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翻訳家の蔵書
翻訳家の蔵書
大瀧啓裕/東京創元社
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総合評価

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    タイトルを見て、一流翻訳家の蔵書とはどのようなものか期待して読んでみた。内容は、著者の半生、読んだ本、集めた本、翻訳者としての仕事、翻訳技術、翻訳ツールまで、著者の思う事が細かく書かれていて、翻訳家を目指す人には、その仕事振りが参考になる本だと思った。ただ自分のような一般読者には、取り上げている本があまり興味が湧かないジャンルで、それに対する記述が緻密過ぎて理解できない部分が多かった。(蔵書とは関係ないパソコンの話も多い)また著者の自慢話としか読めないような記述も多く、興味が無い分野の蔵書のタイトルをこれでもかと並べられても、読み飛ばすしかなかった。著者は翻訳技術の精確さに自信があり、同業者のいい加減な翻訳を読むと憤りを感じるようで、英語のおかしな発音や「翻訳もどき」の事例を挙げて批判する記述がしつこいくらい何度も出てくる。(読者にも本を緻密に読み込む事を求めるが、それは大きなお世話かも)蔵書の写真や本のタイトルは盛り沢山だが、本の内容に関する話はかなり少なくて期待はずれだった。正直、翻訳技術やパソコンの話ばかりなので、タイトルと本の中身が全く違う印象を受けた。この本は「翻訳家の蔵書」というより「翻訳職人の翻訳論」にしたほうが良かったかも。

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    投稿日: 2017.04.09