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組曲虐殺
組曲虐殺
井上ひさし/集英社
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総合評価

9件)
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    井上ひさしという人間はDV野郎だから嫌いだけど、そんな人間がどうしてこんな作品を描けるんやろうと思う。小林多喜二に惹かれていく特高の刑事がこの話の救いだ。先日の韓国での戒厳令で、薬莢が空っぽだった軍人たちを想起した。国民には本気で向かい合わなかった軍隊。「絶望するには、いい人が多すぎる。 希望を持つには、悪いやつが多すぎる」

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    投稿日: 2024.12.08
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    先日舞台を見てきた勢いで借りました。戯曲脚本形式なので普通に読むのはちょっと読みにくいかもしれませんが。舞台を見たあとでは、あのときのあの台詞が甦ってきて二度美味しいという感じ。名前だけ知っていた小林多喜二の人生は壮絶で、現代社会にも通じる様々な怒りを感じました。そんな中にも井上ひさしさんらしい、笑いユーモアもあり、もっともっと作品を世に送り出して欲しかったとしみじみ思いました。

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    投稿日: 2019.11.14
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    戯曲 かかった時間60分(観劇後) 劇があまりピンとこなかったが、戯曲もピンとこなかった。自分の観劇・読書レベルの問題だと思うが、うまく世界に入れず、しっくりこなかった。そのうちしっくりくる日が来るのだろうか。。。

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    投稿日: 2019.11.09
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    仙台文学館文学講座『井上ひさしを読む』の教材として読了。 小林多喜二を題材として、戦時下の権力の‘こわばり’に異を唱えるマイノリティーの声を描くが、その内容の苛烈さを感じさせないドタバタ喜劇の部分と、劇中歌がとても響いてくる。 現在井上さんの戯曲はホリプロ主体で舞台化されているが、この人物たちをあまりに熱を入れて演じてしまうと押しつけがましく、喜劇要素の軽やかさを出すのがとても難しいだろうなぁと思った。

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    投稿日: 2012.12.09
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    先頃亡くなった井上ひさしの最後の戯曲。 プロレタリア文学の旗手、小林多喜二が主人公である。 表題通りに特高に虐殺された多喜二の死に至るまで、そして死後を描く。 戯曲だけに字数は少なく、するするっと読めるが、やはり劇で見たいところだった。巻末の公演記録によれば、主演が井上芳雄でピアノが小曽根真。相当音楽にも重点を置いた劇だったのではないかなぁ。 告別式後の劇中歌「胸の映写機」が胸に迫る。 それにしてもこの時代の特高って「ひどい」という言葉では足りないほどひどい。

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    投稿日: 2011.06.23
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    重たい内容なのに、 軽妙にテンポよく 時にはユーモラスに 描かれています。 お芝居が観たくなりました。

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    投稿日: 2010.12.28
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    井上ひさしの最後の戯曲。 小林多喜二とその周辺。 虐殺のあたりはさらりと書かれている。 こういうテーマの作品をシリアスに描くのではなく、軽みを含んで表現できるのが井上ひさしの真骨頂だ。

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    投稿日: 2010.07.18
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    舞台が眼に浮かぶようだ。芝居を見ているような気になる。登場人物一人ひとりが浮かび上がってくるようです。テンポ良く進んでいきます。昨今、日系自動者メーカーの中国工場で労働争議が起こっていますが、そこにはT氏がいるのでしょうか。

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    投稿日: 2010.06.14
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    著者の遺作になってしまった戯曲。 特高警察の手で拷問死した作家・小林多喜二の物語。 作者が多喜二に言わせた台詞、 「(筆者注・あなたはこの原稿を)体ぜんたいでぶつかって書きましたか。」 「世の中にモノを書くひとはたくさんいますね。でも、そのたいていが、手の先か、体のどこか一部分で書いている。体だけはちゃんと大事にしまっておいて、頭だけちょっと突っ込んで書く。それではいけない。体ぜんたいでぶつかっていかなきゃねえ。」 「体ごとぶつかっていくと、この(筆者注・胸の)あたりにある映写機のようなものが、カタカタと動き出して、そのひとにとって、かけがえのない光景を、原稿用紙の上に、銀のように燃えあがらせるのです。ぼくはそのようにしてしか書けない。モノを考えることさえできません。」 これが作者が最後に残したかったメッセージか? 胸に沁みます。 [10.5.24]

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    投稿日: 2010.05.25