主人公の相良君って九州人なら知っている大名家の苗字ですよね。 で、相良家の男系は藤原氏ということになっているのですね。 うがった見方をすると、織田信長のような天皇家の男系子弟である天才に、秀吉のような今の読者層からすると微妙とも思える立ち位置のポジションに藤原名家の相良氏のような人間が取って代わっていくべきだ、というようなそんな印象も受けます。これも時代の趨勢でしょうか? 市民の肩書しか持たない身ではいたたまれないです。まあ、ライトノベルを読むにも身分を考えるようになってはお仕舞ではありますが…。 内容としては要するに太閤立志伝と恋愛シュミレーションゲームを混ぜてノベル化したものです。歴史上のifを考えるのは歴史フリークの癖ともいえるもので、もし、織田信長の記録であそこがああ変わったら、そういう想像を始めると、何年も燃える展開を考え続けることができます。 まだ続いているようですが、どこら辺まで歴史を追って、どこからフィクションにするのか、非常に気にかかるところです。史実では織田信長は横死して、秀吉が織田家を専横して天下人になるのですが、相良氏はどうなってゆくのでしょうか? 続巻が気になりますが…。 内容はライトノベルしてます。 星5つ。