
ノルゲ Norge
佐伯一麦/講談社
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総合評価
(2件)5.0
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powered by ブクログ☆4.5 静かな生活 といっても実際はそんなに静かではないものの、雰囲気は穏やかで心やすまる。 妻の留学について行ったノルウェー生活。そこでさまざまなエピソードが起る。 1997年、主人公の〈おれ〉はノートパソコンからインターネットで仕事のEメールを送る必要があり、公衆電話の差し込み口を探すが、なかなか見つからない。ノルウェー最大の電話ショップ・テレノルで見つけても、店員に叫ばれてやってきた警備員に追い出される始末…… また、こんなこともある。路面電車に乗ってあてどなく行った先の魚屋で、その親父と懇意になる。魚は鱈、鯖、サーモン。ある日、勧められて食べた魚はおいしく、しかし正体は不明だ。…… と、まあどこか爽やかなかんじで、失敗もし親睦も深めていく。それが心地よかった。 もっと読みたい気分にさせられたところで終はりがきた。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログずっと読みたかった本。佐伯一麦は私小説に興味を持たせてくれた作家です。作家の主人公がノルウェーに留学する妻にくっついて1年間生活する話。で、特になにも事件はない。ないのだけど、小さな出来事はある。それが物語につながる。作品のなかで主人公トオルがノルウェーにいる自分と重ね合わせるマティスという小説の主人公や、妻たちが大学で制作しているものや、おぼつかない英語とノルウェー語を駆使してやりとりすること、トオルの具合が突然悪くなったりするところ。読みごたえは凄いです。また読み返すことになりそうな大切な小説。
3投稿日: 2015.11.17
