骨移植というきわめて専門的な分野かつそもそも渡辺氏の専門でもあったらしい分野の実験の進展と、そこに医局の権力抗争・教授戦が合わさるというとてもスリリングな本。白い巨頭や医龍を思い浮かべる。 今ならもう少し患者がうるさそうだし、カルテ開示も医者が拒否できたのだな、と時代を感じる部分もある。 とにかく最後まではらはらしつつ読みやすい、これぞ渡辺淳一というべき作品