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未来国家ブータン
未来国家ブータン
高野秀行/集英社
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総合評価

42件)
3.6
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    高野秀行のバカUMA本としてはやや地味。『酒を主食とする人々』の番組作りと同様、TK調査や日程のタイトさといった煩わしい要素が足かせになって、本領発揮できてない感が否めない。 ブータン紹介本としては素晴らしい。 なぜ中国とインドに挟まれて伝統的な国家を守ることができているのか解き明かしている。後進国だからこそ先進国のニの轍を踏まないという無敵の国家運営をしている。 そんなブータンがインドと鉄道を結ぶというニュースが今日出た。ニムラとパートナーを結んだように、実利があるビジネスチャンスは決して逃さないのが実にブータンらしく思えた。(工事費は全てインド持ちのようだ)

    1
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今までブータンという国がどんな所なのか、殆ど知識がなかったので勉強になった。今はこの本が書かれた頃からだいぶ年月が経っているので、どんな風になっているのか興味がある。 最終章で、殆どの国は欧米の影響を受け、近代化に邁進し、自由、人権、民主主義が推進される。個人の自由は広がるが格差は広がり、治安が悪くなる。環境が大事だ、伝統文化が大切だという頃にはそれは破壊されている… ブータンはこの道を辿らず、先進国の良い所だけを取り入れて、独自の国を作っている、という考察が印象的だった。ブータンだっていい事ばかりじゃないだろうけど、今の日本を見ていると、ブータンの国のあり方をもう少し参考にしたらいいんじゃないかと思ってしまう。

    0
    投稿日: 2025.03.22
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    個人旅行ができない半鎖国国家ブータンはGNH(国民総幸福)というという指標を世界唯一採用しています。そんな国に辺境ルポライターの著者が旅した様子が語られていました。 一般的には国々は、経済発展→民主化の広がり→環境悪化と格差拡大、というような成長過程を伴いますが、ブータンを特殊な例としつつ、そう言った成長過程に対するアンチテーゼを感じました。 面白かったのですが。私個人としては現地の人ともう少し深く関われればと感じた面もあり、星2つとしました。  

    0
    投稿日: 2024.06.08
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    面白いんだけど、他の氏の著作に比べてちょっと印象に残りにくい作品。 固有名詞が分かりにくいからか??

    1
    投稿日: 2024.02.08
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    高野さんの本は何でかわかんないけど、急に笑ってしまうようなユーモラスな時がありつつ、その後のブータン考はすごく考えさせられるような文章でこの人の本以外ではとれない栄養素があるよなといつも思ってる。

    0
    投稿日: 2023.12.15
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    ブータンという国が現世に存在していることの奇跡を感じました。国王やエリートが純心で、国のことを常に最優先で考えていること、国民に仏教の教えが根付いており、殺生を嫌う(小さな虫であっても)ゆえに、生物の多様性が守られていること、割と伝統文化が重んじられ、実質は多民族国家であるということなどが印象的でした。

    1
    投稿日: 2023.10.29
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    世界一幸せな国とも言われるブータンに行った話。いつも通り高野節で面白い。ただ、ブータンの国の在り方はとても興味を持った。日本や西欧とは根本的に異なり、庶民とインテリの純粋さに差がないという。確かに、勉強をすると、経済的に余裕が出る一方、悪どいことを考えて精神的には良くない人が増える。ただブータンでは国単位として、自由に見せた方向性が決められており、苦心する必要がない。なかなか勉強になる。 いつも高野氏の行動力には驚かされる。そもそもどうやってコミュニケーションを取っているのか、疑問に思う。飽くなき好奇心は自分も持っていたい、

    0
    投稿日: 2023.09.25
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    新婚旅行で行ったブータンだったので、読んでいて景色が浮かんだのと、あの頃あまり調べずに行ったブータンの文化の裏側がわかった。未来国家、というとらえ方が斬新で、また行きたいと思った。

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    うーん… いつもの高野さんと違って、キレがない。深みも足りない。 ミャンマーやソマリランドと違って、他人にお膳立てされた旅だからなのか。それとも、ブータンのガードが硬すぎるからなのか。 表玄関から入るより、お勝手や縁側から入った方が、そこに住む人の顔がよく見えるということなんだろう。

    2
    投稿日: 2023.02.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お気に入りの高野さん。著者の辺境ルポタージュを読む度に思う。もう “冒険者” と言ってもいいのではないかと…。 本書を読むまで恥ずかしながらブータンという国について全くの無知でして、興味深く読みました。 ブータン「国立生物多様性センター」と政府公式プロジェクトとしての生物資源調査の様子を綴った本作品。 …ですが、著者には「雪男」調査という大きな目的があり「むしろそっちがメイン?」と思えた。 中盤までは「雪男(ミゲ)」について。過酷なわりになかなか収穫がなくて何だかちょっと気の毒になってきた…。生物資源調査も然り。 世界の秘境を訪れ多数著書を出されてますが、こんなに過酷で身体は本当に大丈夫なのかと心配になりました。 高野さん、身体張りすぎでは? ブータンと言っても多民族でそれぞれの暮らしや言語、習慣があっておもしろい。「ゾンカ語」も初耳。あと、おもてなしの酒量が異常すぎる。 東京都八王子市ほどの国土面積、信仰や行政も興味深かった。 動物関連や植物関連の書籍もたまに読むのですが、本書を読んで生物資源開発観点から見たブータンの持つ大きな可能性も感じました。 ただ、本書はどちらかというと「雪男」についての熱量の方がより大きかったなぁという印象。

    1
    投稿日: 2023.01.15
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    「未来国家」というタイトルに納得。日本も舵取りによっては別の未来があったかも……の部分は読んでいて感慨深かった。

    0
    投稿日: 2023.01.12
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    未確認動物探索家と聞くと世界の果てまでイッテQというテレビ番組を連想するが、まさに、その活字版という雰囲気の旅番組もとい紀行文。高野秀行の良い感じに肩の力を抜いた現地体験と、しかし、実はゾンカ語を習得せんとする努力と体当たりの行動力が、一緒に旅しているかのような臨場感を与えてくれる。で、ミステリーハンターの今回のターゲットはブータンの雪男である。 雪男に会えるかどうかは感想には書かないが、この雪男はブータンではミゲと呼ばれているらしく、インターネットで検索しても、この高野秀行の本に辿り着く位で広がりが無い。つまり、ミゲを日本に詳しく伝えた第一人者(正確には違うが)のようで、まさに冒険家の本分であろう。会えるか会えないか、どうせ駄目だろうなーという脱力した感じが楽しい。 ところで、そもそものブータン行きの目的はニムラ・ジェネティック・ソリューションズの顧問としての出張である。本人は任務をよく理解していなかったようだが、同社は、ブータン原産の八角から取れるタミフルの原料となるシキミ酸や、シャネルと香料植物の共同研究なども行っている。これらの生物多様性調査をミッションにされた訳ではなく、ある種の現地調査や関係構築が任務だという事で、充分な成果を上げたわけだ。 旅を楽しみたければ、高野秀行を読めば良い。ソマリランドに続いて、そう感じた一冊だ。

    0
    投稿日: 2022.07.29
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    『未来国家ブータン』という書名だが、内容はブータン訪問記。 有用植物と伝統医療、伝承、雪男、ブータンの社会構造といったテーマが混在していて、内容が散漫な印象を受けた。若干流し読みになってしまった。一番興味が出たのは、ブータンの人が「自由であることに苦しまない」という点。正確に言うと、自由であることに苦しまなくて済む社会。この部分は、最後にすごくわかりやすく簡潔にまとめられている。これをふくらませてテーマの中心に据えて書いてほしかった。ただ、自由に生きている(ように見える)高野さんが、不自由であることの幸福を掘り下げて書くのは違う気もする。

    2
    投稿日: 2022.05.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ブータンに雪男を探す目的で行ったのだが、いつの間にかブータンという国を明らかにしようとしていたのは面白いなと感じた。 ブータンに伝わる雪男の話から、ブータンという国を理解するように行動が変わっていったという。 高野秀行は元々未確認生命体を探検していたが、どんどんテーマが大きくなりいつの間にか国家をテーマにするようになったと思われる。 ミスチルの桜井が歌う内容が「個人的な恋愛→精神→世界について」と変遷したのと似た感じがする。 人は探求を続けていくうちに、テーマが大きくなっていくものなのだろうか。 あと、高野秀行は豊富な知識から国について明らかにするのが得意なようだ。ただ国を観察するだけでなく、他の国の事例や歴史的背景を踏まえて国の全貌を明らかにしようとしている。 一見、ふざけたような行動からは想像できないほどの緻密さが彼の書く文に表れていると思う。 「中等教育が伝統を壊す」という発言が、この著書に書かれていた。この考え方は、社会科学について精通していなければ生まれることはないだろう。 観察と知識の二つを武器にして生まれる彼の説明はいつも感心するものがある。

    0
    投稿日: 2022.04.25
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    世界一幸福度の高いことで知られるブータン。生物多様性にかこつけた雪男白書作成のブータン紀行。 いつもの高野節で楽しく読めたが後半いきなり突きつけられた。 著者が感じた幸せの秘密とは何か。著者はブータンの幸福は不自由と信仰に支えられていると考察する。それはどちらも日本人が忘れたもの。自由とは、自分で考えて自分で決めること。信仰の自由とは、自分で信じるものを決め、自分だけの正義を持つ。それは葛藤であり、苦しみを生む。強くあることを求められる。人間にとって何がいいのか。幸せとは何か。

    1
    投稿日: 2022.02.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    箸休め?に高野秀行氏を読破。 テンポ良く、小気味よく進んでいく。時々ちょっと狙いすぎな感のある表現が入り混ざるが、安心の高野物語。ブータンではエリート層も底抜けにいい人等というのが気になる。また命に対する考え方が平等で、大きな牛を皆で分けて食べることと、イクラのような卵をたくさん一気に食べるのでは罪悪感が違うらしいというのが興味深い。社会で何かを禁止する時にはかならず代替案を示し、またそちらを選びやすいような状況を作る社会というあたりが、未来国家として名付けた理由だろう。最近で言われているようなナッジというやつかな。。 とりあえず、素晴らしい循環型の社会が出来上がっているのだろうな、という印象を持った。いつか行ってみたいものだ。

    1
    投稿日: 2021.12.21
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    また高野氏(笑) 今回は「雪男」につられて旅に出られた。本来の訪問目的は違うけど、誘う側の二村氏もまた巧みだなーと感心してしまう。(今回は一から公用語のゾンカ語を勉強されていて、気合が入っている、さすがだと思った) (少なくとも当時は)半鎖国体制だからか民話と現実が混同したような世界観で、本当に実在しているのかと何度も首をひねった。読む前も未来国家というより未知国家だったけど、何故か奥地に踏み入れるほど現実から遠ざかり謎が深まっていく… 「雪山に囲まれたこの天井の楽園にいると何もかもありえそうで、信じるとか信じないという問題ではないような気さえする」 表紙も印象深い。東京と思われるビル群の真上に悠然と浮かぶブータン王国。世界最先端の環境立国プラス天空みたいに謎めいた国って意味でも日本から見たら「未来国家」なのだろう… 巻頭の写真に写る現地の人たちは驚くほどみんな柔和な顔立ちをしている!無表情の人でも優しい目をしていてこちらも思わず表情が緩む。 ルポの中でもいわゆる感じが悪い人はおらず、考え方も独特だけど理にかなっていた。「プツォプ」の概念とか自然に浸透しているところが良い。(おもてなしが仰々しく、逆に遠慮したいところもあったけど笑) ダライ・ラマや、かの有名な国王のお人柄、いかに慕われているかもここでよく分かる。 民話色が強く、若干『世界ふしぎ発見!』の長編にも見て取れるルポだったけど謎であればある程そそられる。国について少しは予習すべきだっただろうけど、本書一冊で行きたくなったから雪男やその他妖怪もひっくるめた、相当な魅力を抱えているんだろうな。

    18
    投稿日: 2021.11.22
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    よく言われている幸福の国、という点から踏み込むのではなく、普通に接しているところが良いなと思った それにしても人口70万人で今はテレビも携帯電話も普及してしまって、農村はやっていけてるのかと心配になる

    2
    投稿日: 2021.08.20
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    高野さんお得意のあちこち行く話より、最後のまとめが印象深かった。 職業選択の自由、消費の自由、移動の自由、結婚するしないの自由もか…幸せのベースになるはずの自由がなくて、悩まなくてすむ幸せもあるのだなあと。日日食べられて村社会で平和に暮せれば。

    2
    投稿日: 2021.06.16
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    自由だけど個人が迷いや葛藤を抱かないようなシステムがあるのとてもうらやましい でも虫が殺せない決まりで布団でダニに刺されまくるのは困る 納豆の本も買ってあるのでこれから読むのが楽しみ

    1
    投稿日: 2021.01.31
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    幸せとは「自由で、悩みのない」ことならば、確かに選択肢が多過ぎて自由過ぎる状況は悩み多いし幸せじゃないかもしれないね。なるほど。 ブータン、一度行ってみたいもんだ。

    2
    投稿日: 2021.01.10
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    生まれ変わったらブータンがいいなと思うくらい魅力的。ブータンはこのままの路線でいってほしい。 高野さんの雪男を探す話はほんとに遠野物語みたいで楽しい。

    2
    投稿日: 2020.09.19
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    一応雪男と天然の薬草などの資源を探しに行くという縦線があったはずなのだが、すぐにそこから脱線してしまうのが著者の毎度のパターンでおもしろい。本作は特に後半その辺をたまに思い出すだけになりひたすらブータンのお国柄を面白がっているだけになるのでより微笑ましい。 最近まで存在した夜這いの習慣など性に寛容な風土のようで、キリスト教的な性愛感を導入した我が国よりも幸福度が高いのもうなづける。一夫一妻性の徹底とか純愛賛美ってどちらかというと人を不幸にするよね。 村の女たちに酒を飲まされまくる謎の行事が特に印象的だった。あまり酒に強くない自分にとってはおそろしすぎる。。。

    2
    投稿日: 2020.02.29
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    ブータン見物記。 知人の研究を医薬原料発見を手伝うため、ブータンにやってきたノンフィクション辺境ライターの著者が、雪男(ミゲ)を探しつつブータン各地を巡り人と交流する。この時点では人懐こい人たちがいる田舎を巡っている感じ。

    0
    投稿日: 2020.01.09
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    「探検部」の著者の真骨頂は、怪獣がいると言われるアフリカの奥地とか、ソマリアの紛争地帯とか、無茶なところに、わりあいどうでもよい目的で行って、無茶なことをすること。ブータンに行くのも、雪男?が目的だが、雪男はもちろん見つからないし、ブータンは無茶というよりは牧歌的でのんびりしたところだし、いつもの旅と違ってガイドもついていれば旅程も決まっているし、結局「高野秀行と愉快な仲間たちのブータン民話採集の旅」みたいになってる。まあグダグダといえばグダグダなんだけど、目くじらたてるほどのことでもなあ、という感じの一冊。

    2
    投稿日: 2019.10.10
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    ブータン。今行っとかなきゃ!と思わされたけど、そっとしておくべきなのかもな…とも思ったり。安定の高野節、たのしみました。

    2
    投稿日: 2019.08.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    言語や文化が違っても、どことなく人々が身近に感じられるようだった。 秘境で囁かれる民話や伝説が面白い。でも余所者が好奇心で踏み荒らしてはならない領域でもあるので、これからも地域で何らかの形で残されていくことを願う。‬ ‪幸せの国といわれる所以を垣間見た気がした。 片方に合わせると片方が立ち行かなくなるような未来図では、誰もが幸福を享受することが望めない。どれが幸福への道なのか、人の数だけ答えがあり、正解はないのだと思う。

    2
    投稿日: 2019.07.09
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    半鎖国国家ブータンの紀行記。 いつもながらの安定した内容。 書かれたのが2012年。今のブータンはどうなっているのだろうか。この時点で農村から都市部への人口流出率は世界でもトップクラスとのこと。近代化を第一の目標にしている国ではないが、様々な弊害?が発生しているだろう。現実的な問題だと思う。

    2
    投稿日: 2018.08.11
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    脱力系高野氏と、本格派高野氏の中間に位置すると考えられる著作。 本人もいきあたりばったりであることを認めているが、氏が採集した民話は、興味深くよむことができた。この辺りは、場数を踏んでいる著者らしい。 未知を既知へと導いてくれる文章術はさすが。

    2
    投稿日: 2018.07.16
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    ブータンという国はチベットと同様に秘境であり文明とはかけ離れた印象で『未来国家』というタイトルに違和感と期待があった。友人であり実業家である二村氏の「雪男」という甘言にうまうま乗せられたような書き出しだったが、あにはからんや彼の依頼を実行しようとする真面目な著者の姿があった。それが解説で民俗学誌と言っても過言ではないと言わしめる結果に繋がったのではなかろうか。高野氏は相変わらず世界を相手にし、宮田珠己氏は日本が著作の中心になってきたようだ。そんなことを想いつつ読了。

    2
    投稿日: 2017.08.19
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    ブータン!興味あったのですよ。そこに高野さんが行ったというなら読みますとも。だけど、今回は何やらきちんとしたお仕事で行くみたい…ちゃんと、面白いのかな。 そこはさすがに高野さん、ちゃんと面白かったし、ブータンのこと、ほんとにいろいろ知れました。

    2
    投稿日: 2017.02.27
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    内容紹介 ブータン政府公認プロジェクトで雪男探し!! 「あの国には雪男がいるんですよ!」。そのひと言に乗せられて高野氏はブータンヘ飛んだ。雪男を探しながらも、「世界最高の環境立国」「世界で一番幸せな国」と呼ばれる本当の理由にたどりつく。 ちょっと前にイケメン国王が来日して話題になったブータン。幸福の国という事できっといい国なんだろうなと漠然と捉えておりましたら、さすが高野氏も訪れておりました。そうかー、国が国民の事を物凄く大切に考えているのか。まるでおとぎ話ですが本当の事らしいです。今の日本にいるとフィクションみたいに感じますね。

    5
    投稿日: 2016.11.29
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    ブータンの人たちの生活、人となり、考え方が興味深い。著者がブータンの人たちと接するなかで幸福の国と言われる所以も見えてくる。後進国のようでいて先進国のような不思議な国。人も魅力的だしこの本を読んでこれからもっと注目していきたい。

    2
    投稿日: 2016.11.20
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    医薬品研究の会社を経営する知人の依頼で、ブータンの生物資源を調査するというのが今回の旅の目的。しかし高野氏がその任務を引き受けた背景には雪男の存在が…。旅の相棒はブータンのエリート公務員なのだが、高野氏の勘違いや暴走っぷりは普段通り相変わらずだ。 生物資源調査を口実に、現地の人々から雪男の情報を漁りまくる高野氏だったが、次第に興味がブータンの国民や民俗に移って行くのが大変面白かった。高野氏自身も表現しているが、まるで遠野物語を描いた柳田國男のようでもある。 ただ柳田作品では禁忌だった夜這いや被差別民に触れたという点では、『忘れられた日本人』の著者である宮本常一の方が近いのかもしれない、渋沢敬三のような強力なパトロンがいないのが少し残念なところだ。ちなみに高野氏の最新作である『謎のアジア納豆』は、この旅がきっかけとなっているらしい。 ブータンは今どき珍しく欧米の価値観を拒む数少ない国だが、いつまでもGNH(国民総幸福量)を追い求める未来国家であってほしいと思う。

    3
    投稿日: 2016.10.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     結局、何をしに行ったの?という著者らしい体験記だが、それが持ち味。ほぼ行き当たりばったりな行動と同様、文章も書きながらまとめていったかのような筆致だが(文中、しょっちゅう「そうだろうか?」「そうなのである」と悩んだり、気づいたりする・笑)、一緒になって右往左往させられる気分が味わえる(良し悪しだが)。  著者の名前は、読み友のリストなどでも良く見かけ、UMA好きなので著作も本屋でチラチラ立ち読みもしているが、結局UMAも見つかっていないので読み切る気がせず、通して読んだものはない。  …と思っていたが、本書のなかで「サハラ砂漠でのマラソンを走った」という表記があり、あれ?と思ったら、『世にも奇妙なマラソン大会』を読んでいた。内容的にはくだらなすぎて、準備も不十分なまま乗り込む無節操さが許容しがたく、どうせ行くならしっかりトレーニングもして準備もして、”走り“そのものを楽しんで欲しいという思いが強く、そんな中途半端な準備で乗り込めばトラブル、アクシデントは起こって当然。マッチポンプな姿勢がランナーとして許せなかった。  他の著作も似たトーンで、そうしたドタバタも楽しんでくださいというスタンスのようだ。恐らく、ポーズとして意識的にそうしている部分もあると思う。本書も基本、そんなドタバタ感は否めない。が、バランスが取れているのが、企業に依頼されてのフィールドワークの使命を帯びていることに加え、なにより未知の国ブータンの魅力が大きい。  チベット仏教を精神の拠り所に、礼節を重んじ、それでいて外国の人にも自然体で接する様子、ミゲ(雪男のこと)伝説、ラムジャム淵(ツオ)や各地に残る日本の遠野物語的な昔話や神隠し的エピソード、ルンタと呼ばれる体内に流れる「気」を大切にする姿勢。前近代的な自然と一体となった暮らしぶりに、DNAに眠る太古の記憶を呼び覚まされる気がする。  ブータンを称して「周回遅れのトップランナー」という言い方があるそうだ。世界(特に先進国)が行き過ぎた経済合理性の先にようやくたどり着いた環境保全やロハスといった最先端思想を、一周遅れでビリを走っていたブータンは鎖国で近代化が遅れたおかげで、すでに手にしている。いや、むしろ失っていないという意味だ。 「私たちがそうなったかもしれない未来」が、そこにある、と著者は言う。  GNH(国民総幸福量)を尊重する国。その礎に国際援助でその国に赴いた日本人の影響が少なからずあったという話は素晴らしい。JICAの指導員として赴きダショー(Sir)の敬称で呼ばれるダショー・ニシオカこと西岡京治(大阪府立大学)農業技術者や、増産のため化学肥料の導入を検討していた三代目国王に「外国に依存してしまうから」と思いとどまるよう助言した植物学者中尾佐助(『秘境ブータン』著者)などなど。  そんな点を学べたのもよかった。  幸せ、について考えさせられる一冊だった。

    2
    投稿日: 2016.10.01
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    題名の通りUMAの話はちょっと控え目。鎖国状態で近代化に乗り遅れたブータンは、他のアジア諸国のように自分達の伝統や生活様式、価値観を捨て去って発展し、それを再評価する時には取り戻せないという状態にならずに発展している。周回遅れのトップランナーという言葉が言いえて妙でした。日本はこうならなかったのが残念なような気がしないでもない。今回も高野さん秘境を旅し、お酒を飲みUMA話を聞き大活躍でした。

    2
    投稿日: 2016.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ブータンの雪男」というネタにつられて、畑違いのフィールドワークへ。 学者でも政府関係者でもない著者が、ブータン政府公認プロジェクトの一環で生物資源調査に出かける。 「雪男さがし」が本来の目的ではないが、著者的にはそっちが主目的。自らの欲望と、依頼された生物資源調査の間で時々葛藤。 そもそも、自分が何を期待されてこのプロジェクトに送り込まれているのかずーっとわからないまま旅を続けており、ほとんど自分の興味の向くままに話を聞いたり酒を飲んだりしている状態。「いつもどおり」の旅である。 というわけで、いつもどおり、「その土地に暮らすブータン人の、その土地での暮らし方・考え方」が見えるルポが出来上がっている。 (結果的には、それで良かったらしい)

    2
    投稿日: 2016.08.28
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    タカノの幸せの国探検記。 ブータンのことは知っているようで知らない。小さな国、若い国王夫妻が来日、GNHを提唱している、環境に配慮した国。筆者のブータン旅行記は、ノスタルジックなようで、実に刺激的。ブータンにだって、ネガティブなところはある。でも、小国の利を活かして、変えていくのだ。

    2
    投稿日: 2016.08.09
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    著者の高野さんがブログで、これは単行本の時結論的な文章をつけなかったら、「尻切れトンボ」「手抜き」などと批判されたと書いていた。友人知人からも異例のお叱りを受けたとか。そこで文庫化にあたって加筆したため、読後感がかなり変わっているはずだとあったのだが…。 えーと、変わってますかねえ? 私は単行本をたいそう面白く読み、特に「尻切れトンボ」とか(まして手抜きなんて)思わなかったこともあるだろうが、前と変わらず楽しく読んで(高野さんには悪い気もするけど)受ける印象は同じだったのですよ。 結局何をしに行ったの?という疑問は残るけど、そんなことなどどうでもよくなる抜群の面白さがある。ちょっとしたブームになってたわりに、ほとんど知られていなかったブータンの実情にもう興味津々。最近あまり話題にならないけれど、今ブータンはどうなってるんだろうなあ。後日談の中に、ブータンにも納豆があることがわかったというくだりがあって、やっぱり!という感じであった。 今回一つ「発見」したのは、私はどうも、高野さんがキビシイ状況に陥ると、読んでいてすごく楽しくなるようだということ。いやあ、ひどいヤツ。でもまあ、命に関わるようなこと(南部ソマリアで襲撃されたりとか)は別として、強烈な便秘になったり(これもソマリア)、雨季のジャングルでヒルだらけのなかを徒歩で行ったり、アヘン中毒になっちゃったりしているのを読むと、ハラハラしながらもやはり喜んじゃってるのだった。本書でのピンチは、高山病。いやまあ大変だっただろうと思うが、高野さんの筆にかかると、そういう所こそ面白く読めてしまうのよ。

    4
    投稿日: 2016.07.21
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    立派な民俗学入門書だと思う。著者の興味もUMAからそれを見たという人や彼らの意識に向かっていくのが面白い。

    1
    投稿日: 2016.07.11
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    タイトルと写真に興味を惹かれ即購入。ブータンには、幸せな国の側面以外があることをこれまでの読書経験から理解しているが、なぜ「未来国家」なのか、地理や政治、経済は他の国との比較が難しいように思うがどう他の国に理想を提示できるのか、読み進めていきたい。 高野氏のテンポの良いリズミカルな文章から、ブータンの様子を頭の中に描く。サイズは九州ほどあるのに、人口が約70万人しかいないというところで、すでに日本とのスケールの違いにびっくり。さらには、伝統を守り、あまり外国人を入れず、半鎖国であるというのは驚きだった。 本の中盤で紹介されているニェップ。遠くに住んでいる人に家に泊まってもらい、その逆もある。高野氏も称賛しているが、このシステムが日本にもあれば、各地域への行き来が楽しいものになり、かつ都市と地方の交流も活発化するだろう。 読み終わって、もっとこの世界に浸っていたい!と思った。

    1
    投稿日: 2016.07.04
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    世界一幸福な国と言われるブータン。探検家の高野秀行が友人の依頼によりブータン政府と共同プロジェクトの生物資源調査でブータンを一カ月彷徨うことになる。ついでに雪男を始めとする未確認生物の調査もという不純な動機も見え隠れするが、謎に満ちたブータンという国を、現地の風習や文化に身を置きながら詳細に描いてみせた非常に面白いノンフィクションだった。 ブータンが未来国家、幸福な国と呼ばれる由縁…決して周回遅れのトップランナーなどではなく、水戸黄門のような素晴らしい国王の存在と、海外の文化を正しく取捨選択した結果なのだろう。ブータンを表現するのに、度々、岩手県遠野市が登場する。 東日本大震災の直後、お見舞いのために日本を訪れたブータン国王と王妃の慈愛に満ちた姿を見た時、大きな励みになったかとを思い出した。一度は訪問してみたい魅力的な国である。

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    投稿日: 2016.06.25