
総合評価
(3件)| 3 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログようやく戦争が終わり、待ち焦がれたアシュリーが遂に帰ってきた。しかし、アシュリーは以前のアシュリーではなく、「この世の美しさを傍観する平和な人」だったのだが、今や「戦争を通じて世の中の醜い部分に身を投じざるを得なかったことで、自分も醜い世界に組み込まれてしまった」ことに苦しむ人となってしまった。 現代でも起こっている、戦争神経症のようなものなのかもしれないが、とりわけアシュリーの悩みは違うベクトルで複雑な気がする。 訳者解説にあった、女性の社会的地位の変化の話を見て思い出したのは、『赤毛のアン』にも確か数学が得意な女の子が登場していたということだ。スカーレットは読書が嫌いだが、数学は得意だったとある。これはそれまでの典型的な女性像とは異なる。また、スカーレットは母の教えを守ろうとしながらも、根っこには当時の女性らしからぬ新鮮な考えを持ち合わせていたという点が、新しい女性の登場の萌芽のようなものを感じさせる。 『赤毛のアン』の時代は1900年頃だと思うのだが、ちょうどこれは南北戦争後に女性の社会的地位に変化が見られ、新しい女性像の象徴として「数学(理系分野)が得意な女」が見てとれる。 話を物語の内容に戻すと、レットからタラ農園を守るための金を貰うため、あたかもレットに気がある振りをしたものの、レットに見破られ、ひどく惨めな気持ちになったスカーレット。直後に会った妹スエレンの婚約者フランクを自分のものにするため、スエレンが他の人と婚約したと嘘をつく場面にゾッとした。 そして、レットがケネディ夫人となったスカーレットに会いに来て、アシュリーの存在がスカーレットの重荷になっていると口論するシーンも印象的である。レットがスカーレットを手に入れたいと思いつつも、アシュリーを忘れられずにいる(自分で自分の心を理解できていない)彼女にイライラもしているという不満が感じられた。 スカーレットが性格の違うアシュリーを好きになってしまったこと、レットが素敵な男であるにもかかわらず、周囲に理解されないほど正確に難ありという点がまさに不幸である。
0投稿日: 2025.03.07
powered by ブクログ4巻もレット・バトラーがカッコよすぎました。 レットといる時のスカーレットも生き生きしていて読んでいて楽しいです。 戦争が終わり、建築材料も食べ物もすべて不足していて厳しい世の中なのですが、そんな中でも周りの目を気にせず行動するスカーレットが読んでいて清々しいです。
7投稿日: 2023.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スカーレットが間の恋だのは脇へ避けて、今度は金! スカーレットは現実的だけど、周りからの目は冷たい。 バリバリ商売することは、女のくせにはしたない!というわけ。 妊娠すら恥ずかしいことなんて、今の時代ならばっかばかしい! レットも現実を見据えているけど、スカーレットの突っ走りについては諫めることもできる。 最初は憎たらしいしか思わなかったけど、違う。 憎たらしいところもあるけどかなり魅力的に見えてきた。 人種差別についても考える。 解放しながら、南部の人間と違い偏見をあからさまに持っている北部のヤンキー。 奴隷になっていた黒人たちは解放されて自由になっても、今まで奴隷として働いてきたから、どのように働くのかどうしていいのかわからない。 元の主人の元で働けば、食事などの生活面でも面倒見てくれる。主人に頑張って仕えることを誇りに思う人もいる。 奴隷でありながら、どちらがいいのか。 割り切って、仕事をしてその対価をもらってると思えばいいのか。 いろいろ考えさせられる。 2巻ぐらいまでは、先を早く読みたいという気持ちは少なかってけど、3巻ぐらいからかなり加速。 どうなるのか先が楽しみになる。 簡単な登場人物紹介、地図、解説、年表、注釈付き。
0投稿日: 2017.10.07
