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新装版 眠る盃
新装版 眠る盃
向田邦子/講談社
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総合評価

25件)
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    向田邦子さんの魅力が溢れんばかりの随筆集。この人柄からこの文章ありという感じで、とにかく面白くて、しかも文章表現が巧みで飽きがこない。ありきたりでない比喩表現は天下一品。読んだ後に余韻を感じ、また読みたくなってしまう。その理由は、美しい日本語の使い手であるからだと思いました。文章の素晴らしさもさることながら、映像を見ているかのような錯覚に落ちいる自分もいました。テレビドラマ脚本家であった向田さんの実力であると、合わせて思ったしだいです。 谷川俊太郎さんが登場する随筆があるのですが、その登場の仕方の描き方は、上手い!としか言いようがなかったです。男性鑑賞法と題しての随筆では、登場した男性の皆さん、こんな風に文章で表現されたら、恥ずかしいやら嬉しいやらで、天にも昇る気持ちになったのではないかと思われます。最高級の賛辞でした。 以前、黒柳徹子さんの著書で、お2人がお友達関係であったことを知りました。両者共に天才的なユニークさをお持ちです。仲が良くなるはずだと合点がいきました。 たくさんの随筆を読み進める中で、少し前の私自身のことを言い当てられているような文に出会い、ちょっとドキッとしました。 「人は一生の間にどれくらいの本を読むものか知りませんが、どうも女は、自分の好みのごく狭い枠の中で、似たようなものを読んでいるように思います。たまには思い切って、全く別の世界のものにとりついてみたらどうでしょうか。」 「一冊の辞書はスリ切れるまで一生使う。そして、あとは、ベストセラーばかり追いかけずに、なるべく人の読まない本、むずかしくてサッパリわからない本を読むのも、頭脳の細胞活性化のためにいいのではないかと思います。」 向田邦子さんの有難いお言葉、しかと心に刻みました。

    26
    投稿日: 2025.06.10
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    向田邦子の何がすごいかというと、つかみの文章がうまいというのもあるけれど、この人間観察力と独特な自己分析だろう。 普段小説などはあまり読まないが、読んだとしてもSFか歴史小説が多いので、こういう人の心の機微をとらえた文章をたまに読むと新鮮だ。

    0
    投稿日: 2024.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすくて面白くてあっという間に読めてしまった。向田邦子さんの文章は無理なく親しみやすい印象があって好みだ。 愛情深い人だなと感じるのはやはり動物に対する描写のせいかな。湿っぽくないギリギリのところで感情を表すのがうまい。 昭和ってこういう時代だったのだと伝わってくる。時代が変わっても人間は変わっていないと感じる部分もあり、それが温かい。 芸術の話や食レポだって面白いし、二年間住んだだけという鹿児島の思い出なんかは何年分の厚みがあるか。読めばみんな好きになってしまうんじゃないかな。

    0
    投稿日: 2024.05.31
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    面白すぎて、ページをめくる手が止められませんでした。 自分が生まれる前と後の昭和の時代を、鮮やかに、コミカルに、時に厳しく、たくさん見せて下さる── それはもう本当に向田さんと同じ時に同じ場所から「見てきた」気がするのです。 図書館で借りたので、古い初版本ならではの、黄ばんだ紙や、壊れそうな背表紙、長い間書庫にあったという匂いがなおさら、懐かしいような、未知のような世界に誘ってくれました。 短いいくつもの章から成り立っている随筆集です。 松浦弥太郎のエッセイであらすじを読んだ時に涙が溢れ、実際に全容を読んでまた泣けた(何度でも泣ける)「字のない葉書」、三浦しをんの「舟を編む」で言葉の大海ならぬ辞書の沼にハマっている私に深く響いた「国語辞典」、いつの時代の女性もそうだな~「パックの心理学」、驚きの連続「中野のライオン」「新宿のライオン」、そして飼い猫とのエピソードも皮肉と愛情にあふれ、読み手を和ませてくれますよ。

    0
    投稿日: 2024.05.05
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    『父の詫び状』に続くエッセイ集。涙を誘うような話、ビックリするような逸話、観察眼に感心するような話など、様々な文章が綴られている。

    0
    投稿日: 2023.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「水羊羹」 水羊羹を食べるときかける音楽「スプリングイズヒア」が紹介されていたのでユーチューブで検索してみたら、コメント欄もこのエッセイから来た私と同じ人ばかりでほっこりした。

    0
    投稿日: 2022.11.01
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    向田邦子エッセイ集。今読んでいても全然色あせることがない。向田邦子さんの人となりも、すけてみえてきて、ますます向田邦子ファンになってしまいます。 今の日本人は変わってしまったのだろうか。この一冊の中には、よく言われる古き良き日本人が詰まっています。

    0
    投稿日: 2022.09.22
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    向田邦子さん、改めて素敵な女性であると認識しました。リズム感のある文章だから、さらっと読めてしまうのだけど、はっとすることが随所にありました。

    0
    投稿日: 2022.09.08
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    『小説は書き出し、随筆は最後の一行』。 そんな言われも向田邦子に限ってはどこ吹く風で、書き出しから読み手の関心をたちどころにつかむ。 例えば、〈うちの電話はベルを鳴らす前に肩で息をする〉。今から何を語り出そうとするのか凡そ見当のつかない未知の世界へと誘う書き出し。その瞬間から引き込まれずにはいられない。 書き出しはその他にも、見識を短い言葉に落とし込んだ歯切れのよい表現は真理を突いた箴言めき、小気味よく静かに突き刺さる。 辛口で鳴らしたコラムニスト 山本夏彦が『向田邦子は突然あらわれてほとんど名人』と褒め上げたのも大いに頷ける。 今回再読し、面白かったのは『考察』の妙。 ◉味醂干し ベッタリと濃い焦茶色に漬かった大きな目のイワシが作法通り9匹ならんでいるのだが、包み紙にじっとり漬け汁が滲み出るほど濡れている。包み紙も、派手派手しい赤や青で、あまり上品とは申しかねる図柄なのも嬉しかった。味醂干しはこれなのだ。見るからに安そうで気のおけないところが身上なのだ。 ◉水羊羹 水羊羹の命は切り口と角であります。水羊羹が一年中あればいいという人もいますが、私はそうはおもいません。水羊羹は冷やし中華やアイスクリームとは違います。新茶の出る頃から店にならび、うちわを仕舞う頃にはひっそりと姿を消す、その短い命がいいのです。 ◉女 特に若い女は、どうして痩せた男が好きなんだろう。ボブディランを聴く時に、隣にポテンと肥えたボーイフレンドが寄り添っていたのでは落ち着きが悪いのかもしれない。苦心して選んだスカーフや、腕がだるくなるほど研究した最新のお化粧を引き立たせるのも、極太の男より中細や極細の男たちなのだろう。ハムレットが北の湖の肉体を持っていたらあの悲劇は起こらなかったろう。 ◉アマゾン川 アマゾン川はとてつもなく大きな、おみおつけ色の帯であった。しかも、木の根のようにおびただしい数の支流がある。その色がまたさまざまで、濃いめの赤だし色あり、淡目の仙台味噌ありという具合ですべてがたくましく、生々しい。山紫水明に縁遠いたたずまいであった。 ◉旅の終わり 帰り道は旅のお釣り。残り少なくなった小銭をポケットの底で未練がましく鳴らすように、『ああ終わってしまったなぁ』軽い疲れとむなしさ、わずらわしい日常へ戻ってゆくうっとうしさ。それでいて、住み慣れたぬるま湯へまた漬かってゆくほっとした感じがある。 ユーモアと機知。話に挟み込まれる自身の記憶のエピソード。陳腐を承知で使えば、結局『センス』という言葉に収斂されていく。 今回の再読は巻末に収められた『消しゴム』から読み始めた。ショートショートの様な創作色を帯びたエッセイ。〈軀の上に大きな消しゴムが乗っかっている〉から始まる意表をつく書き出し。過不足ない情景説明とスリリングな展開。そこに巧妙に挿入される心理描写。サゲは卓抜なエンディングを用意。 志ん朝の落語は〈郭噺を語り出す高座に行灯が灯り、下町噺では高座に焼き魚の煙が漂ってくる〉と評された。向田邦子のエッセイもしかり。ラジオドラマの脚本経験の影響もあるのかと思うが、自身の記憶と昭和の生活風景の絡め方がとにかく絶妙。ゆえに いずれの話も具体的に鮮明に読み手の中に浮かび上がり、いつか見た光景となって強い共感を覚える。 沢木耕太郎の向田邦子論を読んで久々に開いた本書。何度となく、陶然となりながら名人芸を玩読。しばらく向田熱に冒されるのは必至でありますな。

    4
    投稿日: 2022.06.17
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     向田邦子さんの二冊目のエッセイ集。  人の世話をやくのに夢中になって自分のことをついつい後回しにしてしまう自身の性格を、子供の頃の思い出話を通して描いた『潰れた鶴』、“暴君であったが、反面テレ性でもあった(p.46)”向田さんのお父さんが、末娘の学童疎開に際して子供思いなところを見せた『字のない葉書』が印象に残った。  もちろん悪くはないのだが、前作『父の詫び状』がもう抜群に素晴らしかったので、それと比べるとどうしても少し見劣りしてしまう、というのが正直な感想である。

    10
    投稿日: 2022.02.06
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    とても、面白かった〜! 時々、難しい表現や漢字(自分の勉強不足ですが)があったりしますが。 真っ当な感覚をもちながら、思いがけない出来事をユーモアたっぷりに捉えることのできる素敵な方だなぁと思いました。 その対比がとても面白かったです。 「今」のエッセイがよみたかったなぁと心から思いました。

    0
    投稿日: 2021.08.16
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    絵本『字のないはがき』がどうも私の中でしっくり来なくて、あらためて向田邦子さんの原作が読みたくなり購入した本です。 なにげない日常が文章によってかけがえのない日常になっている気がしました。 祖父のことを書いた文章の最後の一文が、祖父の名前で締めくくられているところが好き。 他にもたくさん好きな部分があって、思わず書き留めたものも。 以前読んだ『父の詫び状』でも、この本でも飛行機についての記述があることに少しドキリとしてしまう。 全て私が生まれる前に書かれた文章。 ちょっと時代を感じる表現はあるけれど、古くさくない感性、ユーモア、そして謙虚な姿勢。 うまく言えないけど、読んで良かった。そう思える一冊。

    0
    投稿日: 2021.08.15
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    昭和の高度成長期にテレビ・ラジオの放送作家として大成し、直木賞を受賞した翌年、台湾旅行中に航空機事故で帰らぬ人となった向田邦子さんの機智とユ-モアにとんだ57篇のエッセイです。子どもの頃の記憶、戦中・戦後の暮らしの風景、家族や先祖に纏わる想い出、猫自慢と向田鉄(飼犬の名)のことなど、飾り気のないサパサパとした清楚な文体からは、魅力あふれる人柄が偲ばれます。『中野のライオン』と『新宿のライオン』は、読まずには死ねない本エッセイの白眉です。

    1
    投稿日: 2021.07.29
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    ライオンの話が読みたくて図書館より拝借。ライオンの話までの、郵便局員や、男が落ちてきた話もすごく不思議なようで、それが現実社会でもある不思議。

    5
    投稿日: 2021.07.24
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    『父の詫び状』に続く、二冊目のエッセイ集。 非の打ちどころのない名作エッセイ集である『父の詫び状』に比べると、古い文章や雑誌向けに書かれた男性批評シリーズみたいのも載っており、クオリティはいささか落ちる。 しかしそれでも研ぎ澄まされた文章と、あくまで謙虚な姿勢で自分の経験を鮮やかに語る語り口は見事である。

    0
    投稿日: 2020.12.27
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    ちょっと前に読んだ なんだかんだ初っ端の「潰れた鶴」が一番刺さったしすきだな そして今さらだけど「字のない葉書」は実体験だったのか…かつて教科書で読み、数年越しにTwitterで再び目にして、自分の中に確かに眠ってた記憶が呼び起こされて、ここまで来た 辿り着けてよかったな

    0
    投稿日: 2020.08.20
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    大好きな向田邦子さんの「眠る盃」を久しぶりに手に取る。 冒頭に「潰れた鶴」という話がある。ずいぶん若い頃に初めて読んで以降、頭の片隅にずっと残っている。仕事中ふと蘇っては、自分のことだと戒めになるのだ。

    0
    投稿日: 2020.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

     電話は固定してるのが当たり前であった時代、平成という時代も、携帯もパソコンも見ることはなかった向田邦子さん(1929~1981)の「父の詫び状」に続く二冊目のエッセイです。「眠る盃」、2016.1発行。一人暮らしで猫と一緒に暮らす粋で上品な独身女性の生き方を楽しく拝見しました。眠る盃、噛み癖、夜の体操、字のない葉書、抽出しの中、恩人、鹿児島感傷旅行など、とても面白かったです。  向田邦子 著「眠る盃 新装版」、2016.1発行。第1部のエッセイはお馴染みのエッセイ集ですが、第2部の男性鑑賞法や第3部については、感心が薄いのでさらっと流しました。やはり、眠る盃、噛み癖、字のない葉書、Bの二号さん、抽出しの中、恩人、うしろ姿、鹿児島感傷旅行など、読んでて、さすが向田さんのエッセイだと感じます。  独り暮らしで猫と一緒の独身女性だった向田邦子さん(1929~1981 享年51、没後40年)、2冊目の随筆集「眠る盃」、1979.10刊行、2016.1新装版、再読です。眠る盃、噛み癖、字のない葉書、猫自慢、鹿児島感傷旅行・・・、何度読んでも素晴らしいです。  ♪~春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして 千代の松が枝わけ出でし むかしの光いまいずこ~♪ 24歳で早逝した天才滝廉太郎(1879~1903)の名曲「荒城の月」、大好きな曲です。電話は固定されたものが当たり前、携帯はなく、パソコンも普及していなかった時代をさっそうと生き抜けた向田邦子さんの名調子、「父の詫び状」に続くエッセイ、「眠る盃」2016.1発行。知的ユーモアと鋭い感性、温かで魅力的な人柄が詰まった55編のエッセイです。「向田邦子は突然あらわれて、ほとんど名人である」(山本夏彦)よくわかります!  向田邦子さんの「眠る盃」(2016.1)、何度か再読しています。著者の2冊目の随筆集。今回、私のベスト10を選びました。(ページ順に:)潰れた鶴、眠る盃、夜の体操、字のない葉書、能州の景、Bの二号さん、猫自慢、抽出しの中、恩人、鹿児島感傷旅行。  

    0
    投稿日: 2019.12.07
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    エッセイの名手。鹿児島旅行のエッセイが好き。幼少期の思い出の強さを表現した最後の一文のうまさ、すごい。中野のライオンの話も印象的。教科書でおなじみ、字のない手紙も収蔵。

    0
    投稿日: 2018.09.24
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    マンガ「書店員波山個間子」でこの本が紹介されていたので購入 「字のない葉書」に涙…いやぁこれは泣くって…

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    投稿日: 2018.05.21
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    黒柳徹子さんのトットチャンネルに向田邦子さんのお家に居候していたことが書かれていた。トットチャンネル読了後、なにを読もうかと、家の本棚を漁っていたら、向田邦子さんの眠る盃が目に留まった。 不謹慎かも知れないが…戦後の貧しい生活の話は面白い。 水着がないから自分で作ったらプールで染料がでてきてしまったり… なんでも買えば良い今ではこんな話は生まれない。 いんだか、悪いんだか。 読者と向田邦子さんとの交流も暖かい。 「子どもの時分、ツルチックというジュースを昔飲んだことが忘れられない。ただ母も誰も覚えていないという」と書けば、電話がかかってきたり、手紙が送られてきたり… 「製品化しようとして、販促品として作成したツルチックと書かれたトランプがあるがいるか?」と電話が。数日後、なんてことはないトランプが送られてきた。差出人には谷川俊太郎とあった。

    0
    投稿日: 2018.05.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    随筆とかエッセーの類は大体が詰まらないものと相場が決まっている。でも偶に買う。長編小説を読み終わった後のお口直しかの様に。 向田邦子ととは匕首が合うというのか?愉快だった。「字のない葉書」は泣いちゃった。そして「国語辞典」にこんな事が書いてある『人の読まない本を読め』と書いてある。 そだね!今度そうしよう。カーリング、銅メダルおめでとう

    0
    投稿日: 2018.02.27
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    なんでもないような日常の一コマや、記憶の片隅に残っていたことを丁寧に掬い上げて、細部まで観察し、優しい視点とユーモアで包みながら、鮮やかに書き(描き)きる軽妙な筆致。スゴい。 もっと若い頃に読んでおきたかった。 読めて良かった。

    0
    投稿日: 2017.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    リサ・ラーソンのような猫が、表紙に、、、 三角頭の猫の顔と魚の顔、、、そして胴体が、一本の線! 改装版も変わらない表紙である。 幼き日に覚えた「荒城の月」めぐる杯かげさ~して、、、、が、眠る盃と、覚え込んでしまった作者。 何でも器用にできるのに、「潰れた鶴」のように、要領が悪い。 「字の無い葉書」は、なんと父親が、文字の書けない学童疎開させた作者の妹に、返事は、〇か×を書かせる工夫は、よく考えたものだと、、、、 そして、幼き妹は、母親が、迎えに行かなかったら、生命の危険があっただろう。 旅行好き、おしゃれで、何でも自分で、洋服も作ってしまわれる。 向上心もあり、もし生存しておられたら、88歳。 黒電電話が、携帯、スマホに、、、そして、電気自動車、のぞみの新幹線、2020年の東京オリンピック等など、書いて欲しかったことが、山ほどあるけど、、、、 「中野のライオン」など、今では考えられない、規制の無かった時代の話も、今の若い人達に、伝えたかったことが沢山あったと思われる。 エッセイを久しぶり、拝読した。

    0
    投稿日: 2017.07.18
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    「荒城の月」の「めぐる盃かげさして」の一節を「眠る盃」と覚えてしまった少女時代の回想の表題作をはじめ、なにげない日常から鮮やかな人生を切りとる珠玉の随筆集。知的ユーモアと鋭い感性を内に包んだ温かで魅力的な人柄が偲ばれる必読の書。文字が大きく読みやすく、カバーも絵の色を再現した新装版。

    0
    投稿日: 2016.01.05