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ハーモニー(4)
ハーモニー(4)
伊藤計劃/ProjectItoh、三巷文/KADOKAWA
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総合評価

4件)
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    小説は読んでいましたがこちらも素晴らしいの一言です。三巷文先生は漫画雑誌での活躍を既に知っており、ストーリーの構成や作風がとても自分好みで作画を担当されたと聞いた時には運命を感じました。 表情の描写が特に上手くシリアスな内容にとてもマッチし、それでいて近未来の街並み・技術・watchmeによって数字に置き換えられた一人称視点・対比するように描かれた美しい自然・寂れ朽ちたミァハが生まれた場所など、風景の描写も人間の意識を核とした深い世界観を読者に引き込んでいくような素晴らしい作画だと思います。 もっとこの絵でメリーバッドエンドと言える美しい世界観を見てみたかったです。

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    投稿日: 2021.12.22
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    #日本SF読者クラブ 早逝の作家伊藤計劃氏の最高傑作ともいわれる。というか残念なことに発表された作品が少なすぎる。 第40回星雲賞日本長編部門、第30回日本SF大賞受賞作のコミカライズ。劇場アニメ版をコミカライズしたといったほうが近いか。「虐殺器官」と同じ時系列に属する(本作が後)。 新型コロナウイルスが蔓延するなかで、「新しい生活様式」だの「自粛警察」やらを見るにつけ、これを見返すと背筋がゾッとする。そして、「自意識=わたし」が消滅する。

    13
    投稿日: 2020.09.18
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    いよいよチェチェンに降り立った、トァン。 人間たちは、たえず自然を押さえ込み、都市を築き、社会を築き、システムを築いた。身体を数値に置き換え、わたしというものはノイズにすぎない。つまり、かつての人間には怒りや喜びや悲しみが必要だったのであって、さらには自分が人間であるという思い込みが必要だったのだ。 まさに、iphoneの登場から、身体のデータ化、そして自分自身をソーシャルネットワーク上に晒し、シンギュラリティを経て、おそらく存在そのもの、自分そのものとは違う人格が一人歩きしている時代が来る。現代が、まさに、この時代背景と完全に合致している。それを伊藤計劃は、予想していたのだ。この本自体も必読だが、漫画であっても十分に伝わってくる。 ついにミァハに会えたトァン、そして完全な世界に、意識のない世界に連れて行こうとしたミァハに、父親を殺された復讐をするトァンは、銃でミァハを撃ち抜く。最後に、見届けた意識の最後、そして、人類の意識の最後。ハーモニー計画は実行された。「行こう、ハーモニーの世界へ。」 名作です。

    1
    投稿日: 2019.12.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

     小説版と流れがほぼ変わらずコミカライズされ、とても良質なーーSF小説の漫画版たるものだと思いました。  Booklive!という電子書籍で閲覧していたのもあって、2巻が出てからもう2年から3年近く、続きが出ないものだから、てっきり打ち切りにでもあってしまったのだろうか、と思い悩んでいた矢先の最新刊発売でした。

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    投稿日: 2019.11.12