
総合評価
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powered by ブクログhttp://denki.txt-nifty.com/mitamond/2015/12/post-08f2.html
0投稿日: 2020.06.13
powered by ブクログ「鏡の偽乙女」の続巻。前巻の冒頭にもあったので、風波と雪華の別離が訪れるのだろうな。その時雪華の正体が分かるんだろう。知りたいけど知りたくない。 この二人の掛け合いが面白くて、声を出して笑ってしまう。「みれいじゃ」の三郎も いい奴だし、西塔も(憎まれ役?)好きだな。惚多が残念なことになってしまうが。 どの話も、美しく悲しい。続きが気になる。
0投稿日: 2017.04.27
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久しぶりの再読。 シリーズ第二作は、死者の様々な形や想いを描いた前作と逆に、生者の妄執や危うさを描いていた。 前作にあった『みれいじゃ』や『みれいじゃ』を創る蒐集家(コレクター)の本質に迫る部分がなかったのは残念だが、それは次回へのお楽しみということか。 今回出てきた人々も一歩間違えば『みれいじゃ』になっていたかも知れない(実際、そうなりそうだった人もいる)わけで、こういう想いや危うさはハラハラさせられる。 一方で風波と雪華との友人関係も更に深くなっていくが、雪華の秘密は明かされないまま。風波の生活も一変し、いよいよ次がシリーズ最終作となるのか。 個人的にはお欣との関係もまだ続いて欲しいとも思うが、さてどうなるか。
0投稿日: 2017.03.28
powered by ブクログ物悲しく切ない雰囲気ただよう連作短編集でした。 一冊目を読んだのが、おそらく3、4年前だったので記憶を探りながら読みました。 大正時代と言われてもなかなか雰囲気や暮らしぶりと言ったものが想像しにくいと個人的には感じるのですが、前作と同じように雪華や主人公の生きた時代、彼らの見たもの感じたもの、運命に翻弄されたことに対して、最後に2人が語った内容など、情景が目に浮かぶ丁寧な描き方をされているなあと。 前回はなんとなくみれいじゃが軸になって話が進んでいたような気がしたので、前回感じた奇譚といいますか、不思議な雰囲気は今回薄れたかなぁと感じてしまいました。でも、雀蜂のお嬢や、惣多の結末など一言で言えば人の世の無常を感じました。 続編はもう無いかなぁ。もっと読みたいなあというこちら側の思いと、主人公が雪華との“青春の日々”を惜しむように語る形での物語の進み方がリンクして、なんともいえない、切ない読後感でした。
1投稿日: 2017.02.11
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謎が残ったままなのだが、主人公の絵描きがただのルサンチマンでなくて、地に足のついた身の処し方を選ぶ結末を歓迎したい。 雪華はおそらくみれいじゃだと思わせる部分がある。大正期の雰囲気がよく表現されているし、描写力もある。
0投稿日: 2016.09.22
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前作の冒頭から、昔の友、雪華を懐かしんでの語りという体裁をとっているから、もう戻らない時の話であるとは分かって読んでいるのだけれど、何とも切ない気持になる幕切れだ。 前作は、怪しい体験も、なんだか若者の冒険ぽく、楽しげな要素も多かったのだが。 『鬼蜘蛛の讃美歌』 夢二経由で…西塔光児との出会い 『汝、深淵をのぞくとき』 のぞきからくりの世界 眠りの中で見る夢、将来の希望とか「望み」と言い直せる夢があるが、どちらにも該当しない第3の夢が、人にはある 『黒のコスモス少女団』 こういう子供たちは、この時代、多くいたらしいです。 今回の本は、女性の境遇を扱ったものが多い 『幽鬼(おに)喰らい』 闇水のような画家も、モデルがいそう 『銀座狼々』 結局狼の正体である念が誰のものなのかは分からない 『白い薔薇と飛行船』 出て来なくなったなあ…と思っていた、平河惣多との再会と別れ。 惣多のモデルは、村山槐多ですね。 風波が読まされた、人肉を喰らう小説は、「悪魔の舌」 今でも読むことができます。 竹久夢二や、芥川龍之介、夏目漱石などの超有名どころは実名で出てきますが、私の知識がないだけで、モデルがハッキリしている登場人物も他にいるのではないかと思われます。 前髪の惣三郎は、ちょっと違う使いようですが… ついに雪華の正体は分からずじまいでした。
0投稿日: 2016.05.17
powered by ブクログシリーズ第二弾。さまざまな人外の存在をめぐる幻想小説、という印象だったのだけれど。今作は「みれいじゃ」などの存在の登場は少なめかもしれません。だけどたしかに恐ろしいものは人間なのかも、と思わされてしまうのでした。それでも怖いというよりは物悲しいという印象の方が大きいです。 お気に入りは「汝、深淵をのぞくとき」。一見なんでもないようなことに思えるのだけれど、これって想像してみるととっても恐ろしい情景が見えた気がしました。
0投稿日: 2016.04.06
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朱川さんらしい不思議なお話。 雪華と風波、どちらも魅力的。 雪華の謎が、少しは明かされるのかと思ったけど、彼はあいかわらず謎のまま(笑) 夢路のような実在の人物が登場することで、なんだかこの不思議な現実と確かに地続きのような感じがする。 登場人物を、どんどん検索してみたりしちゃった(笑) 西塔は、とんでもなくヤな奴だ~。 三郎は、その後、どうなるんだろ。 シリーズの続きがとっても気になる。 風波は、あんなことがあって実家に戻ってしまったけれど、、、 あの、「最期の言葉」は、雪華の言葉と勘違いしてしまったのは、私だけかな~。
0投稿日: 2016.03.04
powered by ブクログ画家を志す青年、槇島風波。彷徨う魂を己の絵で成仏させる天才画家、穂村江雪華。闇に浮かぶ幽鬼、死してなお現世に留まる未練者…。大正の東京を舞台に描く怪異幻想譚、第2弾。 1作目を読んだのは4年半前。面白かった記憶があるし、本ブログには「続編を期待したい」と書いてあった。にもかかわらず記憶が怪しく、「みれいじゃ」って何だったっけ?と思う始末。残念がら1作目ほどの魅力を感じなかった。 (C)
0投稿日: 2016.02.13
powered by ブクログ所謂、怪奇譚というやつか。 図書館の新着図書で見つけて、趣味に合いそうだと思って借りて読んでみたが第2巻。 短編集なので、第1巻を知らなくても読めたが、やっぱり、第1巻を読みたくなった。
0投稿日: 2016.02.11
powered by ブクログ連作短編6編 「みれいじゃ」という哀しい存在になりたいという破天荒な画家惣多を見つけてしまう風波.なんとも言えない気持ちになった.1話1話話が進むうちに,時が過ぎ事情も変わり,いつまでも青春をしていられなくなる. 雪華の過去が少しわかりかけてきたので,次巻が出ると信じてます.
0投稿日: 2016.01.30
powered by ブクログ竹久夢二や森鷗外を目にすることができる大正時代と人外のみれいじゃが存在する世界を同時に描くから本当に不思議な雰囲気になります。 雪華さんのことが知りたいのでまだお話の続きを待ちたいです。
0投稿日: 2016.01.08
powered by ブクログ2015年12月24日読了『黒のコスモス少女団 薄紅雪華紋様』朱川湊人著 評価B 昭和テイストの作品を書いてきた朱川氏の新作風の作品第二弾。このシリーズは、これまでのコテコテの昭和を描いてきた作風とは趣を変えて、大正時代に時代設定を遡って書かれる怪異事件帖。 父親が貿易会社を営み、自分は画家を目指す槇島風波(ふうわ)を主人公に、さまよう魂を自ら描く絵で成仏させる天才的な画家で、槇島の友人で同じ下宿に住む穂村江雪華(えせつか)を中心に、大正時代の東京に残る物の怪を題材に大正デモクラシーの雰囲気漂う時代を描き込む青春小説。 いつも朱川氏の作品に期待する昭和の香りとは、異なる新しい作風を生み出そうとする作品の一つ。作家として中堅となってくるこの世代では、作風が固定してきている桜庭氏、森見氏なども新しい取り組みを見せるものの今一歩上手く新しい引き出しを確立できているとは言い難い。しかし、朱川氏については、ある一定の成功を収めていると評価しても良いのではないか?と感じさせる出来映えではある。 すでに、このシリーズでは、第一作目の「鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様」が出ているとのことで、そちらも機会があれば読んでみようと思う。
0投稿日: 2015.12.25
powered by ブクログあ、これ第二弾だ。 そういや、第一弾も読んだ、読んだ(ただし遠い記憶、2011年1月に読んでいた)。 古めかしい時代(大正時代)に味があり魅力的。 娯楽が今ほどある時代ではなかっただろうし、友人と連れなって散歩したり、人のことを心配して駆けつけたりしていたんだろうな、人間味があっていいな。 今じゃ、SNSとかで味気ないもんね。
0投稿日: 2015.12.12
powered by ブクログ薄紅雪華紋様シリーズ2作目。 朝でも昼でも夜でも、まるで逢魔時のような妖しさ。 前作に比べて衝撃は少ないけれど、ピタっと吸い付くような何とも言えない落ち着き、なれ合った感じが良い。
0投稿日: 2015.12.09
powered by ブクログ薄紅雪華紋様シリーズ第2弾。前作のレビューで「もしかすると続きがあるのかも」と書きましたが当たりました。5年かかったけど(笑。朱川作品にしてはけったいさが希薄で物足りませんでした。
0投稿日: 2015.11.26
powered by ブクログ大正時代の東京。画家を志す槇島風波は裕福な家を出て、風変わりな友人・穂村江雪華と同じ下宿に暮らしていた。 天才的な画力を持つ雪華は、さまよう魂を絵で成仏させる不思議な力の持ち主でもある。巷では、何者かが一人歩きの婦女子を縄で縛り上げ、金品を奪う「鬼蜘蛛事件」が起きていた。 妹の友達の護衛を引き受けた風波は、雪華とともに事件に巻き込まれ……(「鬼蜘蛛の讃美歌」)。 「黒のコスモス団」と名乗る不良少女団に呼び出された風波。兵役忌避で故郷を飛び出した女ボスの幼馴染が、雪華に瓜二つだというのだが……(「黒のコスモス少女団」)。 画業で結果を残さなければ家に戻ると、父親と約束してしまった風波。友人である鬼才の画家・平河惣多も、恋から身を持ち崩していた。そんな時、巨大な災害が日本列島を襲い……(「白い薔薇と飛行船」)。 変わりゆく帝都で、友と交わり夢を追い怪に惑う青年たち。彼岸と此岸をつなぐ大正怪異事件帖、第二弾。
0投稿日: 2015.11.24
powered by ブクログ【収録作品】第一段 鬼蜘蛛の讃美歌/第二段 汝、深淵をのぞくとき/第三段 黒のコスモス少女団/第四段 幽鬼(オニ)喰らい/第五段 銀座狼々/第六段 白い薔薇と飛行船
0投稿日: 2015.11.21
powered by ブクログシリーズ第2作。 1作目が出てからかなり 時間が経っていたので、内容をすっかり忘れている……という以前に、続きがありそうだったけど完結したのかと思い込んでいたw ノスタルジー溢れる大正ロマンだが、割と現代的な部分もあり、読みやすく仕上がっている。個人的にはもうちょっとレトロ感が強い方が好みだが、取っつきやすいのはいいことだろう。
0投稿日: 2015.11.01
