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インターネットは将来どんな未知の知性を発見するのか
本書は、チームラボ代表、猪子寿之氏へのインタビュー。 インターネットの発展が今後我々にどのようなインパクトをもたらすかに関し、コピーライトビジネスの将来と、人間の知性について語っています。 コピーライトビジネスについては、パッケージビジネスは消滅し、コンテンツは世界レベルでハイクオリティを目指す「グローバル・ハイクオリティ」のものと、ローカルコミュニティの価値としてコンテンツが重要性を持つ「ローカル・ロークオリティ」のものに2極化するといいます。 私が興味深く読んだのは、次の人間の知性について。 例えば、ニュートンが物理現象を万有引力の法則で説明したように、物事が抽象化されることで、人々は世界を認識できるようになります。 この抽象化する力を知性だとし、論理的に説明可能な言語化できる知性については、コンピュータの発展とともに人類社会の発展に絶大な効果をもたらしました。 しかし世界には、物事が複雑で情報量が多すぎるがために、未だ抽象化できない現象があります。 それをどうやって抽象化し知性にするのか。 猪子寿之氏は、昔の西洋絵画が複雑すぎて描くことをしなかった雨を、浮世絵師歌川広重が雨の描き方を発明した例を引き、脳が視覚的に処理できるレベルまで情報を減らせるかが重要と説きます。 『複雑な情報をどう抽象化すると脳が視覚的に処理できるようになるかです。その積み重ねで人類は世界が見えてきた。いろいろな画家が認識の仕方を絵で発明することによって情報量が格段に減って、脳が処理できるレベルになった』 『言い換えれば情報量を極限に減らすことによって脳が処理できるようになるんです。だから、現代人の脳が認識できていないもので、未来の人間にとっては当たり前のようなことが、それこそ山のようにある可能性がある。僕は超高次元のインターネットが人類にそのことを教えてくれると思っています』 インターネットは、将来、どのような未知の知性を発見するのか、とても興味深く読ませていただきました。
2投稿日: 2015.10.25
