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ロスト・グレイの静かな夜明け
ロスト・グレイの静かな夜明け
野村行央、竹岡美穂/集英社
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総合評価

7件)
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    多くの方と同じで、ジャケ買いです。 また、死後の世界=異世界かもしれないという設定は 凄く惹かれましたが、読んでみればその設定の奥行きが あまり感じられず、単なる異世界としか映らなかった印象。 あと、サムシィさんは魅力的なんだけど、終盤の展開が トンデモ展開すぎなうえにこれも必要性が微妙。 男性陣は中々皆良い感じでしたが、展開が読めてしまいました。 ただ、特にいいなと思ったスタイフさんは挿絵が良い意味で ミスリードしてたかな。 カーゴ君はヒーロー臭がぷんぷんしたので、これも展開を読みやすく してしまった感じ。 あと、主人公・アズサが普通の女の子だったのは好感度。 それ故に逆にそれ以上の印象もなかったのですが… うん、挿絵で大分得をしていると思います。 この挿絵でなかったら星-1だったので。

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    投稿日: 2013.01.07
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    死んだ人間だけがいける場所。 それが、霧の向こう側。 霧のこちら側は、日本なのかそうでないのか。 とりあえず、平和らしいので中世系ではないと思います。 そこの辺りは突っ込んでは駄目? 対する向こう側は、時間の流れ具合が産業時代の様。 分かりやすい設定というか、分かりやすい人間関係。 ミステリーをちょっとかじったかのようなストーリーでしたが 読みにくくはなかったです。 淡々としすぎていて、飽きてくる感じはしましたが。 人間は変わります。 良くも悪くも。

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    投稿日: 2012.11.27
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    つまらん。好みの問題だとは思うが。世界観は、好きな人は好きそう。 ただし表紙は素晴らしい。ジャケ買いして失敗したパターンの本。

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    投稿日: 2012.11.19
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    2011年度ノベル大賞受賞者のデビュー文庫。 雑誌cobaltは毎号買っているのですが、内容を読むまではいってなくて。 なので受賞作はまだ読んでいません。 基本的にコバルトの受賞作家さんのデビュー文庫は買うことにしていまして。 この「ロスト・グレイの静かな夜明け」は表紙イラストと裏表紙のあらすじを読んでわくわくしていました。 最近、少年向けラノベを重点的に読んでいたせいか、少女向けラノベの雰囲気がちょっと新鮮でした。 プロローグを読んで、舞台は現代なのかな? と思っていたのですが、読み進めていくうちに違うかも? と思うようになって。 「霧の壁」の向こう側には「死者の世界」があり、心残りを抱えて亡くなった者がたどり着くらしくて。 主人公・アズサはデパート火災に巻き込まれ、15歳で亡くなってしまった女の子。 両親が「霧の壁」の向こう側を信じて「水葬」で送り出し、両親の願いどおりアズサは「霧の壁」の向こう側で目を覚ましたのです。 スピード感あふれる戦闘とか、そういうのはないけれど、なんだかゆったりとした雰囲気に惹きこまれてしまいました。 ああ、そういえば地の文が一人称の作品を読むのもひさしぶりですね。 なんというか私小説を読んでいるような、そんな感じの作品でした。 いやあ……本当に新鮮。 アズサが出会い、つないでいく絆がひとつの物語となっていく様はすごいなあ、と。 流浪の料理人・サムシィの男前っぷりに惚れぼれします。 女性なんですが、サムシィ。 それにしても「霧の壁」を越えることができる人は煙に巻かれて死亡、が共通点なのでしょうか? アズサもそうですし、他の人たちもそうだったし。 ただの偶然? あとハイアットのお師匠さまはあれですね。 確かにサムシィさんと気が合いそうですね。 いや、もしかしたら犬猿の仲だったりするのか? ――なんてことを考えながらラスト方面を読んでいました。 おもしろかったです。

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    投稿日: 2012.08.19
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    恋愛をメインにおいていない知らない町にたどり着いた女の子の成長ものがたり 結末が少々投げ出してはないけど唐突なのが難点

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    投稿日: 2012.08.16
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     事故で死んでしまった主人公が、死者の集まる国「霧の壁の向こう側」で目を覚ます、というはなし。  死後の世界と言ってもエンジェルビーツ的なまったくの異世界というわけではなくて、死体を船に浮かべて漂わせると、運が良ければ辿り着く場所らしい。普通にその世界でも死ぬし、働かなきゃ飢えるし、病気もする。死んでも休まらんなー。  その世界も、ファンタジーによくある感じの町描写なんだけど、銃があったりトラックがあったり電話があったりしてて、文化レベルがよくわからない。あと教会ね。キリスト教ではないらしいんだけど、死んだ人間がいる国なのに、どんな神を崇めてるんだろ。  これも一種の異世界召喚モノなのかもしれないけど、主人公が異世界にまったく興味を持ってないのがすごい。さっさとカフェで働き口を見つけて馴染んじゃってる。ものすごい順応力。  異世界に興味も持たないし、生前の世界について特に思い出したりもしないから、主人公がどんな人かよくわからんかったなぁ。  ふつうに架空のヨーロッパ風の町が舞台じゃ駄目だったんかなぁ。

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    投稿日: 2012.08.09
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    2012年、ノベル大賞受賞作家、野村行央さんのデビュー作。 イラストの竹岡美穂さんは、久しぶりのコバルト文庫! ということで、つい手が伸びてしまった作品です(笑) 最初のプロローグが、ですます口調だったので、まさか本編もこの調子なのか……? と思いましたが。 心配いらなかったみたいで、安心しました。 読みやすく、世界観は嫌いではありませんでした。 読んでいると、登場人物の一人、サムシィが『普通の人間』ではないことは、わかるんですが。ラストあたりでわかる正体は、ちょっと突然すぎて……。 もう少し、正体についての伏線があれば良かったかな……? と思います。 読了後は、静かな夜明けを向かえたみたいに、不思議な気持ちになれました。 まだ謎が残る本作ですが、続編が出るかは……はっきりとしませんね(笑) あとがきによると、次の作品のイメージはあるらしいので、楽しみにしようと思います。 コバルトに恋愛小説を求めている人には、向かないかもです。

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    投稿日: 2012.08.06