても前半のリアルさを思い出して震えてしまう。。 あと「うまくいったらいったで『野草を勝手に取って商売にするのはうんぬん』みたいな嫌儲なクレームが実際はくるんだろうなあ・・」と夢のないことも思ってみたり。
1投稿日: 2018.10.19
powered by ブクログブックファーストイチオシ本!らしいがあまりに御都合主義じゃない? 私たちは社会(会社)に生かされてるだけで、自分の力で生きているわけじゃない。こんな忸怩たる思いを抱えている社畜が、果たしてサラリーマンとしては底辺のオッサンが運だけで幸せになっていく様を見ることで癒されるだろうか‥
0投稿日: 2018.10.12
powered by ブクログなんと、記入欄をずっと間違えていて、個人メモのつもりで個人名を書いておりました。びっくり。それなのに1個だけどいいねをもらっていたという…。 そしてこの本は結構前に読んでいたので、特に内容を覚えていないという体たらく。なんか すみません。
2投稿日: 2018.10.08
powered by ブクログ50歳目前にして会社をリストラされたサラリーマンが職探しに翻弄する中で、いままで自分でも気づいていなかった自分の才能を見つけて再起する物語。 本の前半では、会社に忠誠を誓って長年まじめに働き続け会社と相思相愛だと思っていたのに、あっさりクビを切られたシーン(しかも上司に裏切られたり)だとか、職を失って家に居ようとしたら奥さんから「家にいると、娘がなんで平日に家にいるのかと訝しむし近所の目もあるから外に出ていって」と言われ、仕事もないのに平日は毎日スーツを着て公園やら図書館を徘徊するシーンだとか、同じサラリーマンとして、現実味のある全く笑えないシーンが続きます。 でも、本の後半では見事に大逆転を果たしてくれるので読んでいて爽快です。 この本、現実味と人間味のあるドラマ仕立ての物語でもありながら、実はビジネス系自己啓発本としても読めるのではないかと思いました。自分と会社との距離感だとか、自分が「本当に」好きなこと、やりたいことは何なのか、それをなぜ行動にうつさないのかだとか、残業で夜中まで家に帰れないサラリーマン時代に自分は子どもに対して何をしているのか(何をしていないのか)といった、会社で勤める自分の人生について考えさせられる物語でもありました。
3投稿日: 2018.03.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
リストラされたオッサンが自力で立ち上がる内容。 野生の草とかフナとか食べたくないし、料理経験無いオッサンがそんなすぐに美味いもん作れるとは思わない。 最後の方はトントン拍子で行きすぎだ。
1投稿日: 2017.08.31
powered by ブクログ中高年に生きる勇気を与えてくれる。現実的にどうなの?と思うかもしれないが、そこはあまり気にならない。 あらすじ(背表紙より) 人員削減を行うことになった勤務先で、五十歳目前の芦溝良郎は、上司に騙され出向を受け入れる。紹介先の人材派遣会社では名前を登録されただけで、きつい仕事ばかりを紹介され長続きしない。家族からはこれまで通りにしてくれと言われ、スーツ姿で朝から出ていく。やがて心の病を自ら疑うようになった頃、以前の派遣社員の新たな姿に励まされ、公園で見かけたのがドングリだった。そこでの思いつきが、良郎の運命を大きく変えていく…。追いつめられた末に、本人も気づかなかった潜在能力を発揮し始め、逞しく変貌していく主人公を描いた感動の長編小説!
1投稿日: 2017.03.05
