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神様のケーキを頬ばるまで
神様のケーキを頬ばるまで
彩瀬まる/光文社
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総合評価

102件)
3.8
17
44
28
4
0
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    特別なことはなく、少し傷付いた人たちが前を向く物語。 綾瀬さんは傷付いた時の感情をすごく無機質に、モノの価値を生き物みたいに書くから、文章が特異で読んでいて楽しい。 短編集が1つの雑居ビルで繋がっている発想になるほどぉと思ったのと、次の物語で前の短編の主人公がほんの少しだけ出てくるのもなんだか嬉しい。

    0
    投稿日: 2026.03.12
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    連作短編集。隙間時間に1話ずつ読み進めた。どの話も、自信の無さから心に迫ってくるザワザワとした不安や、他者をみて感じるざらっとした気持ちなど、あまり他人に見せたくないような、でも人として当たり前にある感情を嫌味なくありありと表現している。決して暗いだけで終わらず、登場人物全員が前に進もうとしている。月並みではあるけれど、何かを得るには何かを乗り越える必要があり、その過程では、劣等感や醜さも含めて、自分の弱さと向き合うフェーズがあるのだと感じた。登場人物全員が、そこから逃げることなく進もうと励む姿を見て、読了後は前向きな気持ちになることができた。今の状況を打破したい、前に進みたい―そんな時におすすめの一冊。

    7
    投稿日: 2026.02.22
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    すごい人は出てこなくて、それぞれ苦しさを抱えながらも、少しずつ前に進んでいこうとするところがいいなあと思った。 人からは平坦な人生かもしれないけど誰もがそれなりにいろんなことあるよね。それを何とかしながら生きていくんだよね。

    1
    投稿日: 2026.01.10
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    私この本好きかも。そう思えた1冊。 彩瀬まるさんの書く小説は、読んでいて苦しいんだけど、ページをめくる手が止められない。 出てくる登場人物たちに、ふと自分を重ねてしまうことがあり、深く共感したり苦しくなったり、いつもしている気がする。大きな出来事が起きる訳ではなく、日常を皆生きている。この本ではそれが描かれているから、共感するんだと思う。大きな出来事がある訳じゃない、でも日々は続いていく。 でも人間だから思うことはたくさんあって、それは私だけじゃないよねって思える。 忘れられても、忘れても日々は続いていく。でもきっとそれは当たり前のことで仕方ないこと。ありふれた行動の積み重ねで日々ができていくのだと思う。 忘れるのも、忘れられるのも、そんな悪いことじゃないよ。だから自分に負けないで。

    6
    投稿日: 2025.12.31
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    上手くいかない時の気持ちの切り替え方の参考になります。 文章も読みやすい。手元に置いておきたい一冊。

    1
    投稿日: 2025.12.14
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    みんな色んな困難があるけどそれぞれ腐れずに頑張っているんだよ〜な作品でよかった。 きっと現実でもこんな感じだと思う。好きなのにとか辛いとか恨んじゃう気持ち、様々あるけど、自分にとってそれはよくないからその気持ちを終わりに向かわせ進んでいく。きっと進んでいくのだろうけど、どうなったのかはほぼ書かれていないからわからない。でもみんないい方向に向かっていくんだろうな、そうなるといいなと思える作品。 最近主人公に共感できない作品ばかり読んでいたけど、この作品はみんな共感できて、小説だけど適度で適切な現実味があってよかったなー。 すごく個人的だけど、泥雪の「初めて買った絵は、意味を持ちますよ」が絵を買ったことのある自分としてはなんだか嬉しくなった。学生だった当時の私には大金だったけど、今でも大事にしてよく眺めているしその後社会人になってから原画にも手を出しちゃった。 私も神様のパンケーキ頬ばりたいな。 星の付け方をいまだに悩んでいるけど3と4の間で3にしておきます。

    1
    投稿日: 2025.07.02
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    この方の書かれる、どこかで交差する繋がりのお話大好き。一つのフレーズが素敵だなぁーと思って刻んでる。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    映画、音楽、小説などのカルチャーが人それぞれ評価や受け取り方が違うように、 今起きたこと、この瞬間も、自分からしたらどうしようもなく辛く、どうしようもなく幸せでかけがえのないことでも、 自分以外の誰かにとっては特に記憶に残らず過ぎ去っていくことの一つに過ぎない。 人生は、なかなか自分の思い通りに進まない。 登場する人物たちは皆、弱くて、脆くて、でも強く生きていて、人間らしくて魅力的。 特に好きなエピソードは「龍を見送る」「光る背中」

    1
    投稿日: 2025.04.30
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    理不尽な現実という壁に直面した5人の主人公が、弱さを含めた自分と向き合うことで考え方や見方が変わり、少しずつ前に進むお話。世界は繋がっているんだと実感できる、短編集のよさが詰まっていた。

    0
    投稿日: 2025.03.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    彩瀬まるさん好きだなぁと痛感する1冊だった 短編集は基本あまり好まないけど 彩瀬まるさんの短編は別格。 どの主人公も生きづらさを抱えながらも 最後ちょっとずつ、よりよい方向に行くのがすごくよかった

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    どの話でも必ず語られる、ウツミマコトの「深海魚」という映画。美談だと評価する人もいれば、気持ち悪いと言う人もいた。 映画を観ても捉え方が違うように、人生も自分の気持ちひとつで良くも悪くもなるんじゃないかなと思った。 短編の中で1番好きなのは「龍を見送る」 悪いのは脱退した彼ではなく戦場から逃げた自分だと千景さんに打ち明ける場面が苦しかった。最後に心から哲平の成功を願ってあげるシーンが切ない。 どの短編も自分と向き合うことが、前を向いて行くきっかけになっている。幸せも不幸も他者ではなくいつも自分次第だと気付かされる作品だった。

    6
    投稿日: 2025.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    取り壊しが決まっている雑居ビルで働く人々の短編集。 各章でモチーフとして扱われるウツミマコト監督の映画「深海魚」、それぞれの話の主人公でも賛否両論分かれる作品で、色んな人の感想を聞けて面白い。私は苦手な作品だなあ。 バンドの作詞作曲をする古本屋のバイトさんの話「龍を見送る」が好き。彼女の作る曲を聴いてみたいな。 古本屋の店主さんががんで胸を切除した後の縫合の傷に名前をつけて蝶として可愛がる恋人可愛すぎる。一生仲良くしてほしい。

    0
    投稿日: 2025.01.27
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    今まで読んだことがない感覚の作品だった。生きていれば一度は抱える人間関係の拗れや嫉妬、手の届かない想いなどを登場人物は抱えている。最後はハッピーエンドとはままならず、微妙に手の届かないところで終わっているのがもどかしい。けれど希望はもう自分の中にあって後は進むだけなんだという気持ち良さもあった。古い雑居ビルの中で起こる出来事、ウツミマコトの映画で全ても物語が繋がっているのがおもしろい。どの章もとてもよかったけど龍を見送ると最後のパンケーキが特に好きだった。

    1
    投稿日: 2025.01.10
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    なんか上手く言えないけど、深いあじわいの本だった 文章の表現、言葉の力とか また読み返したい一冊である

    1
    投稿日: 2024.09.13
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    とある雑居ビルに関わり生活している人々の連作短編集。 誰かの何気ない一言が、人の人生を大きく変えるきっかけになる。 人生捨てたもんじゃないなって思える、何気ない名言が散りばめられた一冊だと思う。 人の印象というのは、見る人によって全然違って見えて。 自分の思う"私"と、他人から見える"私"は違うのだと、当たり前のことなんだけど、なんだかそれがすごく印象的だった。 人生に疲れた時にぜひ読んでほしい一冊。 ーーーーーーーーーーーーーーー 優しい人になりたい。 暗いものやみすぼらしいものに 目をつむるのではなく、 それを見たまま それでもそっと光る人に、 今度こそなりたい。 ーーーーーーーーーーーーーーー

    1
    投稿日: 2024.09.06
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    インパクトがあるわけではないけれど 何人かの人の話がふんわりと繋がりながら一人称で書かれた短編集。強烈な印象は残さないけど、少なくともみんなどれか一つには共感できるのでは?それぞれの登場人物のヴィジョンが湧くような感覚になるところがこの作家の腕前なのかと思われた。

    0
    投稿日: 2024.08.01
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    どこにでもあるような駅前雑居ビル そこに入居している、マッサージ店、カフェ、古本屋等 今回は、ビルの一部屋が変わりながら物語の中心となる連作短編集 プラス「深海魚」という映画がそれぞれの主人公達の記憶に残る 小説宝石掲載の4作と書下ろし1作 それぞれ50ページほどの短編だけど 登場人物達のキャラクターが把握しやすい 何かに傷付き 誰かを失いながら 次に進める神様のケーキを見つけるといったところ 痛くて脆いけれど 決してそこで止まらない 「光る背中」と「龍を見送る」の 好きな男子から自分の次の為に離れていく女子の物語が好きだった

    78
    投稿日: 2024.06.14
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    「もし売り場で大野さんを見つけてからかってくる人がいたら、その人は最後に別れた時からずっとおんなじ場所に立ってる。変化のないつまらない人だよ。」 これほんま確信ついてると思う。 「私は私を褒めていい」 いやほんまそれ~みんな自分大事にしよ~ 自分だけのケーキを口いっぱいに頬ばって癒されてぇー

    0
    投稿日: 2024.06.09
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    雑居ビルに関わる人が、やむにやまれぬ状況から一歩踏み出す短編集。登場人物たちの現状への閉塞感で読むのがしんどいシーンもあるけど、少し希望が見えて終わるお話が多くてよかった。

    0
    投稿日: 2024.05.16
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    ありふれた雑居ビルで繰り広げられる 日常のどうにもならない理不尽なこと、 大きな怒りや悲しみを抱えた登場人物5人が 様々な出来事や出会いを通じて 生きる姿勢を少しだけ変えることで、 今までの日々を時間をかけて許し、 付き合っていこうと前を向く。 それまでの憎んだ相手や、苦しみもがいた自分自身が、 手を添えて今の新しい幸福を一緒に作ってくれたんだと 思えるようになるまでを描いた、短編集。 少しずつ話は繋がってるけど 私は1話目の「泥雪」と ラストの「塔は崩れ、食事は止まず 」が好きです

    0
    投稿日: 2024.03.28
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    彩瀬さんの本読みつくしキャンペーン中(自分)につき読んだ本。ジャケ借り+タイトル借りだったけど、読みやすい短編集でした。全ての短編が少しずつ繋がっている(今回はひとりの映画監督)系のお話好きだなぁ。世界はどこかで知らない誰かと気付かないうちに繋がっている、と思うとなんか嬉しい。

    1
    投稿日: 2024.03.01
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    錦糸町の雑居ビルにテナントをかまえる人たちの物語。 読んだことあるやつだった…。 どの話も少し胸がキュッとなる感じで好き。

    1
    投稿日: 2024.01.05
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    同じ作品、同じ経緯についての感想なのに、なんてばらばらなんだろう。そして二人ともまるでしっかりと根付いた木のように、自分の考え方に確かさを感じている。 捉え方は人によって違って、どれも間違っていないから難しい。

    2
    投稿日: 2023.09.03
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    一本目の泥雪、くっっっら、って思って。 もっとほのぼのな話だと思って読んでたので、ちょっと進めるのが辛くなる。 うまいなぁと思うのは、話が進むごとに少しずつ希望の割合が増えていくこと。 だから、龍を見送る。光る背中。塔は崩れ、食事は止まず。は結構好きだったかも。 気持ちが明るくなる本ではないけど、救済を感じた。 そして柚木麻子の解説がすごい。 本書くの上手い人って読むのも上手いのね。笑

    4
    投稿日: 2023.07.13
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    どの編の主人公も決して華やかでも綺麗でもなく、非常に人間的で面白い。どの主人公も最後は悩みとかモヤモヤが少し晴れた感じでスッキリする。視野が広がった感じがする。

    1
    投稿日: 2023.06.14
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    等身大の悩みやひとの立ち直りを描いた短編小説。 これから立ち直っていきたいひと、希望の光がほしいと思ったひとにおすすめ。 自分自身がいまは落ち込んではなかったので感情移入しきれなかったために★を一つ減らしました。

    3
    投稿日: 2023.05.16
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    適度に人間くさい。誰もが心の中に抱えるエゴのようなものをしっかりと描き、そこから脱することを試みる主人公たちの姿に、心がギュッとなると同時に勇気ももらえる。

    1
    投稿日: 2023.05.08
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    「塔は崩れ、食事は止まず」がお気に入り。 主人公の暗くてひねくれた部分が私に似ている気がして、葛藤や付いた悪態一つ一つに共感してしまう。 ハッピーエンドです!とは言い難いけれど、澱んで沈みきった思考の持ち主だった大野が、日常の中の小さな幸福を見付け始めた事が嬉しかった。 それにしても、パンケーキ食べたくなっちゃったな。

    1
    投稿日: 2023.05.02
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    彩瀬まるさんの書く物語は 苦しい。 それは、目を逸らしたくなるような悲劇が描かれている訳ではない。家族、仕事、恋人…生きていれば誰もが1度は悩み苦しんだことがあるであろうこと。日々の生活の中でぶち当たる壁。5篇の短編の主人公の誰かには共感してしまうんじゃないだろうか。ただ、この主人公たちには共通していることがあると思う。それは みんな「真面目」だということ。きっとみんな生きることに不器用で几帳面で、自分の中にある「正しさ」があって他人も自分も許せない。自分で自分をがんじがらめにしている感じ。 今日のわたしは 生理痛と低気圧頭痛のダブルパンチでメンタルが弱くなっているんだ。「生きていると、一つ一つ、いとおしんできた夢が醒めていく。二人の子供はけして幸せそうではない。娘も、息子と同じくいつか私を嫌うのだろうか。」なんて一文に急に涙が込み上げてきそうになった。いや、うちの子 誰も反抗期なかっただろ。心の不調と体の不調って繋がってるよね。本の中でマッサージ師の主人公が、ガチガチに凝り固まった患者の体を丁寧に揉みほぐしながら「胃腸が弱ってるね。ちゃんと眠れてる?」ってツボを押してくれるシーン。体も心もジワーっとほぐれた患者がホロっと悩みもこぼしちゃうんだけど、めっちゃ気持ちよさそうなんだよなぁー。心身ともに揉みほぐされたい。 どの話の終わりも 奇跡的で感動的な出来事なんて起こらない。それでも「明日はちょっとだけ前向きに生きられそう」と思わせてくれるところがすき。 そしてこの本を読み終わったときに 誰もが思うであろうこと。 生クリームたっぷり乗ったおいしいおいしいパンケーキを頬ばりたいっ!!(*´﹃`*)

    19
    投稿日: 2023.04.08
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    同じ雑居ビルで働く人たちのそれぞれの人間模様を描いた5編の短編集。 シングルマザーのマッサージ師や、イタリアンカフェバーの店長や、IT企業に勤めるOLなど、ままならない人生に疲れ果て、恋に仕事にもがき苦しむ人たちが新たな一歩を踏み出す様子を、心の内側をとても細やかに表現されていて、その苦しみが痛いほど伝わってくる。 重苦しいのになぜかどんどん読み進められて、彼らの立ち直り方が潔くてかっこいい。 それぞれの短編の締めくくり方もよかったけれど、最終章で、タイトルにある「神様のケーキ」という言葉の意味がちゃんと込められていたし、何かを失っても忘れられても、また新しく生まれ変われる、そんな希望を持たせてくれる終わり方が素晴らしかった。 綾瀬まるさんの作品は、いつも最後に驚かせてくれるし、優しい気持ちにさせてくれる。

    37
    投稿日: 2023.02.19
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    最初の「泥雪」を読んでありがちな大人の成長もの?と思ったけど、2話目以降からどんどん印象が変わった。 生きて働いて食べて寝て…と毎日懸命に生きている登場人物たち。抱えてる苦しみがあって、ジタバタしながら最終的には新しい道へ進もうとする訳だけど、彩瀬さんの描き方に寄るものなのか、みんな小説の中の他人というより身近な人みたいで、彼らの人生の話を聞かせてもらえたような気がした。 それだからかみんなの葛藤一つ一つに不思議と共感できて、彼らに投げられた言葉が心に響いたりもした。 「どうでもいい奴にどう思われようと、関係ないだろう」 「ケンカ別れした人とも、もう一度新しく出会えるんだよ」 時間を置いて、またじっくり読みたい。

    2
    投稿日: 2023.01.28
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    救われるのかと思いきやなんか救われない話。 でも、最後の話は今の自分に重なって、言葉がなんか心にストンって入った。 救われないのがあまりにも現実に近い気がする。

    2
    投稿日: 2023.01.14
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    忘れるのも、忘れられるのも悪いことばかりじゃないと思う。 その人は、最後に別れた時からずっとおんなじ場所に立ってる、変化のないつまらない人だよ。 毎日がちょっと強くなれるような短編集 どうしようもないこともあるけど、苦しいことも乗り越えられそう

    0
    投稿日: 2023.01.01
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    重たい気持ちになるのに、前に前に読みたくなる文章でした 交差するのかなと思ったけど、そこまででもなく、小説だからと言って奇跡があるわけではなく ただただ現実に寄り添っている感じでした でも、それがとても良かったです

    1
    投稿日: 2022.12.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    龍の話が好きでした。 オーナーの話はもっと続きが読みたかったなあ… 同じ映画が各話の共通で出てくるけど、いまいちその映画の話題の必要性が理解できなくて勿体なかった。 皆さんは理解できたのか、、、

    0
    投稿日: 2022.12.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    好きな作家さんと出会えたとき、私の脳内にはラッパが鳴り響いて花吹雪が舞っている。 初めてその作家さんの小説を読むとき、はたしてこの人の作品は私にとってどんなだろう…どんな世界へ連れていってくれるのだろうという気持ちになる。 当たり、という言葉は下品だけれど今回初めて読んだ作家さんは間違いなく私好みの作風だった。 もっと彼女の作品に浸りたい。 今回は短編集なのだけれど人間のひりひりした生傷みたいな感情を抱えた人たちが出てくる。ままならない日常を過ごしながら、その塩水が猛烈に滲みてしまいそうな気持ちを抱えて何とか生きている。 特に劇的な事件が起こるわけでもない。猛烈なパワーがある人と出会うわけでもない。 そういう鮮烈さは一切ない。 それでも日々のなかで少しずつ自分の持つアンテナを少しだけ広く張ったり少しだけ今までと違う行動をしてみたりして、自分で乗り越えようとする生き様を描く。 読んでる人からしたら明快なカタルシスはほとんどないと思う。読んで登場人物の持つトラブルがすっきり解決して色んなことが上手くいき始めるような、そんなすっきりとした爽快感に満ちたストーリーが好みな人は綾瀬まるさんの作風は合わない気が…する。 だって読み終わっても登場人物たちが抱えているものは何も解決していないし、取り巻く事態が大きく好転しているわけでもない。 状況は何ら変わっていないのだ。 でも流れゆく日々のなかで自分の受けた悲しみや傷を忘れて、許していく。忘れよう、許そうという姿勢を保ちながら生きていく。 その忘れることや許すことを受け入れていくその姿に登場人物の芯の強さというか、生きていくことへの誠実さを感じる。 現実の世界でも悩みやトラブルは生きている限り生まれてしまうし、傷ついたり傷つけられたり、嫌な思いだってする。 軽いものならおいしいものを食べてお風呂に入ってゆっくり寝れば、翌日にはけろっとすることもできる。 でも長期的なことだったりセルフケアを頑張るだけじゃ解決しない、癒えないことがある。 この『神様のケーキを頬張るまで』を読むと、何も問題がないストレスフリーな人生ってなくて、自身の持つ傷や悲しみや苦悩に対して、それを受け入れていこうという気持ちを持ちながら生きていくことが大事なのだという気持ちになれる。生きていくってそういうことなんだろうなと思えるのだ。

    3
    投稿日: 2022.11.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    〈ままならないことや手が届かないことに、わずらわしくも甘い不自由が生活のあちこちできらきらと輝いていた。〉〈この部屋が荒れていた頃にはまったく想像も付かなかった新しい幸福。郁子が、波江さんが、晴彦くんが、それまでの私が手を添えて一緒に作ってくれた。〉最後の物語。心がふっと解き放たれた、『塔は崩れ、食事は止まらず』。そしてとてもとても強く刻まれた『龍を見送る』の千景さんの言葉、〈あんたがまだ、自分をぺしゃんこに叩き潰す、でかくて、意志のない、びっくりするほど理不尽なものに出会ってないってことだ〉 物語は雑居ビルのそれぞれの階で繰り広げられる。いろんな感情が合って一生懸命の人たちがいて。生きてるって感じる読書時間だったな。

    4
    投稿日: 2022.11.07
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    どの話も、不幸な出来事を経験した主人公が、決してハッピーな終わり方じゃないけど、少し立ち直って話しは終わる。なんて事ない話しだけど、感情を表現する文章が上手くて、話しに引き込まれた。

    1
    投稿日: 2022.10.13
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    面白かった。 色んな人が一つの映画を見て違った感想を思うところがよかった。感想にその人のそれまでの経験、生活歴、生き方が表れているなと感じた。 最後の章が一番良かった。偶然出会った色んな人々と日々を大切にして、昔トラブルで疎遠になった友人のことも自分なりに踏ん切りをつけて、前に進んでいくところが良かった。 それぞれの主人公の言葉で表現できないドロドロとした気持ちを言葉で表す文章が良かった。

    1
    投稿日: 2022.07.05
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    オススメされていた初読みの作家さん。何かにつまずいた人達が少しのきっかけでまた新たに日常に輝きを取り戻して行く過程が好きでした。不器用だけど愛おしい人達。後からじわじわ来る作風でした。

    0
    投稿日: 2022.07.03
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    挫折を味わった人達が少しずつ前向きになっていく5つの短編 初めての彩瀬まるさんの本は、読み終わった後胸がぎゅっと痛くなるような感覚になりました。 嫉妬や憎悪、妬み、失望、こんがらがりすぎて複雑になってしまったグツグツと煮えた感情を持った人たち。 そんな人間の隠したい感情に焦点を当ててます。 この本を読んで、自分のそんな感情がみんな持つものだと思え、次に進もうと諭してくれたような気持ちになります。 ウツミマコトの深海魚という映画が短編を通して出てきます。 主人公たちが好き嫌いさまざまな感想を持っていて、なかでも 「正直に、取り繕わず、制作者の心をさらけ出した作品は、必ず誰かに嫌われます。そういうものは力強い代わりに粗も多く、でこぼこで、違う意見を持つ人にとってはひどく目障りになるからです」 このセリフがズンってきました。 自分の意見も持ちつつ、異なる意見の話も柔軟に聞いていきたいと思いました。  

    0
    投稿日: 2022.06.21
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    登場人物みんなそれぞれ色んなことがあって、でももがきながらなんとか一歩前に進むまでが丁寧に描かれててすごくよかった。

    0
    投稿日: 2022.05.19
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    それぞれが『深海魚』の評価と解釈を披露することで、それぞれのキャラクターが際立つようになっていると感じた。

    4
    投稿日: 2022.03.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「龍を見送る」が好きかな。 柚木麻子の解説で「祈りが届くことじゃなく、祈りを捧げる姿勢こそ我々を前に進ませる」っていうのが印象的だった。

    2
    投稿日: 2022.03.16
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    彩瀬まるさんの小説を読むと、高確率で自分と主人公たちを照らし合わせることが多いです。全部の話好きでした。もう一度、ゆっくり読み直したいです。

    1
    投稿日: 2022.03.09
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    最初から読みやすくてすらすらと読めたのだけれど 内容が合わず、途中でやめてしまいました。 まだまだファンタジー脳です

    1
    投稿日: 2022.02.12
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    "私は、彼の絵を愛していたのではなく、彼の絵に対する自分の解釈を愛していたのだ" "本当にだめだった時、私は自分の事、だめだって分からなかったよ" "一人の人間が深く苦しみながら身体の外に取りだした概念は、どんなものであれ人間一人分の確かさを持って他の人間を支えるんだろう。" "誰にも嫌われないのはいい作品じゃなくて、どうでもいい作品ってことです。強く主張するものが無くて、意識に残らないから嫌われない" 短編集で、どの話もちょっと重め。 人生は思い通りにいかないもんだな、と思わせる。 人は何かを悟り、諦め、妬み、ジレンマを抱えながら生きていく。 別れや苦しみを経験しながら、それでももがき続け、また新たな道や出会いがある事を信じて前に進んでいくのだ。

    0
    投稿日: 2022.02.06
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    初読みの彩瀬まるさん。 五つの短編集で、一つの雑居ビルで繰り広げられる生活の物語。 そこで働く人、そこのお店に通う人、そこの向かいに住む人。 出てくる人たちは、何となく人生がままならない人たち。別に救いようのないどん底でもないけど、あの人のように輝かしい日々を送っているわけでもない。 ヒーロー、ヒロインの友達、クラスメイト的なポジション。 それなりに一生懸命に生きてはいるけれど、思い通りに行かなかったり悔しい思いをしたり。 死ぬほどではないけど、後悔したり引きずったりしながら生きている物語の主人公が、ちょっと自分を認めて、また明日に向かって歩き出すお話。 劇的な感動や感激はないけれど、きっとこれが人生だし、何度小さい挫折をしてもいつかまた頑張ろうと思う日が来ることを繰り返して生きていくんだな、と思えるような一冊でした。 色々…こう…胸がぐわっともやっとする所もありましたが…「泥雪」とか「光る背中」とか…わかりますとも!私も大抵依存が強いのでね!っていう。 『本当にだめだった時、私は自分の事、だめだってわからなかったよ。』 ほんと、そう。←

    37
    投稿日: 2022.01.27
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    雑居ビルのテナントに勤める人々の日常を描いた短編集 悩み不安を抱える各々の人間模様 主人公たちのあるあるな苦しい胸の裡は自分と重なり心に刺さる物語 彼らなりに解釈して前を向き進み始めるが、 自分には流れるテーマも内容も難しく未昇華… 折をみて再読したい作品です

    2
    投稿日: 2022.01.09
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    日々の単調な繰り返しに摩耗して、その摩耗すらも捧げたい人や物があって。 そういう営みの裏切りに遭い、すべてを失ってしまったような気分の中で、それでも自分を支えてくれるのは自分自身の人生だったりする。 ありふれた不幸と疲弊を癒やす美しい気付き。 こうしたい、こうなれない、そんなもどかしさ。 それでも地に足をつけて歩いて行ける事は盤石な人生がすでに証明している。それなりに長い付き合いの。 錦糸町のとある雑居ビルで繰り広げられる営みたちの絶妙な距離感の繋がりが、自分の身近でも同じように繰り広げられてるんだと思えてなんか救い。

    1
    投稿日: 2021.12.27
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    日常にちょっとした不幸を抱える人々が、どの短編でも最後は自分なりの幸せを手に入れているのが希望があってよかった。

    2
    投稿日: 2021.09.04
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    読みやすいけど軽すぎず、心に引っ掛かるものがある。人物の捉え方が現実的でいい。他の作品も読んでみたくなった。

    1
    投稿日: 2021.07.06
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    駅の書店で購入。短編集なら気軽によめるかしらと。神様のケーキってなあにと思いつつ。悩める人達の人間模様を描いてる。私も心に栄養がほしくて、タイトルにひかれて買ってしまったかも。この作者の本は重いテーマもすっと読めるかな。

    4
    投稿日: 2021.06.07
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    泥雪 「見たくないものは見ない、考えない」に心を打たれた その通りだと思った 見る必要がないから見ないのか考える必要がないから考えないのか、それともそれをしたくないだけなのか。私の中で答えが出ない じわじわと雪が振り続けるように静かな話だと思った 絵画に対して「彼の絵が好きなのではなく私の解釈が好きだった」と考える主人公は私と同じなのではないだろうか。私は私の考える世界でしか生きていないんだなと

    3
    投稿日: 2021.05.19
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    ラストのビルの解体が いちど壊して、また歩き出す主人公たちと重なる。 骨を彩る、の読後感にも通じる 静かで強い感動に目が熱くなる 人は簡単には変われない でも、変わるキッカケを見ないフリするかどうか ひとの言葉を受け取る謙虚さがあるか

    2
    投稿日: 2021.05.03
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    読みやすく久しぶりの読書にはぴったりな作品だった。ただ発展的な結末を感じさせるが、全体的に暗めな雰囲気なので、万人にはおすすめしない。

    1
    投稿日: 2020.12.25
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    短編集。 5人の主人公が感じる生き辛さ。 何か大きなものに飲み込まれてしまいそうな日常は読んでいても何か辛い。 でもそれを変えたいと願ってする小さな行動や、考えの転換で、今とは少しだけ明るい未来に踏み出す物語。 明るい方向に方向転換するって、実はほんの小さなことから始まるのかもしれないなと感じた。 光に向かって生きる瞬間が些細だけど大きくて、とても良かった。 どの作品にも登場するウツミマコトさんがまたすごくいいアクセント。

    1
    投稿日: 2020.11.29
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    あとがきに書いてあったけれど読んでいて苦しくなる。 それぞれの話で最後にみんなちょっと前を向いて進んでいく雰囲気で終わるけど何故かもやっとする。

    1
    投稿日: 2020.10.10
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    ありふれた雑居ビルで繰り広げられる人間模様。思うようにいかない人生。 それぞれ抱える問題は違えど大なり小なりみんな何かしら悩みはある。淡々と日常が描かれているようにも思えるが、苦しみや悲しみ、戸惑いなど心の動きがとても丁寧に描かれていてリアルでした。 お気に入りは「光る背中」 フワッとした雰囲気のしおり。理不尽に立ち向かうためのお守り ウツボのフィギュアを鞄にしのばせている。 「泥雪」では、息子とのギスギスした関係から一歩歩み寄った夕飯のシーンが良かった。頭ではわかっていても感情が追いつかないのも後悔するのもわかるなぁ。 ラストの短編「塔は崩れ、食事は止まず」 私と晴彦のパンケーを食べるシーンが優しい雰囲気に満ちていて好き♪ これまでの物語の登場人物や場面がつながって見えて、ここから、みんなそれぞれに新しい一歩を踏み出しているんだと感じられた。 色々な人との縁があり今がある。未来に希望を感じられる再生の物語でした。

    0
    投稿日: 2020.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    5つの短編集。その全ての物語に、他人ではなく自分指標で生きることの大切さというメッセージ性が込められているように感じた。また、ごく僅かではあるが、全ての物語に、ある一人の芸術家が関連している。その芸術家に対する評価というのは、物語の登場人物によって良し悪しがはっきりと分かれているのだが、そのような「評価」という事に対する捉え方もこの物語の一つのテーマになっているのではないだろうか。同じモノに対しても、人によって感じ方は違う。万人受けするモノというのは存在しないことを私たちに教えてくれる。それは当たり前のことであり、だからこそ迎合するのではなく、自分の価値観を大切に生きていいのだということを改めて感じることができた。 一貫したメッセージ性や登場人物たちが短編を跨いで少しづつ関連しているという要素が、短編集でありながらもそれを感じさせないまるで長編ストーリーのような読み心地だった。 悩みながらも少しづつ自分らしさに気づき、その道を歩き始めようとする登場人物たちに励まされた。

    2
    投稿日: 2020.05.10
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    一つのビルとウツミマコトを軸にされた短編集、それぞれの登場人物は少しずつ他の物語にも出てくる。みんな自分の人生がんばっていきてる。 七番目の神様の、カフェ店長が好き。

    0
    投稿日: 2020.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    97 蓋をしていた汚い感情がすべて露呈した気分。 一度は思ったことがある劣等感とか人に合わせて正解の相槌をすることとか、見たくないものは見ないとことか、どうしようもない才能に嫉妬することとか、ああわかるわかるってなった。 それでも最後は、何かしら乗り越えて希望が持てるエンドでよかった。 それを読んで、わたしもなんか頑張ろうと思った。 20191229 「光る背中」がとにかく好きで、何度も何度も読み返している。イケメン商社マンに恋をして、好きになってもらいたいから偽りの自分をつくって。それでも最後に自分をさらけ出して決着をつけた君はえらい。

    1
    投稿日: 2019.12.29
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    初めて読む作家さん。 神様のケーキ、というタイトルと表紙にひかれ購入。 5つの短編集で、とある雑居ビルに入っているお店や会社に通う人が主人公。 最後の話は、近所に住む女性が主人公だったけど。 印象としては、一筋縄でいかない話が多い。 重い雰囲気もあるので、2回目読み始める時はそれなりの覚悟がいる(笑) でも、最後は希望が持てる終わり方なので、読んで良かったと思う。 シリアスに話が進んだと思ったら、軽い文体もあり、そういうのも魅力的(´∀`*)

    0
    投稿日: 2019.08.17
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    ままならないものに向き合う人々を描いた短編集。解説に、バベルの塔と祈りを連想させるとあったけれど、確かにそうだった。 辛いし逆転ハッピーエンドとはならないけれど、そんな世界にも救いはあるように思う。 2019/5/9

    0
    投稿日: 2019.05.09
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    人と人とが関わるとき、必然的に起こるすれ違いのどうしようもなさに悩みながら、それでも人は一歩一歩成長しながら生きていけるはずやと。

    2
    投稿日: 2019.04.28
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    5つの話からなる短編。 ウツミマコトという画家兼映画監督という伏線と雑居ビル内ではたるく人からなり話。読み進めるペースで自分の評価がだいたい目安になるが、今回は読了まで時間がかかりこの作家さんの作風はあまり合わないのかも。読み終えてからしみじみと味わえる部分もあるように思えたけど、再読するかといえばないだろう。

    0
    投稿日: 2019.04.08
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    錦糸町の雑居ビルとウツミマコト『深海魚』という架空の映画がモチーフに使われている連作短編集。どの短編でも生活が丁寧に描かれているので登場人物たちが、その世界で懸命に真面目に生きていることが伝わってくるので、ままならないことの多い彼、彼女らの姿に胸が痛くなることもある。特に私にはずっと一緒にやってきたバンドメンバーとの別れを描いた『龍の背中を見送る』と、好きな人を相手に奮闘するOLの『光る背中』、共同経営者と喧嘩別れした『塔は崩れ、食事は止まず』が印象に残った。痛々しいが根底には再生への希望が込められている。五編目の短編にある『私は私を褒めていい。このケーキは、この世の誰よりも正しく、私のものだ。そう思いながら口を動かせばゆっくりと体内へ染み通っていく、天国の甘み。』この最後の文章に短編のテーマが集約されていると感じた。

    3
    投稿日: 2018.11.23
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    かわいい表紙と題名が印象的で手に取った。 雑居ビルを舞台に、どこか苦しくて、 もがいている人々の人間模様がつづられている。 みんながいる境遇は独特なので 全く同じ境遇と言う人は少ないかも知れないけど、 どこか共感できる部分はあるのではないかと思う。 登場人物みんなが、 どうにもならない世界の理不尽さを許し、 付き合っていこうと、生きる姿勢を少しだけ変えるまでのプロセスが、これ以上ないほど丁寧に描かれていく。 (柚木麻子さんの解説より) まさにこの本の魅力をよく表していると思う。

    0
    投稿日: 2018.04.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    テナントの入った雑居ビルを舞台にした、悩める人達の人間模様を描いた短編集。 何かしら悩みを抱え自分の居場所を作ろうと必死にもがく彼ら。 次々に試練が課せられ、落ち込んだり投げやりになったりとどうにも地味で冴えない。 羨ましいのは励ましたり話を聴いてくれる味方のいること。 特に「龍を見送る」の傷痕に名前をつけて可愛がってくれる千景さんのエピソードや、「光る背中」の最後まで逃げずに見届けておいで、と助言してくれる女友達のセリフに泣けた。 世の中思い通りにいかないことが多くやるせない。 でも大丈夫。生き方や考え方を少し変えてみれば各々の場所で少しずつでも前に進められる! ご褒美の甘いケーキをみんなが微笑みながら頬張っていますように…各々の未来を祈りたくなる優しい物語だった。 彩瀬さんのラストの描き方は優しい気持ちにさせてくれて好きだ。

    8
    投稿日: 2018.04.08
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    彩瀬さんの作品にハマったので読んでみた。そしたら表題作?が模擬試験の国語の小説で出てきていたもので、びっくりした。その時からずっと読みたかったので偶然巡り会えたことに喜びと感動で胸いっぱいになりながら読んだ。雑居ビルを舞台に、いろんな立場の人間の葛藤を映した作品。非常に私好み。人の傲慢さ、報われなさ、また少しの希望、そういったものを彩瀬さんの文章で彩ってあり、読んだ後はなんとも言えない虚無感と満足感に襲われた。若い人にも大人にも読んで欲しい作品の一つ。また、作品に出てくる深海魚という映画見てみたいと思った。

    1
    投稿日: 2018.03.17
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    ある雑居ビルに関係する5つの短編集。それぞれの話はほぼ直接関係せず、各主人公がたまに顔を出す程度。どれもありふれた日常、どこにでもいそうな、平凡で特別な魅力があるわけでもない人物が主人公で大きな出来事があるわけでもなく、奇跡的な出来事も起らない、ほろ苦さを感じる人生。退屈さも感じるけど、自分の生活を少し振り返ってみようと思わせるものがある。全編通して語られる画家兼映画監督ウツミマコト。映画のほうは私も苦手な感じだけど、絵は見てみたいと思った。

    0
    投稿日: 2017.12.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ものすごく印象に残る本でもなかったけど、一話ごとまた次の話も読みたいと思うような。 3つめの話しの「龍を見送る」 これ、人それぞれの想いのズレに、男と女ってこともないかもしれないが、あぁぁと思った話しだった。 一緒にやってきたバントを抜けて別の人と新しく始めることと恋人じゃなくなることは別なんだな。でもこれは複雑な気がする。 哲平からの電話、「別れたくないんだ」に、「別れたくないんかいっっ!!!」と思ってしまった部分。 そして主人公のほうが「あんたが他の女と作った曲を聴けるほど、心広くない」と別れるところに「好きなのに別れるんかいっっっ、でもわかる」と思ってしまった部分。 あと、足の裏マッサージやってもらいたい気分になる。

    1
    投稿日: 2017.10.04
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    食べ物系?と思ってたまたま買ったけど 全然違った 笑。初めての作家さん。 続けて2回読んだ。1回めの2話くらいで 失敗かもと思ったけど 4話でグッと盛り返して。 最終話まで読んで面白かったから もしかして最初から悪くなかったのかも と思って もう一周して。面白いというよりは 苦しくなるような切ない話の連続。食べ物系のほっこりした話と思って読み始めたから 途中で苦しくなっちゃったんだと思う。 すごく好きなのと まぁまぁなのとは確かにあるけど どの話も心に残る一説があって また読み返したくなる本。 光る背中と塔は崩れ 食事は止まず が好き。 パンケーキって 特に好きじゃないけど のばらのパンケーキ食べたくなった。

    6
    投稿日: 2017.08.29
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    各物語の終わり方が新鮮です、映画にシーンの切り替えみたいに、なんの押し付け的な素敵や暖かい大円満もない,ただすっと次の物語に変わっていく、却って印象に残る。描写や表現の仕方も自然で巧妙、“龍を見送る”に作曲時の心境の伝え方は絶品です。

    1
    投稿日: 2017.08.08
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    短編集で、それぞれの物語の主役同士が薄くつながっている…そういう本が私はけっこう好きなんだな、と今さら気づいた。 そういう短編集を今までいくつも読んできたけれど、つながり方にそれぞれ個性があるのが面白い。単純に人同士の場合もあるけれど、この小説の場合は“古びた雑居ビル”というどこにでもありそうな1つの建物がつながりの中心にある。 と言ってもビルの存在感はほぼ無いに等しくて、むしろ後になって「あ、この人もあのビルにいたんだ」と気づいたりするのがまた面白い。 登場するのは、シングルマザーのマッサージ師、喘息持ちのカフェバーの店長、理想の男から逃れられないOLなど。 人生は思うようにいかないことばかりだけど、もがいたり傷ついたりしながら、かすかな光を求めてまた立ち上がる。そんな人々の切実な思いが描かれる。 彩瀬まるさんの小説を読むのは「骨を彩る」に続き2冊目だけど、芯に人としての温かさを感じるという共通点があった。 簡単に批判したり断罪したりしない。少しの空白を持って人を見つめる。その距離感が温かいと感じる。 現実の人間でもそうだなと個人的には思う。距離が近いように見えて実のところ優しくない人はたくさんいて、本当に温かい人は、少しの距離をもって他人と接する独特の優しさを持っている。信じてるからベタベタしないし、何も知らないまま人を批判したりもしない。 そういう温かさを、この小説(を書いた著者)から感じたような気がする。 基本的にはなかなかうまくはいかない日常や人との関係が描かれているけれど、けして絶望的ではなくて、むしろ光の存在がすぐそこにあるような作品群。 失敗や理不尽な出来事、うまく進まない恋、こじれてしまった人間関係。現実の日々にも起こりうる出来事は登場人物を傷つけるけれど、そこから立ち上がるパワーを人が持つことも同時に教えてくれる。 全体的に、人に対する“赦し”のようなものを感じた。辛くても人を愛することは止められない、というような。 それぞれにとても良かったから選びがたいけれど、「光る背中」と「塔は崩れ、食事は止まず」がとくに好きだった。 両方とも、理不尽な人との断絶から立ち上がる女性の物語。 とあるアーティストが様々なかたちで全てに登場するところも共通点で、そのアーティストの作品に対する登場人物たちの感じ方の違いがその人の生きる指針を表しているところも面白かった。

    4
    投稿日: 2017.07.29
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    辛い中で、自分の力だけで前をむいて進もうとする各話の主人公たちに、乗り越えるてこう言うことなんじゃないかと再確認させられた。 誰かに応援されて立ち上がることも必要な時があるけれど、人間て案外強いんだて思えた。

    0
    投稿日: 2017.05.30
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    読むのにかなりの時間を要した。 一話一話読み終えるごとに、苦しいような痛いようなどうにもならない気持ちになって、すぐに次の話に、と読み進めることができなかった。 登場人物は決して悲しみに酔わず、みんな真摯に生きている。傷つき方も、立ち直り方も、どれもリアルだなぁと感じる。 幸せだと胸を張って言えない日々の中、自分の思いや他人の言葉に、少しずつ傷つき苦しんでいる。自分だけではなかったと思うと同時に、生きていくのはやっぱり辛いと思わされる。 だけどラストはいつも優しい。人間はそんなに弱くない。今は見えなくても、そんな日々の中に幸せなこともあると、確かに信じられた。

    0
    投稿日: 2017.05.11
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    自分の直感を信じて買ってよかったと久々に思えた本。 頑張れ頑張れと背中を押されるより自分のタイミングで前に進む方が説得力がある。

    0
    投稿日: 2017.05.11
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    少し屈折した人生を送る人々が前向きに生きていく素敵なお話。雑居ビルを舞台にして進む話が、少しずつリンクしている設定もよかった。***人生は常に順風満帆ではないけれど、小さい挫折の中に自分のやるべきことや希望を見出していく。子どもになぜビルを壊すのかと問われて「新しいものを作るため」と答えるシーンが好き。

    0
    投稿日: 2017.05.06
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    短編集ということもあり、それぞれの物語にすこし物足りなさを感じてしまいました。 つまり、各話に少し惹かれていたのかなと。 どこか、自分に重ねてしまう部分がそれぞれにあり辛くなる反面、それを乗り越えていく姿は、大きなことではないけど、それが逆にリアルな気がしてしまいました。 そこに大切なのは、彼女彼らと関わってる周りの人たち…。私はそう思いました。 あと、少しずつ関わりあってるみんなが、最後には終わってしまった気がしたのは少し寂しかったですね。

    0
    投稿日: 2017.04.08
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    不思議なほど、ストーリーに何か目新しさがあるわけでないのに、言葉の使われ方や気持ちの描き方に持っていかれる。 一番好きな話は「龍を見送る」かな。 アマチュアで作曲活動をしていた女の子が、ハッとする声の持ち主の男の子に出会って、一緒にバンドを組む話。 元々は彼女の方が知名度があって、彼を見出した形なのに、彼が龍として才能を目覚めさせてからは、そこに追い付かなくなっていく。 好きだけど、及ばなくて、及ばないけど、離れられなくて。 自分自身を刺しながらも、捨てられないものがある。この小説をまとめている『深海魚』という映画と重なってくる。 けれど、この話の素敵な所はもう一つあって、それが『山椒魚』をめぐる改版のエピソードだ。 蛙を閉じ込めてしまった結末を、ずっと悔いていて、作者はある時その部分を削ってしまう。 そこには作者の思いも、読者の思いも、それぞれにあって。 変えて良かったと思う人も、変えられると困ると思う人も、それぞれに作品を味わっている。 冒頭のマッサージ屋さんの店長の話も、柔らかいのに、キッと鋭い痛みのある話で良かった。 手持ちの彩瀬まる作品は全て読了! ハードカバーに手を出し始めるか、思案中。

    1
    投稿日: 2017.04.02
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    主人公たちも嫌いじゃないけど、それよりなによりしおりと波江さんがいいね。すき。 「忘れるのも、忘れられるのも、悪いことばかりじゃないと思う」 「そんな人の言葉に負けないで」 私も強くなろうと思った。

    0
    投稿日: 2017.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集です。 それぞれの章の主人公が最後は少し前向きになっているので、読後感は良いです。 「ウツボのフィギュア」ファイティングポーズを思い出すために私も欲しくなりました。

    0
    投稿日: 2017.03.09
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    錦糸町にある6階建ての雑居ビルで繰り広げられる人間模様。生きることの困難さを正面から受けとめ、前を向いて歩き出す人々を描く五編の短編集。 五人の登場人物の共通する舞台は雑居ビルだけでなく、ウツミマコトなる映画監督作品『深海魚』。レビューサイトでのその評価は平均すると星3つだが、1と5が圧倒的な、所謂幻想的難解作品。この作品の印象的ワンシーンが登場することで、登場人物たちが現状の捉え方に変化をもたらすところが面白い。また、井伏鱒二の『山椒魚』エピソードもいい。小説や映画や音楽等は、その作者の概念を貰っているんだ。

    0
    投稿日: 2017.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短編集なんですね。 全部で5つの短編からなりますが、 1つ1つが長編なみのボリュームを要したかなり厚みのある短編集になっております。 「ウツミマコト」もしくは、 「内海真琴」さんの作品の絵か、 「深海魚」っていう映画が前編に通じてでてきます。 1人の人間の、 1つの作品をみなさんがどうとらえたのか? どう感じたのか? どう影響を受けたのか? 関係ないようであるお話し5つからなる短編集です。 ・泥雪 初めて店を持った。 マッサージのお店です。 殺風景なマッサージ室に絵でも飾ろうと思って画廊に行き、 購入したのがウツミマコトの絵で5000円だった。 彼が初めて描いた絵らしい。 僕が初めて買った絵ってラッセンですな。 2980円くらいだったやつ。 あの、 秋葉原とかで50万くらいで売ってるやつじゃないよ。 確か、 ビックカメラとかでなんか、ふと、買ってしまったんですよね。 青が好きなんで。 「深海魚」は好きになるかな? マッサージもたまに行きます。 年に1回かな。 確かに癒しの場でもあるので、 こういうスタンスでマッサージ店を営んでくださると嬉しいですな。 占い師も癒しな部分があるのでちょっと見習いたいけど、 僕は癒し系の占い師ではないので参考までに。 家に帰れば息子と娘。 旦那とは別れてます。 シングルマザーです。 別れて正解。 そう思う旦那さんですね。 でも、 シングルでマッサージで絶対に大変。 ツキコさんとの想い出があったゆえに、 ウツミマコトさんの絵を購入したのかな? ツキコさんの影を追ってマッサージ師になったのかな? 幸せになって欲しい。 日々の生活に苦しみながらも懸命に生きてる姿がステキに感じられた泥雪。 ・七番目の神様 イタリアンのアリアの店長さんの話。 アリアって聞くとアリア社長を思い出しますな笑 いまだに、 アリアのブックカバーでこの本も読んだもの。 店長は、 わかりやすい爽快感のある映画が好きなんだ。 じゃ、 ウツミマコトの映画は合わないね。 たき火でたまねぎ焼いて喰うの? 美味いの? やってみたいわ。 藤原さん。 きっと僕も合わない。 どっちかっていうと店長派ですね。 でも、 藤原さんと店長ががっつり話したんですよ短距離走の話し。 これ聞いて、 きっと店長とさらにシンクロした。 そんで、 ちょっと踏み込んでみた方がいいんだな僕もって勝手に思った。 それだけでいいんですよ、きっと。 それが必要だったんですよ、僕も。 ・龍を見送る 必要な別れってありますよね。 と、 一言言ってしまえばそれまでで、 もっと、 深刻になることもできるけど、そうじゃない。 他人を認めて、 自分を認めて、受け入れて、新しい一歩が踏み出せるんですよ。 なんでか、 「SEKAI NO OWARI」の「ドラゴンナイト」が流れるんですよねぇ。。。 山椒魚と蛙の話もおもしろい。 つか、 ちゃんと読んでみたいわ。 削除する前の話と後の話の両方を。 50年以上も考えてたんでしょう? 凄いよね。 使い捨ての時代に、 50年も大事にできるって凄いと思うの。 ・光る背中 ウツボ笑 僕はウツボではなく「モグロ」にしました笑 「なんで女の子はみんな、食べ物と、旅行と、職場の変わった人の話が好きなんだろう」 と、 そう思う! つか、 上条さんの海。 海ねぇ。。。 上条さんの言葉はうちの仕事にそのまま使わせていただきます! 嫌われることの意味が書いてある。 きっと、 彩瀬まるさんの作品は嫌っても嫌いってことをちゃんと発言できれば、 本人に嫌われることはないんでしょうね。 と、 買ってに思うことができる。 現在、 彩瀬まるさんの作品で嫌いな作品はない。 つか、 2冊目ですけどね。。。 3冊目に手を出してるところです。 この、 作品論は人間論にそのまま当てはめることできるかな? 嫌われることを恐れないですむよね。 ちょっと、 プロレスを観たくなる作品です。 ついでに、 「深海魚」も観たくなります。 ・塔は崩れ、食事は止まず 泥雪の時にマッサージ師さんですよね。 と、 ホットケーキ? パンケーキ? 神様のケーキ? 作るの難しいよね、意外と。 そんな、 パンケーキ、また食べれるように僕もがんばる! 柚木麻子さんの解説がまた良い。 そう、 他人やラッキーに頼らないの。 と、 祈ってるか? そう思わなかったけど、 そう聞くとそうなのかもって思うよね。 無宗教なのに、 日本人なのに、 祈るんですよね。 そうね、 祈りって宣言とか誓いに近いものね。 おはようとか、 いただきますも、 僕は祈りだって思ってるの。

    0
    投稿日: 2017.03.03
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    初読み作家さん。しみるなぁ・・・、うん。 自分に似た人はいなかったと思うけど、なんていうか、いつか選ばなかった道の先、みたい。今の自分の喜びや辛さと、ステージが違うだけで根本は同じなのかなぁと思う。 音楽を作る朝海の話がけっこうインパクトあった。 骨も残らないほど使い切って死にたい、とウツミマコトの映画に共感する朝海。 少なからず自信のある自分の力を、超えて越えていく哲平という才能を、愛しているから直視したくない、でも愛しているから潰したくない。 良くも悪くも一直線な想いが、左から右へ駆け抜けていくようだった。 タイトルに照らし合わせると、どのお話も、辛さや苦さをなめつくしてからやっと、甘美なご褒美を食べられる、という作りなのかな。食べられる一歩手前だから、どう転がるかはわからないけど。

    0
    投稿日: 2017.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最近気になっていた作家さんなので読みました。 とある雑居ビルで働く人々の短編集。 綾瀬さんは登場人物の心の揺らぎや、セリフの息遣いが伝わるような文章を書く方ですね。 コミュニケーションで感覚的に捉えている感情がきれいに整理して例えられていて 頭の良い人なんだろうなぁと思いました。 個人的に「塔は崩れ、食事は止まず」が良かった。 大野さんが不眠から徐々に回復する様子は、同じく患ったことのある身からも共感できて 恋に浮かれたシングルマザーの浪江さんも可愛らしかったです。 一貫して登場人物たちが見ている映画の感想もバラバラで面白かった。 柚木さんの解説もわかりやすく、確かにバベルの塔を思わせる作品でした。 近々柚木さんの本も読んでみようと思います。

    0
    投稿日: 2017.01.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    連作短編5作。 なんかしんどいなあー痛いなーと。 ちょっと蓋してるところをつついてくるのが上手すぎる。

    0
    投稿日: 2016.11.26
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    雑居ビルを舞台にした五編の連作短編。 生活や恋に当たり前に悩む人々の苦悩と、前を向く過程が描かれている。 何かに向き合う時の覚悟と気の重さ、成し遂げた時の達成感。わりと近くに自分の味方がいる気がしてくるやさしい小説。 「七番目の神様」がすき。

    0
    投稿日: 2016.11.23
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    少し自分には合わなかった感じ。あまり情景が浮かんで来ず、最後まで波に乗れなかった。体調不良だったからかも。 あらすじ(背表紙より) ありふれた雑居ビルで繰り広げられるいくつもの人間模様。シングルマザーのマッサージ師が踏み出す一歩、喘息持ちのカフェバー店長の恋、理想の男から逃れられないOLの決意…。思うようにいかないことばかりだけれど、かすかな光を求めてまた立ち上がる。もがき、傷つき、それでも前を向く人々の切実な思いが胸を震わせる、明日に向かうための五編の短編集。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    主人公たちが今日を生きのびていく様が書かれた連作短編集。どの話も読後感は良いけれど、印象に残りにくい。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    はじめましての作家さん。ひとつのテナントに入る店の人達の人生の一片。どうしようもない人生の理不尽さや、やるせなさをなぞりながら、淡い光を探り当てるように前へと進んでいく短編集。一話目の逃げ道が塞がれたような閉塞感が凄く息苦しかったのですが、二話でふっと救われた気分になり、三話でじわじわと胸が痺れた。タイトルになったのだろう最終話は特にお気に入りになりました。

    0
    投稿日: 2016.11.13
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    初めて読む作家さん。タイトルと表紙のに惹かれて。 すごく引き込まれて久しぶりに時間を惜しんで読み、でも読み終わってしまうのが勿体無いと思わせてくれる一冊だった。 雑居ビルで繰り広げられるいくつもの人間模様ー 挫折を味わったことがある人が特に共感できるのかも、、と思った。 ところどころ身につまされ、胸が苦しくなるところもありつつ、5作品とも後味良く終わるところが良い。 全て良かったけど、特に最後の物語が好きだなぁ。題名の意味と繋がりスッキリ、ほっこり。私も頑張ろうと思える、大切な一冊になった。 また読み返すだろうな。 それにしても若い作家さんらしいけど文体、表現が素晴らしい。他の著書も読んでみたい。

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    投稿日: 2016.11.11
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    寂れた雑居ビルで働く人々を描いた短編集。 少しの交わりこそあれど深く関わるのは画家のち映画監督となった男の絵と映画のみ。その映画や絵が最後にドカンと来るのかと思いきや、何もなく終わった。拍子抜け。 この人の考え方無いわぁと思ったりこの人に幸せになってほしいなぁと思ったり。 乳癌の施術跡をみた恋人の言葉に突然涙が出てきて自分でもびっくりした。だから大丈夫。そう思えるのって強い。

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    投稿日: 2016.11.09
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    綾瀬さん、二冊目。 突出感は無いですが、安定した読みやすさ。 短編集ですが、それぞれの主人公に同感できる。そこは凄いところなのかもしれません。

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    投稿日: 2016.11.09
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    読書の秋の筈なのにちょっと読むペースが落ちてきた。この本はランキングを見て皆さんの評価が良かったところからチョイス。 寂れた雑居ビルでそれぞれの仕事に勤しむ人たちを描いた短編が5つ。 離婚して女手ひとつで二人の子供を育てるマッサージ師、喘息持ちのカフェバーの店長、古本屋のアルバイトをしながら音楽つくりをする女性、理想の男から逃れられないOL、ホームセンターのバックヤードで梱包作業に身をやつす元カフェ経営者。 それぞれ事情はあるけれど、人からどう見えるのか見られているのかを気にしながら、あるいは自分の理想に囚われながら、それらに合わせるように生きている人たち。 社会の中で生きること、自分らしく生きること、その折り合いをつけること、ということについて身につまされるところもないではなく、大きく心が揺さぶられるということはなかったが、まあ、普通に良かった。

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    投稿日: 2016.11.06
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    同じ雑居ビルで働く人たちを描いた連作短編。とくに大きな出来事はないけれど、感情が丁寧に描かれていてよかった。”ウツボ”欲しいな…。

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    投稿日: 2016.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    終盤までは、やっぱり日常の小説は合わないかなと思いながら、でも読みやすく次から次へと読み進めました。 背景も見ている先も違う主人公たちなのに、なぜか全てに感情移入ができる。 何気なく過ごしている日常も、ふと思い返せば色んな出来事があって、そのたびに色んな感情の波が起きてるんだと振り返れる小説でした。 彩瀬まるさんの作品は初めてでしたが、素晴らしい表現力の作家さんだと思います。

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    投稿日: 2016.11.04
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    帯「かすかでも光はきっとある。」 人生そんなにうまくはいかないし、自分だけじゃない、みんな悩んでいる。その中でどうやって光を見出だすかなのかな、と、読んでちょっと私も頑張ろ、と思えた作品。お気に入り。

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    投稿日: 2016.10.29
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    ひとつの雑居ビルを介して いろんなひとの物語が寄り添ってゆく。 あまり読後感は爽やかではない。 幸せが見つからない。 見つかりにくいストーリーが多いからかな。 わたしが求めている小説ではなかった。 そういうことかもしれない。

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    投稿日: 2016.10.28