
総合評価
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powered by ブクログシーナ氏の手による最新の、そしておそらくは最後の私小説。 前編(「大きな約束」)も良かったが、その後編となる本書もとても良かった。 これはなんというのだろう。大好きなシーナ氏の手による文章を読み進めるだけで、しみじみ読書のタノシミとシアワセを味わえる至福のひと時。いつまでも読み続けていたい。そう思わせてくれる、僕にとっては稀有な著者の一人なのだ。 本作(前編・後編とも)は、ある意味、大ベストセラー「岳物語」の後日譚。岳物語で小中学生だった主人公の岳が、19歳で米国西海岸に渡り、結婚し、子供も出来て、そして15年ぶりに家族で帰国することになった。そしてその大きな流れと並行して、著者・シーナ氏も還暦を過ぎ、大小様々な悲喜こもごもやら紆余曲折やら喜怒哀楽を噛みしめながら、それでも多忙な日々を過ごす日常。そうした全てが、過去50年来あまり変わらない(注:褒め言葉です)大好きなシーナ文体で綴られて行く。コレを読みながら至福を感じずに、何を以て至福を感じろと云うのか。責任者出て来い!...と、ついついシーナ文体モドキで熱くなってしまうのだ。 シーナ氏もあと僅かひと月あまりで80歳。コレが本当に最後の私小説になってしまうのか? 否。是非ともこの続編も書いて欲しい。切にそう希うのだ。
0投稿日: 2024.05.02
powered by ブクログ「椎名誠」の私小説『続 大きな約束』を読みました。 タイトル通りですが… 先日読了した『大きな約束』の続篇です。 -----story------------- 息子とマゴが日本に帰ってくる! 家族の物語 「じいじい、なんでナルトはぐるぐるなんだ」今日もサンフランシスコの「風太くん」から電話がかかってくる。 父と息子、そして2人の孫。 「シーナ家」3世代の物語、続編。 サンフランシスコの息子「岳」から家族ともども日本に帰るという連絡が入った。 マゴの「風太くん」、「海ちゃん」とのひさびさの対面を前に、「シーナ」の意識にタダナラヌ変化があらわれる。 執筆や取材の旅で身辺多忙をきわめながらも「いいじいじい」になるためにベジタリアン化したり人間ドッグに入ったり…。 もうすぐだ。 マゴたちとの楽しい「約束」が待っている。 「シーナ家」三世代の物語、待望の続編。 (解説/「もとしたいづみ」) ----------------------- 「椎名誠」が、雑誌『すばる』の2008年(平成20年)2月号から2008年(平成20年)10月号に連載していた作品9篇を収録した短篇集です、、、 本作品では、サンフランシスコに住む息子「岳」の家族(もちろん孫の「風太くん」、「海ちゃん」も)が日本に帰ってくるまでの期間が描かれています。 ■いばらの道 ■雑魚丸くん ■加賀料理 ■ラジオの日 ■ビビンバくん ■十九歳 ■百年食堂 ■アゲハチョウ ■湾岸道路 ■続編のあとがき ■解説 もとしたいづみ 相変わらず、沖縄のFM放送のラジオ番組の収録や、釣り雑誌の取材旅行、日本全国の珍しい祭りや百年食堂に関わる取材旅行、文学賞やドキュメンタリ番組の選考会等で忙しくしていることに違いはないですが、、、 小笠原諸島への旅で先延ばしした原稿の締め切り等もあり、月に40本の原稿締め切りに追われたり(本人曰く粗製乱造作家とのことです 笑)、娘が一時帰国したり、妻の勧めで人生初の人間ドックを経験したり… と、ちょっとした変化も加えた日常に、サンフランシスコに住む「風太くん」からの国際電話がアクセントを加える日々が、巧く描かれています。 時々、過去の回想を挟みながら、重すぎず軽すぎない絶妙な語り口… すいすいとページを捲ってしまい、いつの間にか読了してしまった感じです、、、 『岳物語』を巡る、息子の怒りや、その後の相互理解等も印象的なエピソードでしたね… 胸が熱くなりましたね。 結局、「風太くん」との"大きな約束"であるサンフランシスコのベイブリッジ(「風太くん」曰くベイブリブリッジ)での釣りは、果たせなかったのかな… でも、これからも実現するチャンスはありますからね、、、 次も「椎名誠」の私小説を読もうと思います… 愉しみです。
0投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ椎名誠氏の自伝的私小説。 他人のうちではあるが、椎名誠氏と奥さん、岳君、娘さん、孫の風太くん、海ちゃんと、親戚でもないのだが、その後の事が気になります。 自由に人生を謳歌している椎名誠氏の、シーナ的生活には、憧れますが、真似をしようとは思わないし、出来ないな。
0投稿日: 2023.03.23
powered by ブクログ滅多に本を読まないうちの人がおすすめしてくれた本。スラスラ読みやすくてあっという間だった! 図書館に続〜しかなかったんだけど、おかげで椎名誠さんの本、もっと色々読みたいと思えた。エッセイの端々にステキな表現が散らばってて面白かった。父と息子、父と孫、父と母、いろんな関係性があっていいね。個人的にはビビンバくんの章が忘れらない笑
0投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログ椎名誠、「哀愁の街に霧が降るのだ」「さらば国分寺書店のオババ」「怪しい探検隊シリーズ」更には「本の雑誌」までも昔は読んでいたほどハマっていた。 それが、いつの間にやらTVで良く見る様になり、そのお仲間もメジャーになるに従い何故かその著書にも、活動からも離れてしまった。 ブクログである方の書評を読み、ひさかぶりに読んでみると、「あーなんで、写真展とか観に行かなかったのだろう」と今更ながら後悔してしまった。 最近読んだ「アラスカ物語」の世界観をシーナさんはどんな風に写真に収めていたのか、今更ながら気になる。 「岳物語」は読んだと思うのだが、すっかり忘れてるので、そのうちおさらいしようと思う。 新しい作品も読みたい。
0投稿日: 2020.03.28
powered by ブクログ孫の誕生によって増えた家族との繋がりの密度に基づき,年を重ねた自らの生との関係性を模索する日々が,何の修飾もなく描かれる.人が人として生きるためには,他者との繋がりがあって,広義の群体としてしか存在し得ないのだ,これが正常な人間としての社会性だよな,と妙に納得する.
2投稿日: 2018.09.17
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) サンフランシスコの息子・岳から家族ともども日本に帰るという連絡が入った。マゴの風太くん、海ちゃんとのひさびさの対面を前に、シーナの意識にタダナラヌ変化があらわれる。執筆や取材の旅で身辺多忙をきわめながらも「いいじいじい」になるためにベジタリアン化したり人間ドッグに入ったり…。もうすぐだ。マゴたちとの楽しい「約束」が待っている。シーナ家三世代の物語、待望の続編。 椎名さんもすっかりお年を召しましたがますます忙しいようで、自由な印象とは程遠い原稿四の字固めで毎日毎日忙しく過ごしているようですね。この本からも数年経っていますが、未だに本出てますから本当にすごい。内容的にも親子、夫婦、友人との関係の在り方が良く書かれていて、昔から読んできたオールドファンには納得の内容かと思います。 この本の中でとうとう岳君(僕と同い年)も日本へ帰国するという事で、孫物語がとても楽しみです。
1投稿日: 2017.04.14
powered by ブクログ岳物語以来のシーナさんの私小説。文学賞の裏側、小笠原への旅など、興味深いエピソードがたくさん。でも何と言っても、長男の岳君が、中学生の頃に、自分のことが書かれた本を読んで、父に激高したエピソードと、それからの父と子の関係についての紹介が、印象的でした。15年間アメリカに住み、二人の子供を持つ長男は、帰国することになり、そこで本書は終わります。シーナさんの人生の新たなステージの予感に満ち溢れたエンディングも印象的。
1投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログ「大きな約束」の続編。 椎名誠氏もすっかりおじいちゃんです。 「じいじい」 「はいはい」 「なんでハナにはハナクソが入ってるんだ?」 「なんでナルトはぐるぐるなんだ?」 回答が気になりますね。
1投稿日: 2015.02.07
powered by ブクログおじいちゃんになった椎名さんの続編。あちこちに出かけながらおじいちゃんとしての椎名さんの電話での会話、そして時々書かれている沖縄の話がすごく読む方を落ち着かせてくれるような気がした。この続きはないであろうが、ますますの活躍とおじいちゃんぶりに期待です。
1投稿日: 2015.01.04
powered by ブクログ最後まとめてきたなぁ。じいじと孫の風太君との約束かぁ。幸せを感じる。 巻末の解説がまた素晴らしい。
1投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログじいじいになった椎名誠氏の私小説新境地。帰って行く場所で少し暗くなった私小説が、新たに明るい壮年のおじさんとしての目線で描かれている。 最後にあった、生きていくことが約束だってのは少しシビれた。 あと、カバーの著者写真がやけに笑顔だと思ったら、孫の風太君が撮影してるのね。こりゃいいや。
1投稿日: 2012.11.20
powered by ブクログ久々の椎名誠。 椎名さんの私小説、家族の話が好きです。 大人になった岳くんとのやり取りがいいですね。
1投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログ寝る前に少しずつ読むのにふさわしいような落ち着いた感じのエッセイ。 わたしのそのときの感じ方によるのかもしれないけれど、「春画」「かえっていく場所」「大きな約束」より、なんとなくトーンが明るく、さっぱりしたような気もするような。 やっぱり、岳くんに自分のことを書くな!と言われてなにも言い返せなかった、というあたりの話が印象的だった。そこで、ただ黙っていて、それ以降は書かない、ってところがなんだかすばらしいなと。 でも、椎名さんはイメージと違って本当はものすごく繊細なんだなあと。そしてすごく心配症なのでは。
1投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログ前編、大きな約束の続編。椎名さんの日常が淡々と綴られていますが、日常の小さな生活の中にも、ちょっとした事件があったりして、他人の日記を読んでいるような気分になります。また、読んでいて椎名家のように家人はバラバラで生活しているけれど、基のところではしっかりと繋がっている。こんな家族が理想的だな、と思いました。
1投稿日: 2012.06.21
powered by ブクログただのジジバカ日記のようにも見えるのだが、とても抑制的な筆致なのだ。自分の父から孫まで、ツヅイテいくことに対してのアタリマエの感傷が、淡い印象派の絵みたいに全体を照らしている。
1投稿日: 2012.04.13
powered by ブクログ私小説をここまで読ませる椎名さんの魅了ってほんとすごいと思う、風太くんと海ちゃんの話も書いていきただきたい! 昔ほど強烈なあくのある文体じゃなくなってます。 椎名さんの句点の入れ方、いまだにものすごく影響を受けてます、仕事のメールで。。
1投稿日: 2012.04.12
powered by ブクログ「幸せ」を全面に押し出しているわけでもないのに、文章から幸せがにじみでてくる感じがしてとても心地よく読むことができた。お孫さんや息子さんとの心温まるエピソードも好きだが、最近取り組んでいるテーマがとても興味深いと思った。そちらも本になるのが楽しみだ。
1投稿日: 2012.04.09
powered by ブクログあのシーナさんが「じいじ」になった! もう恐ろしくデレデレなのだ。扉の著者近影にシーナさんの顔があるのだが、 「さつえい・風太君」とある。これが見事なまでにシマリのない顔に。。 あの尖った「おうおう、うりゃうりゃ」な雰囲気はどこへやら。 一人称が「わたし」に、 しかも「です、ます」口調で、 少々気味が悪いが^^ …もうシアワセいっぱいなのである。 『探検隊』時代の懐かしい名前もちらほら登場して、同窓会気分で、ちょっとガラの悪かった先輩の話を久しぶりに聞いている気分。 あのギラギラした先輩も、孫を前にすると、ドロドロに溶けてしまうだ。。 そんなシアワセ感のおすそ分け。有り難く頂戴します。
1投稿日: 2012.04.05
